7/14/2012

パッティング: 距離感と打ち分けとスピード


先だってのペリカン・ヒル(サウスコース)の2 という記事のラウンドの時、6番ホールで速い下りの14歩のパットがあったのですが、この時にパットの距離感と傾斜、スピードに付いて考える事象が起きました。

傾斜と海の方向を計算しまして、7歩の強さで打ってみたのですが思いの外スーッと行ってしまいまして3歩近くもオーバー。

幸い返しが真っ直ぐ目の登りのパットで上手くカップインできたため3パットは回避できましたが、ラウンド後にちょっと考えたことを、メモ的に書いてみます。

(この日は2番ホールでグリーンの外に出てしまうパット・ミスをしていますが、棚に上げときます。(^^;
 スピードの読み違え (というより傾斜の見落とし?) なので、まぁそういうこともあります。(笑))


余談といいますかおさらいですが、私の場合はパットの距離感をデジタル処理しておりまして、傾斜とラインを読んで打つ強さを一旦決めたら、その強さのストロークをするという方法をとっています。

   記事 →テークバック相関グラフ


パットの距離とテークバックの相関図

画像をクリックで拡大します。



別な練習ラウンドでも似たようなことがありまして、ちょっと考えてみたんですね。

こういう状況です。


14歩(約9.8m。32フィートぐらいです)の下りごく軽い曲がりのパットで、グリーンのその日のスピードとグリーンの傾斜から鑑みて予測し、8歩の強さで打とうと決めました。

このパットが、約2歩程度オーバーしたのです。 2歩の登りで、返しのパットであればカップインの確率は低くはありませんが、3パット撲滅のためにも2パット目には1歩以内の距離を残したいところです。

この時のパットがカップインしたか外れたかは忘れてしまいましたが(多分外れたかな?)、
ホールアウトした後、元の場所に戻って練習のためにもう一度打ってみました。

今度は7歩の強さで打ってみました。

すると今度は1歩弱くらいのショートでした。
返しにならない、未知のラインを残した下りのパットは、例え1歩以下程度でも嫌なものです。


ちなみにこの時に私が、8歩の強さも、7歩の強さでの打ち直しも ものすごく正確に打てていたかどうかといいますと、これは定かではありません。
自分なりの基準では、そう悪くないストロークではあったと思っています。


もう一度どこかの練習グリーンへ行って、似たようなラインの場所を確保し、繰り返しトライしてみるべきかも知れません。

しかしながら、物理的に考えましても14歩の距離を7歩のストロークで打つような下り傾斜ですから、1歩のストロークの強さの差が2歩~3歩の差になって現れることは不自然ではありません。
完全にグリーン面も平面で傾斜も均一であったなら、物理的にはほぼ2歩の差に出るはずですからね。


そうするとですね、考えることは2つあります。

1.  まず、8歩の強さで行って正解だったのか?はたまた7歩のストロークが正解か?
    (2歩の返しの登りと、1歩の未知の下りのラインの比較とすれば、私は前者を選びます。)

2. セカンドパットがぐっと楽になる(筈の) 7.5歩のストロークを練習するべきか?

こちらは、習得にどのくらいの練習を要するか、とか、どの程度精緻したストロークの習得が可能か、といった問題が持ち上がってきます。

すでに7歩とか8歩を打ち分ける段階で、けっこうアバウトなところがありますからね。

先の残り方の原因も、もしかしたら私が8歩を実際には8.2歩ぐらいのストロークをして、7歩を実際には6.8歩ぐらいのストロークをしていたために、2歩ではなく3歩の差となって現れたのかも知れません。

まぁ正直、7.5歩を打つ練習は、余程の練習量を確保できない限り無駄だと思われます。


現段階の私の実力では、1. を選択してラウンドする、というのが最善策になって来ます。

しかしそこで1歩進む事を考え、7歩のストロークと8歩のストロークをベースとして頭に置いておいて、その場限りの7.5歩のストロークを試みてみます。

・・・これがですね、練習グリーンではなかなかに上手い具合に行きそうな手応えになるんですよ。


でも、もう一度よーく考えてみますと、打ってみてグリーンの傾斜がこのくらいだとかなり正確に分かったからこそ7.5歩のストロークが必要だったと判るわけでして、

ラウンドの最中には一発勝負、見た目で傾斜とスピードの判断をして、14歩の距離を7歩で行くか8歩で行くかディベートして決断して打つわけです。
この時点で一体、7.5歩を選択する意味がどのくらいあろうか?

・・・と考えますと、ほとんど意味が無い。 ・・のが現実です。


私がここに活路を見出すとしますと、自分の脳の記憶とsubconsciousを頼ってみる方法論です。
7歩か、8歩かという決断を一旦デジタルに下し、その上でカップまでのラインを視覚的に見ながらいわゆるアナログ的な勘を導入して打ってみるというミックスの方法ぐらいかな?と、考えました。



さて、これがもし登りのラインの場合ですが、こちらはこうなります。

実際に補足した距離は14歩(約9.8m)ですが、ストロークとしては18歩かもしくは17歩くらいになろうか、というジャッジをしますね。 面白いのですが、前記の斜面とほぼ同じ斜度でも、28歩にはなりません。

ここでテークバック相関図グラフに戻りますが、私のデジタルパットは14歩のストロークを超えた強さのストロークは、段々精度が粗くなって落ちてきます。
1歩当たりのテークバックの大きさの差も小さくなって、その分のコントロールのし難さも影響してきますしね。


ただし、上りの場合は18歩で打っても17歩で打っても、結果には1歩より小さい差しか出てきません。当たり前ですが。

そういう訳で、例えば17歩半の打ち分けには、まったくもって必要性を感じないということになります。


この辺はちょっと面白いですね。






ついでですので、上りor下りの話をしますと、


私の場合 7歩(約4.9m。約16フィートぐらいです)以下の距離であれば、圧倒的に登りのパットの方が打ちやすいですね。デリケートなコントロールを要求されませんから。


逆に、14歩を越えるような距離になってきますと、上りの方が大きなストロークをしなければなりませんので、ストロークの制御が難しくなってきます。
下りの方は、傾斜の度合い(や芝目)の読みが外れるときの危険度はましますが、よく読めている条件下ならストロークとしては小さいのでグッと楽になります。


もっと離れて、21歩以上(約14.7m。48フィートぐらい)の距離を残してきますと、どちらも難しいには違いないんですが、まぁこの距離が残るのは登りのケースがほとんどでしょうかね。
残った原因がミスショットでしょうから。






このお話と関連しまして、こちらに、

   「セカンドショットのクラブ選択


という記事があります。



グリーン上、カップの奥に付けることも辞さない攻め方をしてみようという主旨の記事なのですが、私はこのところずっとこれを実行しておりまして、下りのパットを残すケースがやや増えている実態があります。

ここ最近のラウンド記事にも現れていると思いますし、スコアを付けないバック9の練習ラウンドでもその傾向が出ているんです。


アプローチショット(注: 英語で言うapproachです。大まかにはいわゆるセカンドショットのこと。) の距離感、コントロールとしては、私程度の実力のアベレージ・プレイヤーとしては、60y以上100y以内で16フィート内外に、それ以外のグリーンへのアプローチで32フィート前後、というのが現実的な目標です。
(30y以内とかの、グリーン周りのチップショットはまた別ですね。)

そうしますと、この結果として残るファースト・パットの距離が、先ほど考察したような距離で残ることが自然と多くなってくるのですよね。


画像をクリックで元サイトにリンクしてます。




7/02/2012

グレン・アイビーの2


日曜日、友人たちと2組8人のグループで行って来ました、大好きなグレン・アイビー。(^^)

前回の記事のコメント欄でtrimetalさん向けのコメントにバウチャー買ったんでまた行きますって書いたんですが、実は風邪引いてしまって使えなかったので久しぶりです。(笑)

もうスタート前から18番の200フィートの打ち降ろしのこと考えてます。(^^)


The Golf Club at Glen Ivy (旧 Trilogy)
http://www.glenivygolf.com/


こちらのコースも、南カリフォルニアでは有名なテッド・ロビンソンSr.氏の設計ですが、ここはもう特筆ものですね。

前半は割りとフラット目な感じの丘陵コースですが、後半途中からはとてつもないローラーコースター・ライド並の山岳コースになります。

しかも美しい!


今回は、友人たち3人は白ティーから、私は青ティーからでプレーしました。
コースレート/スロープは70.9/128です。
(前回は怒涛の2日間4ラウンド中でしたから黒ティーでしたっけね。(笑))


バミューダ芝ですが、ラフはけっこう短めに刈られていて、そんなに難しくは感じません。
相変わらず、コースは全体にとても良い状態に整備されていました。 グリーンもボールがよく止まってくれます。

かなりWindyな感じの風が吹いてる日でしたが、涼しくしてくれますのでこの日のような暑い日にはかえって助かります。



それでは、幾つか前回ご紹介していないホールを中心にコースの写真を軽くご紹介して、スコアの記録をメモします。


まずは7番ホール、506yのパー5です。

画像をクリックで拡大します。


右サイドには川が流れていて、ウォーターハザードになっています。
パー5なので、無理をせず左サイドに打っておいて、ホールを広く使えると良いのですが、今回一緒にラウンドした割合にビギナーの友人たちは、右ドッグレッグの景色に釣られてか、どうしても右へ打ってしまいますね。

で、仮にWHを逃れたとしても右サイドの大きなOak Treeが邪魔になってしまいます。

左サイドのFWバンカーの右に植えてある小さな木を狙うと丁度いいんですけどね。
私はフックが予定より強めに入ってしまってそれよりさらに左のラフでしたが。(^^;

2打目以降は、右に曲がって斜度を上げつつずーっと登って行きます。

3打目はかなり上り傾斜になるので、2クラブぐらい余裕を見るのが吉でしょうか。

(攻略法は、コース図右のHole Infoに書かれているとおりですね。(^^))



こちらは、15番ホール、307yのパー4です。

画像をクリックで拡大します。


フェアウエー右の7つの小さいバンカー群が、ちょうどドライバーの飛距離ぐらいのところに設置されていて、入れてしまうと難しくなります。

距離の短いホールですので、バンカーに入れてしまってもチャンスはありますが、見た目よりもうんと登っていて傾斜が強いですし、小さいだけにアゴが近いケースも想定されますし、傾斜の砂地で足元を踏ん張ったりとか、距離感とか、いろいろ難しくなりますですね。

んなこと言ってて、私のショットは左からの風に押されて左端のバンカーの近くをすり抜けて転がった位置のフェアウエー右サイドでした。(^^;
言いようによっては真ん中ですので、次が打ちやすかったんですが、面白いものですね。

バンカーを度外視すれば、やや右サイドの方が安心に感じるのは全体の傾斜のせいでしょうか。 私のボールが常にフック系だからでしょうけれども。

私の友人の一人は、まんまとバンカー群の只中に打ってしまいましたが、運良くバンカーの間のところの芝の上にボールがありました。(^^)

距離感が難しいアプローチショットは、一応バーディーチャンスに付けたんですが、決められずにパーでした。 満足です。



そして、前回ご紹介はしていますが、やはり17番ホールの写真を。

宙に浮いているグリーンに打っていくような錯覚を覚えるパー3です。
187yの打ち上げ。


画像をクリックで拡大します。



この写真は、白ティーからの様子を撮りました。
前回の17番の写真とずいぶん趣が違いますでしょう?

なぜでしょうかね?
私はこのホールのデザインがとても好きです。

決してこのホールが得意だとかそういうのでは無いんですが (今回ボギーでしたし)、他のコースにはこんなパー3は無いから、って訳なんでしょうか、なんだかとっても好きです。

一見ワイルドで、でも打ってみるとけっこう優しい (←易しい、じゃなくて)、みたいな感じがするんですよね。(^^)



そしてやはりこちらも前回写真をご紹介してはおりますが、最後の18番ホールをご紹介しないわけには行きません。

こちらも白ティーからの様子をご覧ください。


画像をクリックで拡大します。



コース図の説明に、落差は全米一の200フィート(約60m) 打ち降ろしていると書かれています。

こちらも前回の写真と比べて見ていただけますでしょうか。

本当に楽しいホールです。


私は実は、ちょっとティーショットをミスってしまって左のバンカーの左のラフに行きました。

ティーからは落ちたところが見えませんでしたから、一応暫定球を今度はフェアウエー右サイドに打ったのですが、結果的には1球目が問題なくプレーできました。

2打目は池越えで短く止めなければならない約150yが残りましたが、なんとか少し右サイドにオン。

気持ちのよいパーで締めくくることが出来ました。(^^)
(前回2打目をミスってボギーにしてしまっただけに。)



いやー、それにしても楽しいコースです。

お気に入りのトップ3に軽くランクインです。(^^)



6/30/2012

ペリカン・ヒル(サウスコース)の2


こちらのコースはすでにご紹介しております。

・ ペリカン・ヒル(カントリークラブ・ノースコース)
・ ペリカン・ヒル(カントリークラブ・サウスコース)
ラウンド記録 (ペリカン・ヒルズ・ノースコースの2)

他にも、これも
エンジェルズ・チャリティー・トーナメント

ペリカン・ヒル・ノースコースでのトーナメントでした。


そういう訳で、今回はサウスコースの2 です。

値段が高いコースなのでなかなか足を運びませんが、いつ来ても非常に美しく、海風が気持ちよくて、戦略的で、挑戦のし甲斐があるコースです。 さすが トム・ファジオ氏設計のコースという感じです。


Pelican Hill Resort & Country Club
http://www.pelicanhill.com/#/golf/


面白いのは、その高い値段は平日でも土日祝日でも変わらないという設定です。
ペブルビーチもそうかな?

来る人は曜日関係なく来る、まぁ、そういうことなんでしょう。


今回ちょっと可笑しかったのが、10番ホールに来た時に前の前ぐらいに居たらしき組がティーイング・グラウンドに居たんですね。 20代に見える若い人3人組。

そしたら、「Please pass us and go ahead.  We suck, and it takes time anyway. 」とか言うわけですよ。
お言葉に甘えて 先に行かしてもらいましたが、ホントにあっという間に後ろに見えなくなりました。

彼らの一人は、ティーの50y先ぐらいから2打目?3打目?をプレーしてましたし、いくつかショットも手も確かに、なぁ、って感じで理解は出来ましたが、  ・・・よくまぁこんな高い料金払ってこのコースに来たのね。 きっとお金持ちなのね。 ここなら空いてるしね。
・・・案外良い考えかもです。

世の中にはいろんな方が居ますねー。(^^)



それではまた、前回と違うホールをいくつかご紹介いたしまして、ラウンドのスコアを記録しておこうかと思います。


こちらは4番ホールのパー3。
オーシャンビューの景観が素晴らしいコースなんですが、山側の景色も雄大です。

画像をクリックで拡大します。


気持ちいいでしょう、このパー3? (^^)

写っているのは、この日シングルで我々の組に合流したピーターさんです。
アリゾナから2週間の休暇で来ているっておっしゃってました。

このホール、私は7番アイアンで打ってカップの右後ろ、2段グリーンのこっち側に乗せましたが、このパットは打ちきれずに外してパーでした。 (よく見ますとボールが写っています。)

私のFT-3ドライバーの打球音を聞いて、「それ、パーシモンでネジの頭ンとこで打ったみたいな音がするね。」とかおっしゃってましたんで、25年以上はゴルフしている方ってことですね。(笑)

「そうそう、そこで打つと5y 距離が稼げるとか言いましたよねー。」って、ちょっと盛り上がってしまいました。(^^)



2年前の前回、クアドループル・ボギーを喰らった5番ホールは無難な2パットのパーで通過し(笑)、こちらは海へ向かって打っていく11番ホール パー4のセカンド地点です。

画像をクリックで拡大します。


グリーン周りのバンカーが口あんぐり開けててすごいでしょ?
後ろに見えているのが、太平洋です。(^^)

写っている友人は、この絶好の位置から右のバンカーへ。(x_x)

このホールのティーショットは、実は私はちょっと左へ曲げていたんですが、木に当たって右に跳ねてくれまして、助かりました。
2打目は もう当たり前のようにグリーンの左手前サイド狙いです。

それにこの日はピンの位置がほぼ中央左寄りで右サイドの難しい位置ではありませんでした。
右はじにカップが切られていると、このホールは数倍難しくなりますね。



こちらの写真は、海に一番近い12番ホールの中程にある、バンカーのようなものです。

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レーキが無いところを見ますと、ウエイスト・エリアになっているようです。

入ってみたいような、入ってみたくないような。(笑)


私はこのホール、グリーン右奥のバンカーに行きまして、砂の無い硬いバンカーの底と、グリーン後方に見えている太平洋に苦労しまして、3回もバンカーから打ってしまいました。(x_x;

(どうせそんなんなら、あそこ ↑ へ入っときゃよかったですよ。(^^;)



最後に、非常に良いショットを打てた15番ホール2打目の写真です。

約360yのパー4のパー4 なんですが、かなりの斜度で登りっぱなしの上に右ドッグレッグになっていまして、グリーン周りも深いバンカーとブッシュ、谷でガードされていて非常に難しいホールです。

画像をクリックで拡大します。


私のティーショットはフェアウエーの右サイド、この位置に。

右サイドですと残り距離は短くなりますが、グリーン右サイドのバンカー越えになって 右側もアウトです。

この位置からで、グリーンセンターまでは130yぐらいのはずですが、ピンは奥、しかもかなりの登り傾斜を計算しまして、風も頭に入れますと、170-175yぐらい打っていく感じかな、ということでユーティリティーの4番を持っています。

私はラウンド中は素振りを滅多にしませんので、この写真はまさに今打とうとしているところです。

このショットをカップの奥10歩(約7m)に付けました。(^^)

下りのパットを慎重に距離をあわせてパットしまして、タップインの2パット。
このパーは嬉しかったです。