6/18/2021

TaylorMade Tour Preferred EF Wedges の 3本セットはイイ!

DeBell GC の 11番ホールのグリーンです。 典型的な 2段グリーンの手前側にカップが切られていました。



カップの左後方の 2歩ぐらいのところに写っているのが私のチップショットしたボールです。
ここは典型的な南カリフォルニアの古いコースで、今週 US Openが行われている Torrey Pines のSouth Courseと同じKIKUYA芝で、非常に根が強くて逆目になっていると小さい 10-15yのチップショットがとてつもなく難しくなります。

写真を撮ったちょっと後ろ辺りから 15yのアプローチが残っていたのですが、このショットはカップの後ろの斜面の中腹めがけて 25yくらい打ちました。斜面で転がり戻す作戦です。
この方が少し強く打てますので、逆目の芝にストロークが負けにくいのでそうしました。

KIKUYA芝は本当に厄介です。
この時期は、1月の Farmer's Insurance トーナメントの時期と違って芝も元気に強くなっていますから、KIKUYA芝のラフを丁寧に伸ばした US Openでは面白いシーンが見られると思います。


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私のウエッジは、TaylorMade の Tour Preferred EF Wedges というクラブで、2015年ごろに
出たモデルです。





EFというのは、Electro-Formingの頭文字で、電解加工してグリーヴの溝を成型したプレートをフェース面に嵌め込んであります。


この嵌め込まれたプレートは、ニッケルとコバルトの合金でできていまして、これがめちゃくちゃ硬いんです。
長年使っても溝がピンピンのままで、私のようなアマチュア・ゴルファーには懐にとてもやさしい優れものウエッジです。
硬くてすごく削りにくいので、電気加工で成型しているという訳です。

(タイガーはほぼ毎週ウエッジを新品に変えますし、ローリー・マキロイもトーナメント 2回か3回でウエッジは新品に入れ替えるそうです。ウエッジの溝はもはや消耗品ですね。以前は一本一本にクラフトマンの削りが入ったりしていましたが、3D測定でデータ化して毎回同じものがNCマシンで作れるようになり、頻繁に取り換えることが可能になった模様です。)


私のようなアマチュア・ゴルファーはそんなに頻繁にウエッジを買い替えるわけにもいきませんので、こういうウエッジはとてもありがたいのですが、残念ながらあまり売れなかったそうでなくなってしまいました。 後継機種にもニッケル・コバルト合金のプレートが使われているウエッジはありません。


こちらが私の、GW(50度)、SW(54度)、そして LW(58度) です。


新品時には、PVDコーティングというとても薄い層が表面にかかっていた(主な打球点じゃないフェースの上の方や先の方の色が濃くなっているのが見えるかと思います) のですが、そのコーティングは無くなっているものの、ニッケル・コバルトの合金プレートの方は溝がしっかり擦り減らずに利いていまして、とても具合が良いのです。



バックフェース側は鉛テープを貼っちゃっています。
左から 58度、54度、50度です。


バンス角は、写真ではちょっと見えにくく写っていまして、



左から、10度(58度)、11度(54度)、9度(50度) になっています。

あまり差がありませんので、SWが突出してバンス角が大きいということもなくて、同じ打ち方でクラブを変えて距離の打ち分けに使うには好都合です。
(『足45度のチップショットの最大幅を拡大汎用』というポストをご参照ください。)


スペックも多種多様に揃っていて、とても良いウエッジだったはずなのですけどねー。


スペック




ウエッジのソールとかはだいぶ傷んできましたが、グルーヴ溝だけはまだまだピンピンです。(^^)

新しいウエッジにしたい気持ちもあるのですけど、まだまだこれで行っちゃうなー。
溝が減りにくいやつをまた出して欲しいです。




6/13/2021

Phil MichaelsonのPGA Championship勝利で再来してきた 昨今のドライバーのシャフトの長尺化とヘッドの軽量化にトライ

Tierra Rajeda GCの 8番ホール。



フェアウエーが右から左へ斜めに位置していて大きく打ち降ろし。気持ちの良い景色ですが、ティーショットのコントロールには気を使います。
左から右へ斜めになっているよりはマシでしょうか。


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2月に、「Taylormade SIM Max-D ドライバーの調整 その2」という記事でヘッド重量を歴代具合の良かった 203gに合わせた、と書いていましたが、



それとは別に、巷の一部で話題になっている長尺化を試してみようと思い立ちました。

そもそもは、48インチへの長尺化というのは、フォーティーンの竹林さんが 90年代の後半にGelong D (ゲロンディー)っていうドライバーを出したり、色々と歴史があるわけですけれど、このときはドライバーのヘッド容積は 250−260ccぐらいが主流だった時期で、ゲロンディーの 307ccはほぼ限界まで大きくしたヘッドだったそうです。

で、その後ルール一杯の 48インチは、ロンゲスト・ドライブに特化した形で使われていました。

で、またつい最近になってブライソン・デシャンボーがツアーで使うために 48インチのドライバーを調整して準備したりしていたところに、先々週のPGA Championshipで50歳のフィル・ミケルソンが 47 1/2インチでロフト角5.5°っていう長尺のドライバーを引っさげてメジャー大会6度目の優勝を果たしました。


以前の長尺ドライバーは、ただでさえ打点の一定していないアベレージプレイヤーに扱える代物ではありませんでしたが、昨今の技術の進歩を反映した以前と比べると大幅に「forgiving」なドライバーであればそんなに難しく打てるらしい、ってお話を聞きまして、ある程度トライしてみよう!と思ったわけです。


長尺化のコツは、手持ちのドライバーのシャフトを延長して長くしただけではバランスが重くなってしまってうまく行かないので、

1. ヘッドを 8−10g程度軽くする
2. 長いけど軽くてしっかりした(硬い)シャフトを使う
3. つかまりの良いヘッドを選ぶ

って言うことらしいです。
ただし、 2. については柔らかめでゆったり振れるイメージの方が良い、なんていうお話もあります。


でまぁ自分なりに、まずは 46インチと、46 1/2インチを試してみることにしました。
今までは、44 3/4インチとか、45 1/4 インチとかのドライバーを 203gのヘッドに、60g代後半、68gとか、69gとかのX-Stiffのシャフトを挿れて打っていたのを、つい最近 56gの S-flexのシャフトに変えていたばかりでしたので、


ちょうど過渡期だし、渡りに船じゃないか?ってことで、47インチは私の場合には一気に行き過ぎでスペックがややこしいかも知れないけど、46インチか 46 1/2ぐらいならイケるんじゃないか?
と、考えたわけです。


とりあえずヘッドの鉛テープを剥がし、おもりも調節して、ヘッド重量を 195−200gぐらいに落とします。(元のオリジナルの重さが 195gでした。) 
203g --> 195g 
1. の項目はこれで良いでしょう。


写真では、長い方が 46 1/2インチのSIM Max-D、もう一つの方が 46インチのM4 Type-Dです。
幸いにすでにつかまえやすいヘッドですので、3. の項目はこのままで変えなくても良いかと思います。

シャフトは、Project X Hand Crafted Loading Zone (LZ) です。
10数g 軽くしてからまだ2ヶ月経っていませんから、これ以上の軽量化はとりあえずしない方向で行こうと思います。このシャフトすごい気に入っていますしね。


半インチの違いですと、このくらいの差です。SI系でいうと、1.27cmの差です。
グリップは同じGolf Prideの360°っていうグリップで同じなのですが、左の方が新型になっていると思われます。

46インチと 47インチにしようかなー、とも思ったのですが 47インチまですると、シャフトがもう少し軽くないと、とかヘッドももう少し軽く、とかなってかなりお金をかけないと対応できないかも知れませんので、徐々に、って考えることにしました。


それと、今年になってディシャンボー封じが目的かのように、ドライバーの長さを 46インチ以下に規制することをUSGAは提案している、っていう記事もでていましたので、46インチの段階で最適化した良いスペックを見つけておいて、そのセットアップはいつでも再現できるように確保をしておきたいと思っています。

今のところ、M4を46インチにセットしたドライバーが調子良いのですが、ちょっと上がりすぎるきらいはあります。
ただ、距離さえ遜色なければボール上がんないとダメでしょ、ってことで、現段階ではこれはこれで一つ確保ということにしておきます。


そして問題のSIM Max-Dの方。



とりあえず重心が後ろすぎないようにこんな感じで鉛テープ貼ってみましたが、46 1/2インチで打っても46インチで打っても、悪くはないのですがもうひとつな感じ。

Flight Scope mevo を使ってデータを取りながら、色々と調整をしていってみたいと思っています。


5/30/2021

4%程度の傾斜を練習グリーン上に見つけたのでパッティングして遊んだ動画

あんまりゴルフしない息子とSuper Twilightの時間帯にラウンドプレーしてきました。
Lakewood Country Clubの10番のティーインググラウンドにEgyptian Gooseの親子がいました。




小学生くらいになったヒナ(duckling) が 8羽。
例年、コヨーテとか鷲にやられて少しずつ減っちゃいます。
無事に大きくなると遠方へ飛んでいきます。


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さて、別の日の別なゴルフ場でのこと。スタート前に 1時間半ほど時間がありまして、ほとんどの時間をパッティングで過ごしていたのですが、4%超えていそうな傾斜がある場所を見つけました。練習グリーンですから、普通はそこまで強い傾斜はあんまり見かけないかと思います。
COVID-19の影響もあって、練習グリーン上にほとんど人もいませんでした。

このくらいの斜度がある傾斜では、ボールが止まらないか、ギリギリで止まるか、くらいになりますね。グリーン表面の速さはスティンプメーターで 9.5-10フィートくらいだと思います。
この日は風向きも傾斜上から傾斜下に向かって吹いていまして、ボールが途中で止まることはほとんどない、っていう状態でした。


...と、いうことで、こんな動画を撮ってみました。


約 50フィートの登りのパット



50フィートっていうと 15mちょっとぐらいになります。私の中では、21歩の距離。
傾斜のきつい登りですし、けっこうカツーンって打っていく感じになってます。

椰子の木のちょっと右くらいの位置に打って行ったボールが、傾斜と風で打ったところとほとんど同じ位置までゆっくり戻ってきます。
戻ってくるときのルートは往路よりももっと右側からスライスラインで戻って来ます。

右後方に練習グリーン用の短い旗(青)が立っているのが見えますが、傾斜のきつい位置にはもちろんカップは切られていません。

これだけの斜度でも、風が無かったら戻ってこなくて向こう側で止まるんじゃないかと思います。



...と、いうことで、ひとつボールが向こう側で止まりまして、それじゃぁ、ってことで向こう側から触るだけのパットを打ってみました。



運が良いことに、2 take目のトライでボールに当てることができました。
(登って降りてくるの結構面倒くさいし斜度もきついので。(笑))

ラインを確認して、本当に触るだけくらいのストロークで平地だったら 2インチ(約 5㎝)しか行かないんじゃないか、っていうストロークをしたのですけど、やっぱり同じ距離戻ってくると勢いがついている感じしますね。
もうちょっとボールのすぐ横に戻ってくるイメージしていたのですが、カツーンと当たってます。


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これを前提に斜面の傾斜のことをメモしておきますが、

私は普段、グリーンの傾斜を、2%ぐらいの斜面、1%ぐらい、3%ぐらい、っていう感じに分類して、それをベースに曲がる量とか、打つスピード(強さ) とかを計算してパッティング・ストロークをしています。 
1%と 2%の間ぐらい?っていう斜面を考慮する必要もあるかも知れませんけど、あんまりやっていません。計測器で測るわけではありませんので。

大体の目安ですが、2%の斜面では、下りのパットが平地のストロークの 2倍の距離を転がります。
5歩のストロークで打つと、10歩転がるくらいの斜度です。
2%の斜面で登りをストロークするときには、物理学的には +50%増しで10歩の距離を打つには 15歩のストロークで打つ計算なのですが、(そこは人間の感覚でしてロボットではありませんので) 私の経験則では、10歩の 2%斜面の登りはもう少し少な目の、13~14歩のストロークで打てばちょうど届くくらいになります。

3%の傾斜の下りは、1/3の距離のストロークで打ってもちょっと余分かな、ぐらい転がります。ちょっと対応が難しいです。
実際のコースですと、3%の斜面にカップが切られることはほぼほぼないですね。

上の動画のような 4%とか以上の斜度ですと、ご覧の通りにそもそもボールが止まりませんから、下りのスピードの換算はあんまり意味が無くなります。
そこまでの急傾斜がグリーン上に来るのは、まぁ大体 2段グリーンの間の斜面とかになりますので、斜度そのものを読む必要はなく、ボールからカップまでの高低差の、位置のエネルギーの差を考えて、ストロークのスピード(強さ)に補正の換算を計算して打つ方法を取ります。

グリーンの高低差を読む。」という 10年前の記事にまとめておいた方法を、今でも大いに活用して、おおかた上手く行っています。(^^)

実際のところは、バランス調整に半インチ幅の鉛テープを一枚をたまたま巻いておくだけでとても参考になります。(笑)