3/03/2023

ロー・ハンディキャッパーがやっていてハイ・ハンディキャッパーがやっていないこと6つ

こちらの動画は、Jurupa Hills CCの9番ホールのティーショットです。


画像で見てもどこに打っていくのか見えにくいかと思いますが、左右の木が近くてこのホールのティーショットはすごく狭いんです。木々の中はOBではありませんので林の中から打つことができますが、確実に少なくとも 1打落とすことになりますので、ティーショットの成否が重要です。
3Wで打って、ということも何度か試していますが、距離もある程度打っておきたいんです。2打目の残り距離もさることながら、左サイドに張り出している木の向こう側に行っておきたい、ということもあります。
フェードで置きに行くルートも取りずらいです。

このホールでは、DRでも3Wでも振り切ることを心掛けています。(そんな作戦(笑))


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表題の記事が Golf.comから配信されまして、面白かったので、簡単に要約した内容と、私が読んで感じた感想をそれぞれ色分けして書いていってみたいと思います。


6 things low-handicappers do that high-handicappers don’t
(ロー・ハンディキャッパーがやっていてハイ・ハンディキャッパーがやっていないこと6つ)
BY: MIKE MCGETRICK, GOLF HALL OF FAME TEACHER (殿堂入りコーチのマイク・マッゲットリック)

https://golf.com/instruction/six-things-great-golfers-do-mike-mcgetrick/



1. Have a pep talk (自分をポジティブに励まそう)

打つ前にネガティブなことをあれこれと考えるのではなく、良いイメージを持ってショットに臨もうと書いてあります。

これに関しては、ある程度の出やすいミスは想定して保険をかけ、選択するショットや、エイミングを考慮をして起こりうるミスへの準備はするけど、...いざボールを打つ段階ではこのアドバイスの通り、良い弾道を思い描いてポジティブな思考でストロークした方が上手く行く、という感じはします。


2. Train … then go play (練習し ...それからプレーしよう)

ゴルファーは誰しも、ほとんどいつもなにがしかのスイングの技術的な部分で取り組んでいる課題があったりします。それはそれでよいのですが、いったんコースに出たらスイングの改善のことは忘れましょう。
ラウンド中に思い出してスイングのメカニックを確認するとしても、半分のスピードで動きを確認するくらいにとどめ、いざコースに踏み出したらやってきた練習を自信に繋げて、プレーに専念しましょう。

まったくその通りだと思います。
ミスショットが出てしまうと、自分のスイングに疑いが出て、例えば今出たスライスを直そう、次のホールでは出ない様にしよう、とかやってしまいがちですが、ほとんどのミスショットはコースの見え方でセットアップがズレたり傾斜に影響されていたり、スイングの乱れではないのに出てしまうことが多いと感じます。例えば2連続OBとかしたとしても、次のホールでは全然大丈夫、みたいなことが多いです。

どんどんスイングがおかしくなっていくときは、むしろ直そうとしてスイングが余計に狂ってしまってズレが大きくなって悪いスパイラルに入ってしまうから、と思っておいた方が良い、と個人的には思っています。


3. Find a swing you can score with (スコアを出せるスイングを見つけよう)

英語では、Go to swingって言ったりしますが、いざという時に頼れるスイングを用意しておく、っていう戦略を奨めています。

今日はどうもショットが悪くて調子悪い、っていう日に、スイングをその場で直そうとしてもどんどん悪化することはあっても上手く直ることはほとんどありません。
こういう時に使えるショットを見つけておきましょう。

個人的には、紹介されているショットは二つとも打てはしますけど、Go to shotにはしていませんです。私の Go to shotは 8割の力感を意識して振り切るショットです。大き目のクラブに持ち替えてロングパットの気持ちで打ちます。


A knockdown iron (アイアンをノックダウン)

フルショットに問題が出たら、ノックダウンショットを使いましょう。
1インチか2インチ短く持って、スタンスを狭め、スピードを落としたスムーズなスイングを心掛け、フィニッシュを肩の高さまでに抑えます。距離が落ちてもせいぜい半クラブ分、驚くなかれ格段に方向性の良い低い弾道のボールが、もっと簡単にコントロールして打てます。

私は風が強い時にノックダウンショットを使います。
2クラブ長いクラブを持ち、1インチ短く持って、9時3時くらいの振り幅で低い弾道のスピン量が少ないボールを打っていきます。距離は2クラブ落とすのですが。このショットは確かに方向性がすごく良いのでノックダウンの名前で呼ばれています。
Go to shotとして使うのは確かにありかもしれません。レパートリーに入れておきたいと思います。


A low-fade tee ball (ティーを低くしてローフェード)

調子が悪い日でも、多少距離を落としてでもフェアウエーに打っていければスコアは作れます。
グリップを下げて構え、ティーを低くセットしてボールがクラウンより低くなる様にティーアップします。このセットアップから打つと、サイドスピンを管理しやすくて、低いフェードでボールを打つことができますので、それに合わせてエイミングしましょう。

このショットは使ったことありません。練習場で打ってみたことぐらいしかありません。
普通の人と違うこと言いますが、右に行くの嫌なんですよね。
左へのミスなら次が大きくフックとか打っていけますので。低いインテンショナルスライスを打つの苦手なので、右には行きたくない。
いわゆる置きに行くドライバーって、こうやって打つのでしょうか?
そもそも大して飛びませんからね、このローフェードをやってみる価値があるかどうか。


4. Learn your wedge carries (自分のウエッジのキャリーを把握しよう)

昔から、ウエッジで勝て (“win with your wedges.” )と言われています。それぞれのウエッジがフルショットでどれだけキャリーするか、チャートにしておきましょう。
2番目にすることはスコア直結のウエッジのフルショットからヤーデージを少し減らす方法を作っておくことです。そうしないとせっかくピンをアタックするチャンスに、
いつも番手間の中途半端な距離だなー、って感じることになってしまいます。
上手く行く鍵は、85yフルショットのサンドウエッジを65yに左右の振り幅を狭めて距離を落とす方法を身に着けること。
それぞれのウエッジ全部でこれを作れば、すべてのスイングでテンポをゆっくりすることにも慣れてくるし、いろんな距離を打ち分けることもできてくるし、良いことばかりです。

各ウエッジのキャリーを把握することは、もちろんものすごく重要だと思いますが、個々の項目の説明には個人的には疑問符が多いです。
ウエッジのフルショットって、安定した距離を打つの難しいと思うのです。引っ掛かりやすいですし。個人的にはウエッジでのフルショットはまず使いません。
もう一つ疑問なのは、85yを65yに落とすと、ロフトが4°寝た次のウエッジと距離が被ると思うのです。大体フルショットで20yぐらい差があるはず。間の距離を埋めてないと思います。
そもそも距離の落とし方が曖昧なので、これは運動神経も良くてすでに上手い人の考え方では?

まぁでも、どの大きさのスイングであれ、ウエッジのキャリーを把握することは、スコアにとって絶対的に重要だっていうことには賛同します。


5. Aim smart (スマートにエイミングしよう(賢く狙おう))

例えばコース整備の人がピンフラッグを立てるの忘れた状態のホールに来たら、どうしますか? おそらく全員が、グリーンのセンターを狙うでしょう。いつでもピンを狙って打つのは大きな間違いです。

私の生徒さんたちでいうと、狙いに対してツアーレベルの子たちで約5~7%、普通の生徒さんたちで約10%かそれ以上のブレがあります。
例えば150yの距離でグリーンを狙うと、15yもズレることになります。ピンがグリーンの端のハザードから 5yの位置に立っていたら?
確実にグリーンに乗せて2パットでホールアウトするエイミングをしましょう。

例えばパー3のティーショットなどでは、常にグリーンセンターが狙い目になるのはゴルファー誰しも知っていることだと思いますが、…この頃ですとレーザー計測器で距離を測って打つプレイヤーが多くなって、うっかりするとピンまでの距離で打ってしまっていることも少なくないかと思います。おまけにレーザー距離計の窓を覗き込んでピンを見てますので、そのままピンにエイミングしてしまうこともちょいちょい起きているかも?

書かれているようにパー4であっても、パー5であっても、グリーンセンター狙いは有効だと思います。でも、パー4やパー5は、グリーンへの入り口、花道的なものが設けてあることも多いですので、エイミングならびに打とうとする距離の選択は、その花道や、そして危ないハザードを徹底して避ける、というファクターを考慮してエイミングを決めるべきだな、と思う次第です。


6. Chip to a landing spot (落としどころにチッピングショットを打とう)

チッピングをカップに寄せるには、色々なことを考慮する必要があります。ライの状態や、距離、グリーンの傾斜、クラブ選択、などなど。多くのアマチュアが認識を間違ってしまうミスに、落としどころではなくてトータルの距離で打ってしまう、という間違いがあります。実のところ、もっとずっと短いのです。
チッピングの上手いプレイヤーは、距離を3つのパートに分けて考えます。例えば30フィートのチッピングで、キャリーで打つ10フィートとそこから転がす20フィート。この場合のターゲット距離は10フィートです。ここで重要なのはカップまでの距離ではなく、落としどころまでの距離だと認識してください。

殿堂入りしているコーチの方ですから突っ込むと怒られそうですが、3つのパートに分けるって言いながら2つにしか分けてなくて読んでるこちらは混乱しました。(笑)
それと、例に出されているのが30フィート、つまりたったの10yで、落としどころが3.3y、転がるのが6.7yっていう、「俺ならパターで行くんじゃね?」的な状況で、いやー、3.3yに正確に落とすとか無理っす。って思ってしまいました。下手ですみません。

この件に関しましては、個人的につい最近気が付いたことがあります。
前々から、私は落としどころを強く意識するとあまり結果が良くなくて、トータルの距離を意識して打ち、落としどころは弾道と転がりのイメージを意識して打つ中で、出なりの場所でアバウトにして置いた方が距離感が出やすいことが分かっていました。

で、気がついたらっていうのが、トーナメント中ならルール違反ですしマナー違反かも知れませんが、この間ラウンド中に前の組を2組も待つ時間があった時に、コース脇でディボットを取らない打ち方で10y程度のチッピングを暇つぶしに打っていた時です。
8yぐらい先の落ち葉とかにイメージをして、そこへワンバウンド目をキャリーしてみよう、ってやって打つと、何故かちょいショート気味に行って手前でバウンドしてツーバンぐらいで落ち葉のすぐ近くにボールが止まるんですよ。もちろん打ってる先もグリーンじゃなくてラフですからものすごく短く止まってます。1yぐらいですかね。
距離を少し変えても、登り傾斜でも平らでも、同じような結果になりました。

この時に、私の場合は落としどころを意識するよりも、飛んで行ったボールがこういってああ転がって、っていうのを全体にイメージして、そのイメージのままにチッピングしていった方が距離感が出やすいっていうことなのかな。と思いました。
落とし所を狙ってもそこに落ちないんですもん。

やっぱり人によってそういうタイプが違うっていうことがあったりするのかな、って思いました。


気の利いたまとめは思い付きませんので、私からは以上です。



2/28/2023

(再掲部分多め) グリーンの傾斜の真横のラインからよくある往復ビンタの3パット4パットを避けるには

ポピーの咲いていたDos Lagos GCをラウンドした同じ日の9番ホールの短いパー4 (本当は長いホールだったんですがもう何年も川向うのバックティーが閉鎖されています。)、私はFWの右いっぱいにあるバンカーの左傾斜からググーっと左へ傾斜で転がってきてこのグリーン手前にあるFW真ん中のバンカーへ。
友達はFW左サイドからフェードでこの左の花道へ打って行ってほんの少し右にズレて、このバンカーへ。


ぜんぜん違うルートで来て2つぴったり並んでいました。(笑)
私のボールが左側で、友達のボールはマークしてもらって先に。
グリーンの左サイドのガードバンカーの少し右上に白い旗のピンが見えます。約65y。

9番アイアンのQFで55-60yキャリーするつもりで打っていって、自分としては上手く打てましてグリーンにオンしてカップに寄っていったと思ったのですが、手前の2段グリーンっぽい傾斜を登り切れずに戻ってきて15フィート(約4.5m)に付けました。(パットは惜しくも外れました。)
砂の下が硬そうでしたので普通に打ちました。砂に少し喰われても距離が減るだけですので。

こういうときは、僕が打った後にできる限り元の状態に近いライを再現して、友達のボールを元の場所にリプレースして戻します。
友達はSWで上げて打って行っていました。

ゴルフのラウンドって、なにかしら珍しいことが起きますね、毎回。


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今回のブログ記事は、横のラインのパットで気をつけることを思い出しまして、13年前の記事を掘り起こして振り返ります。

よくありがちですが、横のラインで、ほんの 4mとか下手したら 2mしか無いのに行ったり来たりの往復ビンタ状態にハマり込んでしまい、3パットどころか 4パット 5パットまであり得るよ、っていうことありますよね。
何回打ってもたとえ 1mでも難しい曲がる横のラインが続いてしまうのが問題です。

ですので、横のラインの対処法を考えます。
あらためて、肝に銘じて気をつけたいと思います。


本題に入ります前に、こちらの動画を。


オーストラリアのPGA所属のGlen Haynesプロが、速いグリーンの曲がって下る難しいラインに上手く対処してパットをストロークする方法を教えてくれている動画です。
Monash Country Club in Australia の2番ホールグリーンだそうです。スティンプメーターで10.5フィートだそうです。

最初のパットは、いわゆる「ダウンヒル・スライダー 」のシチュエーションで、我々アマチュアが読みが足りずに谷側に外し、しかもそのラインでは結果的に下り成分が増えてしまうため、スルスルスルスル転がっていって、カップから8フィートも離れていってしまいます。

2球目はだいたい同じスピード感で打っていますが、今度は大きく山側にラインを取っています。
そうしますと、今度は上り成分が相対的に増えまして(そもそも「大きく曲がる」っていうことは「登って下る」っていう格好になってるってことなんですよね)、カップの左で傾斜の上方に止まりそうになりながらトロトロとカップに近づいていってカップのすぐ近くに止まっています。

この現象を、動画でみておいていただきますと、今回の考察にイメージが湧きやすいと思うのです。

Glenの説明では、カップ付近の斜度が最大になっている傾斜の部分に注目をして、全ての転がってくるボールはその最大傾斜方向に転がろうとするんだよ、ってうことを常にイメージして、カップから見てその最大傾斜方向の上の方にボールを乗せていくラインで打つようにすると、みなさんがイメージしているよりももっと大きく角度を取って上の方から転がり落ちるように狙うと良いですよ。ということです。
打ってしばらくはボールが真っ直ぐ行くようなイメージでパットをしているプレイヤーが多いけれど、ボールは打ち出されたらすぐに傾斜に持って行かれているんですよ、ということを意識してください。と説明されています。


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そしてこちらが13年前のブログ記事です。

距離のコントロールは、ライン出しの4倍大切

このフレーズは、何度となく、私のブログでは何回も何回もリンクしています。

あらためまして、図解されている部分を当時の丸々そのまま再掲します。


以前、「ダウンヒル・スライダー その1」と「ダウンヒル・スライダー その2」という記事をアップいたしましたが、この時にも実は非常に貴重なコメントを頂いております。


それは、yamacchiさんからの目から鱗のコメントでして、「ダウンヒル・スライダー計算」という記事でトラックバックまでしていただけました。m(__)m

そこで上がっていた図が、上のボール軌道図です。

真横のラインで、グリーン面がまったくの平面だったと仮定した時の、ボールが描くべき軌道の計算近似をした図です。
私はこの図を、携帯電話のメモリーに入れて持ち歩いています。


傾斜は2.5度、直線距離にしておおよそ5mの距離のパットについて、打ち出し角を約5度ずつ左右に振った(ミスした)場合と、スピード(打つ強さ)を、約20%ほど強い・弱い場合と、全部で9通りのボール軌道を計算して描いていただけました。

平地で打つ5mよりも強めに打つ必要があるということですね。


摩擦係数の取り方によって(つまりはグリーンの速い遅いによって)、打つ強さの大小には調整が必要ですが、描かれる軌道自体は、ほぼこれに近くなるのが現実になります。

曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。

yamacchiさんはこのとき「y方向ゼロ近傍に止めたいとき、つまりカップを大きく通り過ぎない位置に止めたいとき、重要なのは打出し角であることがわかります。」と考察してくださいました。

それは事実なのですが、私は別な認識をいたしました。


こちらに貼り直した図には1-9の番号を打ってあります。

私にとって、4および6という位置は、約1mながら、依然として真横の難しいラインが残ります。
ついでに言いますと、1の位置は「人類には無理。」(笑)な悪夢のラインで、もっと駄目。

9は残るのが比較的好ましい登りのフックラインながら、物理的に一番遠いですね。

ということで強いて選ぶなら、好ましい順番に、58732の順になりましょうかね。 23の順番は微妙ですが。


で、ここで考えます。
5が理想のストロークであるのに対して、1937、は、打ち出し方向と、スピード(打つ強さ)と、ダブルパンチのミスをしているストロークですね。

せめてストロークのスピードがキチンとコントロールされていれば、多少ライン出しがズレていても、258の間に収まるということになります。
4倍大切な、距離のコントロールができていれば、比較的曲りの少ない上り下りのラインが残るというわけです。

もっと突っ込んだ見方をすれば、ラインを浅く読むならば、スピードをミスるにしてもショート目に、ラインを深く読むならば、特にスピードには気をつけてキチッと合わせる。
という風に認識しておけば、7から35の間くらいの位置に持ってくることができて、2パットで収まりやすい、ということになるんじゃないか?

そんな風に深読みするわけなんですね。
ダウンヒル・スライダーに関しては、カップインを決めに行かないスライス・ラインの方がマシだ(3パットしにくい)と以前ひゃっぽさんとのやり取りで書かせていただいたのですが、これは78の位置に残りやすい、ということに他なりません。

忘れてしまってはいけないのは、ダウンヒル・スライダーの真のエネミーは、7の仲間の、「浅く狙って強すぎる」パットで、subconsciousが修正してカップインを狙いに行ってしまった結果、もっと酷い結末を迎えるストロークなのだ、という大前提です。

つまりAiming LineからしてそもそもB側に間違っている。
(yamacchiさんが書いてくださった軌道図は、あくまでも正しいラインの読みは出来ていることが前提なんです。)

通常は、9みたいにカップの向こうを通るのではなく、7のようにカップの手前を通りつつ、9よりももっとカップから遠いところに行ってしまうのが、恐怖のダウンヒル・スライダーの3パット、4パット・コースにつながる落とし穴なのです。

オプティマム・スピードの場合のAiming Lineが判っていることが前提のyamacchiさんが書いてくださった図には、実はこの恐怖のシナリオは現れてこないのです。


ちょっと内容が細かくて分かりにくいかもしれませんが、この図は当時 yamacchiさん さんという方が物理計算をしてExcelで描いてくださったものです。
前提としては、正しいラインの曲がり幅の読みとスピードの読みができていて打ったのが 5番のラインで、それを 5°左右にずれた場合、スピードが20%過不足した場合の 8通りの組み合わせに数値を振って、ボールがどこへ行くか検証しています。

ですから、前提の「正しいラインが読めている」部分がない場合、例えば谷側に読み違えてしまってしかも打つ強さも強くなってしまってスルスルスルスル行ってしまう ↑ の動画の状況がいわゆるダウンヒル・スライダー で、この図の 7番よりももっと下にボールがどんどん離れていってしまうことになります。「実はこの恐怖のシナリオは現れて」いないと言っているのは、ラインが読めていなかったケースのことです。


当時この図を見て、

>「曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。」

って書いていますが、動画内でGlen Haynesが説明している最大傾斜のラインに乗っかって落ちて転がっていくのがこの直線部分にあたります。


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これを全部踏まえまして、「横のラインからのパットにはどう対処するのか」という攻略法の考察を。

横のラインにつけてしまったとき、特にショートパットおよびミドルパットの例えば大体 4m以内の状況からは、2パットを死守する方向性で考えたいです。

上記のグラフで言う、4とか6のポジションは避けたい。
4と6のポジションにはどうすると行くかというと、ライン読みはほぼあっているけど、ストロークの強さが強いか弱いかしますと、また真横のラインが残ります。

5mの横のラインからパットして、1.5mの横のラインを残している感じです。
1.5mの横のラインから、強く打ってしまって通り過ぎ、また1.2mの横の今度は反対に曲がるラインを残してしまう、というループが往復ビンタです。

これ、2m以下になって来て、横の曲がるラインなのに強引に入れに行くから起きる現象なんですよね。強引にではなく慎重に入れに行っても同じような現象は起きてしまいます。

2mのパットって、真っ直ぐに打つことは普段から家練もしていてよく練習しているゴルファーが多いのですが、2mをピッタリの距離で打つスピードの管理がものすごくきちんと出来たストロークを練習しているアマチュアゴルファーはあんまりいませんから、慎重に行っても同じなんです。よく曲がるラインはほんのちょっとでもスピードがズレていれば外れます。エイミングやストロークの打ち出しのズレ以上に。スピードでライン変わりますしね。


2パットを死守するために鍵になるのは、結局、ファーストパットの 5mでの対処が有効になります。
(その前の寄せで横のラインに付けないようにする、っていう攻略もありだと思います。)

ファーストパットを入れるにしても外すにしても、上の図で言う、2, 5, 8 の位置に持っていけば(もちろん 5, 8 の方が望ましいです)、次がタップインかまたは登りのパットが残って楽になりますね。

ですから、ここで重要になってきますのは、傾斜の斜度がどの程度なのかよく読むこと、ストロークするときには、4倍どころか10倍ぐらい気を使って、ストロークして打つボールのスピード(距離感)の管理をシビアにすること。この2点をある程度きちんとできれば、2パットで収められる確率がグンと上がります。

そして、意識してカップの上方から最大傾斜のラインに乗っていくようにイメージしてスピードをしっかり管理してストロークしていけば、運が良ければカップインもありますし、外れてもボールは最大傾斜のラインをトロトロと降りていきますから、セカンドパットにはほぼ真っすぐの登りのラインを残すことができます。


横のラインの後には横のラインを残さない、っていうこと。
ではどうするか、...をよく考えますと、結論的には「スピードをバッチリ合わせる」ことが最善の対処になる、という物理法則です。


2/23/2023

ティーショットの際のエイミング、セットアップ、心構えなど (現時点での整理)

カリフォルニア州の花、オレンジ色のポピーが満開になる季節です。

北に車で 2時間ほどのLancaster近郊に、Antelope Valleyっていう場所がありまして、ここはもう山々がすっかりポピーに覆われるすごい光景が見られます。



このポピーの群生が、今年になって少しずつ南下して我々のゴルフする環境にちらほら現れ始めました。


来年にはこのDos Lagos GC 18番の後方の山のどのくらいがオレンジ色になるでしょうか。楽しみです。
37 39 = 76  (par 34 36 = 70)


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セットアップに関しては、過去に何度も記事にしています。
それだけ重要視しているのですが、なかなか上手くはいかない証。
これが上手く行けば、8割方ショットは成功すると思っています。(テークバックの始動が上手く行けば9割方は成功。)

そのくらい重要視をしています。


(これは今でも一読の価値があります。)



(ついこの間ひぐけんプロの動画で絶賛されていた、ボールの後方にもスパットを見つけてボールと前方のスパットと3点を結ぶ、っていうのを当時すでにやっていますが、意外に上手く行きませんでした。)

(これは現在続行中です。スパットまでの距離を若干調整中です。)

 (どうやら少なくとも 6度目以上だったようです。)


今回、Hemet Golf Clubをラウンドした際に、友達に動画を撮ってもらいました。(今年元旦にこのコースに行った時は雹が降りました。)

動画を撮らなくても自分で確認できることもありますし、動画を撮ってみて自分でも「あれ?」っていう感じで後から気付くこともありますので、たとえ自分のスイングが不細工に感じたとしても、それでも動画を撮って自分で見返すことは後々の役に立つと思います。


景色の良かったホール 2ヵ所で撮ってもらいました。

まずは10番のティーショットです。


右サイドに特徴的な小山があって、気持のよいティーです。ものすごい左か右以外にOBはないのですが、実は先のFWの方向が斜めになっていてなかなかに構えにくいティーだったりもします。
グリーンは左ドッグレッグしていって、曲がった後の方が長いパー5になっています。

プレーしました黒ティーからは567yですから、距離が長いホールですのでティーショットもある程度は距離を出しておきたいところです。


動画から画像をキャプチャーしました。


現在は「ボーリング打法」を実行中で、 ボールの後方からスパットを決めたらそのスパットに向かって構え、スパットに向かって打っていくという手順ですので、ボールに構えるときはボールとスパットを結んだ線に合わせていますし、この画像の様に顔を上げて目標をちらっと見て再確認するとき以外は、ほぼほぼスパットばかり見ています。

画像上に、スパットの位置に赤いバツ印を入れてみました。
以前は20フィートぐらい先にスパットを、と書いていましたが、今はもう少し近くの 8フィート(ワンピン)ぐらい先にしています。もうちょっと近いかな?
自分の感覚に合う距離で良いと思います。(ただ、ボールに引いた線とかだと短すぎると思いますし、合わせて構えにくい、もしくはズレやすいのかな、と思ったりしています。最短でも 2mぐらいはあった方が良いのではないでしょうか。)

打つ先のターゲットは、フェアウエーの左右2つのバンカーの間です。
画像中に、赤い線で丸く囲んでみました。
ここへ、持ち球の軽いドローを打っていくイメージ。
距離的に、私が届く220yからその先 280yくらいまでの距離にバンカーがありまして、見た目と違ってかなりシビアなあまり広くないエリアに打っていこうとしています。

ただし、バンカーの顎が高くなくて砂が硬めのバンカーでしたので、バンカーに入ってもいいな、という気持ちで打っていますから、プレッシャー的には「狭い」という気持ちにはなっていません。
567yありますから、ティーショットを刻むと 3打目が相当長くなってしまいますので、手前に刻む手は考えませんでした。

一般的には、ターゲットラインを決めて出球の方向性、いわゆる”ライン出し”に気を配り、そのラインに持ち球のフェードとかドローとかを打って線で飛ばしていくゴルファーが多いのかと認識していますが、私の場合は少し違います。
ライン出しはほとんど全く気にしていません。
距離も含めて、赤いサークルのように「あそこへ打っていこう」という意識です。
曲がりが大きかろうが小さかろうが、着弾のターゲットエリアに行くことをイメージして打っています。


気持ち軽いドローを打つイメージで構えたせいもあろうかと思いますが、スタンスの両足を結んだラインは若干右を向いています。
ややクロースド・スタンスを取っているイメージですが、これは無意識です。

セットアップした時の両肩のラインや腰のラインは目標方向を向いているようです。
スタンスの両足のラインだけがクローズ。こういうのって、subconscious(無意識)が勝手にやっているんです。
このセットアップは上手く行っていたと思います。

景色でズレてしまう時もままあるんですよね。セットアップした時には自分では分かりませんので厄介です。打ってから「あちゃー。」って思う訳です。


スイングイメージ的には、右肩はいくらでも上げてきて使うけれども左肩はできるだけ構えた位置で動かさずにテークバックして、魚突きドリルのスイングで前方に突くイメージで打っています。自分で勝手にやっています山本道場式のスイングです。ターンする意識は全くありません。動画ではそう見えませんが。
前方に突いているのになんでボールは目標に向かってくれるんだろう?的な感覚が抜けないまだまだ初心者です。

それから、これも無意識で後から動画で見て気が付いたのですが、打った後にフォロースルーからクラブを戻してきたときに、クラブが目標方向を指しています。
体が硬いので「振り切ったところでフィニッシュを決める」的なことはできませんが、ある程度前傾を保ったままクラブが戻ってきて、そして目標方向を指した状態でボールの行方を見る、っていうのは良い傾向かな、と思いました。特に深い理由はありません。


次の動画は、パー3の14番ホールのティーです。


まぁちょっと野性的なところにあるティーです。
この日はグリーンセンターまで184yくらい、軽いアゲンストですが気になる強さでは吹いていませんでした。
構えやすいロケーションではありませんね。
私のスタンスはボールよりちょっと下がっていたかも知れません。つま先上がり気味。

でもティーイングエリアの右の方へティーアップしますと、景色的には苦手なフェードを打たされるイメージになってしまいますから、この位置でティーアップしました。


さて、またいくつか画像をキャプチャーしました。


画像に黄色く描いたスパットとボールを結んだ線を描きましたが、セットアップするときにはこの線をイメージして、そこに対してスタンスを取り構えを作ります。
このホールは、両足のスタンスはクローズにはなっていませんでした。

もちろんスパットはボールの後方からターゲットを見てライン上に見つけておきます。


一度、顔を上げて目標方向をちらっと見ますが、そこから画像に描き込んだ黄色い線のように目線を辿って戻してきて、


あくまでもスパットを見据えて、ボールの方を見た後もここから意識するのはスパットだけで、目標のターゲット方向はもう全く見ません。
インパクト直後に見るのもこのスパット方向、そして体がボールを追って立っていったところでボールを目線で追います。

私の場合は、インパクト後から無意識にルックアップします。
ボールと一緒に顔が回って目標に向かいます。一般に言われる、ボールがあった位置を見続けて顔を残す、とかは自然な動きでできません。


ここでは5Wを打っていますが、先程のドライバー同様に打った後にシャフトが目標後方を指した状態でボールを見ています。見届けてから、「...missed it to the left. (左にミスった。)」と呟いています。(笑)

やや右寄りのピンに対してグリーンセンターをターゲットにエイミングして打ったのですが、やや左に10yぐらいブレまして、グリーン左サイドにバウンドしたのですがグリーン上の傾斜もあってこのボールはグリーン左に少し転がり落ちてしまいました。

あとで見直してみますと、グリーン右奥のバンカーには届かない距離で打っていますから、エイミングはもっと右にとった方が良かったですね。寄せやすそうです。
左の傾斜下から、上手く上げて打って戻してきて約4歩に付けたのですが、このパットは入らずボギーでした。

左のバンカーは左サイドの手前ですしね。右手前側が安全エリアでした。そこからならパーが拾える率も高そう。
180-190yも打ったら、左右に10yぐらいのブレはショットとしては許容範囲 (甘受範囲?)ですから。約3°、時計の針で0.5秒ぐらいのズレでしょう?私の腕ではこの程度は許容範囲で仕方ないブレ、ミスショットとまでは言えない範囲のブレですが、それだけにもう少し右にエイミングすべきでした。


今のセットアップとエイミングの方法は、今までやってきた中では一番上手くいっている方だと思います。
まだ改善の余地があるとは思いますが、スパットへの距離感も慣れが出てきましたし、ルーティンも一定化してきていると思います。

まぁでも常に、出てくる改善案についてはオープンな受け入れ態勢でいようと思っています。


次の課題としては、気が付かずに右を向いて構えてしまったりするズレをいかに防ぐか。
景色による強要されたズレをどう矯正してきちんと合わせるか、という辺りを考えています。