お友達の道具屋さんがイーデル・パターのフィッティングにいらしたところ、ストロークに合っておりませんので他のパターをお奨めします。と言われ、ライ角の合うパターを新しく購入なさってライ角調整もなさる予定で調子が良さそうだ。という記事を書かれていました。
フィッターさんのところで取ったデータと、iPINGのアプリで取ったデータがほぼ同じであったということも書かれていまして、懐かしいと同時に iPINGが進化していたことが判りました。
あれ、すごいアプリなんですよね。 状況の差によるストロークのほんの小さな変化が如実にデータに出ます。
私は過去に3つ記事を書いておりまして、いずれも2011年のものです。
「iPING (パッティング・アプリ)」
「iPING 試してみました。」
「続・ iPING 試してみました。」
随分と画面も変わっていました。
実のところ、iPINGというアプリではなくなっていまして、PINGのアプリの一部、Putting Practice with iPING Cradle という位置づけになっていました。
まずはアプリを立ち上げ、 iPhoneを壁などの垂直面に押し当てて、キャリブレーションをします。
そして、「Ping!」って音とともにボールをストロークします。
いまだに iPhone 4Sを使っていることもありまして、PINGから当時出ていたクレードルも健在ですので、カーペット練習場にて10フィート相当の距離を10ストロークしましてデータを取ってみました。
実際には、グリーン上で10フィートの距離をパットするのですが、このカーペット練習場は私が普段ラウンドしますスティンプメーターで 9.5フィートくらいのグリーンと比較しますと 30%ぐらい速いスピードですので、13フィート、カーペットのタイルで6枚半を設定しまして、10ストロークしてみた訳です。
出てきた私のデータがこちらです。(^^)
(えーっとまぁ、定時の夕方4時はだいぶ過ぎてますのでオフィスでちょっと遊んでもまぁ良しとしといて下さい。(^^;)
過去の記事の数値とさほど変わっておりませんですね。
Closing Angleというのが、一番開いた時と一番閉じた時の角度の差でして、私のストロークは
PINGに因りますと、L字パターが一番合います。45度くらいのアンサーでも可です。という推奨です。
6.6° となっているのが、
これはどうやら8.9が最終ストロークのデータで、6.6度が平均値ですね。
consistencyは、棒グラフの凸凹に現れていると考えて良さそうです。(以前はconsistencyって項目があったのですが。おそらくPatting HDCPというAppのメニューの方にあるのかも知れません。)
Impact Angle -0.4° というのは、ボールを打った瞬間のフェースの角度で、マイナスはクローズ側に0.4度閉じているという意味です。 この数値はプロでも 0° ではありませんで、+でもーでも良いから毎ストローク同じ数字になることが望ましいそうです。
5年間でテンポがちょっと速くなっていたところだけが、過去の数値と変わっていた部分です。 以前は2.2くらいでしたので、これはちょっと早過ぎのような気も。
デジタルパットに慣れて、あまり目で視認しなくてもよくなったので早くなったのか、もしくは (こっちの方が怪しいと睨んでますが) ドライバーのスイングのテンポを短くしたことでパターもテンポが短くなったの“かも”しれません。
(そうだとすると、自分的には軽く衝撃かも。)
さて、そして下2つが以前のiPINGには出なかった (と記憶してます) データです。
Lie Angle (ライ角) は18.3° となっています。 インパクト時の鉛直に対しての数値なので、パターのライ角でいうところでは 71.7° になります。
上の写真には出ていませんが、セットアップ時のライ角も記録されていまして、そちらは 17.1° となっていました。 72.9° 相当ですね。
最後に Shaft Lean というのはシャフトの傾きで、インパクト時で -0.3°、これはハンドファースト方向にわずか 0.3° 傾いてますよ、という意味です。
同様に、セットアップ時の傾きも記録されていまして、私は -2.4° でした。
まぁ、これはほぼ垂直と言ってもいい範囲ではないでしょうか。
私のパターのスペックは、ロフト4°、ライ角71°、シャフト長(パター長)が35インチとなっています。
大体ストロークに合っているんじゃないでしょうか。
データを取る度に、例えば実際のグリーンでストロークしたりですとか、出てくるデータは若干違ってきますので、おおよその部分で合っていれば大丈夫だろうと考えます。
ヘッドのウエイトも変更して少し重くしていますが、それ以上に利いているカウンター・ウエイトが入っていますので私には先代同様とても使いやすいパターです。(^^)
このアプリは本当にすぐれものです。
例えば測定にはまっすぐのラインを打つように推奨されていますけれど、敢えてグリーンのフックラインの部分でデータを取りますと、以前「ダウンヒル・スライダー」という記事に書きました、「subconcious (潜在意識) が足りない読みを補おうとして勝手にパターヘッドをオープンにしてインパクトする」なんていう様子が数字に出て来ます。
本人は真っ直ぐ打っているつもりなのに勝手にフェースが開くんです。 これはもちろん結果にとっては良い方に出る動きです。
是非お試しになってみてください。(^^)
しかしPINGでクレードルを販売しなくなったのはもったいないですねー。
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追記 (3/08/2016) : 追加データを今度はエースパターで採りました。
→ 「iPINGをエースパターでデータ採り直し」