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4/23/2010

タイガーはなぜドライバーが打てていないのか?


ゴルフ・マガジン誌に出ていたんですが、この記事は、ある意味画期的だと思います。

いままで、タイガーのストローク・メカニズムに欠点を指摘したこういう記事というのは、ほとんど見られませんでした。
本人が、スイング改造を行った時に、それを肯定する形で以前のスイングの欠点を解説したものは何度も目にしていますが。


ブレイディ・リッグズという、レッスン・プロの人が書いたものですが、今タイガーが直そうとしてコーチのハンク・ヘイニーと取り組んでいるスイングは、事態を悪化させている、とまで言い切っています。



(確かに最近ドライバーは不調に見えます。)


元記事: 「Why Tiger Can’t Drive?」


私は必ずしもこの記事の内容がすべて正しいと思うわけではありませんが、これもタイガーの「sext スキャンダル」以降、周りの人達の反応が変わって来たことの現れのひとつかなー、と思わないでもありません。


なにはともあれ、技術的に気になる内容ですね。

記事の全訳はしませんが、どういうことなのか述べている部分を抜粋して紹介してみるとともに、私が思ったことも書き留めておこうと思います。



On Sunday at the Masters, Woods had another bad driving day, the kind that has plagued him for years. If you listen to his comments, you keep hear him saying the same thing: "I'm stuck, I'm stuck." (Also, "Tiger
Woods, you suck!")

日曜日のマスターズ最終日、ウッズはここ数年悩まされている症状でまたもやドライバーの調子が悪かった。 本人のコメントをよく聞くと、「 I’m stuck. I’m stuck. (詰まった、詰まった。)」と、いつも同じことを言っているのが聞こえます。
(また、「Tiger Woods, you suck! (タイガー・ウッズ、最低だ!)」とも。)


注: ↑ここのところは、stuckとsuckで韻を踏んで洒落てるんですね。


What he means by "stuck" is that the club is too far behind him as he is coming into impact. With his practice swings before and after he hits the driver, he continues to exaggerate getting the club more out in front of his body on the downswing. He is convinced that being "stuck" is the reason he is so erratic with the driver.

タイガーが、“stuck”と表現しているのは、インパクトを迎えるときにクラブがかなり大きく遅れて来る、という意味です。 ドライバーを打つ前と後の練習スイングでは、タイガーはダウンスイングでクラブを体の前もっとアウト側に持ってこようとし続け、余計に事態を悪化させています。 タイガー自身が、ドライバーが安定しないのは“stuck”してしまうことが原因だと納得してしまっているのです。


これほどまでにゴルフに対してsmart(頭のいい)なプレイヤーが、間違ったことを練習し続けているのはゴルフの7不思議のひとつだと言ってますね。

これほどまでに才能があり、運動神経もよく、人一倍練習するプレイヤーが、いつまでもドライバーをコントール出来ないでいるのは、“being stuck”してしまうことが原因ではないからだ、と断定しています。
もしそうなら、今頃はもうとっくに直っているはずじゃないか、と。


ウッズはこれまでずっと、インパクトでクラブを積極的にリリースするプレイヤーだったのに、ハンク・ヘイニーと組む様になって、クラブと腕と体を一体化して動かすスイングに取り組んでいることが、タイガー自身の自然の本能的な動きであるアグレッシブにターゲットに向けてクラブをリリースし、クラブが体を追い越す本来のスイングを妨げてしまっているのだ、と解説しています。


When he tries to get "unstuck," he is prone to two mistakes. First, the club gets too far out in front of his body, so when he releases normally he hits an enormous pull like he did on the first hole at the Masters on Sunday. The other miss happens when the club is excessively steep coming down: his body gets too far out in front of the club, and he blows it way right like he did on No. 11.

今のスイングのままで、タイガーが“unstuck” しようとすると、2種類のミスが発生してしまいます。 第1に、クラブが身体の前アウトに出すぎるとマスターズ最終日の1番で打ったような大ヒッカケが出てしまいます。 逆にクラブがダウンでスティープ(急勾配)過ぎて降りてくると、タイガーの体はクラブの前はるかアウト側に行ってしまうため、11番で打ったような大きく右に外してしまうミスが出ます。


私は、スイング理論に強くありませんので、his body gets too far out in front of the clubっていう部分がいまいちよく理解出来ていないので申し訳ありません。
・・・ということで、訳した上で原文を載せてます。スミマセン。(^^;



タイガーほどの才能溢れたプレイヤーが、13番で見せたようなdrop-kick sky ballみたいなショットを打ってしまうのはなぜ?
10年前に見せていた、3Wやロングアイアンでのスティンガー・ショットはどこへ行ってしまったの?
あれはカリーム・アブドゥール・ジャバーのスカイ・フック以来の素晴らしく有効な武器だったのに。

でも、いまハンク・ヘイニーと取り組んでいるスイングでは打てないのだ、と解説されています。


97年のマスターズでタイガーが見せていたように、ダウンスイングの初期にはクラブを後ろに残して体を先行させ、ややインサイドからボールにアタックをかけるような感じでインパクトにかけてクラブを完全にリリースするスイングこそが、タイガーの本能に沿っている。

・・・っていうことらしいです。



この記事の最後には、チッピング・ショットのことにも触れられています。

今年のマスターズでは、新グルーヴ・ルールが適用されていますから、フィル・ミケルソンやアンソニー・キムは、いわゆるフロップ・ショットと呼ばれる柔らかく高くボールを上げて、スピンではなく高さでボールを止める打ち方を多用してカップを攻めてきました。

しかし(ツアーでも一番にウエッジのスピンをコントロールするのが上手かったはずの天才プレイヤー)タイガーは、5ヶ月のブランクに加え、ウエッジの新グルーヴの影響でチップ・ショットを制御するのに苦しんでいたことも、興味深かった。 として結んでいます。


(原文をちゃんと全部訳さないでこういうこと言うのもなんですが、) この記事の内容については賛否両論があると思います。

(逆に言うと、あれほどドライバーに苦しみ、チップ・ショットに悩まされつつも、5ヶ月のブランクを克服しつつマスターズを4位の成績で上がってしまうのですから、やはりタイガーだ、という内容もちゃんと書かれています。)


私の場合は、読んで妙に納得しましたのです。




タイガー自身ももちろん、ハンク・ヘイニー・コーチも、この記事を書いているレッスンプロよりもずっとよくゴルフのことを知っているはずですし、権威もありますから、こういう記事を書くには、かなりの英断&勇気が必要ですよね。

まして私の意見は、微塵ほどの影響力もありませんので、続きを見るの方に書いておきます。(笑)


スイング論はともかく、私は以前から気になっていたことがありました。

タイガーが、タイトリストの975Dのプロトタイプのドライバーを使っていた頃、もっとドライバー・ショットに迫力があったし、いざという時の飛距離にも誰をも寄せ付けない凄みがありましたよね。


このころのドライバーは260ccとかの大きさで、現在の460ccのドライバーに比べると総じて重心距離が短く、慣性モーメントが小さいものでした。

重心距離だけをとってみますと、パーシモンのドライバーに近い数値じゃなかったかと思います。
スイングの正確なトッププロにとっては操作性が良い(私などにとっては曲がりやすい)ドライバーでした。


記事中にも解説されていますが、インパクトにかけてクラブヘッドがボールに向けてシャローに入ってくると、わずかにクラブフェースが開いて入ることになり、ややインサイドからアタックをかけ一気にリリースする打ち方ができます。

そういった打ち方には、操作性の高いドライバーの方が向いていると思うんですよね。


タイガーは年齢の割にはゴルフ歴がとても長く、基本のスイングはパーシモンで身に付けているはずですからね。


そういう意味では、ハンク・ヘイニーのスイング論というよりも、道具に合わせた自分の変化をしよう。
最新のテクノロジーに合わせて自分も進化しよう、というタイガーの取り組みなのだろうと、私は勝手に解釈しています。

今年新しく出て既にいろいろなツアーで7勝を上げている新しいFT-Tourドライバーは、重心距離がパーシモン並に短く、ヘッド容積も小さめに出来ています。

ナイキでも、こういう感じのドライバーを作ってタイガーに供給してくれたらなぁ。
・・・などと勝手に妄想していたんですが、今回の記事を読んで、あながち当たらずしも遠からずじゃないかな? なんて思った次第です。


4/09/2010

タイガー、ナイキの新CMが物議


いやー、それにしてもすごいですね、TWはTWでも、トム・ワトソン!(^^)



初日、67の-5アンダーでトップに1打差の2位ですよ!

トップのフレディーも50歳。すごい!


77年と81年に2度もマスターズ・チャンピオンになってますけど、もう29年以上前のことですもんねー。

しかも、今までのどのラウンドを取っても、今日のスコアは自己ベスト・タイだって言うんですから。
オーガスタのコース距離なんか、すんごい伸びてますもんね、30年前からしたら。

思わず、「ゴルフは歳を取るほど上達する」っていう、パラメントさんのブログを思い起こしました。(^^)


***


では、本題を。(^^;

マスターズ初日が始まろうかという中、ナイキが打ったタイガーの新CMが物議を醸してます。

タイガーの公式サイトからも、Youtubeにリンクされています。


まずは、百聞は一見にしかず。




亡くなったお父さん、アールさんの晩年の声が使われていますが、台詞はこう言っています。

"Tiger, I am more prone to be inquisitive, to promote discussion.

I want to find out what your thinking was,
I want to find out what your feelings are,

...and did you learn anything?"



どうお感じになりましたか?
こちら米国では、賛否両論といった感じです。

真摯な感じを受ける。
っていう意見もたくさん聞かれますし、

逆に「Creepy(ちょっと気味悪い)」って意見もあったりします。
お父さんは、もう亡くなっていますしね。

お父さんの浮気癖にタイガーが心を痛めていたなんて話しもありますし。

内容はともかくナイキは時期早尚なんじゃないか、とか、
この、物議を醸す内容こそ広告の真髄だ。とか。



探してみたら、日本語での紹介記事もありました。

「何か学んだか?」 ナイキがウッズCM解禁 (スポーツ・ナビ)
とか、

【最新】NIKEのタイガー・ウッズCM公開!「公共広告機構のCMのようだ」と評判いまいち[動画あり](Get in the Hole)
とか。

この↑中のアールさんのセリフの和訳 (↓)、ちょっと私には座り心地が悪いです。

「タイガー、私は何でも知りたくなる性格で、議論を促進したくなる。
お前は何を考えていたのかが知りたい。お前の気持ちも知りたい。
そして、学んだものはあったのか?」




というわけで、私なら(←正しいとは限りませんが。)こう訳すなぁ、と思うところを。↓


"Tiger, I am more prone to be inquisitive, to promote discussion.
「タイガー、私はお前ときちんと話しをしなくちゃならんが、突っ込んで聞くことになるかも知れん。

I want to find out what your thinking was,
I want to find out what your feelings are,
お前が何を考えていたのか本当のところを知りたいと思うし、
お前がいまはどう感じているのか本当のところを知りたいと思うんだ。


...and did you learn anything?"
...で、お前は何かを学んだか?」


蛇足ながら解説しますと、「prone」という単語には、(好ましくないことを) しがちな、傾向にある、というニュアンスが入りますので、本当は「inquisitive (根掘り葉掘り聞く)」なことはしたくない、という気持ちが入って来ます。

また、「promote discussion」にも、息子と話をするだけなのに、discussion (議論とか、じっくり話すイメージの単語)をプロモートする、という表現は、嫌だがやらねばならん、という気持ちが出ていると思います。


それから、「find out」のoutという前置詞には、fill out ((申込書などの空欄を)“全部”埋める)とか、tired out (疲れ“切る”)とかいうニュアンスがありまして、わざわざoutが付いていますしその上、「know」ではなくて「find」になっていますから、「真相を知りたい、洗いざらい堀り起こしたい」という気持ちが少なからず入った表現だと感じます。


それなのに、ちょっと間を置いて、「I want to...」からは、本来文法的には繋がらない疑問形の「, did you learn anything?」という台詞を、しかし一方で、しかも語尾を上げない肯定文のような調子で問いかけていますから、

(お前のそういった経験したことからでも) 何かを学び、考えるという言うことこそが大切なのだよ、お前にもいつも言っていただろう?
というニュアンスの台詞になると思うんですね。

台詞全体から、「お前はもうよく分かっているだろうから俺には答えなくてもいいが、自分でじっくりよく考えろ。」という、厳しいが優しい父、という雰囲気がよく出ていると感じます。


どうやって亡くなった方の声で台詞を構成したかよく存じませんが、タイガーとアールさんとの父子関係と信頼関係を踏まえた、とてもよく出来た台詞になっていると、私はそう思いました。




***

追記:

アールさんの台詞の出処が分かりました。

2004年に収録されたインタビューから切り取ったものだそうです。↓

Nike ad splices Earl Woods soundbites talking about his wife, not Tiger

「ナイキCMのアール・ウッズの台詞のつなぎ合わせは、タイガーではなく、奥さんについて語ったものだった。」っていう副題が付いていますが、これは間違いですね。

記事をよく読むと、奥さんのクルチダさんと、自分自身の、タイガーに対する接し方、教育方針の違いについて語っていて、やはりタイガーに向けてしゃべった台詞と言って良いように思います。


冒頭の、「タイガー、・・・」っていう名前を呼びかける部分だけ、他から持って来てつなげたんですね。


肝心のタイガー本人も、「お父さんなら、こういう風に言うと思う。」ってコメントしています。(^^)

2/05/2010

クロスハンディド・グリップ


そういうわけで、半年以上忘れてしまっていた(^^;、英語シリーズ第7弾8弾です。(^^)


このところ話題にしていた、ストレート・ペンデュラム式のストロークに持って来いだと言われているクロスハンド・グリップですが、
英語では「cross handed grip」 と言います。
英文法的には、“ed”が付きますね。

「cross hand grip」 という綴りも無くはありません。
略称は短い方が良いですしね。
Googleのhit数で比べると3倍ぐらいの差で、“ed”が付く方がポピュラーです。


クロスハンディド・グリップがよいと言われる理由は主に2つです。

・ 右肩が下がること無く、肩のラインが水平になる
(levels the shoulders)。

・ リストをロックして(locks the wrist hinge)使うことがやりやすいので、
こねない (takes the wrists out of the stroke)。
方向性が安定する (face angle gets stable)。



デーブ・ペルツが面白いことを書いていまして、

ところでこのグリップは、「left hand low grip」 と呼ぶのが正しい。
もっと言うと、本来は「lead hand low grip」 と呼ぶべきだ。
(↑左利きのプレイヤーも居るので。)
なぜか「cross handed grip」って言い方はよく使われているようだけれども、正確には「crossed handed grip」 って言ったら、こんな風になっちゃって打てないでしょ? ↓



わはは。 挿絵の写真を自分で実演してみました。
とても打てません。


Left-Hand-Low gripを略して、「LHL grip」 という呼び方もかなりポピュラーになって来ました。
この呼び方なら、Lead-Hand-Lowも含まれますし、短いですし、この携帯メール(Text Message)時代にあって、一番いいネーミングのような気がしますね。


「LHL grip」には、トム・カイトやジム・フューリックのようなオーソドックスなLHLスタイルや、ベルンハルト・ランガーの右手でグリップごと左腕を掴むスタイルもありますし、かなりのバリエーションがありますが、なぜか「Cross Handed」か「Left-Hand-Low」しかバリエーションの呼び方が無いみたいです。


一方、順手グリップのバリエーションのネーミングとしては、

Reverse-Overlap: ポール・エンジンガー
Finger-down-the-Shaft: ナンシー・ロペス
Push Hand: ジャック・ニクラス
Equal Hand: アンディ・ノース
Split Hand: マーク・ウィービー
Opposed Palm: コーリー・ペイビン
Claw Grip: クリス・デマルコ

などなど、けっこう細かく違いを表現した英語表現があります。

ちなみに私はエイジンガーと同じリバース・オーバーラップ・グリップで握っています。
そして、Life Line (生命線) Gripですね。(笑)



私の息子が1歳8ヶ月で練習グリーンに遊びに行ったときにも、娘が2歳なったばかりの頃に練習グリーンに遊びに行ったときにも、ふたりとも、クロスハンド・グリップでパターを握っていました。
それも、少しスプリット・ハンドでしたね。

ちっちゃい子用の短い軽いパターですので、重くって、と言うことだけが理由ではないと思われました。

実はかなり自然なグリップなのではなかろうか?
と、感じた次第です。(^^)


クロスハンド・グリップは、パッティングではかなりポピュラーになりましたが、他のクラブをクロスハンドで打つ人はなかなか見ませんですね。

私は、以前(ゴルフ版リアリティー番組の)The Big Break(VIでしたかね?)で一人見たのと、今Nationwide Tourでプレーしている、Josh Broadwayと、2人しか見たことがありません。




Josh Broadway

(写真をクリックすると、NBCのLate Night with Jimmy Fallonのページに飛びます。)



動画も少し、ここ↓で見られます。
去年のですけどね。 #4で出てくるショットがそうです。
サンドウエッジであわやイーグル。




米国人にいろんな場面でたまに思わされるんですけど、「どうやったらここまで上手くなるまでに誰グリップを直させようと思わなかったのか?」って、思います。
ある意味、すごいことだと思うんですよね。


なんかね、芸術的とも言うべきか。
どうなってんだろ?って思っちゃいます。



それで思い出した余談ですが、私の好きな英語表現のひとつに、
「rocket science」っていう言い回しがあります。

TVの通販とかで、「この良さを判るのに難しい知識は必要ありません。(誰でも分かります。)」なんて言うフレーズを言うとして、そういう時に、
「You don’t have to be a rocket scientist to understand this.」とかって言うんですよね。

「そんなにむずかしくないよ。」って言うときに、「It’s not rocket science.」って言ったりとか。

可愛いってか、なかなか英語らしい、いい表現だと思ってます。


去年、ヒューストン旅行に行ったときにNASAのスペースセンターでお土産にうちの息子にTシャツを買ったんですが、その背中にはこの慣用表現を逆手にとって、
「It’s not rocket science. ...Oh, wait! Yes, it is.」って書いてあります。(笑)



---

(英語シリーズの過去ログ・リンク)

第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
第7回: 大叩き 
(番外2): ホーガンとジンジャーエール
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


10/16/2009

ホーガンとジンジャーエール


私は実は全くもっての下戸でして、アルコール飲料は一切飲めません。

飲めば強くなると信じ込まされて大学生時代に散々飲んでみましたが、どうやら全く免疫ができませんでした。吐きすぎて血を吐いたことも2度ほどありますが、駄目でしたねー。



まぁ、そんなことはどうでもよいのですが(^^;、仕方が無いのでよくジンジャーエールを飲んでました。
コーラとかオレンジジュースだと目立っちゃうので、ジンジャーエールにストローを挿さないでもらっておいとくと多少は目立たないので。 まぁ、生姜風味自体が元来好きなので、味も好きなのですが。

ちょっと生姜おろし入れて食べる素麺なんかも堪りませんねー。(^^)

そうそう、ロサンゼルスで手に入らない日本食材のひとつに、葉生姜ってのがありません。谷中生姜っても言われるやつですよね。 お味噌付けて生でかじって食べます。 私はこれに目が無くて大好物なんですが、・・・そういえば10年近く食べてないかも。(x_x)



それはさておき、

Five Lessons The Modern Fundamentals of Golf (5つのレッスン 最新のゴルフの基本)」 こと、邦題 「ベン・ホーガンの『モダンゴルフ』 」の最初の方、グリップの解説が書いてある辺りに、ジンジャーエールが出てきます。

33ページです。 ちょっと訳してみます。


The golf grip is bound to function most effectively when the hands and fingers feel thin. Some days they do, some days they don’t. Interestingly enough, drinking some ginger ale, because of its effect on the kidneys, seems to prevent the hands from feeling too fat and puffy.

is bound to ~   (《必然》 きっと~する)
thin    (薄い、厚みの無い)
puffy   (ふくれた、腫れた、丸々した)

ゴルフのグリップは、手や指がすっきり締まって感じるときに一番効果的に機能してくれます。 締まって感じる日もあれば、感じない日もあります。 非常に面白いことに、ジンジャーエールを飲むと腎臓への効果によって、手が厚ぼったいような感覚を防ぐことができるようです。


If the weather is cold, of course, it always affects your feel. To make sure my hands were warm enough at Carnoustie, I carried a hand warmer in each pocket.

hand warmer   (手を温めるもの)
[・・・ですが、この後の文章で内容が詳しく説明されていまして、いわゆる懐かしい白金カイロのことだと判ります。]

天候がが寒いときは、もちろん(手の)フィーリングに影響してきます。 カーヌスティーで確実に手を充分に暖かくしておくため、両方のポケットにカイロを携帯していました。

で、このすぐ後、「暖かいボールはご存知のように冷たいボールよりも飛びますからね。」なんてことも書かれています。
(現在のルールでは、カイロなどを使ってボールを故意に暖めることは禁止されていますが。 自然にポケットに入っていて体温で温もるぐらいはOKですけどね。)


・・・seems to prevent the hands from feeling too fat and puffy. の部分を、日本語版では、「手のむくみを防ぐ効果があるようだ」、って訳してあるのでしょうか? (日本語版は読んで無くって存じ上げないのですが。)


私はあんまり感じたこと無いのですが、米国のゴルファーにはよく「手がpuffyに感じることがある」って言う人、確かにいますね。

puffyには、「はぁはぁ息切れする」って意味もありまして(機関車が坂を登るときとかも、huff, puff, huff, puffって表現されます)、私は最初の頃、手がパフパフするって何だよ?変なこと言うなぁ、って思ったりしていたんですが。(^^;

なんかですね、手のひらの部分がごっつくて厚く、指もごん太い感じの手をした人に多いんですが、グリップがふわふわしちゃう感じになるらしいです。特にラウンドの後半あたり。
私はなったことがありませんのでよく判らないのですが。

コード入りグリップなんていうのも、元はもしかしたらこのあたりの事象への対策で登場したのかも知れませんね。

人によっては、手が大きくて、てっきりグリップのゴムが見えなくなるぐらいに短く持ってるのかと思ったらグリップエンドから握ってた、なんてケースもありますからね。(笑)


まぁ、そのpuffyな状態を改善するのにジンジャーエールが良い、とベン・ホーガンがアドバイスしてくれている訳です。



イギリスやアメリカでは、昔から民間療法的な用途でも、ジンジャーエールは飲まれてきたようです。

胃がムカムカするときや、乗り物酔いの防止とか和らげる効果、それから咳を沈めたり、喉が腫れているときにも良いとされているみたいです。
不思議なことに関節痛も和らぐよ、とか言われたりもしています。




Five Lessons The Modern Fundamentals of Golf (ホーガンのモダンゴルフ)」では、右足は垂直に、左足はつま先を左に90度の1/4、つまり約22度開くようにしなさい、と、非常に細かく指導されていますよね。

右足のつま先も開いたりしたら、右打ちなのか左打ちなのかよく判んないでしょう?どっちに打つのかぱっと見て判んないのが居ますね。とか書かれていて、内容の厳格ぶりに、ちょっとびびりつつ(不謹慎かもしれませんが)笑ってしまいます。


7/26/2009

英語シリーズ第7回(大叩き)


先日、今まで一度もコースでラウンドしたことの無い会社の同僚を、早朝のバック9に連れて行きました。
平日の早朝ラウンドなら、不況の影響もかなりありますし、全然混んでいませんので、ということで、2サムです。

程度としては、レンジでの練習が都合5-6回、パー3ばかりで9ホールのミニ・コースに1回、その後約3ヶ月ブランク、・・・で、行くことになって1回レンジで練習、っていう状況です。

ちなみに、私はスイングを教えたりはしておりません。
そういう実力じゃないですし。 グリップは、最初にグリップ形状になった練習器具を貸してあげました。

でもまぁ、とにかく空いてるときを見計らって、とにかくコースに出てみた方が楽しいだろうと思いましたので、じゃぁ一緒に行ってみる?ってことになったんです。

朝の5時半に、1人で来た人と3人になったのですが、「こちらは超初心者(super biginner)なので。」ということで、先に行っていただきました。
16番でもう1人、シングルで来た人が追いついて来ましたので、パスして先に行ってもらいました。

30分は余分にかかってしまいましたが、誰にも迷惑かかっていませんし、本人も楽しめたようでしたので、ホッとしました。


エチケットとか安全確保的なことは少しレクチャーしまして、あと、ボールマークの仕方とか。
あとはもう、思うようにやってもらいました。
打数もこの日は全く数える必要なし、ってことで。

でも、全ホールとにかくホールアウトはしましたですよ。(^^)

いくつかいいショットもありましたし、連続して空振りとかチョロとか、フラストレーションを感じたりもしたようで、「また来よう。ちょっと練習しますわ。」なんて言ってましたから、良かったな、と思ってます。


かくいう私も、先日の、インダストリー・ヒルズ(アイゼンハワー・コース)では、+4とか+5とかのホールがありましたのは、ご報告しました通りです。


先週の全英オープンでも、ロス・フィッシャーが4番ホールで+4とか、アンソニー・キムが2番ホールで+5とかのスコアがありました。


こういうスコアは、英語でどう言うのでしょうか?


そういうわけで、半年以上忘れてしまっていた(^^;、英語シリーズ第7弾です。(^^)

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(英語シリーズの過去ログ・リンク)
第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


「大叩きしたホール」のことは、「disastrous hole」とか、「blow the hole up」とか、いろいろな言い方があります。

実際のスコア申告は、数字で言いますから、特に難しいことはありませんね。

ただし、日本では「6オン3パット(の9打)」なんて言い方をしますが、こういう言い方はしません。 「9-3(nine, three)」って言い方をします。


で、是非覚えてみていただきたいのが、次の言い方です。

+2, Double bogey (ダブル・ボギー)
+3, Triple bogey (トリプル・ボギー)

まではよく使いますよね。
以下、

+4, Quadruple bogey (クワドループル・ボギー)
+5, Quintuple bogey (クインチュープル・ボギー)
+6, Sextuple bogey (セクスチュープル・ボギー)
+7, Septuple bogey (セプチュープル・ボギー)
+8, Octuple bogey (オクチュープル・ボギー)
+9, Nonuple bogey (ノニュープル・ボギー)
+10, Decuple bogey (デキュープル・ボギー)

となります。(笑)


ついでに良い方のスコアの表現(私にはほぼ無関係ですが(^^;)で、-3のスコアを「albatross(アルバトロス)」というのはご存知だと思いますが、これは英国での表現でして、実は米国ではほとんど使われません。
「double eagle(ダブル・イーグル)」っていう言い方をします。
ご存知の方も多いですよね。

「double eagle(ダブル・イーグル)」って、素直に聞くと、イーグル二つ分で「-4」かと思っちゃいますね。(笑)

パー5を1発で入れると、「-4」ですよね。
なんて言うんだろう?

「triple eagle(トリプル・イーグル)」かなぁ。(←これは未確認です。いま勝手に作って書きました。(x_x;)

※(追記): 調べてみましたが、米国ではtriple eagle(トリプル・イーグル)と言うようです。
他には、コンドルって言うそうですね。
達成例も載っていました。 → コンドル@wikipedia



Anthony scored a disastrous quintuple bogey on the hole number 2.
(アンソニーは、2番ホールで壊滅的な+5を叩いた。)

という風に使えます。


これで、もういくら叩いても安心ですね。 (^_-)
(・・・って、違うか!(笑))



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(英語シリーズの過去ログ・リンク)
第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)


※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


7/13/2009

タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)


先週のat&tトーナメントを優勝したときのスピーチですけどね、みなさんご覧になりましたでしょうか?


ホワイトハウスを模したトロフィーを抱えて、最初はみなさんへのお礼と、子供たちを救うチャリティのこととかを話しているのですが、「僕はちょっとやりたかったことがあって、みなさんお付き合いください」と前置きしてから、突然タイガーのインタビューが始まります。(笑)


追記: リンク切れしていましたので、貼り直しました。



wellとか、god、とかboyとか、感嘆詞みたいなのが多くて難しいんですが、無理を承知で和訳してみますけどね、

「で、タイガー、今日はどうだった?」
「えー、あのタフな日でしたねー。あ゛ー、あのスロースタートで、だからでも本当にプレッシャーかけていかなくちゃなんなくって。」
「え、マジで?ホントに?ってったって、62だったのに?それについてはどう思う?」
「いやー、それは・・・。」


まぁ、こんなかんじです。(笑)


タイガーはいろんな面でエンターテナーですね。

1/27/2009

フック、ドロー、フェード、スライス


英語シリーズ第6弾です。


目土って英語でどう言うかご存知でしょうか?

“divot filling mixes”とか、省略して単に“mix”と言います。
ちなみに可算名詞で、不定冠詞には“a”が付きます。

USGAやR&Aでも、この表現です。

“divot sand”という言い方でも通じます。

砂と土を混ぜてあって水分を含ませてあり、場合によっては芝の種も混ぜ込んでありますから、まさに「ディボット埋めミックス」って感じですよね。

ちなみに、本来の“divot”は凹みの方ではなくて、削り取られた「わらじ型の芝片」の方です。


そういえば、なんで日本語で、「目」土って言うんでしょうかね?


マイ・目土袋(orボトル)で気をつけなくてはいけないのが、一回一回の
清掃・洗浄でしょうか。

土や砂の成分に雑草が入っていることも少なくないですし、別なコースの別な種類の芝種が混じっても実は厄介だそうです。
主にメンバーさんを中心に実践した方がいいのかも知れませんね。


ぱぱさんのブログで緑色の目土があると伺って「へー」って思ったのですが、米国にも“Green divot sand”って言う商品を売ってる会社があるようでした。


さて今回は、球筋に関する英語表現を見てみることにします。


---


フック、ドロー、フェード、スライス、さらにはプッシュアウト、プルなど、球筋を表現する単語がありますよね。

この分野では、それほど和製英語化されてはいないようです。

プッシュ・フック、プル・スライスなんていう表現も使われています。右に出てから左に曲って行くフックと、左に出てから右に曲がっていくスライスですね。

(すべて右打ちの場合の表現で書いています。レフティの方は左右を入れ替えてお読み下さい。)

chart by Ty Daniel’s Golf
(画像をクリックで拡大します。)


もうずいぶん前になりますが、「(トミー中島こと)中島常幸プロが米国の
PGAツアーに行った時に『僕の持ち球はドロー系だ』と発言したところ、あるPGAのプロから『君のはフックだよ。』と言われてしまった。」と言う逸話がありました。

ジャンボ尾崎が打つハイドローに、ほとんどに近い日本中のゴルファーが憧れていた時期でしたでしょうか。

あの逸話ね、ちょっと胡散臭いと思うんですよ。(笑)

いくらゴルフのプロとは言え、そんな細かいこと言うアメリカ人が居るとは到底思えないんです。

もし本当にあった話だったとしたら、たとえばファルドとか英国系の皮肉屋さん系のプロが日本からはるばるやって来たトミーをからかい半分に言った“ジョーク”だったんじゃなかろうかと思うんですね。
トミーは素晴らしい球を打ってましたから。


日本ではどうも、ドローって言うのはあくまでも「真っ直ぐに出てスピンで上がって行って、最後ボールが落ち際にほんの2-3ヤードぐらい左に落ちるボールである」とされていたりしますけどねー。
そんなボールは米国人ならストレートと表現すると思うんですよね。


英語でのドロー/フェードの解釈ですが、実はキチンと用語として統一はされていません。
例を見ていってリサーチしてみましょう。


上に引用したチャートを描いたサイトはここです。

Ty Daniel’s
http://www.tydaniels.com/hook-slice-fade/

ここでは、曲がりの大きいのがフック/スライスで、真っ直ぐ出てから最後に左右に少し曲がるのがドロー/フェード、真っ直ぐに左右に出て行くのがプル/プッシュだと解説されています。

真っ直ぐに飛ぶショットは、「“Purely Hit Shot”または“Pure Shot”と言う。」と書かれています。

そんなこと無いと思うなー。Pureに打たなくったって見かけ上真っ直ぐな弾道で飛んでくボールとかあるもんなぁ。
芯食っていたって曲がるボールもあるし。


今度はGolf Illustratedでの使われ方。

Golf Illustrated
http://www.golfillustratedproshop.com/Detail.bok?no=285

ここでは、ドローと言うのはコントロールされたフックであり、フェードはコントロールされたスライスである、とされています。

フックやスライスは、ラフや木の中、バンカーやOBに終わるショットだが、ドローやフェードは往々にして次のショットがキチンと狙える良いライに留まるのだ。ということです。


次は日本にもあるYahoo!知恵袋の英語版の例。

Yahoo!answers
http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20070829090134AAZsZfe

ここでも、Golf Illustratedと同様の回答がされています。
コントロールされているかいないか。

加えて、スイングにある問題点を指摘する時にフック/スライスという表現を使い、ドロー/フェードは意図を持って打たれるものである、と回答されています。
これも一意見。


もうひとつ。
日本にもあるAll Aboutというサイトの英語版ゴルフ編、Golf.About.com。

Golf.About.com
http://golf.about.com/cs/golfterms/g/bldef_fade.htm

ここでは、「スライスとフェードは同じ軌道だが、スライスの方が一般に曲がりが大きく、右打ちにもっとも多く起こるミスショットに起因するが、フェードの方は故意に打たれており、世界的なプレイヤー、ニクラスやホーガンなどが好んだ弾道である。」と解説されています。


総合しますと、何となく分かって来ますね。(^^)



ここで私流に、単語本来の意味合いからの考察を加えてみます。

それぞれの単語が使われている例を、日本でもわりと知られているものを引き合いにみていってみましょう。

Hook:
キャプテン・フックって居ますね。あの右手のカギ型のフックです。
洋服を引っ掛けるハンガーに付いているのもフック。
本来は「引っ“掛ける”」という意味の単語です。 pull(引っ張る)との違いを感じてください。

Draw:
ドローワー(引き出し)なんかがありますね。
引っぱる、引き寄せるという意味の単語です。
同じ引っ張ると言う意味の動詞、pullとの違いは、pullが一般的・全般的に「引く」という意味で使われるのに対して、drawは引かれたときの動きが緩く、一様であることをニュアンスとして持っています。

drawには描くという意味もあります。まさに弾道を描くイメージです。

Fade:
フェード・アウトって言いますね。
光や音、色などが薄れる、色あせることを言いますが、他動詞で色をあせさせる、衰えさせる、と言う意味があります。フェード・アウトは、意図的に音量を小さくしていっている訳です。

Slice:
スライス・チーズとかの、sliceです。
薄く切り分けられたもの、薄く切り分ける動作ですが、スポーツ全般に利き手の方へ曲がっていくボールをスライスと表現しますので、これは語源が分かりやすいかと思います。

大きい肉塊などをスライスする時の手の動きになぞらえられたものでしょう。



つまり私が考えます結論は、ドロー/フェードとフック/スライスの違いは、曲がりの大きい/小さいの問題ではなく、意図されてコントロールされた曲がりなのか、それともミスした結果としての曲がりなのか?という部分が主たる表現の分れ目であって、曲がる大きさは本来は問題ではなかろう、と言うものです。

同時に、得てして故意に曲げる場合には、それほど大きな曲がりは必要とされないものです。

ちなみに、大きく曲がるボールはしばしば“banana”と表現されます。


ついでに調べてみましたが、「ダグフック」という和製英語表現は、(私は知りませんでしたが)英語の“Duck hook”から来ているんだそうで、鴨の首のように曲がるっていう表現のようです。
チーピンっていうのと同じ発想で、形から取ったんですね。



例えばジム・フューリックのように、ショットを打つ前には毎回かならずドローかフェードかどちらかの弾道をイメージしてからセットアップに入る、と言っているプロも居ます。

コリン・モンゴメリーは、打った後の20° ぐらい左を向いたターフのディボット跡をみて、「僕のディボットはいつもこのぐらい左を向くんだ。これが自分にとってはナチュラルなスイング軌道なのさ。」と解説していました。

トミーに関する逸話、英語と言う観点からみますと私には到底そのまま信じることは出来ないのです。(笑)


(英語シリーズの過去ログ・リンク)
第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる


1/12/2009

英語シリーズ 第5回(ダフる)


お友達の下総の彦十さんのところで、「ダッファー」「ダフる」という言葉の意味が解説されていました。

これにインスパイアされまして、しばらく忘れ去られていた(私が忘れていただけなんですが(^^;)、英語シリーズ第5弾を書いてみようと思います。

(ご参考の過去ログ・リンク)
第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本

なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


彦十さんのところのコメントに書いたのですが、英語で「ダフる」は、一般的には“got fat”とか、“hit the ground”と言います。 Chunkyって言うこともありますね。

“got fat”が非常に一般的で使用範囲も広いです。

ちなみに“duff”るという表現は、英国のものらしいですね。
ヨーロッパ系の人が多い東海岸では使われているかも知れませんが、西海岸の米語ではまるで耳にしません。

あるいは別の表現では、“dug in front of the ball(ボールの手前を掘った)”とか、“fought with the earth(地球と戦った)”とか(笑)、まぁいろいろと表現はあります。


日本語みたいに便利で短い「“ど”ダフった」みたいな強調表現が無いんですが、“got really fat”とか、“extremely(めちゃめちゃ)”とか“ridiculously(ばかげたほど)”とか、強調表現の単語を挟みます。


それと基本的には、厚みを表す“thick(厚い)/ thin(薄い)”を使って表現されます。

“got fat really thick”と言うと、「すんげぇダフった」ということになります。



では逆にトップする方はどう言うのか?

topの動詞用法で、“I topped it”とは、実は言うには言うのですが、あまり頻繁には使われません。
トップスピンがかかるような、“hit over the top (of the ball)”と表現されるような、それこそ「どトップしたボール」に使われる表現です。

通常の程度の軽いトップは、“got thin”が一般的です。“got fat”の対ですね。

fat(太った) <--->  thin(細い)
(ちなみに、thick(厚い)の対も、thin(薄い)です。)

他の表現としましては、“sculled (手で漕ぐオールの一種) it”とか“bladed (ブレード(刃)) it”なんていう表現もあります。リーディングエッジで打って、すっ飛んで行っちゃうボールのイメージです。


ですから、「ハーフ・トップ」という言い方はありませんで、“thin”と表現します。



そう書いていて、はて?と思いましたが、

日本で使われるところの、「薄めに入った」、「厚く入った」っていう表現はどうなるんでしょう?

私がたぶんよく把握できていないのですが、「薄めに入った」というのは決して「軽い度合いでトップ」したということではないんですよね?
しっかり球が捕まらなくて、飛距離が落ちたという意味だとすれば、“off of the sweet spot(芯を外した)”という感じになるのでしょうか?

また、「厚く入った」と、「少し噛んだ」というのは同じ意味ですか?(たぶん微妙に違うのかな?)
同じであるとすれば、米語の“thick”とは非常に近い意味になりますね。


なんか日本語って、「右にふける」とか、「こする」とか、微妙なニュアンスの表現が豊富ですよね。(^^)

自分が、“日本語”の「薄い/厚い」という表現を、何となくで聞いていて、厳密にはキチンと把握していなかったことを認識してしまいました。(x_x;


どなたかご親切な方、よろしかったら↑の日本語の意味をコメントで教えていただけますでしょうか?(これはゴルフ歴20数年にしては恥ずかしいかも。(x_x;)

それに基づきまして、

米語で表現はあるのか?
あればどう言うのか?

などのリサーチをして、後々にまた報告してみたいと思います。m(__)m


9/27/2008

パットのOKを英語で


お友達のノリさんが所属のクラブで初めてのマッチプレーに出場なさると言うことで、「concedeって英語では言うらしいけど、アメリカでのプロの試合では実際何て言ってるんでしょうね。It's a gimmeなんてホントに言ってるんでしょうか?」って素朴な疑問を書いていらっしゃいました。


英語シリーズ、やるの忘れてましたので (^^;、

ノリさんを応援する意味も込めまして、これを機に書いてみようと思います。
(ホントにちゃんとシリーズ化するんだろうか?(笑))


第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!


まず“It’s a gimme.”ですが、本当にこういう風に言います。


ちょっと解説加えますと、“gimme”は“give me”の意味で、まだ“v”とか
“th”とかの発音が出来ないちっちゃい子が使う、いわば赤ちゃん言葉です。

“That one is a gimme”とかも言いますね。

応用編としては、“I will give it to you.”ということも出来ます。


あとは、“Pick it up, Mike. It is good.”とか。

米国の、ファーストネームで呼び合う習慣は、ビジネスシーンであろうがゴルフであろうが登場します。
ラウンド前に同組になった人と握手しながらお互いの名前をファーストネームのニックネームで交換してからゴルフが始まります。

いきなり命令形で“Pick it up.”が使いにくい相手には、“You can pick it up.”とか“Please pick it up.”とか言えますが、一緒にゴルフやってて“Please”はあんまり登場しません。

例えばブッシュ大統領とゴルフしていても、“That is good, George”とか言っちゃうのが米国流です。(笑)

それと、いやん、バンカー!の時にも出てきましたが、ボールじゃなくて人を主語にして言う言い方はカリフォルニアではポピュラーです。
“It is”の代わりに、“You are good. It’s a gimme.”とかって言うんです。

あとは、“give”があるならいつも対になる“take”もあると言うことで、“It’s good. Take it.”なんて言うこともあります。


“It is conceded.”とか、 “I concede it for you.”とか。

コンシード(concede)っていう単語を入れて言う言い方は正式ですね。日本と一緒です。
是認する/与える/認める、という意味ですね。






それでですね、意外に使われないのが、“OK.”とか“It is OK.”です。


普通は、“It is OK to hit now.(もう打ってもいいよ。)”とか、相手のボールマーカーに対して“It is OK to leave it there.(動かさなくていいよ。)”とか、「だいじょぶよ。」ってニュアンスで使われるのが“OK”です。

ですので、“It is OK.”って言われちゃうと、例えば、「ピン持ってくれなくてもいいよ。」とか、「(ボールはそのままで)マークしなくてもいいよ。」とか、いろんな場面で使われちゃうんですよね。

使えないこともありません。

まさに打とうとして動作に入ろうとしている時に、“That one is OK, you
don’t have to putt.”っていう具合に使えます。

例えばボールを指さして“It’s OK, you know, ....(いいよ。(・・・わかるでしょ?))” という感じで意思表示もありかなぁ、とか思いますけど、そもそも分かりにくいですから、実際マッチプレーでは使うの避けた方が良さそうです。少なくとも“That one is OK.”と言った方がいいですね。

あくまでも自然なのは、“That is good.”と、“OK”ではなくて“good”を使う方です。


「オッケー。」では駄目、ということで、
まぁこれまでにもよくありがちだった“和製”英語ということになりましょうか。



最後にコンシードのエピソードをいくつか。

フィル・ミケルソンはUSアマチュア選手権の時に、自分は1.2mに2オン、相手は
約6.5mに3オンしていた場面で、コンシードしたことがあるそうです。
結果的にはこの1.2mを決めて無事にこのホールを取ったそうです。
ゲーム後に質問されて、「少し自分にプレッシャー掛けたかったんだ。」と答えたんだそう。

全く逆の理念を持っていたのはサム・スニードだそうです。
「コンシードなんてのは絶対にやっちゃ駄目だよ。」と常に言っていたそうです。


一方、紳士的なコンシードとして有名なのがジャック・ニクラスがイングランドのトニー・ジャクリンにコンシードした1969年のライダーカップでの最終日最終パットです。
(上の写真の場面。)

先にパーで上がった二クラスは、まだ2フィートほど残していたトニー・ジャクリンにパットを打たせずコンシードして、この年のライダーカップを引き分けで終わらせました。
引き分けでも、カップは前回勝っていた米国が持ち帰ることになっていたんですね。

地元開催の英雄、トニー・ジャクリンに敬意を払い、60cmのパットを決めれば引き分け、外せば負け、というパットを打たせなかったのです。


これに憤慨したのはこの時の米国チームのキャプテン、サム・スニードだったそうです。(笑)

ニクラスは大物ですからね。(^^)

9/13/2008

マイ・ファーザーズ・アイズ by エリック・クラプトン


Tile :Eric Clapton - My Father's Eyes

エリック・クラプトン - マイ・ファーザーズ・アイズ




Sailing down behind the sun,
Waiting for my prince to come.

帆を上げ太陽を背に走り、
我が王子が来るのを待っている。


Praying for the healing rain
To restore my soul again.

魂を取り戻そうと
癒してくれる雨に祈る。


Just a toerag on the run.

馬鹿野郎が走っているだけ。


How did I get here?
What have I done?

俺はどうやってここへ?
何をしたんだろう?


When will all my hopes arise?
How will I know him?

いつになったら俺の希望は沸く?
どうやって彼を知る?


When I look in my father's eyes.
My father's eyes.
When I look in my father's eyes.
My father's eyes.

俺の親父の目を見つめたとき。
親父の目。
俺の親父の目を見つめたとき。
親父の目。



Then the light begins to shine
And I hear those ancient lullabies.

光が輝き始め
俺は古い時代の子守唄を聞く。


And as I watch this seedling grow,
Feel my heart start to overflow.

この苗木が育つのを見るにつれ、
心が溢れ出すのを感じる。


Where do I find the words to say?
How do I teach him?
What do we play?

言う言葉はどこで見つける?
俺は彼にどうやって教える?
なにを一緒に演奏しよう?


Bit by bit, I've realized
That's when I need them,

少しずつ少しずつ、
その時こそ 俺がそれを必要としている時なんだと気付く、


That's when I need my father's eyes.
My father's eyes.
That's when I need my father's eyes.
My father's eyes.

それが、俺が親父の目を必要とする時。
親父の目。
それが、俺が親父の目を必要とする時。
親父の目。



Then the jagged edge appears
Through the distant clouds of tears.

するとぎざぎざの縁が
涙の遠い雲の向こうから現れる。


I'm like a bridge that was washed away;
My foundations were made of clay.
As my soul slides down to die.

俺はまるで流されてしまった橋のようだ..
俺の土台は泥で出来てたんだ。
俺の魂が滑り落ちて死んでしまうように。


How could I lose him?
What did I try?

どうやって彼を失った?
俺は何をやろうとした?


Bit by bit, I've realized
That he was here with me;

少しずつ少しずつ、
彼は俺とここに居たんだと気付く..


I looked into my father's eyes.
My father's eyes.
I looked into my father's eyes.
My father's eyes.

俺は親父の目を見つめた。
親父の目。
俺の親父の目を見つめた。
親父の目。


My father's eyes.
My father's eyes.
I looked into my father's eyes.
My father's eyes.

親父の目。
親父の目。
俺は親父の目を見つめた。
親父の目。

***

歌詞の翻訳とか、私はまるで素人ですので、多少ぎこちない部分はご了承下さい。
(例えばMy father’s eyesを「親父の目」としましたが、「僕の父さんの両目」とか「私の父の眼差し」とか言う風に訳しますと、雰囲気ががらっと変わります。)


それと冒頭に出てくる“my prince”は、「たぶん息子の事かな?」って思ったんですが一応そのまま王子にして置きました。

(この記事は、お友達のノリさんのリクエストにお答えして後からひっそりとupしたものです。(^^;)

7/02/2008

いやん、バンカー!


米国でもですね、ゴルフはオヤジのスポーツ的なところがありまして、
   ・・・というかオッサンのゴルフ好きっていうのは(私もその中に入りますが)けっこう多いわけでして、表題のような感じのいわゆるオヤジギャグがコース上で横行するわけです。


例えばバンカーに入りますと、

「Where did you go [またはhit]? (どこ行った?)」と聞かれて、
「I am in the sand.(バンカーだよ。)」と、返事をする代わりに
「I am on the beach!(ビーチに居んのよ!)」とか言う訳ですよ。

続けて、

「Where the bikini girls (are)? (ビキニのおねぇちゃんはどこ?)」とか必ず言うわけです。
あるいは、「Where all the G-string chicks go? (紐パン(G-string)ギャル(chicks, ひよこから来てます)は、みんなどこ行っちゃったの?)」とか言っちゃうわけです。

なんだよ、おっさんギャグのセンスなんて、日本語も英語も変わんないじゃん。(笑)


ちなみに、「Bunker」って単語はほとんど使いません。英国じゃどうか知りませんけど。
「a sand trap」または略して「sand」と表現する場合がほとんどです。
(ちなみにBankerは銀行マン。)



池に打ち込んだ時にはですね、
「I am wet. (濡れてます。)」とか、「It went into the water hazard. (ウォーターハザードに入りました。)」とか言います。

お気付きになったかもしれませんが、バンカーの時同様、ボールが、というより自分が入ったような言い方をする場合がけっこうあります。

なぜか、「pond(池)」とか、「Lake(湖)」っては、あんまり言いません。
「water」が使われます。
「creek(小川)」はそのまま言いますけどね。


そこでもですね、

「You would like skinny-dipping today, huh? (今日は水浴び好きだねぇ。)」とか言ったりします。

ここで使われている「skinny-dipping」っていうのは、素っ裸で泳ぐことなんです。
男女で、夜のプールでとか、野外の人気の無いところで川に飛び込んだりとか、そういう時に水着を着ないでやるやつ。(「skinny-dipping」は必ずしも男女である必要は無いんですけどね。)

温泉(hot springs)に入る時にも水着を着てる人達なんですけども。(笑)

これもオヤジギャグの一例ですね。(笑)


「穴に入れる、入る」に掛けた類のやつもいろいろあるのは、日本と全く同じセンスです。
19番ホールねたも共通です。例文はやめときます。(^^;




オヤジギャグ系では無いやつも少し紹介しておきますと、

「Golf is an easy game... it's just hard to play. (ゴルフは簡単なゲームだよ。 ・・・ただ、プレーするのは難しいんだ。)」

「When your shot has to carry over a water hazard, you can either hit one more club or two more balls.  (池を越そうと思ったらね、ワンクラブ増やすか、もしくはボールをあと2個打つかどっちかだよ。)」
(こっちは、hit one more clubとhit two more ballsの対比で可笑しいんですが、日本語にしづらいですね。)



あと、和製英語で気をつけていただきたいのは、「シングル・ゴルファー」です。

Single Golferで検索しますと、こんなのがぞろぞろ出てきます。

ゴルフ・シングル・オン・ザ・ネット
http://golf.singleonthenet.com/

シングル・ゴルファー・フォー・ユー
http://www.golfer4u.com/

そうです、ゴルフの出会い系ですね。

「シングル・ゴルファー(Single Golfer)」ってのは、「独身ゴルファー」って
意味ですので。(^^)


6/24/2008

Good drive!!


同伴プレイヤーがいいティー・ショットを打ったとき、声かけますよね。(^^)

まぁ日本ではほとんど全部「ナイッショーッ!」と「ナイスオン!」(たまに「ナイスアウト!」)で用が済むんですが、これが米国英語だとあまり言わないんですよね。


一番ポピュラーなのが「Good drive!」とか「Nice drive!」です。

他にも、「Beautiful」とか、「Well done」とか、「Nicely done」とか、
「Excellent drive」とか、「Lovely!」とか言うのが普通です。

ビューティフルとかラブリィとか、大のおっさん達が使いますから日本と感覚が違います。(笑)


「Wow, (right) down the middle (of the fairway)!」なんてのも、応用編で。


あんまり良くなかったけど、まぁいいんじゃない?って時は、「That’ll work.」とか、「It is going to be OK.」、「You will have a shot from there.」とか言います。

全然駄目の時は、声かけません。(笑)


「Excellent shot」とか「Good shot」とか、「Nice shot!」は、グリーンへのshotの時に使われることが多いんですよね。
ドライバーショットは、どちらかというと「shot」じゃなくて「drive」です。


ゴルフの和製英語は非常に多くて、いくつか解説しているサイトがありますので、リンクしておきますね。書いてあることが全部正しいとは限りませんが。

http://homepage2.nifty.com/sho3ss/ken/3rdpage.html
http://f29.aaa.livedoor.jp/~hitoto/japlish/japaneseEnglish.html

こういうサイトで指摘されていないようなのをいくつかあげてみますね。


まず、先ほど「Excellent shot」とか「Good shot」とか表現する、って書いたグリーンへのショットですが、これは50yであろうが150yであろうが200yであろうが、「approach shot」です。「アプローチ(approach)」っていうのは、グリーンにどうやって近づくか、っていう動詞な訳です。

パー4の第2打はほとんどみんな「approach(アプローチ)shot」な訳なんですよね。

日本で言うアプローチは英語でどう言うのかと言いますと、すばり同じ意味とは行きませんが「chip shot」とか「pitch shot」とかの、まぁ包括して「short game」でしょうか。



以前雑誌で、「Nice shot!」っていうのは、「nice」にたまたま上手く行ったっていうニュアンスがあるのである意味馬鹿にしているようであまり好ましくない、と解説されているのを見たことがありますが、米国ではそんなことはありません。(niceは、ラテン語nescius(無知な)に由来し、古フランス語nice(愚かな)から変化したものだ、というのが根拠らしい。)

「good」と「nice」のニュアンスの違いは、私の感覚では、結果はどうあれスイングとかショットが良かったのが「good」で、結果が良かったのが「nice」です。

ちょっと届かなかったね、でも「good shot」だったよ。てな使い方が出来ます。

ですからまぁ、「nice」の方は、ショット自体が悪くても使えるのは確かです。でも、ショット自体が良かった時でも使えます。気を悪くされたりしないです。
(もちろん「good result(結果が良かった)」の時にも「good shot」って使えますけどね。)

この辺の微妙なニュアンスは、なかなか説明してもらえる機会は少ないかも知れませんね。
汲み取るのが難しいですからね。


それから、上のリンクで「夏坂健氏によると、”噴飯物”だ。ゴルフの世界には存在しない。」とされているんだそうな「ワン・オン(one on)」ですが、確かにこうは言いません。

正しい言い方が解説されていませんので書きますと、「(I) hit (the green)in one (shot).」といいます。カッコ内は省略できますので、文脈の中ならhit in oneでいいんですよね。

でもね、ゴルフの話してて、パー3の話していたら、「one on」って言われて分かんないアメリカ人が居ると思います? 文法がおかしくったって、分かりますって。(笑)
なにが噴飯物だよ。大げさですって。

「on (the green) (in) one (shot)」を略すなら、まぁ「on one」の方が分かりやすいかも知んないですけど。どっちも言わないんですけどね。


「ミドルホール(middle hole)」っていうのは確かに和製英語で通じません。

「short hole」とか「long hole」って言うのは、短いパー4とか、長いパー3とかに使えますね。「This par 3 is a long hole.」って。「This par 3 hole is very long.」の方が自然な言い方ですけどね。




あと、覚えとくとカッコイイかも知れないのをいくつか。(^^)

「寄せワン」は、「up and down (up’n down)」っていいます。グリーンに乗せるのが「up」で、ホールする(カップに沈める)のが「down」です。
バンカーからの「up & down」が「sand save」ですね。

「(It isまたはYou’ve accomplished) a very nice up and down!!」とか、「I got an up and down (over here)!」っていう風に使います。(^^)

アップ&ダウン。 覚えやすいし、使いやすいでしょ?♪

ちなみに「ノーズロ」(死語ですかね?)は「holed the chip (shot)(directly)」です。


「今日一」は、ちょっとニュアンスは違いますが、「You nailed it!」って言います。
「You have absolutely nailed the tee shot with the driver.」とかっていう風に使います。

別の単語で表現すると、「kill」が同義語で使われますが、こちらの方は、「You don’t have to kill the tee shot on this short par 4. (この短いミドルホールでドライバーを渾身で打たなくてもいいんだぜ。)」てな具合に若干ですが否定的に使われるケースがあります。(「kill」を肯定的に使う場合ももちろんあります。)

「nail」っていうのは釘ですが、辞書を引いていただきますと、やはり「殺す」という意味があるのですね。

しかも、フェアウエイのいい場所にボールを突き刺すようなイメージも出ますので、「kill」ではぶっ飛ばしたけど突き抜けて林の中へ行っちゃうようなやつに‘も’使えますが、「nail」の方は結果も素晴らしいドライブに多く使われます。


フェアウエイど真ん中(いい場所に行った)、っていう意味で、「down the middle」とか、「right on the money」とか言います。

そういった表現をイメージしていただきますと、「nailed!」って言うニュアンスが掴んでいただけるんじゃないかな、って思います。(^^)

私は大体ラウンドに2-3回くらい、「(I) nailed it!」って感じることがあります。
「今日三」です。(笑)


この、ゴルフ用語(米語)シリーズは、今後もご要望などありましたらちょいちょいご紹介してみたいと思って居ます。(シリーズになるかどうか分かりませんが。(笑))

もしご興味ありましたら、コメントにお願いします。m(__)m