先だってのペリカン・ヒル(サウスコース)の2 という記事のラウンドの時、6番ホールで速い下りの14歩のパットがあったのですが、この時にパットの距離感と傾斜、スピードに付いて考える事象が起きました。
傾斜と海の方向を計算しまして、7歩の強さで打ってみたのですが思いの外スーッと行ってしまいまして3歩近くもオーバー。
幸い返しが真っ直ぐ目の登りのパットで上手くカップインできたため3パットは回避できましたが、ラウンド後にちょっと考えたことを、メモ的に書いてみます。
(この日は2番ホールでグリーンの外に出てしまうパット・ミスをしていますが、棚に上げときます。(^^;
スピードの読み違え (というより傾斜の見落とし?) なので、まぁそういうこともあります。(笑))
余談といいますかおさらいですが、私の場合はパットの距離感をデジタル処理しておりまして、傾斜とラインを読んで打つ強さを一旦決めたら、その強さのストロークをするという方法をとっています。
記事 → 「テークバック相関グラフ」
パットの距離とテークバックの相関図
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別な練習ラウンドでも似たようなことがありまして、ちょっと考えてみたんですね。
こういう状況です。
14歩(約9.8m。32フィートぐらいです)の下りごく軽い曲がりのパットで、グリーンのその日のスピードとグリーンの傾斜から鑑みて予測し、8歩の強さで打とうと決めました。
このパットが、約2歩程度オーバーしたのです。 2歩の登りで、返しのパットであればカップインの確率は低くはありませんが、3パット撲滅のためにも2パット目には1歩以内の距離を残したいところです。
この時のパットがカップインしたか外れたかは忘れてしまいましたが(多分外れたかな?)、
ホールアウトした後、元の場所に戻って練習のためにもう一度打ってみました。
今度は7歩の強さで打ってみました。
すると今度は1歩弱くらいのショートでした。
返しにならない、未知のラインを残した下りのパットは、例え1歩以下程度でも嫌なものです。
ちなみにこの時に私が、8歩の強さも、7歩の強さでの打ち直しも ものすごく正確に打てていたかどうかといいますと、これは定かではありません。
自分なりの基準では、そう悪くないストロークではあったと思っています。
もう一度どこかの練習グリーンへ行って、似たようなラインの場所を確保し、繰り返しトライしてみるべきかも知れません。
しかしながら、物理的に考えましても14歩の距離を7歩のストロークで打つような下り傾斜ですから、1歩のストロークの強さの差が2歩~3歩の差になって現れることは不自然ではありません。
完全にグリーン面も平面で傾斜も均一であったなら、物理的にはほぼ2歩の差に出るはずですからね。
そうするとですね、考えることは2つあります。
1. まず、8歩の強さで行って正解だったのか?はたまた7歩のストロークが正解か?
(2歩の返しの登りと、1歩の未知の下りのラインの比較とすれば、私は前者を選びます。)
2. セカンドパットがぐっと楽になる(筈の) 7.5歩のストロークを練習するべきか?
こちらは、習得にどのくらいの練習を要するか、とか、どの程度精緻したストロークの習得が可能か、といった問題が持ち上がってきます。
すでに7歩とか8歩を打ち分ける段階で、けっこうアバウトなところがありますからね。
先の残り方の原因も、もしかしたら私が8歩を実際には8.2歩ぐらいのストロークをして、7歩を実際には6.8歩ぐらいのストロークをしていたために、2歩ではなく3歩の差となって現れたのかも知れません。
まぁ正直、7.5歩を打つ練習は、余程の練習量を確保できない限り無駄だと思われます。
現段階の私の実力では、1. を選択してラウンドする、というのが最善策になって来ます。
しかしそこで1歩進む事を考え、7歩のストロークと8歩のストロークをベースとして頭に置いておいて、その場限りの7.5歩のストロークを試みてみます。
・・・これがですね、練習グリーンではなかなかに上手い具合に行きそうな手応えになるんですよ。
でも、もう一度よーく考えてみますと、打ってみてグリーンの傾斜がこのくらいだとかなり正確に分かったからこそ7.5歩のストロークが必要だったと判るわけでして、
ラウンドの最中には一発勝負、見た目で傾斜とスピードの判断をして、14歩の距離を7歩で行くか8歩で行くかディベートして決断して打つわけです。
この時点で一体、7.5歩を選択する意味がどのくらいあろうか?
・・・と考えますと、ほとんど意味が無い。 ・・のが現実です。
私がここに活路を見出すとしますと、自分の脳の記憶とsubconsciousを頼ってみる方法論です。
7歩か、8歩かという決断を一旦デジタルに下し、その上でカップまでのラインを視覚的に見ながらいわゆるアナログ的な勘を導入して打ってみるというミックスの方法ぐらいかな?と、考えました。
さて、これがもし登りのラインの場合ですが、こちらはこうなります。
実際に補足した距離は14歩(約9.8m)ですが、ストロークとしては18歩かもしくは17歩くらいになろうか、というジャッジをしますね。 面白いのですが、前記の斜面とほぼ同じ斜度でも、28歩にはなりません。
ここでテークバック相関図グラフに戻りますが、私のデジタルパットは14歩のストロークを超えた強さのストロークは、段々精度が粗くなって落ちてきます。
1歩当たりのテークバックの大きさの差も小さくなって、その分のコントロールのし難さも影響してきますしね。
ただし、上りの場合は18歩で打っても17歩で打っても、結果には1歩より小さい差しか出てきません。当たり前ですが。
そういう訳で、例えば17歩半の打ち分けには、まったくもって必要性を感じないということになります。
この辺はちょっと面白いですね。
ついでですので、上りor下りの話をしますと、
私の場合 7歩(約4.9m。約16フィートぐらいです)以下の距離であれば、圧倒的に登りのパットの方が打ちやすいですね。デリケートなコントロールを要求されませんから。
逆に、14歩を越えるような距離になってきますと、上りの方が大きなストロークをしなければなりませんので、ストロークの制御が難しくなってきます。
下りの方は、傾斜の度合い(や芝目)の読みが外れるときの危険度はましますが、よく読めている条件下ならストロークとしては小さいのでグッと楽になります。
もっと離れて、21歩以上(約14.7m。48フィートぐらい)の距離を残してきますと、どちらも難しいには違いないんですが、まぁこの距離が残るのは登りのケースがほとんどでしょうかね。
残った原因がミスショットでしょうから。
このお話と関連しまして、こちらに、
「セカンドショットのクラブ選択」
という記事があります。
グリーン上、カップの奥に付けることも辞さない攻め方をしてみようという主旨の記事なのですが、私はこのところずっとこれを実行しておりまして、下りのパットを残すケースがやや増えている実態があります。
ここ最近のラウンド記事にも現れていると思いますし、スコアを付けないバック9の練習ラウンドでもその傾向が出ているんです。
アプローチショット(注: 英語で言うapproachです。大まかにはいわゆるセカンドショットのこと。) の距離感、コントロールとしては、私程度の実力のアベレージ・プレイヤーとしては、60y以上100y以内で16フィート内外に、それ以外のグリーンへのアプローチで32フィート前後、というのが現実的な目標です。
(30y以内とかの、グリーン周りのチップショットはまた別ですね。)
そうしますと、この結果として残るファースト・パットの距離が、先ほど考察したような距離で残ることが自然と多くなってくるのですよね。
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