10/23/2009

ドライバーのリシャフト (←またですか! (^^;)


「キャロウエイ X460 Tour ドライバー w/アルディラ・シャフト」
という記事の、フォローアップです。


簡単にまとめますと、前回の記事では、

X-460 Tour 8.5度 アルディラNV65S 46インチ
X-460 Tour 9.5度 アルディラNV75R 45インチ

の2本を入手して、打ち比べることになっていました。

コースで打ったのは、先日の「ラウンド記録(ロスト・キャニオンズの2)」
で8.5度NV65Sの方を使ってみたのみで、あとはドライビング・レンジで打っての感想です。

78gと重めのNV75Rシャフトにして、重いが硬くない、しっかりしたシャフトにしたらどうなのだろう?っていう考えがあったので試してみたわけですが、結論から言いますと、想像と少し違っていました。

スイング・スピードを抑える感じで、力まずしっかりと打ったときにはとてもいい感じで撓りも感じながら振れていいボールが出てくれるのですが、「むんっ!」って力が入ってヘッドスピードが上がってしまったようなスイングになったときに右にフェードアウトしていってしまうので、これは安心して使えないな、と思いました。
今までのドライバーでなら、図らずも距離出ちゃったなぁーっていう打球になってくれるような当たりをしたときに右に出るのは、私的にはNGなんです。(^^;


8.5度のヘッドでNV65Sの方は、46インチで私としてはちょっと長尺に挑戦、って感じになります。

こちらは、よく飛んでくれますし長さを感じないくらい振りやすいのですが、若干左右への散り幅が広がってしまうように思います。
8.5度のロフトはけっこう好きな高さでスピンが少なく出て行ってくれるみたいな雰囲気がして、悪くありませんが、ふと気を抜いて打ったときの左右への散り方が不安要素になってきてしまいます。
もう少し使い込んでみようかな、とは思ったりしていますが。



まぁ、そんなこんなで、打ちなれたFT-3のヘッドにアルディラNV65Sの46インチを試してみたくなってきますよね?

・・・ってか、試してみたくなりました。

あれ、待てよ?

FT-3にアルディラNV65Sって、以前FT-3の中古の在庫がまだ品揃え多かった頃にけっこう見かけた組み合わせじゃないのさ!
・・・なんて思ったんですが、今となっては後の祭り。 近頃はいつも行くお店ですとFT-3の9.5度を見付けるだけでも至難の業になっています。

まぁ、FT-3の9.5度を持ってる人はみんな気に入っちゃって中古市場に出て来難いのだ、と都合よく解釈して、ここはひとつ。

仕方がありませんので、eBayで探して買うことにしました。
手持ちにFT-3のヘッドのクラブは2つ持っているのですけれど、1本はエースですし、もう1本はJavln FXを挿れたドライバーですので、これもまだリシャフトしたくないので。(笑)



これは、なかなかいい感じのプロトタイプヘッドのFT-3です。(^^)
ドローバイアスの表示がちょっと違うんですよね。
これをポチって、リシャフトしました。

売りに出ていたときは、グラファロイのPro Launch (blue) S65が挿さって居たのですが、到着後即リシャフトです。

Pro Launch (blue)もけっこう好きな部類のシャフトなのですが(笑)、初心貫徹、初心貫徹。(笑)

FT-3ドライバーヘッドの弱点は、抜いたシャフトを有効利用できないところですね。
熱でヘッドのグラスファイバー&樹脂部分がやられてしまいますので、シャフトをばさっと切ってドリルで彫って除去しなくてはならないのですよね。



46インチ仕上げです。 んー、いいですわー。(笑)

今のところ、レンジで打っただけですが、長さはX460 Tour同様、さほど気になりません。

弧が長いからヘッドスピードが上がるというよりは、長いなら長いなりに振れてくれるのでタイミングが気持ちよく入ってくれる、っていう感じです。
やはり慣れたヘッドに慣れたシャフトですので、ミスはしたとしても思わぬ打球が出る確率はぐっと下がって安定してくれます。


フィーリングがとても良かったので、ついでに青のディアマナ・シャフトを短くしすぎていたエースドライバーの方も1インチ伸ばしてもらいました。 45インチ1/2です。
Javln FXが45インチですから、1/2インチ刻みで3本持ってることになりました。


コースで試すときが楽しみです。(^^)


10/18/2009

マッチプレーではルールが違う?!(裁定集から-5)


デジタルパットを最初に私に教えてくださった方でお友達登録いただいていますgolfreak銀さんが、ディフェンディング・チャンピオンとしてクラブ選手権の決勝を戦って居られました。

これがマッチプレー形式でしたので、そういえば最近ルールに関する記事書いてなかったな?とか思い出しましたので、いくつもあるマッチプレーとストロークプレーで処置が異なる事例のうちのいくつかをご紹介しようと思います。




A. まずは、先だってのラウンドでちょうど私がやらかしてしまった事例です。

グリーンフォークをポケットから出そうとしたときに、ティーがフォークに挟まっていてボールをポケットから掻き出してしまったのですが、落下してシューズに当たり転がって同伴プレイヤーのボールにぶつかってしまったんです。


18/7.5 相手(または同伴競技者)が偶然に落とした球が、プレーヤーの球を動かす

質問: プレーヤーAがパッティンググリーン上の球を拾い上げたあと、偶々その球を落としたところ、Aの球は止まっているプレーヤーBの球に当たってその球を動かしてしまった。この場合、どのように裁定すべきか。

回答: 拾い上げたあとまだインプレーに戻していない球は携帯品である……定義16「携帯品」の注1参照。
マッチプレーでは、プレーヤーAは1打の罰を受け、プレーヤーBは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-3b。
ストロークプレーでは、誰にも罰はなく、競技者Bは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-4。



コンペは、ストロークプレーでしたから助かりましたが、マッチプレーだったら1打罰を受けていたんですね。(x_x;

プレイヤーBはリプレース、っていうのはまぁ当然だと思いますけど、これ、ボールじゃなくてもグリーンフォークとかを落として動かしてしまってもマッチプレーだと罰受けちゃうんですね。携帯品ですから。
(ちなみに、相手のマークを誤って動かしてしまった場合は、罰なしでリプレースだと思われます。(未確認))



B. 次の事例はですね、私自身は体験したことが無いのですが、「ちょっと競技で旗持ってもらうのためらっちゃうなー。」と思わされてしまう事例です。

17-3/2 相手(または同伴競技者)が旗竿を抜かなかったため、旗竿に球が当たる

質問: プレーヤーAが旗竿への付き添いを相手(または同伴競技者)のプレーヤーBに依頼したところ、BはAの求めに応じてくれた。ところがAが強くパットしたところ、Bが旗竿を抜かなかったため球は旗竿に当たった。この場合、どのように裁定すべきか。

回答: プレーヤーAに罰を受けさせようとしてプレーヤーBが旗竿を抜かなかった場合、規則1-2の重大な違反により、マッチプレー、ストロークプレーとも、Bは競技に失格する。なお、ストロークプレーでは、公正の理念(規則1-4)に従ってAは罰なしに打ち直さなければならない。


Bが旗竿を抜かなかったのはAの球が旗竿の向こう側に大きくオーバーするのを防ぐためであって、Aに罰を受けさせようということではなかった場合で、Aの球がホールに達する前にBが旗竿を抜かなかったときは、マッチプレーではBは規則1-2によりそのホールの負けとなる。
なお、Aの球が旗竿に当たった(規則17-3aの違反)という事実も、それ以前にBがそのホールの負けとなっているので上記裁定を変えさせることにはならない。
他方、ストロークプレーでは、Bは規則1-2により2打の罰を受け、Aもまた規則17-3aにより同様の罰(2打の罰)を受ける。
Bが旗竿を抜かなかったのは、例えば旗竿が円筒の中のソケットにくっついていて抜けなかった場合や、Bの注意が他に向けられていてAがパットするのを見ていなかった場合のように悪意がなかったときは、規則17-3により、Aはマッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打の罰を受ける。なお、Bに罰はない。


この事例は、ジャッジするのが難しいと同時に、ややファジーなルールですねー。
プレイヤーBの意思がどうだったか、に拠って、裁定が変わってくるようです。

プレイヤーBへの措置は、a.競技失格から、b.そのホールの負けまたは2打罰、もしくはc.無罰、っていう3通りに裁定されています。

一方、プレイヤーAの方(パットした方です。)は、a.最良でも無罰でリプレースして打ち直し、b.そのホールの勝ちまたは2打罰、もしくはc.そのホールの負けかまたは2打罰、という3通りで、ピンに当たるというなかなかラインに乗ったいいパットを打ったにしては、ほぼろくなことにならない裁定です。

ほとんどの場合、まぁ、3つ目のケースで起きるんじゃないか?とは思いますが。



C. 3つ目の事例です。これも私は未体験です。
19-3/1 アウトオブバウンズに立っていた相手に偶々球が当たり、アウトオブバウンズに停止

質問: マッチプレーで、アウトオブバウンズに立っていた相手に偶々プレーヤーの球が当たってアウトオブバウンズで止まった。この場合、どのように裁定すべきか。

回答: 誰にも罰はなく、プレーヤーはそのストロークをやり直すことができる……規則19-3。



これ、ストロークプレーでは同伴競技者は自分にとっては局外者ですから、OBになるんでしょうね。
・・・っていうか、マッチプレーだと罰なしにストロークのやり直しだって言うことに驚きましたです。



***

シリーズの過去ログ
バンブル・ビー(裁定集から-1)
ルース・インペディメント(裁定集から-2)
ボールはあるがままにプレーすればいいってもんじゃないんだよ?!(裁定集から-3)
池の方に打ったとき(裁定集から-3の2)
誤球のプレーをやってしまった思い出
誤球のプレー、最近のニアミス編 (裁定集から-4)



10/16/2009

ホーガンとジンジャーエール


私は実は全くもっての下戸でして、アルコール飲料は一切飲めません。

飲めば強くなると信じ込まされて大学生時代に散々飲んでみましたが、どうやら全く免疫ができませんでした。吐きすぎて血を吐いたことも2度ほどありますが、駄目でしたねー。



まぁ、そんなことはどうでもよいのですが(^^;、仕方が無いのでよくジンジャーエールを飲んでました。
コーラとかオレンジジュースだと目立っちゃうので、ジンジャーエールにストローを挿さないでもらっておいとくと多少は目立たないので。 まぁ、生姜風味自体が元来好きなので、味も好きなのですが。

ちょっと生姜おろし入れて食べる素麺なんかも堪りませんねー。(^^)

そうそう、ロサンゼルスで手に入らない日本食材のひとつに、葉生姜ってのがありません。谷中生姜っても言われるやつですよね。 お味噌付けて生でかじって食べます。 私はこれに目が無くて大好物なんですが、・・・そういえば10年近く食べてないかも。(x_x)



それはさておき、

Five Lessons The Modern Fundamentals of Golf (5つのレッスン 最新のゴルフの基本)」 こと、邦題 「ベン・ホーガンの『モダンゴルフ』 」の最初の方、グリップの解説が書いてある辺りに、ジンジャーエールが出てきます。

33ページです。 ちょっと訳してみます。


The golf grip is bound to function most effectively when the hands and fingers feel thin. Some days they do, some days they don’t. Interestingly enough, drinking some ginger ale, because of its effect on the kidneys, seems to prevent the hands from feeling too fat and puffy.

is bound to ~   (《必然》 きっと~する)
thin    (薄い、厚みの無い)
puffy   (ふくれた、腫れた、丸々した)

ゴルフのグリップは、手や指がすっきり締まって感じるときに一番効果的に機能してくれます。 締まって感じる日もあれば、感じない日もあります。 非常に面白いことに、ジンジャーエールを飲むと腎臓への効果によって、手が厚ぼったいような感覚を防ぐことができるようです。


If the weather is cold, of course, it always affects your feel. To make sure my hands were warm enough at Carnoustie, I carried a hand warmer in each pocket.

hand warmer   (手を温めるもの)
[・・・ですが、この後の文章で内容が詳しく説明されていまして、いわゆる懐かしい白金カイロのことだと判ります。]

天候がが寒いときは、もちろん(手の)フィーリングに影響してきます。 カーヌスティーで確実に手を充分に暖かくしておくため、両方のポケットにカイロを携帯していました。

で、このすぐ後、「暖かいボールはご存知のように冷たいボールよりも飛びますからね。」なんてことも書かれています。
(現在のルールでは、カイロなどを使ってボールを故意に暖めることは禁止されていますが。 自然にポケットに入っていて体温で温もるぐらいはOKですけどね。)


・・・seems to prevent the hands from feeling too fat and puffy. の部分を、日本語版では、「手のむくみを防ぐ効果があるようだ」、って訳してあるのでしょうか? (日本語版は読んで無くって存じ上げないのですが。)


私はあんまり感じたこと無いのですが、米国のゴルファーにはよく「手がpuffyに感じることがある」って言う人、確かにいますね。

puffyには、「はぁはぁ息切れする」って意味もありまして(機関車が坂を登るときとかも、huff, puff, huff, puffって表現されます)、私は最初の頃、手がパフパフするって何だよ?変なこと言うなぁ、って思ったりしていたんですが。(^^;

なんかですね、手のひらの部分がごっつくて厚く、指もごん太い感じの手をした人に多いんですが、グリップがふわふわしちゃう感じになるらしいです。特にラウンドの後半あたり。
私はなったことがありませんのでよく判らないのですが。

コード入りグリップなんていうのも、元はもしかしたらこのあたりの事象への対策で登場したのかも知れませんね。

人によっては、手が大きくて、てっきりグリップのゴムが見えなくなるぐらいに短く持ってるのかと思ったらグリップエンドから握ってた、なんてケースもありますからね。(笑)


まぁ、そのpuffyな状態を改善するのにジンジャーエールが良い、とベン・ホーガンがアドバイスしてくれている訳です。



イギリスやアメリカでは、昔から民間療法的な用途でも、ジンジャーエールは飲まれてきたようです。

胃がムカムカするときや、乗り物酔いの防止とか和らげる効果、それから咳を沈めたり、喉が腫れているときにも良いとされているみたいです。
不思議なことに関節痛も和らぐよ、とか言われたりもしています。




Five Lessons The Modern Fundamentals of Golf (ホーガンのモダンゴルフ)」では、右足は垂直に、左足はつま先を左に90度の1/4、つまり約22度開くようにしなさい、と、非常に細かく指導されていますよね。

右足のつま先も開いたりしたら、右打ちなのか左打ちなのかよく判んないでしょう?どっちに打つのかぱっと見て判んないのが居ますね。とか書かれていて、内容の厳格ぶりに、ちょっとびびりつつ(不謹慎かもしれませんが)笑ってしまいます。