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2/28/2023

(再掲部分多め) グリーンの傾斜の真横のラインからよくある往復ビンタの3パット4パットを避けるには

ポピーの咲いていたDos Lagos GCをラウンドした同じ日の9番ホールの短いパー4 (本当は長いホールだったんですがもう何年も川向うのバックティーが閉鎖されています。)、私はFWの右いっぱいにあるバンカーの左傾斜からググーっと左へ傾斜で転がってきてこのグリーン手前にあるFW真ん中のバンカーへ。
友達はFW左サイドからフェードでこの左の花道へ打って行ってほんの少し右にズレて、このバンカーへ。


ぜんぜん違うルートで来て2つぴったり並んでいました。(笑)
私のボールが左側で、友達のボールはマークしてもらって先に。
グリーンの左サイドのガードバンカーの少し右上に白い旗のピンが見えます。約65y。

9番アイアンのQFで55-60yキャリーするつもりで打っていって、自分としては上手く打てましてグリーンにオンしてカップに寄っていったと思ったのですが、手前の2段グリーンっぽい傾斜を登り切れずに戻ってきて15フィート(約4.5m)に付けました。(パットは惜しくも外れました。)
砂の下が硬そうでしたので普通に打ちました。砂に少し喰われても距離が減るだけですので。

こういうときは、僕が打った後にできる限り元の状態に近いライを再現して、友達のボールを元の場所にリプレースして戻します。
友達はSWで上げて打って行っていました。

ゴルフのラウンドって、なにかしら珍しいことが起きますね、毎回。


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今回のブログ記事は、横のラインのパットで気をつけることを思い出しまして、13年前の記事を掘り起こして振り返ります。

よくありがちですが、横のラインで、ほんの 4mとか下手したら 2mしか無いのに行ったり来たりの往復ビンタ状態にハマり込んでしまい、3パットどころか 4パット 5パットまであり得るよ、っていうことありますよね。
何回打ってもたとえ 1mでも難しい曲がる横のラインが続いてしまうのが問題です。

ですので、横のラインの対処法を考えます。
あらためて、肝に銘じて気をつけたいと思います。


本題に入ります前に、こちらの動画を。


オーストラリアのPGA所属のGlen Haynesプロが、速いグリーンの曲がって下る難しいラインに上手く対処してパットをストロークする方法を教えてくれている動画です。
Monash Country Club in Australia の2番ホールグリーンだそうです。スティンプメーターで10.5フィートだそうです。

最初のパットは、いわゆる「ダウンヒル・スライダー 」のシチュエーションで、我々アマチュアが読みが足りずに谷側に外し、しかもそのラインでは結果的に下り成分が増えてしまうため、スルスルスルスル転がっていって、カップから8フィートも離れていってしまいます。

2球目はだいたい同じスピード感で打っていますが、今度は大きく山側にラインを取っています。
そうしますと、今度は上り成分が相対的に増えまして(そもそも「大きく曲がる」っていうことは「登って下る」っていう格好になってるってことなんですよね)、カップの左で傾斜の上方に止まりそうになりながらトロトロとカップに近づいていってカップのすぐ近くに止まっています。

この現象を、動画でみておいていただきますと、今回の考察にイメージが湧きやすいと思うのです。

Glenの説明では、カップ付近の斜度が最大になっている傾斜の部分に注目をして、全ての転がってくるボールはその最大傾斜方向に転がろうとするんだよ、ってうことを常にイメージして、カップから見てその最大傾斜方向の上の方にボールを乗せていくラインで打つようにすると、みなさんがイメージしているよりももっと大きく角度を取って上の方から転がり落ちるように狙うと良いですよ。ということです。
打ってしばらくはボールが真っ直ぐ行くようなイメージでパットをしているプレイヤーが多いけれど、ボールは打ち出されたらすぐに傾斜に持って行かれているんですよ、ということを意識してください。と説明されています。


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そしてこちらが13年前のブログ記事です。

距離のコントロールは、ライン出しの4倍大切

このフレーズは、何度となく、私のブログでは何回も何回もリンクしています。

あらためまして、図解されている部分を当時の丸々そのまま再掲します。


以前、「ダウンヒル・スライダー その1」と「ダウンヒル・スライダー その2」という記事をアップいたしましたが、この時にも実は非常に貴重なコメントを頂いております。


それは、yamacchiさんからの目から鱗のコメントでして、「ダウンヒル・スライダー計算」という記事でトラックバックまでしていただけました。m(__)m

そこで上がっていた図が、上のボール軌道図です。

真横のラインで、グリーン面がまったくの平面だったと仮定した時の、ボールが描くべき軌道の計算近似をした図です。
私はこの図を、携帯電話のメモリーに入れて持ち歩いています。


傾斜は2.5度、直線距離にしておおよそ5mの距離のパットについて、打ち出し角を約5度ずつ左右に振った(ミスした)場合と、スピード(打つ強さ)を、約20%ほど強い・弱い場合と、全部で9通りのボール軌道を計算して描いていただけました。

平地で打つ5mよりも強めに打つ必要があるということですね。


摩擦係数の取り方によって(つまりはグリーンの速い遅いによって)、打つ強さの大小には調整が必要ですが、描かれる軌道自体は、ほぼこれに近くなるのが現実になります。

曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。

yamacchiさんはこのとき「y方向ゼロ近傍に止めたいとき、つまりカップを大きく通り過ぎない位置に止めたいとき、重要なのは打出し角であることがわかります。」と考察してくださいました。

それは事実なのですが、私は別な認識をいたしました。


こちらに貼り直した図には1-9の番号を打ってあります。

私にとって、4および6という位置は、約1mながら、依然として真横の難しいラインが残ります。
ついでに言いますと、1の位置は「人類には無理。」(笑)な悪夢のラインで、もっと駄目。

9は残るのが比較的好ましい登りのフックラインながら、物理的に一番遠いですね。

ということで強いて選ぶなら、好ましい順番に、58732の順になりましょうかね。 23の順番は微妙ですが。


で、ここで考えます。
5が理想のストロークであるのに対して、1937、は、打ち出し方向と、スピード(打つ強さ)と、ダブルパンチのミスをしているストロークですね。

せめてストロークのスピードがキチンとコントロールされていれば、多少ライン出しがズレていても、258の間に収まるということになります。
4倍大切な、距離のコントロールができていれば、比較的曲りの少ない上り下りのラインが残るというわけです。

もっと突っ込んだ見方をすれば、ラインを浅く読むならば、スピードをミスるにしてもショート目に、ラインを深く読むならば、特にスピードには気をつけてキチッと合わせる。
という風に認識しておけば、7から35の間くらいの位置に持ってくることができて、2パットで収まりやすい、ということになるんじゃないか?

そんな風に深読みするわけなんですね。
ダウンヒル・スライダーに関しては、カップインを決めに行かないスライス・ラインの方がマシだ(3パットしにくい)と以前ひゃっぽさんとのやり取りで書かせていただいたのですが、これは78の位置に残りやすい、ということに他なりません。

忘れてしまってはいけないのは、ダウンヒル・スライダーの真のエネミーは、7の仲間の、「浅く狙って強すぎる」パットで、subconsciousが修正してカップインを狙いに行ってしまった結果、もっと酷い結末を迎えるストロークなのだ、という大前提です。

つまりAiming LineからしてそもそもB側に間違っている。
(yamacchiさんが書いてくださった軌道図は、あくまでも正しいラインの読みは出来ていることが前提なんです。)

通常は、9みたいにカップの向こうを通るのではなく、7のようにカップの手前を通りつつ、9よりももっとカップから遠いところに行ってしまうのが、恐怖のダウンヒル・スライダーの3パット、4パット・コースにつながる落とし穴なのです。

オプティマム・スピードの場合のAiming Lineが判っていることが前提のyamacchiさんが書いてくださった図には、実はこの恐怖のシナリオは現れてこないのです。


ちょっと内容が細かくて分かりにくいかもしれませんが、この図は当時 yamacchiさん さんという方が物理計算をしてExcelで描いてくださったものです。
前提としては、正しいラインの曲がり幅の読みとスピードの読みができていて打ったのが 5番のラインで、それを 5°左右にずれた場合、スピードが20%過不足した場合の 8通りの組み合わせに数値を振って、ボールがどこへ行くか検証しています。

ですから、前提の「正しいラインが読めている」部分がない場合、例えば谷側に読み違えてしまってしかも打つ強さも強くなってしまってスルスルスルスル行ってしまう ↑ の動画の状況がいわゆるダウンヒル・スライダー で、この図の 7番よりももっと下にボールがどんどん離れていってしまうことになります。「実はこの恐怖のシナリオは現れて」いないと言っているのは、ラインが読めていなかったケースのことです。


当時この図を見て、

>「曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。」

って書いていますが、動画内でGlen Haynesが説明している最大傾斜のラインに乗っかって落ちて転がっていくのがこの直線部分にあたります。


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これを全部踏まえまして、「横のラインからのパットにはどう対処するのか」という攻略法の考察を。

横のラインにつけてしまったとき、特にショートパットおよびミドルパットの例えば大体 4m以内の状況からは、2パットを死守する方向性で考えたいです。

上記のグラフで言う、4とか6のポジションは避けたい。
4と6のポジションにはどうすると行くかというと、ライン読みはほぼあっているけど、ストロークの強さが強いか弱いかしますと、また真横のラインが残ります。

5mの横のラインからパットして、1.5mの横のラインを残している感じです。
1.5mの横のラインから、強く打ってしまって通り過ぎ、また1.2mの横の今度は反対に曲がるラインを残してしまう、というループが往復ビンタです。

これ、2m以下になって来て、横の曲がるラインなのに強引に入れに行くから起きる現象なんですよね。強引にではなく慎重に入れに行っても同じような現象は起きてしまいます。

2mのパットって、真っ直ぐに打つことは普段から家練もしていてよく練習しているゴルファーが多いのですが、2mをピッタリの距離で打つスピードの管理がものすごくきちんと出来たストロークを練習しているアマチュアゴルファーはあんまりいませんから、慎重に行っても同じなんです。よく曲がるラインはほんのちょっとでもスピードがズレていれば外れます。エイミングやストロークの打ち出しのズレ以上に。スピードでライン変わりますしね。


2パットを死守するために鍵になるのは、結局、ファーストパットの 5mでの対処が有効になります。
(その前の寄せで横のラインに付けないようにする、っていう攻略もありだと思います。)

ファーストパットを入れるにしても外すにしても、上の図で言う、2, 5, 8 の位置に持っていけば(もちろん 5, 8 の方が望ましいです)、次がタップインかまたは登りのパットが残って楽になりますね。

ですから、ここで重要になってきますのは、傾斜の斜度がどの程度なのかよく読むこと、ストロークするときには、4倍どころか10倍ぐらい気を使って、ストロークして打つボールのスピード(距離感)の管理をシビアにすること。この2点をある程度きちんとできれば、2パットで収められる確率がグンと上がります。

そして、意識してカップの上方から最大傾斜のラインに乗っていくようにイメージしてスピードをしっかり管理してストロークしていけば、運が良ければカップインもありますし、外れてもボールは最大傾斜のラインをトロトロと降りていきますから、セカンドパットにはほぼ真っすぐの登りのラインを残すことができます。


横のラインの後には横のラインを残さない、っていうこと。
ではどうするか、...をよく考えますと、結論的には「スピードをバッチリ合わせる」ことが最善の対処になる、という物理法則です。


2/18/2023

パッチップ (Putt Chip) 6番アイアンの転がし

2023年の1月は南カリフォルニアにしては珍しく雨がよく振りました。
ここ数年水不足で困っていますから、もう少し振って欲しいですが、なにしろ準備されていませんのであちこちが雨漏りしたり、溢れたり大変です。

ゴルフ場も河川敷コースは水捌けを考えて作られてはいるものの水に沈む部分が出ますし、そうでない普通のコースは水捌けが悪い部分が散見され、あちこちが水たまりになっていますし、バンカーも水が溜まってしまったりしています。

年明けの初打ちには Hemet GCをラウンドして雹に振られましたが、そのあとのラウンドでMorongo Golf Club at Tukwet CanyonのLegend Courseをプレーしました。


スタート前の夜明けの空です。
ものすごい綺麗な色ですね。こういうのは雨模様で雲がたくさんないと見られません。
いやー、ホントに綺麗だったなー。


こちらは8番ホールのパー3です。


そもそも池越えのホールですが、池の範囲が拡がっていて境目がよく分からなくなっていました。(笑)


こちらは4番から5番ホールに向かうアプローチパスですが、なんかすごい光景になっていました。


よく乗用カートでラウンドさせてくれたなー、と思いました。


そしてこちらが17番のバンカーショットです。


ぎりぎり水に入っていたものを少しずらしてプレースをしまして。(本当はドロップなのですが、諸々省略。)
水の真ん中ら辺に入ったら、ボール見つからないかも。

この日はDRでさえもほとんどランがありませんで、コースが長く感じました。
スコアは 40 40 = 80 でした。


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今回は、こちらのMike Burryというプロのレッスンで、パッチップ (Putt Chip) という転がしのショットです。

This ‘putt chip’ could be key to getting up and down more successfully」 -by Golf.com


リンク先の動画では、6番アイアンを使って転がしています。
6番からPWぐらいのロフトが立っているクラブで、ロフトは最大でもPWまで、だそうです。

なんの変哲もない転がしのアプローチですが、個人的にこの転がしは安全性の点で私に向いていると直感しましたので、これから練習してD-Chopをこれに入れ替えていこうと思ったりしています。

打ち方としては、両足はクラブヘッド1個分開けた狭いスタンス(日本的には拳一個分開けたスタンスでしょうか)で、クラブは短く吊り気味にもってヒールが浮いてトゥ側だけが芝を擦る状態、クラブシャフトは地面にほぼ鉛直に持って構えます。
体重も50:50で真ん中に重心をかけます。

あとはロングパットのストロークで距離感を出して転がすように打ち出していきます。

これをMike Burryプロは『パッチップ (Putt Chip)』と呼んでいるようです。
このショットで私が気に入りました点がいくつかあります。

・使うクラブを限定していない点。
・初めから転がしていて、落としどころとかに言及がない点。
・特にはハンドファーストにシャフトを傾けない点。
・スタンス幅が狭い点。
・ライをほとんど問わない点

距離感に関しましては、グリーン上でパターで打った場合とどのくらいリンクしていてそのくらい相関するのか、これから検証します。
予定としましては、いままで転がしの主力にしていたD-Chopとほぼ同じ距離感で行けるのでは?と考えています。


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最もオーソドックスで基本的な転がしはこちらが代表的な例かと思います。

ひぐけんプロのYouTube動画です。


ピンまで25yぐらいで、グリーンの外は約4yくらい。
ピッチングウエッジを使った転がしのアプローチです。

スタンス幅は狭く、右足の前くらいにボールをセット、左肩から腕とシャフトが一本になるような構えですので、若干ハンドファーストに斜めになります。
上げる必要がないので、この構えからコツンと打っていくのですが、この打ち方ですとパターで置き換えて考えた場合に、タップ式でパッティングするような雰囲気になってしまって、私の場合は距離感が出にくいんです。

(現行多用しています D-Chopの場合は、パターと全く同じ構え方をしてパターの長さに持ったクラブを使いますので、振り幅的な距離感は、パターのものをそのまま使っているのです。)

距離感さえ出せれば、この打ち方は安全ですしライの芝にも左右されにくく良い転がしのショットだとは思います。


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そして、もっと一般的に「転がしのアプローチ」と聞いて多いのがこちらのようなショットです。

転がしはピッチングウェッジをパターのグリップで握るのがコツ!」- by Regina-Web


パットの感覚のストロークを使って打ちましょう、と言いつつ、ずいぶん飛ぶんですよね。
この写真のイメージでも、キャリーとランが 4:6ぐらいになっています。

少なくともこの林菜乃子プロの場合は、ピッチングウエッジを推奨していますが、58°を使って転がしのアプローチをこなしているプロも多くいます。
わっほープロとか、さっきのひぐけんプロ、そしてクララ先生も58°での転がしを多用しています。

転がしではないような?

ですから、このショットも安定して打てる良いショットなのだと思うのですけれど、私には個人的に距離感が掴みにくいショットになってきます。
そもそも落としどころに注力するイメージが湧きにくいのです。


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現行のD-Chopでは、トータルの距離を指標にストロークしていて落としどころは出たなりで気にしていません。
また、グリップの緩い私の個人的なパターの打ち方そのままのストロークで割とアッパー気味にボールを捉えていて、クラブによるスピンやキャリーの差がほとんど影響せず、6番アイアンからPWまでどれを使っても同じ距離感で打っていけます。
私の場合は、PWか8番アイアンが多いです。

ただ D-Chopの場合、パターと同じスタンスを取っていまして、スタンス幅は27㎝ぐらい足と足の間が空いたスタンスを使っています。
そうしますと、グリーン上と違ってグリーンの外は芝ももう少し長いですし、傾斜もグリーン上よりはるかに傾斜がある場合もあります。
ですから、ちょっとした長い芝や傾斜による重力の影響で体の重心がほんの少しブレたりして、クラブが芝に引っ掛かるケースがたまに発生しています。
グリップを非常に緩く握っているだけに、ちょっと余計な影響を受けてしまう場合があります。

草摺りの素振りをして予行演習し注意をしてストロークはしますが、この点は改良したい点だという認識を持っていました。


そして今回のパッチップ (Putt Chip) ですが、スタンス幅が狭いため重心が左右にズレにくい点がとても良いと思いました。
私の普段のチップショットのスタンスも、両足の幅をとても狭く構えたスタンスにしたことで打点が急に安定した経験があります。

それと、シャフトを垂直にまるでパターの様に使っていますので、タップ式で打つ必要がありません。振り幅をパッティングストロークの要領で距離感に使うことができます。

そして6番アイアンからPWまで、さほど変わらない距離感で打てるところがD-Chopに共通しています。

一度ちょっとやってみたところ、6番アイアンですとかなり短く持ちまして、パターよりも2インチ半(約6㎝)ほど長い関係で、グリップエンドがお腹周辺の服の布とかに干渉して使いにくいことが分かりました。ハンドファーストに斜めにしていませんで真っ直ぐ鉛直に使いますので、もう少し足が長くないと邪魔なんです。
8番アイアン以下ならスムーズに使えそうです。ロフト的には6番アイアンの方が望ましいのですが。


そういう訳でこのパッチップ (Putt Chip) 、8番、9番、PWの辺りで、距離感が合いやすいかどうか、ライの影響はどの程度受けにくいか、振り幅はコントロールしやすいかどうか、いろいろと試しつつ、ものにできたら、という風に考えています。

(syoballさんのJGを持っていれば必要ない、っていう感じがいたしますが、逆に言えばこれがD-Chop 並みに距離感のフィーリングが出せて使えればバッグの14本に余裕を作らなくて済む、ってことですから、ちょっと意欲的に取り組んでみたいと思います。)


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2/12/2023: 
本ブログ記事をアップロードする前に、コースのチッピングエリアでテストしてみましたので、追記。

あらゆる距離を転がすという目的で持ち替えないとすると、6番アイアンくらいが良さそうでした。ただ私にはちょっと長くてグリップエンドが邪魔な感じですので、8番アイアンくらいが妥協点でした。
(構えとか背丈の関係で余したグリップエンドが邪魔でなければ6番か5番でも良いかと思います。)

それから、(完全に個人的な感想ですが) グリップをしっかり握ってしまうと12の法則で使うカチッと打って5yぐらいキャリーするショットになってしまって距離が出すぎます。
グリップはパター同様、できる限りユルユルでインパクトの衝撃を吸収しつつそれでいて振り子に緩やかな加速をわずかに加えるパッティングストロークと同じ感覚を入れてあげないと私の場合は距離感が合いません。
この50:50体重のシャフトを鉛直に構えて使うパッチップ (Putt Chip) の構えでこの力感を出す練習が必要です
(D-Chop の場合は、パッティングストロークと同じ構えを使いますので、工夫しなくてもパッティングストロークの力感が出せます。)

放たれたボールの転がり自体は良い感じです。

D-Chop の場合、足元の傾斜によってパッティングストロークの構えですとテークバックで芝に当たって邪魔だったり、スタンス幅を肩幅くらいにしているだけに傾斜で重心がずれてしまったりという不都合が時々あるのです。

それでこのパッチップ (Putt Chip) にトライしてみているのですが、58°のチッピングのストロークと混ざってしまうとぜんぜん頓珍漢な距離を打ってしまう可能性もあるようでして、練習が必要となりますと、 ...緊張した場面で使えるのか?という疑問は出てきます。

ちょっとしばらく機会があるごとに練習はしてみようかと思います。
結果が安定しなかったら、不採用ということで。


2/06/2023

30yの決め打ちチップショット(ピッチショット?)

2/08/2023 追記しました。↓ (赤い字のところ)


El Prado GCのButterfiled Stage Courseをプレーしてきまして、余裕があったときに普段のグリーン周りの58°で打つチップショットの動画を撮ってきました。


こちらは 6番ホール、512yのパー5の3打目です。


距離感を作るための草摺りの素振りとクロ狙い2.2は、動画の前にやっていまして切れています。目標を再確認してセットアップするところから。
動きが止まらないままの感じで、スッと入っていくようにはしています。

距離は、やや左の膝の前辺りに写っている赤い旗まで約20yでした。パー5のグリーンは小さくてグリーンエッジからカップまでは7yくらいでしたので、グリーンの外側が13yくらいだったと思います。
ボールのライはかなりの上り斜面で、ラフにかかるぎりぎり内側の花道のフェアウエイ、KIKUYU芝ですが厄介な逆目ではありませんでした。

グリーン上の傾斜を見込んでカップの右サイドにターゲットしています。最後ボールが止まりかけるあたりで左へするするーっとカップの方に寄ってくれています。

上り傾斜でクラブの抜けがそんなに良くはない感じかと思いますが、でもハイバウンスのウエッジのおかげもあってか、刺さってはいませんですね。ターフも取れていません。
撮った動画をあとから見てみますと、振り下ろして終わりっていう感じであまりフォローは大きく振り抜くようにはとっていないようです。 無意識です。クラブで狙っている位置を指してから打っていますので、その影響もあるのかも知れません。
(見直してみますと、リンクしましたクロ狙い2.2の記事にあげている動画と全く同じスイング、全く同じフォロースルーになっている様です。)

歩くように両膝を使って調子を取り、右膝を送り込んで打つようにしています。
腕とクラブシャフトの角度が終始変わらないようにして、リストコックは全く使わないように気をつけています。
テークバックでクラブシャフトが地面と平行くらいのときに、クラブフェースが開かずシャットのままスイングプレーンに直角を保つようにするようにも気をつけています。

自分でも意識していなかったのですが、打つ直前のリチュアルで両膝を歩くように細かく動かしていて、そのまま動きを止めずにスイングに入っているようです。
腕の動きには意識がなく、膝で調子を取っているのでこういう動きになっているようです。
ラウンド中ですのでフォームには気が行っていなくて、「寄せよう」としている中での動きですので自分でも興味深いです。
やっぱり動画は撮ってみた方が良いですね。

このボールはカップの右やや手前のワンクラブくらいに付いてくれました。
(パットは外してしまったのですが。)



そしてこちらは15番ホール、374yのパー4です。


このホール、ラウンド自体は実はグリーンの左サイド8歩の位置に2オンしまして2パットのパーで終えています。
このホールで日没終了ということで、15番ホールまででスコアは +3オーバーでした。

ラウンド中に、今回撮りたかった30yの決め打ちをする場面がありませんでしたので、ホールアウト後にこの位置にボールをドロップして撮影しながら打ちました。

距離は約26yです。
軽い上りの花道から、グリーン上は手前が受けグリーンの上り傾斜で登りきった尾根の上の平らな部分にカップが切られています。
ピンフラッグが赤いですから、カップ位置はグリーン手前寄りで、グリーンのエッジからカップまでは8y程度しかありません。グリーンの外が18yぐらいです。
カメラの位置からは旗の根本が見えていませんが、私の目線の高さからはカップ(旗の根本)も見えています。
この条件ですと、ランは殆ど出ません。1-2yくらい転がるでしょうか。

こちらのショットは、私の標準の58°の1/2ショットでキャリー27yをそのまま適用すれば、上り傾斜と受けグリーンでちょうどよく止まってくれる距離から打ちました。34歩ぐらいの位置。

このショットは2x6システムの決め打ちですから、クロ狙い2.2のクラブで落とし所の目標を指す動作は行っていません。草摺りの確認だけです。
ボール位置は真ん中、両足のつま先を目標方向に45°くらい斜めに向けてテークバックを窮屈にしたフルスイングのイメージで打っています。こちらはフォロースルーをもう少し大きめに取っているようです。

敢えてちょうど良い寄りやすい距離から打ちましたので、このボールもカップの左ワンクラブくらいのピンハイの位置に寄ってくれています。


このショットを打つとき、残り距離が多少これより長くても短くても、全く同じ様に打つようにしています。多少距離が合わないとわかっていても、ちゃんと打てば+/-5y以内のことですから。その前の傾斜でのバウンドの読みが外れていたりするケースはままありますが。
ピッタリは合わないと分かっているとき(少なくともそう感じたとき)には、上りのパットが残るようにショットの選択をしています。

5yくらい距離を落とすのに、フェースを約15° (時計の針で2秒半)開いてセットして打つことはたまにあります。
逆に、ライが良くなくてクラブが刺さりやすい状況では、ソールのバウンスをより積極的に使って刺さらせないために10°か15°かあるいは20°くらい少し開いてウエッジを使うこともありまして、そのときには距離は逆算しています。
(これ、結果的には同じなんですが、発想が逆向きなんです。)

クロ狙い2.2ではアナログにリニアに距離感を活かして打っているのだから、2x6システムの決め打ちのときにも、少し強いとか少し弱いとか調節して打てばいいじゃん?って自分でも多少思いますが、しかしながらそういう微調整はやらない方が基準が崩れにくいと実感していますので、調整はしません。
いつもの振り幅で、いつもの力感で、いつもの加速感で、同じテンポで打てるように心がけています。そこに安心感が湧いてくるのかも?

必ずしも結果がぴったりでなくても良いんですよね。1ピン、下手したら2ピン離れてしまうこともありますが、寄せ2ができていればOK。

こちらのショットは、クロ狙い2.2のときのチップショットとは微妙に違って、普通のフルショットの振り幅が小さいバージョン、というイメージです。
動き自体にはクロ狙い2.2のときとあんまり差はないかも知れません。
こちらも右膝が(左ではなくて)前に出るように使う感覚です。

このショットの利点は、決め打ちをしていますのでいざ打つ段階ではあまりいろいろ考える必要がないという点にあると思っています。極めてシンプル化しますので。


12/20/2022

1フット(約30㎝) 後ろからスタートして歩測

久々に、以前ご紹介しておりますAnaheim Hills GC をプレーしました。

こちらの動画は、5番ホール打ち下ろしの207y、パー3のティーショットです。


このホール、一番後ろの黒ティーは以前は254yあったのですが、今は使われていなくて整備もされていないようです。(その頃は14番ホールでした。)

遥か下の方にグリーンがあります。 手前にバンカーはないのですが、バンクが付いていてグリーン手前は凹んでいるため、手前から行くと安全ではありますが転がり上がりません
グリーンオーバーはすぐ後ろが向こう側の川の方へ落ちていまして転がると危険です。

この動画では、この頃お気に入りの 5番ウッドで打っています。
グリーンちょい右に外れましたが、カップまで10y程度の寄せを打ってパーでした。


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今回もちっちゃい気付きシリーズ (シリーズ化の予定は特にありませんが) 的な内容で、シンプルなそしてすぐに実践できる思い付きです。


私は普段からパッティングの準備として歩測をします。よほどのことがない限り、自分の番が来る前に歩測します。
そして デジタルパットベースでストロークの出力を決めています。

このところ力を入れて取り組んでいますのは、前後の距離のコントロールです。
ボールの後ろやカップの後ろから読むよりも、むしろもっと4倍ぐらい重要な読みとして、サイドからの高低の読みと最大傾斜ラインの下方の位置からカップ周辺を見渡してみた読み、を重点的に考えています。


ちょっと重めのグリーンだったときや、登り傾斜の時とかに、もうひと転がり今一つ届かない、っていうことがよくありますよね。
それ以外にも、理由もなく今日はどうももうひと転がり届かない、みたいな日も。

いままで歩測してきていまして、しかし出力の方は小数点無しで「〇〇歩のスピードで打とう」っていう風にストロークしています関係で、そもそもそんなに肌理細かい出力はしていない自覚がありまして気になってはいませんでしたが、ふと思いつきまして。

カップの 1フット(約30㎝) 後ろからスタートして歩測したらどうだろう?と。

グリーンが重い時や、登り傾斜の時のみならず、ショートはしたくないバーディーパットの時など、傾斜や芝目、その日のグリーン表面のスピードや、グリーン面の水分などを考慮した出力の換算をする”前の”段階で若干の補正を入れておき、そこから換算計算をしてストロークの出力を決めよう、という試みです。

決めた出力よりちょっと強く打てばいいじゃん?って思いますが、それですと私の場合「+1歩」足すことになります。そこまではしなくても良いかな、っていう時、私は小数点以下の出力の調整を持っていません。

先に歩測の段階で余分を入れておいて、そこからの換算に混ぜ込んでおけば、+1歩ほど極端に変わることなく若干の効果が出るのではないか?と思った次第です。


決め打ちではない普通のパッティングをしているゴルファーなら、カップの後ろ50㎝に仮想カップなどの目標を作ってそこへ打っていくのでしょうけれども、私の場合は仮想カップはイメージがぼやけてしまって上手く使えません。
そこに目視できる目標物があると違うかもしれませんけれど、ありませんので仕方ありません。

そもそも決め打ちしている訳ですから、これならいけるんじゃないかと考えまして。
それでもどうしても打ち切れないっていう日はあるとは思いますが。


今回もただの思い付きの段階ですので、これから検証して具体的成果や問題点などを探っていきたいと思います。


9/21/2022

ゴルフゲームの本質はロングパットなのかもしれない、という仮説

先だってPalm Springsに遠征に行ったときの写真です。

こちらはCoral Mountain GC (旧 Trilogy at La Quinta) のコースのエントランス道で、ちょうどHarvest Moon (ハーベストムーン、中秋の満月)と、そのすぐ上のJupitor (木星)が煌々と光っていてとてもきれいでした。到着直後の夜明け前の西の空です。



こっち側が東の空で、朝焼けが綺麗です。


程なく明るくなってきますね。

ここへ来るには車で約2時間かかりますから、3時半に起きて4時ちょい前に出発、もうすぐ朝の6時になろうかという空の写真です。すごく綺麗でした。


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タイトルには「仮説」と書きましたが、私自身の現レベル時点でのゴルフゲーム、ラウンド時のゲームマネージメントに限定で言えば、ほぼ 90%これが本質だと確信しています。 ロングパット。

ゴルフ歴 38年になりますが、その大半の期間、一番肝心な『距離感』というものについて、疑心暗鬼でした。例えば「毎日のようにゴルフ場で練習をしないと身につかないものなのではないか?」あるいは「子供のころからゴルフに慣れ親しんだ人だけが授かる特別な感覚なのではないか?」と疑念を持っていました。

なにか雲を掴むような、というよりぜんぜん掴めないような、どうすればピンにぴったりのショットが打てるのか??

例えば 200y先のグリーンに乗せようとして打つ時、タンジェント6°が1/10ですから、たったの 6°方向性がズレただけで200y先では 20yも (200 x 1/10 = 20y) 目標からズレてしまいます。
通常のグリーンの幅が40yぐらいですから、グリーンを外れてしまいますね。
で、6°っていうのは時計の針で言うと、1時(30°)、じゃなくて、1秒です。たったの1秒!
しかも縦の距離も合わせなくちゃならない。

なんかもうゴルフのナイスショットって、根本的に無理ゲーなんじゃないかと。(笑)


特に私は勘が鈍い方でして、運動神経的にもそういう感覚がついてこない感じがあります。
ハンドアイコーディネーションとかに優れた、運動神経の良いスポーツアスリート系のゴルファーには、もしかしたらこういった悩みは少ないのかも知れません。(私には分かりません。)


このところ、ゴルフのゲームマネージメントのありとあらゆる部分をほんの少しずつ改善してきまして、スコアが改善して安定してきています中で、自分なりの距離感というものがなんとなくおぼろげに構築されて来つつあります。

ですので、この段階でのまとめをしておいて、今後の更なる改善と安定化につなげていけたら、と思いメモして残しておく主旨の記事です。


私のゴルフゲームマネージメントとしては、以下のようなおおよその距離別にショットに向かうアプローチ(取り組み)を細分化しましました。

①  グリーン上: デジタルパット 
②  15y以内: テキサスウエッジ、D-Chop を中心とした転がし 
③  10-30y: クロ狙い2.2 を主体にしたチップショットとピッチショット
④  30-90y: 2x6システムSLJ を使ったコントロールショット
⑤  100-150y: 各アイアンのフル(1/1)と 3/4ショットやノックダウン
⑦  ドライバー: 魚突きドリル

こんな感じで距離別に分けてのグリーンへのアプローチを考え、それぞれで距離のコントロール方法を考えて実行しています。

(別項としては、1DJK(一打献上)状況になりますがラフの深さとか傾斜具合とか鑑みてのショット選択、 ...そしてもう一つ大き目な課題に残っているのが、砂からSS(サンドセーブ)をいかに取るか?です。)


ひとつひとつの項目の、実際にプレーする上での方法論の詳細を書き留めておきます。


①  グリーン上のパッティング

大前提として、グリーン上のパッティングの距離を歩測します。その上でグリーンのスピードを確認し、傾斜を読み、芝目を読み、コース全体の傾斜やグリーンの硬さ、風の影響や傾斜の心理的な影響などにも注意を払いますが、いずれにしても私の場合は出力の強さを決め、登りであろうが下りであろうが、横に曲がるラインであろうが、スパットを定めたら打つ強さも決めて、決め打ちをします。
この際、3パットを防ぐ肝としては、パッティングラインの横からとグリーン外からのライン読みが非常に重要で、(通常ゴルファーの間でポピュラーに行われている)ボールの後方からやカップの後方からの曲がりの読みの 4倍は重要です。

*ここで作り上げたデジタルの 9.5フィートの速さのグリーンが前提のパットの距離感、が私の基本のベースデータになります。


②  15y以内

テキサスウエッジ、D-Chop (たまに4RR-Chip) を中心とした転がしになります。
テキサスウエッジはグリーンの外部分を1.5倍の距離として換算した数値を足すのがガイドラインです。傾斜や芝目、そして特に芝の種類によってアレンジが必要です。

D-Chop はリンク先とそのリンク先を参照いただけますが、「あたかもグリーン上であるかのような錯覚」を適用した距離感をもってストロークします。
8鉄とかPWを使います。


③  10-30y

クロ狙い2.2 を主体にしたチップショットとピッチショットを使います。 58°のウエッジで打ちます。
この時の距離感も、ロングパットの距離感がベースです。私の場合は普段あまり意識にない「ボールの落としどころ(OD)」を強く意識してそこにロングパットの距離感を適用していきます。打ち方は特に工夫せず、リピートしやすいストローク。これもイメージとしてはロングパットと同じです。


④  30-90y

2x6システムの方は、2種類のスイングを使います。セットアップするスタンスから若干変えていまして、二つを明確に変えています。そのスタンスでの (言わば)フルショットに作り替えたスイングを目的としています。便宜上、1/2 (ハーフ)スイング、3/4 (スリー・クォーター)スイングと呼んでいます。スイングは 2種類だけで、距離の打ち分けにはクラブの方を持ち替えます。

 SLJ を使ったコントロールショットの方は、AW(50°)を使い、あたかもパターで打つかのようなイメージを持ち、そのイメージを適用したパッティング・ストロークのイメージのスイングで 30y-60yの距離を打ち分けます。60yのパットは実際には打ったことがありませんが、あくまでも錯覚を応用したイメージの距離感です。でも異常によく距離が合います。

詳しくは省きますが、2.5秒ほどフェースを開くと 5y程度距離を落とせます。


⑤  100-150y

この距離は基本的にはアイアンのフルショットで距離が合いますね。ほとんどのゴルファーはこの距離に苦労はしていないと思います。キャディーバッグの中のクラブセットで、一番間が詰まって本数が充実している距離だったりします。
3/4ショットやノックダウンショットが打てると、風に対応したスピンの少ない低い弾道が打てたりして距離のコントロールに便利です。 


⑥  160-220y

この距離は、5番アイアン、4番ハイブリッド、スペックの合った打ちやすい5Wと3Wで、マン振りではないフルショットを打つことを基本にしています。
プレッシャーがかかったり、待ち時間が長かったり、リズムが崩れそうなときはショット前にイス軸法 (ゾンビ立ち)をすると、ある程度効果的に防ぐことができます。


⑦  ドライバー

私の場合は不器用ですので、ドライバーで距離のコントロールを考えることはほとんどありません。...というか全くありません。
狭いホールほど、敢えて振り切るように気を付けています。 
バンカーとか木とかの障害物に届かせたくないような場合は、加減して打つとかせず、クラブを変えます。


...ここまで距離の打ち分けの内容の詳細を書いてきましで、気が付くことがあります。
私が距離を打ち分ける場合のベースとなっているのが、ことごとくロングパットの距離感なのです。

錯覚の感覚を適用するにせよ、人によっては振り幅でコントロールするにせよ、あるいはインパクトの強さ感覚でコントロールするにせよ、とにもかくにもベースになる距離感というものがあって、 距離を打ち分けるわけですけれども、私の場合はほぼすべてのコントロールショットでロングパットの距離感がベースになっていて、ここを意識しだしてから①-⑤全部のケースで距離感が安定してコントロールできるようになってきたのです。

ゴルフ歴38年とは言いましたが、昨今レンジファインダーで距離を測って確認しつつ打ってデータをフィードバックできるようになったのがすごく大きいですね。ここ数年で私のゴルフがグッと変わってきました。


そう考えてみますと、日本人のゴルファーには特に多いのではないかと思うのですけれども、一番やらないのがロングパットの練習、っていう人がものすごく多いような気がします。

ドライバーばっかり振り回して打つ人が多いのはそれ自体を楽しんでいるわけですから分からないでもありませんが、熱心にチップショットを繰り返し練習するスコア重視でプレーしたいゴルファーでさえも、ロングパットの練習はあんまりしないなぁ、っていう人が多いのではないでしょうか?

長年ゴルフやってて、こういう時って右に行っちゃいやすいんだよなー、とか、こういう場面ではダフりやすいんだよね、とかっていう経験則は積み上がってきているんだけど、いまいちスコアが減ってこない、っていう場合も多いんじゃないかと思ったりします。
私がまさに38年もやっててスコアあんまり減らないじゃん?って自分で思っていました。

で、ここに来て急に私自身のラウンドのスコアが目に見えて減って来たことで、はた!と思った訳です。(つい最近、長年の念願だったアンダーパーも出せました。)
「これ、そもそもロングパットの距離感を持ってなかったら、他のショットに応用できないんじゃ?」って思ったのです。


ロングパットに関しては、距離感のみならず、ショットの基本動作としてもゴルフの基本になっていると思います。
初心者が初めて打つ時に、パッティングストローク・ドリルでPWや7番アイアンを打つところから始めるレッスンがあります。

チップショットを打つ時にもロングパットのイメージを持って打つと、インサイドやアウトサイドにテークバックを引くことも置きにくいですし、インパクトでフェースがボールにシャローに入って適度なスピンがかかる安定したチップショットが打てます。


例えばですけど、あくまで想像ですが、スコットランドでゴルフの原型のゲームが始まった時、きっとパッティングから始まってると思うんですよね。
あの全英オープンのような、50yも100yも先から転がしてくるようなコンディションで始まって。
最初の頃は、他の人のボールを飛び越えて打つスタイミーっていうルールがあったらしいですし、その辺りでボールを持ち上げて打てる二ブリックっていうクラブが出来て。バンカーも飛び越えて。
これ空中飛ぶと距離出るじゃん、もっと飛ぶの作ろうってなってマッシーっていうクラブが出来て。ドライビングアイアンが出来て。その後にもっと飛ばすウッドクラブが出来てきて。

そうしますとね、ベースとしてはパターを打つように打てる感じで色んなクラブが出来て発達して来てると思うんです。
そもそもはどのクラブも、パターの様に打つように作られて出来たんじゃないか、っていう。しかもアイアンなんか 100年以上前から基本的な形状は変わってませんからね。


興味がある方は、「ロングパットの練習」という部分を見直してみると、良いスコアに繋がってくるかもしれません。(一個人の主観によるメモです。)


9/15/2022

クロ狙い2.2 の実験動画 (グリーン周りの58°のアプローチの距離感のコントロール)

Meadowlark GCっていう距離が短くて5,500y程度しかない箱庭的なコースですが、この写真の12番ホールのグリーンのような、


典型的なSaddle back (馬の背)とかTurtls Shell (亀の甲羅)って言われる、サイズがちっちゃくてお椀を伏せたような形状の砲台グリーンがいくつかあったりして、うっかりするとやさしくないコースです。

こういうグリーンは難しいですねー。そもそも2打目で打ってくる段階でほぼほぼグリーンから溢れてしまいます。
いったいどこならグリーン上にボールが座ってくれるのよ?的な感じ。(笑)

そこからの寄せも、ショートして戻ってこないよう、行き過ぎて向こう側に転がり落ちないよう、すごく神経を使います。慎重にしすぎるとかえって寄りませんし。
それこそカップに寄せるっていうよりは、頂上に止まって転がり落ちてこない場所を目標に打っていくとか、独特の対処が必要です。

小さいサイズの亀の甲グリーン、攻略が難しいなぁ。


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前々回「クロ狙いのトライアル」2016年7月の時には、47°のPWで試しましたせいだと思いますが、イメージよりも飛び過ぎてしまいあまり上手く行きませんでした。
その時に比較的上手く行ったのは 70y程度の距離で、これなら50°のAWでSLJで打てばいいよね、っていう感じに、大きく勘違いをしていました。

そしてその後最近になって、クロ狙いは 58°のSWでグリーン周りの寄せの時に、ボールの落としどころを明確に意識してボールをコントロールするためのやり方だったということが分かりまして、再挑戦している次第です。

クロ狙い2.0 のトライアル、正しく修正版 --> 2.1へ」という記事で、間違いをある程度修正をしまして6年ぶりに試みました。

今回はその続編です。

前回は、前々回に間違っていた点を修正しまして、58°でグリーン周りの数ヵ所から打ってみた動画をアップロードしました。
そのトライアル中に、「ボールの後方に目標方向を向いて正対しターゲットを指す」という動作から打つまでがどうしてもかなり時間が開いてしまう(といっても10-20秒くらいではありますが、マッスルメモリーでいうと長くても8秒以内にしたいんです...) ということで、スタンスを取った後に左手で持ったクラブで目標を指す、前々回に想像でやっていた方法に変えてみました。

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そして今回「クロ狙い2.2」ということでの変更点ですが、スタンスを取り、草摺りの本気の素振りをしつつ、両手でグリップしたクラブで目標を指す、という方式に変えてみました。


まずは、約15y (20歩)の距離で、軽い登りの花道を想定した位置からのチップショットです。


まぁまぁよくある感じの位置ですよね。
クロ狙いの主旨から、打って動画を撮った時にはぶっつけ本番、歩測もせずに見た目の距離で打っています。距離は打った後で歩測をしました。

この方式にしますと、イメージを焼き付けてから数秒の内に打つことができます。
左手の片手で持って指し示すよりも、実際の打つ時のイメージに近いですし、周りの人から見て目立ちません。(←意外に大事。(笑))

後から動画を見ますと、クラブで指し示すというよりも、目線からクラブヘッドを目標位置に合わせる感じになっています。オリジナルのクロ狙いとはだいぶ変わってしまっているように思いますが、自己アレンジでやりやすいようにすればよいと思うので、まぁいいかなと思います。

この動画、ピンも傾いていますしカメラ位置が低いためか手前の地面の映り方が右傾斜に見えてしまうのですが、実はグリーン面でバウンドしているボールは左へキックしています。拡大したら見えるかな?

2球とも、良い感じでバウンドし、左へキックしながらカップの左 2フィートくらいのところに寄って行ってくれました。これはとても良い感じです。

そしてこの距離はいままでの「ぽいーっ」とか「シュピッ」で打った時の距離ではありませんで、言わば合間の距離ですので、この結果には大満足です。

入念な草摺りの素振りをしていますが、クロ狙い2.2を行うことにより、より丁寧な素振りと、そして落としどころを含めたこれから行うチップショットのイメージを思い描いてリハーサルしています。

草摺りを忘れないためだけでも、すでに大いに役立つと思いました。


個人的な事情ですが、

30-100yには、2x6システム (+ F2.5秒セットアップ) を主体に SLJ も使う。

15y以下には、パターでのテキサスウエッジ、D-Chop を主体に、4RR-Chipも特殊なケースでのオプションで。58°で上げざるを得ないケースはごく稀。

15-30yはどうしてんだ?
っていう空白ありますが、ここにはですね、
58°のポイーッが約18y、54°が22y、50°がぼんやり28yぐらい、 
58°のシュピッが約24y、54°が35y、50°は分かりません
っていうのを適用して、その合間はテキトーに打って埋めている格好になっています。

そしてこの現在あいまいな部分に、クロ狙い2.0 を使うことで、10y-40yぐらいの範囲の精度を改善できたらしてみたい、ということが今回の目論見です。


前回まとめていた内訳をもう一度持ってきました。
15-30yの、あいまいな部分をこのクロ狙い2.2を適用して精度を上げていけたら、と思っています。


ではもう一つ、約23y (30歩)の距離で、バンカー越えの位置からのチップショットです。


こちらはバンカー越えで、よりプレッシャーはかかりますし、心理的には大きめに打ち過ぎてしまいがちな位置になるかと思います。
こちらも同様に、打った後にアバウトな歩測をしています。(バンカーを回り込んでいますので。)

実際にチップショットを打つ時もですが、草摺りの素振りの時にも若干の土煙があがるような、芝の薄い状態でした。
夏なのにちょっと冬っぽい地面でしたけど、乾いていて硬い感じです。

薄い芝に硬い地面、それなのにバンカー越えですので、ちょっとボールを上げて安全に大きめに打ちたくなる場面ですが(しかもウエッジはハイバウンス)、敢えてクロ狙い2.2でイメージ作り。

弾道も入れてみました。(距離が短いのでちょっと実際のボールとはタイムミングが微妙にズレてしまっていますが、後入れです。)

これも 2球とも良い感じでした。 1球目がカップの右を過ぎて奥側に 1クラブぐらい、2球目は(たまたまですが)カップインしそうな感じでピッタリに寄りました。

これはいけるんじゃないでしょうか?


ライがラフだったりとか、逆目のKIKUYU芝だったりとか、スタンス位置の傾斜がキツ目だったりとか、あるいはグリーンが下りだったりとか、上手く行きにくい場面もあろうかと思います。

ちょっとさらに掘り下げて実験していってみたいと思います。



9/03/2022

クロ狙い2.0 のトライアル、正しく修正版 --> 2.1へ

こないだと同じ Glen Ivy GCをまたプレーしてきました。

この写真は、5番ホール 178yのパー3で撮りました。


後ろのSantiago Peak付近の山々の一部にだけ陽が射して不思議な感じでとても綺麗です。
空が厚い雲で覆われていた明け方は暑くなくて助かりました。
このホールはグリーンぎりぎり手前に届かず、10yくらいのチップを1歩に寄せてパーでした。


15番グリーン左サイドのラフにガラガラヘビ。


尻尾にガラガラが付いてますねー。近づいたら危ないです。
ガラガラヘビはたくさんいますので、ちょいちょいゴルフコースで見かけはしますが、藪とかじゃなくって今回みたいにグリーンのすぐ脇っていうのは珍しいです。

修正中で使えなかった10番グリーンは直っていましたが、コースはまだあちこち修正中。
今回は2歩2回と3歩1回パットが入らなかったことも含め、40 38 = 78でした。
調子は良かったと思います。


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9/03/2022 記

タイトルでは クロ狙い2.0 とか嘯いてしまっていますが、クロ狙い1.0 は情報不足で私の解釈が正しくなかったため、そして技量不足もありましたため、平坦の70y前後は良いものの、短い距離についてはことごとく大きく打ってオーバーしてしまい不発に終わっていました。

前回 6年前にお友達の syoballさんのお師匠のクロさんのショートゲームの技を教えていただいた時に書いた記事がこちらです。

クロ狙いのトライアル」 2016年7月

トライアルして試すときに記事を書いて、その後のフォローアップが放ったらかしになる現象がこのブログではしばしば起こります。
で、機会があるとこうして数年後にフォローアップすることになったりします。


syoballさんのブログ記事から。


私が6年前当時に間違えていた点の修正内容としましては、

クロ狙い2.0

1. スタンス位置で左手でクラブを持ち、目標を指していた。
(これは狙うイメージを持ったままスイングに入れるのでこうしたのですが、正しくは目標に正対して両手でグリップしたクラブをターゲットに合わせ、その時にグリップのヒンジを使って角度を決めておく、という大事なプロセスが入っていませんでした。)

2. 使うのはグリーン周りで、70yを打つための技ではなかった。
この点は正直今でも不明ですが、私としては今回はおそらく10y-40yくらいの範囲のグリーン周りで使いたいと思っています。

3. グリーン周りで使う狙い方のテクニックで、ウエッジはロフトの多い58°を使うのだが、当時は54°までしか持っていなかった。
ということで、今回はこの 2年くらいグリーン周りでは使う回数が一番多くなっている 58°のウエッジでやってみます。


個人的な事情なのですが、

30-100yには、2x6システム (+ F2.5秒セットアップ) を主体に SLJ も使う。

15y以下には、パターでのテキサスウエッジ、D-Chop を主体に、4RR-Chipも特殊なケースでのオプションで。58°で上げざるを得ないケースはごく稀。

15-30yはどうしてんだ?
っていう空白ありますが、ここにはですね、
58°のポイーッが約18y、54°が22y、50°がぼんやり28yぐらい、 
58°のシュピッが約24y、54°が35y、50°は分かりません
っていうのを適用していまして、その合間はテキトーに打って埋めている格好になっています。


そしてこの現在あいまいな部分に、クロ狙い2.0 を使うことで、10y-40yぐらいの範囲の精度を改善できたらしてみたい、ということが今回の目論見です。

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とりあえずチッピング練習エリアに行きまして、クロ狙い2.0がどんなものか、どの程度距離感に反映するか、またまた手持ちの情報だけで自己流のアレンジですができるだけ正しく修正するようにやってみました。


クラブでターゲットを指します。右サイドに写っている白いピンフラッグがターゲットです。
ボールの真後ろに立ち(どのくらい後ろが適切なのか、情報が欠如しています)、正対した状態で両手でグリップして構えます。


ということでいくつか動画を。

まずはよくあるまぁまぁフラットでグリーンはやや受けている状態の19y。

クロ狙い2.0、 フラットの 19y 

ボールの真後ろに立ち正対した状態で両手でグリップして構え、このときの腕とシャフトの角度を維持するように使うことを念頭に意識します。
草摺りの素振りもやらないといけません。ここはゴワゴワのKIKUYU芝のクラブが喰われやすいラフですし。
振りの大きさのイメージも、ボール後方で正対した状態でイメージしてみます。

これで 3球ほど打ってみました。ぴったり寄ったボールもありましたが、一番遠いのはワンピンちょっとありましたでしょうか。


今度はグリーン横の丘の上から、15yの打ち下ろしのチップショットもトライしました。


クラブシャフトの指す角度がかなり下向きになります。
でも腕とシャフトの関係性はそれほど変わらないのかな、と思いました。
正対して見た方が、高低差の現実味が感じられるのかも?

クロ狙い2.0、 打ち下ろしの 15y

グリーン面はさほど下りではありません。15yですが、10yも打てば寄ってくれそうな状況でした。
これもクロ狙い2.0でトライしてみます。まぁまぁ寄ってくれています。
でも、この場面のような状況では距離感よりも草擦りの方が5倍は重要なような気がします。
(この位置は諸事情で3球全部が写っていません。)


こんどはグリーンの反対側から、グリーン面は大きく使える状況で距離はさっきの2箇所よりも長めの21y、ややアップヒルなのでしっかり打ちたい状況です。

クロ狙い2.0、 ややアップヒルの 21y

58°ですとけっこう飛ばさないと寄ってくれない状況です。
普段でしたらグリーンが広く使えますからクラブを持ち替えて転がる量が多いもう少し立ったロフトのクラブで打ちます。
とにかくここもクロ狙い2.0で58°を打ってみました。
かなり高く上がって、まぁまぁ良い距離感で行ってくれています。1球目はやや低かったですが、その分スピンも効いてさほどオーバーしていません。
これも、ピッタリに寄ったボールもひとつはあったけど、まぁまぁ3つともワンピン以内ぐらいには寄ってくれました。


ただ、やってみていて、後ろから正対してクラブでターゲットを指してから打つまでの間が長すぎると感じました。

後ろから正対してクラブでターゲットを指したあと、素振りで距離感のイメージ作ったり、草摺りの素振りを入れたり、どうもマッスルメモリがボケやすい、腕とシャフトの角度も維持する感じが出ない、という観点から、クロ狙い1.0のときに勝手にやっていた、左手で持ったシャフトでターゲットを指す方式に変えて、これも試してみました。


バージョン#を変えまして、クロ狙い2.1とします。
素振りをし、距離のイメージを作ります。
草摺りの素振りをし、その後左手で持ったクラブでターゲットを指して弾道のイメージを焼き付けて、イメージの残った状態でストロークに入ります。

6年前の記事にも書いていましたが、目標をクラブで指すときに下半身ならびに体全体が自然にインパクトのイメージになっています。


クロ狙い2.0の 1つ目の動画と同じ位置から打ってみました。

クロ狙い2.1、フラットの19y

この方式でも、3球ともワンピン以内には入ってくれています。 とくに3球目は良い感じのイメージ通りにピタッと寄っています。
このアレンジの段取りなら、イメージが残った状態でストロークに入れます。
良い感じで取り入れられそうな気がします。(本来のクロ狙いの効果が得られているかどうかはクエスチョンマーク(?)です。)

まだちょっとショットルーティーンは固まらない段階ですが、効き目あり、使える!っていうことになれば毎回同じ手順になってくるかと思います。

ラウンドの実践で、肝心要の「1球目」がピシッと寄ってくれるのかどうか、というところにかかってきますでしょうか。(この動画の1球目はちょっと手前から入ってる感じ。)


ちなみに、残り距離がちょうどよく2x6システムの基準の距離で打てる位置から、普段の 2x6のうちの58°の1/2ショットで打った動画も撮りました。

2x6システム、26y やや受けグリーン

この場合は、たまたま得意距離にボールが来ていたっていう状況の再現です。
余り考えることなく、距離感も考える必要すらなく、安定したリズムで1/2ショットのストロークをスムーズに緩やかな加速で打つことだけを考えて、シンプルに実行します。
草擦りだけは必須です。KIKUYU芝の向きと抵抗は侮れません。

これですと、上の4つの動画よりもさらにピンから距離が離れていて58°ではピンにデッドにやや突っ込んで飛ばさなければならない状況にも関わらず、3球ともワンクラブ以内に付いてくれています。
ちょっと残り距離が違う場合にはズレてきますが、ちょうど良い距離に残ったときに 2x6システムの強みが発揮されます。

だからこそ今回、システムにない距離を打ち分けるテクニックとして、クロ狙い2.1のトライアルをしている訳なのです。

これは少し実践も交えて時間をかけて確認していこうと思います。


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追記: 9/10/2022

クロ狙い2.1、段々に感じが掴めてきました。
この方法は、ボールの落とし所を明確にイメージするためのセットアップで、打つ前に十分に弾道のイメージを作りワンバウンド目を落とす所に意識を集中して打つためのもののようです。

落とし所をあまり明確にイメージしないタイプの私は、やってみますと落とし所や弾道の高さはややばらつきますが、概ねカップには寄りやすくなるようです。これをやるときは、58°で打っています。
普段チップショットをしていてピンに意識が行きますと、傾向としてはオーバーしがちですので、ピンの手前のボールの落とし所をクロ狙い2.1を実行することによって明確に手前にバウンスするように意識をすることでカップに寄せやすくするイメージが出てきました。
(今日のラウンドは 38 37 = 75 で、寄せてワンパットが 6つ。寄り切らず2パットが3つ。Yucaipa Valley GC)

普段ならD-Chopで打つ 15-16歩とか10
歩とかの距離も58°のクロ狙い2.1で打ちました。
ホールアウト後の練習チップをする時間がたっぷりあったのも利用しました。

グリーンが受けていて登りがキツいときなどはショートしがちですので、54°に持ち替えても良いかもしれません。(テストして要確認。)

もう少し実戦経験を積んでみます。




7/20/2022

0時半(2.5秒)開いたハーフ(1/2)ショット・チッピングのキャリー距離の微調整

Black Gold GC、元シェルの原油採掘場所だったアップダウンのきつい立地に造られた難しいコースです。


こちらは18番ホール、518yのパー5のティーです。
平らな頂点まではバックティーからだとなかなか届きません。写真のこの位置は白ティーで、480yです。白ティーからなら上手く当たればフェアウエー右サイドのバンカーに届くかな。
そこからは若干打ち降ろしていって、グリーンの右手前には大きな池があります。飛ぶ人が2オンを狙っていくには、この池越えがチャレンジになりますね。

私は池の左のフェアウエーに5Wを打っていって3打目勝負。
PWの3/4で打ってピンの左4歩にビシッと打てたのですが、バーディーパットは入りませんでした。残念。

ちなみにですが、元シェルの原油(Black Gold)採掘跡地なので、Black Gold GCです。


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今回はちょっと思い付きで、トライアル的にラウンドで試用をしてみています。

3x4システムを 2x6システムに再構築 (30-100y)」という距離の打ち分けシステムを使っていますが、クラブごとに打てるキャリーには特有の距離が設定されています。
打ち方のコントロールを変えたくありませんので、少し強くとか、少し弱くとかはほぼやらない方向性で運用をしています。
上手く行った時に得られる結果以上に、距離の打ち分けのメリハリが薄れることを懸念します。(これはあくまでも個人的な見解です。)
ですから、長いなら長い、短いなら短いのを承知で打っていく、っていうマネージメントをしています。結果読み違いとかライの抵抗の関係などで、そうならないこともありますから。

それが前提で、ちょっとキャリーの距離を調整してみたいな、という気持ちはあります。

一般的な方法としては、

1.振り幅の調整
(これは現在時計盤システムを使用していませんので適用できにくいです。) 

2.感覚を利用したストロークあるいはインパクトの強さの調整
(これは一番やりたくない方法です。距離の階段のメリハリが薄れかねない。)

3.チョークダウンして短く持って飛距離を調整
(これは可能性としては大いにあり。実効の効果も折り紙付き。ただテンポを変えたくないので今はちょっと躊躇してます。テンポは振り子の腕の長さに依存するので。)

4.ボール位置を左右にずらし弾道を変える
(これはかなり躊躇します。そもそもダフリ・トップを防ぎたいのが第一で。)

5.フェースを開いて使う
(あまりにも距離のコントロールが安定せず、フェースでボールを捉えにくくなるイメージ。)

という訳で、5番の「フェースを開いて使う」という方法論を改めて見直してみることに。


以前、フェースを開いた時には、フェース面の仰角はとんでもなく上を向いていることを記事にしました。


58°のフェースを約20°開いてセットしたとき

たとえばですが、この写真のロフト相当の仰角、なんと70°です。
70°のウエッジだとしたら、ボールを安定してコンタクトすることがものすごく精密なコントロールになって、私の技量ではダフリやトップが発生しやすくなってしまうのは当たり前。

テイラーメードによると、60°のウエッジを時計盤でいう 1時半(つまり45°) 開くと、フェースはほぼ 90°、真上を向くそうです。これはやってみますと分かります。
ちょっとびっくりしますね?


だけど、ウエッジを開いて使う人って、まぁまぁ30°から45°ぐらいフェースを開いて使うじゃないですか。ロフトで言うとすごいことになってるんですけど、セットしたそのままで使ってないってことですよね。そのままの状態で打てたとしたら結構右へ飛ぶしすごく上に抜けてしまうはず。

リンクした記事中にも書きましたが、我々ゴルファーはフェースを開いて使った時に、ダウンスイングでクラブが下りてくるときに開いているフェースを幾分戻してクローズしながら包み込むように下ろしてきて打っているようです。

自分で実験もしてみましたが、開いた角度をそのまま使う意識でストロークしても、不思議とクローズしながら下りてきてしまうようでした。


それはそれとしまして。

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という訳で今回は、時計の針で約 0時半(あるいは 2.5秒)だけフェースを開いて打つというショットを、距離の調整に試してみた次第です。

0時半、あるいは 2.5秒というのは、約15°フェースを開くことになります。
1時に開くのが 30°オープンですから、半分の 15°ですね。


このウエッジは54°ですが、写真で見ていただくとお分かりになるかと思いますが、ほとんど開いている感じがしません。それでもロフト相当の仰角としては、60°強くらいになるんじゃないかと思います。


構えた感じで言いますと、こうなります。


ボール位置は両足の中心、左足(と右足)かかとの内側です。 
両足のつま先が左を向いていますので、かなりのオープンスタンスですごい右側にボールを置いているように見えますが、これが真ん中です。

このセットアップの構えから、なにも変えずにいつもの 2x6システムの 1/2ショットを打ちますと、約4−5y程度キャリーの飛距離を落とすことが出来るようです。

理屈上は、ロフトで言いますと例えば私の使っています58°と54°の間の56°で打つとちょうど4−5yくらい変わる計算ですので、ロフトが 2°だけ増えるように開けば事足りるはずなのですが、それなら時計の針で1秒(6°)も開けば十分なのですが、実際問題 1秒開いていても対して変わらないと言いますか。
この辺のメカニズムは非常に興味深いのですが、結果をもとに検証してみましたところ、2.5秒くらいフェースを開くと有効だったということなんです。
やはり多少なりともフェースを開きますと、自然とダウンスイングで閉じながら降りてくるものなのでしょう、おそらく。

この方法ですと、クラブを握る長さも同じで良いですからテンポも変わらずに済みます。
打ち方も(実際はともかく)イメージの中では全く同じです。

まだ58°と54°のウエッジでしか検証していませんが、50°でも確認してみようと思います。
まぁとりあえず、4yの調整が気になるのは、58°と54°のウエッジの1/2の距離くらいだけで当面の用は足りるような気はします。50°はやらなくてもいいかもな。


以前実は、「良い感じで打ったときの若干の左ズレ問題」の解決の糸口っていう記事で、2秒(12°)フェースをオープンしてショートアイアンやウエッジを打つセットアップについて書いたのですが、あれは別物です。
グリップの握りは変えずにスクエア、ちょっとハンドファーストにして10°程度フェースを開いた構えから打つ、っていう内容でしたので。

今回の 2.5秒(15°)は、フェースを開いた状態でグリップを握り直します。


...と書いていたら、タイミングよくわっほーさんのこの動画がアップロードされました。( この部分は追記してます。)


そうなんですよね、ほぼ無意識なんですけど体が(というかsubconsciousが) 自然に戻してきて打っているんですよね。そうじゃなかったら辻褄が合いませんものね。


ちょっとまだトライアル運用中ですが、特に悪影響的なものもなさそうですし、微調整が必要なのかどうか、理屈で言えばロフト調整上は本来であるはずの1秒(6°)オープンだと効果が期待できないのか否か、いろいろと確認していきたいと思います。


7/08/2022

打ち上げ・打ち降ろしの、高低差の計算

Jurupa Hills CC の17番ホール、 375yのパー4で右ドッグレッグになっているホールです。

まずはティーインググラウンドからの景色を。


このホールのティーショットはいつもちょっとプレッシャーです。
右ドッグレッグがどこから曲がって行くか分かりにくいですよね? これ何よ、どこ行けばいいの?的な。笑
右側の木の中は一応セーフですが割と木が密集していますので、出せる方向を見つけて出すしかなくなります。
左サイドの木々は少しまばらに見えますが、この左はドライビングレンジになっていまして、OB扱いになります。(それと、よく飛ばす人のレンジボールがこのホールにはたくさん散乱してきますので、いつもこのホールでだけカラーボールを持ち出してプレーするようにしたりしています。)

右側にせり出している木の枝に引っかかってしまうと右ドッグの曲がり角にも届きませんし距離的にも260y以上残って厄介ですので、どうしてもやや左サイドを狙うことになります。
...が、左サイドも広くはありませんから打ちづらいティーショットになりますねー。近くの左サイドに迫り出してる木には当てたくありませんし。
狭いからといって、3Wで打っていくとすると曲がり角まで届くかどうか微妙ですし、残りも190-200y程度残すことになって、2打目の緩やかに登りのショットがキツくなります。

で、結局グリーンが遠くはなるんですが左サイドいっぱいの辺りに打っていきます。


こちらが2打目地点の写真です。


このホールのもう一つの特徴、フェアウエー中央に忽然と立っているように見える奇妙な電柱がみえます。

ピンの位置はこの謎の電柱の少し左のずーっと後方に写っています。青い旗ですから、グリーンの奥目。ここから178yの登りっていう感じでしょうか。

打ったボールが電柱や電線に当たった場合は打ち直しが出来ますので気にする必要はないのですが、これだけ目線っていうかもしくはプレーのラインに入ってくると、邪魔ですねー。笑
(フェアウエー上に電信柱、かなり珍しいかと思います。)

ティーショットを左サイドに打つと、この謎の電柱が真ん中に来ちゃうんですよね。

私の2打目は5Wで打っていって、電柱の右から少し回り込んでグリーン右サイドのガードバンカーの左をぎりぎり交わしてグリーン後方の右奥のカラーでした。ピン位置が奥でしたのでOKです。カラーから、2パットでパー確保。

このホールも、ティーショットは毎回同じような場所に行ってしまいます。
左ギリギリです。トータル距離として右ドッグレッグを遠回りする格好になりますねー。
ライは写真では平らに見えますけど、まぁまぁの登り傾斜です。

長くはないですが難易度が高いホールだと思います。


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( ↑のホールみたいな緩やかな傾斜ではなくて)、極端な打ち降ろしや打ち上げのホール、いったいぜんたい、何年もゴルフやっててどうしてこうもピッタリ距離を合わせるのが難しいのか??

打ち降ろしや打ち上げのホールでは、グリーンまでの距離を足し引きして考えてクラブ選択して打つわけですが、自分のショットの精度の問題もあったり、風の影響もあったり、ライの影響もあったり、空気の気温や湿度の影響もあったり、要因が多くていつまでたっても判然としない原因にはなっていると思いますが、それにしても距離を合わせるのが難しいことが多いです。

いつも一緒にラウンドしている友達とかには意見を求められる程度には、ある程度合わせられている方のゴルファーではあるかな、とは思いますが、アバウトな勘だけで打つのではなく、ちょっとしたガイドラインというか、自分の中でのもう少し確かな換算の指針があるといいなぁ、と以前から思っています。


こちらに、12年前の記事なのですが、30-40yも打ち下ろしている 140yちょいのパー3のホールの珍しい現象のことを書いています。


まだレンジファインダーが一般的ではなかった頃に書いたのですが、こんなにすごい打ち降ろしているのに打つ人打つ人がことごとくショートしてしまう不思議なホールでした。

川の手前にショートする人までいました。ダフリとかじゃなく。
おそらくですが、140yだけど 120y打てば届くかなと考えてPWなりで打っていって、ティーアップしていてしかも見下ろしてから構えるのでスイングがスティープに入りボールがフェースの上の方に当たるなりしてクラブ選択以上にショートしたのかな、とか想像しますが、考えられないくらいみんなショートします。

何度もラウンドしますとね、何番で打ったら確率が良いかが分かってきますけどね。


こちらにも、3打目がかなりキツい登り傾斜になっているパー5と、ものすごい打ち降ろしのパー3があるコースのホールをピックアップして記事にしたものがあります。これは6年前。


何度かプレーしますと、経験値が積み重なって、どのクラブで打ったときに上手く行って、その時の風がどうで、とかでクラブとショットの選択がまぁまぁ合うようにはなってきます。

でも初めてのコースだってありますし、たまにしかプレーしないコースだと覚えていませんので、ジャッジが難しい。


最近では、レンジファインダー(レーザー距離計測器)の多くの機種にスロープっていいまして、高低差の補正をかけた打つべき距離を教えてくれる機能が付いています。
しかしながら、私の個人的な感想としては、あまり私の実感する数字と合致していません。
もっと、DRを平均で280yぐらい打つゴルファーの弾道をベースに計算している(のかどうか分かりませんが)ような気配がします。

そもそも、ボールのところのスタンス取るライがどのくらいの傾斜か、とかは計算に入っていないはず。

ライの状態とかもですが、そういうファクターがあまりないパー3のティーからでも、スロープで示される数字は私には合っていないと感じます。



ここでちょっとおさらいとして、一般的にはどういう高低差の換算がされているのか見てみます。

【高低差】打ち下ろし10ヤード=マイナス10ヤードはウソだった! 打ち上げ 打ち下ろし番手選びの方程式」  鳥海博文プロ - Golf Digest


Uphill & Downhill Yardage Adjustments」   Probable Golf Instruction

How to Calculate Elevation Change in Golf」  Lyle Stefanavich - SportsRec

Adjust Yardage, Trust Golf Swing to Deal With Elevation Changes」  Pete Styles PGA Pro Instructor - Golf Info Guide


ここに貼った以外ののサイトも含め、日本では一般的には、+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で埋め合わせする計算をベースにしているようです。
(...でもこれでは合わないと思います。みなさんも結果が良くないのでは?)


最初のリンク、鳥海博文プロのアドバイスはきめが細かいですし、実際にご自分でやっていらっしゃる感じがいたします。
PWの弾道の場合と、6番アイアンの場合の弾道を分けて想定し、それぞれに、5y刻みで影響を解説していて実践的です。5y刻みが多少荒っぽいと感じますが、風など他の要因や、クラブの飛距離自体がぴったり10y間隔ではありませんし、十分な目安なのでしょう。


2番目のリンク、みんゴルの解説は補正距離がもう少し大幅です。
10ヤードの打ち上げの場合は1.5~2番手、20ヤードの打ち上げの場合は3~4番手上げる必要がある。と書かれています。
一般に言われている「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で」よりも、1.5~2倍を推奨しています。 
個人的には、最低でもこのくらい足さないと足りないな、と思っています。
ただ、記事中にライの傾斜にも言及はしていますが、特にその場合の補正換算は書かれていません。


3つ目のリンク、ゴルフ豆辞典の場合は極めて数学的な分析がなされています。
弾道別の違いについてや、落ちてからの転がりについても解説がされていますが、具体的に何番手増やすとか何ヤード増やすとかは言及されておりませんで、逆に弾道の高・低を打ち分けるような高度な対策に言及されていて、私には手に負えません。


英文の1番目のリンク、Probable Golf Instructionには、弾道のシミュレーション曲線が描かれています。
6番アイアンの弾道で、平地だと162yに着弾する弾道では、20y高い位置では141yで 21y短く着弾、20y低い位置では180yで 18y長い位置で着弾する、と計算されています。
鳥海博文プロと同じく登りの方が打ち下ろしよりも影響は大きい傾向を裏付けていますが、ほんの 3y程度の違いで、そこは鳥海博文プロとは違います。


英文の2番目のリンク、SportsRecでは、15フィート高さが変わるごとに 1クラブずらすことがアドバイスされています。
15フィートっていうのは、5ヤードです。クラブ間の飛距離差が10yぐらいを想定しいてるとすれば、やはり「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離での 2倍の換算になりますね。
クラブ間距離が15yぐらいある飛ばし屋ゴルファーだとしますと、3倍の換算になります。 


英文の3番目のリンク、Pete Styles PGA Pro Instructorは、「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で」をそのまま推奨。 イギリス人なのに高低差をヤードで表現するって珍しいな。普通は高低の表現にはフィートを使いますからね。
しかしこのプロは実際にはこの換算使ってないと思うなぁ。合うはずないし。男子プロはクラブ間のギャップが15-20yぐらいあるのが普通ですし。そもそもフィート使ってないのが怪しい。


サイトではなくてフォーラムなのですが、こういう意見もあります。↓

Uphill/Downhill driving percieved distance.」  Rough rule of thumb for some designers has been 3 to 1 for elevations 10% or less. For example, 10 ft rise/fall over 300 feet would add/subtract 30 feet (3x10) to/from the 300 feet.

10%以内の(それほど極端でない)エレベーションで、例えば 300フィートを打つ時の 10フィートの高低は、30フィートの距離の足し引きで調整する。

分かりにくいですか? ヤードにしてみます。
例えば 150yを打つ時の 3.3ヤードの高低は、10yの距離の足し引きで調整する。
この例ですと、「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離での約 3倍ですね。


まぁこうやって、ざっと検索してみて見たところで、けっこうみんなバラバラですね。
私が毎回、距離の換算が合わなくても当たり前だったな、と思いました。


私としてはもう少し掘り下げたい意向です。

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さて、そもそもレンジファインダー(レーザー距離計測器)の多くの機種に付いている、高低差の補正をかけた打つべき距離を教えてくれるスロープ機能はどうやって計算されているんだろう? って疑問に思いますよね。

ググってみました。...が、説明されているサイトが見つからずハッキリとは分かりません。

こちらに、とあるレーザーアキュラシーというレーザー距離計測器のウエブサイトに載っていた図があります。


 20y高い位置にあるグリーン上のピンまで水平距離で166yあるとき、仰角は7度程度で直線距離は168yになり、そのままで打っては手前のバンカーに捕まります。
補正したスロープ距離としては、186yを推奨します。

...という図になっています。

このケースでは、ボールを打つライは傾斜していない想定なんですね。
20y高い位置にある166yを186y換算で打てってことですから、たまたまかもですが「+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離でに合致した数字に帰着しています。

レンジファインダー(レーザー距離計測器)のスロープの数字が合わないなー、って感じるのはこれが原因かな。
打ち上げは足んないんですよ、大体。
打ち降ろしも、数値が引かれ過ぎてて逆にまた足りないケースが多いんです。

あくまでも個人的な意見ですが。


もう一つ、分かりやすい図を見つけたのですが(これもウエブサイトではなくてフォーラムで)、弾道が高いプレイヤーAと、弾道が高いプレイヤーBではこんなに結果が違うっていう図です。↓ 



水平で、2人とも同じ150yをキャリーするショットを打っていますが、打ち上げではプレイヤーBがグリーン面に届かずショート、そして打ち下ろしの場合はプレイヤーBが今度はグリーン面をオーバーしてしまうという図です。
これを見ますと、弾道が高いショットの方が高低差には対応しやすい、っていうことになりましょうか。

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ざっと調べてみて思いましたことは、やっぱりキャリーの飛距離をきちんと把握した上で、トータルではなくてキャリーの距離を管理して換算しないとだな、ってことでしょうか。

各クラブのトータルの飛距離でクラブを選ぶと、ことごとくショートする結果になる、っていうことは容易に見てとれます。
だから、+/-10yの1倍、1.5倍、2倍、3倍みたいな話になってくるのでしょうね。


こういってしまうと身も蓋もありませんが、そもそも論として、自分の位置と、グリーン面の高低差の把握の仕方をちゃんと分かってやってる人はどのくらいいるのでしょうか?
「ん-、これは向こうが15フィート(5ヤード)高いな。」とか。
そこが正確ではないから、1.5倍、2倍、3倍みたいなありえないほど大きな認識の差が出ているのでは?

レンジファインダー(レーザー距離計測器)を使う時、ボール側は目の高さから測り、ピン側はちょっと上の旗の付いてる位置で測定するんだろうな、っていう前提で内臓のプログラムは作られているんだろうと想像しますが。
仰角が表示される機種もありますね。

漠然と 2クラブアップ、1クラブダウン、とかではなくて、今後はキャリーがいくつだから何番のこのショットで打とう、的な考え方に変えてみたいと思っています。
その上で、結果はどうだったのかをフィードバックしていきたい。
でもそもそもの高低差の数値を把握する術が簡単ではないですね。

個人的な経験としては、極端な打ち上げのホールで 2クラブどころか 3-4クラブも大きいはずのクラブで打ってみて上手く行った経験が何度もあります。そして普通な程度の傾斜で 2クラブ上げて打ったはずなのにショートだった経験も数知れずあります。
ということで、一般的には登りはアンダーエスティメイトし過ぎ、下りはオーバーエスティメイトし過ぎでは?って思ったりしてます。


今のところの感覚としては、
「10%以内の(それほど極端でない)エレベーションで、例えば 300フィートを打つ時の 10フィートの高低は、30フィートの距離の足し引きで調整する。(= 例えば 150yを打つ時の 3.3ヤードの高低は、10yの距離の足し引きで調整する。)
っていうやつが、トータルの飛距離を使った際には的確かも知れません。
ただし登りの場合だけに限ります。

打ち降ろしの方は、冒頭にも書きましたように、こちらは逆に距離計測器のスロープの数字を使うと引き過ぎていてショートすると思っています。
+/-10yの高低差を、+/-10yの飛距離で」どころか、その半分か1/3で良い実感です。


友達とのラウンド中のやり取りも、「今のはね、150yのクラブでフルで打っていった。」「160yのクラブで軽めに打った。」とかの会話が交わされます。(競技の時はこういう会話できませんですね。)
『キャリーで145yをきっちり打ってみたよ。』ってプロみたいな表現を使う人はそんなにいないんですけど、きっとそういう視点で考えないと距離合わないんだろうなぁ。

今日以降、キャリーの距離に注目して自分の弾道にあった換算を、意識して構築していってみたいと思っています。