4/28/2010

ウエスタン・ヒルズ (カントリー・クラブ)


ちょっと珍しいパターンで、月曜早朝ゴルフに行ってきました。

いつもよく一緒にラウンドする友人は、こういう予約をどこから取ってくるんでしょう?って感じなんですが、たったの$50と、かなりのディスカウント・ディールです。


Western Hills Country Club
http://www.golfwhcc.com/golf/proto/golfwhcc/index.htm


↑のサイトにある写真は10番ホールのグリーンですね。

なにかよくありそうな名前ですから、シンシナティやリトルロックにも同じ名前のゴルフ場があるようですが、南カリフォルニアのチノ・ヒルズというところにあるコースです。
家からは車で30分ぐらいでしょうか。

変則の(35・37の)パー72で、前半はパー3が2つにパー5がひとつだけ、後半は逆にパー5が2つにパー3がひとつだけ、と、なんか似たような距離のパー4 ばっかりの印象を受けるレイアウトです。

朝一番の、6:30amのスタートでした。
と、いいながら、ゴルフ場の門が開くのが6:30am。(x_x)

駐車場に入って靴をはきかえて、プロショップでチェックインして、練習グリーンに寄る暇もなくスタートホールへ。


プロショップに居る人も、スタッフも、通りかかったスーパーインダントの人も、朝っぱらから笑顔が全く無い、妙な感じのするコースでした。
まぁ、普段は完全プライベートのコースですから、我々に対して愛想が良かろうが悪かろうが大勢に影響ないんですけどね・・・。

なんでもこの日は、10時からWSGCAのトーナメントがあるとかで、「10時までに終われる?」って聞かれまして。
「全ー然、大丈夫。」って答えたんですが、予約受けといて今頃聞くかね?って気もしないでもありません・・・。


摩訶不思議なティー・タイムを取ってくれるこの友人、私には本当に貴重なゴルフ・バディです。(笑)

お互いに、

できるだけ行ったことないコースをラウンドしてみたい。
良いコースを割引でラウンドするのが好き。
時間は早朝、トワイライト、厭わない。
ラウンド自体は、楽しくサクサク回るのが好きで、かと言って渋滞ラウンドでも文句いわない。
スコアはともかく、プレーは速い。
時間が許すときは、多少遠くても行っちゃう。
けど、お互い小さい子が二人居て、9ホールのラウンド練習とかが基本。
速いグリーンが好き。

ってことで、ゴルフスタイルが非常に近いので、気が合って、一緒にラウンドすることが多くなっちゃうんですよね。(^^)


コースの総距離は青ティー(パー72)で 6,708y/6,746yですから、決して短いわけではありませんが、タイトな狭いホールが多い印象でした。
でも、まっすぐなレイアウトのホールがほとんどで、トリッキーではないんですね。

ウォーターハザードもあんまり無いですし、バンカーも数えるくらいたまに「うへー、入れたくなーい!」ってのがあるくらいで、全体には印象が薄いです。

ヒルズって名前に付いてるくらいですから、アップダウンや傾斜地のライは大いに予想されました。

そして、コースレート/スロープは72.8/132ですから、なかなかタフな展開も予想されます。



ちょっと面食らったんですが、一番スタートのはずが、前にメンバーさんの3サムが入ってました。

??

ビジターの我々は、乗用カートを使用しなければ駄目だ、と言われましたので、手引きカートの3人はメンバーさんに違いありません。

プレーも早かったですしね。

前に居たメンバーさんの3サムは、我々が2サムで乗用カートってことで配慮くださって、うちのお一方がトイレに行った時に我々をパスさせてくれました。
プロショップの不手際はともかくとして。(笑)



という訳で、いつものようにいくつかのホールの写真をご紹介して行こうと思うのですが、この日はあいにく朝早いうちには霧が出ていました。

これが3番ホール397yのパー4で撮った写真です。

画像をクリックで拡大します。


冒頭に書きましたように、慌ただしくスタートしたため、1番ホールでは写真撮ってる暇ありませんでした。(^^;
っていうか、撮ってもどうせ見えなくて似たようなモノですけどね。(^^)

このホールは見えない中、ドライバーは絶好のドライブ。
打ち下ろしでしたから2打目の残りが約120y。これをグリーンもおぼろげにあの辺?ぐらいしか判らないのにピン右の2歩(約1m半)に付けて(笑)、
バーディー・チャンス。

1番2番のグリーンは柔らかくて遅いグリーンでしたので、真っ直ぐ入れに行ったんですが、これが思いの他ぎゅぎゅっと切れてBに外しました。

この日のグリーンは、とにかく予想以上に切れて、沢山B側に外しました。



これが8番ホールのパー3、159yまで来ますとかなり見えるようになってきました。

画像をクリックで拡大します。


ティーは青と白が同じ場所になっていて、よく分かんないんですが、ちょっと前に出ていたのできっと145yぐらい? 本来の白ティーは逆にもう一段下なので。
グリーンは遙か下に打ち下ろしていて、ピンは青フラッグっぽいから、グリーン奥の方っぽい?
って、ことでジャッジして、弱いhead wind(アゲンストの風)も考慮し、7番Iで打ちました。

このショットは、距離は大体良かったんですが、ギリギリで左に外れて左のガードバンカーに。
バンカーショットは、湿っていて硬く締まった砂からけっこう上手く打てて
4歩(約3m)に付けたんですが、ひと転がり足りずにショートしてボギーでした。



次の写真は9番ホールの374yパー4の2打目地点です。

画像をクリックで拡大します。


まだ少し霞んでますね。
ティーショットはちょっとどヒールに当たって引っ張ってしまってフェアウエー左サイド、かなり距離を残してしまいました。

ここからは軽いつま先上がりのライですから、ユーティリティーの4番で
ナチュラル・ドローがかかるのを期待して、気楽に打ってみました。
残り距離が、スプリンクラーヘッドにも書いていなくってよく分かんなかったんですが、たぶん180yぐらい?って感じでした。

このアプローチはグリーン手前、カップまで12歩(約8m半)ぐらいの花道でしたので、PWの転がしで寄せて1歩。パーでした。



後半は霧も晴れて良い天気になって来ました。
これは、13番ホール415yのパー4です。

画像をクリックで拡大します。


ちょっと圧迫感ありますね。(笑)
右前方の、こんもりした背の低い木の上をドローで抜いていくようなボールをイメージしてセットアップしまして。
フェアウエーも左に傾いていますし。

慎重に打ちましたが、狙った軌道よりちょっと左、越えようかと思っていた背の低い木の左側を抜けて真っ直ぐ、ほんの少しだけのドローで飛んでいきました。

このホールの2打目も、つま先上がりからナチュラルドローのU4で打って、グリーンの右手前側26歩(約18m)に今度は2オンしました。
この日は遅いグリーンに合わせて、約20%増しのスピードで、30歩ぐらいの感覚で距離だけ合わせに行って、なんとか2パットに収めました。



このコースで唯一と言っていいほど印象的だったホールは、この14番のパー3、155yです。
どこかに193yの隠しフルバック・ティーがあるっぽいんですが、見渡してもどこにあるか判りませんでした。
たぶん後ろのヤブの上にどっかから行けるんでしょう。

画像をクリックで拡大します。


そして、写真を拡大してみていただいて見えますかどうか、グリーンには白の旗と青の旗が2本立っています。
青い方の旗は、じつは11番ホールの旗なのです。
11番グリーンと14番グリーンが、合体してひとつのグリーンになっているんですよね。

セントアンドリュースなんかは、もっとでっかいグリーンで、アウトとインでグリーンを2ホールが共有したりしていますが、ここは、このグリーンだけです。

実は11番のセカンドショットをグリーンちょっと手前にショートしたんですが、なんか心理的に奥のグリーンに打っちゃいけない、って気持ちが働いたような気がします。
旗がグリーン奥目の青なだけに。(^^;

トップですから、14番プレーしてる人居ないはずなんですけどね。(^_-;
頭では分かっていても、subconsciousが・・・。(笑)

14番の方は上手くティーショットが打てました。
7番アイアンがドロー目に入って、ピンの右手前10歩(約7m)にオンしました。

後半に入って、よく切れるグリーンを意識してA側に狙いを修正しては居るのですが、グリーンのスピードは遅いため、距離ぴったり目に曲がる感じを出そうとするとショートしちゃいますし、しっかり目に打つとカップ過ぎてから止まり際にギュッと曲がるし、で最後までグリーンが把握できませんでした。
ここもALに外して2歩オーバーでパー。



最後は、10番のグリーン脇にある池を横切ってティーショットを打っていく
18番ホール、400yのパー4です。

画像をクリックで拡大します。


まぁ写真でもご覧いただけますとおり、池越えって言うほどの影響はありません。

・・・のはずが、友人はトップして目の前のブッシュのちょっと高くなってるところに激突、左にキックして池にはめちゃいましたけれどもね。(笑)
この日は、トップが多発して彼らしからぬプレーをしていました。

正面の、こんもりした低い木の右上をドローで抜けて行くドライブ軌道をイメージして(←この辺り、trimetalさんからのありがたいアドバイスを忠実に実行しています。(^^))、むんっ!って振りましたら、ドローせずに真っ直ぐ行きましたが、まぁいい当たりでしたしフェアウエーは左に傾いていますし、悪くないティーショットになりました。

残りは、またまたよく分からないけど140yと読んで、8番アイアンで打っていきました。
つま先上がりですけど、思ったほどドローせず、奥の青フラッグのピンに対してグリーン右のガードバンカーよりも向こう側のグリーン右サイドに外しました。

クラブ選択はよかったみたい。

20歩(約14m)ぐらいの距離ですが、PWの転がしで寄せて、2歩を無事カップインしてパーでホールアウト。


結局9時20分にはラウンドを終えていました。
(会社には遅刻を申請しておいて10時半までには出勤。)

前半は、タイトなホールのいくつかで木の枝が邪魔して2打目でグリーンを狙えないケースが発生しましたが、このところ基本的には、コルレオーネXさんに教えていただきました、4 Yards More ゴルフ・ティーっていう商品が、私のドライバー・ショットの安定化に非常によい影響を与えてくれていまして、基本的にはとても安定してきています。

こういうコースでティーショットをするには、心強い小道具です。(^^)


全体の印象としては、バミューダ芝のラフがちょっと厄介な感じで、コース自体は狭いような印象でいて広いところもかなりある感じでした。

印象深い景色やハザードのホールはあまりなく、まっすぐなパー4が並んでいる感じで、何度もチャレンジしたいという気にはあまりならないコースでした。
友人も同じ印象だったそうです。

メンバーの方々、いつもここでラウンドなさっているんですよねぇ・・・?




***

追記:

以前、Eagle Eyes サングラスっていうサングラスをご紹介しましたが、こういった霧の中でも肉眼より遥かに見えやすいことが分かりました。

友人が、「お前、なんで全然見えないのにグリーンに乗せられるんだぜ?!」って私に聞いてきたんですが、「ん?」と思ってEagle Eyesサングラスを外してみますと、肉眼では白くなってしまってまったく何も見えませんでした。

かけているとね、かすかにですがバンカーや左右の木とかが、うっすらですが見えてたんです。

ちょっと驚異的でした。(^_-)


ノリさん、これ↑、マジです。(^^))



4/26/2010

インダストリー・ヒルズ(アイク) の2


ここは以前にもご紹介しました。

インダストリー・ヒルズ (アイゼンハワー・コース)の、ディスカウント・ディールが出ていたので、友人とともにGo!


Industry Hills Golf Club at Pacific Palms (Isenhower Course)
http://www.ihgolfclub.com/ike.htm


USオープンの予選会場になったり、LPGAのツアーが開催されたり、いつもコンディションもいいですし、チャレンジングなコースです。


ただし、私にとってインダストリー・ヒルズは、長い方のアイゼンハワー、短くてトリッキーなベーブ・ザハリスの両コース共に90オーバーのスコアを出している苦手コースなのです。

理由はよく分からないのですが以前回った時の印象では、フェアウエーとグリーンの下の土が硬くて、おまけに傾斜地が多くて、思わぬショットが飛び出てしまうために大叩きホールが発生する、って感じでしたでしょうか?

前回は1番ホールと9番ホールでクァドルプル・ボギー、クィンチュープル・ボギーを叩くという失態を演じていますので(^^;、自分のブログ記事をよく読み返しておいて、叩いたホールをマークする方針で望みます。


この日は、風速18mph(←約8m/sぐらい)というかなり強めの風がびゅーびゅー吹き、南カリフォルニアにしてはかなり冷え込みました。

当日一緒にラウンドすることになった方々との兼ね合いもあって、白ティーと青ティーとをまぜこぜにしてのラウンドになりました。(スコアは白ティーで記入します。)



前回の記事では、


派手な打ち下ろしの、4番ホールの451yパー4。

画像をクリックで拡大します。


とか、


長いパー5の、18番627y (黒のチャンピオンティーからだと、652y)。

画像をクリックで拡大します。


とかの写真をご紹介しましたので、


今回は、別なホールの写真をご紹介しようとおもいます。



まずは、豪快な打ち降ろしで景色のいい2番ホール。
366yの短いパー4ですが、グリーンの手前には大きな池がしつらえてあり、風の中をアプローチの打ちやすい方向・距離が残るように右真下にあるフェアウエーに上手く落とせるか否かがカギになります。

画像をクリックで拡大します。


ですが実はこのホール、白ティーからですと321yで、私のドライバーでもなんとかグリーンに届くんです。

そういう訳で、ニヤニヤしながらドライバーを抜く私。(笑)
一緒に行った友人も、「んじゃ俺も。」ってなことで、彼の新兵器の5Wを戻してドライバーを手に。(笑)


かなりいいドライブを打ったんですけどねー、少ーしトゥ寄りに真芯を外したショットはドロー気味に飛んで、写真に矢印を入れた土手のところギリギリに池ポチャしました。(x_x)
友人の方は、芯を喰わなくて池中央の右手前寄りにポチャン。

「グリーン手前の池に打ち込むならパー5なら2打目で。」というのが私のゴルフ信条のひとつなんです。(←またもや大げさ。)

刻んでレイ・アップした後に池に入れるのがサイアクで、ぎりぎりでも届く可能性があるなら思い切って挑戦し(楽しいですしね)、次打はホールから最後に横切った地点を結んで後方、自分の好きな距離まで下がって打てますから、まだ up & down(寄せワン)でパーを取れる可能性が残りますからね。
ドロップなら、気をつければディボット跡にもたぶん入らないで済みます。

で、風も踏まえて70yにするか40yにするか悩んだ末、40yにドロップ。
上手くピン右3歩(約2m)ぐらいのところに打ったんですが、右手前のスロープを転がって戻って来てしまい10歩(約7m)も残って、2パットのボギーでした。(^^;



次は7番ホールのパー4なんですが、443yもあるのに、こんなにドッグレッグなんです。

画像をクリックで拡大します。


正面、左のバンカーからググーっと左に曲がって、写真の画面左端の外にでる辺りの先の方にグリーンがあります。

ここはやはり、左バンカーの向こう側の木のさらに向こう側を左に曲がって行くドローボールが打ちたいところですよね。
写真中央正面の左右のバンカーの間のフェアウエーに打ったのでは、残りが240-250yも残ってしまいますので。

そう思って、ちょっとフックのセットアップをして打ったドライブは、
・・・あろうことか低いフックになって左のバンカーの真上を左に抜けていきました。(x_x)

そういう訳で2打目は8番Iでフェアウエーに戻してレイアップ。
3打目は、180y残っていまして乗らず、グリーン左のバンカーを避けてグリーン右側手前の花道に持って行きました。
ピン位置もグリーン手前で約10歩(7m)の距離でしたが、PWの転がるチップショット(D-Chop)で上手くタップインにつけまして、これもボギー。



このコースには、今は使われていないケーブルカーの名残があります。

この写真がそうなんですが、非常に景色のいい急斜面で、見えていいるのは9番ホールの129yパー3です。

画像をクリックで拡大します。


写真だと判りにくいのですが、このホール自体もかなりの登り傾斜になっていまして、この日はピンが奥だったのと、head wind (向かい風)だったこともあり、165yぐらいう打つつもりで5番Iを選択しました。
前回のラウンドで距離を読み間違い、手前バンカーに突っ込んで大叩きした教訓が活かされています。(^^)

非常にいい感じに打ててドロー気味に行ったんですが、それでもまだカップの右手前9歩(約6m半)でしたので、大きいかな?と思ってたんですが、距離のジャッジは良かったみたいです。

このパットは、思ったよりもグンと曲がって入らないどころか横に80cm程も外れてしまいました。
距離だけでも合わせてあって、良かったです。



次の写真で今回は最後ですが、15番のパー3、156yです。
ここは白ティーの137yでプレーしました。

画像をクリックで拡大します。


ピンの位置は、グリーンの一番遠いところ、右の奥でした。

新しく仕入れたGPSで距離を推定してみますと、+20yぐらいする計算になりそう。
でかくて斜めに長いグリーンなんですよね。
おまけにかなり強い風が右から左へ向かい風です。

打ち降ろしているのを差っ引いても、白からでも160yは打つような感じかな、とジャッジしました。

4番Iでノックダウン・ショットも考えたんですが、このピン位置の場合は手前がバンカーになっていますから上から行きたいとの思惑で、6番Iのフルショットで望みました。

ピンに向かって真っ直ぐ打てたんですが、右から左手前へ、戻る、戻る。
2段グリーンの遥か下、26歩(約18m)も残ってしまいました。
もっとも、一緒になった方の一人はもっと左手前、残り100フィート(約30.3m)ぐらいのパットを残していました。

とにかく距離を合わせようとしてしっかり打ったラグ・パットは、まぁまぁいい距離感だったんですが、思ったように左へは曲がらず真っ直ぐに行って、3歩(約2m)を残しましたが、このパーパットはよく入ってくれました。


やはり、風の強い日は難しいですが、楽しいです。
40-50mphも吹くとゴルフになりませんが。

4/23/2010

タイガーはなぜドライバーが打てていないのか?


ゴルフ・マガジン誌に出ていたんですが、この記事は、ある意味画期的だと思います。

いままで、タイガーのストローク・メカニズムに欠点を指摘したこういう記事というのは、ほとんど見られませんでした。
本人が、スイング改造を行った時に、それを肯定する形で以前のスイングの欠点を解説したものは何度も目にしていますが。


ブレイディ・リッグズという、レッスン・プロの人が書いたものですが、今タイガーが直そうとしてコーチのハンク・ヘイニーと取り組んでいるスイングは、事態を悪化させている、とまで言い切っています。



(確かに最近ドライバーは不調に見えます。)


元記事: 「Why Tiger Can’t Drive?」


私は必ずしもこの記事の内容がすべて正しいと思うわけではありませんが、これもタイガーの「sext スキャンダル」以降、周りの人達の反応が変わって来たことの現れのひとつかなー、と思わないでもありません。


なにはともあれ、技術的に気になる内容ですね。

記事の全訳はしませんが、どういうことなのか述べている部分を抜粋して紹介してみるとともに、私が思ったことも書き留めておこうと思います。



On Sunday at the Masters, Woods had another bad driving day, the kind that has plagued him for years. If you listen to his comments, you keep hear him saying the same thing: "I'm stuck, I'm stuck." (Also, "Tiger
Woods, you suck!")

日曜日のマスターズ最終日、ウッズはここ数年悩まされている症状でまたもやドライバーの調子が悪かった。 本人のコメントをよく聞くと、「 I’m stuck. I’m stuck. (詰まった、詰まった。)」と、いつも同じことを言っているのが聞こえます。
(また、「Tiger Woods, you suck! (タイガー・ウッズ、最低だ!)」とも。)


注: ↑ここのところは、stuckとsuckで韻を踏んで洒落てるんですね。


What he means by "stuck" is that the club is too far behind him as he is coming into impact. With his practice swings before and after he hits the driver, he continues to exaggerate getting the club more out in front of his body on the downswing. He is convinced that being "stuck" is the reason he is so erratic with the driver.

タイガーが、“stuck”と表現しているのは、インパクトを迎えるときにクラブがかなり大きく遅れて来る、という意味です。 ドライバーを打つ前と後の練習スイングでは、タイガーはダウンスイングでクラブを体の前もっとアウト側に持ってこようとし続け、余計に事態を悪化させています。 タイガー自身が、ドライバーが安定しないのは“stuck”してしまうことが原因だと納得してしまっているのです。


これほどまでにゴルフに対してsmart(頭のいい)なプレイヤーが、間違ったことを練習し続けているのはゴルフの7不思議のひとつだと言ってますね。

これほどまでに才能があり、運動神経もよく、人一倍練習するプレイヤーが、いつまでもドライバーをコントール出来ないでいるのは、“being stuck”してしまうことが原因ではないからだ、と断定しています。
もしそうなら、今頃はもうとっくに直っているはずじゃないか、と。


ウッズはこれまでずっと、インパクトでクラブを積極的にリリースするプレイヤーだったのに、ハンク・ヘイニーと組む様になって、クラブと腕と体を一体化して動かすスイングに取り組んでいることが、タイガー自身の自然の本能的な動きであるアグレッシブにターゲットに向けてクラブをリリースし、クラブが体を追い越す本来のスイングを妨げてしまっているのだ、と解説しています。


When he tries to get "unstuck," he is prone to two mistakes. First, the club gets too far out in front of his body, so when he releases normally he hits an enormous pull like he did on the first hole at the Masters on Sunday. The other miss happens when the club is excessively steep coming down: his body gets too far out in front of the club, and he blows it way right like he did on No. 11.

今のスイングのままで、タイガーが“unstuck” しようとすると、2種類のミスが発生してしまいます。 第1に、クラブが身体の前アウトに出すぎるとマスターズ最終日の1番で打ったような大ヒッカケが出てしまいます。 逆にクラブがダウンでスティープ(急勾配)過ぎて降りてくると、タイガーの体はクラブの前はるかアウト側に行ってしまうため、11番で打ったような大きく右に外してしまうミスが出ます。


私は、スイング理論に強くありませんので、his body gets too far out in front of the clubっていう部分がいまいちよく理解出来ていないので申し訳ありません。
・・・ということで、訳した上で原文を載せてます。スミマセン。(^^;



タイガーほどの才能溢れたプレイヤーが、13番で見せたようなdrop-kick sky ballみたいなショットを打ってしまうのはなぜ?
10年前に見せていた、3Wやロングアイアンでのスティンガー・ショットはどこへ行ってしまったの?
あれはカリーム・アブドゥール・ジャバーのスカイ・フック以来の素晴らしく有効な武器だったのに。

でも、いまハンク・ヘイニーと取り組んでいるスイングでは打てないのだ、と解説されています。


97年のマスターズでタイガーが見せていたように、ダウンスイングの初期にはクラブを後ろに残して体を先行させ、ややインサイドからボールにアタックをかけるような感じでインパクトにかけてクラブを完全にリリースするスイングこそが、タイガーの本能に沿っている。

・・・っていうことらしいです。



この記事の最後には、チッピング・ショットのことにも触れられています。

今年のマスターズでは、新グルーヴ・ルールが適用されていますから、フィル・ミケルソンやアンソニー・キムは、いわゆるフロップ・ショットと呼ばれる柔らかく高くボールを上げて、スピンではなく高さでボールを止める打ち方を多用してカップを攻めてきました。

しかし(ツアーでも一番にウエッジのスピンをコントロールするのが上手かったはずの天才プレイヤー)タイガーは、5ヶ月のブランクに加え、ウエッジの新グルーヴの影響でチップ・ショットを制御するのに苦しんでいたことも、興味深かった。 として結んでいます。


(原文をちゃんと全部訳さないでこういうこと言うのもなんですが、) この記事の内容については賛否両論があると思います。

(逆に言うと、あれほどドライバーに苦しみ、チップ・ショットに悩まされつつも、5ヶ月のブランクを克服しつつマスターズを4位の成績で上がってしまうのですから、やはりタイガーだ、という内容もちゃんと書かれています。)


私の場合は、読んで妙に納得しましたのです。




タイガー自身ももちろん、ハンク・ヘイニー・コーチも、この記事を書いているレッスンプロよりもずっとよくゴルフのことを知っているはずですし、権威もありますから、こういう記事を書くには、かなりの英断&勇気が必要ですよね。

まして私の意見は、微塵ほどの影響力もありませんので、続きを見るの方に書いておきます。(笑)


スイング論はともかく、私は以前から気になっていたことがありました。

タイガーが、タイトリストの975Dのプロトタイプのドライバーを使っていた頃、もっとドライバー・ショットに迫力があったし、いざという時の飛距離にも誰をも寄せ付けない凄みがありましたよね。


このころのドライバーは260ccとかの大きさで、現在の460ccのドライバーに比べると総じて重心距離が短く、慣性モーメントが小さいものでした。

重心距離だけをとってみますと、パーシモンのドライバーに近い数値じゃなかったかと思います。
スイングの正確なトッププロにとっては操作性が良い(私などにとっては曲がりやすい)ドライバーでした。


記事中にも解説されていますが、インパクトにかけてクラブヘッドがボールに向けてシャローに入ってくると、わずかにクラブフェースが開いて入ることになり、ややインサイドからアタックをかけ一気にリリースする打ち方ができます。

そういった打ち方には、操作性の高いドライバーの方が向いていると思うんですよね。


タイガーは年齢の割にはゴルフ歴がとても長く、基本のスイングはパーシモンで身に付けているはずですからね。


そういう意味では、ハンク・ヘイニーのスイング論というよりも、道具に合わせた自分の変化をしよう。
最新のテクノロジーに合わせて自分も進化しよう、というタイガーの取り組みなのだろうと、私は勝手に解釈しています。

今年新しく出て既にいろいろなツアーで7勝を上げている新しいFT-Tourドライバーは、重心距離がパーシモン並に短く、ヘッド容積も小さめに出来ています。

ナイキでも、こういう感じのドライバーを作ってタイガーに供給してくれたらなぁ。
・・・などと勝手に妄想していたんですが、今回の記事を読んで、あながち当たらずしも遠からずじゃないかな? なんて思った次第です。