7/24/2009

「ゴルファーの悪夢」を回避するマネージメント


前記事「下りのスライスラインはゴルファーの悪夢」の続きです。


再び、Tiger's 5 Secret Keys to Score Low「良いスコアを出すためのタイガー5つの秘密」というゴルフマガジンの記事から取り上げてみます。

2008年のベイヒル・クラシックでタイガーと最終日を同組でラウンドし2位に入ったPGAツアープロのバート・ブライアントに拠りますと、タイガーはグリーンへのアプローチをピンの位置によって10以上の球筋を打ち分け、スピンをコントロールして寄せていくのだそうです。

多くのプロはPGAのツアープロでも2,3種類しか使い分けていないのだそうです。


大まかに分けて5種類、図解されています。↓



まぁ、そんなこと言ったって、私には無理な訳でして。(x_x;



で、どんなことを考えたかといいますと、2-3歩(約1m半-2m)のフックライン、出来れば登りのパットを多く残すには、どういったアプローチの仕方をしたらよいのか?ということなんです。

前記事に書きましたとおり、3フィート(91.5cm)の代わりに、そこまでレベルが達していない私用に 2-3歩(約1m半-2m)に置き換えて考えて居ります。
6フィート前後ぐらいですね。


1. まずは一般的な手前が花道になっている受けグリーンの真ん中にカップが切ってあった場合。




非常に単純化した図ですが、基本的には、受けグリーンでは右打ちの場合、グリーンの左側に乗せるとスライスラインが残ります。
青線のようなラインのパットが残れば、スライスラインではありますが登りのパッティングが残りますのでまだ良いのですが、左の奥に付けてしまうと、赤線のような下りのスライス、つまり人類にはカップイン出来ないライン(笑) が残ってしまいます。

イメージ的には、私は基本フック系のボールを打っておりますので、このような図になって来ちゃう訳ですね。

なるほど、受けグリーンにはフェード系のボールでカップの右側に、しかも距離も控えめでアプローチしていった方が、フックラインのしかも多くは登りのパットが残って、ベターな攻め方な訳ですね・・・。


だがちょっと待って欲しい!(笑)


図では、50y~150yぐらいのアプローチをイメージしているのですが、この距離からでは、私の実力ではそうそう2-3歩(約1m半-2m)の距離に付けられるわけではありません。

基本的にはとにかくグリーンに乗せて2パットで行きたい、という状況だということです。


しからば、ですよ?

青線の(スライスラインの)パットをAL(Above & Long)に外すと、返しのパットは下りのフックラインですね?
赤線のパットをALに外しますと、返しはフックの登りになります。


これは意外に、この図の白線ような弾道の攻め方でも正解なんじゃないでしょうか。
下りのスライスラインを返しのパットにしない/残さないという意味に置きまして。


仮に、アプローチが30y以下の、グリーン周りからの寄せだった場合、もっとカップに近付けて寄せていくことが十分に可能の状況だとしたら、図中の黄色い点線で囲んだ辺りでなるべくカップに近く残すことを頭に入れてカップに寄せていくと、アップ&ダウン(寄せワン)の成功に繋がりやすい、ということになろうかと思います。

これはちょっとトライしてみる価値アリかも。



2. 次に受けグリーンではなく、奥に向かって傾斜しているグリーンの場合。

・・・ですが、状況はちょうど逆になりますね。

ペブルビーチ・リゾートにあるスパイグラス・ヒル・ゴルフコースのように、18ホール全部が奥に向かって傾斜しているコースはそうそう無いと思いますけれど、このようなカップの奥に付けてしまいがちな状況ではフックラインのパットが残り、返しはスライスラインになりやすいということですから、ショートパットの残り方に注意が必要です。



実際のグリーンにはアンジュレーションがあって、こんなに単純ではないとは思いますが、基本的なスタンスとしては、これでいいと思ったりしてます。



***

追記:

誤解があるといけませんので追記しておきますが、これはあくまでも「私がこう思った」ということを書いているだけでして、誰かに教えるとか、攻略法だとか、そういう類のものでは全然ありません。(^^;

期待しつつ、トライしてみます。(^^;




***

実験ラウンドしてみました。

「バーチ・ヒルズ (ゴルフコース)」



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(余談) ちょっと別のお話になりますが、コース・マネジメントの例として、フック系のドライブで打ちますと、予定よりちょっと、やや曲がりが強すぎたときにコース左側の木に煩わされることになります。

しかし、これが悪いことばかりとは限りません。
左の木をかわして打つにはインテンショナル・フックボールで回すことになってきます。
枝の下を抜く、低いショットを打つ場合にも、私の場合はフック系のボールになりやすい。

そういう訳で、変にティーショットで右に打ってしまうと、木を迂回するためにインテンショナル・スライスが必要になったり、枝の下を低く抜いてスライスとか、私があまり得意でないショットが2打めに要求されてしまいます。

そんな理由で、チーピン予防で装着していたシャフト・スタビライザーですが、ドライバーからは抜き取りました。
時々バーンと右に出ちゃうんですよ。
もちろん抜いた後でも右に行くことが無いわけではありませんが、グッと減ります。

(ちなみに、58度のウエッジには依然として50gを入れて使っています。パターに入れた110gのドロップイン・カウンターウエイトも、ものすごくフィーリングが良くって、もうとても手放せません。)


シンプルに、全部フック系、としておいた方がコース・マネジメントに都合が良かったりするのですよね。


7/22/2009

ラウンド記録(リオ・ホンドの4)


ここは、私が一番よく練習に行く練習グリーンがあるコースです。
早朝のバック9もよくプレーするコースで、私のパッティングの基準になっているのはここのグリーンです。
時々、やろうと思えば夏とかは会社の帰り道に陽がまだあればちょっと寄ってパットを30分ぐらいやって帰ったり出来るんですよね。

距離は青のバック・ティーからでも6,360yと短めですが一つ少ないパー71ですし、全体にフラットでパー5は短くてパー3が長いレイアウト(8番のパー3は、フラットで232yあります。)、パー5は距離の割りに曲がっていたりしますしフラットなせいで思ったより長くなりますので、私はほとんどツーオンしませんから、印象としては短いコースに感じません。
フロント9には、400y超のパー4が4ホールありますし。
(こうしてみると打ち下ろしってホントに楽なんですよね。)

コースレート/スロープは70.5/122ですから、中程度の難しさ/易しさのコースになりましょうか。

過去の記事でも、その他のラウンド記録カテゴリーに、バック9のスコアは何度もアップしていたかと思います。


Rio Hondo Golf Course
http://www.downeyca.org/services/cs/riohondo/default.asp


94年に、Downey市が5百万ドルを投入してふんだんに盛り土を取り入れ、Gerald W. Pirkl氏の設計でコースを刷新したのだそうです。

以前のコースは私はプレーしたこと無いのですが、ただひたすらにフラットで、硬くて小さいグリーンのコースだったようですが、今では全体にはフラットなものの、グリーン自体やグリーン周りをはじめコースのあちこちにアンジュレーションがあって、なかなか楽しい造りになっています。
画像をクリックで拡大します。

3番のパー5。ティーイング・グラウンドの左に滝があります。


ちょっと易しめではありますし、メンバーシップを持ってもいませんが、私のホームコースに近い感覚でしょうか。

レイアウトもよく判っていますし、グリーンのスピードも合っていますので、割合にいつもいいスコアで回れます。(^^)

今回もいいスコアで回れました。 ♡


***

青ティーのコースレート/スロープは70.5/122、パーは36・35=71。

1 4 △ 0 D9A
2 4 △ 2 10AL-①
3 5 - 0 6AL
4 5 - 0 U23S
5 4 - 0 D11S-①
6 4 - 1 DD10B-①
7 3 - / D11A
8 3 △ / U6A
9 4 - 0 D3-

10 3 △ / 7B (砂)
11 5 - 0 3B
12 4 - 0 5A
13 4 - 0
14 3 - / 5B
15 5 - 2
16 4 - 0 7AL-①
17 3 ◯ /  ②
18 4 △ 2 D10L①

39(18)・36(15)= 75(33)


この日は、軍に務めているというランディという名前の、よく飛ぶロングヒッターの黒人さんとラウンドしました。

出だしの2ホールは、左右が広くない割りに長くて、ボギー、ボギー。
いつもスロースタートです。
スタート前にたっぷりレンジで打ったりしてからラウンドするとちょっとはマシかもしれませんけど、そうでもないかもしれません。(^^;

OBにはならないのですが、木の中に打ってしまうとスタイミーになってレイアップしなければならなくなります。

前半9ホールは、全ホール2パットでしたが、4番の23歩が上手く行って助かりました。
もう少しで入りそうだったんですけどね。(それはちょっとずーずーしいか。(^^;)

全体を通して、3歩-7歩(約2m-5m)のバーディーパットが、ことごとく入っていませんね。
この辺がもう少し入ってくれるようになると、1つ上のレベルに行けるような気がするんですけどねー。

斜面からのショットの練習には、別のコースに行かないといけませんね。
ショートゲームには、けっこうアンジュレーションが入っては来るのですが。


この日はGIR(パーオン)が多かったので少ないんですが、このコースでは、グリーン周りのショートゲームも上手く行ってアップ&ダウン(寄せワン)も他のコースより多く獲れちゃうんですよね。
芝の質とか、1バウンス2バウンスさせたときのボールの挙動も読みやすいって言いますか。

そういう意味では、好きなコースです。(^^)


7/21/2009

下りのスライスラインはゴルファーの悪夢


The worst combination is downhill and left-to-right; human beings don't make those.
を意訳したのが、表題です。



前記事「パッティングの距離感(続き2)」の記事にリンクしました、Tiger's 5 Secret Keys to Score Low「良いスコアを出すためのタイガー5つの秘密」という記事には、我々アマチュアゴルファーが大いに参考に出来るエッセンスが書かれています。

今日は、このうちのひとつ、ショートパットの部分を取り上げてみたいと思います。


前記事にも書きましたが、タイガーは、3フィート(約91.5cm)のパットを2002年から2008年の間の7年間で、2,700回打ち、その内の実に2,691回を沈めています。

この恐るべき記録は、この91.5cmのパットをいかに練習して上手くなるかという以前に、その前のアプローチに拠るところが大きいのだと言う点を見逃してはなりません。

同じ3フィートでも、入れやすいパットと入れにくいパットがあります。


3フィートが残るのは、a) グリーンサイドの程近いところ(20y以内ぐらい)にグリーンを外しカップに向かってアプローチを打ったとき、b) ファーストパットを外して残ったとき、c) セカンドショットや長く残ったサードショットがベタピンに打てたとき、の3種類があります。

c) のケースはコントロールするのは難しいですから除外します。
a)、b) のケースにおいて(特にa)のケースにおいて)、どこへ残せば易しいのかを考えて打つことは、我々アマチュアにも出来ます。

もっと言えば、そのグリーン周りに外したショットの段階で、どこへミスをすればカップに寄せ易いかを考慮に入れて、まるでチェスのように次の次の手を考えて(もちろん自分のミスの傾向も考慮に入れて)打っておくことが重要でしょう。




いまさら和訳するまでも無いかとは思いますが、解説されているコンビネーションを説明しておきます。


・登りのパットは下りよりも易しい。(いつもカップの下に残るように打とう。)


・右から左へのパット(いわゆる日本語で言うフックラインですね)は、ストレートのラインよりも易しい。(と、いうことは、受けグリーンではカップの右へ、奥へ下るグリーンではカップの左へ狙っておくのはいい考えだ。)


・ストレートのパットは完璧に真っ直ぐ打たないといけない。例えば右から左のライン(フックライン)では、膨らましすぎても、弱く打ったりして入ることもある。強く真っ直ぐ目に打って入れることも可能だ。


・ The worst combination is downhill and left-to-right; human beings don't make those.

さて、これが表題に持ってきた文章ですが、直訳しますと、
「最悪のコンビネーションはダウンヒルの左から右へ曲がるラインだ。
・・人類には、これをカップインすることは出来ない。」となります。

いくらなんでも大げさですよね。1mのパットの話してるんですから。
でも言い換えれば、そのくらい「右打ちにとっては外しやすいラインだよ。」と言うことでしょう。

私はアメリカ人のこういう表現が、けっこう好きです。

「人類には無理。」とか言われちゃうと、諦めつきますわね。(笑)
そこに残した自分が悪い。って。

以前、golfreak銀さんのブログのコメント欄で、「私、2mぐらいの下りのスライスラインがどうも苦手なんですよね。」って相談したことがあるんです。

軽いフックラインが、真っ直ぐより入りやすいっていうのも一理あると思います。
気持ちトゥ寄りでヒットしちゃったときって、ラインも膨らみがちですし、逆にヒール寄りでヒットしたときって、ラインが薄くなって強めにカップに向かってくれるんですよね。

下りのスライスはそれが逆側になってしかも強調されちゃうから、まるで入らない。


タイガーの話ですから、3フィート(約91.5cm)ってな数字になってますが、私はこれを自分用に2-3歩(約1m半-2m)、としたいと思います。

チップショットを打つときに、グリーンへのアプローチショットを打つときに、いつもこのことを頭に入れて、2歩に付いたのにパーを逃す、っていう悔しい思いを、出来うる限り減らしていこうと目論んでます。(^^;



***

追記:
続きをアップしました。↓

「ゴルファーの悪夢」を回避するマネージメント