7/28/2009

バーチ・ヒルズ(ゴルフコース)


「ゴルファーの悪夢」を回避するマネージメントという記事の、検証実験ラウンドをしました。
(個人的には、ちょっと必見かも知れないな、と手応えを感じました。(^^))


このゴルフ場はちょっとユニークです。
いわゆるパー3ばかりのショートコースみたいな感じのゴルフ場なのですが、パー59で、トータルが3,466yあります。

↓に貼ったスコアカード(サイトへのリンク付き)を見ていただくと判るのですが、125y、121y、147y、・・・・175y、337y、183y、・・・・184y、239y、147yといった感じでして、普通のコースの長短パー3が並べてあって、なかに短めのパー4が5つある、といった風情なのです。

日本でもそうだと思いますが、大抵のパー3のショートコースは、50y、80y、90yといったところがずらーっと並んでいるケースが多いですよね?

しかも、ここはちゃんと全部で18ホールあります。


Birch Hills Golf Course
http://www.birchhillsgolf.com/


ちょっと珍しくないですか?(^^)

コースレート/スロープは56.1/87、パーは29・30=59になっています。


土曜日で時間の制約がありましたので、6時間半コースになってしまう普通の値頃なコースでは途中で帰らなくてはなりませんでしたので、歩きでラウンドしにくい(最後帰るときに遠くなっちゃう)ってことで、ここをラウンドすることにしました。

最近、特に短めのパー3で、(短くてそれほど難しくない筈なのに)どうも変な風にミスショットするケースがあって練習しなくては、と思っていたところでしたし。
200y前後のパー3は、わりと上手く攻略できていました。(もちろん望んでいるところが高くないということもありますが。)

そういう訳で絶好の練習です。
スコアカード


いくつか撮った写真もご紹介します。

 1番のグリーン。バンカー越えです。



 5番ホール。数少ないパー4のひとつ。



6番の広いグリーン。



その他のホールも、コースのサイトに写真があります。
      ↓
フロント9の写真 (クリック)
バック9の写真 (クリック)

なかなか練習に良さそうでしょ?
それなりに池も配置されていますし、高低差もあります。


今回は、パー3のティーショットの練習と、もうひとつ、「ゴルファーの悪夢」を回避するマネージメントという記事で考えました攻略法の有効性を実体験してみようという意図を持ってラウンドに望みました。


具体的には、GIR(パーオン)を外したときに、チップショットをどこへ残すか。できればカップの右下へ残したい。
パーオンした場合でも、ロングパットをどこから打ってどこへ残すとどうなるか、という実験です。

さて、どうなりましたでしょうか。(笑)


***

今回は、パー3ばかりと言うことで、DAP(Driving Accracy Points)スコアの記述は無しです。
その代わり、最初にグリーンオンしたボールのポジションを、カップの切ってある位置を中心に座標軸の原点に見立てて、

第1象限(I
第2象限(II
第3象限(III
第4象限(IV

として記入しています。

数学の授業を覚えていらっしゃいますでしょうか?
位置的には、以下の要領です。↓





青ティーのコースレート/スロープは56.1/87、パーは29・30=59です。

1 3 △ I 2B
2 3 △ I D5AL
3 3 - III U11B-①
4 4 △ IV U10S
5 4 - II 3A
6 3 - II D11S-①
7 3 - III D14S-②
8 3 - IV U②
9 3 - I D14AL-①

10 3 △ II 14A-①
11 4 - III 3S
12 3 - I D17B-①
13 3 ◯ IV
14 4 △ IV U13S
15 3 △ II D15S-1BL-①
16 3 - IV
17 4 - IV 11A
18 3 - IV

32(17)・32(16)= 64(33)


アップ&ダウン(寄せワン)が一番の課題の私としては、5オーバーの64はなかなか良い方のスコアかと思うんですが、コースレート/スロープでディファレンシャルを計算しますと、10.3となりますから、それほど良いスコアではないようです。(x_x;

毎ホールのティーショットがフェアウエーキープしたラウンド、という風に見ますと、・・・まぁそうかな、とも思います。

最初2ホールの連続ボギーなんか、125y、121yをグリーン外してボギーにしていますからね。(x_x)

パー4の4番ホールでのボギーは、フェアウエイバンカーに捕まり、あごに近くてレイアップせざるを得ませんでした。約50yのサードショットが寄せきれず。

見事にこの辺が、私の弱点になりますね。


パーオンが10ホールで20パット(3パットと1パットがひとつずつ)、
外した8ホール中、3ホールがアップ&ダウン(寄せワン)のパーです。



さて、結果的な分析になりますが、8番、13番、16番、18番のワンパット(いずれも2-3歩の距離)は、くしくも全部第4象限(IV )からのカップインになっていましたね。基本的には登りのフックラインです。

んー、確かに第4象限(IV )に残すという作戦は一つのカギになりそうです。


一方、2-3歩の距離(1m半-2m)なのにパットを外している1番、5番、11番、そして5歩(3m半)の2番ホールですが、それぞれ、IIIIIII となっています。

1番、2番のパーパットは下りのフック。
5番と11番のバーディートライは、下りのスライスと登りのスライス・ラインでした。

それに加えまして、このセオリーを頭に叩き込んでいれば防げたかもなぁと思うのが、15番での3パットです。
第2象限(II )から、下りのスライスのファーストパット15歩の距離(10m半)をショートして外したため、、残りは約1歩(80cmぐらいでした)の距離でしたが、下りのスライス・ラインを残していて、見事に外しました。
まさに人類にはカップイン出来ないライン!(大げさ)

基本的には、第2象限(II )からのファーストパットをALに外すと、返しが第4象限(IV )からのショートパットになりますから、2パットで行くには(よほど傾斜が急でない限り)悪くないルートになろうかと思います。
第2象限(II )からは、絶対にショートしては駄目なんですね。

実際、6番、10番もこの第2象限(II )からのケースでしたが、6番はショートしたもののオンラインでスライスしたため真っ直ぐの下りが残り、10番は山側に距離がぴったりで外しましたので、1歩のフックライン(ただし横の厳しいライン)が残りました。


これは、非常によい実験・勉強になりました。

あくまでも、あまりアンジュレーションの強くない、ほぼどれも受けグリーンの、比較的易しいコースでの検証でしたが、これを基本に応用しない手はないなぁ、と感じた次第です。(^^;


どうですかね?


***

追加記事アップしました。

第4象限(IV)を有効利用



7/26/2009

英語シリーズ第7回(大叩き)


先日、今まで一度もコースでラウンドしたことの無い会社の同僚を、早朝のバック9に連れて行きました。
平日の早朝ラウンドなら、不況の影響もかなりありますし、全然混んでいませんので、ということで、2サムです。

程度としては、レンジでの練習が都合5-6回、パー3ばかりで9ホールのミニ・コースに1回、その後約3ヶ月ブランク、・・・で、行くことになって1回レンジで練習、っていう状況です。

ちなみに、私はスイングを教えたりはしておりません。
そういう実力じゃないですし。 グリップは、最初にグリップ形状になった練習器具を貸してあげました。

でもまぁ、とにかく空いてるときを見計らって、とにかくコースに出てみた方が楽しいだろうと思いましたので、じゃぁ一緒に行ってみる?ってことになったんです。

朝の5時半に、1人で来た人と3人になったのですが、「こちらは超初心者(super biginner)なので。」ということで、先に行っていただきました。
16番でもう1人、シングルで来た人が追いついて来ましたので、パスして先に行ってもらいました。

30分は余分にかかってしまいましたが、誰にも迷惑かかっていませんし、本人も楽しめたようでしたので、ホッとしました。


エチケットとか安全確保的なことは少しレクチャーしまして、あと、ボールマークの仕方とか。
あとはもう、思うようにやってもらいました。
打数もこの日は全く数える必要なし、ってことで。

でも、全ホールとにかくホールアウトはしましたですよ。(^^)

いくつかいいショットもありましたし、連続して空振りとかチョロとか、フラストレーションを感じたりもしたようで、「また来よう。ちょっと練習しますわ。」なんて言ってましたから、良かったな、と思ってます。


かくいう私も、先日の、インダストリー・ヒルズ(アイゼンハワー・コース)では、+4とか+5とかのホールがありましたのは、ご報告しました通りです。


先週の全英オープンでも、ロス・フィッシャーが4番ホールで+4とか、アンソニー・キムが2番ホールで+5とかのスコアがありました。


こういうスコアは、英語でどう言うのでしょうか?


そういうわけで、半年以上忘れてしまっていた(^^;、英語シリーズ第7弾です。(^^)

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(英語シリーズの過去ログ・リンク)
第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


「大叩きしたホール」のことは、「disastrous hole」とか、「blow the hole up」とか、いろいろな言い方があります。

実際のスコア申告は、数字で言いますから、特に難しいことはありませんね。

ただし、日本では「6オン3パット(の9打)」なんて言い方をしますが、こういう言い方はしません。 「9-3(nine, three)」って言い方をします。


で、是非覚えてみていただきたいのが、次の言い方です。

+2, Double bogey (ダブル・ボギー)
+3, Triple bogey (トリプル・ボギー)

まではよく使いますよね。
以下、

+4, Quadruple bogey (クワドループル・ボギー)
+5, Quintuple bogey (クインチュープル・ボギー)
+6, Sextuple bogey (セクスチュープル・ボギー)
+7, Septuple bogey (セプチュープル・ボギー)
+8, Octuple bogey (オクチュープル・ボギー)
+9, Nonuple bogey (ノニュープル・ボギー)
+10, Decuple bogey (デキュープル・ボギー)

となります。(笑)


ついでに良い方のスコアの表現(私にはほぼ無関係ですが(^^;)で、-3のスコアを「albatross(アルバトロス)」というのはご存知だと思いますが、これは英国での表現でして、実は米国ではほとんど使われません。
「double eagle(ダブル・イーグル)」っていう言い方をします。
ご存知の方も多いですよね。

「double eagle(ダブル・イーグル)」って、素直に聞くと、イーグル二つ分で「-4」かと思っちゃいますね。(笑)

パー5を1発で入れると、「-4」ですよね。
なんて言うんだろう?

「triple eagle(トリプル・イーグル)」かなぁ。(←これは未確認です。いま勝手に作って書きました。(x_x;)

※(追記): 調べてみましたが、米国ではtriple eagle(トリプル・イーグル)と言うようです。
他には、コンドルって言うそうですね。
達成例も載っていました。 → コンドル@wikipedia



Anthony scored a disastrous quintuple bogey on the hole number 2.
(アンソニーは、2番ホールで壊滅的な+5を叩いた。)

という風に使えます。


これで、もういくら叩いても安心ですね。 (^_-)
(・・・って、違うか!(笑))



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(英語シリーズの過去ログ・リンク)
第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)


※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


7/24/2009

「ゴルファーの悪夢」を回避するマネージメント


前記事「下りのスライスラインはゴルファーの悪夢」の続きです。


再び、Tiger's 5 Secret Keys to Score Low「良いスコアを出すためのタイガー5つの秘密」というゴルフマガジンの記事から取り上げてみます。

2008年のベイヒル・クラシックでタイガーと最終日を同組でラウンドし2位に入ったPGAツアープロのバート・ブライアントに拠りますと、タイガーはグリーンへのアプローチをピンの位置によって10以上の球筋を打ち分け、スピンをコントロールして寄せていくのだそうです。

多くのプロはPGAのツアープロでも2,3種類しか使い分けていないのだそうです。


大まかに分けて5種類、図解されています。↓



まぁ、そんなこと言ったって、私には無理な訳でして。(x_x;



で、どんなことを考えたかといいますと、2-3歩(約1m半-2m)のフックライン、出来れば登りのパットを多く残すには、どういったアプローチの仕方をしたらよいのか?ということなんです。

前記事に書きましたとおり、3フィート(91.5cm)の代わりに、そこまでレベルが達していない私用に 2-3歩(約1m半-2m)に置き換えて考えて居ります。
6フィート前後ぐらいですね。


1. まずは一般的な手前が花道になっている受けグリーンの真ん中にカップが切ってあった場合。




非常に単純化した図ですが、基本的には、受けグリーンでは右打ちの場合、グリーンの左側に乗せるとスライスラインが残ります。
青線のようなラインのパットが残れば、スライスラインではありますが登りのパッティングが残りますのでまだ良いのですが、左の奥に付けてしまうと、赤線のような下りのスライス、つまり人類にはカップイン出来ないライン(笑) が残ってしまいます。

イメージ的には、私は基本フック系のボールを打っておりますので、このような図になって来ちゃう訳ですね。

なるほど、受けグリーンにはフェード系のボールでカップの右側に、しかも距離も控えめでアプローチしていった方が、フックラインのしかも多くは登りのパットが残って、ベターな攻め方な訳ですね・・・。


だがちょっと待って欲しい!(笑)


図では、50y~150yぐらいのアプローチをイメージしているのですが、この距離からでは、私の実力ではそうそう2-3歩(約1m半-2m)の距離に付けられるわけではありません。

基本的にはとにかくグリーンに乗せて2パットで行きたい、という状況だということです。


しからば、ですよ?

青線の(スライスラインの)パットをAL(Above & Long)に外すと、返しのパットは下りのフックラインですね?
赤線のパットをALに外しますと、返しはフックの登りになります。


これは意外に、この図の白線ような弾道の攻め方でも正解なんじゃないでしょうか。
下りのスライスラインを返しのパットにしない/残さないという意味に置きまして。


仮に、アプローチが30y以下の、グリーン周りからの寄せだった場合、もっとカップに近付けて寄せていくことが十分に可能の状況だとしたら、図中の黄色い点線で囲んだ辺りでなるべくカップに近く残すことを頭に入れてカップに寄せていくと、アップ&ダウン(寄せワン)の成功に繋がりやすい、ということになろうかと思います。

これはちょっとトライしてみる価値アリかも。



2. 次に受けグリーンではなく、奥に向かって傾斜しているグリーンの場合。

・・・ですが、状況はちょうど逆になりますね。

ペブルビーチ・リゾートにあるスパイグラス・ヒル・ゴルフコースのように、18ホール全部が奥に向かって傾斜しているコースはそうそう無いと思いますけれど、このようなカップの奥に付けてしまいがちな状況ではフックラインのパットが残り、返しはスライスラインになりやすいということですから、ショートパットの残り方に注意が必要です。



実際のグリーンにはアンジュレーションがあって、こんなに単純ではないとは思いますが、基本的なスタンスとしては、これでいいと思ったりしてます。



***

追記:

誤解があるといけませんので追記しておきますが、これはあくまでも「私がこう思った」ということを書いているだけでして、誰かに教えるとか、攻略法だとか、そういう類のものでは全然ありません。(^^;

期待しつつ、トライしてみます。(^^;




***

実験ラウンドしてみました。

「バーチ・ヒルズ (ゴルフコース)」



***

(余談) ちょっと別のお話になりますが、コース・マネジメントの例として、フック系のドライブで打ちますと、予定よりちょっと、やや曲がりが強すぎたときにコース左側の木に煩わされることになります。

しかし、これが悪いことばかりとは限りません。
左の木をかわして打つにはインテンショナル・フックボールで回すことになってきます。
枝の下を抜く、低いショットを打つ場合にも、私の場合はフック系のボールになりやすい。

そういう訳で、変にティーショットで右に打ってしまうと、木を迂回するためにインテンショナル・スライスが必要になったり、枝の下を低く抜いてスライスとか、私があまり得意でないショットが2打めに要求されてしまいます。

そんな理由で、チーピン予防で装着していたシャフト・スタビライザーですが、ドライバーからは抜き取りました。
時々バーンと右に出ちゃうんですよ。
もちろん抜いた後でも右に行くことが無いわけではありませんが、グッと減ります。

(ちなみに、58度のウエッジには依然として50gを入れて使っています。パターに入れた110gのドロップイン・カウンターウエイトも、ものすごくフィーリングが良くって、もうとても手放せません。)


シンプルに、全部フック系、としておいた方がコース・マネジメントに都合が良かったりするのですよね。