8/13/2025

富士の杜ゴルフクラブ


山下美夢有が「全英女子オープン」優勝!!

AIG女子オープン、山下選手の平均飛距離は217.0ヤード。チャーリー・ハルは262.0ヤードと、50ヤード近い差がありましたが、正確無比なショットと抜群の安定感は飛距離の差を補って余りあるものでした。

これはちょっと思うところありますね。
もちろん飛んだ方が良いですが、私が(もっと低いレベルですけど) 達成しようとしているレベルに達するには、いろいろなやりようがあるような気がしました。


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早朝のまだ暗いうちにゴルフ場に到着。


4時30分だとまだ暗いですね。
この日の日の出時間は4:58です。

スタート時間は5時ごろでした。
日の出とともにティーアップしていたカリフォルニア時代を思い出します。


御殿場シリーズの、また新しいコースにチャレンジしました。


富士の杜ゴルフクラブ
https://reserve.accordiagolf.com/golfCourse/shizuoka/fujinomori/


ここも距離は短めです。
よく整備されている良いコースでした。

早朝スループレーがあったのでここにしました。
結論的には、9時半にはラウンドを終えました。

またこの日は雨と、かなり強めの風で、特に後半の風は大変でした。
(風が強いとコースが長くなるのですが、コースの距離が短いですから助かります。)


1番ホールをカート乗り場から見下ろしたところです。あと10分でスタート時間なので、ちょうど良く明るくなります。


奥へせり上がっていて遠く見えるんですが、短いパー4です。
スタートの朝一のティーショット、あんなに何度も練習しているというのにドライバーでトゥの外に当たり右45°にスッポ抜けて酷いスタートに。

7番アイアンで斜め横に出して1DKJ。
3打目でピタッと付けてパーを拾いたいところでしたが登り傾斜でハーフトップ気味に入ってグリーン後ろにこぼれ落ちました。そこから粘って寄せてボギーに抑えたいところでしたが、5フィートが入らずダボ。ぐぬぬ。


2番ホールは270yしかないすごい短いパー4です。
FW真ん中の枝の張った大きな木とバンカーがグリーンをガードしています。


レイアップしてわざと80-100y程度残して、フルショットで木の上を超えて打っていこうという作戦で行きましたが、飛びすぎましてグリーン後方の凹みの向こうのダウンヒルになるところにボールが行ってしまってまたもダボピンチ。
ここからの寄せはグリーン手前にワンバウンドして良い感じにボールが死んでグリーン上の下り坂を転がってくれてカップイン。
なんともまぐれなチップインバーディになってくれました。


3番は長いパー3でした。
風でグリーン右に外してバンカー。バンカーからは濡れた砂で飛んでしまってグリーン奥いっぱい。16歩のパットは2歩オーバー。約5フィートの返しをなんとか入れてボギー。


ちょっとドタバタしたスタートでした。


4番の短いパー5でも3打目のウエッジがフェースの上っ面で打ってしまいショートして、グリーンを外してしまいましたが、これはなんとか寄せて3歩(約2m)をねじ込んでパー。
ちょっとペース掴めるかも?


5番はここでは長い方の370yあるパー4でした。
セカンドをハイブリッドの6番で打ちまして、4歩につけました。
この約9フィートの軽い下りの軽いフックラインをカップインしまして、バーディ。


6番はなんでもない短いパー4だったのですが、風を読み違えてセカンドを大オーバー。ダウンヒルライからのチップショットがシャンク!そこからの寄せを打ち方は上手く打って寄せたのですが、約5フィート(1.5mぐらい)ショートしました。そしてこのパットを珍しく左に引っ掛け気味に打ってしまって外してダブルボギーに。
バーディ取ったあとに...まさにABF。


7番はこれも短いパー4でした。


ドライバー打たなくても良い距離なんですけれどね。
ドッグレッグでもありませんから、ドライバーで打っていきました。

7番、8番とパーオンしまして、2パットでパー。


9番は、このコースとしてはなぜか長い580yのパー5でした。
ドライバーをまずまず、セカンドの3Wは右ドッグレッグのブラインドに風もあってポジショニングが微妙でしたが、ことの外上手く打てて3オン可能なフェアウエーに。
3打目の5Wのセットアップがズレてしまったらしくかなり右に外してサブグリーンの方に。
4打目は45yほどもありましたが上手く打って3歩のパーチャンスにリカバリーしましたが、このパットは若干強すぎてカップに蹴られて外し、ボギーに。


スループレーでも30分ぐらいのインターバルが入ることはままありますが、そのまま続けて10番へ行くことができました。


10番ホールも短いパー4でした。
こちらはティーショットを打ったあとにホールの右の方に顔を出してくれた富士山です。


雨模様で曇っていましたから、ずっと雲に隠れてしまっていましたが、このときだけは強い風で雲が流されて雲の切れ目に出てきてくれました。

グリーンは小さめなんですよねー。
またまたグリーンを今度は左に外して、ニアサイドで難しくなった寄せを頑張って寄せて、なんとかパーセーブ。


11番はパー5で立て直すチャンスだと思ったのですが、同じような展開で小さなグリーンを外し、短い距離のチップショットを頑張って寄せて、なんとかパーセーブ。


12番も短いパー4でした。
セカンドがグリーンの右端をヒットしたんですが、右にキックしてバンカーに転がり戻って入りました。
約15yのバンカーショットをバンカーが濡れて固くなっていましたので58°で打ちまして、これが上手く寄っていって、カップインしてくれました。バーディ3つ目。


13番14番もティーショットが木の枝でスタイミーになりグリーンを外し、寄せ切れず、パットも粘り切れず、ボギー。


15番のパー3は極端に短い約115yで、強風のフォローの風向きでグリーンにボールを止めるのが難しく、逆に手前にはバンカーがありませんでしたので、7番アイアンで低く打ってグリーンに転がし上げる作戦で行きました。しかしこれをダフってミス。50yも残してしまいました。
50yから打っても止められず、グリーン奥目にオーバー。これを頑張って寄せて、4フィート(約1.2m)のパットを頑張って入れて、やっとこさのボギー。 
3つ連続ボギーで、ここに来てリズムが良くありません。


16番は右ドッグレッグのパー4でした。


右サイドにショートカットするかコースなりにフェードが打てればベストなのですが、これは私としてはどうしても右サイドには打てません。
思い切って真ん中向いてドロー、左サイドに打っていきました。
セカンドは良い感じで打ちましたが、グリーンが小さい。ちょい左に外れて、頑張って寄せてパーセーブ。


17番のパー3は、強風のアゲンストの中でやや打ち下ろし、距離感が難しかったのですが、2クラブ大きめをしっかり打ちました。
上空でボールが戻されて静止しているように見えました。
ポトンとグリーン手前に落ちまして、ピンはグリーン奥でした。
チップショットは若干左に出ましたが距離があっていて約4フィート。しっかり入れてパーセーブ。


18番は短めのパー5です。
通常でしたら軽い打ち上げの460yは私には2つでは届きません。
風がフォローで、ドライバーはなかなか良い当たり。セカンドに210yの上りが残っていまして、3Wをとても気持ちよく打てました。ツーオンして前回に続いてのイーグルチャンス。

同伴していた、よく距離の出る若い方もツーオンしていまして、「お互いこのイーグルパットをショートしたらゴルフやめましょう。笑」って声をかけられまして。

私の対面から別の同伴者が下りのパットを打ってきましたが思ったほど転がらずかなりショートしました。
私は軽いスライスラインの上りの8歩だったので10歩でストロークする予定でしたが、これを見てちょっと強いかもしれないな、と思いました。9歩にアジャストしようかと思いましたが、ショートしたくありませんからそのまま10歩で打ちました。カップ左を通過して3歩もオーバー。
もしかしたら強めに入って11歩ぐらい打ってしまったのかも。

次にその若い人は、入らなかったらかなり行っちゃうよ、な力感で、ボカンとイーグルパットを決めました。ナイス!

私は軽いフックラインになる返しのパットを、ほとんど下りとは思わずに3歩きっちりストロークしました。これが入ってくれて4つ目のバーディ。
2パットのバーディフィニッシュも気分は良いです。


スコアカードです。


40 (14) 37 (11) = 77 (25)
コースレート/スロープレートは不明です。
(適当に、69.0/120ぐらいと推測しますと、ディファレンシャルが 7.5となります。)


雨と強風のコンディションを考えますと、良いプレーだったと思います。
コースが短い分、助かったのかと思います。


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御殿場ゴルフシリーズは、なんとか太平洋御殿場コースに到達したいと思いますし、他にもまだコースが色々あります。



8/07/2025

自分なりのロースコアが出たラウンドを18年分のデータで振り返って分析

以前ご紹介したことのあるショートコースの早朝ラウンド(他にプレーしてる人が全くいません)に行って、先日トライしたシミュレーションゴルフでのアプローチ練習をそのまま再現してみました。


富士山も近くに見えますし、コースの整備状態もショートコースにしては非常に良い状態です。

前回の記事中に、

大まかな感触ですが、
58°が18y
54°が23y
50°が28y

となっていましたので、こんなセットアップを。↓

  ↓

ちょっと写真だと見えにくいですが、ピンから測定して 18y、23y、28y のところに、それぞれのウエッジ 58°、54°、50°とボールをそれぞれ 1個ずつ置いてセットしてあります。

私は常に 1球目の結果を重視していますので、1球ずつ。
(単に再現性確認のためにはなりますが 2球ずつにするのもありだと思います。)


こちらが結果です。
1回しかやっていないにしては上手くいったと思います。
シミュレーターの距離感と同じでいきなりまぁまぁ上手くいきました。


ズームして見ていただくとボールが3つ見えるかと思います。

58°で打った一球目がちょっと左に行きまして5フィートくらいあります
54°はベタピン
50°も3フィートぐらいについてくれています。

上出来だと思います。

グリーンのコンディション、フェアウエーのライの状態などでも変わってくるとは思いますが、シミュレーションゴルフとほぼ同じ距離感でこれだけ寄ってくれれば大収穫です。

ちょっと楽しみになって来ました。


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先日短いコースとはいえ、パープレーができたということで、この際辿れる範囲で履歴を振り返ってみようということでリストしてみました。

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+4、+5のスコアまで入れるか迷ったのですが、そこまで入れてしまうと数が増えすぎて焦点がぼやけてしまいますので、+3オーバー以下の良かったスコアをリストアップしてみます。

2010年以前は、本当に調子よくて運も良くてひょっこり良いスコアを達成した感のあるランドで年1回ぐらい起きていた感じです。


2007



2008



2009



2010



こんなところです。

そして、2011年はちょっとレベルアップした実感のあった年でした。


2011

+/-0

+1

+2

+3


少し短めの割とフラットなコースで極稀に調子がいいと、リストしたようなロースコアが出る感じだった(Coyote Hillsだけアップダウンが大きいです)のですが、グレッグ・ノーマン設計のVellanoというコースでの+1は、SCGAのトーナメントのときに出まして、このラウンドは記憶に深いです。
ショットガンスタートの最終ホールがパー5で、ほぼ2オンしてグリーンのカラーに来ていました。そこで慎重に2パットで行けばパープレーができたのにイーグル狙いに行って3パットしましてパー、1オーバーに終わったんです。でも良い思い出です。そしてそのVellanoはコースが潰れてなくなってしまいました。

パープレーの California Oaksは今回の四街道のように短いコースです。
Monarch Beachは海辺の高級リゾートコースです。


2012

+1
Mile Square, Classic Course


この年の 6月に、オフィスで新調してくれた役員チェアーが原因で両肘を痛めてしまいます。
(椅子はボロいのに戻しました。)
ブログを書きながらレベルアップしてきて、ようやく+1とかパープレーが見えてきたところだったのに。本当に惜しいことをしました。


(この後 8年間は、一番良くて+4 までしか出せませんでした。酷いスランプは2012〜2015くらいまででしたが、戻してくるのに時間がかかりました。いつも年始に記事にしている年間データの平均スコアとベストスコアの出方はよくリンクしていると思います。 +3以下のスコアって私にはなかなか出せないスコアということなのだろうと思います。)


スランプを乗り越え、世間が新型コロナウイルスでゴルフがプレー出来にくくなっただけにゴルフ熱が上がって来まして、自分のゴルフゲームの工程分析をしてKAIZEN手法でスコアを減らす取り組みをしてみようとしたのが、この後の新型コロナ禍下の2020年から2021年にかけてです。


2021

+2

+3


+2、+3 といった好スコアが出始めてくれました。
この頃には、「しっかりしたコースでのパープレーがしたい。」「ゴルフを初めて以来、漠然といつかはパープレーがしてみたい。」と思っていました。もうちょっとです。
難易度が特に高いコースはHidden Valleyです。ここの+3は今でも嬉しいです。


2022

-2 

-1

+/-0

+1

+2

+3
Mile Square, Classic Course


やはりベストスコアというのは何打も離れていきなり出るよりも、数多くの次点、次次点、次次次点のスコアがあって出てくるもののように思いました。
アンダーパーが2つ出せましたが、この2022年のリストの中ではイーブンパーのDos Lagosが一番難易度が高く満足度が高いような気が私としてはしています。ついでLinks at Summery、Glen Ivy、Links at Victoriaのスコアかな。

+3ですが、Half Moon Bayとか、Indian Wells GLとかHemetとかは、遠くでしたしコースも記念に残るような良いコースでしたから、好スコアが残せて嬉しいです。


2023



+1

+2

+3


2023年の 6月末にカリフォルニアから日本に帰ってきました。
ですから、半年の間にこれだけ +3以下のスコアが出ているということは、ラウンド数も多いしプレー頻度も高いし、ゴルフの状態もこの2023年がピークだったと思います。
6月に大好きな難易度も高いDos Lagosでホールインワンも出ていますし、帰る直前の 6月下旬に−2アンダー 68 というベストスコアも出ています。(パー70の短めのコースです。タイガーが中学生の時に学校のチームでラウンドしていたコースです。)

Oak Quarryの +1は感慨深いです。難しいコースですから。
Native Oaksも割と難易度高かったと思います。若干距離が短めでしたが。
逆にGreen Riverはフラットなのですが、距離はしっかりあります。


2024

+3


2025



2024年は帰国して日本のコースセッティングにアジャストするのに苦労して80台後半、90届くラウンドもいくつか出ました。2グリーンだとグリーンが小さいのと、砲台になっていて、亀の甲型グリーンなんかも多くて苦戦しています。
米国出張先でゴルフして水を得た魚よろしく+3の好スコア出したりしました。
懐かしのDos Lagos、Oak Quarry、Hidden Valleyもラウンドして、76、79、78でした。

ホームコースの御殿場東名では散々80後半とかを叩いているのでホームでとりあえず hdcp13をいただいたのですが、ベストは75が1回だけあった模様です。

そして今回の四街道GCで +/-0 が出せました。

日本のコースに技術をアジャストして、そしてゲームをマネージメントして、なんとか対応していきたいと思っていますが、プレー頻度がちょっと足らないかなー。


こうやって振り返ってみますと、リストに載せなかった +4、+5のスコアと、リストした+3以下のスコアにはなかなか大きいギャップがあります。

そしてさらに、+2までのスコアーと、それより少ない +1、+/-0、-1-2 のスコアにも、かなりのギャップがありますねー。 達成回数が物語っています。
(そして私には -3以下のスコアの出し方は未体験です。)

...あくまでも私の場合、ですが。

飛ばし屋で、出入りが激しかったり、両方の意味で爆発力があったりするゴルファーの方がスコアの爆発力がありそうです。


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日本のコースは、ラフからでも芝が粘くはありませんので打ちやすいですし、比較的距離が短いコースが多いですし(数字上は距離あっても打ち下ろしが多くて案外実質は長く感じないとかもありますね)、グリーンもアンジュレーションの大きいポテトチップグリーンみたいなのも多くはありませんし、パー3の多くが180-210y級の長いホールだったりもしませんけれども、

逆に狭さでOBや1ペナに行きやすかったり、アップダウンや左右の斜面の傾斜が強くて傾斜地からのショットの技術がより極端に要求されるとか、雨で濡れた地面をプレーする機会も多いとか、ただでさえ2グリーンだったりしてグリーンが小さくて乗りにくいのにさらに砲台グリーンにしてあって、エッジで止まらず転がり落ちていっちゃうとか、ボールを上げてさらに止めないと寄らないとかの状況が多かったり、グリーンが小さいせいで+0.5打は覚悟するピンに対してニアサイドからのアプローチが多くなったりとか、私があまり得意ではない林間コースが多かったりとか、まぁまぁスコアを増やす要因はいろいろあります。

この違いを打破して良いスコアを出していくには、自分の最適化していたはずだったゴルフゲームを、これからどうアジャストメントして修正を入れて、コースに適合をして行くか。

プレー頻度の減少を補う意味合いも含め、結果的にグリーンをこぼれて多発するグリーン周りからの寄せの技術向上も目指せると思いますし、特にロングパットそしてミドルレンジのパットの距離感をラインが読めている(というか表示されている)中でストロークの距離のコントロールを磨くこともできそうですから、シミュレーション・ゴルフでの練習にはかなり期待をしています。

どういう練習をしていけばよいのか、よーく考えてやっていきたいと思っています。


8/01/2025

シミュレーターのショートゲームモードを利用した練習

うちの娘用に購入したSurface Pro7。
学校に持って行く用に状態の良い中古を購入しました。



実は家には、グラフィックボードだけで18万円もする40万円超のデスクトップ型ゲーミングPCも娘専用に買ってあります。ゲームもですが、デジタルで絵を描くのが好きなんです。
(息子の方もコンピュータグラフィック系の学校なのでさらに少しハイスペックのデスクトップをデュアルモニターで用意してあげてます。)

2人とも頑張って欲しいな。

大学まで約1時間、毎日毎日背負って持って行くラップトップ、女の子ですからなるべく軽いのにしてあげたいと思いまして。

私が会社で使っているWINDOWSのラップトップ(HPのPROBOOK 430 G8 13.3インチ)は大きさ的にもスペック的にもほぼ同じなのですが、1.4kgします。
娘のSurface Pro7はCPUが少し新しいやつでメモリ容量やストレージ容量は同等ですが、780gなのでほぼ半分の重さです。良いの買ったな、って思っています。


ーーー


先日、シミュレーションゴルフにアプローチ練習のモードが追加に なった記事を書いたのですが、あの時点ではクロ狙いを練習するために利用しようと考えていました。
画面に映る景色の様子とピンまでの距離でフィーリングを磨こう、と。

幸いなことに、キャリーとランを合計してキャリーの距離ではなくてあえて「トータル距離」で実感する、という練習をするには、シミュレーションゴルフを利用することがとても合理的だと思うのです。つまり、グリーン上の転がりが良い状態で繰り返しチッピングができる環境が確保できるのですから。

コースのチッピングエリアではちゃんと整備して刈り込んだグリーンへはチッピングさせてもらえませんので、使いようによってはむしろ優れた練習環境かも知れません。(カリフォルニア時代には、多くはありませんが練習させてくれるところも少しありましたが、基本的にはどこもパッティンググリーンとチッピングエリアのグリーンは別物です。)

しかしながら今のところまだ、スクリーン上の景色と実際のコースの見え方の整合性に全幅の信頼は置けません。実際のグリーンとのある程度の差異を把握して、後からアジャストする必要はあるのではないかとは思います。


このような条件下において、やはり私としては決め打ちに近い方法論で距離のコントロールを図りたい。漠然とフィーリングに頼るのではなく、何かしらの基準を決めてそこから拡げる形にしたいと考えました。

そこで思い出しましたのが、お友達のsyoballさんとのやり取りで、何気に「ぽいーっ」っとチップショットを打った時の距離がだいたい一定しているのでそれを利用する方法です。さらにオノマトペでストロークのリズムを一定化して出力を安定させるという手法です。

この「ぽいーっ」っとチップショットする力感は、いわばアプローチショットにおけるマイタッチです。


こちらの記事↓
オノマトペの活用、リズムとテンポを保つために積極利用

そしてこの時も例によってアイディアが浮かんで、こういうのはどうだろうって発案したまでは良かったのですが、練習環境がないのもあって、書きっぱなしで実践練習できなくてほったらかしになっていました。😅
実際にグリーンに向かってチップショットできる機会がラウンド中に限られてしまうからですね。あまりにサンプル数が少なさすぎます。
我々はプロや研修生のような練習環境は望めませんから。


syoballさんとやり取りしたのはこちらです。


「ぽいっ」
「シュピッ」

って頭の中でイメージしながら、打つ時のリズム、そして動作の強弱、さらにはショットの目的も含めて、自分がやろうとしていることのイメージを音にして表現をして、これをベースに毎回同じ動作ができるように、オノマトペを応用します。

コメントでは、

58°のポイーッが約18y、54°が22y、50°がぼんやり28yぐらい、 
58°のシュピッが約24y、54°が35y、50°は分かりません

とか (あの時には)書いています。


このアイディアをリバイバルしてショートゲームに応用し、クロ狙い2.3の領域としているアプローチに対して、ある種の「決め打ち」をウエッジ別のシリーズで導入しようというさらなる応用のアイディアです。

当時と現在では、多少「ぽいーっ」の力感も変わっていると思いますので、まずはキャリブレーションといいますか、打ってみてのアセスメントといいますか、とりあえず5球ぐらいずつ打ってみようじゃないか、っていうことで。


そして、このシミュレーターで出してみた数字と実際のコースでの差異はあると思うんですが、それはそれでデータを持った上での 摺り合わせをすればよいわけですから、まずは(仮)と付けた状態でキャリーとラン合計のトータル距離を作ってみます。

もちろんシミュレータ上にはキャリーの距離も表示されますのでそちらで管理する方もいらっしゃるかとは思いますが、私の場合はクロ狙い2.3を打つ時にはファーストバウンスの落としどころはさほど気にしていません。
ロングパットの距離感を応用して使いたいからです。グリーンの傾斜やアンジュレーションを観察した上でロングパットのイメージを作っています。


そしてやってみた動画がこちらです。↓


まずは58°から始めまして、なるべく同じテンポで同じ振り幅でオノマトペを使いながら、「ぽいーっ」と打っていってみます。
今にして思うと、「ぽいっ」っていうより「ぽいーっ」の方に近いリズムです。
まぁ内観で自分が分かって、なるべく一定すればそれでいいわけですが。

最初にピンの位置の設定を20yにして、58°を5球ほど打っています。 
15.8yだったり20.6yだったり、まぁまぁバラつきはしますね。だいたい18yのワンピン以内には入りそうです。
自分で「今のは良いリズムだったな」っていうのは分かったりしますので、5球の単純平均ではなくて中心的な距離を選んで加重平均した辺りの数値を拾います。とりあえず18yかな。

次に設定を25yのピンに変更して、54°を5球。
10球打っても良いのですけど、「今のは良いリズムだったな」っていう感覚がありますから、そこを目指します。

そして最後に50°も、設定を30yに変更してできるだけ同じ打ち方で5球ほど。

大まかな感触ですが、

58°が18y
54°が23y
50°が28y

という結果になりました。

以前syoballさんのところのコメントに書いたものと数字はほとんど一緒ですが、今回はキャリーではなくてトータル距離です。
(とりあえず当時書いていた「シュピッ」っていうストロークは今回は無視します。私の精度ではそんなにたくさん種類要りません。)

実際のコースで同じストロークをやった時にどのくらいになるかは、今後チェックしていきます。


そして次に、セットアップ時にフェースを15°くらい開いたらどのくらい距離が落ちるのか?
ということを考えまして、実験してみました。(決め打ちのときに約5y見当で距離を落とすことができますので、同じ方法論を当てはめてみました。)

こちらは各2球くらいづつです。


フェースを開きますと、本人は同じストロークで打っているつもりですが、若干フェースをクローズしながら戻すような動きが入るようです。

結果的に、

58°が18y  → 3y減
54°が23y  → 3y減
50°が28y  → 3y減

くらいの目安でいけそうな気がします。この辺はアバウトです。
コースのグリーン周りの芝の状態によっては、距離に関わらずこちらのセットアップにして芝の上をソールが滑りやすくしてあげる必要が出てくるライも考えられます。

ーーー

さて、これだけ準備しますと、
(準備するといっても打ち方は振り幅も含めてたった1種類のストロークしか練習していない訳ですが)

これだけで、3本のウエッジを使えば、15、18、20、23、25、28yと打ち分けられることになる訳です。
これに15y以下で使う改良版のD-Chopを加えれば、30y以下のアプローチのシステムが完成します。

しかもマイタッチのストロークが一つですから練習もほとんど必要ありません。
マイタッチを毎回同じくらいになるように習慣付けさえ行って、練習はそれだけをやれば安定してコントロールできるようになると思います。


ということで、58° チッピングチャレンジということで、10、15、20、25、30yの設定のピンを、各 1球限定で58°一本で寄せるトライアルをやってみました。↓


動画でプロジェクタースクリーンが見えにくくて申し訳ありません。
打ってからバーチャル上のボールを目で追っている私のボディーリアクションを見ていただけますと、いかに実戦さながらに意識して打っているかうかがい知れると思います。

10y、15y はカップインさせる気で打っていますね。入ってはいませんが。

20yもいい感じで惜しいチップショットでした。

25yの1球目はシステムがボールをピックアップしてくれませんでした。(セットアップ時点でReadyになっていなかったかも。) この距離になって来ますと、ワンピンに入ってくれれば、そしてあわよくば(ウエッジ)ワンクラブ以内に、っていう心構えでストロークしています。

30yは、27yキャリーの58°の決め打ち1/4ショットで打ちますので、QFテークバックですからむしろプレッシャーなしのオートマチックでストロークしています。
この決め打ちに関してはすでに私の強みになっているのかも?

ーーー

ここからはブースが変わっています。
少しは動画上でスクリーンが見やすくなっているかもしれません。


54° チッピングチャレンジ 
10、15、20、25、30yの設定のピンを、各 1球限定で寄せるトライアルを今度は54°のウエッジ一本で。


あらかじめ分かっていることですが、10yと15yのときに改良版のD-Chopで打っている訳ですが、距離感としてはあまりロフトに左右されません。
これは不思議な現象です。
10y、15yはチップインする気で打っています。

20yはほんのちょっとフェースを開いてますので、若干ボールが上がります。キャリーは出るけど止まるボール。

25yはむしろフェースをほんの気持ち(6度くらい)被せるぐらいのセットアップにしますと、自然とインサイドアウト気味のストロークになるようです。

30yは58°のように決め打ちする訳にはいきませんが、以前の「シュピッ」っていう力感でとりあえず打ってみました。ここで初めて違う振り幅で打っています。
(決め打ちのQFの1/4ショットは、キャリー36y出てしまいます。)


50° チッピングチャレンジ
10、15、20、25、30yの設定のピンを、各 1球限定で寄せるトライアルを50°のウエッジ一本で。(こちらはむしろ転がしアプローチチャレンジの様相になります。)


マイタッチのストロークがトータル28yですから、25yは若干フェース開いて、30yはほんの気持ち被せ気味にドロー目に転がせば良いのは分かっています。

10y、15y、20yは全部転がしで寄せていきます。
この時使うのは、ロングパットの距離感です。15y、20y、若干打ち過ぎてしまっているようです。50°だと転がりが多いんですね。
普段は軽い上りのとき限定で使っていまして、54°の登場機会の方が多いと思います。


バンカーショットモードもありました。
20yと30yが練習できます。
(その他の10y、15y、25yに関しましては、なぜかバンカー練習モードなのにスクリーン上のボールのライがラフになってしまいます。)


バンカーショットに関しましては、マットの上で打つのがどの程度練習になるのかはちょっと疑問です。
疑問ではありますが、ボールに対して 54°のウエッジをダフリ気味に入れて、20y想定、30y想定で 2-3球づつ打ちました。

30yのバンカーショットの方は、意識的に振り幅を大きくしていますがシミュレーターのデータ上は25yしか飛ばせていません。
この練習モードに関しましては、バンカー・シミュレーション用のマットとかを導入しないとあんまり意味があるのかないのか分かりませんでした。


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さらに加えまして、上りグリーンおよび下りグリーンの設定でのチッピングの練習と、

フラット、上り、下り、設定でのパッティング練習の様子は、また今度行ったときに動画を撮りまして別記事でアップロードいたします。

パッティングは特に有意義な練習ができるような気がしますよ!

<< 続く>>


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追記: 次の記事に、実際のコースのグリーンで実証実験した結果(←クリック)を載せています。