2/06/2023

30yの決め打ちチップショット(ピッチショット?)

2/08/2023 追記しました。↓ (赤い字のところ)


El Prado GCのButterfiled Stage Courseをプレーしてきまして、余裕があったときに普段のグリーン周りの58°で打つチップショットの動画を撮ってきました。


こちらは 6番ホール、512yのパー5の3打目です。


距離感を作るための草摺りの素振りとクロ狙い2.2は、動画の前にやっていまして切れています。目標を再確認してセットアップするところから。
動きが止まらないままの感じで、スッと入っていくようにはしています。

距離は、やや左の膝の前辺りに写っている赤い旗まで約20yでした。パー5のグリーンは小さくてグリーンエッジからカップまでは7yくらいでしたので、グリーンの外側が13yくらいだったと思います。
ボールのライはかなりの上り斜面で、ラフにかかるぎりぎり内側の花道のフェアウエイ、KIKUYU芝ですが厄介な逆目ではありませんでした。

グリーン上の傾斜を見込んでカップの右サイドにターゲットしています。最後ボールが止まりかけるあたりで左へするするーっとカップの方に寄ってくれています。

上り傾斜でクラブの抜けがそんなに良くはない感じかと思いますが、でもハイバウンスのウエッジのおかげもあってか、刺さってはいませんですね。ターフも取れていません。
撮った動画をあとから見てみますと、振り下ろして終わりっていう感じであまりフォローは大きく振り抜くようにはとっていないようです。 無意識です。クラブで狙っている位置を指してから打っていますので、その影響もあるのかも知れません。
(見直してみますと、リンクしましたクロ狙い2.2の記事にあげている動画と全く同じスイング、全く同じフォロースルーになっている様です。)

歩くように両膝を使って調子を取り、右膝を送り込んで打つようにしています。
腕とクラブシャフトの角度が終始変わらないようにして、リストコックは全く使わないように気をつけています。
テークバックでクラブシャフトが地面と平行くらいのときに、クラブフェースが開かずシャットのままスイングプレーンに直角を保つようにするようにも気をつけています。

自分でも意識していなかったのですが、打つ直前のリチュアルで両膝を歩くように細かく動かしていて、そのまま動きを止めずにスイングに入っているようです。
腕の動きには意識がなく、膝で調子を取っているのでこういう動きになっているようです。
ラウンド中ですのでフォームには気が行っていなくて、「寄せよう」としている中での動きですので自分でも興味深いです。
やっぱり動画は撮ってみた方が良いですね。

このボールはカップの右やや手前のワンクラブくらいに付いてくれました。
(パットは外してしまったのですが。)



そしてこちらは15番ホール、374yのパー4です。


このホール、ラウンド自体は実はグリーンの左サイド8歩の位置に2オンしまして2パットのパーで終えています。
このホールで日没終了ということで、15番ホールまででスコアは +3オーバーでした。

ラウンド中に、今回撮りたかった30yの決め打ちをする場面がありませんでしたので、ホールアウト後にこの位置にボールをドロップして撮影しながら打ちました。

距離は約26yです。
軽い上りの花道から、グリーン上は手前が受けグリーンの上り傾斜で登りきった尾根の上の平らな部分にカップが切られています。
ピンフラッグが赤いですから、カップ位置はグリーン手前寄りで、グリーンのエッジからカップまでは8y程度しかありません。グリーンの外が18yぐらいです。
カメラの位置からは旗の根本が見えていませんが、私の目線の高さからはカップ(旗の根本)も見えています。
この条件ですと、ランは殆ど出ません。1-2yくらい転がるでしょうか。

こちらのショットは、私の標準の58°の1/2ショットでキャリー27yをそのまま適用すれば、上り傾斜と受けグリーンでちょうどよく止まってくれる距離から打ちました。34歩ぐらいの位置。

このショットは2x6システムの決め打ちですから、クロ狙い2.2のクラブで落とし所の目標を指す動作は行っていません。草摺りの確認だけです。
ボール位置は真ん中、両足のつま先を目標方向に45°くらい斜めに向けてテークバックを窮屈にしたフルスイングのイメージで打っています。こちらはフォロースルーをもう少し大きめに取っているようです。

敢えてちょうど良い寄りやすい距離から打ちましたので、このボールもカップの左ワンクラブくらいのピンハイの位置に寄ってくれています。


このショットを打つとき、残り距離が多少これより長くても短くても、全く同じ様に打つようにしています。多少距離が合わないとわかっていても、ちゃんと打てば+/-5y以内のことですから。その前の傾斜でのバウンドの読みが外れていたりするケースはままありますが。
ピッタリは合わないと分かっているとき(少なくともそう感じたとき)には、上りのパットが残るようにショットの選択をしています。

5yくらい距離を落とすのに、フェースを約15° (時計の針で2秒半)開いてセットして打つことはたまにあります。
逆に、ライが良くなくてクラブが刺さりやすい状況では、ソールのバウンスをより積極的に使って刺さらせないために10°か15°かあるいは20°くらい少し開いてウエッジを使うこともありまして、そのときには距離は逆算しています。
(これ、結果的には同じなんですが、発想が逆向きなんです。)

クロ狙い2.2ではアナログにリニアに距離感を活かして打っているのだから、2x6システムの決め打ちのときにも、少し強いとか少し弱いとか調節して打てばいいじゃん?って自分でも多少思いますが、しかしながらそういう微調整はやらない方が基準が崩れにくいと実感していますので、調整はしません。
いつもの振り幅で、いつもの力感で、いつもの加速感で、同じテンポで打てるように心がけています。そこに安心感が湧いてくるのかも?

必ずしも結果がぴったりでなくても良いんですよね。1ピン、下手したら2ピン離れてしまうこともありますが、寄せ2ができていればOK。

こちらのショットは、クロ狙い2.2のときのチップショットとは微妙に違って、普通のフルショットの振り幅が小さいバージョン、というイメージです。
動き自体にはクロ狙い2.2のときとあんまり差はないかも知れません。
こちらも右膝が(左ではなくて)前に出るように使う感覚です。

このショットの利点は、決め打ちをしていますのでいざ打つ段階ではあまりいろいろ考える必要がないという点にあると思っています。極めてシンプル化しますので。


1/31/2023

チップショットのスピン量はどの程度重要か? (クロ狙い2.2)

先週末、友達と楽しくラウンドした後にやり取りをして、ふと「?」に思ったので書き留めておこうかと思いまして。(すなわち今回は(も?)結論ありません。)


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河川敷の割合都会の只中にあるコース、River View Golf Courseをプレーしました。 距離は長くなく、コースレートは低い簡単めな評価のコースで、雨が多いと川に沈んでしまいますが、グリーンの整備の状態だけはとても良いです。

川床と土手の上を川を斜めに渡って行ったり来たりしますが、グリーンは全部上手く両側の土手の上に造ってあって、川に沈まないようになっています。
(それ故に打ち上げのブラインドのグリーンが多くて、個人的にはあまり得意にしていないコースです。今回はショットが好調でたまたま克服できたんですが。)


これが一番難しい 4番ホールで、392yのパー4です。


小さな木が写真の真ん中に写ってますが、この左の丸い空間にドライバーを打っていって、川堤の下の川床の川の水より左側にあるフェアウエイに打ち降ろしていきます。
セカンドが難しくて、川向こうの右側の川堤の上にある広くはないグリーンに斜めに打ち上げて乗せていくのですが、グリーン右手前にある木がものすごく邪魔をします。持ち球のドローで打てない感じ。

距離がまぁまぁ400y近くありますのでDRも妥協できませんし、刻もうにも川があってあんまり意味ない刻みになりがち。いつもボギー取れれば上出来と思っています。


こちらの動画は、3番ホールのパー3で、この日は195yありました。


川堤の上の狭いところに造られていまして、このホールは平らでプレーしやすいです。長くて狭いですけど。

この日、我々が1番ホールのティーでスタートする直前に、9番ホールの短いパー3に来ていたグループの一人が、ホールインワンしました。 
二人が「ワーッ」て言いながら全力で走ってきて何事かと思ったら、「入ってるーっ!」って。
いや110yの打ち降ろしなんだからティーから見えてるでしょ?(笑) 
でも、すごい興奮するのは分かりますね!

それもありまして、「俺らも入るかもしんないから(笑)、パー3は動画撮りながら打とうぜ。」ってなりまして。
動画でも「入る”かも”知んないじゃん。」って言いながらセットアップしてます。
「いいね、その調子。」「そしたら高っかいビールおごってもらうから。」「ははは」「おー、そういうことね、OK。」とか友達が言う中でプレーしてます。(笑)
打つ直前に「任せといて。」ってかましてから、バシッと。
「おっと!」「お、分かんねーぞ?!」「転がってる、近づいてる」「傾斜を降りてる」「入れ!」「これは良いわ」って3人が騒いでくれてます。
けっこう惜しかったんで、最後に「入んなかったわー。」とか生意気げに一言。(笑)

まぁ友達とラウンドをワイワイ楽しみたいので、こういうのもありだと思っています。
登りのフックラインの 4歩を入れてバーディーは獲れました。


スコアカードです。


パー3が 6個あるパー70のコースなんですが、風が強かったのもあって例の 9番ホールともうひとつ、パー3で二つもウォーターハザードに打ち込んで(ショット自体は悪くなかったのですが、風に流されて木の枝にかかって、とかで。)、1ペナでドロップして寄せてなんとか二つともボギーセーブ。
トータル 26パットは普段滅多にない少なさで、チップショットが良かったことが覗えます。
パー70 (34 36)、コース/スロープ・レートが68.4/120となっていまして、
36 36 = 72でしたので、この日のラウンドのディファレンシャルは 3.9でした。


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今回一緒にラウンドしている友達が、ロングパットを苦手にしているけどいつもチップショットはビンビン寄せてくるんですよね。私から見て、すごく上手いと思っています。

その友達がラウンド後に、「俺のチップショットの方が弾道高く上がってるけど、お前のは少し低いけどスピン利いてるよね。どうやって打ってる?」って聞かれまして。

私はプロがよく使っている「低く出てスピンが利いててチャッと止まるショット」とかは全く打っていませんで、ただ単に58°で「クロ狙い2.2」を実行して、クラブフェースも開かずにただただインサイドに引き過ぎないようにだけ気を付けて一定のテンポでチップショットを打っているだけで、自分ではチップ&ランっていう気持ちで打っていますので、「ん?」って思いました。
(実際には58°ですとキャリーが多いのでピッチショットに近いものになっているかも知れません。)

その友達は、ドライバーも当たれば260-290yぐらい飛んでいますので、ウエッジのスピン量も全然多いと思うのです。ウエッジは、CostcoのSigniture 3本セット(52°、56°、60°)を使っています。あれけっこう性能良いですね。

10-30yのチップショットの時、言われてみますと少しスピン入った転がりを「込み」でイメージしているのかも知れません。50°でやるとことごとくオーバーしてしまいますので。

状況によっては、例えばグリーンが登り傾斜がまぁまぁ意識されたりとか、ボール下の地面がちょっと柔らかいときとか、持ち替えて54°で打っていく場合はちょいちょいあります。
基本的にはクロ狙いの教えに従って、殆ど58°で打つようにはしています。

グリーンの硬さにかなり左右される感じがあるのは、きっとこのスピン量の関係かも知れないと思いました。

スピンがある程度効いているっていうボール挙動は、フェアウエーとかの芝が短くてフェースとボールの間に芝が挟まりにくい状況っていうことが前提にはなります。ラフからだと芝も挟まりますし転がりが多め。
使うボールがスピン系っていうことも前提になると思います。


15y以内でD-Chopを打ったり、転がしで打っていくときには、使うクラブのロフトはほぼほぼ距離感には影響がない、という認識でいます。(PWから、9番、8番、...Hybridぐらいまで。) 

しかしながら、チップショットの時には使うロフトで距離感がかなり違ってきます。



①  グリーン上: デジタルパット 
②  15y以内: テキサスウエッジ、D-Chop を中心とした転がし 
③  10-30y: クロ狙い2.2 を主体にしたチップショットとピッチショット
④  30-90y: 2x6システムと SLJ を使ったコントロールショット
⑤  100-150y: 各アイアンのフル(1/1)と 3/4ショットやノックダウン
⑦  ドライバー: 魚突きドリル

こんな感じで距離別に分けてのグリーンへのアプローチを考え、それぞれで距離のコントロール方法を考えて実行しています。

の中の、

③の10-30yでは、シンプル化したショットで余計なことをせず、草摺りを徹底してトップやダフリを避け、打つ時にはイメージに任せて邪魔をしない。

の領域での距離感に関する考察です。


ひとつ考えていますのは、このクロ狙い2.2で打っていくチップショット、ハイバンスのEdelウエッジで打っていまして、イメージとしてはソールのバンスを積極的に利用できるのでわざわざクラブフェースを開いてバンスを利かせる必要がない、っていうのはあるんじゃないかと思います。

多少のラフとか、KIKUYUほどキツくない逆目の芝とか、多少の芝が薄いライとか、大概の場面で勝手にバンスが効いてくれます。

クロ狙い2.2の打ち方は一通りで、飛ばす距離に拠らず同じテンポで打っていきたいと心掛けていますので、これは当分変えるつもりはありません。

グリーンの硬さが違う時に、スピンが関わった跳ね方とその後の転がり方がどのように変化するのか、ちょっと今まで以上に注意を払って観察してみたいと思います。


余談ですが、この友達と私が共通して実感しているのが、軽い受けグリーンで約30y残っているときのチップショットです。
普段練習していてそしてコースで何度となく使っていて、ライが良い場合はもう自動的に「これ、寄るんじゃね?」って思いながら打つのが、この30yです。 (笑)
彼もトータル30yをひとつの基準にしているようです。

ゴルフって、ある程度は少しばかり過剰なくらいの自信を持ってショットに臨むっていうこともけっこう大事なんじゃないかなー、とか思います。



1/25/2023

コース・マネージメントのアイディア (ラウンドするコースの全長を短くプレーする)

雨の続く1週間、友達と乗り合わせて2時間ドライブして、日曜日の雨が上がった時間帯にラウンドしてきました。

昨年10月にご紹介しました、全12ホールの珍しいゴルフ場です。

基本的にはジョシュア・ツリー(サボテンの一種)が生えている砂漠地帯に位置しているのですが、


このところの雨でコース中に水たまりが。

12番ホール

友達がフェアウエーバンカーから打っていますが、バンカーとバンカーの間にあるのは池ではなくてカジュアルウォーターです。

5番ホール

こちらのグリーンサイドのバンカーも、その向こうの本来カートパスがあるところも水に沈んでいます。
普段ほとんど降らないので、あまり水捌けの良い設計をしていないというのはあろうかと思います。


このコースはフロント6を2回プレーする格好でパー71、コース/スロープ・レートが67.7/115となっていまして、癒し系のコースになります。距離が6,121yと短いのですがレイアウトはそれなりに戦略的で楽しく
プレーできます。
38 37 = 75でしたので、この日のラウンドのディファレンシャルは 7.2でした。


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さて今回のアイディアは、お友達の syoballさんのOHKPコースマネージメントに学びました。

昨年7月に、「ゴルフコースの距離に関しての考察」という記事で、雨でグラウンドが濡れてぬかるんでいるとボールのランもなく空気も湿っていてコースの距離が長くなるとか、風が吹くと風向きに寄らずコース全体の距離は長くなるとか、気温が下がるとボールが飛ばずにコースをプレーする距離が相対的に長くなる、とかっていう考察をしていました。

飛距離が十分に飛ぶプレイヤーにとっては大差ない距離の差なのかもしれませんが、私の現在の飛距離で青ティーからプレーをしますと、この長くなった距離の分スコア的には難易度が増します。

これが前提です。


昨年12月に「ゴルフゲームの本質はロングパットなのかもしれない、という仮説」という記事を書きましたが、ゴルフゲームを距離別に分けてそれぞれのパートで改善を試みています。

ゴルフゲームマネージメントとしては、以下のようなおおよその距離別にショットに向かうアプローチ(取り組み)を細分化しましました。

①  グリーン上: デジタルパット 
②  15y以内: テキサスウエッジ、D-Chop を中心とした転がし 
③  10-30y: クロ狙い2.2 を主体にしたチップショットとピッチショット
④  30-90y: 2x6システムと SLJ を使ったコントロールショット
⑤  100-150y: 各アイアンのフル(1/1)と 3/4ショットやノックダウン
⑦  ドライバー: 魚突きドリル

こんな感じで距離別に分けてのグリーンへのアプローチを考え、それぞれで距離のコントロール方法を考えて実行しています。


簡単に取り組み内容を取りまとめますと、

①のグリーンでは、縦距離の把握を改善するために、グリーンの横からと最大傾斜下方からの読みに重点を置き、3パットを激減させる。

②の15y以内では、徹底して転がし、大きなミスを避ける。

③の10-30yでは、シンプル化したショットで余計なことをせず、草摺りを徹底してトップやダフリを避け、打つ時にはイメージに任せて邪魔をしない。

④の30-90yでは、決め打ちを使って、強めとか弱めとかの調整を排除して安定化させ大きなミスを避ける。

といった様に、基本的にはミスを極力減らす方向性でスコアを削ろうとしています。

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今回の件は次の、

⑤の100-150y と、⑥の160-220y のグリーンへのアプローチショット(英語で言うアプローチ、グリーンを狙うショット)の部分の改善の取り組みになります。
現状は風や傾斜を読んでクラブ選択し、基本的にはフルショットで対応しているゾーンです。(とはいえこの頃は以前の90%ぐらいの距離で大き目のクラブを選択しています。)

今まで心掛けていますことは、Lakewood CCの元クラチャンのMarkから教わった、ショット前の本気のリハーサル、草摺りの素振りです。
あたかもボールがあるかのように、実際のボールと似通ったライでショット前のリハーサルのストロークをします。もはや素振りではありません。
これは特に傾斜になっていたり、ライが悪かったり、必要に応じて行うようにしています。(実は全ショットで必ず行った方が良いのかも知れません。)


syoballさんのOHKPコースマネージメントでは、JG(ジガー)で転がしてカップに寄せる組み立てを軸としているため、グリーンへのショットはピンへ向かうのではなく、転がしやすい場所に運ぶというアプローチ(英語の「接近する」とか「入り口」とか「取り組む」という意味のアプローチです。)が取られています。

私のコースマネージメントとしましても、バンカーなどのハザードを極力避けるように保険をかけてグリーンを狙って打っていますから、大きな差はありませんのですが、syoballさんが利点について説明なさっていまして。

それがこちらの記事です。

OHKPはゴルフの革命になるか?

この中に、

・G手前までの距離を基準にコースの長さを捉えられること 
  (15*18y=270y分短くなる:短めミドル1H分近くに匹敵) 
・これにより、飛ばすことのデメリット(HZDに届いてしまう) 
    を回避できること

と書かれています。
6,700yのコースを6,400yのコースみたいにプレーできるのでは?

グリーンを狙う時、特に今回の⑤の100-150yと ⑥の160-220yのケースにおいては、ピンをデッドに狙うのではなくて、グリーン周りのハザードを避けて安全に寄せを打てる領域に照準して打っていく方が、今のショット精度とか実力からすれば明らかにベターです。

そして、全般的にはどのコースでも受けグリーンになっていることが多い訳ですから(Spyglass Hill GCのような例外もなくはありませんが)、グリーンの手前側にターゲットエリアを見つければ、15-20yも短い距離を打てば用が足りてしまいます。


ピンまでの距離を測定して180yだったとき、機械的に180y打つクラブを持ってしまうプレイヤーも少なくないと思いますが、狙っていく位置がグリーンの手前のバンカーと逆のサイドのエリア、とかの場合、165yを打つクラブを選択して打つことになりますので、1クラブか2クラブも短いクラブで打てばよいことになります。

これはホール攻略の上で大きなアドバンテージとして利用できるのですね。
特に⑥の160-220yのケースにおいて、相対的にやさしいクラブで安全なエリアに打っていくショットをしっかりと意識して、3次元的にエイミングしたいと思います。


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具体的にホールレイアウトをGoogle Mapで見ていきます。


こちらはLakewood CCの13番ホール、430yのパー4でグリーンに向かって若干の登り傾斜、風は逆風の時が多く、なかなか2打で乗せるのが難しいホールです。


私のティーショットは青ティーからでは右サイドのバンカーを超えません。
このバンカーは持ち上がった丘に造られていまして、向こう側にフェアウエーを横切って池に向かうコンクリートの排水溝の細い線が見えますが、その部分が低くなっています。

グリーンへはティーのセットされた位置とティーショットの出来によって大体160y-200y相当の打ち上げのショットが残ります。

拡大します。


このホールで狙うエリアは、黄色く囲んだグリーン右手前のエリアです。
左サイドのバンカー群を避けて、右サイドのカート道横に立っている木までは届かないクラブで打つと、このエリアに運ぶことができます。

エリアを想定するときは、私はいつも大体グリーンと同じサイズぐらいの大きさのターゲット・エリアを想定します。

ピンまで打つ距離よりも 15y-20y程度短い距離を打つクラブを選択するとちょうど良いはずです。


日本には、2グリーンのコースも少なくありませんので、そちらも見ていきます。

こちらは日本の富士箱根CCの15番ホール、457yのパーです。レギュラーの白ティーからでも427yあり、この全体に距離が短めのコースとしては長いホールで、しかも登りです。


バックティーからですと、セカンドショットをグリーンから60-100yぐらいの位置へレイアップすることになろうかと思いますが、レギュラーティーからであればもう少しグリーンの近くまで打っておきたいところです。

拡大します。


距離が長い登りのパー4ですから、グリーン周りは比較的穏やかにやさしめに造られているようです。
メイングリーンとサブグリーンの間も深いラフやバンカーなどを造っていないのも、距離と登り傾斜がすでに十分にこのホールを難しくしているので必要ないからかと思います。

無難にメイングリーンとサブグリーンの手前のエリアにターゲットして打っていきたいところです。
このケースではグリーン二つ分の広さがありますので、ピンまで届くクラブで打っても差し支えないと思いますが、2クラブ分長いクラブを登り傾斜から打つことを思えば、綺麗にグリーンオンする可能性はそんなに高くはないでしょうし、どうせ寄せのショットを打っていくことになるのであれば手前のエリアを狙って打っていき上りの寄せを残す手は大いにありだと思います。

ピンが右のメイングリーンにあったとしても、黄色く囲んだ左グリーン手前のエリアに打って右サイドのバンカーや手前の木を避ける方が良いと思います。


最後にもう一つ余談ですが、こちらは18番ホールのグリーン付近です。


パー5ですので、3打目に打つクラブは、先ほどの15番と比べるとグッと短いウエッジかショートアイアンで打っていくことになると思います。

ですから、グリーンは4つのバンカー群でガードされ、右のメイングリーンの奥(後ろ)と右サイドは砲台の傾斜で転がり落ちるようにガードされています。

このケースで狙うエリアは、2つのグリーンの間の安全ゾーンになってきますね。
「十分に届くクラブで打てるにもかかわらず、メイングリーンのピンまでは届かないクラブで打つことになる」っていう辺りが、今回の狙い方、コースマネージメントの味噌になってきますので、わざわざ持ってきました。

黄色く囲んだゾーンも、クラブが短い分、ターゲット・エリアを少し小さく想定しています。


こういった辺りをこれから意識的に、熟慮してクラブと使うショットを選択してラウンドすれば、ラウンド中のホールやティーショットの出来によっての「攻・守」のメリハリもついてきますし、距離の長いホールでティーショットを力んだりとかの必要ないミスの予備軍を避けることができるかなと思いました。


そしてこの後の寄せ(ショートゲーム)こそが、先日の記事「パーとボギーの境界線」になって来ると思います。