9/06/2022

ベストスコア (じゃないけどHDCPディファレンシャル) を更新!

余談ですが、数日で誕生日を迎えます。
まぁ近頃はあまり喜べないような気もしますが、モチベーション上げていきたいと思います。


これ、「Deal of the century (100年に一度規模の大セール)」とかで、送料込み $299 (税別)です。


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この間 (8/14/2022) ベストスコアを更新しまして、-->「Glen Ivy GC ラウンド記録:ベストスコア更新

...すごく喜んでラウンド記録を書いていましたのですが、その時に次の目標についてこんなことを書いていました。
次なる目標は、いつか必ずもう一度パーを切ること、そしてできればディファレンシャルの数値で 0を切ること、にします。

これは、コースレート/スロープレートっていうのが米国のコースには設定されていまして、ハンディキャップはこの 2つの数値を使って全国一律に計算され、USGAで一括で管理されていまして、米国内のどこでゴルフをしてもハンディキャップの付き方はほとんど同じです。

データはUSGA下のGHIN(Golf Handicap Information Network)っていう組織で管理されていまして、そこに各地域のUSGA傘下の組織、例えば南カリフォルニアでしたらSCGA (Southern California Golf  Association)を通じてスコアをポストする形式です。


コースレート/スロープレートとハンディキャップ・ディファレンシャルに関しましては、過去にいろいろ取り上げています。


これは、当時74とか簡単コースでの73がベストスコアだと思っていたら、ディファレンシャル・ベースだと、難易度の高い(コースレート/スロープレートの数字が高い)コースでの 81がベストだったので驚いた、という記事です。



その時までSCGAがデータ管理まで行っていたのを、GHINに委託したためスコアのポスト方法や他地区との Golf Association との連携関係などに少々変化があったという内容です。



これは、誰がどうやってコースレート/スロープレートを決めているのか、っていうお話で、SCGAの係の人が実際にコースをラウンドして、各コースを巡回してプレーして更新していっている、という記事です。


{(ラウンドしたスコア) ー (コースレート)} x {113 / (スロープレート)} 

...で計算されて出てくるのが、ハンディキャップ・ディファレンシャルです。

イメージ的には、コースの難易度やプレーしたティーからの長さによる難易度を加味した上でのその日のパフォーマンスというか、スコアに相当するものになります。

例えば(難易度が増す)風が極端に強い日には自動的に +1とかの数値が引かれたりするようにもなりました。


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それで今回、リンクス・アト・サマーリィ (ゴルフコース)をラウンドしまして、すごく調子が良くてスコアは 36, 36 = 72 のパープレーだったのですが、これがどうやらディファレンシャルで自己ベストを更新いたしましたのです。


前半が 2バーディー、2ボギーで 36(15) (バーンに入れてのペナルティーがひとつ)、後半はフェアウエーバンカーに一回入れていますが頑張って拾ってパーを揃えて 36(14)、トータルで 72(29) というスコアでした。


コースレート/スロープレートが 72.7/132 で、ハンディキャップ・ディファレンシャルが、-0.6となりまして、前回の 0.3を更新いたしました。

ディファレンシャルの数値で 0を切る、の目標を達成してしまいました。(@_@)!



ブログ開始したころにこのコースをご紹介しています。


この頃はコースが新しく出来てそれほど立っていなくて、砂漠の中に人工的に造られたスコットランド式のリンクスコース、っていう雰囲気のコースでした。
(カル・オルソンという人の設計で、この人は、 Fullerton市にあるコヨーテ・ヒルズというコースをペイン・スチュワートと 一緒に設計しています。)

コースにはバーンと呼ばれる護岸で仕切られたクリークが時にはフェアウエーの中ほどを横切って走り、ポットバンカーが配置されていてコースは真っ平らでどっちの方向にピンがあるのか?ぐらいスコットランド風のコースに見えました。

当時のバックの青ティーからのコースレート/スロープレートは、73.1/135 で、今の 72.7/132 よりも難易度が高いという評価だったようです。(2011年ごろに更新された模様です。) 


しかし現在は、カリフォルニア州の水不足でコース管理がうまく行かなくなり、海抜下の立地は盆地のような効果を受けるため、夏場の非常に厳しい暑さのせいでお客さんの入りも芳しくないらしく、かなり荒れた模様のコースになりました。

芝が剥げて砂漠化した部分あり、低い灌木が生えたりもしています。
グリーンとティーインググラウンドは緑の芝を維持していますが、フェアウエーもところによっては茶色や黄色で芝が激薄になっていたりのコンディションです。


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コースの変わり映えをちょっとご紹介しておきます。

こちらの写真は、1番ホール 371yパー4のティーから100yぐらい進んだ位置からホールを撮った写真で、左サイドに見えているダークグリーン色のフェアウエーの方へ進んでいきます。


左サイドはOB、右サイドに池がありますがこの池はちょっと離れていますから余程スライスしなければ入りません。


こちらは 2番ホール 525yのパー5、3打目地点に向かう途中のフェアウエー?左サイドのバンカー横です。


バンカーも10数年前はポットバンカーだったんですが、いまやレーキもないクレータと化しています。 間違ってこの辺に来ちゃうと、打ちにくいですね。
昔とは別な意味で難しいと思います。


こちらは 3番ホール 160yパー3のグリーンです。


私のボールが写っていますが、これはぴったり寄ってくれました。
向こうの方に16番のグリーンとプレーしている組が写っています。


こちらは 4番ホール、長い 435yのパー4のティーです。


とりあえず真っ直ぐの方向に、ダークグリーンの地帯がありますので砂地を越えてドライバーを打っていきます。
このホールは途中にバーン(クリーク)は横切って走っていません。


こちらは 8番ホール 、コースで一番長いパー4で 447yあります。


写真は、ティーを離れてフェアウエーに向かう途中です。
このホールは長い上に、フェアウエーの260-280yぐらいのところにバーンが横切っています。
私はドライバーでちょうど届きませんが、飛ばし屋の人はレイアップしなければなりません。長いのに。(笑)


そして最後に、18番ホール、これも長い 576y パー5の 3打目地点での動画です。


パー5ですがこのホールは576yと長いですし、風も5-6mphのアゲンストでしたので、3打目には 146y残っていました。おそらく6番アイアンで打っています。
低いボールを打っているのは硬い地面からの出なりのボールでして、狙って打っているわけではありません。


グリーンちょい手前に。あとちょっと届かずグリーンに乗りませんでした。


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近々20ラウンドのスコアは、いつも「最近のスコア」ページに更新しています。

今回のは、こんな感じ。↓



最近20ラウンドの、この HDCP ディファレンシャルの内のベスト 8ラウンドの平均に、0.96という係数をかけたものが、ハンディキャップ・インデックス (HDCP Index) になります。

* が付いているスコアが、HDCPインデックスの計算に使われたラウンドになります。

この 8/27 - 8/28/2022の時点で、HDCPインデックスが (瞬間風速ですぐに増えると思いますが) 自己ベスト2.6になりました。

素直に喜んでおきます。嬉しいです。



9/03/2022

クロ狙い2.0 のトライアル、正しく修正版 --> 2.1へ

こないだと同じ Glen Ivy GCをまたプレーしてきました。

この写真は、5番ホール 178yのパー3で撮りました。


後ろのSantiago Peak付近の山々の一部にだけ陽が射して不思議な感じでとても綺麗です。
空が厚い雲で覆われていた明け方は暑くなくて助かりました。
このホールはグリーンぎりぎり手前に届かず、10yくらいのチップを1歩に寄せてパーでした。


15番グリーン左サイドのラフにガラガラヘビ。


尻尾にガラガラが付いてますねー。近づいたら危ないです。
ガラガラヘビはたくさんいますので、ちょいちょいゴルフコースで見かけはしますが、藪とかじゃなくって今回みたいにグリーンのすぐ脇っていうのは珍しいです。

修正中で使えなかった10番グリーンは直っていましたが、コースはまだあちこち修正中。
今回は2歩2回と3歩1回パットが入らなかったことも含め、40 38 = 78でした。
調子は良かったと思います。


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9/03/2022 記

タイトルでは クロ狙い2.0 とか嘯いてしまっていますが、クロ狙い1.0 は情報不足で私の解釈が正しくなかったため、そして技量不足もありましたため、平坦の70y前後は良いものの、短い距離についてはことごとく大きく打ってオーバーしてしまい不発に終わっていました。

前回 6年前にお友達の syoballさんのお師匠のクロさんのショートゲームの技を教えていただいた時に書いた記事がこちらです。

クロ狙いのトライアル」 2016年7月

トライアルして試すときに記事を書いて、その後のフォローアップが放ったらかしになる現象がこのブログではしばしば起こります。
で、機会があるとこうして数年後にフォローアップすることになったりします。


syoballさんのブログ記事から。


私が6年前当時に間違えていた点の修正内容としましては、

クロ狙い2.0

1. スタンス位置で左手でクラブを持ち、目標を指していた。
(これは狙うイメージを持ったままスイングに入れるのでこうしたのですが、正しくは目標に正対して両手でグリップしたクラブをターゲットに合わせ、その時にグリップのヒンジを使って角度を決めておく、という大事なプロセスが入っていませんでした。)

2. 使うのはグリーン周りで、70yを打つための技ではなかった。
この点は正直今でも不明ですが、私としては今回はおそらく10y-40yくらいの範囲のグリーン周りで使いたいと思っています。

3. グリーン周りで使う狙い方のテクニックで、ウエッジはロフトの多い58°を使うのだが、当時は54°までしか持っていなかった。
ということで、今回はこの 2年くらいグリーン周りでは使う回数が一番多くなっている 58°のウエッジでやってみます。


個人的な事情なのですが、

30-100yには、2x6システム (+ F2.5秒セットアップ) を主体に SLJ も使う。

15y以下には、パターでのテキサスウエッジ、D-Chop を主体に、4RR-Chipも特殊なケースでのオプションで。58°で上げざるを得ないケースはごく稀。

15-30yはどうしてんだ?
っていう空白ありますが、ここにはですね、
58°のポイーッが約18y、54°が22y、50°がぼんやり28yぐらい、 
58°のシュピッが約24y、54°が35y、50°は分かりません
っていうのを適用していまして、その合間はテキトーに打って埋めている格好になっています。


そしてこの現在あいまいな部分に、クロ狙い2.0 を使うことで、10y-40yぐらいの範囲の精度を改善できたらしてみたい、ということが今回の目論見です。

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とりあえずチッピング練習エリアに行きまして、クロ狙い2.0がどんなものか、どの程度距離感に反映するか、またまた手持ちの情報だけで自己流のアレンジですができるだけ正しく修正するようにやってみました。


クラブでターゲットを指します。右サイドに写っている白いピンフラッグがターゲットです。
ボールの真後ろに立ち(どのくらい後ろが適切なのか、情報が欠如しています)、正対した状態で両手でグリップして構えます。


ということでいくつか動画を。

まずはよくあるまぁまぁフラットでグリーンはやや受けている状態の19y。

クロ狙い2.0、 フラットの 19y 

ボールの真後ろに立ち正対した状態で両手でグリップして構え、このときの腕とシャフトの角度を維持するように使うことを念頭に意識します。
草摺りの素振りもやらないといけません。ここはゴワゴワのKIKUYU芝のクラブが喰われやすいラフですし。
振りの大きさのイメージも、ボール後方で正対した状態でイメージしてみます。

これで 3球ほど打ってみました。ぴったり寄ったボールもありましたが、一番遠いのはワンピンちょっとありましたでしょうか。


今度はグリーン横の丘の上から、15yの打ち下ろしのチップショットもトライしました。


クラブシャフトの指す角度がかなり下向きになります。
でも腕とシャフトの関係性はそれほど変わらないのかな、と思いました。
正対して見た方が、高低差の現実味が感じられるのかも?

クロ狙い2.0、 打ち下ろしの 15y

グリーン面はさほど下りではありません。15yですが、10yも打てば寄ってくれそうな状況でした。
これもクロ狙い2.0でトライしてみます。まぁまぁ寄ってくれています。
でも、この場面のような状況では距離感よりも草擦りの方が5倍は重要なような気がします。
(この位置は諸事情で3球全部が写っていません。)


こんどはグリーンの反対側から、グリーン面は大きく使える状況で距離はさっきの2箇所よりも長めの21y、ややアップヒルなのでしっかり打ちたい状況です。

クロ狙い2.0、 ややアップヒルの 21y

58°ですとけっこう飛ばさないと寄ってくれない状況です。
普段でしたらグリーンが広く使えますからクラブを持ち替えて転がる量が多いもう少し立ったロフトのクラブで打ちます。
とにかくここもクロ狙い2.0で58°を打ってみました。
かなり高く上がって、まぁまぁ良い距離感で行ってくれています。1球目はやや低かったですが、その分スピンも効いてさほどオーバーしていません。
これも、ピッタリに寄ったボールもひとつはあったけど、まぁまぁ3つともワンピン以内ぐらいには寄ってくれました。


ただ、やってみていて、後ろから正対してクラブでターゲットを指してから打つまでの間が長すぎると感じました。

後ろから正対してクラブでターゲットを指したあと、素振りで距離感のイメージ作ったり、草摺りの素振りを入れたり、どうもマッスルメモリがボケやすい、腕とシャフトの角度も維持する感じが出ない、という観点から、クロ狙い1.0のときに勝手にやっていた、左手で持ったシャフトでターゲットを指す方式に変えて、これも試してみました。


バージョン#を変えまして、クロ狙い2.1とします。
素振りをし、距離のイメージを作ります。
草摺りの素振りをし、その後左手で持ったクラブでターゲットを指して弾道のイメージを焼き付けて、イメージの残った状態でストロークに入ります。

6年前の記事にも書いていましたが、目標をクラブで指すときに下半身ならびに体全体が自然にインパクトのイメージになっています。


クロ狙い2.0の 1つ目の動画と同じ位置から打ってみました。

クロ狙い2.1、フラットの19y

この方式でも、3球ともワンピン以内には入ってくれています。 とくに3球目は良い感じのイメージ通りにピタッと寄っています。
このアレンジの段取りなら、イメージが残った状態でストロークに入れます。
良い感じで取り入れられそうな気がします。(本来のクロ狙いの効果が得られているかどうかはクエスチョンマーク(?)です。)

まだちょっとショットルーティーンは固まらない段階ですが、効き目あり、使える!っていうことになれば毎回同じ手順になってくるかと思います。

ラウンドの実践で、肝心要の「1球目」がピシッと寄ってくれるのかどうか、というところにかかってきますでしょうか。(この動画の1球目はちょっと手前から入ってる感じ。)


ちなみに、残り距離がちょうどよく2x6システムの基準の距離で打てる位置から、普段の 2x6のうちの58°の1/2ショットで打った動画も撮りました。

2x6システム、26y やや受けグリーン

この場合は、たまたま得意距離にボールが来ていたっていう状況の再現です。
余り考えることなく、距離感も考える必要すらなく、安定したリズムで1/2ショットのストロークをスムーズに緩やかな加速で打つことだけを考えて、シンプルに実行します。
草擦りだけは必須です。KIKUYU芝の向きと抵抗は侮れません。

これですと、上の4つの動画よりもさらにピンから距離が離れていて58°ではピンにデッドにやや突っ込んで飛ばさなければならない状況にも関わらず、3球ともワンクラブ以内に付いてくれています。
ちょっと残り距離が違う場合にはズレてきますが、ちょうど良い距離に残ったときに 2x6システムの強みが発揮されます。

だからこそ今回、システムにない距離を打ち分けるテクニックとして、クロ狙い2.1のトライアルをしている訳なのです。

これは少し実践も交えて時間をかけて確認していこうと思います。


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追記: 9/10/2022

クロ狙い2.1、段々に感じが掴めてきました。
この方法は、ボールの落とし所を明確にイメージするためのセットアップで、打つ前に十分に弾道のイメージを作りワンバウンド目を落とす所に意識を集中して打つためのもののようです。

落とし所をあまり明確にイメージしないタイプの私は、やってみますと落とし所や弾道の高さはややばらつきますが、概ねカップには寄りやすくなるようです。これをやるときは、58°で打っています。
普段チップショットをしていてピンに意識が行きますと、傾向としてはオーバーしがちですので、ピンの手前のボールの落とし所をクロ狙い2.1を実行することによって明確に手前にバウンスするように意識をすることでカップに寄せやすくするイメージが出てきました。
(今日のラウンドは 38 37 = 75 で、寄せてワンパットが 6つ。寄り切らず2パットが3つ。Yucaipa Valley GC)

普段ならD-Chopで打つ 15-16歩とか10
歩とかの距離も58°のクロ狙い2.1で打ちました。
ホールアウト後の練習チップをする時間がたっぷりあったのも利用しました。

グリーンが受けていて登りがキツいときなどはショートしがちですので、54°に持ち替えても良いかもしれません。(テストして要確認。)

もう少し実戦経験を積んでみます。




8/31/2022

「ピンフラッグは99.9%抜いた方が良い」という記事

5年ちょっとぶりに San Clemente Municipal Golf Courseをラウンドしてきました。


市営のコースですがいつもコンディションもなかなか良くて、そして特筆なのがグリーンです。本当に読むのが難しいよく切れるグリーンです。

メジャーの行われる名門 Torrey Pines (こちらもパブリックコースです)とロケーションも遠くなく、海に面した傾斜地という立地条件も近く、オリジナルの設計家も同じで、グリーンとフェアウエーに使われている芝の種類も同じ、ということで、とても楽しくラウンドできるコースです。(こちらの記事はその観点で書いています。→「トーリー・パインズ (Torrey Pines) の攻略法?!」)

記事中の写真ですが、
このグリーンとか、それほど切れそうに見えませんでしょう?
 
しかしこのグリーンも、画面右手に向かってシャシャーっとボールが流れます。
左じゃないです、右です。

もう本当に、ラインによってはボールが坂を高い方へ転がって登って行ってるんじゃないかと錯覚します。
すごく厄介で、グリーン自体はそう速くなくて普通のスピードかむしろやや遅いぐらいの日でも、とにかく海に向かってだけはツッーっと。傾斜も向かっていると見たこと無いくらい速くてグリーンを出ちゃいます。

...と、こんなことを書いています。
(今回もこのホールで 3パットしました。)

今回のラウンドからの写真は 9番ホール、165y パー3のグリーンです。
強めのアゲンストの風が15マイル程度吹いていましたので、4番ユーティリティーで打ったところフック目に入ってしまい、グリーンの右手前のピンに対して大きく逸れたミスショットを打ちまして、乗ったのがグリーンの左奥。


歩測してみたら、73フィート(約22.4m)もありました。(歩測で32歩です。)
このパットも写真では軽く登っているように見えるかもしれませんのですが、下りのパットです。海に向かって速いのです。実のところ結構な下りです。
このパットは32歩ありましたが、21歩のストロークで打っていきました。

途中から尾根を越えて左に曲がっていきますが、写真でいう左斜め上方向に向かってグリーン全体が流れていて、海の方に向かって切れるのです。
上手く換算して打ったと思いましたが、最後の傾斜でススーッとカップ手前で加速して2歩半を残しました。幸い2パット目は軽い登りになりましたので、運よく 2パットで収めることができました。

この日のスコアは、40 37 = 77 (36) でした。
すごくショットは安定していたと思うのですけれども、とにかくグリーンが硬くて止まらない、そして手前でバウンスしたボールは強い芝で止められて、グリーンのちょっと外にボールが止まるケースが多発しまして、このためロングパットの嵐で12歩以上の長いのが10ホール、内 18歩以上が5回もありました。
ここのグリーン周りの夏KIKUYU芝は非常に厄介ですので、テキサスウエッジをなんと10回も使いました。(実は個人的な集計でパット数に入れています。)


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さて、題記の件、こちらの記事になります。

The science behind why the flagstick should be pulled 99.9 percent of the time


題名には、『旗竿は抜け!:  99.9%の場合において旗竿は引き抜くべき科学的理由』と書かれていますが、これは多分にGolf Digestの記者さんによるミスリードだと思います。



元になっている研究は、 California Polytechnic State University の Tom Mase教授というメカニカルエンジニアリングの先生の実験に基づいた分析結果です。 記事を読んでみますと、「ピンフラッグを立てておいてパットした方が良いケースは、0.1%しかないので、残りの99.9%は抜いておいた方が良い」っていう解釈の数字ですが、Tom Mase教授の実験とは関係なくものすごく乱暴に記者によってひねりだされていました。  

Tom Mase教授の実験は、2フィート半(約76㎝)からボールを転がして、ものすごく正確なプレイヤーがパットしたとしてブレを標準偏差で考えた場合に、ピンに当たった中で真っすぐ跳ね返るくらいにピンの中心に当たるのが27.6%であると。 それ以外の72.4%はピンには当たるけど斜めか横に跳ねることになります。  
それで、カップを通り越して2.5フィート、4.5フィート過ぎるスピードまではピンに当たる軌道のパットは100%カップインします。
カップを9フィート通り越すスピードの時 (注*: 3m近くもカップをオーバーする強さです。)に、27.6%だけ、ピンフラッグを立てておいた方が有利なケースがある。

...とかいう実験データでした。

実験には旗竿の種類を色々変えて、実験した数字が書かれていました。


で、ここからGolf Digestの記者がいきなりこう来ます。↓  

2018年のPGAツアーのデータによると、25フィート以上からのワンパットは5.48%で、そのうちの約1/4ちょっと(上記の27.6%のことですね)ということでだいたい1.37%がピンに真っ直ぐ当たる。そしてここでPGAツアーのShotLinkから10フィートかそれ以上がセカンドパットに残ったのは 1%以下でした。PGAプレイヤーが 25フィート以下からパットして10フィート以上残すミスパットをすることはほとんどありません。
このモデル計算においてピンフラッグに当たって得をする確率は、1.37% x 1% 未満で、約 0.1%しかないのです。

...この記者さん、論法がめちゃくちゃです。(笑)

ピンに当たった時の挙動とか全然関係なくなっちゃってますし。
そりゃ25フィート(約7.6m)からパットして10フィート(約3.1m)もオーバーするケースはツアープロにはほとんどないでしょうと思いますよ。その数字はピン抜いた方が良いかどうかとは関係ないじゃん? 

 Tom Mase教授の実験には、ピンの芯とはズレて当たった場合にはかえってカップインしないケースが出てくるよっていう数字が出ています。そっちの数字で検討して%を計算して記事を書かないと、全然意味ないと思います。 

そもそも25フィート以上のパットで、ピンフラッグに当たる(ような正確なパットになる)可能性がPGAツアーでさえ 5.48%より小さいってことですからね。「そもそもピンが立っていようが立っていまいが、99%影響ない」っていうのは納得のいく数字ですが、抜いた方が良いっていう意味とは違うと思います。


でも、ピンに当たるケースはありますから、Tom Mase教授のこういう実験の方自体は踏まえておくべきと思います。


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当ブログでも過去に 2回ほどピンについて取り上げています。
 



一つ目の方は、Dave Palz先生の検証で、チッピングの時にピンを立てておいた方が入る確率が高いケースがほとんどなので抜かずにおいた方が良い、っていう記事です。(例外はピンが向こう向きに少し傾いているときで、ピンの芯を少し外れて当たった時です。)
この時はまだ、2019年のルール改正前ですので、パッティング時には抜かないといけませんでした。

実験はTrue Rollerという器具を使って正確にボールを転がして行われていまして、平坦で 3,、6、9フィート通りすぎる 3通りの強さでピンに当てる転がりを何千回も繰り返してデータが取られています。


その後、2つ目の記事にありますように、ルール改正になって、パットもピンを立てたまま打てるようになった後、抜いた方が有利か抜かない方が有利か巷で議論になった時に、上記のPelz先生の実験がMyGolfSpy.comによって掘り起こされて、再検証されました。

その頃は、ディシャンボウとかアダムスコットが、「俺はピン立てたままパットする」って宣言したりして、ピン立てておいた方が有利だっていう論調が主流になっていたところに、フランスコ・モリナリのお兄さんが「ピン抜いた方が入る確率高いよ」っていう実験結果を出してちょっと待ってよ?ってなった時に書いたのが、2つ目のリンクのブログ記事です。

みなさん見落としてるかもしれないんですけどね、Pelz先生の検証実験はグリーン上で行ってはいますが、チップショットが転がってきてピンに当たるときの想定でして、パッティングを想定していないんです。
ですから、距離がベタピンの 3フィートオーバー、入れ頃外し頃の 6フィートオーバー、ちょっと打ち過ぎだけどピンに助けられるかも?って強さの 9フィートオーバーの 3種類で実験しているわけです。

ツアープロがパッティングするとき、9フィートもオーバーすることはまずほとんどないですね。(でも我々にはありますが。全然グリーンが読めていないときありますからね。)
その意味では、パッティングの時にピンを抜こうが抜くまいがほぼ影響ないんです。

モリナリのお兄さんの実験でも、ボールが穴に落ちるんじゃなくカップの向こう側の壁に当たってポッコン跳ねる強さの時にだけピンが助けてくれるケースがあったけど、もう少し弱いボールがカップの向こう側の壁に当たるくらいの強さの時にはピンがあった方が弾いてカップインしなかったケースが多かった、っていうデータになってます。
けっこう強めに打った時に影響してますね。

オプティマム・スピードでパッティングした強さだったら、ピンは全く関係なく全部入ります。


そもそも、パッティングだったとしても 25フィート(7.6m)も離れている位置からピンに当てるのはなかなか至難の業ですからね。

それなのに、チッピングの時にピンに当たることを想定して、その時のボールが入る入らないの挙動と確率を調べるために何千球もTrue Rollerで転がして検証していたDave Palz先生は、やっぱり只者ではないです。 さすが。