2/13/2010

ロジャー・クリーヴランド


またまたノリさんのコメントへの返答を記事にしてしまって恐縮です。


コメント欄に長すぎるので。(^^;



そもそも私がクリーブランドのウエッジを使うようになったのは、(今となっては)クリーブランドの往年の名機、ツアーアクションReg.588の57度、ノーメッキのサンドウエッジが米PGAツアーで大人気になり、95年にはウエッジの使用クラブ率がPGAツアーで第1位になったことがきっかけで、ものすごく憧れて欲しくなり、96年頃に入手して使うようになりました。


それまでの私にとって、ウエッジはアイアンの延長になっていて、マグレガーのアイアンセットに合わせたウエッジをわざわざ取り揃えて(下手なくせに悦に入って)居ました。(笑)

ミュアフィールドしかり、JNPしかりで、1番アイアンから9番、PWまで綺麗に番号を揃え(当時は、「3から始まるとか、なんかのジョークでしょ?」とか生意気目なことを思ってました。(^^;)、

さらにSWを2本買って、うち1本のロフトを立ててバンス角を結果的に小さくした上にバンスの角を削って落として自前のGWを作り、もう1本はややロフトを寝かせてサンドウエッジ兼ロブウエッジにして使っていました。

ミュアフィールドの例が、以前に記事にしましたこのセットです。

画像をクリックで拡大します。


あらあら、パターまで揃ってますね。(笑)


その後、96年のチョイス7月号に載っていた、クラブ別の95年のPGA使用率No.1クラブの特集(各クラブ 1位~3位)のを見まして、96年ごろから徐々にそのクラブを買い変えつつ揃えて行くことにしましたために(笑)、ブログ最初の記事に書きました

ドライバー: グレート・ビッグバーサ   (2位ウォーバード、3位バーナー・バブル)
アイアン: タイトリスト・DCIプロ  (2位ビッグバーサ、3位ピンアイ2+)
サンドウエッジ: クリーブランドTA588  (2位ピンアイ2、3位スネークアイ)
パター:  ピン・アンサー   (2位キャメロン・ニューポート、3位ピン・アンサー2)
ボール:  タイトリスト・ツアーバラタ  (2位タイトリスト・プロ、3位マックスフライHT-100)


という、

なんともミーハーな動機にも関わらず(笑)、ジャンボのBSとトミー中島のミズノの全盛期、マルマンの台頭後という時期にあっては、日本ではけっこうマニアックに見えてしまうラインナップを揃えて、またまた自己満足の悦に入る、ということになった訳なんです。(^^;


2007年の3月に今のキャラウエイ X-Tourのアイアンに変えるまでの間、ドライバーをキャロウエイのFusionにアップデートした以外は、約11年間ずーっとこのラインナップでした。



アイアンセットを、キャラウエイ X-Tourに変えた動機は、確か日本から訪ねてきてくれた友人が、キャロウエイのX-20を買って帰ったのがきっかけでたぶん単なる気分転換ですが、すべてのアイアンの番手のロフトがタイトリストDCIと比べてキレイに1度ずつ違いで揃っていたのは、移行する決心に安心を与えてくれました。

で、そこに、588そっくりのX-Tourウエッジの登場ですよ。(笑)

しかも、フィル・ミケルソンが「Mack Daddy!」って叫んだんで名付けられたとかの「MD」って入ったウエッジを含む、私が元来好きだった、“アイアンとお揃い”のウエッジ達。

・・・と、くれば、揃えるっきゃ無いですわね。(笑)




興味がわいた方は、この記事 ↑ を是非クリックしてご覧になってみて下さい。

丸っこいウエッジとか、クリーブランドがヴォーケイに押され気味だったところへのキャロウエイからの参入とか、いろいろ書かれています。


~~~


長くなりましたが、ようやく本題のクリーヴランドさんです。(笑)



大したことない(よく知らないクセにの)ウンチクになりますが(笑)、


ロジャー・クリーヴランドさんは元々今現在私の住んでいるとこから程近い、ハンチントン・ビーチ市で79年に会社を起こし、40年代50年代のレプリカクラブを作って売っていたのです。

その会社が発展してクリーブランド・ゴルフになるんですが、90年にはスキー板で日本でも有名なフランスの会社ロシニョールに自分の会社を売っぱらってしまいます。


ロジャーさんご本人自体は、6年後の96年、キャロウエイにクラブデザインのチーフとして招聘され、X-12とかX-14とかのアイアンの開発に携わるんですが、監修者としての共同作業のような格好だったみたいですね。

2002年にロジャー・クリーヴランド・デザインと銘打ったウエッジも出すんですが、もっと丸っこい形でした。

この時に期待されていた(噂されていた)、588とほぼ同じデザインでキャロウエイから出すウエッジは、2006年になってやっと、X-Tourアイアンのシリーズのウエッジとして出てきたんです。
これは私以外にも、喜んだ人がけっこう多かったのではないでしょうか。

上のロジャーさんの写真をクリックしますと、キャロウエイが書きました X-Tourウエッジを出した頃の、ロジャー・クリーヴランドさんへのインタビュー記事が見られます。


そして15年後の2005年にはフランスのロシニョールもさらに買収されるんですが、買収したのがサーフィングッズのクイックシルバーなんですね。

クイックシルバーは、なんと面白いことにサーフィンのメッカのひとつ、ハンチントン・ビーチ市の会社なんです。
フランスを経て、発祥の地元に帰って来たって訳です。(^^)


しかし2007年には、クリーブランド・ゴルフとネバー・コンプロマイズがまとめてダンロップ(スリクソン)の住友ゴムに買収され、今に至ります。
(気付いていなかったんですが、SRIXONってのは、 Sumitomo Rubber Industries (住友ゴム工業)の頭文字にxを挟んで son(息子)がくっ付いた、なにやら昔のダットサン(現 日産自動車)のネーミングを彷彿とさせる名前だったんですね。)


今地元のハンチントン・ビーチ市には、Roger Cleveland Golf COっていう別会社が2007年に設立されまして、主にゴルフウエアとかを企画販売しているようです。

クイックシルバーの残党とか、ロジャーさんのお嬢さんとか、その辺りが噛んで経営しているんでは無かろうかと想像してます。(←ここんとこは、裏取ってません。すみません。)


裏とらないでも書き殴れるのがブログの良いところ。(笑)



2/09/2010

2010グルーヴ適合ウエッジ


Titleist のVokey Designのウエッジ、Spin Milled C-C というヤツを購入してみました。

http://www.titleist.com/golfclubs/wedges/vokeyspinmilled.asp


私は中古品ですでに出ていたものを新品の25%offぐらいで購入してみたのですが、もうすでに買って使ってみて、しかも手放しちゃう人が居るんですねー。
早業ですね。
(もっとも私も90日以内に手放すことになる可能盛大ですが。(^^;)



なかなかカッコイイですね。
って言っても、見た目にはほとんど変わっていませんですが。

バックフェースのところのSpin Milledの赤い歯車模様が、金色の歯車になっているのと、ネック部分に「C-C」っていう刻印が入っているくらいの違いです。
従来のWedgeとその場で比較してみましたが、肝心のグルーブの違いは肉眼では確認しにくいです。

C-Cっていうのは、「Condition of Competition」の略らしいですね。
Conform with Cなんとか とか、Comply with Cなんとか かと思ってたんですが。


サテン仕上げは、あんまり私の趣味ではないんですが、新グルーヴの
C-Cウエッジにはまだ黒クローム仕上げとかオイルカン仕上げのバリエーションがありません。
(お店の人によると、Vokeyのオイルカン仕上げは薄い色が乗ってるだけであんまり良くないよ、ってお話でしたが、私はいまだかつてVokeyを使ったことが無いので全く判りません。)


目的は、「新グルーブ・ルール適合のウエッジってどんな感じか?」っていう興味だけで、近々公式競技に出ようとか、来年の競技に備えて自分の
ベストマッチを探しておこうとか、そういった高尚な考えではありませんのでちょっと恐縮です。(^^;



今までは、(以前にも書きましたが)、マグレガーのウエッジ(JNP、ミュア
フィールド)、クリーブランドのTour Action Reg. 588、そして現行のX-Tour と移行してきましたが、ほとんど違和感なく使ってきましたし、元々私はウエッジの上手い使い手では無かったりしますので、グルーブの違いをどの程度感じるかは、ちょと疑問です。


構えた感じは、いいですね。
文句ありません。



(・・・てか単に私がよく分かっていないのですが。)

今回は、比較的ローバウンス寄りのSWですね。
これはただ単に56°のウエッジの中古がこれだけだったからで、意図して選んだわけではありません。
このお店は実は、たとえ新品を購入しても90日以内なら買値で払戻してくれるのですが、私の良心がそこまで横柄では無いんじゃない?って言ってますので、中古品から選びました。
そうすれば、私が使って試してから返しても中古は中古なので、また同じ値段で店頭に出せますからね。

私が今使っているX-Tour ウエッジのバウンス角は13°ありますから、
本当は56・14という14°のモデルを買って比べた方が良いのですが。


冒頭にリンクしましたTitleistのサイトによれば、どうもこのモデルはスピンで止まらない分、弾道が高く出る設計になっているということらしいです。(単にスピンが減ってるだけ、って話の可能性も。)

まぁとりあえず、買ったままで打ってみようと思いますが、私のSWとの比較は難しいかも知れません。
バウンス角が結構違いますので。

またそのうちに、14°のモデルを見かけたら、交換してみたいと思っています。


まだ打ってみてもいませんので、インプレッションとかありません。(^^;

アイアン・セットも、TitleistのAP2とかちょっとショップのケージで試打してみたりしてみてますが、まぁ、キャロウエイから適合機種が出るのを待ってもいいですし(もっと言えばそれの中古が出回るまで待ってもいいですし。)、慌てることはないか、と思ってます。

ですけど、新グルーブのウエッジ、早くちょっと試してみたいなー。
慣れるのに時間かかるなら、今のうちから感触を体験しといてもいいよなー、ぐらいの考えです。


2/05/2010

クロスハンディド・グリップ


そういうわけで、半年以上忘れてしまっていた(^^;、英語シリーズ第7弾8弾です。(^^)


このところ話題にしていた、ストレート・ペンデュラム式のストロークに持って来いだと言われているクロスハンド・グリップですが、
英語では「cross handed grip」 と言います。
英文法的には、“ed”が付きますね。

「cross hand grip」 という綴りも無くはありません。
略称は短い方が良いですしね。
Googleのhit数で比べると3倍ぐらいの差で、“ed”が付く方がポピュラーです。


クロスハンディド・グリップがよいと言われる理由は主に2つです。

・ 右肩が下がること無く、肩のラインが水平になる
(levels the shoulders)。

・ リストをロックして(locks the wrist hinge)使うことがやりやすいので、
こねない (takes the wrists out of the stroke)。
方向性が安定する (face angle gets stable)。



デーブ・ペルツが面白いことを書いていまして、

ところでこのグリップは、「left hand low grip」 と呼ぶのが正しい。
もっと言うと、本来は「lead hand low grip」 と呼ぶべきだ。
(↑左利きのプレイヤーも居るので。)
なぜか「cross handed grip」って言い方はよく使われているようだけれども、正確には「crossed handed grip」 って言ったら、こんな風になっちゃって打てないでしょ? ↓



わはは。 挿絵の写真を自分で実演してみました。
とても打てません。


Left-Hand-Low gripを略して、「LHL grip」 という呼び方もかなりポピュラーになって来ました。
この呼び方なら、Lead-Hand-Lowも含まれますし、短いですし、この携帯メール(Text Message)時代にあって、一番いいネーミングのような気がしますね。


「LHL grip」には、トム・カイトやジム・フューリックのようなオーソドックスなLHLスタイルや、ベルンハルト・ランガーの右手でグリップごと左腕を掴むスタイルもありますし、かなりのバリエーションがありますが、なぜか「Cross Handed」か「Left-Hand-Low」しかバリエーションの呼び方が無いみたいです。


一方、順手グリップのバリエーションのネーミングとしては、

Reverse-Overlap: ポール・エンジンガー
Finger-down-the-Shaft: ナンシー・ロペス
Push Hand: ジャック・ニクラス
Equal Hand: アンディ・ノース
Split Hand: マーク・ウィービー
Opposed Palm: コーリー・ペイビン
Claw Grip: クリス・デマルコ

などなど、けっこう細かく違いを表現した英語表現があります。

ちなみに私はエイジンガーと同じリバース・オーバーラップ・グリップで握っています。
そして、Life Line (生命線) Gripですね。(笑)



私の息子が1歳8ヶ月で練習グリーンに遊びに行ったときにも、娘が2歳なったばかりの頃に練習グリーンに遊びに行ったときにも、ふたりとも、クロスハンド・グリップでパターを握っていました。
それも、少しスプリット・ハンドでしたね。

ちっちゃい子用の短い軽いパターですので、重くって、と言うことだけが理由ではないと思われました。

実はかなり自然なグリップなのではなかろうか?
と、感じた次第です。(^^)


クロスハンド・グリップは、パッティングではかなりポピュラーになりましたが、他のクラブをクロスハンドで打つ人はなかなか見ませんですね。

私は、以前(ゴルフ版リアリティー番組の)The Big Break(VIでしたかね?)で一人見たのと、今Nationwide Tourでプレーしている、Josh Broadwayと、2人しか見たことがありません。




Josh Broadway

(写真をクリックすると、NBCのLate Night with Jimmy Fallonのページに飛びます。)



動画も少し、ここ↓で見られます。
去年のですけどね。 #4で出てくるショットがそうです。
サンドウエッジであわやイーグル。




米国人にいろんな場面でたまに思わされるんですけど、「どうやったらここまで上手くなるまでに誰グリップを直させようと思わなかったのか?」って、思います。
ある意味、すごいことだと思うんですよね。


なんかね、芸術的とも言うべきか。
どうなってんだろ?って思っちゃいます。



それで思い出した余談ですが、私の好きな英語表現のひとつに、
「rocket science」っていう言い回しがあります。

TVの通販とかで、「この良さを判るのに難しい知識は必要ありません。(誰でも分かります。)」なんて言うフレーズを言うとして、そういう時に、
「You don’t have to be a rocket scientist to understand this.」とかって言うんですよね。

「そんなにむずかしくないよ。」って言うときに、「It’s not rocket science.」って言ったりとか。

可愛いってか、なかなか英語らしい、いい表現だと思ってます。


去年、ヒューストン旅行に行ったときにNASAのスペースセンターでお土産にうちの息子にTシャツを買ったんですが、その背中にはこの慣用表現を逆手にとって、
「It’s not rocket science. ...Oh, wait! Yes, it is.」って書いてあります。(笑)



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(英語シリーズの過去ログ・リンク)

第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
第7回: 大叩き 
(番外2): ホーガンとジンジャーエール
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。