9/05/2021

Descent Angle (Landing Angle) について

明け方は朝もやがかかることが多いMile Square GCの 10番ホール・ティー。
パー5のホールです。


左右にフェアウエー・バンカーがあってドライバーの落としどころが幅15yぐらいしかないのでなかなかに難しいティーショットになります。特に朝一。
もやに隠れてバンカーが見えませんねー。


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こちらの記事にありますドライバーの測定データ表は、ゴルフショップに置いてありますForesight GC Quad Launch Monitorで計測したものです。 

ここまで細かく正確なデータは 私の持っているmevoでは出ませんので、なかなか貴重です。


この記事を書いた時にはドライバーのスペックを模索していましたので、スピン量やLaunch Angleに注目して見ていましたが、

今頃になって「あれ?」と思う分析値がありました。
それが今回の、「Descent Angle」です。なんだろう、これ?

別名 Landing Angle と呼ばれているデータです。こちらの名前でしたらイメージ湧きますね。

ドライバーの場合は、35°から40°ぐらいが良いとされています。
数字が低い方がフェアウエーに落ちてから転がる距離が長くなってくれますね。


こちらにTRACKMANが載せているPGAとLPGAのデータがあります。

PGA

TRACKMANでは、Land Angleと呼ばれているようです。
PGAの平均は 38°になっています。
Launch Angle、10.9°なんですね。 Attack Angleは -1.3°です。思っていたより低く出していって左右への散らばりをコントロールして打っているようです。

JBホームズとか Bubba Watsonは +3°から+5°のAttack Angleで打っていたと思います。


我々男性アマチュアが参考にすべきは、LPGAのデータの方かと思います。

LPGA

Descent Angleは平均で 37°になっています。
Launch Angleが 13.2°、そして Attack Angleは +3.0°です。
スピンレートが 2,611rpm。この辺が目標値になりますでしょうか。

私のデータは、Launch Angleが 16°~18°台、Descent Angleは大体 37°~43°程度になっていましてちょっと弾道が高すぎる模様です。
(今現在はドライバーのスペックが変わりまして、幸いにも少し弾道が低くなっています。だいぶ良くなってるはず。 データを取り直すのはなかなか難しいのですが。)


アイアンのデータを見ますと、PGA男子は6番アイアン以下は Descent Angleが50°を超えてくるのですね。
プロが打つとショートアイアンだと真上から落ちてくるようなイメージを持っていましたが、50°っていったら実際にはけっこう斜めに落ちてくるんですね。

ここでも参考にして目標にするのはLPGAの平均データの方でしょう。

Descent Angleは 私の持っているmevoでは測定できませんので、こちらの表をベースにして、Launch AngleとSpin Rateから推測をして使うことができますね。


一番大切なのは、ひとつ前の記事にも書きましたが 自分の「キャリーの飛距離」をきちんと把握すること、だと思います。その上でSpin RateとDescent Angleを意識しておけば、グリーン上でのボールの挙動の傾向も把握することができますね。



8/29/2021

飛距離の把握はキャリーで (バンカー越えなど) & 「ボーリング打法」

Mountain Meadows GC の13番ホール、213yのパー3 です。


このホール谷越えになっていて本当に難しいんですよね。
左から右へ斜めになっていますので、右打ちのゴルファーですと左は突き抜けて左のブッシュに突っ込んでしまいますし、右へフェードすると距離が足りなくて谷底に行きがちです。

微妙に向こうのグリーンの方が高い位置にあるように感じるのですが、ほぼレベルで同じ高さです。
この日もアゲンストの風が吹いていまして、ドライバーで打っていきました。

右のバンカーのちょい右に外して、ウエッジで上手いこと打って戻してきて 3歩のパーパットだったのですが、外れてボギーでした。


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最近特にコースをラウンドするときに気を付けていることでして、スコアの改善にかなり貢献してくれています。


例えばアイアンでの Approach Shots (何度か書いていますが英語でのアプローチ・ショットはグリーンに乗せようとして打つショットで、日本でいうミドルの2打目、ミスった後の3打目など全般を指します。) は特に「in between clubs」感ってのはミスを誘発しやすいんですけど (いわゆる番手間の距離って言われているやつです)、それについてはブログの初期に 2回くらいポストをしていまして「in between clubs」は基本的には「ない」って考えてプレーしています。

私のアイアンの飛距離は、各番手がだいたい 10y前後の刻みですので、その半分はたったの 5y、ほんのちょっと芯を外れたりスイングのブレで 5yどころか10y以上は簡単にブレますし、もっというとカップの奥とか手前 5yに付いてくれるなら間違いなくグリーン上ってことですから、全然問題ありません。

大きい側のクラブを選んで変な風にインパクトで緩めてミスショットしたり、小さい方側のクラブを選んで変に力を入れて左へひっかけるくらいなら、5y長いか 5y短い方か決めてその距離でしっかり打った方が全然結果が良いからです。
番手を選んで、打つショットのスイング幅を 3/4とか決めたら、「in between clubs」感はもう頭から消してスムーズなインパクトを心掛けるに限ります。
そうでなくても人間は煩悩で色んなこと考えてミスしますのでね。


それで、最近 Lakewoood GCのクラブチャンピオンの Markさんに教えてもらって練習しているセットアップがあるのですが、ボールからおおよそ 15yくらい先にスパットを見つけて、そこにセットアップしてスパットに向けて打っていく方法です。
 
ピンじゃなくてスパットだけを目標にして打ちますと、選んだクラブと打ち方に集中して余計なことをしないで打てる実感があります。
もちろんピン付近のグリーンの状況などは事前に見ておいて、狙ったエイミングのスポットに持っていくための方向をもとに、スパットを決めます。
で、スイングするときにはスパットに意識を集中して打ちます。
ちょうどボーリングのボールを投げるときのように。  =>『ボーリング打法』

今までは、2-3m先にスパットを見つけてそこに構え、目標方向を前傾姿勢のまま見てエイミングをしていましたが、構えるためにこそ 2-3m先のスパットは使えますが、構える、打つ、という段階では、ピンとかの目標物ではなく約 15y先のスパットを使う方法に変えたところです。
今後の成果を見ていきたいと思います。



もうひとつ、いま心掛けて取り組んでいるのは、できるだけ余裕目のクラブを選択して、コントロールショットを多用して打っていくマネージメントです。

フルショットも以前の目一杯のショットではなくて 10時半のテークバックくらいなイメージのフルショット。 一番安定して打てるスリークォーター(3/4)・ショットもできるだけ多用します。
大き目のクラブでコントロールショットを使いますけど、あくまでも3/4の距離をしっかり打つとかのコントロールで、その延長線上に、8割とか9割とかの距離をしっかり打ってみよう、とかの応用技術が来るんだと考えています。
(大き目のクラブをもって軽く打つとか、小さ目を持って捕まり目に強めに打っていくとか、私の経験からはあんまりいい結果につながらない自覚があります。)

これ、自分のためにメモして書いています。
コースに出ると、いろいろと変なことをやらかしています。

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そして題記の件ですが、クラブの飛距離は常に「キャリー」を考えるのが良いことに30年も経ってから気がつきました。(遅っ!)

近頃ようやくその部分をはっきりと意識して計測してプレーしていまして、例えば、「感じよく打てたのに手前のバンカーに捕まる」とかのケースはほぼ絶滅しました。(芯外して当たりが薄くなってショートしてバンカーとか、ダフってバンカーとかは別で、上手く打てたのにバンカーに捕まっちゃうやつの話をしています。)
もったいないんですよね。良いショットしたのにバンカーに捕まっちゃうの。

私もそうだったのですが、大体の人が自分のクラブのトータルの飛距離っていうのは意識にあって、ピンまでの残り距離でクラブ選択して打っていると思うんです。
今は、手前のバンカーの顎 (Lip) の頂点の距離を測定してそれをクリアできる「キャリーの距離」を打てるクラブを選択するようにしています。


完璧に感触よく打ったのにグリーン届かなくてバンカーに引っかかったりするのは、実は風で戻されたとか、感触は良かったけど芯外れてたとか、打つ場所の傾斜が把握しきれていなかったとか、っていう理由もありますが、実は意外と多いのが自分のクラブのキャリーの距離を把握していなくてトータル距離で旗だけみて打ってるっていう原因もかなりあると思われます。

しかもバンカーの顎はグリーン面よりちょっと高くなってる場合がすごく多いですし、グリーン自体もちょっと持ち上げてある場合が多いので、トータル距離だけで打つと本当によく捕まります。

考えてみますと、バンカー越えで際どいやつは大抵奥目のピンではなくて、手前から真ん中までにカップが切ってあるケースですので、おおよそですが、ピンの手前に8-10y、ピンの奥に20-25yぐらいのスペースがあります。もし奥にもバンカーがあったとしてもピンの後ろのグリーンにはスペースがあります。

ですので、ピンの奥5yぐらいを目安に、一番安全な距離を打とうとします。
そして、キャリーで確実にバンカーの顎をクリアする飛距離を優先します。
ちゃんと打てたとしたらカップを5yオーバーしますが、もし思ったより芝に食われたりしても結果的にカップに近づく方向ですし、場合によってはスピン量やグリーンの受け具合によっては大き目で狙ったはずが結果的にもっとカップに寄ってくれたりします。


で、こういうシチュエーションは、グリーン周りの100y以内でもっと重要でクリティカルになってきますので、まずはウエッジのキャリーをしっかりと把握することが肝要になってきます。


8/22/2021

Directed Force パター from L.A.B. Golf を触ってみました。

 Supertwilight timeのラウンド、最後は夕陽が沈んでサスペンデッドで終わります。


これは15番ホールですが、大体12番~16番くらいでまでプレーできるでしょうか。
とても良い練習ラウンドになります。


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以前、少し取り上げたことがありますが、Directed Force Putterを PGA Super Storeで見かけましたので、試し打ちしてみました。

こちらの記事です。 → 「PRESS GRIPS (プレス・グリップ)

これ、本当に触ってみたかったんですよねー。
 

私がグリップのみを購入した時点 (2016) では http://www.directedforce.com/ だったのですが、その後、買収になったのかどうか分かりませんが、L.A.B. Golf になった模様です。


L.A.B. Golf 


こちらのパター、フェース・バランスならぬ、ライ角バランスという機構を持ったパターです。

フェース・バランスのパターは、フェース面がバランスして重力に対して上を向くように出来ていますが、これをそのまま上下に動かした場合はフェースが安定して上を向いたままパターを動かせますが、
一方で、ボールを打つ角度で構えて動かした場合、パターのフェースは上空を向いているわけではなくカップ方向を向いているわけですから安定はしません。

このパターは、ボールを打つ角度で構えて動かした場合に、グリップをホールドしていなくてもパター自体がカップを向いた方向でバランスして動かせる(ストロークできる) ように設計されています。



この動画で使われている Revealer という治具でストロークした動画は非常に印象的です。


基本的には、Axis1 や Edel のパターと同様、ゼロトルクで設計されていまして、トゥアップの状態でバランスすることができるヘッドですが、このパターが違う点は、形状からも見て取れますようにパターヘッド後方の大きなバランスしている錘の部分です。


以前は、ゴルフ場で開かれるイベントでのフィッティングありきで、それ以外のお客さんには販売していない形式でした。

それで試してみるわけにいきませんでしたが、どうやら L.A.B. Golf になって事情が変わった模様で、店舗に標準の長さのパターが数本置かれていましたので、今回触ってみることができました。


今回あったのは、34インチと 33インチのものでした。


私が以前グリップのみを購入した、自然にハンドファーストになるように斜めに入るグリップには白線が入っていますね。↓


ちょっと見た目は、えっ?ってなるパターです。


このパターの神髄はその性能から言って、ロングパットやミドルレンジのパットではなく、ショートパットの確実性・直進性だと思います。

...ということで試してみました。

こういった人工芝でこそ、さらにその性能が発揮されるべきだと思います。


何球か実際にこの写真の距離をパッティングしてみましたが、なかなか悪くない、安定して打てる印象です。

私は PING Anserでのエイミング、見え方に慣れてしまっていて、他のパターですとカップに向けて構えるのがいま一つ合いにくい感じを受けることが多いのですが、このパターはショートパットの場合にはピシッと合わせて構えることもそう難しくなく感じました。


ストロークしてみても、あまり軸周りの回転ズレやそれ以外のストローク時のパターヘッドの波打ちとかを起こすことなくスムーズに打てる感覚が確かにありました。(あくまで個人の感想です。)


このパター、ショートパットの安定性ということでは、確かに優れているような感じを受けました。

さすが、Adam Scott がしばらくの間このパターを使用していただけのことはあります。




ただ、距離の長いラグパットの場合はどうか? とか、ミドルレンジのパットを決めるためには? とかを考えますと、このパターにそれほどのアドバンテージがあるとは思えませんでした。
ミドルレンジのパットであっても、エイミングが正確に出来てストロークがブレにくいというのはアドバンテージになると思いますが、距離のコントロールの面で相当時間の慣れが必要だと思います。

距離のコントロールは、ライン出しの4倍大切」ですので、たとえエイミングが正確に出来てストロークがブレにくくても、スピードの感覚が出しやすくないとカップインするラインには乗りません。


エースパターをこれに切り替える、ということにはあまりメリットがありませんが、ショートパットを苦手にしている方は、一度このパターを検討してみる価値はあるかも知れません。