4/06/2010

ティヘラス・クリーク (カントリー・クラブ)


イースターの3連休中、家族に半日もらいましてまだ行ったことの無かったコースでラウンドしてきました。

イースターの休日、あさ教会へ行き家族で過ごす人も多いということで、あちこちのコースがディスカウントのキャンペーンを打っています。
金曜日は学校をはじめコミュニティでのエッグ・ハントの催しがあり、土曜日は子供達を連れて公園やLEGOショップ、ディスカバリー・センターなどで楽しく過ごし、日曜日の午前中も公園で過ごした後、友人とは現地で待ち合わせです。(^^)

場所は先日ご紹介しました、ドーヴ・キャニオン (カントリー・クラブ)の近くで、かなりの高低差が予想されました。

オリジナルはTed Robinson Sr. 氏の設計で開場し、後にマネジメント会社が変わり、Dick Bailey氏の設計で、大きなリノベーションが行われたそうです。


Tijeras Creek Country Club
http://www.tijerascreek.com/


開場当時はカントリー・クラブだったようですが、今ではパブリックにオープンされていまして、南カリフォルニア・アマチュア・オープンなど、いろいろな大会が開催されている、チャンピオン・コースです。


コースのホームページにも書かれていますが、ここはフロント9とバック9で、ガラリとコースの様相が変わる、ユニークなデザインです。

前半は割合にひろびろとしたフェアウエーで大きな池が配置されたホールが半分ぐらいあるスタジアムコースといった風情で、後半は多くの自然保護区域に囲まれて山の中のタイトなフェアウエーを辿っていくタフなレイアウトの山岳コースといった風情なんです。

芝は、種類を確認しませんでしたが、全体にねっとりとした芝で、グリーン周りの小さな振り幅のアプローチが、クラブが抜けないので難しい感じ。
フェアウエーからでも、なにかアイアンが突っかかったような(ダフったような)感覚がするときもあるんですけど、ちゃんと思った飛距離に飛んで行ってくれる感じでした。
ラフは割と短めに刈られていて、大きいスイングでしっかり振れば粘いにもかかわらず対応できるタイプのラフでした。



ではいつものようにいくつかのホールをピックアップしてご紹介します。


スタートホールは、遠方の山脈に向かって広々と打って行く気持ちのいいパー5です。
青ティーからは、507y、左ドッグレッグで緩やかに登っていきます。
画像をクリックで拡大します。


写っているのは、この日ご一緒しました、日本からいらっしゃった方です。
現地法人の重役の方と二人でいらしていました。
偶然に日本の方々と一緒になってラウンドするの、実は初めてです。(^^)

「我々、あまり上手くありませんから。」と、日本の方らしい謙遜をおっしゃってましたが、お二人ともいいドライブを放ちました。
写っている若い方は、すごく飛びます。当ると20-30yぐらいアウトドライブされました。
時差ぼけもあってか、かなりボールは暴れてましたけど、いいパワーフェードの持ち主でした。

気持ちがいいティーショットとか言いつつ、私のボールはどこいったと思います?
右のフェアウエイバンカーです。(x_x;

前日に実は背中を寝違えたような痛みがあって、最初の3ホールぐらい右へ右へ外れるドローボールを「うぬっ」とか思いながら打っていたんですが、・・・4番ホールぐらいからはもう忘れていました。(笑)


幸いこのバンカーのあごは高くありませんでしたが、パー5ですから無理する必要もないので6番アイアンでレイアップ。

3打目もグリーン右バンカーより奥に外したものの、カップの見えないチップショット(笑)が2フィートぐらいに寄ってくれてラッキーなパーでした。
ピンが左の奥だったことも幸いしましたね。



この写真は4番ホール、402yパー4の2打目地点です。
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ここからで残りは約135y。

フェアウエー左サイドに打ちましたのでこういった景色ですが、ティーショットがフェアウエー右サイドに行きますと、グリーンまでほとんど水の上を通過するショットを打つことになります。

日本の方お二人は、ティーショットが右の池に張り出したフェアウエー・バンカーでしたが、そこからは2オンするのがかなり難しいアプローチ・ショットになります。

フェアウエーが右に傾いていて、フェアウエー・センターに打っちゃうと右へ落ちていってしまうんです。
・・・って、メンバーさんの現地法人の方に教えていただいたんですが。(^^)

私はピンの左4歩弱(約2m半)の絶好の位置に付けましたが、これを外してパー。

2週間前にエアレーションしたばかりで保護のために芝が伸ばしてあり、アンジュレーションの大きい楽しげなグリーンでしたが、この日は転がらない曲がらないのすごく重いグリーンでした。
スコア記録を見ていただきますと、ものすごいたくさんS(hort)に外しているのが分かります。

脳は分かっていても、subconsciousがショートさせてしまうんですよね、特に下りとか。(x_x;



次の写真は7番ホール、ほぼフラットな200yのパー3です。
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この日はピンの位置が右でしたので、素直に2つのバンカーの間の花道を狙いましたが、ここは例えピンが左であっても私の実力では同じ場所を狙うべきでしょう。

U2で打って、グリーン右はじの方向になかなかいいボールが打てたのですが、オーバーして想定していなかった奥のバンカーに。(x_x)

ややダウンスロープで、グリーンの向こうは大きな池。プレッシャーがかかります。(笑)
トップだけはしないように、とチラッと思いましたが(笑)、できるだけ無心でバンカーショットに望みましたが、やはりsubconsciousが「飛ばしてはいけない!」と勝手に操作しまして、ショート。(笑)

下りの7歩(約5m)が残り、このパットも思ったほど曲がらずにカップの右斜め手前1インチに外れてボギー。



後半に入ってコースの様相がガラリと変わり、象徴的なホールがこの14番ホール、165y打降ろしのパー3です。
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もうなんか、的当てみたいに見えますね。(笑)

(黒ティーからですと、真っ直ぐ後方に登ったところにティーイング・グラウンドがありまして195yあります。)

オナーで打ちましたが、6番Iを右からドロー系のボールで高く上がったボールがカップの右6歩(約4m)の位置に付いてくれました。(^^)
こういうホールでいいのが打てると気持ちイイですね。

・・・でも、このバーディーパットもショートして打ちきれず、パー。(x_x)



そしてこちらは最終の18番のティーです。
401y軽い登りのパー4です。
画像をクリックで拡大します。


左右のバンカーが、ちょうどドライバーの落下地点辺りのフェアウエーををグンと狭めています。

3Wでバンカーを手前に避けることも考えましたが、
この日のティー位置では410yありましたし、ピンも奥。しかもアゲンストです。

と言うわけでドライバーで、むんっ!と振り抜いてみたら、今日一番のティーショットが打てました。(笑)

2打目は160yぐらい残ってましたので、大きめの5番Iを選択。 きれいに打つことが出来てカップの右手前7歩(約5m)の距離にオンできました。

本日最後のバーディーチャンス、しかも好きな距離のフックラインの7歩でしたが、グリーンが非常に重いので、思い切って11歩の強さで狙いに行きましたが、それでもやっとこカップに届くか届かないかぐらいで弱い分最後に切れてカップ左に外して万事休す。(笑)


メンバーの方によれば、いつもはもっと速くてもっと曲がるグリーンだそうですので、今度はその状況下でラウンドしてみたいですね。




今回は、本当に楽しいゴルフで、いくつか珍プレイを経験しましたので、ついでに書き留めておきます。(笑)


まずは、前半上がりの9番ホールでの出来事。

ティーショットは谷越えでかなりの登り、2打目は少し緩やかにはなるものの登りっぱなしの409yパー4で、ハンディキャップ3のタフなホールです。

右の十字型のフェアウエー・バンカーの左を狙ってティーショット。
そこそこの当たりで、2打目はまだグリーンまで180yぐらいの登りが残っています。

これを、5番Iでは到底届きませんからユーティリティーの4番で打っていきました。
ところがこれが、ひどく右に出て行ってしまい、右のカート道に跳ねます。

グリーン後方から撮った9番ホールの写真がこれですが、
白い線で、2打目のボールの軌道を表現してみました。(笑)

画像をクリックで拡大します。


カート道をコンっコンっと跳ねつつ、打った距離以上に進んでいったボールは、写真下段のグリルが据え付けてあるレストラン入口のカウンターのような物に跳ね返り、椰子の木を回りこむようにグリーンに向かい、グリーン右脇のラフに止まりました。(笑)

ラッキーには違いないんですが、笑い転げましたです。

しかもここからの20yぐらいのチップショットがビタッと寄ってしまい、なんともAdventurousな、パーをゲット。(^^)

これ、もうちょっとズレていたとしたら、レストランの屋外席に飛び込んじゃうんですが、動かせない障害物で救済受けるんでしょうね? きっと。(笑)
OB区域指定されていません。(笑)

その場合は、グリーンに近づかないとすると下段の写真右手に写っている木の裏のチッピング・グリーンの方へドロップして木越えでグリーンに戻すんだろか?



もうひとつは、これです。



わっはは、またやってますね。(^^);

13番ホールの519yパー5なんですが、このホールでは酷いティーショットを打ちまして、低ーい引掛けフック。
ちょうど、ホール図の左手前の方に紫で2箇所描かれている変わったブッシュの遠い方の中へ飛び込みました。↓


これ、もうちょっと引いて写真撮ってもらえたら良かったんですが(笑)、私が格闘しているのは一番内側の列ではなくって、2列目なんです。
ですから、パー5ですし、むやみにグリーン方向を向いているわけではなくって、とりあえず脱出を考えているだけなんです。

後ろに打つことも考えましたが、コースに戻すには依然として簡単ではないショットになりますし。
左打ちも考えましたけど、テークバックが隣のブッシュに当る中での左打ちなんてうまく行く自信ないですし。
・・・かといって、写真の体勢でもテークバックは隣の草に当たるしフォロースルーもとても出来ない大ピンチでした。

今にして思えば、アンプレアブルが最善の措置だったかも知れません。
2クラブ・レングズあれば、2列目でしたから脱出可能っぽいですし。


しかし、この体勢からのショットを強行。

・・・結果は、4フィートぐらいしか進みませんでした。(x_x;
まぁ、でも、空振りは避けられて良かったです。
自分では気が付いていませんでしたけど、舌出してますね、なんでか知らん。(笑)


続く3打目も、1列目のブッシュの間から打つ状態で、8番Iでパンチ気味にレイアップ。

4打目は、まだ登りで210yも残っていました。
これを3Wでスムーズに打つことだけ心がけて打ったところ、ちょうど花道にドロー回転で転がってくれて、グリーンに上がってくれました。


ゴルフには面白いこともあるもので、登りの軽いフックの18歩(約12m半)の距離を、24歩ぐらいの気持ちでカツーンと打って、いい具合にカップに向かったボールが最後のひと転がりでカップインしてくれました。(笑)

3人から、「おおおぉー!」って言ってもらいまして。(^^)

これもまた、Adventurousなラッキー・パーでした。


(11番のペナルティは、そう悪いショットでは無かったんですが、ぎりぎり30cmぐらいハザードに入ってしまいまして、続く12番でもティーショットでダグフックを打ってペナルティー。
この3ホール、ティーショットのリズムが何故か狂ってましたです。)




4/01/2010

バンカーにレーキ突き立てたヤツ誰よ?! (裁定集から-6)


trimetalさん、2つ前の記事では嬉しいコメントを、ホントにありがとうございました。♡


さて、題記の件ですが、お友達のひゃっぽさんが強風の中をプレーされて、そのときに出くわした珍しいルールの事例を書いていらっしゃいました。

疑問にお答えすると言うような権威は私にはまるでございませんが、いつも楽しくルール談義をし、理解を深めて行くことを我がゴルフ・モットーのひとつに掲げている者として、この良い機会に是非私の見解を書かせていただこうと思い至りました。m(__)m


これは余談ですが、以前はルールブックをキャディバッグにいつも携帯していたんですが(今もしてますが)、ひゃっぽさんもおっしゃっているとおり、それだけではどうにもジャッジできない事例が多いです。
裁定集を持っていくとけっこうジャッジ出来るんですが、分厚すぎます。

で、最近は、blackberryをいつも持っていますので、USGAの裁定集のURLをbookmarkして置いています。
これは便利。
調べる時間はラウンド後とかになっちゃうかも知れませんが、分厚い裁定集を携帯しているようなものですね。(^^)



という訳で、まずはひゃっぽさんのブログ記事から問題の部分をコピーして再録。


~~~~~

9番 Par5
ティショット1Wがヒールシャンクっぽくなり左ラフ
シッター中の子が「左のバンカーのレーキが立ってる!」
よく見るとクシの部分をアゴに突き刺したのか柄が上向き
誰がやったんだろうねーと話しながら打った3打めが
横風に乗って左にバウンドしてそのバンカーへころりん・・・・
今のってレーキに寄りかかってボール止まってそうだよね

近づいてみると
アゴに刺さってるレーキに乗っかるような形になってたけど
これを抜くと自動的にずっぽりと斜めに深くついた
足跡の中に落ちて止まるのが誰の目にも明らか

レーキはムーバブル・オブストラクション。
よけて転がった球はリプレースできるけど
アゴに刺さったレーキに転がる途中で止まってたから
リプレースは絶対無理で全部足跡に落ちちゃうよね


ハザード内の止まらない球は元の場所に一番近い止まるところに
リプレースできるけど
最初のリプレースが足跡の穴で止まるからそこから打つ?


この足跡はアブノーマルグラウンドコンディションになる?
うーんやっぱりアンプレになっちゃうのかなぁ・・・・・


どう処置するのが正しいんだろう??????

後続がまだ9番ティにいないので
ルールブック引っ張り出してみたけど結論が出ないまま。

仕方ないので
リプレースの球が絶対に止まってしまう足跡の穴から
2打かかって脱出して7歩ちょい上りスライスを
Aで打ちショートして残り1.5歩。

~~~~~


この場合のルールの解釈ですが、レーキがあごに刺してあったということは、バンカー内の斜面になっている砂の部分にレーキが刺さっていた状況と理解しますね。


砂の上にボールが居てレーキに寄りかかっている場合と、レーキの上に完全に乗っかっている場合で、微妙に処置が違ってきます。


前者の場合は、用心深くレーキを取り除きますが、障害物が無くなった結果ボールが動いてしまう場合には、元の場所に「リプレース」することになります。

後者の場合は、バンカー内にあるものと「みなされ」(13-5)、グリーン上“以外”のスルーザグリーンやハザード内では、元の場所に最も近い真上に当たる場所で「ドロップ」をすることになります。


前者のリプレースの場合、砂が硬くなってて転がってしまってどうしても元の場所に置けない(止まってくれない)場合、おっしゃるとおりバンカー内でホールに近づかず、一番近くの物理的にボールを置ける場所にプレースすることになりますよね。
レーキを抜いた穴or凹みがあろうかと思いますのでそのあたりで上手く置けるんじゃないかなー?って思ったりしますが(^^;、足跡以外で砂の微細な凸凹とか無かったんでしょうか?

後者の場合は、2クラブレングス以内でホールに近づかず、バンカー内の場所に止まったのであればドロップの結果はOKで、そこからインプレーになります。
(この方が平らで良さそう。)

もし2クラブレングス以内に止まらない場合はもう一度ドロップ。 それでも止まらない場合はドロップしようとした位置(つまりは元の位置)から一番近くの物理的にボールを置ける場所にプレースですので、この場合には結果的には、前者と同じ位置に帰着します。


砂がずいぶん硬かったんでしょうかね?
残されていた深い足跡の中よりももう少しは打ちやすくて元の位置に近い場所にボールが置ける(物理的に止まる)位置を探すのが最善策だと思います。

どうしても無ければ、その足跡の中の打ちやすそうなところを利用して置くことになろうかとは思いますが。
砂にちょっとでも押し込むのはもちろんNGです。


ちなみにですが、ドロップと異なり、リプレースしようとした球が転がって止まった位置(今回は足跡の中)は、2クラブレングス以内だろうが30cmだろうが関係ありませんです。
転がって止まった位置がインプレーになることは無いという意味で。(←要確認。)




それと、もうひとつ。

刺さったレーキや、バンカー内の均していない足跡は、非常に理不尽ではありますが、
これがゴルフ・ルールのやや納得行かないところでして、異常な地面には該当しません。

グリーン上のスパイクで出来た跡に付いても同様で、直せませんのはみなさんご存知ですよね。

マナーに属する問題、として片付けられてしまうんですね。



プロ・トーナメントなんかで、忘れたふりしてバンカーにわざと足跡を残しておけば後続の組みに不利になりますから、私はプロならそういうのもありかも知れないと思ったりするんですけど(冗談です。)、そこはゴルフの精神に拠り所を求め、ゲームを成立させているんですよね。
例えば、片っ端からカップの周りをソフトスパイクで引っ掻いておいてもかなり後続に影響すると思いますしね。



判りやすい例に、こんなのがあります。

裁定集、1-4/3。

1-4/3 Flagstick Stuck into Green Some Distance from Hole by Practical Joker

Q. A practical joker removes the flagstick from the hole and sticks it into the putting green some distance from the hole. The players approaching the green are unaware of this action and they play towards the flagstick and not the hole. Do the players have the option to replay?

A. No. In equity (Rule 1-4), the players must accept the resultant advantage or disadvantage.



(JGAの和訳)

1-4/3 ホールから離れた所に旗竿が突き刺してあった場合

質問: 誰かがいたずらして、ホールから離れた所に、旗竿を突き刺してあった。そのことを知らずに(ホールにではなく)旗竿に向けてプレーしたプレーヤーは、本人が望めば再プレーできるか。

回答: 再プレーは認められない。公正の理念(規則1-4)にしたがって、プレーヤーは結果的に有利な場合も不利な場合もあろうが、それを甘受しなければならない。



・・・なんだこれ?(笑)

Practical Jokerて。(x_x)  ・・・実害のあるいたずら者ですからね。


どうも、英語でいう「equity」と、日本語でいう「公正の理念」の間には、

・・・微妙で深いニュアンスの溝があるような気がいたします。(笑)



***

シリーズの過去ログ

バンブル・ビー(裁定集から-1)
ルース・インペディメント(裁定集から-2)
ボールはあるがままにプレーすればいいってもんじゃないんだよ?!(裁定集から-3)
池の方に打ったとき(裁定集から-3の2)
誤球のプレーをやってしまった思い出
誤球のプレー、最近のニアミス編 (裁定集から-4)
マッチプレーではルールが違う?!(裁定集から-5)


3/31/2010

パター・グリップ 難民 → 落ち着きました。



ひゃっぽさんにもアドバイスいただいたりしているのですが、パター・グリップが今いっちょ決まりません。

「なんであんたはそんなにしょっちゅうパターのグリップを 換え 変えなくちゃなんないのよ?」って感じがしますが、逆なんです。

変えたくないんですけど、それで困っていると言う。(^^;


時系列的に申しますと、まずはこのブログを始めるに至った辺り (08年5月) にさかのぼります。

私はそれまで、ダニー・エドワーズのロイヤル・グリップから出ていたピストル型のオーソドックスなグリップを15年以上変わらずに使っていました。
でもね、今は手に入んないですよね。

どんな感じのグリップかって言いますと、(ちょいと画像検索。) ↓

(画像をクリックでリンク元に。直フィードです。)



そうそう、ちょうどこんな感じの・・・

ん? あ、あれ?
手に入るの、これ?

ん? キャメロン? 日本語のページ? なんで?
・・・ってか、9,450円?! (@@)!

当時は、1,000円ぐらいだったよ? キャメロンじゃなかったし。

あ゛―、びっくりした。(x_x)


長く使ってもそれほど硬くならない、非常に質の良いゴムだったと思われます。
(たしかダニー・エドワーズは元カー・レーサーで、レース・カー用のゴムを応用して作った、とかだったと思います。)


で、そのパターですが、真面目にパッティングに取り組むようになってから、こんな不具合を発見。



そりゃないぜ、きんぼう!って思いましたね。(笑)

で、とりあえず直し方を考えつつもう1本買うことにしたってのが、上の画像をクリックして出てくる 「パター買い替え」っていう記事です。

その時に、ショップのオーナーに奨められて、winnのAVSというグリップを使うようになる訳ですね。
(買い換えるって言っても、オールド・アンサーからオールド・アンサーでして、大して変わる訳ではありません。(^^;)


で、買い替えで探していた流れで、もっと非常に程度も良くて、憧れのデールヘッドのKersten CO. のオールド・アンサーにも出逢いまして、またまた買っちゃうわけですね。(笑) ↓

画像をクリックで拡大します。


このパターは、マジで最高です。   ラブラブです。(笑)

上の画像をクリックして出てくる記事中にも書いてありますが、スコアの40%はパット数だって考えると、パターは少々高くても、少なくとも全クラブに使う金額に対して40%の金額をパターにつぎ込んでも罰は当たらない、ってことね。 なんて屁理屈を編み出しまして(笑)、悦に入りつつ入手しました。

これにもグリップはwinnのAVSを装着しました。


そして、このパターには、必殺の宇宙兵器(笑)、カウンター・ウエイトを装着するという経過を経まして、



写真の通りになかなかカッコイイ、PINGのRedwoodシリーズのパターに使われるOEM供給のwinn AVSを、カウンター・ウエイトを中に仕込む形で使うに至ります。


ところがこの頃になって、masan72pt。さんに、winnのグリップは濡れるとめちゃめちゃ滑りますよ、と教えていただき(私、僭越ながら典型的な南カリフォルニア・ゴルファーで、雨中のプレーにトンと縁がありませず、気が付いておりませんでした。(^^;)まして、んー、ちょっと代替案を考えとかないといけないなぁ、と思うようになります。


むしろザーザーとたくさん振ってくれる場合には、雨対策用のグローブ(レイン・グリップ)を使うと、ぬるんぬるんのwinn AVSでも全く滑らずにホールド出来ることを確認しました。

しかし、朝露とか、降ったり止んだりの雨の時に、めちゃめちゃ滑ることがひとつと、素材の柔らかさ故にかなりグリップの摩耗が早く傷みやすいということについ最近になって気がついたことがふたつ目と、ちょっと真面目に代替え案を見つけないとなー。と思うようになった次第です。


しかし、Redwoodのwinn AVSは私的には非常に気に入っておりますのでそうそうは変えたくない。

慎重には慎重を期し、スペア・パターの方にもカウンター・ウエイトを装着した上で、タイトリストから出ているキャメロンのピストル型パター・グリップを試してみて、良ければプライマリ・パターにも同じものを付けよう、という段取りにしよう、と書いたのが この記事です。

ただこのグリップも、ショップの古いキャメロン・パターを参照しますと、古くなるとテカって硬くなるようですし、もうひとつ手の感覚がしっくり来なくて(しっくり来すぎて?)、全面的に満足ではありませんでした。


以上が時系列で追った、どうして難民しているのかの経緯です。(^^;


で、今回選びましたのが、このグリップです。 ↓

画像をクリックで拡大します。

(石鹸水でよく洗ってから写真撮ったんですが、グリップエンドの文字の中が濡れて残っていてやけに黒く写ってしまいました。)

なんか日本人の店員さんがいらっしゃり、日本スペックのクラブもかなりの勢いで手に入る(もしかしてLA店舗だけ?)と言う、ラスベガス・ゴルフさんに試しに立ち寄ってみたときに奨めていただきました、IOMICのabsoluteというシリーズのグリップです。


配色も揃ってますねー。流石に日本製品。(^^)


(いつものように、白抜きのペイント文字はアルコールで洗い落とすか黒マニュキュアを入れるかして、真っ黒にしてあります。(^^;
グリップエンドの文字も本当は白色です。)


その方曰く、エラストマーという樹脂で出来たイオミックのグリップは、耐水性、耐紫外線に優れ、耐摩耗性も非常に高く、また、手に馴染むペタペタ感も良好で、しかも長期に渡る耐久性に優れている上、中性洗剤で良く洗い水洗いをしてよく拭いて乾かせば、新品同様のしっとり感が戻る、という至れり尽くせりの商品で、しかもすべて日本製 (made in Japan)なのだ、ということでした。

最初気が付かなくて、この店員さんとは英語でやり取りしていたのですが、次第に日本語の堪能なおそらく日本人の方だということに気が付いたのですが、私のパターをえらく気に入って下さって(以前ピン・アンサーのコレクターだったみたいですね)すでに散々長い間お話していたので、カミングアウトが気恥ずかしくなってしまったのでそのまま英語で通してしまいました。
ごめんなさい。m(__)m


少ーしだけ形状がAVSと違うんですが、そのうち慣れるんじゃないか?と、素人判断。

他には、Carbite社の古い在庫グリップ(多分廃盤で安売り)とかが握りがすごく近くて気に入ったりしたんですが、今後のグリップ摩耗後の安定供給性とかを考えると、かなり二の足を踏みます。

Adamsの黄色いグリップも感触としてはかなり気に入りましたが、 ・・・色がね。(笑)
それと、グリップ単体で販売していませんので、取り寄せないとダメです。


ということで、しばらくこれで頑張ってみます。

難点を上げれば、お値段が高いです。 交換賃込みで$20払いました。
winn AVSなんて$3.99なのに。(笑)



あと1点。

いきなり練習グリーンで打ってみまして、いい感触でした。
特にロングパットに関しては、AVSよりよいかも知れません。

・・・が。

2フィート~3フィート(60-90cm)ぐらいのほとんどタップみたいなパットの時に、気を抜くとブレることしばしば。
この点は、タイトリストのキャメロン・グリップでも感じたことなのですが。

これはまだちょっと気になります。


で、考えてみたのですが、ひゃっぽさんのアドバイスで、ハタ!と思い当たることがありました。

手に(特に左手に)しっくり来過ぎているのでは?

デーブ・ペルツの本に、スキーのグローブをはめてパッティングするドリルが在るのですが、“Feel”を増幅するためにもパターのグリップ圧は極力ソフトに握らないと駄目なんだそうです。
(注: 英語の語感的には「soft」と「ゆるゆる」は違うように思います。)

しかも小さい振り幅のストロークほど、波打たないように静かに動かすには、グリップ圧を上げてはダメな傾向にあると感じました。


その点で、思い起こしてみますと、当初あまり好きでは無かったwinn AVSのとてもソフトなグリップが、ある種スキー・グローブ効果で助けてくれていたのではないだろうか?

これはけっこう当たっているんじゃないかと確信します。


以前、「生命線(Life Line)を使おう」っていう記事で、何故か自分でしっくり来る34インチのパターよりも35インチの方が結果が良かった。 と書いたんですが、

私の場合、あまりしっくり来てしまうグリップはかえって凶報(bad news)の様です。(笑)


***

追記:

2つ後の記事、ティヘラス・クリーク (カントリー・クラブ)を このグリップでラウンドしましたが、どうやら気持ちの上でもストロークの面でもかなり落ち着きました。

このグリップと、長いお付き合いになれそうな予感。
・・・ちょっと高いけどね。