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1/08/2023

4フィート(1.2m)のパット、右に曲がるライン。ボール三つ分くらいカップの外にエイミングで打つとき

2023年の打ち初めは、昨年11月にご紹介しました Hemet Golf Club を友達とラウンドしてきました。

雷雨89%の予報の中、とりあえずにコースに行きますと晴れ間も見えるお天気雨がほんの少々といった感じで、コースの方もスタートさせてくれました。

こちらとしては雨の準備もしてきまして、久々にレイングローブを使う機会!ってこともありまして、願ったり叶ったり。

5番ホールを終えたあたりで土砂降りが来まして、しばし木の下に避難。
しばらくして小ぶりになったので6番ホールのティーに来ましたところ、突然に雹が降り出しました。

こちらが動画です。


スマホ持ってる素手に雹が当たるとけっこう痛かったです。


こちらが友達のティーショット。
飛んでいる黄色いボールが写っています。白いのが雹でどれがボールか分かりにくいです。


長年ゴルフやってますが、ラウンド中に雹に見舞われたのは初めてかも知れません。

右サイドの池を越えて打っていきますが、越えた向こうにもカジュアルウォーターの水溜りがいくつか。笑


この記事最後の、「続きを読む>>」のところに、私のティーショットの動画を貼ります。グリーンエッジからのパットの写真も。年甲斐もなくはしゃいでしまいました。
こういうの、楽しくて仕方なくて。

もうそこかしこが池みたいなカジュアルウォーターになっていまして、ボールを動かしてのプレーになりまして、この日のスコアは 37・38 = 75 (パー71)でした。


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題記のとおりなのですが、
4フィート程度のショートパットのときに、そして右に曲がるライン(いわゆるスライスライン)の時に、(私の場合) 特に起きやすい現象で、ちょっと弱めにすすーっと右に流れてカップを外れてそれていってしまう、っていうもったいない外し方のパットがちょいちょい起きてしまいます。


このようなラインで、さほど切れるように見えないのですが、4フィート(約1.2m)程度の短い距離なのに カップひとつ半も切れてしまう傾斜もしくは芝目があります。すすすーっと。

カップを外して狙いたくはない短い距離ですが、曲がりがキツいのであまり大きくオーバーするような強さでは打ちたくないので、ぴったり目のスピードで打ちたいとなるとしっかりカップから外れた狙いで打たざるを得ません。

こういうラインでヘラヘラーと谷側に外してしまう現象はほぼ原因が分かっていまして、右に曲がるラインということはスタンスがつま先下がりの傾斜になっているんですよね。それで、そもそもパターフェースがロフト分というかナチュラルに若干右に向いている。加えて、ストロークの振り子もつま先の方に傾いている。その上にストローク中に体の重心がつま先方向に流れがち。ということがあります。

意識して防ごうとはしますが、自然に右に押し出したような格好で(押し出していないのですが) すすーっと右に流れて外れます。

この逆の、右利きの左へ切れるラインの場合は実はこの現象が起きにくく、軽く左へ曲がるライン(そして特に軽い上り)のパットは安定してカップインできるゴルファーが多いです。

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そこで、ひと工夫講じてみることにしました。
(効果の程はよく分かりません。今後の検証が必要です。)


いつもの構えを取った後に、スタンスを若干のクローズドにして、右に流さないでインパクトしてストロークする工夫です。

(先月、「2歩(5フィート弱)のパットを押し球で直進性良くストロークするトライアル」という記事でショートパットをマイナスロフトでストロークする試みをしましたが、こちらの方法はスピードの調整や方向性がうまく行っていません。失敗でした。)


まずはこちらの写真のようにいつものままのセットアップをします。


私の場合は少々変則でボール位置は左足寄り、左脇の延長線上です。
写真で伺えますとおり、このラインは短いのに距離を合わせて打った場合にはカップの左にカップひとつ半程度も外に狙うくらい切れるラインです。

一旦この様にいつものセットアップで構えます。

そしてそのままの位置で、右足だけをまっすぐ後ろに下げます。↓


パターフェースの向きを変えないように注意しています。
こうしてスタンスを取りますと、体の自然な反応でフェースを緩めてオープンに入れることなくしっかりとストロークできる感じがあります。

左右の足が揃っていませんから、つま先下がりの傾斜にもどっしり構えて対応しやすい(つまりは傾斜があっても体の前後に体重がブレにくい) 体勢が無理なく作れます。


実際のラウンドにおいて忘れずにこの構えができるかどうか、実際のラウンドのグリーンでパットして効果があるのかないのか、検証していきたいと思います。


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追記: 

このセットアップ、私の場合は左に曲がるラインにも有効だということが分かりました。
(左脇が支点で左腕パターを一体化して考えているので、右サイドはあんまり関係ないと思っていましたが、どうもそこがミソではないようです。)

パッティングの時、ラインの傾斜は注視して読んでいる人が多いと思いますが、スタンスの傾斜には案外気を使っていないプレイヤーも多いのでは?私がそうだったのですが。グリーンはきつい傾斜でもせいぜい3%ぐらいですからね。傾斜地からのショットほどセットアップを変えたりしないでしょう。

ただ振り返ってみますと、パターでダフったりはロングパットの登り傾斜で起きがちですし、今回の題材の右に曲がるショートパットで、フラーっと力なく右に逸れていってしまうミスもすごく多いと思います。どちらもスタンス位置の傾斜で体の重心が僅かに流れていることに気がついたんです。
今回のスタンスを取ると、体の前後方向に安定します。両足が平行に揃っていませんので、踏み込んで前後方向を安定させられるんです。

これはちょっとした発見かもしれません。
体の重心の安定という観点で、傾斜からのロングパットとかも含めて検証していってみたいと思います。
ひょっとするとひょっとするなぁ、これ。


12/27/2022

Chunk & Run バンカーショット

記:  12/27/2022 

俄然前置きに出てくる頻度が多いですが、ドス・ラゴスGCをラウンドしてきました。


本当にきれいなんですよね、朝焼けの時間帯。
これはスターターのところから池越しに18番フェアウエーを望んだ方向です。

そしてそこから左へ向くと1番ティーから打っていく方向です。


朝日を雲が反射してピンク色になっていてこちらも綺麗です。
左の川に落とさないように、右サイドの池にも落とさないように、ティーショットを打つのですが、朝一の寒い中ウォームアップ殆どなしで打つドライバーは易しくはありません。

そしてもう一つ、HDCP 3になっていますが個人的にはコース中で一番難しいと思っている 6番ホール。


420y前後の2打目以降登り傾斜がきついパー4ですが、ティーショットは右の池に入れないように左サイドの木々にも捕まらないようになかなか狭いところを狙ってブッシュ超えで打っていき、2打目地点からは右ドッグレッグして池の上をかなりの登りでグリーンへ、もしくは手前にレイアップで打っていきますが、コースが右にも結構な斜度で池の方へ傾いていましてレイアップは思いっきり左を向かないと池まで落ちてきます。むしろ届くならグリーンかグリーンの奥まで打っていった方が平らになっています。

ドライバーがものすごく上手く行って、残りが170〜200yの登り、左足上がりの傾斜から打っていくことになります。しかも大概ここは向かい風。

この動画も、この日は180yくらいの登りのアゲンスト、3Wでグリーン左サイドをオーバー目に狙って打っています。
さらに太陽に向かって逆光の中に打っていかなければなりませんので難易度マシマシです。

このショットはフォームはともかくものすごく上手く打てました。
めったに 2オンできないパー4、チャレンジし甲斐があります。


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ゴルフマガジンがやってるウエブサイト、Golf.comの記事です。

(この打ち方が、ゴルフで一番難しいショットのひとつを簡単にしてくれます。)

っていう記事で、Chunk & Runっていうショットを紹介しています。



この場合は、あごが高くはないバンカーショットでグリーン面が結構あってピンまでの距離がかなり遠い、という場面です。
上の写真ですと、しかもグリーンの反対側はウォーターハザードになっていて、距離を出して打つバンカーショットが使いづらいという難しい状況。


記事中にあります、Jonathan Yarwoodていうプロコーチが Twitterに上げている動画による打ち方がこちらです。


説明によりますと、ボールは通常のやや左足寄りで目標に真っすぐ構え、サンドウエッジのフェースは開きません。
思い切った若干大き目のテークバックから、クラブのトゥをローテーションしてくるように下ろしてきて、ボールの 1 1/2インチ(約4㎝くらい)手前にダフらせて打ち込んで、トゥがボールをロールオーバーするようなイメージで打ち抜くイメージ。
ボールにはバックスピンがあまりかからずにグリーン面に落ちてから転がって行くショットになります。 

これが、Chunk & Run っていう打ち方だそうです。


別の動画も拾ってきました。
Standard Golf AcademyっていうところのKyleっていうプロの動画です。


この動画の場合は、ちょっとバンカー面が荒れていてボールのライが悪い状況です。
これも難しいですよね。
距離的には先ほどと違ってカップまでは近い状況です。

フロップ(ロブ)ショットの要領でスタンスを広くとり、ボールの 1インチ半後ろにウエッジを入れて掘っていくのですが、強くは打たず砂を少なく取って打っていくそうです。
ボールの下を滑らせるようにソールを使うのがコツだそうです。ということでフェースはオープン、目標の1フィート左に滑らせるように振り抜いていく、と。

この場合もあまりバックスピンはかからずにポンと出て転がるイメージのようです。


呼び方は同じ Chunk & Run ですけれども、バリエーションはあるようです。


私は距離の長いバンカーがあまり得意ではありませんで、どうしても強く打とうとしてしまってミスしたり、砂に薄く入れるような動きになってしまって直接ボールに入ってしまって飛びすぎたりしてしまっています。

54°の代わりに 50°に持ち替えてエクスプロージョンを打ったりもしていますが砂の爆発で出す分にはそんなに距離が出せるわけでもなく、バンスが少ない分ちょっとミス出やすいかなー、ぐらいな感じがしてむしろ54°でしっかり出してカップにはかなりショートした方が良いような現状です。
58°でのバンカーショットも試すのですが、54°より前進力のないショットになってかえって力んでしまいがちなのでバンカーではもっぱら54°を使っているような状態です。


特に一つ目の Jonathan Yarwood式の打ち方で Chunk & Run のショットを練習してみようと思います。


12/23/2022

『ハンディキャップ5のゴルファーに関する 7つの意外なスタッツ 』という記事

GolfMoose.com のイベントに友達と申し込んで、歴史あるプライベートコースの San Diego Country Clubをラウンドしてきました。


一斉に各ホールからスタートするショットガン・スタート形式です。

我々の組は幸いにも10番ホールからのスタートでした。
1番ホールとか10番ホールからスタートできるとコースデザイン的に変なリズムのラウンドにならなくて良いですね。
220y超のパー3とかから始まるのきついですからね。


これが後半の 1番ホールのティーだったと思います。


コース全体は、だだっ広くてひたすら距離があって、どんなに曲げてもほぼ大丈夫なので飛距離をぶっ飛ばせるゴルファー大喜びのコースでした。

歴史のページに書かれていますが、1930年当時サンディエゴでは砂とオイルのグリーンだけだった頃に、芝のグリーンを最初に造ったコースだそうです。

スコアは最近のスコアのページにしばらくありますが、81でした。
長いコースはそれだけで私にはキツいですが、このコースのグリーンは大きくてアンジュレーションがついていて読みにくくて大変でした。
11.5フィートぐらいの速いグリーンでした。ポアナ芝であんな速いグリーンをメンテナンスして維持するのすごい大変そうです。


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さて本題。


https://www.golfmonthly.com/features/7-surprising-stats-about-5-handicap-golfers


Golf Monthlyのウエブサイトの、『ハンディキャップ5のゴルファーに関する 7つの意外なスタッツ』という記事が面白かったので、全和訳とともに、赤字で私自身のスタッツも書き加えてここにメモをしてみます。

日本のゴルファーの場合は、2グリーンのゴルフ場が多くグリーン自体が小さい場合も多いですから、パーオン率などの点で多少数値が合わないかもしれません。

この記事、「7つの」となっていますが、5.が 2つありまして、「8つの」意外なスタッツが列挙されています。(笑)

ちなみに私の今年のHDCP Indexは、最高が1.8で 現在は 2.5〜4.0くらいの間です。


(以下、記事の和訳(yspw意訳)と、私のスタッツ)

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ハンディキャップ5のゴルファーに関する 7つの意外なスタッツ 
ハンディキャップが5のゴルファーについて、ちょっと面白いスタッツに注目してみました。


ハンディキャップ5のゴルファーのスタッツ

ハンディキャップ5のゴルファーは、とてもスキルの高いレベルに到達したプレイヤーと考えられている、といっても良いでしょう。
ほとんどのゴルファーはいつかそのくらいまでハンディキャップを下げたいなーと夢見ますがなかなかそのレベルまでは下がりません。
彼らは疑いもなくある域まで達成したゴルファーですが、彼らのスタッツを紐解いてみてみますと、ドライバーからセカンドショット、ショートゲームとパッティングにいたるまで、すべてのゲーム領域において、まだまだハンディキャップを下げることができそうな、意外なデータが見えてきます。
 
Arccosゴルフからのこういったスタッツは、世界中の1,150万ラウンドからの5億4,000万以上のショットから得られたデータです。
 
もしあなたのハンディキャップが 5でもっとハンディキャップを下げたい、あるいは 5というハンディキャップを目標にしているのでしたら、この興味深いスタッツをぜひ見てみてください...

 
1.  フェアウェイ150ヤードから
 
残り150ヤードのフェアウェイから、ハンディキャップ5のプレイヤーは 6番、7番または 8番アイアンを振り回して、平均するとカップから20フィート(約6m)以内に付ける確率が19%、そして10フィート(約3m)以内に付ける確率が 6%となっています。
(訳注: わざわざ「振り回すwielding」っていう表現を使っていまして、たったそんだけしか寄らねーのかよ、って意味を含ませてるように思います。)

ハンディキャップ5のプレイヤーはフェアウエーの残り148ヤードからでちょうと50%前後グリーンに乗せてきます。この辺りの距離がローハンディキャッパーにとっていかに重要になってくるかうかがい知れます。ラウンドあたりのパーオン率は 46%、18ホールで平均 8.28ホールでグリーンを捉えます。

私はこの150yからのデータは収集していませんが、使うのはおそらく6番か5番アイアンです。乗ってくれれば御の字で、感覚的には記事に上がっている数字くらいかな、と思います。
ラウンドあたりのパーオン率は今年は今日(12/23/2022)時点で 8.45/18ホールで、率にすると46.9%です。

 
2.  ドライバーのフェアウェー・キープ率
 
典型的なハンディキャップ5のプレーヤーは、僅かな差ですがフェアウエーをヒットするよりもミスする方が多いのです。ドライバーを持った時、フェアウェーヒットする確率は平均で 49.7%です。3番ウッドを持った場合には、2.9%だけ多くなって、フェアウエーキープ率52.6%になります。

参考のためにいいますと、ハンディキャップ5のゴルファーは、ティーから平均245ヤード飛ばします。

FWキープ率のデータも私は収集していません。
飛距離的には 210~240y程度です。平均はどうだろう、220yくらいでしょうか?
飛ばない分、ドライバーでのOBをこの頃は何ヶ月も全く打っていないかも。
アメリカのハンディキャップ・インデックス5.0のゴルファーたちは、ほとんどの人が私より飛ばすと思います。 

 
3.  3パット
 
30フィート(約9m)から、ほとんどのハンディキャップ5のゴルファーは、このパットをホールインしてバーディをとるか 2パットでパーにすることを考えているでしょう。しかしデータでは実はこの距離から約20%3パットしています! 5分の1の確率で3パットしている。

5回に1回の確率で30フィートから3パットをしているというデータは、ラグパットの練習と5フィート以内のパットを向上させて3パットを防ぐことでハンディキャップをさらに下げる余地があることを示しています。
トータルでラウンドあたり3パット約2回あるという傾向で、ラウンド平均 32.1パットというデータです。

私の3パット率はラウンドあたり平均で 2回よりは少ない 0.9回です。
30フィート(9mぐらい)から平均して20%も3パットってことはないかな。おそらく5%以下ぐらいに収まっていると思います。50フィートぐらいからでしたらぐっと3パットが増えるかも知れません。それよりむしろ、松山英樹プロが練習しているAngeles National GCとかの難しいグリーンだとパットの距離にかかわらず増える、っていう方が要因としては大きいかと思います。
ですから、3パットが出るラウンドでは2個3個と出るけど、3パットがないラウンドは0個、という傾向が見られます。

ラウンド平均のパット数は、今年は今の時点で 30.77パットです。グリーンのカラーからのパットも入っていますのでそれを引きますと、28.7パットぐらいになるんじゃないでしょうか。

 
4.  300ヤードのパー4

データによると、ハンディキャップ5のプレイヤーは、典型的な 300ヤードのパー4での平均が約4.27ストロークですが、- このスキルレベルではほぼすべてのプレイヤーが短いホールでバーディーを獲ろうと期待している中、驚くべき統計です。
この内の何人かは、平均245ヤードにもかかわらずドライバーでグリーンワンオンを試みるでしょうし、すぐ近くまで打っていこうとするでしょう。

あなたがハンディキャップ5の場合、短いパー4での愚かなボギーをよく考えて、グリーンへの簡単なウェッジでのショットを残すために、ティーからアイアンやハイブリッドを打つことを考えてみてください。

300y前後のホールの平均スコアはさすがに統計取っていません。
短いホールはトラップも多くて難しくしてあるケースも少なくありませんから、4.27ストロークっていう数字はむしろ思ったより良いんじゃないかと感じました。

 
5.  ボギー

典型的なハンディキャップ5のプレーヤーは、平均して44%のホールでボギーまたはそれ以上のスコアを叩きます。これは18ホール中の7.92ホールでボギーまたはそれ以上の悪いスコア打っていることになります。そしてデータから言いますと、ダブルボギーかそれ以上を叩くホールが平均して1.6ホールで、一方バーディーは平均で1.2ホールという数字になっています。

ハンディキャップ5のプレーヤーがHDCPインデックスをもっと下げるためには、これらのダブルボギー以上やボギーをパーにしていく必要があるということは明らかです。

現時点の私のスタッツは、ボギー&それ以上のスコア率は、ボギーが39.6%、ダボオン以上のホールが8.7%ですので私の場合は48.3%になります。18ホール中の8.69ホール
ダブルボギーかそれ以上を叩くホールがおおよそですが0.9ホール、一方でバーディーは1.19ホールです。
私の場合は、ボギー以上の数は少し多いけれども、ダボ以上の大叩きがやや少ない、という感じの差になっています。

 
5.  75ヤードから

フェアウェイの残りちょうど75ヤードから、ハンディキャップ5のプレイヤーはバーディーよりボギーを打つ方が多いのです!
アップダウンを決めてバーディーを取る確率はわずか11%で、ホールインするためにここから 4打以上かかる可能性は22%で、その倍です。

この75yからのデータも収集していません。PWの3/4で打つ距離かなー。場合によっては50°。
このスタッツは想像つかないです。残り75yから67%(2/3)の大多数のケースで3打(ボギー)であがるっていう数字はイメージに合うかも。

 
6.  アップ&ダウン

ハンディキャップ5のプレーヤーがショートゲームの魔術師であるかの様に思っている人も多いかもしれませんが、実際のところ彼らはグリーン周りでは、ただ単に堅実なのです。

Arccosデータによると、25ヤード以内から彼らがアップ&ダウン(寄せワン)を決める確率は平均してたったの46%ですが、そのかわり 94%の確率でグリーンには乗せています。- つまりチップショットをダフったりトップしたりすることは殆どないのです。
全体として、25ヤード以内のチップショットにおいては、ホールから平均14フィートの距離に寄せているというデータになっています。

このスタッツも取っていませんが、感覚的にはほぼデータのとおりかも。
私のデータでは、ボギーオン限定の(25y以内じゃなく)全残り距離込み込みで、アップ&ダウンを決める確率が現時点で50.3%ですから、25ヤード以内限定ならもうちょっと良いですね。60%近くあるかと思います。
とにかくダフりやトップをほとんどしないようにだけは気をつけています。25y以内からのグリーンオン率 94%出せてるかなー?
25ヤード以内は、ワンクラブ、悪くてもワンピンには入れたい状況ですが、まぁツーピン(16フィート)には入っているかと思います、トップとかダフり以外なら。
ここはArccosスタッツより上回っていそう。


7.   5フィート以内
 
ハンディキャップ5のゴルファーについてはもう一つ、5フィート以内のパットはすべて決めているのではないかと思われていますが、スタッツからいうと 3〜5フィートのパットを入れている確率は63%で、これは30フィートから20%も3パットするというデータを裏付けています。
また、2フィート以内のパットでさえも93%で全てをホールインしているわけではありません。

3〜5フィートのパットの成功率も取っていませんが、ザ・ゴールデン8のデータから見ても、平均4フィートとしてみれば 65-70%くらいと思います。
2フィート以内に関しては、競技ゴルフに出ていませんので打ってすらいないときも多いです。
2フィートあれば打ってるのが多いですが、”以内”となるとGimmeってのがありまして。(^^;


5 HANDICAP STATS: 

DRIVING DISTANCE: 247 yards 

DRIVING ACCURACY: 49% 

GREENS IN REGULATION: 46% 

UP-AND-DOWNS 25-50YDS: 26% 

UP-AND-DOWNS 0-25YDS: 46% 

SAND SAVES 25-50YDS: 20% 

SAND SAVES 0-25YDS: 28% 

PUTTS PER ROUND: 32.1 

PUTTS PER GIR: 2.0 

PUTTS PER HOLE: 1.8 

BIRDIES PER ROUND: 1.2 

PARS PER ROUND: 8.9 

BOGEYS PER ROUND: 6.4 

DOUBLES+ PER ROUND: 1.6 

PAR 3 SCORE: 3.4 

PAR 4 SCORE: 4.5

PAR 5 SCORE: 5.1 



総合的に見ますと、Arccosのビッグデータのハンディキャップ5のゴルファーと比較しますと、私は飛距離が飛ばなくてペナルティーが少なく、ボギーは多いのだけれども大叩きが若干少なく、ショートゲームのスクランブル(寄せワン)とパッティングは成績が少し良い、っていうプレー振りですけれども、...強いていえばであって、まぁだいたい同じような近い数字になっているのかなー、という印象です。

記事の最後にリンクされています、「スクラッチゴルファーのスタッツ」っていうのを見ますと、ドライバーを平均259y飛ばし、18ホール中 10.1ホールでパーオンし、ラウンド平均で 2.2個のバーディーを決め、5.2ホールをワンパットで入れる、っていうのができるのがスクラッチの平均だそうです。

仮にスクラッチを目指すならバーディーほぼ倍増が必要です。(ちょっと無理ゲーだなー。)
それにはやっぱりドライバーが 260y飛ばないと、っていうことでしょうね。パー5で2オン狙っていかないと、っていう意味なんでしょう。伝わってきますね。
こりゃ無理だ。
でも、せめてパーオン数を10/18ホールに届くように長い目で努力していってみたいと思います。

もう一つのリンク、「スクラッチプレイヤーとハンディキャップ18の比較」っていう記事もなかなか興味深いです。


11/07/2022

バックスイングが木の枝に当たってしまう時の対処法 (知らなかったわー!)

Cailyn Hendersonという人のインスタ、とても好きでフォローしています。

このプレイヤー、DRが280yぐらい飛んで(フォローで300y打ってました)、フィジカルも強いしとっても上手なんですよね。

で、その中のリールの一つにすごい有効なアドバイスが。

こちらです。↓  (画像かリンクをクリック)


『お父さんからのゴルフに関するアドバイス1,159個のうち、実際に聞いて役立ててるのはこれ1個だけ。  ...ごめんね、父さん。』

とか言っててすごい可笑しいんですが、このテクニックはマジで目から鱗です。


こういうシチュエーションではバックスイングが枝に当たった時に焦ってしまって、ガーッて振りおろしてしまいがちなんですが、それだと大抵ミスショットになります。
タイミングもズレズレ。

そういう時に!
落ち着いて「PAUSE (ポーズ: 一旦停止)」をするんです。
そこから打つ。

...っていうことで、素晴らしいボールを打ってます。


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私自身は、バックスイングが当たることを確認した上で、できるだけ心頭滅却して、当たること覚悟で無視して打つようにしていましたが、やはりタイミングがおかしくなってしまいがちでした。
要するにあまり上手く行っていませんでした。上手くいくこともあったのですが。


こちらは別の人のインスタです。
Kristin Trueloveっていうハンドル名の方。


練習場での、松かさがたくさん落ちている状況とか、色んな状況を想定しての練習を見せているリールですが、その中に木の枝をバックスイングが当たる位置に持っていてもらってクラブが当たっても動じることなく打てる練習をしています。

私もこちらの発想で対処しようとしていました。
でも、素振りと実際のストロークの位置が若干異なりタイミングが同じでないことがひとつ。素振りがまさにボールを打たんばかりの本気のスイングでできると良いのですが状況的に枝を折る可能性もあったりしますしライを変えてしまう可能性も含めて、本気のフル素振りができません。

練習しておくということは、ぶっつけ本番よりはマシですけどね。


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...そういうことで、実際にこのポーズ(一旦停止) テクニックを試してみましたところ、驚くほど上手くいくではないですか!

いやー、良いこと教わったなー。


10/22/2022

北カリフォルニア遠征ラウンド記 #1 (Cypress Ridge, Bayonet & Black Horse, and Cinnabar Hills)

前々から計画していたのですが、先週友達と乗り合わせて車で6-7時間、北カリフォルニアに遠征に行ってきました。

週末を含めた4日間で6コースをプレーしました。

すでにスコアの方はアップロードしてありまして、こちらにスクリーンショットがあります。


ラウンドした順に、


Cypress Ridge GC  40 41 = 81

Bayonet & Black Horse GC (Black Horse)  39 37 = 76



Cinnabar Hills GC  37 43 = 80



となっています。 

それぞれのコースに特徴がありまして、とてもバラエティに飛んだラウンドでした。
グリーンの速さにもかなり差がありまして、フィーリングで距離感を作っている友達はアジャストするのに苦労をしたと言っていました。


撮りました写真をいくつか貼ります。



こちらのコースは、往路の 6時間半の真ん中ぐらいの San Luis Obispo の辺りにあるコースです。日があるうちにラウンドを入れてその夜までにホテルに着ければ、というプランです。 
Peter Jacobsen 設計のコース。

コースに到着した駐車場からクラブハウスに向かう途中にあるこちらのモニュメント。


バッグドロップの棚の後ろに古いフォルクスワーゲンのミニトラックとサーフボード、それと鉄製のヤシの木のモニュメント。向こうに緑のフォルクスワーゲンのワンボックスも見えています。


こちらは 2番ホールのティーです。長いパー3。



6番ホールと2番ホールのグリーンが連なっているところ。



こちらは10番ホールだったと思います。


けっこうタイトな感じのホールも多かったかなと思いますが、それよりも難しかったのはグリーン周りで、ちょっとスピードは遅い目でポコポコした感じなものの硬さは固くてアプローチショットが止まりにくいグリーンにやや苦戦しました。


スコアカードを貼っておきます。


距離とスロープレートをみまして、青ティーからプレーしました。
3パットこそしていませんが、遅めの硬いグリーンに苦戦をしてパット数が多めです。
グリーン周りからのチップショットも思うように寄っていませんし。バーディーもなし。
71.3/128ですので、ディファレンシャルが 8.6でした。




こちらはモントレーにあります。ペブルビーチ・リゾートに近いところです。
Gene Batesという設計家のデザインで、コースの名前からも伺えますがミリタリー関連のコースだったようです。

一晩泊まって、朝8時からのプレーです。

こちらは1番ホールのティーの写真ですが、モントレー・サイプレスの木が特徴的ですね。


ペブルビーチ・リンクスのロゴの、あの種類の木です。


バンカーも形状が特徴的です。


ちょっとアリスタ・マッケンジーっぽい感じ。


こちらは10番ホールで、ティーショットがやや右にそれまして木の下のこの位置。


415yの長めのパー4ということで、ここからまだ192y残っていました。
一応スイングには支障がありませんでしたので、出だしが高く出ないように注意をして3Wでフェード目に打っていきましたところ上手くグリーンオンしまして、10歩に付きました。
このショットは会心でした。


こちらは 7番ホールのグリーン前です。


右ドッグレッグのホールなのですが、グリーン右側にバンカーが連なっていました。
このホールは2打目をミスしまして、ここからの3打目もグリーンを少し外して、4オンでなんとか寄せてボギーセーブでした。


スコアカードを貼ります。


距離とスロープレートをみまして、ここも青ティーからプレーしました。
1番ホールからバーディーパットが入る幸先良いスタート。
71.6/132で、難易度高めのコースでしたが良いゴルフができました。なかなか安定したプレーでディファレンシャルが 3.8でした。




こちらは3日めの午後、Pasatiempo GCをプレーした後にプレーしました。
John Harbottle IIIという設計家のコースです。

アップダウンがあって、高い木があまりなく谷越えなどが多く取り入れられていて、南カリフォルニアのインランドによくある感じのコースと似ていました。


とても良い感じのレストランの写真です。


色んな写真やクラブなどが展示されていました。
広々してオープンエアーで良い感じでした。


Mountain 1st

Mountain 3rd

Mounttain 5th

Mountain 7th

Lake 1st

クラブハウス前の夕空


スコアカードを貼ります。



ここは赤ティーに見えてしまうのですけど、赤く塗られているCinnabar ティーからプレーしました。
70.9/138で、難易度がかなり高いコースでしたが前半は良いゴルフができました。
しかし午前中のPasatiempo GCがすごいタフなコースだったこともあり、後半は息切れしてきて叩いてしまった感があります。後半に+7打ちまして 37 43、ディファレンシャルが 7.5でした。



8/19/2022

プル角についてと、その他日本ゴルフ界に独特の表現

写真が斜めっていますが、ゴルフ場のカート道の脇で撮った写真です。


これは確かFullerton GCの12番ホール、パー5のグリーンに近い方のロケーションです。
実際こういう穴はいろんなコースのありとあらゆるところ、場合によってはフェアウエーにもあいていまして。

ゴルフルール上は、「穴掘り動物の穴」っていう分類がされるのですが、動物もいろいろです。

Gopher (堀ねずみ)が代表的ですが、他にもウサギやヘビ、モグラ、オポッサム、ラクーン、イタチ、キツネなど、大きさも様々です。
ゴルフボールくらいなら転がり込んじゃう大きさのものが多いので、ボールをロストしないように気を付けないと、です。気を付けようがないとも言いますが。

ちなみにこの穴はリスの巣です。
誰の穴か分からないときも多いのですが、今回は目撃しました。(笑)


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このブログにいくつかあるんですが、やけにウエブ検索にかかるらしい古い記事があります。

そのうちの一つがこちら。


プル角の概念自体は、一部のクラフトの方々を除いてクラブメーカー側ではすでに廃れてしまいまして、クラブ設計には使われていません。ほぼ死語になっていますので、耳にした方が「なんだろう?」って思って検索をしますと、上記の記事が候補に挙がってくるのかな、と想像します。

アイアンを構えた時に、シャフトが左から入って見えるのですが、この時の角度を「プル角」と呼んでいました。

プル角の付いたアイアン


シャフトの直線から、白く塗られている一番下のスコアラインの直線にネックのところで逆「く」の字に曲がって見えまして、ネック付近に懐があって包み込むイメージがあります。
ただ、このプル角が付いていると、左へ引っ掛けやすいんですね。
ショートアイアンほどプル角が強いので、左に引っかかりやすい傾向があります。
それで、プロの中にはショートアイアンやウエッジを打つ時にオープンスタンスを取るプレイヤーも少なくありません。

...的なことが 30-40年前の当時には語られていたりしました。


でもこれは多分に写真の取り方も影響していまして、

真っ直ぐにセット

こういう風にほぼ真っ直ぐに撮しても写真上はクラブフェースの見た目の形はほぼ変わって見えませんが、懐(ふところ)部分の見え方の雰囲気は少し変わって見えます。

実際にショットを打つ時には、やや左からシャフトが入って見える角度で構えることが多いです。

ちょっとハンドレイトの位置

こうやって撮りますと、シャンクが出ることはあっても左への引っ掛けは出なさそうなクラブに見えるかも?


1978年頃に、それまで100円ライターで知られていたマルマンが 『SPSS理論』っていうのを引っ提げてゴルフ界に進出しまして、さらに 1989年にアイアンのソールに4方向に丸みを帯びた『マルマンソール』っていうのを出して大ヒットさせたんですが、それ以前のアイアンのソールは、大体真っ直ぐフラットなソールが多かったんですよね。

ですから、アイアンのソールを地面に構えた時に、座りの良い位置っていうのが当時のクラブにはありました。
そのアイアンソールの「座り」を基準にプル角を測って、調整を入れたりしていたんです。

ネックを曲げて調整しますので、どうしてもロフト角やライ角に影響が出ます。
ただこの当時は、ロフト角やライ角のそもそもの販売時点での精度が、一般売りの製品ではあまり良いとは言えない出来で売られていました。

ほとんどのアイアンクラブが鍛造(フォージド)の軟鉄製でしたから、出来上がりの精度は +/-2~3°は当たり前のようにズレていましたが、一方で後からの調整は利きました。
ですからチェックして調整を入れれば、むしろ良いチューンナップになっていましたし、その辺りのきめの細かさが日本的で良かったと思います。


一方、ウエッジの場合は、当時からソール形状は様々なものがありました。
ソールの座りを基準にプル角を測り、懐の見え具合をゴルファーの感性に合わせ、打ちやすいウエッジに仕上げる、というクラフトマンの仕事は多くのゴルファーの助けになっていたと思います。


当時のアイアンやウエッジもマグレガーのやつをいまだに持ってはいますが、今回の写真にはちょっと前の2010年のグルーブ溝規制以前のウエッジを持ってきました。

Callawayの Jaws Wedge 54°

バンス角はハイバンスの16°が付いていまして、ソールは C形状に削られています。
フェースを開いて使いやすいように設計された、ものすごく良くスピンのかかるウエッジでした。

同じように構えてみますと、

通常のややハンドファーストの構え

バンカーショットなどややハンドレートの見た目


このウエッジの、わりと硬い地面でのソールの座りが良い位置を確認してみますと、こんな風になります。↓

ソールの座りが良い位置にクラブを置いた時

自然と 20°くらいフェースを開いて使うように設計されて作られているウエッジだな、っていう感じがします。

こうやって構えた時のボールの打点位置でのフェースの向き(ティーの指している方向)と、フェース上のスコアライン(溝)に垂直な向きの方向が、クラブを構えた角度からでは必ずしも一致して見えない、っていうことは意識に置いておいた方が良いかもなー、と思います。


また、アイアンやウエッジには グースネック(フェースプログレッションが大きくつけてある)にデザインされているものも多くあります。

グースネックになっていますと、クラブの重心角が大きくなるように作れるため、つかまりが良くなる性能を持たせることができます。またフェースがシャフトにやや遅れてボールに入るため、ダウンブローの強い打ち方の人にはグースネックが合うとされています。

グースネックのアイアンは、わずかではありますがウッド類のクラブでいうところのフックフェースになっているクラブとして使うことも可能です。
グリップの入れ方を少し変えると効果的です。



ところで、プル角について英語版の Goole検索を使いまして検索してみます。

"pull angle", golf  
 あるいは
"hook face", irons, golf  

などのキーワードで検索をかけてみますと、Golf CrushというゲームのPull Angleっていうショットのファクターがあるらしいのですが、それしか出てきません。
英語圏のゴルフ用語には、アイアンの「Pull Angle」は実のところ 存在していません。

元々、日本にしかなかった概念のようです。


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他にも日本に独特のゴルフ用語の表現があります。

例えばこちら ↓

「ボディターン」

この表現も米国では耳にしません。  

こちらも試しに英語版の Goole検索を使いまして、検索してみます。

"body turn", golf swing

この検索ワードで出てくるのは...、


Tabata Tornado Stick Swing Trainer」by Amazon.co.jp 

Marcus Edblad Powergolf - Facebook」by Marcus Edblad 

こんなところです。

最初のリンクは、Tom Fieldingsっていう日本でゴルフレッスンをしているオーストラリアのプロのウエブサイトです。日本で教えていてボディターンっていう表現を日本で学んだのでしょう。

2つ目と3つ目のリンクは、トレーニング器具です。両方ともAmazon.comではなくて、Amazon.co.jpのサイトです。リンク先は英語表記ですが、両方とも日本の商品です。

4つ目のリンクは、スウェーデンのプロのFaceBookページです。
私はスウェーデン語は読めませんが、英語でアップロードされている動画では、「真っ直ぐに打とうとするとスライスしていってしまうが、インサイドアウトに振っていくと不思議なことに真っ直ぐに打てる。」的な説明がされていました。ボディターンという言葉がどのポストで使われているのかよく分かりませんでした。

こちらのケースでも、英語圏のゴルフ用語には、スイングの「Body Turn」は存在していないと言って良いかと思います。
「体幹を回転」させる意識は「ない」のではないでしょうか?


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もうひとつ、これは英語で検索できませんが「切り返し」。
このニュアンスの英語は使われていません。

「switch back」とかゴルフスイングでは使いませんし、強いていうなら「turn」という表現になりましょうか。

テークバックが「take away」、トップは「top (of the swing)」で、「down swing」、「impact」、「follow through」っていう風に、ゴルフスイングを分解して表現する、解説する、っていうことは米国でも行われています。

しかしながら、「take away」と「down swing」の間には、「top」がありますが、「切り返し」っていうものが語られることは私の知る限りまず全然ないのです。これも日本に独特のゴルフ用語の一例かな、って思います。



8/03/2022

グリーンの硬さ(コンパクション)について

木の中からハイブリッドの4番で低く打って脱出するショット、方向性と距離の確認を練習しておきたいと思いまして。


この打席から、練習用の的になってるサインがちょうどよく手前から25、40、2、4と4枚が並んで見えましたので、このラインを木と木の間のラインと想定して、ビジュアルにイメージして打ってみてます。
だいたい90yぐらい飛んでから転がって120-130yぐらい到達する感じのショットをイメージして何発か打ってみました。ナチュラルに少しフック回転がかかっている打球です。

練習っていっても、スタンスをどうセットアップして、ボールをどのくらい右の方にセットして、腕が9時ぐらいから打ったら方向や球筋としてはどうか、っていう確認をしておけば良いだけで、いざコースではライを含めて色々と条件が変わってきます。
ただ、基本的にはこういう球筋でこういう感じでこのくらいの距離感、っていうのは持っておきたいですから。
まずベースになるやつを練習しておかないとコースで応用できませんので。


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PRO230-ekisaさんのブログでも最近拝見しましたのですが、

「6月ラウンド」by ポンコツ屋のブログ

近頃は、グリーンの硬さをコンパクションの数値で表示しているコースも日本には多い様子ですねー。
ポンコツ屋のブログさんから。画像クリックでリンクしてます。

グリーン面が硬いと、寄せで打ったチップショットがイメージしていたよりも跳ねてしまい、またバウンドした後にもスピンが利きにくいですのでスルスルーっと転がって行ってしまう傾向にあります。

特殊な場合ですと、グリーン面が硬くてボールが弾いてチップショットではすごい速いグリーンに感じるのに、グリーン面の芝はそんなに短く刈っていなくてパットのスピード自体は遅い、なんていうグリーンもたまにあります。こうなるとイメージが全然合わなくてショートゲームがバラバラになってしまいます。

通常は、硬いグリーンは、表面も速い場合が多いです。

そういう訳で、グリーンの硬さはセカンドショットでグリーン面に打ったボールがどのくらいで止まるかも含めて、特にショートゲームに大きく影響しますね。


こちらのブログにとても分かりやすい説明があります。↓ 

表記の仕方は、地面からの抵抗値で示します。〜kg/㎠で表され、プロのトーナメントで12〜14kg/㎠(24〜25mm)、一般営業のゴルフ場で10〜11kg/㎠(23〜23.5mm)で10kg/㎠以下だと、大きなピッチマークがついてしまう柔らかいグリーンとされています。

こういう、コンパクションメーターっていう測定器の、先が尖った円錐形の部分をグリーン面に刺して抵抗を測った数値なんですね。


こちらにも数値の説明があります。↓


プロのトーナメントのTV解説でも、このコンパクションの数値が語られているようです。
単位が kg/cm2になっている方が 10~14 kg/cm2、そして単位が mmになっている方は指数硬度といって 22~25mmぐらいの数字になる、ということのようです。
(指数硬度の方は、地面にめり込んで差し込まれた mm数をそのまま使って表現されているようです。)
24とかだと硬い、23だと普通、22だと柔らかい? ...正直ちょっとピンと来にくいですねー。


この数値、実は米国ではゴルファーの間ではほとんど(というか全くと言っていいほど) 使われていません。

もちろんコンパクションメーターっていうものは存在していまして、インチ単位でとか圧力の psiとかの単位が使われたもので、原則の仕組みは同じです。
これはしかし、グリーンのエアレーションをするときとかに、芝の目の詰まり具合とグリーン面の硬さを確認するために使われていまして、スーパーインテンダント(グリーンキーパー)さんが使う指標です。
ゴルファーのプレーの指標には使われていないんです。
エアレーションするときに、グリーン面に穴をあけて芝に呼吸をさせるっていうイメージでしょうか。ですから尖ったものを指し込んで測定しているわけです。


我々ゴルファーの方は、グリーン面が硬い柔らかいは足で踏んでジャッジはしています。
だいたい、濡れていて柔らかすぎるグリーン(wet and soft)、柔らかいグリーン(soft)、普通のグリーン(normal)、ちょっと硬いグリーン(firm)、乾いてかなり硬いグリーン(extremely firm)、の 5段階くらいで把握しておいて、打ち方を若干アジャストしてプレーしている感じが普通だと思います。

丸いゴルフボールが地面に落下するときの跳ね方の問題ですし、落下のランディングの角度、グリーンの受け具合とかも効いてきますので、このくらいのアバウトな把握で良いんじゃないかとは思います。


で、具体的には、例えばエアレーションした後の砂が入ったグリーンとかはボールが跳ねませんですね。早朝の水をたっぷり撒いた後のグリーンもあまり跳ねません。
こういう時は、ピンの根元までキャリーで打っていく気持ちで臨むと良い結果に繋がるように思います。

風が強い日に、午後になってくるとグリーン面が乾燥してきてだんだん硬くなってきますね。
一方で芝は伸びてきてグリーン面の速さ自体は少し遅くなってきます。
そうすると、風の影響も加わって、ショートゲームが微妙にズレてきて、パットも厳しいのが増えてきてスコアを崩す原因にもなってきます。


そもそものセッティング自体が硬いグリーンは、総じて難しいです。
こちらにスピンを利かせて止める技術がありませんのでそういうことになってしまうのですが、カップ手前のグリーン面の距離が足りなくなってくるので、対処が難しいです。
基本的にはキャリーの距離を落として、その先の転がりをイメージしてチップショットを打つ、っていうアジャストメントをしていますが、グリーン手前のバウンスが一定ではありませんので、そうするとカップ手前のグリーン面の距離が足りない場合には、寄らない場面が多発してしまいます。

スキルの高いプレイヤーは、スピンをかけて止めにいったり(実はグリーンが硬いとこれも効果があまりありません)、フロップショットで高く上がった勢いの死んだボールを打って上から落とすテクニックを使って攻略できるのかも知れませんが、今のところ私にはその攻略は満足にできません。

私の認識では、硬いグリーンは跳ねますのでスピンも効きにくいです。
できるのであれば、高く上がるいわゆる死に球を打っていった方が効果的かなと想像します。
私はどちらもできませんので、LWよりもむしろAW、PWなどでワンクッション、ツークッションを入れる方向で、と思っていますが、これにはグリーン周りの芝や地面の状態をよく観察してジャッジしないといけませんですね。まだ上手く行っていないと思います。


気が付きにくい注意点としてましては、グリーン表面の転がりの速い・遅いと、グリーンへチップショットして打っていった時の速い・遅いは、似通っていて実は別物な場合がありますので、この辺を意識して区別しておく必要があるかと思います。

チッピングしてグリーンが速いな、って思っても、パッティングではさほど速い訳ではないない、っていうこともちょいちょいあるような印象です。



7/08/2022

打ち上げ・打ち降ろしの、高低差の計算

Jurupa Hills CC の17番ホール、 375yのパー4で右ドッグレッグになっているホールです。

まずはティーインググラウンドからの景色を。


このホールのティーショットはいつもちょっとプレッシャーです。
右ドッグレッグがどこから曲がって行くか分かりにくいですよね? これ何よ、どこ行けばいいの?的な。笑
右側の木の中は一応セーフですが割と木が密集していますので、出せる方向を見つけて出すしかなくなります。
左サイドの木々は少しまばらに見えますが、この左はドライビングレンジになっていまして、OB扱いになります。(それと、よく飛ばす人のレンジボールがこのホールにはたくさん散乱してきますので、いつもこのホールでだけカラーボールを持ち出してプレーするようにしたりしています。)

右側にせり出している木の枝に引っかかってしまうと右ドッグの曲がり角にも届きませんし距離的にも260y以上残って厄介ですので、どうしてもやや左サイドを狙うことになります。
...が、左サイドも広くはありませんから打ちづらいティーショットになりますねー。近くの左サイドに迫り出してる木には当てたくありませんし。
狭いからといって、3Wで打っていくとすると曲がり角まで届くかどうか微妙ですし、残りも190-200y程度残すことになって、2打目の緩やかに登りのショットがキツくなります。

で、結局グリーンが遠くはなるんですが左サイドいっぱいの辺りに打っていきます。


こちらが2打目地点の写真です。


このホールのもう一つの特徴、フェアウエー中央に忽然と立っているように見える奇妙な電柱がみえます。

ピンの位置はこの謎の電柱の少し左のずーっと後方に写っています。青い旗ですから、グリーンの奥目。ここから178yの登りっていう感じでしょうか。

打ったボールが電柱や電線に当たった場合は打ち直しが出来ますので気にする必要はないのですが、これだけ目線っていうかもしくはプレーのラインに入ってくると、邪魔ですねー。笑
(フェアウエー上に電信柱、かなり珍しいかと思います。)

ティーショットを左サイドに打つと、この謎の電柱が真ん中に来ちゃうんですよね。

私の2打目は5Wで打っていって、電柱の右から少し回り込んでグリーン右サイドのガードバンカーの左をぎりぎり交わしてグリーン後方の右奥のカラーでした。ピン位置が奥でしたのでOKです。カラーから、2パットでパー確保。

このホールも、ティーショットは毎回同じような場所に行ってしまいます。
左ギリギリです。トータル距離として右ドッグレッグを遠回りする格好になりますねー。
ライは写真では平らに見えますけど、まぁまぁの登り傾斜です。

長くはないですが難易度が高いホールだと思います。


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( ↑のホールみたいな緩やかな傾斜ではなくて)、極端な打ち降ろしや打ち上げのホール、いったいぜんたい、何年もゴルフやっててどうしてこうもピッタリ距離を合わせるのが難しいのか??

打ち降ろしや打ち上げのホールでは、グリーンまでの距離を足し引きして考えてクラブ選択して打つわけですが、自分のショットの精度の問題もあったり、風の影響もあったり、ライの影響もあったり、空気の気温や湿度の影響もあったり、要因が多くていつまでたっても判然としない原因にはなっていると思いますが、それにしても距離を合わせるのが難しいことが多いです。

いつも一緒にラウンドしている友達とかには意見を求められる程度には、ある程度合わせられている方のゴルファーではあるかな、とは思いますが、アバウトな勘だけで打つのではなく、ちょっとしたガイドラインというか、自分の中でのもう少し確かな換算の指針があるといいなぁ、と以前から思っています。


こちらに、12年前の記事なのですが、30-40yも打ち下ろしている 140yちょいのパー3のホールの珍しい現象のことを書いています。


まだレンジファインダーが一般的ではなかった頃に書いたのですが、こんなにすごい打ち降ろしているのに打つ人打つ人がことごとくショートしてしまう不思議なホールでした。

川の手前にショートする人までいました。ダフリとかじゃなく。
おそらくですが、140yだけど 120y打てば届くかなと考えてPWなりで打っていって、ティーアップしていてしかも見下ろしてから構えるのでスイングがスティープに入りボールがフェースの上の方に当たるなりしてクラブ選択以上にショートしたのかな、とか想像しますが、考えられないくらいみんなショートします。

何度もラウンドしますとね、何番で打ったら確率が良いかが分かってきますけどね。


こちらにも、3打目がかなりキツい登り傾斜になっているパー5と、ものすごい打ち降ろしのパー3があるコースのホールをピックアップして記事にしたものがあります。これは6年前。


何度かプレーしますと、経験値が積み重なって、どのクラブで打ったときに上手く行って、その時の風がどうで、とかでクラブとショットの選択がまぁまぁ合うようにはなってきます。

でも初めてのコースだってありますし、たまにしかプレーしないコースだと覚えていませんので、ジャッジが難しい。


最近では、レンジファインダー(レーザー距離計測器)の多くの機種にスロープっていいまして、高低差の補正をかけた打つべき距離を教えてくれる機能が付いています。
しかしながら、私の個人的な感想としては、あまり私の実感する数字と合致していません。
もっと、DRを平均で280yぐらい打つゴルファーの弾道をベースに計算している(のかどうか分かりませんが)ような気配がします。

そもそも、ボールのところのスタンス取るライがどのくらいの傾斜か、とかは計算に入っていないはず。

ライの状態とかもですが、そういうファクターがあまりないパー3のティーからでも、スロープで示される数字は私には合っていないと感じます。



ここでちょっとおさらいとして、一般的にはどういう高低差の換算がされているのか見てみます。

【高低差】打ち下ろし10ヤード=マイナス10ヤードはウソだった! 打ち上げ 打ち下ろし番手選びの方程式」  鳥海博文プロ - Golf Digest


Uphill & Downhill Yardage Adjustments」   Probable Golf Instruction

How to Calculate Elevation Change in Golf」  Lyle Stefanavich - SportsRec

Adjust Yardage, Trust Golf Swing to Deal With Elevation Changes」  Pete Styles PGA Pro Instructor - Golf Info Guide


ここに貼った以外ののサイトも含め、日本では一般的には、+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で埋め合わせする計算をベースにしているようです。
(...でもこれでは合わないと思います。みなさんも結果が良くないのでは?)


最初のリンク、鳥海博文プロのアドバイスはきめが細かいですし、実際にご自分でやっていらっしゃる感じがいたします。
PWの弾道の場合と、6番アイアンの場合の弾道を分けて想定し、それぞれに、5y刻みで影響を解説していて実践的です。5y刻みが多少荒っぽいと感じますが、風など他の要因や、クラブの飛距離自体がぴったり10y間隔ではありませんし、十分な目安なのでしょう。


2番目のリンク、みんゴルの解説は補正距離がもう少し大幅です。
10ヤードの打ち上げの場合は1.5~2番手、20ヤードの打ち上げの場合は3~4番手上げる必要がある。と書かれています。
一般に言われている「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で」よりも、1.5~2倍を推奨しています。 
個人的には、最低でもこのくらい足さないと足りないな、と思っています。
ただ、記事中にライの傾斜にも言及はしていますが、特にその場合の補正換算は書かれていません。


3つ目のリンク、ゴルフ豆辞典の場合は極めて数学的な分析がなされています。
弾道別の違いについてや、落ちてからの転がりについても解説がされていますが、具体的に何番手増やすとか何ヤード増やすとかは言及されておりませんで、逆に弾道の高・低を打ち分けるような高度な対策に言及されていて、私には手に負えません。


英文の1番目のリンク、Probable Golf Instructionには、弾道のシミュレーション曲線が描かれています。
6番アイアンの弾道で、平地だと162yに着弾する弾道では、20y高い位置では141yで 21y短く着弾、20y低い位置では180yで 18y長い位置で着弾する、と計算されています。
鳥海博文プロと同じく登りの方が打ち下ろしよりも影響は大きい傾向を裏付けていますが、ほんの 3y程度の違いで、そこは鳥海博文プロとは違います。


英文の2番目のリンク、SportsRecでは、15フィート高さが変わるごとに 1クラブずらすことがアドバイスされています。
15フィートっていうのは、5ヤードです。クラブ間の飛距離差が10yぐらいを想定しいてるとすれば、やはり「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離での 2倍の換算になりますね。
クラブ間距離が15yぐらいある飛ばし屋ゴルファーだとしますと、3倍の換算になります。 


英文の3番目のリンク、Pete Styles PGA Pro Instructorは、「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で」をそのまま推奨。 イギリス人なのに高低差をヤードで表現するって珍しいな。普通は高低の表現にはフィートを使いますからね。
しかしこのプロは実際にはこの換算使ってないと思うなぁ。合うはずないし。男子プロはクラブ間のギャップが15-20yぐらいあるのが普通ですし。そもそもフィート使ってないのが怪しい。


サイトではなくてフォーラムなのですが、こういう意見もあります。↓

Uphill/Downhill driving percieved distance.」  Rough rule of thumb for some designers has been 3 to 1 for elevations 10% or less. For example, 10 ft rise/fall over 300 feet would add/subtract 30 feet (3x10) to/from the 300 feet.

10%以内の(それほど極端でない)エレベーションで、例えば 300フィートを打つ時の 10フィートの高低は、30フィートの距離の足し引きで調整する。

分かりにくいですか? ヤードにしてみます。
例えば 150yを打つ時の 3.3ヤードの高低は、10yの距離の足し引きで調整する。
この例ですと、「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離での約 3倍ですね。


まぁこうやって、ざっと検索してみて見たところで、けっこうみんなバラバラですね。
私が毎回、距離の換算が合わなくても当たり前だったな、と思いました。


私としてはもう少し掘り下げたい意向です。

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さて、そもそもレンジファインダー(レーザー距離計測器)の多くの機種に付いている、高低差の補正をかけた打つべき距離を教えてくれるスロープ機能はどうやって計算されているんだろう? って疑問に思いますよね。

ググってみました。...が、説明されているサイトが見つからずハッキリとは分かりません。

こちらに、とあるレーザーアキュラシーというレーザー距離計測器のウエブサイトに載っていた図があります。


 20y高い位置にあるグリーン上のピンまで水平距離で166yあるとき、仰角は7度程度で直線距離は168yになり、そのままで打っては手前のバンカーに捕まります。
補正したスロープ距離としては、186yを推奨します。

...という図になっています。

このケースでは、ボールを打つライは傾斜していない想定なんですね。
20y高い位置にある166yを186y換算で打てってことですから、たまたまかもですが「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離でに合致した数字に帰着しています。

レンジファインダー(レーザー距離計測器)のスロープの数字が合わないなー、って感じるのはこれが原因かな。
打ち上げは足んないんですよ、大体。
打ち降ろしも、数値が引かれ過ぎてて逆にまた足りないケースが多いんです。

あくまでも個人的な意見ですが。


もう一つ、分かりやすい図を見つけたのですが(これもウエブサイトではなくてフォーラムで)、弾道が高いプレイヤーAと、弾道が高いプレイヤーBではこんなに結果が違うっていう図です。↓ 



水平で、2人とも同じ150yをキャリーするショットを打っていますが、打ち上げではプレイヤーBがグリーン面に届かずショート、そして打ち下ろしの場合はプレイヤーBが今度はグリーン面をオーバーしてしまうという図です。
これを見ますと、弾道が高いショットの方が高低差には対応しやすい、っていうことになりましょうか。

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ざっと調べてみて思いましたことは、やっぱりキャリーの飛距離をきちんと把握した上で、トータルではなくてキャリーの距離を管理して換算しないとだな、ってことでしょうか。

各クラブのトータルの飛距離でクラブを選ぶと、ことごとくショートする結果になる、っていうことは容易に見てとれます。
だから、+/-10yの1倍、1.5倍、2倍、3倍みたいな話になってくるのでしょうね。


こういってしまうと身も蓋もありませんが、そもそも論として、自分の位置と、グリーン面の高低差の把握の仕方をちゃんと分かってやってる人はどのくらいいるのでしょうか?
「ん-、これは向こうが15フィート(5ヤード)高いな。」とか。
そこが正確ではないから、1.5倍、2倍、3倍みたいなありえないほど大きな認識の差が出ているのでは?

レンジファインダー(レーザー距離計測器)を使う時、ボール側は目の高さから測り、ピン側はちょっと上の旗の付いてる位置で測定するんだろうな、っていう前提で内臓のプログラムは作られているんだろうと想像しますが。
仰角が表示される機種もありますね。

漠然と 2クラブアップ、1クラブダウン、とかではなくて、今後はキャリーがいくつだから何番のこのショットで打とう、的な考え方に変えてみたいと思っています。
その上で、結果はどうだったのかをフィードバックしていきたい。
でもそもそもの高低差の数値を把握する術が簡単ではないですね。

個人的な経験としては、極端な打ち上げのホールで 2クラブどころか 3-4クラブも大きいはずのクラブで打ってみて上手く行った経験が何度もあります。そして普通な程度の傾斜で 2クラブ上げて打ったはずなのにショートだった経験も数知れずあります。
ということで、一般的には登りはアンダーエスティメイトし過ぎ、下りはオーバーエスティメイトし過ぎでは?って思ったりしてます。


今のところの感覚としては、
「10%以内の(それほど極端でない)エレベーションで、例えば 300フィートを打つ時の 10フィートの高低は、30フィートの距離の足し引きで調整する。(= 例えば 150yを打つ時の 3.3ヤードの高低は、10yの距離の足し引きで調整する。)
っていうやつが、トータルの飛距離を使った際には的確かも知れません。
ただし登りの場合だけに限ります。

打ち降ろしの方は、冒頭にも書きましたように、こちらは逆に距離計測器のスロープの数字を使うと引き過ぎていてショートすると思っています。
+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で」どころか、その半分か1/3で良い実感です。


友達とのラウンド中のやり取りも、「今のはね、150yのクラブでフルで打っていった。」「160yのクラブで軽めに打った。」とかの会話が交わされます。(競技の時はこういう会話できませんですね。)
『キャリーで145yをきっちり打ってみたよ。』ってプロみたいな表現を使う人はそんなにいないんですけど、きっとそういう視点で考えないと距離合わないんだろうなぁ。

今日以降、キャリーの距離に注目して自分の弾道にあった換算を、意識して構築していってみたいと思っています。


7/03/2022

ゴルフコースの距離に関しての考察

Happy 4th of July! 
(Independence Dayってあまり言わなくなりましたね。4th of Julyじゃ意味分かんないじゃん?って思ってます。 )

今回も最近では珍しくなった、初めてラウンドするコースでの写真です。
サンディエゴ住民の友達の誘いで、Balboa Park Golf Course に遠征してきました。


こちらは1番 344y、打ち降ろしのパー4です。
後方にサンディエゴのダウンタウンの街並みと海が見えます。
とても良い景色のホールです。
こういうホールでは、目線が下がって左肩が下がっていってしまわないように、目線を高いところにキープして構えないとミスショットが出てしまいますので要注意です。

2打目は約80y、少し左の木の枝が気になる位置ではありましたが、やや右で奥目の8歩にグリーンオン。
しかし、スタート時間を間違えて教えられ、駆けつけでティアップして練習グリーンにも寄れず準備不足だったこともあり、初めてのコースでグリーンが一日中読みにくかったりもありまして、いきなり3パットのボギーでスタート。


こちらは10番 439yのパー4のグリーンです。


ここのグリーンも景色が素晴らしいです。
私はDRでティーショットしてまずまずの当たりでフェアウエーの右サイド、そこから軽い登りで205y残っていた位置から3W で打ち、写っていますグリーン左のバンカーに捕まりました。
もう少し左の写真からはみ出た辺りです。
上手く打って出せたのですがいまひとつ寄り切らず5歩を残し、このパットが入らずボギーでした。

80切りたかったのですけどねー。
この日は 40 40 = 80 (33)でした。
グリーンが硬くて上手く打ったと思ったチップショットが、3~4歩スーッと行ってしまうケースが多かったのと、グリーンの曲がりが上手く読めませんでした。パーオンが7回しかないのに33パットはちょっと多かったかな。


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今回のテーマは、どうでも良いかもしれませんのですが、ちょっと気になったのでメモ。

この間珍しく南カリフォルニアで雷雨があったのですがその前後、空気が湿っていました。
そうすると、ことごとくグリーンをショート目だったんです。普段そんなに正確に打てているわけではありませんが、飛距離が落ちている感覚がしました。自分のスイングの調子ではなさそうだと感じまして。


1.空気が濡れていると、ボールが飛ばずコースが長くなる。

湿度が高いと、とした方が良いのかも知れませんが、どちらかというと雨の前後と、最中、という感じがします。 (夏の蒸し暑い時は体力的にも飛ばしにくい感じ?)

地面が濡れているとボールも濡れますしね。ボールが濡れていると空気抵抗にも影響しそう。
芝の下の土が濡れているとソールも抜けにくいですし。転がりませんし。

実際多いんです。雨は降られないんですが、早朝ゴルフがほとんどなので朝露とか、スプリンクラーで巻いた水とかで地面は濡れてて靴の中まで濡れるのはよくあります。

距離にしてどのくらい違うのだろう?感覚的には、1-2クラブの間くらいでしょうか?
ご意見を募集します。


2.風が吹くと、実はコースが長くなる。 (桶屋も儲かる。)

これは確実です。
ゴルフボール(弾道)への風の影響 (with Beaufort Scale)」という記事にまとめてありますが、プレイヤーのApex (頂点:弾道の最高到達高度)に比例してボールは風の影響を受けます。
驚いたことに100y打とうが200y打とうが、影響される度合いは同じ。ApexはDRからウエッジまで何番のクラブで打ってもだいたい同じ高さに上がることが知られています。


それで、向かい風の時は 10mphの風で 10y距離が戻されるのですが、同じ 10mphの風が追い風の時は半分の 5yだけ距離が向こうへ流されるんです。横へ流されるのもだいたい半分の 5y。斜めの風の場合は、縦と横で按分します。

そうしますと、ラウンド全体で考えた時には、風が強ければ強いほど距離的にはコースが長くなる、っていう結果になります。
戻される方の影響が倍で効いてきますので。


3.標高が高いとコースが短くなる

標高が高い方のシエラ・スターGCをラウンドした経験から言いましても、空気が薄いとボールがよく飛ぶ実感がありました。感覚的には 2クラブくらい? 標高は約8,000フィート(約2,400m)です。

日本にはそこまでの標高にゴルフ場はありませんが、菅平グリーンゴルフ場は標高が1658mありまして、やはりボールがよく飛んだ記憶があります。

 (ちなみに標高が海抜下214フィート(約-65m)のファーネス・クリークGCの方は、噂では「2クラブ飛ばない」っていう話でしたが、これは主に暑さで体力が奪われる方が原因と思われ、空気の密度的にはそこまで影響がありませんでした。普通の飛距離で用が足りました。)


4.アップダウンの多い山岳コースはコースが短くなる

これはコースに拠るかとは思います。
山岳コースでは、気持ちの良い打ち降ろしのホールを作り、傾斜を戻ってくるために登りのホールも作るわけですが、ホール間のインターバルなどを上手く利用して、打ち降ろしの方が多くなるようにレイアウトして設計しているコースが多いです。 グリーンを終えて、次のホールのティーへはカート道を登っていく、的な。

つまり打ち降ろしの方が、打ち上げのホールよりも多くなり、コース全長の数字と比べるとプレーしてみてコースは短くなる、という傾向になります。


5.気温が寒いとコースは長くなる

ボールがある程度暖まると飛距離はよく飛ぶことは良く知られています。
故意に温める行為はルール違反になりますが、ポケットに入れていて肌温でやや暖まる程度は大丈夫です。
ヨコシンPの実験によりますと、ボールの温度が 0°Cと 30°Cでドライバーの飛距離にして数ヤード違う模様です。ホンダの実験でもほんの数ヤード(こちらの記事は気温と書いてますが実験はボールの温度です)
打った瞬間に大きく変形し潰されたゴルフボール内では温度上昇が起こり、ボールを温めることにはあまり大きな意味はないとも言われています。

一方、気温の高い・低いは、空気の薄い・濃いに影響していますので空気の気温が低い方がボールが飛ばないのも事実でしょう。

大雑把な計算を上げておきますが、

0°Cー30°C (といっても計算式は絶対温度なので-273°C基点で計算します)で、だいたい 207hPa(ヘクトパスカル)くらいの差。
標高で言うと1900mぐらい高いと、201hPaなので、ボールの温度よりも、実は 気温の差による気圧の差の方がボールの飛距離への影響は大きいのではないかと推察されます。私は見積もってみて驚きました。

なんといっても、ゴルフボールは空気抵抗との戦いなので。

それに加えて、寒いと着こんでいて動きにくい、体が冷えて動きにくい、冷たくてグリップが硬い、と、ボールが飛ばない要素が満載です。

飛距離への影響で言えば、この項目を最初に持ってくるべきですが、逆に言うとゴルファーはみんな体感して知っていますのでね。後回しにしました。


6.ディンプル がすり減った、または傷ついたり変形したボールは問題外。(おまけ)

大事なことなのでもう一度、なんといってもゴルフボールは空気抵抗との戦いですので、ディンプルは大きな役割を担っています。


この Myth Bustersの ディンプル付き自動車の実験では、燃費が 3.65 miles/gallon も向上しましたからね!(笑)