前記事「下りのスライスラインはゴルファーの悪夢」の続きです。
再び、Tiger's 5 Secret Keys to Score Low「良いスコアを出すためのタイガー5つの秘密」というゴルフマガジンの記事から取り上げてみます。
2008年のベイヒル・クラシックでタイガーと最終日を同組でラウンドし2位に入ったPGAツアープロのバート・ブライアントに拠りますと、タイガーはグリーンへのアプローチをピンの位置によって10以上の球筋を打ち分け、スピンをコントロールして寄せていくのだそうです。
多くのプロはPGAのツアープロでも2,3種類しか使い分けていないのだそうです。
大まかに分けて5種類、図解されています。↓
まぁ、そんなこと言ったって、私には無理な訳でして。(x_x;
で、どんなことを考えたかといいますと、2-3歩(約1m半-2m)のフックライン、出来れば登りのパットを多く残すには、どういったアプローチの仕方をしたらよいのか?ということなんです。
前記事に書きましたとおり、3フィート(91.5cm)の代わりに、そこまでレベルが達していない私用に 2-3歩(約1m半-2m)に置き換えて考えて居ります。
6フィート前後ぐらいですね。
1. まずは一般的な手前が花道になっている受けグリーンの真ん中にカップが切ってあった場合。
非常に単純化した図ですが、基本的には、受けグリーンでは右打ちの場合、グリーンの左側に乗せるとスライスラインが残ります。
青線のようなラインのパットが残れば、スライスラインではありますが登りのパッティングが残りますのでまだ良いのですが、左の奥に付けてしまうと、赤線のような下りのスライス、つまり人類にはカップイン出来ないライン(笑) が残ってしまいます。
イメージ的には、私は基本フック系のボールを打っておりますので、このような図になって来ちゃう訳ですね。
なるほど、受けグリーンにはフェード系のボールでカップの右側に、しかも距離も控えめでアプローチしていった方が、フックラインのしかも多くは登りのパットが残って、ベターな攻め方な訳ですね・・・。
だがちょっと待って欲しい!(笑)
図では、50y~150yぐらいのアプローチをイメージしているのですが、この距離からでは、私の実力ではそうそう2-3歩(約1m半-2m)の距離に付けられるわけではありません。
基本的にはとにかくグリーンに乗せて2パットで行きたい、という状況だということです。
しからば、ですよ?
青線の(スライスラインの)パットをAL(Above & Long)に外すと、返しのパットは下りのフックラインですね?
赤線のパットをALに外しますと、返しはフックの登りになります。
これは意外に、この図の白線ような弾道の攻め方でも正解なんじゃないでしょうか。
下りのスライスラインを返しのパットにしない/残さないという意味に置きまして。
仮に、アプローチが30y以下の、グリーン周りからの寄せだった場合、もっとカップに近付けて寄せていくことが十分に可能の状況だとしたら、図中の黄色い点線で囲んだ辺りでなるべくカップに近く残すことを頭に入れてカップに寄せていくと、アップ&ダウン(寄せワン)の成功に繋がりやすい、ということになろうかと思います。
これはちょっとトライしてみる価値アリかも。
2. 次に受けグリーンではなく、奥に向かって傾斜しているグリーンの場合。
・・・ですが、状況はちょうど逆になりますね。
ペブルビーチ・リゾートにあるスパイグラス・ヒル・ゴルフコースのように、18ホール全部が奥に向かって傾斜しているコースはそうそう無いと思いますけれど、このようなカップの奥に付けてしまいがちな状況ではフックラインのパットが残り、返しはスライスラインになりやすいということですから、ショートパットの残り方に注意が必要です。
実際のグリーンにはアンジュレーションがあって、こんなに単純ではないとは思いますが、基本的なスタンスとしては、これでいいと思ったりしてます。
***
追記:
誤解があるといけませんので追記しておきますが、これはあくまでも「私がこう思った」ということを書いているだけでして、誰かに教えるとか、攻略法だとか、そういう類のものでは全然ありません。(^^;
期待しつつ、トライしてみます。(^^;
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実験ラウンドしてみました。
↓
「バーチ・ヒルズ (ゴルフコース)」
***
(余談) ちょっと別のお話になりますが、コース・マネジメントの例として、フック系のドライブで打ちますと、予定よりちょっと、やや曲がりが強すぎたときにコース左側の木に煩わされることになります。
しかし、これが悪いことばかりとは限りません。
左の木をかわして打つにはインテンショナル・フックボールで回すことになってきます。
枝の下を抜く、低いショットを打つ場合にも、私の場合はフック系のボールになりやすい。
そういう訳で、変にティーショットで右に打ってしまうと、木を迂回するためにインテンショナル・スライスが必要になったり、枝の下を低く抜いてスライスとか、私があまり得意でないショットが2打めに要求されてしまいます。
そんな理由で、チーピン予防で装着していたシャフト・スタビライザーですが、ドライバーからは抜き取りました。
時々バーンと右に出ちゃうんですよ。
もちろん抜いた後でも右に行くことが無いわけではありませんが、グッと減ります。
(ちなみに、58度のウエッジには依然として50gを入れて使っています。パターに入れた110gのドロップイン・カウンターウエイトも、ものすごくフィーリングが良くって、もうとても手放せません。)
シンプルに、全部フック系、としておいた方がコース・マネジメントに都合が良かったりするのですよね。
2 件のコメント:
おはようございます
脱帽!!で~す。
>非常に単純化した図ですが、基本的には、受けグリーンでは右打ちの場合、グリーンの左側に乗せるとスライスラインが残ります。<
考えたことすら・・ありませんでした
=しどろもどろ?慌てふためく?・・をイメージしてみました・・・。
お陰様で、スクラッチプレーヤーとか、5下の方々とご一緒させて頂く機会が、自分の腕前を考えれば頻繁にあると感じるくらいありますが、
こんな時、耳はダンボ~!目は釘付け~!で彼らの一挙手一投足を観察するようにしています。
が、聞いたことなかった。
登りのグリーンは、「絶対奥へつけちゃだめ。乗らなくても手前の方が良い」ここまででした。実際、それで難なくパーを取るのを目撃しましたけど。
100なり150ヤードのピンを狙うとき、手前につけて寄せてパーを取る方法の方がパーを取りやすいってことなんですね。
これって、かなりのレベルの話ですよね。
20~30ヤードくらいからなら、パッティングのラインを想定して寄せが出来そうです、今後こんな意識を持ってやってみようと思います。
(余談) ちょっと別のお話になりますが・・・
も心当たり大ありです。
右サイドから右グリーンに打ちにくいこと!
実践で、インテンショナルフェード?!なんて格好良くなくて良いからフックしていかないというボールを打ちたいな~。
今日の話題は、ショットがトッチラカッテいる状態では考えが及ばない?世界・・・
少しは理解出来るくらいに経験積んだかな~と、ちょっと嬉しくなりました。
Posted by:ノリさん at 2009年07月25日(土) 04:57
ノリさん、おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
多少なりとも、ノリさんのお役に立てたとしたら嬉しいです。
日本の場合は、2グリーンなんてコースが多いですから(最近では1グリーンでグリーンが大きなコースも増えているそうですが)、グリーンが小さくてオンするのが難しい、その代わりに2グリーンの間のところとか、グリーン手前とか、いくつか安全地帯になるところが確保されていて、メンバーの上級の腕の方はちゃんとそこへ打っていく、なんて感じになって居ろうかと思います。
ですから、ロングパットの重要性よりも、いかに登りのアプローチを残して寄せワンで拾うか、っていうゴルフに必然的になってくるのかな、と思いました。
私も10年以上ぐらい前、まだ30歳台半ばでハンディも18-13前後だったころ、ホームのシングルさん達にすごいお世話になりましたです。
私がここで書いている「アプローチ」っていうのは米語式のグリーンに打つショットって意味で、100-180yとか50-150yとかそんな感じのショットをイメージしてます。
ですから、20フィート(6m)とか35フィート(10m半)とかの距離のパットが残る場合は、スライスラインかフックラインかはあまり気にしなくて良さそうです。
「ゴルファーの悪夢(人類にはカップイン出来ない)」ライン残し、っていうのは、あくまでもショートパットがとてもカップインしにくい、という意味ですので。
ノリさんおっしゃるような20-30yのチップ・ショットとかのときに、カップに対して(数学で言う
ところの)第4象限(右下)にあたる部分を攻めてみたいとか思います。
まぁ、ホントに上手い方は、カップイン狙って打つ距離かも知れませんが、「外したときに残るショートパットのラインを考える」って言うことは、無駄ではなかろうと、そんな風に思ってるわけなんです。
Posted by:やきそばパンZ at 2009年07月25日(土) 14:10
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