1/30/2022

58°のウエッジのフェースを開いて使った時の距離感の考察 (リビュー2)

 Angeles National GC、ジャック・ニクラスの設計でとても難しいコースです。


日本のコース・デベロッパーのミノル・イスタニさん (Cosmo World Corporation)っていうミリオネアの方が所有しているそうです。(--> 今はUSTマミヤが所有している、というお話も聞きました。私には定かではございません。)
ペブルビーチとスパイグラスヒルも一度購入なさって、手放した、ってことだそうでして、現在も北カリフォルニアにすごいゴルフリゾートの開発を計画中だそうです。

日本経営ということもあってか、松山英樹プロもよくここで練習しているのだそうで、プレーしに行くと「Hideki was here yesterday! (昨日ヒデキが来てたよー!)」ってコースの人に教えてもらったりします。
(いや、そりゃぁ日本語はしゃべれますけどね、お友だちとかじゃないですから。畏れ多い。)

古閑プロや丸山プロもこっちに来たときに練習ラウンドしてる、ってサンディエガンさん (今年JPGAでシード権を獲得したエリック杉本プロのお父様)からも以前 お話を伺いました。


写真で分かりますかねー?
硬くて速いので全然止まらないグリーンが、さらにポテトチップス型のすごいアンジュレーションのグリーンで、読むのが難しいったらありゃしない。


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この頃のラウンドでは、わっほーまっちゃんの日常ご推奨の「PING Glide 3.0 Wedge 58°ロフト 14°バンス Wide Sole (ピンポイントで厳密にこのウエッジ)」を使ってまして、本当に洋芝でもよく滑るソールだなぁ、と感心しきりでプレーしているのですが、題記の一点で距離が合わせられずにいるので何とかしよう、という記事です。


昨年末とりあえず一つリビューを書きました。
当然まだ夏芝は経験できてませんし、ほんのちょっと打ってみた段階で。

PING Glide 3.0 Wedge 58°ロフト 14°バンス Wide Sole のリビュー1

実際にコースで打ってみて、軽く感じましたので応急でヘッドに鉛を貼りました。


私の最大の関心事だった、「本当に厄介な KIKUYU芝の逆目」にこのソールはどんな挙動を示すのか? ...は、もちろん最初に試しますよね。(そりゃぁね。)

それで分かったのは、フェースを開いてセットしないといくらこのトゥルントゥルン(byわほまつ) のソールでも突っかかる、という結果でした。

でも驚異的なことに、本当に厄介な KIKUYU芝の逆目でさえも、フェースを開けば、なんとか打ててしまいます!
普通のウエッジでKIKUYU芝の経験ないゴルファーが逆目のタイトなところで打つと、1yしか飛ばないミスをしてしまう状況から、打ててしまうのはすごいです。

贅沢を言うようですが、開いて打った時の距離感を掴んで、カップに寄せるショットを打ちたい。それには普段全くやらなくなったフェースを開いて打つときの距離の指標が欲しい、と思ったわけなんです。


こちらの動画 2本を見ますと、フェースを開いた時の打ち方がふんだんに出てきてとても勉強になります。




以前 58°がバッグに入っていないときに 54°を開いて打つ CT-30 っていうショットを練習していましたが、あの場合はフェースを 30°開いた状態でグリップをしていたんです。

この 58°のワイドソールのウエッジのフェースを開いて使う時、タイトなライや、硬いバンカー、ダウンヒルのライ、などなどでは、フェースを開くのだけれども開いた状態で握り直すのではない、ハンドファーストにしてフェースを開いて使う、そしてハンドダウンでソールのヒール寄りを使う、という打ち方が紹介されています。


先日、「54°のウエッジのフェースを30°開くとロフト角は何度相当になるのだろう?」っていう記事をアップしまして、フェースを開くとどのくらいキャリーの距離が変わるのだろう?っていう検証をしましたが、その中でも、ゴルファーは開いて構えていてもある程度そのフェースを戻しながら打っているようだ、との考察をしていました。
先程の動画でも、フェースは開いて使うのだけれども、フェースは回して戻してきて使うのでボールがフェースにしっかり乗って距離もそれなりにコントロールして出していく打ち方ですよね。

つまり、以前 CT-30 で考えていたような、「単純に 60%飛ぶ」というような換算にはならなさそうだな、と考えています。

一応参考までに、この 58°のワイドソールのウエッジのフェースを20°ほど開いた時の、仰角成分はどのくらいのロフト相当になっているのだろう?ということで、また同じ方法で確かめてみました。
(30°でなく20°開いて検証した理由は、58°を30°も開くと難しくなってしまうので、20°くらいで使うことが多かろう、という想定をしたからです。)

58° を真っ直ぐセットしたとき

58°のフェースを約20°開いてセットしたとき

真っ直ぐセットした方も、実際にチップショットを打つ際には、若干ハンドファーストにしますので、シャフトはロフトを立てる方向に傾きます。

この写真で比較した範囲では、仰角成分は約 11°ほど大きくなります。写真では 70°のウエッジ相当ですね。ただ、戻してきて打つことになりますので、そこまでロフトを開いた状態でボールに入る訳ではなさそうです。

こないだの 54°のウエッジの測定と今回の 58°の違いだけで、似たような感じの結果です。


ちょうど、(KIKUYU芝ではありませんが) 逆目で下が柔らかい激ムズの動画も上がっていました。


やはりこういうライからでは、距離をコントロールするのは難しそうです。
(でも 60°がフェース開かずに打てているので、KIKUYU芝の逆目よりは多少厄介でないライの様子に見えます。枯れてますし。) 

この状況では多くを望んではいけないですね、やっぱり。

とはいえ、フェースを開いた状態での距離感覚はある程度の基準を掴んでおきたいと思います。
まずは良いライから。良いライではフェースは開かないのですが。

(この記事は、途中経過です。まだ距離感つかめておりません。)

練習場のマットからフェースを開いて打ってみてひとつ気が付きましたことは、
58°のフェースを開いて使った場合は、まだ私の場合今の段階ではキャリーの距離が安定していない、ということです。

おそらくなのですが、ウエッジをボールに向かって入れていく動作が一定していないからではなかろうかと思っています。

フェースを開いていると、どうしてもフェースを閉じながらボールへ戻してくる動きが発生します。その方が良いのですが。この時には、キャリーはフェースを開かない場合の約90%ぐらい飛ぶ感じでした。

フェースが開いた状態でグリップを握り直し、開いたまま閉じてくる動きがない入り方でボールに来る打ち方ですと、少し右へ出て上に上がり、キャリーが大きく落ちます。先ほど測定した通り 70°近いロフトで打っていることになり、フェースも右を向いているので、それはそうかな、という感じがします。
この場合ですと、キャリーはフェースを開かない場合の約60%ぐらい飛ぶ感じでした。
コースの芝で打つと、下を抜けるケースも出てきてしまって、打っているつもりの距離の40-50%ぐらいしか飛ばないこともありそうです。
つまりこちらのセットアップの打ち方は私の場合は使い物にならないかな、と思います。


やはり (私には理屈はよく分からないのですが)、「グリップはフェースを開かないで握っておいてハンドファーストにすることでフェースを開いて構え、その形からチップショットをしてインパクトでは開いたフェースを戻して来ながら打つのだけれども、地面にはソールから当たるような打ち方」を、練習して安定させる必要がありそうです。

ここでは、逆目の芝からでも事故なくある程度脱出するためにソールのバンスを使って打つためにフェースを開くわけですから、やはりまず開かずに握っておいてそこからハンドファーストにしてフェースを開いておいて戻してきて打つ方の打ち方が安定して打てるように練習しようと思います。
その上で、マットからではなく実際の芝から打ったときのデータを経験値として積んでいってみたいと思います。



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私はウエッジもアイアンもドライバーも、現在は全クラブでグリップにはゴルフプライド社の 360っていうのを入れていまして、グリップを回した位置で握り直してフェースを開いたり閉じたりしても違和感なく握れるグリップを入れているのですが、フェースを閉じたり開いたりする際には注意が必要だということを改めて認識しました。


ごく自然にウエッジのフェースを開いた場合、普通に 30°くらい開くと思うんですね。
この角度が、構えた時に上からフェースを見た時に俯瞰図でイメージして感覚的には少しだけ、時計の針で5分(または1時)しか開いてない訳なんです。これが 30°。
ロフトの仰角成分換算で +20°相当もロフトが増えてしまうんです。これはもうやらない様にしようと思っています。

ちょっと目の前の岩とかの障害物を越そうとか思ってガバッてフェース開いた感じで、直角の半分の 45°開いた時で(実際のラウンド中にはこんなに開くことありませんが)、時計の針だとたったの 1時半です。
例えばですが、60°のウエッジを45°開くと、フェースは大体垂直方向、真上を向きます。(えーっ?! 1時半で??って感じ。)

気持ち、時計の針でほんの 2分開いただけで (←ウエッジだとスクエアに構えたのとほとんど変わらなく見えます)、12°もフェース開いてることになりまして、仰角成分も4-5°程度、つまりワンクラブぐらいロフトが増える換算になります。 

そういう訳で、ウエッジを開いて構える際には、思ってるのの 1/3ぐらいしか開かなくて十分なんじゃないかと思う次第です。
そもそも 58°をバッグに入れて以来、まったくもってフェースを開かずにショットをしていたので気が付いていませんでした。開く必要がなかったので。


でも、きちんと分かってフェースを開いて、若干戻すとかの打ち方も練習して、身に付いているショットであれば、有用であるし貴重なのかな、と思います。



4 件のコメント:

syoball さんのコメント...

【ウエッジって、ちょっと開くだけでも、うんとロフト角が増える】

と、Zさんの研究で知りました。

たぶん、ちょっと開くだけでも、表裏ですから、バンス角も増えると思います。

HFにすると、ロフト角が増えた分を相殺するんでしょうね。

yspw さんのコメント...

syoballさん、どうもです。
「ウエッジは開いてもそんなに右行かない」の理由でもあったりします。フェース面は上向くんですよね。

バンスは大いに増えますよね。
むしろそういうソール形状が多いです。ちょっと弓形に見える削りとか。
硬いサーフェスで開いてみると、リーディングエッジの持ち上がりっぷりが見えますよね。

syoball さんのコメント...

左上がり斜面からSWのフェースを開くと大STする事故が多発しますが、鉛直に立ってる場合、左上がり斜面ではバンスが地面にしっかり当たらず、フェースの開きによるロフトの増え具合を相殺しないからでしょううね。

ウエッジの開き加減と傾斜の関係は奥が深いですね

yspw さんのコメント...

なるほど、それは気が付きませんでした。
単純に上り斜面の分、実質のロフト角が増えてるのかと思っていましたが、バンスが利いていないっていうのはありそうです。