前回の記事で、もしかしてプル角?とか書いてみたんですが、ちょっと調べてみようと思ったら、余計に訳が分からなくなってしまいました。(x_x)
ざっと検索して読んでみたプル角についての説明がされているところを列挙してみます。
教えてgoo 「プル角ってなんですか?」
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3690657.html
ここでは、かなりのメーカ批判が展開されていますね。
・・・ちょっと疑問。
シャフトの入り方
http://www.wafu.ne.jp/~don/tng/gear/gear61.html
こちらはドライバーの例ですね。
ドライバーのフックフェースは、ヘッドが大きくなって重心距離が長くなり、MOIが大きくなってローテーションによってヘッドをスクエアに戻してくるのが間に合わなくなるため、あらかじめフックフェースにして帳尻を合わせています。
一時期は嫌われていましたが、今ではプロモデルでもフックフェースのものが少なくありません。
(ただし例えば私の愛用しているFT-3などはTourラインの8.5、9.5、10.5度ロフトのものはスクエアから-1度とかオープンになっています。 コンポジット・ヘッドで、重心距離が昔のパーシモン並に短くしてあるからです。)
でも、アイアンとは事情が違うような・・・。
KUTSUMAオリジナル SW
http://www.interq.or.jp/world/eliot/henaiteki/kutsuma/kut001.html
どれがスクエア?
http://www.wafu.ne.jp/~don/new/gear/gear020307.html
どうもですね、総合してみますと、スコアラインを目標にあわせソールを座らせたときに、シャフトが左から入っている角度がプル角、と言うことらしいです。
右から入っていれば、マイナスのプル角(プッシュ角?)。
さて、そういうことでこちらの写真をご覧下さい。
左がプル角の付いたアイアンで、右がほぼストレートか若干マイナスのプル角が付いたアイアンです。
・・・そんな訳ないですね。(スミマセン )
これは両方同じクラブです。
こういうふうに写真を撮りました。
いまいっちょ、もやもやしますねー。
ちょっと考察してみます。
trimetalさんと少しコメントでやり取りさせていただいたんですが、構造を単純化して考えてみます。
お箸がシャフトで、名刺がアイアンのフェース面だとしますね。
赤い丸が付いている1点で接触しています。
(私の手が邪魔ですが、無視して下さい。)
クラブフェースとシャフトの関係は3次元的ですが、立体的に3つの軸に分けて考えてみます。
ロフト角方向の黄色の自由度をx軸としまして、ライ角方向の水色の角度がy軸とします。
残る方向z軸の自由度はお箸を軸にしたピンク色の回転方向になりますので、シャフトが断面が円の棒である限り、変わって来るのはグリップの向きだけ、と言うことに。
まぁ逆に言いますと、クラブフェースとシャフトの位置関係は、ロフト角とライ角のみで決まってしまうと言うことです。
アイアン・フェースとシャフト“のみ”の関係に限っては、プル角は物理的に存在しません。
ますます府に落ちませんね。
上記のリンクをよくよく読んでみますと、ソールの座り具合によって、ソールが一番しっくりと座る位置でスコアラインを目標に向けて、シャフトの入りを見るんだそうです。
ラウンドソールになっているアイアンではプル角が測定しにくい、・・・らしい。
で、もう一回、私がふざけて撮った写真を見ていただきたいのですが、左右の違いは、ソールの仕方だけです。
左はロフトが少し立っていて、右はロフトが少し寝ているだけの話。
芝の上ですと、どちらも特に座りが悪い感じはしません。
一人で写真撮ったぐらいですから。
それとこれ(構えたロフトの違い)って、バンス角の違いがそのまんまでるような・・・。
では、アイアンの座りとはなんなのか?
試しに、X-Tourと690.MBの両方のPWを、平らな滑らかなコンクリートの上でソールしてみました。
両方とも、少しラウンドソールになっていて、微妙なところだったんですが、どうやらしっくり座るところは、両方ともシャフトがまっすぐ見えましたから dead straight(ど真っ直ぐ)でした。
うーん、両方プル角0か。
(でもこれ、PWですよ?)
でも、ちょっと考えてみますと、どこの工房でも、グリップは真上がスコアラインが目標を向くような位置で装着してくれますよね。
そのグリップ位置でグリップして打つ分には、ソールがラウンドしていようと平らであろうと、自分の握った部分とアイアン・フェースの関係は一定です。
ソール形状は、クラブの芝からの抜けには影響が大きいにしても、フックフェースとかスライスフェースとかには関係なくないですか?
・・・尻切れトンボなエントリーですが、ここでいったん終わります。
追記します。
ちなみになんですが、和製英語と知りつつ、「pull angle」で検索したり、
意味合いから言って、「iron, hook face」で検索かけたりしてみたのですが、該当するような内容は今のところひとつも見つかりません・・・。
日本だけにある概念なのでしょうか・・・?
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さらに追記:
是非、コメントいただいたみなさんのご意見をご参考下さい。
コメント欄にて疑問点が解決したように思います。
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実は続編があったりします。 → 「 プル角のヒント?」
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8/20/2022
12年ぶりに追記しました。 --> 「プル角についてと、その他日本ゴルフ界に独特の表現」