5/06/2010

エル・ドラドの13番ホール


今日は趣向を変えまして、私の苦手コース中の苦手ホール攻略作戦のお話をば。(笑)


実は、いつもいろいろと教えていただいている trimetalさんのコメント欄でこのホールの話をちらっと書いたのですけれど、ブログ記事としてちょっと面白いかな?と思いまして、レイアウトと実際の写真を並べてみることにしました。(^^)


以前にもラウンド記録を書いております、近所のエル・ドラドというパブリック・コースです。
6,461yですが全域に渡ってフラットなレイアウトでティーイング・グラウンドも低いものが多くて、距離の感覚としてはアップダウンがあるコースよりもずっと長く感じます。

62年創立と割に古くからありコース内の木が大きく育っちゃっていてホール・レイアウトを狭め、深い林ではないもののセパレーションの木々の間に打ち込むと確実に1打は余計にかかるところが、私が苦手にしている理由のひとつです。


中でも、今まで特に苦手にしているホールがありまして、それが今回詳しくご紹介する13番ホール、392yのパー4です。

ホール自体がそもそも軽く右ドックレッグしていまして、まず右側のホール・セパレーションの木々が圧力になって、左曲がりの私にはドライバーが打ちにくいのがひとつの理由です。


それとなんと言っても気に入らないのは、フェアウエーにそびえる木。(x_x;


グリーンの手前、約60yぐらいのフェアウエー右サイドに、枝の張り出した大きな背の高い木が2本立っていまして、左曲がり基本の弾道からみますと本当に邪魔で(笑)、どうしても攻略出来ずに居ました。

その木と言うのが、この写真です。↓

画像をクリックで拡大します。


高さが比較出来るように、わざわざ手引きカートを木の近くに置いて写真を撮ってみました。

かなり大きいでしょう?
高さは、・・・手引きカートが高さ1mぐらいだとすると・・・、
60フィート(約18m)ぐらいでしょうかね?

この写真の位置からですとたぶん残り約140yぐらいで、少ーしだけ登ってますから7番アイアンで打ちたいところですが、7番でこの木の上を行くにはかなりのテクニックと弾道の高さが必要です。

・・といいますか、その前にここまでティーショットを飛ばすには、260-270y必要でしてフラットなホールのショットとしては、私の場合は230-240yがいいところですから、ここまで来ないんですよね。

ちなみにですが、私の飛距離では、先日のインダストリー・ヒルズの2番ホールみたいな超打ち降ろしであれば321yが届いちゃったりもしますが、完全にフラットですと220-230yぐらいが標準です。 たまに出るバカっ飛びがあってやっと250yぐらい。

この13番ホールは、少しだけティーイング・グラウンドが盛り土してありますので、10yぐらい助かる計算になります。(^^)



レイアウトを見ていただきましょう。



こんな感じの右ドッグレッグなんですよね。
カーソルを画面上に当てていただくと、理想的なティーショットでパーを取るルートを示した白線が出ます。


これを目指して、何回トライしただろう?
左の池にギリギリですよね。 しかも距離も240-250y目一杯打たないと白線の2打目地点には来ません・・・。

そして、これだけ池に思い切って寄った位置からでも、グリーンに向けては件の大きな木の枝ギリギリを通過していますでしょ?


ティーから見える景色は、こんな感じです。

画像をクリックで拡大します。


大体の池の位置をペイントで描き入れてみました。

ご覧いただけますとおり、ティーイング・グラウンドの向きもかなり右を向いていて、コース右サイドの木の中に打ち込んじゃう人もすごく多いんです。

写真のまん真ん中に見えている遠方の木は、右サイドのセパレーションの木ですから、もっと左へ打たないと駄目なんですよね。
その先から右へドッグレッグして行きます。


この池は、フェアウエー左側、220y-290yぐらいの距離のところに配されていて、グリーンへのアプローチにベストポジションに当たる場所を、ウォーター・ハザードでガードしちゃっているわけですね。



さて一方、まぁまぁのティーショットでフェアウエーセンターをヒットすると、こんな感じになります。

画像をクリックで拡大します。


拡大したらなんとかピン・フラッグが見えますでしょうか?
ここからで、残リ165yぐらい。グリーン前の軽い登りを見ますと、175yぐらい打ちたいところです。


4番アイアンまたは4Uで木の上を行きたいところですが、実はあの高さは私には出せません。

試しに7番か8番Iで打ちますとなんとか上手く打てば越えそうな気もしますけど、グリーンには到底届きません。


インテンショナル・スライスが得意な人は、緑色の円を通すような感じでグリーンを狙えるでしょう。
私は、大きい右曲りはちょっと苦手にしています。 高さを出すよりは無理度は低いですけれども。


もう一度、レイアウト図で整理してみます。


図中の黄色が、今まで悪戦苦闘してきたルートなんですが、ご覧の通り、2打目が真っ直ぐ狙えません。

で、上手くないスライスを試みて、まんまと曲がりすぎて木に捕まったり。

そうすると、次打の3打目も枝の下を行って、しかもグリーンは砲台、距離をキチンと打てないと行けないという、難易度の高いショットが要求されることになり、ボギーどころかダボ、トリまである、というドツボにハマっていくわけです。(私だけか?(笑))

(実は大きな木のちょっと向こうに小さい木が居るのを最初の写真でお気付きになりましたでしょうか? このちっこいのがまた効いてくるんです。)


右の大きな木と左の池のコンビネーションが本当によく効いていて難しいホールだと思います。
タチの悪いことに、白ティーからになりますと376yになって、さらに難易度が増してしまうんですよね。(笑)  (^^;


密かに、池の右手前にある小さな木も効いていますし、グリーン左のバンカーも砲台グリーンの斜面に作られているのでグリーン側はけっこう高さがあって、易しくありません。

難しい訳だわ。



今までに2オン出来たことって、ティーショットをミスって池の方へ行ってしまい、でもかろうじて助かったところから4Iで乗せたのが1回と、右の低くなってる木々(ちょうど池と同じくらいの距離のところが低くまばらになってますよね?)の中から奇跡的な穴ルートを見つけて、大きな木の右から回してギャンブルしてたまたま成功したのが1回の、都合2回しかなかったかも。

20回以上はやってると思いますが。(x_x;



で、最近ちょっと、(まずは白ティーからトライして) 新しい攻め方を試してみました。
2オンはしなかったもののグリーン・サイドまで持って行けて、そこからチップしてOKに付けてパーがとれました。(^_-)

この方法で攻略すれば、グリーン・オンも出来るかも知れない、と思っています。



私より20-30yは飛ぶノリさんだったら、どうやって攻めるのだろう?
とか、
ひゃっぽさんなら、180y、140yと繋いで残りを砲台を計算に入れて90yぐらい、って感じで楽々攻略しちゃうのかな?
とか、
飛距離や攻め方が私に近いけど、私より上手くてフェード打ちも出来るtrimetalさんだったらどうやって攻めるんだろう?
とか、
スクラッチ・プレイヤーのサンディエガンさんなら?
とか、
Xさんだったら? golfreak銀さんなら?
とか、

いろいろ考えるの,楽しいですね。

(いつもコメントくださる方々のお名前を勝手に持ち出してしまってすみません。m(__)m)
私の方での勝手な妄想です。(^^;




で、その新しく試した攻略ルートですが・・・、

レイアウト図に書き入れますと、こんな感じです。↓



黄色い線が、その新ルートです。

緑色の楕円が、ティーショットで狙う位置。
(ちょっと横に広く使えます。 願わくば左寄りの位置に。

池にも、手前の小さい木にも届かないクラブを選択し、ティー・ショットは
200y-210yきっちりで。 190yでも良しとしましょうか。
(白ティーからですと、175-195yぐらい、ということで、私は4番アイアンでティー・オフしました。)


セカンド・ショットは、210y前後が残ります。

こんな感じ。↓

画像をクリックで拡大します。


全然易しくはありませんが(x_x;、とりあえずピン・フラッグは見えます。(笑)

私の場合この距離では2Uとか3Wとか、長いクラブで打ちますから、仮に少し右に出て木の枝にかかる方向に行ったとしても木に届く頃には低くなってますから、(幹を直撃しない限り(笑))木の向こう側まで通過してくれます。

最後のところが砲台で登ってますから長物で低い分、駆け上がってくれるかも知れませんし、逆に飛びすぎたりしてもグリーン奥まで転がり出ちゃうことも無さそうです。

このラフなら、そんなに悪いライにはなりませんよね。
(でも運悪くディボット跡とかで3Wを打てるライじゃなかったら、PWか8I でレイアップです。)



そういう訳で、この記事のための写真を撮りつつ(笑)、今度は青ティーから実践してみました。(^^;
(それが上の写真の位置。)

今回は、2打目をピン真っ直ぐに・・・ 打ち損ねて、ややフックがかかり左のバンカーの左へ。(x_x)
でも、そこからのピッチ・ショットが、たまたま1歩に寄ってくれまして、またまたパーを拾えました。(^^)


ちなみに、上のレイアウト図にマウスを乗せると赤い線で出てくるのは、私のちょっとした願望ルートです。(笑)

一度、ピンク線のような どスライスを打ったときに(ティーイング・グラウンドが曲がってますから、出ちゃうんですよ、たまに。)、隣の14番ホールのフェアウエーまで行ったことがありまして、その時に、「ん?これ右から回せるじゃん!?」って思ったことがあったんですよね。

大概は、木にかかってしまって、深い木々の中でドツボだと思います。(^^;
たまたま芯喰って、高く大きく右にそれたんですわ。(笑)
(その時は、右から回して、ちょっとだけショートしてオンできませんでしたが、インテンショナル・フックなだけに 2打目が楽でした。)

ただ、これは最初のバナナ・フック・ドライブがかなり難易度高いですね。(笑)

使うのは14番ホールのフェアウエーですから、朝一番スタートでなら誰にも迷惑かけずにチャレンジできます。(^_-)
バック9 プレーじゃないと1番になりませんけれどね。



あらためてグリーンから後ろを振り返ってみまして、写真を撮ってみました。

画像をクリックで拡大します。


ちょっとモヤで霞んでます。

ここから、池に打たずにフェアウエーに打とうと思ったら、やっぱりフックで打ちますわね。


んー。

振り返って攻略ルートを探るって言うのもありですね、これは。

プロからのアドバイスとかでよく言われていることですけれども、逆向きにプレーするチャンスなんてのはありませんから、私は具体的に考慮とか検証してみたことありませんでしたです。(^^;


5/04/2010

BUG-IN! 35 (ドラッグ・レース)


先週末、タイガーが予選落ちしたクェイル・ホロウ(旧ワコビア)・チャンピオンシップでローリー・マクロイが最終日62を叩き出しての逆転優勝したこともあり、日本ツアーでの遼くんの58という驚異的なスコアでの逆転優勝は、米国でもわりと大きく話題になっています。(^^)



***


日曜日、私は、子供ふたりを連れてAuto Club Dragway in Californiaで行われました、BUG-IN! 35というイベントに行ってきました。

これは、VW(フォルクス・ワーゲン)の改造(チューンナップ)車による、ドラッグ・レースのイベントです。(^^)



うちの息子くんは、よく手入れされた古いクラシックのマスタングとか、青色の洒落たビートルとか、子供ながらにそういった車に惹かれるみたいなんですね。
彼のセンスなんでしょう。

割合に、レースカーそのものとか、例えばフェラーリとかには、惹かれないみたいです。

(レースカーは、ディズニー映画のThe Carsに出てくるダイナコ・キングとかライトニング・マクィーンとかは好きですけどね。アニメですから。)


ですからまぁ、今回は、爆音を上げてすごいスピードで走るビートルの大群を観に行こうと、そういう感じで行ってきました。

じつにアメリカらしい催しのひとつですね。



スタンド裏で、ホットドッグやポップコーンを買って食べたり。

他にも、専用チューニング用パーツを売るテントですとか、自慢の愛車の展示見せびらかし会(笑)とか、展示即売とか、かなり広いスペースで行われた活気あるイベントでした。


上の写真の赤い車が今回のベストパフォーマンスで、実に約126mph(換算しますと203.8km/hです)ぐらいでていました。
すごいスピードですね。

ウィリーを抑えるためのバーが後ろにくっ付いているドラッグレース仕様です。
一番早かった車のレース振りは、やや抑え目な絶妙のタイミングの取り方で、こんな感じでした。↓


すごい爆音、ちょっと上手くカメラの動画では伝わらないかなぁ?

アナウンスの様子から、走る前にこの車が一番すごそうだって伝わってきますですね。(笑)



けっこう本格的ドラッグ・カー・スタイルの車の参戦もありました。
これ、スタートがわざとずらしてあったんだと思います。


観客のみなさんの雰囲気も、いかにもって感じでしょう?(^^)


過去のチャンピオンの車と写真も展示してありました。



すごいですねー。130.11mph(約209.4km/h)って、メモされてます。

ワーゲンのビートルで200km/h超えるスピードで走ったら、怖いだろうなぁ。(笑)
よく調べていませんが、感じとしてはタイガーのティーショットのボールの初速ぐらいでしょうか。


こっちの動画でちらっと写っているのもうちの息子くんです。(^^)


うちに帰ってから、「僕のHeartがpump pump!って、すごく速くなったの!」って言ってましたから、かなりエキサイトしたんでしょう。(笑)
(すみません、まるでルー大柴 語みたいな喋り方で。 一所懸命に日本語も教えているんですが・・・。)


うちの奥さんの方は、まったく興味がないってことで(笑)、すぐ近くのビクトリア・ガーデンズ・モールっていうショッピングモールにドロップ・オフして、その近所に1年半前に引っ越したというお友達と待ち合わせて行っててもらって、後からまた迎えに行ってピックアップしました。


3歳のお嬢ちゃんの方は、「うるさいあのRace Car、楽しかった。」って言ってましたけど。(笑)




土曜日にお兄ちゃんが日本の補習校に行っている間、お嬢ちゃんの方は私と一緒にすぐ近くのパー62のパブリック・コースのチッピング・エリアに遊びに行きました。



あまり状態の良くないチッピング・エリアですが、状態が良いところだと真面目なゴルファーのみなさんの邪魔になってしまいますからね。

みなさんの居ないところでノビノビといたずらを。(笑)

私の方は遊んであげるのに精一杯で、まったく練習になりませんけどね。(^_-)





写真は今朝のYahoo! Sportsから。(APの写真)


和合ってコースは確かとても難しかったはずですよね。
大したものですねー。(^^)



4/30/2010

距離のコントロールは、ライン出しの4倍大切


これは、私の敬愛するデーブ・ペルツ博士の著書「パッティング・バイブル」第8章「Speed Is More Important Than Line」のなかで述べられている金言で、今のところ私のパッティングの信条になっている命題です。
(↑いつもながらいささか大げさな表現です。(笑))


私のこのブログを始めた理由がデジタル・パットとの出逢いであることは何度も書いていますし、パッティング・カテゴリーの記事をひとつでも読んでいただいている方には、パッティングが大好きでパッティング談義も大好きで、みなさんのためになるご意見や経験談をお聞きしたりすることがとても楽しいという、私のゴルフ・ライフ・スタイルをご存知かと思います。(^^)

この場をお借りし、あらためてお礼を申し上げます。m(__)m


また、私のパッティング・カテゴリーの記事では、いろいろと内容が重複したり、反復したり、前後して繋がったり、くどい面もあったりするかと思いますが、自分自身が実践して、復習して、納得して、進めて行く形式で書いていますので、どうかご容赦ください。


ブログ記事の良いところは、記事そのものよりも、かえってコメント欄の方が内容が充実しているようなケースが数多く出てくるところでして、次の記事などはその典型的な例です。↓

過去記事:「スティンプメーターについて

コメント欄のやり取りの充実があればこそ、記事をブログ公開した甲斐があったのだなぁ、と実感いたします。


なにも激論を交わす必要もなく、ふとした何気ないコメントから内容が膨らみますね。

ホームコースの南箱根GCからの景色


Speed (距離のコントロール)が如何に大切かと言う観点では、パッティングの距離感という記事の一連に以前書きました。
(上記記事には、(続き-1)(続き-2)もあったりします。(^^;)

このときには、

>5mのパットで左右に外れるのは余程の大きく曲がるラインでない限り、+/-50cmには収まるけれども、距離が合わなくて縦に外す範囲は+/-50cmに収まらない場合も多々発生します。

という例を挙げて書いていますが、“4倍”の根拠はこれをもっと具体化したデータからでています。


ペルツ先生は、自分がゴルフをせずにプロアマ問わずいろんな人のゴルフ振りを1日中、しかも何日も何日も、観察だけして歩き詳細に記録する、ということが出来る、人間業とは思えない能力を持った超人です。

むしろ変人だと言っても過言ではありません。(笑)


だからこそ、ペルツ・データとその裏づけの説明をする仮説・理論には、どんなレッスン・プロの理論と比べても劣らない信頼性があります。


ペルツ先生によりますと、人間はどうしても「押し出してしまった」とか、「引っ掛けた」というミスは目に見えて判りやすいのでそれに囚われ、一般的なアマチュアは実に練習時間の 90%をライン出しの練習に費やしてしまうのだそうです。

スピード(打つ強さ)のコントロールに関しては、ミスの度合いが見えにくい上、曲がるラインの場合特に外したパットがスピードのミスだったと言う診断を下し難いため、間違ってヒッカケやプッシュに原因を求めてしまったりしがちなんだそうです。

例えば、12フィート(約3.6m)のパットで4インチ(約10.3cm)曲がるラインのパットをアマチュア・ゴルファーの生徒さん達に、オプティマム・スピードで打てばど真ん中から入る打ち出し方向を教えた上でパッティングしてもらってデータを取ったところ、実に外れたパットの80%はスピード・コントロールのミスに分類でき、カップ幅に収まらないほどのpush/pullで外れたパットは、(カップインしなかった)パット全体の約20%だったそうです。

この意味はつまり、ラインの読みは判っていた上で打って、尚且つ外れたパットの統計ですね。
ストロークの技術的ミスのみが抽出されていると言えると思います。

ここから、「“4倍”大切」という表現がされているのですね。


カップインした割合が書かれていないのですが、15-25%ぐらいは入ったものと予想します。
私のデジタルパットで言うせいぜい5歩強の距離のパットですが、このレベル(HDCP15-25)のアマチュアの場合は、ラインが未知だった場合には5%しか入らない距離でもあります。


実際には、ストロークの技術の前に、より正確なラインの読み、というハードルが入ってくるわけなのですが、そこには、ニワトリ-たまごみたいなお話ですが、より正確なストロークが出来ないと読みも磨かれない、という「catch-22(ジレンマ)」が発生します。



以前、「ダウンヒル・スライダー その1」と「ダウンヒル・スライダー その2」という記事をアップいたしましたが、この時にも実は非常に貴重なコメントを頂いております。



それは、yamacchiさんからの目から鱗のコメントでして、「ダウンヒル・スライダー計算」という記事でトラックバックまでしていただけました。m(__)m

そこで上がっていた図が、上のボール軌道図です。


真横のラインで、グリーン面がまったくの平面だったと仮定した時の、ボールが描くべき軌道の計算近似をした図です。
私はこの図を、携帯電話のメモリーに入れて持ち歩いています。


傾斜は2.5度、直線距離にしておおよそ5mの距離のパットについて、打ち出し角を約5度ずつ左右に振った(ミスした)場合と、スピード(打つ強さ)を、約20%ほど強い・弱い場合と、全部で9通りのボール軌道を計算して描いていただけました。

平地で打つ5mよりも強めに打つ必要があるということですね。



摩擦係数の取り方によって(つまりはグリーンの速い遅いによって)、打つ強さの大小には調整が必要ですが、描かれる軌道自体は、ほぼこれに近くなるのが現実になります。

曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。

yamacchiさんはこのとき「y方向ゼロ近傍に止めたいとき、つまりカップを大きく通り過ぎない位置に止めたいとき、重要なのは打出し角であることがわかります。」と考察してくださいました。

それは事実なのですが、私は別な認識をいたしました。



こちらに貼り直した図には1-9の番号を打ってあります。

私にとって、4および6という位置は、約1mながら、依然として真横の難しいラインが残ります。
ついでに言いますと、1の位置は「人類には無理。」(笑)な悪夢のラインで、もっと駄目。

9は残るのが比較的好ましい登りのフックラインながら、物理的に一番遠いですね。

ということで強いて選ぶなら、好ましい順番に、58732の順になりましょうかね。 23の順番は微妙ですが。


で、ここで考えます。
5が理想のストロークであるのに対して、1937、は、打ち出し方向と、スピード(打つ強さ)と、ダブルパンチのミスをしているストロークですね。

せめてストロークのスピードがキチンとコントロールされていれば、多少ライン出しがズレていても、258の間に収まるということになります。
4倍大切な、距離のコントロールができていれば、比較的曲りの少ない上り下りのラインが残るというわけです。


もっと突っ込んだ見方をすれば、ラインを浅く読むならば、スピードをミスるにしてもショート目に、ラインを深く読むならば、特にスピードには気をつけてキチッと合わせる。
という風に認識しておけば、7から35の間くらいの位置に持ってくることができて、2パットで収まりやすい、ということになるんじゃないか?

そんな風に深読みするわけなんですね。
ダウンヒル・スライダーに関しては、カップインを決めに行かないスライス・ラインの方がマシだ(3パットしにくい)と以前ひゃっぽさんとのやり取りで書かせていただいたのですが、これは78の位置に残りやすい、ということに他なりません。

忘れてしまってはいけないのは、ダウンヒル・スライダーの真のエネミーは、7の仲間の、「浅く狙って強すぎる」パットで、subconsciousが修正してカップインを狙いに行ってしまった結果、もっと酷い結末を迎えるストロークなのだ、という大前提です。

つまりAiming LineからしてそもそもB側に間違っている。
(yamacchiさんが書いてくださった軌道図は、あくまでも正しいラインの読みは出来ていることが前提なんです。)


通常は、9みたいにカップの向こうを通るのではなく、7のようにカップの手前を通りつつ、9よりももっとカップから遠いところに行ってしまうのが、恐怖のダウンヒル・スライダーの3パット、4パット・コースにつながる落とし穴なのです。


オプティマム・スピードの場合のAiming Lineが判っていることが前提のyamacchiさんが書いてくださった図には、実はこの恐怖のシナリオは現れてこないのです。