2/05/2010

クロスハンディド・グリップ


そういうわけで、半年以上忘れてしまっていた(^^;、英語シリーズ第7弾8弾です。(^^)


このところ話題にしていた、ストレート・ペンデュラム式のストロークに持って来いだと言われているクロスハンド・グリップですが、
英語では「cross handed grip」 と言います。
英文法的には、“ed”が付きますね。

「cross hand grip」 という綴りも無くはありません。
略称は短い方が良いですしね。
Googleのhit数で比べると3倍ぐらいの差で、“ed”が付く方がポピュラーです。


クロスハンディド・グリップがよいと言われる理由は主に2つです。

・ 右肩が下がること無く、肩のラインが水平になる
(levels the shoulders)。

・ リストをロックして(locks the wrist hinge)使うことがやりやすいので、
こねない (takes the wrists out of the stroke)。
方向性が安定する (face angle gets stable)。



デーブ・ペルツが面白いことを書いていまして、

ところでこのグリップは、「left hand low grip」 と呼ぶのが正しい。
もっと言うと、本来は「lead hand low grip」 と呼ぶべきだ。
(↑左利きのプレイヤーも居るので。)
なぜか「cross handed grip」って言い方はよく使われているようだけれども、正確には「crossed handed grip」 って言ったら、こんな風になっちゃって打てないでしょ? ↓



わはは。 挿絵の写真を自分で実演してみました。
とても打てません。


Left-Hand-Low gripを略して、「LHL grip」 という呼び方もかなりポピュラーになって来ました。
この呼び方なら、Lead-Hand-Lowも含まれますし、短いですし、この携帯メール(Text Message)時代にあって、一番いいネーミングのような気がしますね。


「LHL grip」には、トム・カイトやジム・フューリックのようなオーソドックスなLHLスタイルや、ベルンハルト・ランガーの右手でグリップごと左腕を掴むスタイルもありますし、かなりのバリエーションがありますが、なぜか「Cross Handed」か「Left-Hand-Low」しかバリエーションの呼び方が無いみたいです。


一方、順手グリップのバリエーションのネーミングとしては、

Reverse-Overlap: ポール・エンジンガー
Finger-down-the-Shaft: ナンシー・ロペス
Push Hand: ジャック・ニクラス
Equal Hand: アンディ・ノース
Split Hand: マーク・ウィービー
Opposed Palm: コーリー・ペイビン
Claw Grip: クリス・デマルコ

などなど、けっこう細かく違いを表現した英語表現があります。

ちなみに私はエイジンガーと同じリバース・オーバーラップ・グリップで握っています。
そして、Life Line (生命線) Gripですね。(笑)



私の息子が1歳8ヶ月で練習グリーンに遊びに行ったときにも、娘が2歳なったばかりの頃に練習グリーンに遊びに行ったときにも、ふたりとも、クロスハンド・グリップでパターを握っていました。
それも、少しスプリット・ハンドでしたね。

ちっちゃい子用の短い軽いパターですので、重くって、と言うことだけが理由ではないと思われました。

実はかなり自然なグリップなのではなかろうか?
と、感じた次第です。(^^)


クロスハンド・グリップは、パッティングではかなりポピュラーになりましたが、他のクラブをクロスハンドで打つ人はなかなか見ませんですね。

私は、以前(ゴルフ版リアリティー番組の)The Big Break(VIでしたかね?)で一人見たのと、今Nationwide Tourでプレーしている、Josh Broadwayと、2人しか見たことがありません。




Josh Broadway

(写真をクリックすると、NBCのLate Night with Jimmy Fallonのページに飛びます。)



動画も少し、ここ↓で見られます。
去年のですけどね。 #4で出てくるショットがそうです。
サンドウエッジであわやイーグル。




米国人にいろんな場面でたまに思わされるんですけど、「どうやったらここまで上手くなるまでに誰グリップを直させようと思わなかったのか?」って、思います。
ある意味、すごいことだと思うんですよね。


なんかね、芸術的とも言うべきか。
どうなってんだろ?って思っちゃいます。



それで思い出した余談ですが、私の好きな英語表現のひとつに、
「rocket science」っていう言い回しがあります。

TVの通販とかで、「この良さを判るのに難しい知識は必要ありません。(誰でも分かります。)」なんて言うフレーズを言うとして、そういう時に、
「You don’t have to be a rocket scientist to understand this.」とかって言うんですよね。

「そんなにむずかしくないよ。」って言うときに、「It’s not rocket science.」って言ったりとか。

可愛いってか、なかなか英語らしい、いい表現だと思ってます。


去年、ヒューストン旅行に行ったときにNASAのスペースセンターでお土産にうちの息子にTシャツを買ったんですが、その背中にはこの慣用表現を逆手にとって、
「It’s not rocket science. ...Oh, wait! Yes, it is.」って書いてあります。(笑)



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(英語シリーズの過去ログ・リンク)

第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
第7回: 大叩き 
(番外2): ホーガンとジンジャーエール
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


2/01/2010

ノリさんの、誠に鋭いご質問への回答


記事の予定を変更しまして、ノリさんへのお返事を先にします。(^^;

前記事: 「ダウンヒル・スライダー その2



ノリさんから誠に鋭いご質問をいただきました。

一言で「◯◯歩です。」と答えても意味がありませんので、キチンとお答えするため、

・・・というよりもむしろ、私の回答が正しいのか間違っているのかも含めまして、いろいろと追加で考える機会としてもとても有用だと感じました。
・・・ので、記事に書くことにします。
(これだから、ただの自分のゴルフノートじゃなくて「ブログ」を書くって言うのは貴重です。 ノリさんいつもありがとうございます。m(__)m)


まぁ我々デジタルパット派なら当然の質問とも言えるかもしれません。(^^)
いったい何歩で打つべきなのでしょう?
無意識も込み?なるべく排除?

物理的な条件はどうでしょう?

本当にでだしは軽く登っているのか?
左への斜度はどのくらいなんだ?
お前の歩測は上り下りで影響ないのか?
ボールからカップへ真っ直ぐ歩くのか、ライン沿いに歩くのか?

画像をクリックで拡大します。


この写真の傾斜はですね、ボールからカップへ直線で真っ直ぐの方向には、緩やかに下がり途中から左へ斜度を増す感じです。

True Breakの目印のティーの方向へは、最初気持ち登る感じになります。

つまり、取るラインで距離的な感覚も変わって来ちゃうんですよね。




ここでまたまた、理科系おやじの机上の空論的な推察を炸裂させます。
わはは。(笑)
画像をクリックで拡大します。


もしグリーンが、この絵のような板状の「一定の斜面」だったとしたら、どのくらいの強さで打てば良いのでしょう?

ボールからカップまでは、ちょうど7歩、そして完全な横のラインだったとしますね。

白い方の線のようなボールの軌道を想像してしまいますが、それだとAのボール地点での打ち出しの初速と、Cのカップ地点での終速が同じ、つまり速いスピードでカップに到達しますので、カップの上は通るものの、とても入りそうにありません。
(まぁ、この白い方の線は忘れて下さい。(^^;)
青い線のような軌道を取り、段々にボールのスピードが緩くなってカップインするイメージです。
カーブの頂点Bの位置から、下りの触るだけのパットをするようなイメージですよね。

つまり、完全な横のラインって言うのは、言わば、「登って、下る」距離感の難しいラインに他ならない訳です。
打ち出しのX軸方向成分にはカップに届く程度の初速を与えられ、Y軸方向には、初め登っていって位置のエネルギーがあがり、頂点Bを過ぎると今度は高さの位置のエネルギーで加速しておりてくるのと、芝との転がり摩擦の兼ね合いで降りてくる、そんな感じに考えてみます。


それでいてちょっとトリッキーなのは、打ち出しの角度が右へずれればずれるほど登りの斜度はよりきつくなる訳ですよね。
左へずれれば、斜度が緩くなりますから打ち出しが同じ強さを保ったとすると、強すぎてしまいます。


「真っ直ぐ登って、尾根を越えたら真っ直ぐ下るライン」も難しいですが、だいたい尾根をちょうど越え切るまでの強さで打つことができれば、・・・って目安が付くのでデジタルパットで対処出来ないこともありません。

しかしこの完全横の傾斜の場合は、頂点に向かっていく角度によって、尾根の位置が変わってくるって言うことになりますから、距離だけでなく、打ち出しの方向性も精度が無いと対処が難しくなってきます。

ボールが通る軌跡の距離は明らかに直線の7歩より長いですし、それと、ボールの移動中は常に芝からの転がり抵抗摩擦がかかりますから、登って最後下るとは言え、7歩より強いスピードで打たないといけないでしょう。


で、結局、元の写真のラインに戻りますが、何回も打ってみて実感してみるしかありません。


ターゲットのティーに合わせてパターを構え、ボール軌道の頂点位置をイメージしてストロークしてみます。
とりあえずは、7歩の強さで。

これだと強すぎるみたいです。


6歩はどうだろう?
・・・これはちょっと弱いか。


などとトライするうちに、(笑わないで下さいね)一度なんかは、目標のティーに集中するあまり、subconsciousが勝手に補正かけまして、ボールがティーをヒットしてしまったりしました。(笑)
ずいぶん右に出てしまったもんです。


あくまでもこのラインの場合ですが、カップ周辺の斜度がなかなかにきついため、写真の位置にボールを止めるのは至難の業でした。

どうしても、かなり上手く打ったなと思ったボールも、後ろに置いた棒に触ってしまいます。
カップインしちゃったりとかも。

7歩ではどうしても若干強く、6歩では明らかに短くなってしまう感じでした。
どこまでsubconsciousが働いてしまっているかも含めて、かなりの練習と慣れが必要です。

読みは足らなくないはずなので、強く打ってしまう必要はないんですが、
subconsciousがちゃんと認識してくれるかどうか?と言う意味で、ちゃんと7歩の距離を正確に出せていたかどうかもやや自信がありません。

敢えて表現するなら、6.75歩ぐらい(←ホントか?(^^;)のやつが、あそこへ止まったと思いますが、意識してビシッとデジタルに打つには、こういうラインは難しい。 ということが判りました。

まぁ、デジタルであろうが無かろうが、ダウンヒル・スライダーは難しいには違いないのですが。


ちょっと思ったのですが、Bのやや内側にティーを立てて、そのティーを回り込んでカップに向かうように練習する方法も良いかも知れませんね。
Subconsciousにむしろ頼ってしまって、サンディエガンさんにアドバイスをいただいた、上50cmぐらいに止めるイメージで打ってみる。

目標を、True Breakに合わせて構えますと、確かにことごとくA側に外しますねー。
このAiming lineは違ってるんじゃないか? って思ってしまうのも、気持ちが分かります。


もちろんラインにもよる訳ですが、曲がりの頂点Bまでの距離を打つ計算をして、その距離を見極めて打てるようにすることも、ライン取りの修正以上に大切だと、あらためて思いました次第です。





1/29/2010

ダウンヒル・スライダー その2


前回の記事、「ダウンヒル・スライダー その1」の続きです。


まずはまた写真に線を引いたものからご覧下さい。

画像をクリックで拡大


本当のAiming lineに打ったボールの軌道(ライン)は、黄色い線のようになっていました。
カップインするボールも、大体この辺りを通ります。

線が重なって見えにくくなることを避けるため、ボールのところの線の起点を少しだけずらして記入してありますが、本当のAiming lineの白矢印と、実際に打ったボールの打ち出し接戦(図中の紺色の矢印の線)は、最初のラインの読みが1/3しか読んでいなかったにも関わらず、それほどかけ離れた角度にはなっていません。


ここまでは、前回の記事で説明されたとおりになっています。


ツアープロでさえ、こうした補正が入ってパッティングしているのだそうです。
経験から、補正を強めにかける術を身に付けているのでしょう。


ちょっとすんなり飲み込んで信じるのが難しい仮説だと思ってしまいますね。
(私自身がこうして写真入りで正しいと確認しているにも関わらず、そう感じてしまいます。)

デーブ・ペルツ本人も、発見当時はまったく信じ難かったが、これは仮説などではなく、単に数重ねたリサーチの結果の事実である、と。
人間のsubconscious(潜在意識)のすごいところなのだそうです。


おいおい、完全ペンデュラム式の真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すストロークはどこ行っちゃたのさ?

実際に生徒さん達も、いくら説明されても信じることができず、また、頭で理解したとしても、「ではトゥルー・ローラーで割り出した本当のAiming lineに構えて、潜在意識に引きずられること無くラインに沿って打ち出すパットの打ち方を練習しなさい」ということで練習を重ねても、結局は心からの理解が出来ずに疑いを持ち始め、スクールを辞めてしまう人が続出したそうです。


ちなみに、本当のAiming lineに対して正しく構えさせた上でパットをさせると、みんなことごとくA側に外し始めるんだそうです。

なぜに、こういった事実をデーブ・ペレツ以外の誰も気が付かずに来ているのでしょうか?

subconscious(潜在意識)は、誰にも、本人にさえ気が付かせること無く、考えて意識した動きを凌駕してこうした補正を入れて体の動きを支配しているのです。

それが証拠に、スイングの動画を撮影して本人に見せると、誰もが「自分の頭でイメージしていたスイングとぜんぜん違う!」と言って驚くのだから、意識していないsubconsciousに支配されて体が動くということは、全く不思議ではない、ということなんだそうです。

本を読まずに私の短い説明だけで納得しろと言う方が無理かも知れませんが、ペルツ先生が行ってきた色々なリサーチの内容を読み、実際にグリーンで実践してみて、私は本心から「これは凄い。」と納得するに至りました。

以前パッティング動画を撮影してみた記事でも、無意識に行っていたスタンスの補正や、ストロークの補正が映って捉えられていました。


中には、「なんだよ、どうせsubconscious(潜在意識)からの補正が入るんなら、それで良いじゃん。」と考える生徒さんも出てきます。

これは私も思いました。
ツアープロみたいに究極に上手い人も、subconscious(潜在意識)からの補正込みで打っていてあそこまで上手いのだから、それはそれでいいんじゃないか?

別のお話ですが、長い距離のパットを寄せる「Lag putt」の打ち方に、subconsciousを大いに活用して距離感を作らせるという、ペレツ先生のsubconscious積極利用姿勢からしても、それで良いじゃん。という意見はもっともな部分もあります。

(またまた余談ですが、このラグ・パットの記事書いたときにも、「意外に9歩以下で3パットしてる、それもDSのラインがほとんどだ」とか書いてますね。
ご多分に漏れず、グリーンのスピードの読みの間違いだ、と勘違いな分析をしています。 ←これもペルツ先生の指摘通りの間違いです。)





本来のAiming lineに対して、breakの読みが大きく足りない1/3程のラインに構えますと、subconscious(潜在意識)は、ここままでは全くカップインしないことを無意識に知っていますので、補正を入れてきます。
ひとつには、パター・フェースのセットする角度を右にずらす。
ついで、ストロークを無意識な範囲でインサイドアウトに出してなんとかカップに近づけようとします。


実はもうひとつ、subconscious(潜在意識)がやってしまう動きがあります。
より膨らみの薄いラインでカップインさせようとするため、ボールのスピードを上げてしまうんです。

かくして、ボールは大きくカップを通り過ぎて行く結果になります。


20数年もゴルフをやってきて、ラインの読みは上手くは無いなりにも、大きく曲がるラインは下って行くって良く知っていますし、かなり速い下りのラインでもほぼ真っ直ぐならば距離を合わせて打つこともできるって言うのに、その割には、

・・・なんでこんなに打っちゃうんだろう?って不思議だったんですが、subconscious(潜在意識)がやっていたのですね。

なんか、すごく納得です。



ツアープロでさえ、読みが1/3程に浅くなってしまう理由ですが、この図を見て下さい。↓

写真をクリックで拡大します。


図中の「a」が、「true break」です。
これに対して、ボールの転がるラインの最も膨らんだ部分の幅「b」を、
「visible break」と呼びます。

本来ならば、「c」が「visible break」ですが、「フィニッシュの重要性」という記事で書きました、8秒間の人間のフィーリングの短期記憶を上手く利用してフィードバックをかけていない場合は、時間をかけて読んだ方の「b」に近いものが「visible break」になって来ます。

フィニッシュを止めてボールの軌跡を姿勢を変えずによく見て目に焼付け、繰り返しフィードバックをかけて行くと、段々「b」から「c」の方に近づいてきてくれると思って期待しています。


この現象、じつは以前、この記事を書いたときに、ここまでキチンとではありませんが、おぼろげに感じていました。
この時の青線を、もっとカーブの接戦にぴしっと引いて本来の打ち出し線としたならば、あの時の度合いもまた1/3程度になっています。
当時は1/2ぐらいで線を引いてましたが、引き方が間違ってます。
(↑これも、subconscious(潜在意識)によるイタズラのせいでしょう。(笑))



そして、subconscious(潜在意識)による補正は、その大きさが小さければ小さいほど、正確になって来ます。
補正する度合いが大きいと、subconscious(潜在意識)も、より強く働きかけて、その人のconscious(意識)をねじ曲げて、必死に戦わなければなりません。

真っ直ぐに近いラインほど打ちやすいのは、補正する量が小さくて済むからなんですね。



さて、ここまで来て判ったのは、本当のAiming lineに向けて打って練習した方が、ずっと楽に補正出来てよりカップインに近づけるということです。


でも、無意識にずれて打っているのに、どうやって直して行ったら良いのでしょう?

最初に、目標として刺したティーに向かって打っていくと、ことごとく右側のA側に外れ始めます。

ここで練習すべきは、breakのあるラインであっても、目標のAiming lineに沿って真っ直ぐに打ち出せるような練習です。
・・・が、そうは簡単に行きません。


A(bove)側に外すには、いくつか方法があります。
Aiming lineのティーに向かってスピードを強めに打ち出せば、A側に外れますね。
しかしこれは、カップインしなければやはり大きくカップを過ぎて離れて行ってしまいます。

ジャストのオプティマム・スピードで打ち出すことも、大きく曲がるラインでは難しい。
subconscious(潜在意識)がまだ慣れていないからですね。


そこで、A側の、しかもボールとカップを結んだ線より右側にボールを残せるように打つ練習をします。
刺してある目標のティーに向かって構え、例えカップを過ぎたとしても、置いてあります棒までは行かない距離でボールが止まる強さで打ちます。

打ったボールのラインは直後に重力で白い直線から外れてきますから、ティーに当ることはありませんね。
ストロークで右に打ち出してしまわない限り。



実際にやってみますと、カップの後ろの棒に当たらない強さでパットを打つことは、カップインさせるよりも難しいことが分かります。

この練習、実際にはラインとかグリーン上には見えませんから、この写真みたいな状態での練習になりますね。↓

写真をクリックで拡大します。


傍目には、大きく曲がるラインの練習には見えても、入れること自体よりも棒に当てないように、ラインに真っ直ぐ出せるように、subconscious(潜在意識)になるべく少ししか補正させないように自分の脳の無意識をコントロールしている部分をトレーニングしている練習、という風には見えないことでしょう。(^^)


ラウンド記録を振り返ってみても、どうも5-9歩とかの距離で3パットしている事例が結構あるな、と感じていましたが、どうやらこのダウンヒル・スライダーでやらかしていたようです。

もうひとつ、ペルツの本には書かれていませんが、自分で自信のあるフックラインの方に、自信の無いスライスラインの時よりも短い距離からの3パットの発生する率が多いということも判りました。

このことはちょっと結論付けるにはデータ数のサンプル数が少な過ぎはするのですが、subconscious(潜在意識)がボールを入れに行って強くなる、という理屈から考えれば、大いに頷けるデータです。


この脳のトレーニングでは、こういったことを全部把握した上でパットしても、相変わらず棒に当てずにA側にパットすることはなかなか難しいですから、脳の「無意識」の修正/調整にはかなり時間がかかることだろうと思います。

願わくば、DS7BL-U3B-① (Downhill, Sideline, 7steps, Below, Long)などと記入しているパット記録が、DS7A-①という風に変わって来てくれれば、と思っています。

将来的には、DS⑦なんていう確率も、少し出てくれたら嬉しいことこの上ないのですけどねー ♡。