どうやらPGAのスタッツのページが大幅にリニューアルされてすごいことになってます。
例えば、私の大好きなパッティングのデータ。
まぁ、見てください。
http://www.pgatour.com/r/stats/filter/?1
すごいですねー。
1パット、3パット、GIRとそれ以外、距離別に5フィート以下、5-10、10-15、15-20、20-25、25フィート以上から、とかばかりでなく、5フィートから、とか、3フィートからとか、7フィートから、9フィートからとか、もんのすごく細かい状況別にデータがリストされています。
しかし、なんでランダムに並んでるんでしょうか?
その辺がアメリカっぽいっちゅうかなんちゅうか。(笑)
このデータ、見方によってはすごく面白いことが分かります。
例えばですが、一般的な5-10フィート(約1.5m-3m)のパットのデータと、GIR(パー・オン)したときの5-10フィートのパットのデータを比べてみます。
・一般的な5-10フィートのパットのデータ
・GIR(パー・オン)したときの5-10フィートのパットのデータ
上のデータでダントツでトップのラティーフ・グーセン、63.26%も入れていますが、GIRでの5-10フィート(つまり高確率のバーディー・トライになります)では、56.99%の23位に落ちています。
5-15フィート(約1.5m-3m)に限っての話ですけどね。
ブラッド・ファクソンは逆で、57.44%の47位がGIRでは66.67%の1位になってます。
でも、ブラッド・ファクソンは例外的で、どのプレイヤーもGIRのときの方がカップイン率は下がりますね。
グーセンも、2009年のデータは逆でしたから絶対的な指標ではありませんが。
もっと統計的に見て面白いのは、全体的にこの距離は、ツアープロでも GIR(バーディー・チャンス)のときの方が入らないようです。
特に、150位-200位ぐらいではこの傾向がもっと顕著になります。
一般には47-48%ぐらいで40%台の高い方なのが、GIRだと40%前後(35-43%)にまで落ち込んでしまっています。
これがプロの中のトップのツアープロの、それもそのまたトップから200位以内ぐらいのお話ですから、バーディーチャンスの少ない我々アマチュアがバーディー・チャンスをなかなかモノに出来ないのは必然と言ってもいいかも知れませんね。
PGATour.comでは今ちょうど、「Top 100 Players to watch in 2011」という特集をやっていまして、100名各プレイヤーの紹介ページが用意され、その中に 2010 Skill Rating と称して各項目のスキルレベルが見やすい表にして掲げられています。
私が注目するパッティング部門の1位は、この人です。↓
クリックで特集のプレイヤー・ページへ。
総合で72位のブライアン・ゲイですね。8.5は、100人中で最高の数字です。
Powerとか、他のスタッツはともかくも。
ブライアン・ゲイは、ずーっとベルナルディと契約していてパターを全く変えないそうです。
なんか納得。(^^)
パッティング部門次点の2位数人の中に、ルーク・ドナルドがいます。↓ (総合では16位。)
クリックで特集のプレイヤー・ページへ。
この人のパッティングも定評があります。
それを念頭に、こんなデータ ↓ を見てみます。
2010 PGA TOUR SCRAMBLING
(スクランブリングっていうのは、GIR(パー・オン)を逃したとき、リカバーしてパー以上のスコアにする%のことをこう呼びます。)
2位と4位にいますね。
共に65%を越える高いリカバー率です。
続いてこちら。↓
2010 PGA TOUR SCRAMBLING from SAND
いわゆるサンド・セーブです。
こちらも7位と1位です。 ルーク・ドナルドはひとり70%越えでダントツの1位。
やはりリカバーが上手いというのは、パッティングに拠るところが非常に大きいことが判りますね。
もちろんイメージとしてもみんなが分かっているところではありますが、データでここまではっきり出ているのです。
惜しむらくは、この二人のPowerスキルのランキングはそれぞれ1.8、4.0と、パワーが足りないんですね。
ツアープロとしては、ドライバーの飛距離と、ラフからのショットには、絶対的にパワーが必要です。
一方、グリーン周りのショートゲームというよりはもうちょっと遠い、「30y以上離れたグリーン周りからのスクランブル」 というデータには、それなりな人が名を連ねてきます。
2010 PGA TOUR Scrambling from > 30 yards
スティーブ・ストリッカーとジム・フューリックの二人は、頭ひとつ他のプレイヤーから図抜けていますね。
この二人がいつも崩れず、上位に顔を出す所以はここに現れているでしょう。
我々アマチュアは(というか、私は、ですね。(^^;)、ブライアン・ゲイやルーク・ドナルドの方向へ自分のゴルフゲームを改善していくことを考えたほうが良さそうです。
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さて、ここから本題のG-Macです。(笑)
2010年のUS Openでの勝利は衝撃的でしたが、その後もすごい活躍ぶりで、昨年最後のトーナメントではトーナメント・ホストのタイガーをプレーオフで下すという、(タイガーが弱っていたとは言え)過去に誰も出来なかったことをやってのけました。
今年から、クリーブランド/スリクソンとの契約に変えたみたいですが、2010なのに2002年に出たキャロウエイのFT-3ドライバー(←私の愛器です。)を使っていて、私としてはファンにならざるを得ない、素朴な感じの北アイルランド人。
総合で5位にランクされています。↓
クリックで特集のプレイヤー・ページへ。
特集ではないPGATour.comのプレイヤー・ページのリンクはこちらです。
http://www.pgatour.com/players/02/55/72/
ここ ↑ に、プレイヤーのスタッツのページもあります。
クリックしていただきますと、こんな感じでデータが出てきます。
Driving Distance
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58th
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Driving Accuracy Percentage
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48th
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Greens in Regulation Percentage
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97th
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Putting Average
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96th
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Birdie Average
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18th
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Scoring Average
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10th
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Sand Save Percentage
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154th
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Total Driving
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192nd
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FedExCup Regular Season Points
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198th
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Money Leaders
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50th
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Par Breakers
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30th
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Putts Per Round
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90th
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Scrambling
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130th
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あれ?
ちょっと待ってくださいよ。
Scoring Average(平均スコア)こそ10位ですが、総合5位にランクされるような数字が全く見受けられません・・・。
ドライバーも100位前後、いやいや、トータル・ドライビングは200位弱?
パーオン率も100位ぎりぎり、平均パット数も(パーオン時も、ラウンドあたりも両方) 100位ぎりぎり?
待てよ待てよ、じゃぁスクランブリングやサンドセーブは・・・、 130位と154位?
なにやら非常にミステリアスです。
なぜに2010年、彼はこんなに強かったのでしょう?