3/02/2019

世界一低いゴルフ場 (ファーネス・クリーク GC)


一年中クローズなしでプレーできるのは恵まれているなー、と思いますが、近頃は明け方の時間帯はすごく寒いです。


3 - 4ホールくらいプレーした後に陽が差してくるとすぐに暖かくなってきてジャケットを脱いでプレーできます。

写真は、大好きなコースの一つ Hidden Valleyの 1番ホールのティーインググラウンドです。



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時期としては昨年の夏 7月になりますが、
何年も念願だったデス・バレーのファーネス・クリークGCをついにプレーしてきました。


お友達の、「ゴルフバカの気まぐれゴルフ」という素晴らしいブログをお書きになっている、世界中のゴルフ場をプレーなさっている芝鳥のぶあまさんと、世界最北端のゴルフ場や最南端などのゴルフ場のお話を談義させていただいていたのが元々で、私のところからそう遠くない (とは言っても車で最短でも 6時間半はたっぷりかかりますが) カリフォルニア州内に、世界で一番標高が低いゴルフ場があるということで、ここはいつか行かなくちゃなー、行きたいなー、と思っていました。

こちらの記事、是非ご覧になってください。

世界一、海抜の低いゴルフ場と悪魔のゴルフ場」 by 芝鳥のぶあまさん


私にとってここをプレーするハードルは運転距離のほかに 2つありまして、デスバレー国立公園の中にありますから家族で遊びに行くことはできるのですが、その際にはゴルフするのはちょっと難しい。
(実際、コースまで行って子どもたちと一緒に写真撮ったりはしましたが、プレーにはいたりませんでした。)
もうひとつは、デスバレーというくらいで、夏には灼熱の華氏120度前後 (摂氏50度くらいです) まで気温が上がる砂漠にあるので、プレー日を選ばなくてはならない。
の2点です。

非常に素晴らしい国立自然公園ですので、私は2度ほどもデスバレーまで行ってトレッキングなどまでしたもののゴルフはできずにニアミスしていました。


...で、いくつかブレークスルーがありまして、昨夏にようやくプレーすることができました。


結果的に言いますと、コースは予想以上に良いコースでした。
最北端や最南端など、場所が厳しいとゴルフ場は整備も難しくなりがちだと思いますが、こちらはとても素晴らしい。
夏場は熱風で芝も日照りに焼けてしまうんじゃないかと思いましたが、なぜか水は豊富にある模様です。 オアシス的な立地でしょうか。

標高はなんと、海抜下 214フィート (約65m) です。 海面より65mも低いんですね。

近くに、Bad Waterという観光名所がありまして、ここは一面が白い塩の湖になっていまして、海抜下 282フィートにあります。


後方にある山の上の方の中腹に小さな白い銘板がつけられていまして、「Sea Level」と書いてあります。

このくらい標高が低いんですね。


設計はあの有名なピート・ダイのご長男のペリー・ダイです。

1997年に、ペリー・ダイの手によって、グリーン周りのアンジュレーションを付けたり、リノベーションしたそうです。


Furnace Creek Ranch Golf Course
https://www.oasisatdeathvalley.com/furnace-creek-golf-course/


意外や意外、9ホールで水が絡むレイアウトになっています。

海抜下 214フィート (65m) ですから、コース全体は平坦ではあります。

以前子どもたちと来た時にコースの方とお話をしたのですが、標高が低いので、1クラブか1クラブ半は長いのを持って打たないとボールが飛ばないよ。って聞きました。
確かに軽井沢とかの標高の高いコースはボールが飛びますよね。



では、コースの写真を何枚かご紹介していこうと思います。

まずはクラブハウスというかプロショップとその外側につけられているコース図。


女性が写っていますが、ゴルフショップの方で我々の方が先にコースに来ました。

今日はどのくらい予約が入っているのですか? と聞いてみますと、今のところあなたたち入れて4組かな。とのこと。 ここではオフシーズンの真夏ですからねー。 摂氏 50度近くなるところにそんなにはプレイヤー来ませんね。


こちらが 1番ホールのティーです。 早朝。


くそ暑いのに、黒のシャツに長いパンツを履いてるのは、私です。(笑)
デス・バレーって名前なくらいな場所なのに、けっこう木が生えていまして驚きました。


これは 7番グリーンかな。


一緒に行った友人がパットしてます。

真夏で 50度近くあるとは思えないほど写真の緑色は濃くて綺麗ですね。
フェアウエーもグリーンも Rye芝だそうですが、色が違っていましたから少し違う種類なのかもしれません。
いずれにしても、とても暑さや寒さに強い種類でしょうか。
(冬の夜はすごい冷え込むんですよね。砂漠の盆地(っていうのかな?)ですから。)


レストランには面白い (けど、すごく良いアイディアな) ドライブスルーがついています。


カートごとこの板の坂を登ってカウンターに行って食べ物飲み物を取って、そのまま降りてこられる仕様です。
この日はオフシーズンで閉まってたのは残念でしたが。


レストラン内の柱には、ここは海抜下 214フィートです。と書いた張り紙がしてあります。


これは何番だろう? 5番ホールですね。
左側がバウンダリーでグリーンに向かってフェアウエーが狭まっていってます。


この日は幸いにも午後からStormが来ているってことで、雲がだんだん厚くなって来てます。

暑さを避けて、朝一番にゴルフショップが開く前から来ているんですが、この時点ですでに華氏 95度 (摂氏35度) を超えてきてます。


この写真は、自分で撮っていませんのでよく分かりませんが、後方の木の感じからして 10番ぐらいでしょうか。


だいぶ雲が増えてきています。
この日は結局、華氏 111度 (摂氏約44度) までしか上がらず、とても助かりました。

夜には道路の冠水警報が出まして、ホテルまでたどり着けるかどうか不安なくらいでした。
何しろ標高が低いですから、ちょっと周辺で雨が降りますと全部流れ込んでくるわけです。 普段は砂漠なのですが。


それにしても、ゲーム性の高いレイアウトですし、グリーンの状態も毎日摂氏50度まで上がっているとは思えないほど良い状態ですし、オフシーズン価格でグリーンフィーはたったの $30 (カート代込み) ですし、ものすごく素敵なコースでした。


ところでボールの飛距離ですが、ほとんど普段どおりでした。
標高が1000mも違うと飛距離は 1クラブは優に違ってきますが、65mではそんなに影響ない模様です。

コースの人が 1-1.5クラブ大きめ持たないと届かないよ、って言ってたのは、もしかしたら暑くてバテちゃって飛ばなくなるからっていう感じだったのでしょうか。


本当に本当に、機会があったらまた是非もう一回プレーしたいコースでした。
のぶあまさん、ここへいらっしゃるときは是非お声をかけてください。 私お供いたしますので! (^^)



2/24/2019

muse - brain meditation (瞑想用のデバイス) EEG technology device / スイング動画-19


muse (TM) という瞑想用のデバイスのご紹介です。

https://choosemuse.com/


けっこうなお値段するのですけれどね、家内がヨガ用に大いに活用するので...ということで購入しました。
 おでこの部分に 5つのセンサーと、両耳の後ろの部分にもセンサーが 2つ付いていまして、脳の状態を観察・記録するデバイスです。


こんなふうに、「お父さんのゴルフゲームをMuseで熟練させてあげよう」的な宣伝もされています。

 私は実のところ瞑想が大の苦手でして、もう のべつ幕なし色んなくだらないことを考えてしまっていて、瞑想しようとしても気が散ってしまって上手く集中&リラックスできません。(笑)

趣味でヨガの先生をやってる家内から『柔軟性もでるし、ヨガとかやると良いよー』って勧められるのですけれど、体が硬くて気持ちよくなれませんし、瞑想も苦痛なので今のところ敬遠しているくらいです。


スマホにアプリを入れて、Bluetoothで接続して使います。


アカウントの登録をして、その人ごとにデータの集積をして累積していきます。


初めに脳の状態のキャリブレーションをして、それから雨音などの自然環境の音が流れ、インストラクションに従って行って心を落ち着けてから瞑想に入ります。

クリックで拡大します。

そうするとこのようにデータを取ってくれるんですよね。
大まかに、Active、Neutral、Calmの 3状態に分けて、それぞれの時間帯を測ります。 
Calmの状態が一定時間続くと鳥のさえずりが聞こえます。

できるだけ脳が Calmの状態でアルファ波を出してくれるのが望ましいです。

んー、まさにゴルフのセルフ・マインドコントロールに良さそうな感じもします。



私も早速挑戦してみました。

初回は 1分から。 二度目は 3分、三度目は 5分と伸ばしていって、最終的には 15分位まで瞑想できるようにしたいと思ったりしています。
(時間の設定は、個々人で 30分でも 1時間でも数時間でも自由に設定できますが、私の場合は 15分以上は無理だし続かないと思いますので。)


思ったより数値的にはまぁまぁ落ち着いたデータが初回から出ました。

海の情景を思い浮かべて・・・とか思ったりしていたのですが、私の場合はいつの間にか好きなゴルフ場にいてショットを打ったりしている情景が浮かび、フェアウエーを歩いているイメージが一番 脳が落ち着く状態になる模様です。

これ、前からちょっと思っていたのですけれど、ストレスの解放という点から見ても、週末のリラックス、そして日頃の諸々の思案事項などや頭の澱みをリフレッシュする効果から見ても、私にとってのゴルフというのは瞑想に近いものがあって、瞑想は大の苦手にしているけれどもゴルフのラウンドを通して心のバランスを良い按配に保っている自覚がありました。

友だちと馬鹿話しながら楽しくラウンドしている訳ですけれども、ラウンドの4時間中に少なからず無心になっている状態があるんですよね。
すべてのショットを無心で打てればもっと良いスコアが出るのでしょうけれど(笑)、それはそれ。
楽しい時間が過ごせてさえいれば、そのところどころでの無心状態が脳をリセットしてくれていると思っています。


奇しくも、このデバイスでデータを取りながら瞑想をするに当たっても、ゴルフの脳内ラウンドをすることになろうとは!(笑)

それは私個人の問題として、このデバイスはなかなか有用だなー、と思いました。


2/20/2019

Dixon Golf の地球にやさしいボール


いつも練習に行くドライビングレンジで虹を撮影しました。 二重になってます。
端から端まで見えました。



雨が降る中で日が差しまして、ちょうど良い感じ。まだ7時前の早朝です。
写真の右側にあるのが打席で、その右に打っていく方向です。

で、この後にボール打ち始めたら、どわーっと降り出しました。
ずぶ濡れで練習して帰りました。(笑)


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友だちのトニーから、『地球に優しいボールってのもらったんだけど、試してみる?』っていうことで、ボール 1スリーブを入手しました。

この間、Cut Blue Ballを 1スリーブあげたのでお返しって訳じゃないでしょうけど、私がいろいろ新しい商品に興味あるの知ってて残しといてくれたんですよね。(^^)


T:『なんだっけ、あの...エコな、何とか言うやつ...』
Z:「なにそれ? Bio-Degradable (生分解性) とか?」
T:『あー、うん、それだっけかな?』
Z:「そーか、すごいね!」
T:『性能もいいらしいんだけど、俺が打ったら変な感じだったよ。硬そうな。』
Z:「ディンプルが浅いのは最近の傾向かもだけど、確かに高そうには見えないね。」
T:『まぁ使ってみてよ。』
Z:「ありがとう。 使ってみるよ!」

とか言ってたら、このボールけっこう高いんですね!




これは、ラインナップのうちの主力商品で、Dixosn Earthというグレードのボールでした。


こちらが、Dixon Golf のサイトです。

Dixon Golf
http://www.dixongolf.com/



無印良品っぽいイメージの企業戦略って感じのパッケージです。
この Earth が 1ダースで $39.96。 Titleist の Pro V1 よりは約 $10 安い計算になりますが、


もっと高いグレードのボールもありまして、こちらの Dixon Fire の方は、$74.96 で、プロ・パフォーマンスと謳われています。

これだけ高いボールは今までそんなに出ていなかったかと思いますので、今後どのくらい普及するのかちょっと興味津々です。


ウエブサイトの説明を読んでみたのですが、ちょっと私にはよく判りません。

All golf gear presented by Dixon Golf has eco-friendly attributes. Golf balls are comprised of heavy earth salts rather than heavy metal fillers and hats are made from bamboo/cotton that is not chemically treated. Moreover, with the purchase of a designated item you are contributing a tree to our respected eco-system. Dixon has pledged to plant one tree in honor of the all marked products sold online. The company also makes every effort to use materials such as SEC certified bond paper and recycled Kraft paper in its packaging needs.

Dixon Golfのすべてのゴルフ商品は、エコ‐フレンドリー属性に作られている。
ゴルフボールは、重金属の詰め物の代わりに、重アース・ソルト (Heavy Earth Salt) を包んで作っています。帽子は化学薬品を使わない竹や面で作ってあります。


って書かれていますけれども、Heavy Earth Saltって一体なんだろう??
high-velocity GreenCore™って名前を付けてプロモーションしているみたいです。

まぁ従業員さんたちは使い捨てじゃない水のボトルとかコーヒーマグとかを使うようにしていてリサイクルや、相乗り通勤とかを心掛けていたりとか、製品が売れるたびに植樹をするシステムになっているとか、エコ‐フレンドリーには会社として力を入れているようです。

カバーの樹脂とかもリサイクル可能なエラストマーのウレタン樹脂で作ってある模様です。 Bio-Degradableではないんですね。
(もし、ロストボールになるやつが、Bio-Degradable (生分解性) だったらホントにすごい良いのにな。)


性能的には、データが載っていないんですけど、主要ゴルフボール・メーカーのハイエンドの製品を凌駕する飛距離とスピン性能がある、って書かれています。

Cut Blue Ballもそういう謳い文句でしたけど、近頃のボールはどれも出来が良くて、私の実力ではスピンが利きやすいとか飛ぶとかの違いは正直なかなか分かりにくいです。


エコ‐フレンドリーな方向性っていうのはマーケティングとしてはありかもしれませんですね。



2/13/2019

チッピング (Chipping) の基本を今頃になって学ぶ → (12の法則)


ペブルビーチ・Pro-Am トーナメント、4日めの日曜日の午前中に雹が降ってきたりしてすごいことになってましたね。

1番ホールのグリーン

ものの 1時間ぐらいで天気も回復し、整備も猛スピードでこなして、何事もなかったかのように綺麗になったのにも驚きました。
結局、2−3ホールを残して月曜日にずれ込み、フィルが 5度目の優勝を果たして優勝。

今度のジェネシス・オープンはロサンゼルスのリビエラで、また楽しみです。


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正直自分でも、「おいおい、30数年もゴルフやってんのに今頃かよ?」って思ってしまいますが (笑)、そこはレッスンなど受けたことないゴルファーの性です。

チッピング・アプローチの基礎を YouTubeで見まして、あらためて練習してみることにします。



まずはこちら、ラスベガスのニクラス設計ベアーズ・ベストのポール・ウイルソン・コーチの、「Ratio (比率)」のレクチャーから。

Chipping Ratios - How to Dial In Your Chipping


1バウンド目を、グリーンに入って少し余裕のあるところに設定します。
このビデオでは、歩数で数えて 5歩のところ。

ボールが飛んでワンバンド目までと、そこから転がっていく距離の比を解説しています。

サンド・ウエッジが     1:1
ピッチング・ウエッジが   1:2
9番アイアンが        1:3
8番アイアンが        1:4
7番アイアンが        1:5

とのことです。
きちんと歩数で数えてレクチャーしてくれていますね。
ヤード、フィートでなくて歩数で、ってところが非常に好感持てます。

このコーチのチッピングは、ボールを右足よりに置いて(中央かな?)重心は左足体重、パター程度に短く持ってシュピッとストロークしていますね。



こちらは、ケンタッキーPGAのブライアン・マンゼーヤ・コーチ (PGA所属) の、12の法則。

The Rule of 12 - Chipping Tip for Golf


ランディング・スポット (着地点) はできるだけグリーンに入ってすぐが良い、しかも安全に、っていうことでグリーンに入って約 1ヤードのところにワンバウンド目を設定します。

その昔にポール・ラニアンというプロが教え始めた 12の法則という方法で、例えば 1:3 で打ちたいと思えば、12から 3を引いて、9。なので 9番アイアンを使います。
という風にクラブ選択をします。 

結果的に、上のポール・ウイルソン・コーチと同じ比率とクラブ・セレクションになりますね。
打ち方も同じで、短く持って、「払うように (brushing)」クラブ・ソールを滑らせて使います。

ちょっと疑問なのは、ポール・ラニアンのころはアイアンやウエッジのロフトは今とはだいぶん違っていたような??
まぁ、だいたいこんな感じよ、っていうくらいに考えておいたら良いのでしょうか。
(*注: ポール・ラニアンの時は 11の法則だった、って言ってますね見直しましたら。)



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と、いうことで早速やってみました。


グリーン外からグリーンに入って 2歩くらいのところに白い目標のプレートを設置しまして、ポール・ウイルソンのビデオと同じくらいの打つボールから 5歩くらいのところです。

で、そこからSW、PW、9番アイアンと、目標に向かって打っていきます。

ボールが集まる距離は (多少ばらついていますが)、だいたい 1:1、1:2、1:3 に呼応した、 10歩、15歩、20歩、くらいになっているようです。
面白いですねー。 PWで打ったところはちょうど尾根っぽくなってて上りが少しきつくなっていたので14歩くらいだったかもしれません。


ちょっと写真のボール位置が見えにくいので、ズームした写真も貼っておきます。


それぞれ、少し方向をずらして打っています。

ピンの位置まで届かせて打とうとしますと約23-24歩ありましたので、8番アイアンで行く必要がある模様です。
24歩の距離を、SWでキャリーを飛ばして打とうとしますとやはりザックリやトップのミスが出やすくなります。ライが良いだけに余計にミスしやすくなりますね。

目標の白いプレートにピッタリ打つのはなかなか技術が要りますが、実際には大体のアバウトな感じでも、距離的にはそう変わらず行ってくれる模様です。


割合によい感じに易しいテクニックですねー。
いままで 30数年もこれを知らずにゴルフしていた自分に驚きです。(笑)
(薄々は知っていましたけどね。こうやって練習したことありませんでした。)


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さて、私は今まではこういったグリーン周りでの状況の場合は、D-Chopって名付けた転がしのチッピングを主に使っていました。
状況によって、PWか 8番アイアンを使うケースがほとんどでした。

(以前は、G-Checkっていうスピンを利かせたショットも多用していましたが、当時はウエッジが (今となっては) non-conformingになってしまった激スピンのウエッジでしたから打ちやすかったのですが、昨今のウエッジはもう少しランが出ますのであまり使わなくなりました。)


上2つのビデオでは、左足体重で短く持って芝をブラシするように払い打ってストロークするチッピングの打ち方です。



一方、こちらのビデオで、マリオ・べヴァラクア・インストラクターが実演してくれている打ち方が、D-Chopでも使う、まるでパターのようにストロークする打ち方です。モダンストロークとかビデオでは言っていますね。

パターぐらいの長さに短く持つのは共通ですが、両肘を軽く曲げて振り子のようにストロークする点が異なります。

Modern Chipping Technique


パターのようなライ角に、クラブシャフトを立ててセットして使え、ということです。


両方のストロークで試してみました。

後者のストロークは、いつもD-Chopで実践していましたので慣れているといえば慣れているのですが、前者のストロークの方も何気な感じでポコーンと打てて、ミスが少なさそうに思いました。そして、落とし所を狙ってストロークするには、こちらの方が感じが出しやすいような気もいたします。

かくかくしかじかで、主に前者のストロークの仕方で、転がしのチッピングの距離感を構築してみたいと思います。
ポール・ラニアンの 12の法則を念頭に置きまして。


2/09/2019

トランプ・ナショナル (ゴルフコース) Los Angeles


ペブルビーチのプロ・アマ トーナメント、楽しみにTVで見ています。

2日めの15番でのこのジム・フューリックとチームを組んでいる元カウボーイズ・クォーターバックのトニー・ロモのこの2打目のショット。


ティーショットを右に大きく曲げて、ホスピタリティ・テントの屋上のカーペットの上からです。




これをなんと、1-foot わずか 30cmほどに付けるスーパーショットで、バーディー。

トニー・ロモは現役時代から US Openのクオリファイ・トーナメントでプレーしたほどのトップアマでスクラッチ・プレイヤーではありますが、

・・・よく打たせてくれたなー、と思いました。(^^)


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こちらのコースは過去ログにご紹介した記事がありますが、あの時は 9ホール (と全景やドライビングレンジなど) のご紹介でした。

こちら。 → 「トランプ・ナショナル (ゴルフクラブ L.A.)


このゴルフコースは本当に景色が圧倒的に美しくて、曲がる人にとってはとても難しくもある、素晴らしいコースです。
まさに、Astonishing view という形容がぴったりです。

ちょっとグリーンフィーが高くなってしまいましたので、頻繁にはプレー出来ませんが、機会があればラウンドしたいコースです。


Trump National Golf Club Los Angeles
https://www.trumpnationallosangeles.com/

画像をクリックでコースサイトにリンクしています。


このコースは、コース内を縫うような形でハイキングコースが設けられていまして、ゴルフをしない人もお散歩できるようになっています。

クラブハウス前の広い部分が公園になっていまして、コースと微妙に分けてありますが、調和していて素晴らしい造りになっていると思います。

クリックで写真のリンク元に。
クラブハウスから公園と海を見下している写真です。


コースの間を抜けて岸壁の下のビーチの方へも降りていけます。

クリックで写真のリンク元に。


すごいダイナミックなところです。
私はゴルフでなくてもちょくちょく子供たちとここへ遊びに来ます。

南カリフォルニアの真夏のものすごく暑い時季に来ても、ここは涼しい海風が吹いて気持ちが良いんですよね。 
ゴルフも気持ちよくラウンドできます。良いスコア出すのは曲げないようにプレーしないといけませんから大変ですが。


以前の記事で、このようにご紹介しています。
ここは、以前はOcean Trailsという名前で、非常に景色の良いパロス・バルデス半島の先端に位置するピート・ダイ設計のゴルフ場だったのですが、当時の12番と18番といくつかのホールが海に崩れ落ちまして、中途半端な状態になっていてところを不動産王のドナルド・トランプが買収し、ホールを作りなおして新しいゴルフ場にしました。

私がここを最後にプレーしたのは、お友達のTrimetalさんのロサンゼルス遠征にご一緒した時だったかと思います。

ちょっと曲がると全部ボールが無くなっちゃうコースなので、難しいんですよね。
調子が良くて真っすぐ打てている日ですと、私でも良いスコアも出たりもします。


その時のTrimetalさんの記事と写真。 ↓

   「LA遠征 最終回(#4 8/17 Trump National Golf Club of Los Angels)
   「コネチカットのTrimetalさんのLA遠征記



あの時は、肘の故障が原因でその後とても低迷していた時期だったこともあり、100くらい打ってご迷惑をおかけしてしまいましたが、名人のTrimetalさんは煩わされることなく75の素晴らしいスコアでラウンドなさいました。(^^)
(前の日のGlen Ivyまではまだ誤魔化しが利いていたのですが、ここでは大きく崩れてしまいました。)


上の写真のように Trimetalさんの記事にたくさん写っている 1番ホールのグリーンの前後にある滝ですが、実は現在は取り除かれて存在していません。

もうひとつ記事中に紹介されております、(私がDRで打ち込んだ) 17番パー3の滝も同様に取り除かれておりまして、現在は存在していません。

LPGAから、ここでトーナメントを行うために (目は惹くんですがゴルフ的には良いデザインともいえないということで) 滝を取り除く要請があったそうなんですね。
それで取り除いたのではありますが、ドラルド・トランプ氏 (現大統領) と揉めてしまい、実際にはまだトーナメント開催にはいたっておりません。


今回私が撮りました写真もご紹介しておきます。
ちょっと多いかなー。


こちらが、その滝を取り除いてしまった 1番ホールのグリーンからティー方向を振り向いて撮った写真です。

1番グリーン


写っているのは、私のゴルフ友だちのスティーブン。
クラブハウスと、国旗も写っていますね。

ものすごく綺麗です。
コースの状態も素晴らしいです。

滝は跡形もありませんね。


3番ホール

5番ホール

8番ホール  パー3

写っているのは、この日たまたまご一緒したロンさんです。
昨日もここラウンドした、とかおっしゃってました。 近所にお住まいだそうで。


9番ホール2打目地点

非常に難しいホールですが、デザインがとても良くて一番のお気に入りホールだとロンさんがおっしゃってました。
ティーショットで左サイドを阻むバンカーとか、ここから見えるグリーン左サイドの池とか、確かにタフで美しいホールです。



10番ホール、ティーインググラウンド

このホールは左の海が近いです。
さながら海越えのような気分のホールですが、白ティーからはグリーンまで290yくらいの、極端に短いホールです。
あとから付け足したホールの一つじゃないでしょうかね。


11番のパー3

写っているのは、女性用の赤ティーからプレーなさっているロンさんの奥さんです。
このホールが唯一、海に向かって打っていくホールになっています。
海を背にしてプレーする 1番ホールとここ以外、全てのホールは右か左に海を望んで段々式に並んでいます。


12番ティー

よい感じですねー。海が近いです。
フェスキューっぽい長い芝にボールが入ると全然見えなくなって無くなってしまいます。


14番ティー

17番ティー

ここも、写っているのはロンさんの奥さんの 赤ティーです。
以前はグリーンの後ろに滝がありました。

左の方に高台のようなのが写っていますが、あれが 18番のフルバックの黒ティーです。
あそこへ行きますと、フェアウエーに届くだけで大変です。


・・・ということで、記念に登ってみました。18番のフルバック・ティー。

18番 フルバック・ティー

見えますかねー、やや左方向の向こうの方のバンカー群が。あのちょい右にティーショットを打っていきます。 キャリーで180yぐらい打てば、赤ティーには届いてくれるんじゃないでしょうか。 でも左右にとてもタイトです。 (右側に見える大きく写っているバンカーは17番グリーンの横のバンカーです。)
写っている乗用カートの真上の向こうくらいに青ティーがあります。


18番ティーから降りてくるところ。

ちょっとしたテーマパーク的な感じですね。


18番グリーン

我々は、青ティーから打ち直してプレーしました。
黒ティーからですと、パー4ですけど3打でないと私は届きません。
青からでも 2オンはなかなか難しいレイアウトのホールです。 なんとかグリーンの手前側に乗せたものの、あんなに奥の難しいピン位置で結局 3パットしてしまいましたが。

海がすぐ真下に見えて美しいホールです。


以前の記事ではご紹介できませんでした、後半のホールの写真も含めまして、特に18番の写真をご紹介できまして良かったと思います。

ここは本当におすすめのコースです。 特に景色が本当に素晴らしいですから、初めてでしたらお値段出すだけの価値はあると思います。

ボールをたくさん用意すれば楽しくラウンドできますので!



2/03/2019

ショートパットを決める際の心構え ...を考察


お友だちのsyoballさんが、「ショートパットは運だ」という言わば哲学をブログに書かれていまして。

私なりにすごく思うところありまして、引用させていただいた上で私のゴルフの場合を考察してみたいと思います。あくまでも私個人の場合です。





こちらがそのブログ記事です。

ゴルフスコアを極めるための究極はそもそも不可能側にあるのだ
    ... by syoball
・ゴルフスコアとは、結局、いかにSPが入るか?というところに行き着く。
・残念なことに、SPが入るかどうか?は、結果論であり、入るか入らないかのデジタルである。
・とんでもなくソッポ向いたり、ありえないほどひっぱたいたりすることは論外である。
・そうじゃなくて、スコアを良くしようと、真剣にSPをきっちりきめようとするのが普通だ。
・SPが入ったことを自分の能力のおかげだと思ったり、SPが入らなかったことを自分の責任だと思ったりするのは
ナンセンスである
・入る確率があがるべく努力するのはゴルファーとして当然である。
・しかし、しょせん、スコアはSPが入るかどうかでかなりの程度決まってしまう。
・よって、スコアだけにこだわると、なぜSPがもっと入らないか?という議論に必ずなってしまう。
・それで私は、SPは運だということに決めた。以後、いやになりかけたゴルフが楽しめるようになった。
・真剣にSPを入れようとする(過程)けれども、入ったかどうか(結果)で自分の責任と思うのをやめたのである。

syoballさんはパッティング技術に関しては非常によく研究なさっていて、道具としてのパターやラインの読み、距離感なども含めて実はきめ細かくパッティングなさっているのですが、こと SP (ショートパット) に関しては、達観して運が良ければ入るが運が悪いと外れることもある。という風に考えていらっしゃる、ということですね。

私はsyoballさんが書かれていることに概ね同意です。

真剣に競技ゴルフを楽しんでいらっしゃる方の中には完全ホールアウトでプレーし、時にはイップスなどとも戦いながらショートパットに向き合っていらしゃる方も少なくないでしょう。
私も、そういうグループのゴルファー友だちもおりまして、そういったゴルフをたまにはいたします。


私自身、パッティングを考えることがとても好きでして、当ブログにもパッティング関連の記事が93件もあります。
しかしその93件の中で、ショートパットに焦点を当てている記事は2つくらいしかありません。
実際普段の友人とのラウンドでは、完全ホールアウトせずOKありで手短にプレーしています。

こちらに過去ログのショートパットの記事がひとつあります。

ショートパットをオートマチックに決める

フォロースルーしたパターヘッドが、カップの上を通り抜けるイメージで打ち抜くパッティングがショートパットに有効だよ、というビデオだったのですが8年も前でしたので動画は消えているようです。

この時に私がイメージしていた距離は、2フィート (約60cm)くらいのショートパットでした。 広げたとしても 3フィート (約91cm)。
決めたい気持ちが強い残り距離ですね。 寄せとしても成功したという感触の状況です。


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ちょっと考えてみたのですが、1ラウンドにショートパットは少なくとも18回はありますね。 OKも、タップインも全部含めて、です。 グリーン外からのチップインとか、ロングパットが入ったりがありますと、その分減りますが、ショートパットを外すとその分増えます。
アベレージプレイヤーだと大体、18-21回くらいと思ってよいでしょうか。

ロングパットとミドルレンジのパットを外せば、これもショートパットを残すわけです。
願わくば、タップインの距離が残ってほしいですが。


さて、ここで非常に疑問になってきますのは、いわゆる「ショートパット」ってどの距離以下を指すのだろう?ってことですね。

ざっと検索してみますと、日本では、1.5m-2mをショートパットと表現している模様です。
米国では、6フィート (1.8m) 以下という認識が一般的なショートパットのイメージの模様です。


でも私の認識では、2mもあるとカップインする確率は通常のアマチュアの場合せいぜい20%です。 90%入る60cmとは全然パットの種類と意味合いが違います。


過去ログにありますデータを振り返ってみましょう。

パットってどのくらい入るもんなの?

記事を自分で読み返してみても興味深いですね。記憶っていうのはおぼろげです。

図をクリックで拡大します。

青い帯がPGAのツアー・プロの色々なトーナメントでの集計結果で、ピンク色の線がHDCP 15-25くらいのアマチュアの平均的なデータです。

記事中に抜き出された数字を再掲載してみます。
ツアープロは、
3フィート(約91cm)で90%、
6フィート(約1.8m)で50%、
9フィート(約2.7m)が30%、
12フィート(約3.6m)が20%、
18フィート(約5.4m)で10%、
30フィート(約9.1m)で5%、
42フィート(約12.7m)でも約4%がカップインします。 
一方のアマチュア(HDCP15-25)では、
3フィート(約91cm)で75%、
6フィート(約1.8m)で25%、
9フィート(約2.7m)が10%、
12フィート(約3.6m)が5%、
18フィート(約5.4m)で2%、
30フィート(約9.1m)で1%、
42フィート(約12.7m)では0.5%しかカップインしません。

で、過去のランド記録も見てみますと、1歩の距離 (70cm前後) がラウンドに大体3回程度で、もちろんラウンドによっては9回もあったりと大きく違うのですが、イメージ的に言いますと(私の場合ですが)

タップイン含めた3フィート (約91cm) 以下が10回くらい、4~5フィート (約1.2m~1.5m) が6回くらい、6~7フィート (約1.8~2.1m) くらいの厳しい残り距離が3~4回くらい、ショートパットとして 1ラウンド中に発現する、というイメージのようです。

そうすると、パットがよく入る日とショートパットをよく外す日とで、スコアにして 約 +/- 4ストロークの差が出ます。
パットが調子よい日のスコアと悪い日のスコアは、8打くらいの差になって出てしまうという訳ですね。


上の表の数字から見てみますと、

0~3フィート (約0~91cm) は、100~75%入るということで、大体 90%、
4~5フィート (約1.2~1.5m) は、45~60%入るということで、大体 50%、
6~7フィート (約1.8~2.1m) は、15~25%入るということで、大体 20%。

という風に考えられます。
(ローハンディキャップの方はこれよりも入る確率がもう少し上ですが、PGAのツアープロのデータよりは下になるでしょう。)


つまりですね、6~7フィート (約1.8~2.1m)を、入れなければならないショートパットと考えてしまいますと、非常にいらいらした心理状態のラウンドを強いられることになってしまいます。 20%しか入らないんですから。 PGAのツアープロでもこの距離は 40-50%ですから、ローハンディキャップの方でも 30%くらいなものでしょう。

入るか入らないか 50-50ってなるのが、4~5フィート (約1.2~1.5m) くらいです。(HDCP15-25)

逆に言いますと、8フィート (約2.4m) 以上あるパットはすべて、もう全部どんな距離であってもラインであっても、3フィート(約90cm) 以内につけておく、できれば 2フィート(約60cm) 以内に付けておいて、セカンドパットを確実にしたい、というのがスコア・ダウンのための鍵ですので、パッティング練習はこの部分に尽きると思いますし、読みやストローク技術、グリーンの知識などパッティングの科学が効いてくるのは、この部分です。
syoballさんの言葉を借りますと、運ではない部分。


2mの距離をひたすら練習する、ってよく言われたりしますが、7フィート (約 2.1m) のパットを、ものすごくひたすらに練習して練習してたとえ極限まで上手くなれたとしても、PGAのツアー・プロの平均値の45%を超えることはまずありません。
猛練習で 15%が30%に近付けば御の字ですから、ラウンドにこの距離が2-3回あったとしてスコア改善の期待値としては、0.4ストロークくらいでしょうか。


パッティングには傾斜・ラインがありますから、一概に距離だけで言っても、とても入りやすい軽いのぼりのごく軽いフックラインの 2mは20%よりももっとずっとカップインしやすいですし、たとえ 60cmでも横のしかも下りのラインでカップを外して狙わなければ入らないようなパットは 90%も入りません。

でも一般的な概念として、こういったデータは把握しておいても良いんじゃないでしょうか。

ショートパットを外してしまって、ラウンド中に必要以上にフラストレーションを感じないため (自衛のため) にも、外してすごくがっかりするのは 3フィート (約91cm) 以下くらいにしておいた方が、精神衛生上よろしいんじゃないかと考えました次第です。

楽しいゴルフライフ、人生にとってとても重要です。 (^^)



*パーセンテージは、ラウンド中のパッティングが前提です。 曲がりとスピードのラインが分かっている場合にはもっとずっと高い確率で入るはずです。



2/02/2019

AXIS1 実際にショップで打ってみました。


今年ときどき練習場に行くようになったゴルフ場にヘリコプターが来ました。


ここでホバーリングしてから、なんか液体を撒いてました。
でもなんか訓練っぽかったです。

すぐ隣が飛行場なんですよね。
ここまで低いと、おーっ! てなりますね。(笑)


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2009年にこのパターの存在を知って、...実に10年越しで実際に触ってみることができました。

以前ご紹介しました記事は、こちらです。 → 「Axis 1 パター

初めて見た時は、こりゃ一体なんじゃろかい?って思いましたね。造形が衝撃的でした。

(画像をクリックしますとAxis 1 のサイトに飛びます。)


まぁでもその後に、2015年に「Edel Putter 」(過去記事) が出まして、2016年に「OdysseyのToe-Up パター 」(過去記事) も出まして、この種類のトルクバランス・タイプのパターを試し打ちできた経験が過去にありまして・・・、

パターに任せて自動的にまっすぐに向いたストロークでショートパットがオートマチックに決まる、といった類の効果は望めないことは分かっています。 
(日本にもニュートン・プロライン・パターというのがあったとsyoballさんに伺いました。)


とはいえ、デモ・クラブがショップにありましたのでトライしてみない手はありません。


こちらは少し後から出た、AXIS 1 Joey-C というタイプでしょうか。
少しだけ形状がおとなしくなっています。


確かにトゥアップの位置でバランスしますね。


バック側はこんな感じ。


やはり珍しい形状のパターです。


カップに向かって構えて上から見るとこんな感じです。


上からの見た目としては、センターシャフトのキャッシュイン・タイプの雰囲気を醸しています。
でも横にしてヘッドをバランスさせたら、向きは真反対ですが。

( 1球、パッティングでシャンクしたというのは私のヘボさから起きたことなので内緒にしておきます。 上の写真を見ていただきますと何が起きたか想像していただけるかと。)  ←ここ結構重要 (笑)


こちらのグリップには私の好きな「ラムキンのディープエッチド・グリップ」が採用されていました。


グリップが同じなので慣れていてグリップしやすかったのですが、ストロークしてみますと私のパターとはまるで違いますね。

アーク・タイプのストロークをする私が使いますと、ちょっとしたことでフェースの方向はブレブレになって、ショートパットがまっすぐ行かないことが多発してしまいます。

まっすぐストロークできるタイプのゴルファーには良い効果があるのかもしれません。



さて、こちらは AXIS 1 Joey-C よりも前に出た AXIS 1 Umbra というタイプです。

線を引いたフラップがトップに付けてあって、構えやすく、まっすぐストロークしやすくしているタイプですね。




この機能は、アーク・タイプのストロークの助けにはあまりならないかも知れません。


こちらのグリップは WinnのAVS が採用されていました。
ラムキンのディープエッチド・グリップが出る前だったのでしょうかね。



こちらに、AXIS 1 のパターのラインナップがあります。↓



ロングパットに関しては、ピンタイプやL字タイプの方に有意差があると思います。
やはりアイアンとかウエッジのような感覚で使いやすいと思いますので。

もっというと、アイアンやウエッジにはバランス角が付いていますから、L字タイプよりもむしろピン・アンサータイプの方がバランス角が付いていて動きのイメージに合うと思います。


「トルクがない」ということが売りになっているパターですが、逆に言うと、トルクがない分ちょっとでもオフセンター・ヒットとかフェースの開閉とか、グリップ強度とかの手ブレ要因などその他の要因があると、すぐにフェースが回ってしまいやすいってことでもありますよね。
小さな力でぐるんぐるん回っちゃうわけですから。
せっかくの慣性の力を利用できません。

それにしても、こうして打ってみることが出来るというのは、持っていた興味を実体験できるってことで、とても嬉しいことだなと思いました。



1/29/2019

Flag in ... or flag out? (ピンは立てたままパットする? それとも抜く?)


先々週末は友だちとMarshall Canyon GCに行ってきました。



紅葉がきれいですね。
(南カリフォルニアですので、こんな時期に紅葉してたりします。)
コース内に、何組もの鹿の家族が暮らしている模様です。

山のへりにありまして コース全体がかなり傾いていますので、ティーショットも斜面を考えて打っておかないと全部流れていきます。
グリーン上に立ってしまうとホール全体の傾きが見えなくなってしまって、なんだかボールが坂を上る方向に曲がっていくような錯覚を起こしてしまします。
前半のパッティングはものすごく苦労しました(というか外しました)が、後半は長いのがやけによく入ってくれました。



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今年から新ルールで変更された中に、旗竿をカップに立てたままパッティングしてよい、というのがあって、みんなこれについて議論しあったりしていますが、そろそろ落ち着いてきた感じでしょうか。

PGAのツアー・プロも、まずはいち早くブライソン・ディシャンボーが『僕はなるべくピンを立てたままプレーするよ。』って表明して物議をかもしましたし、先週のトーリー・パインズで行われたファーマーズ・インシュランス・トーナメント見ていましても 2位に入ったアダム・スコットはショートパットに至るまで全部ピンを立てた状態でパットしていました。

立てたままパットした方がカップインする確率が高いのは実証されて証明済み、という空気に落ち着いてきています。

ただし、ツアープロの間でも、我々通常のゴルファーの間でも、やっぱりピンを抜いてパットしたい、という方々は少なくない様子です。

そもそもね、プレーのスピードアップのためにこのルールが導入されたのですけれども、ピンを立てたままカップインして、さらにピンを立てたままボールをカップから拾おうとする人が多いんですけど、これが結構時間かかったりします。(笑)


私としても、この議論にカーブボールを投げておこうかと思います。


まずはこちらのデータ。

イタリアのプロモリナリ兄弟のお兄さんが実験してみたところ、ピンフラッグを抜いてパットした方が有利な場合があるという結果を得ました。
このデータ、あまり出回っていませんので意外ではないでしょうか?

Edoardo Molinari conducts pretty scientific putting/flagstick experiment — and the results may surprise you

クリックで元記事サイトの画像にリンクしてます。


表の中で緑に塗ってある部分のデータはピンがあった方がカップインしやすいけれども、赤く塗られているデータは、ピンを抜いた方がカップインしやすい。という結果になっています。

モリナリの実験では、カップの中央にちょうどカップインするスピード、カップの後ろの淵(壁)にボールが当たるスピード、空中に跳ね上がるスピード、の 3種類のストロークの強さで比較しています。

カップの後ろの淵(壁)にボールが当たるくらいのスピードで打った場合は、ピンに当たるアングルとピンを擦るアングルの両方でピンが無い方がカップインする確率が高いというデータですね。

これはピン立て派に対するひとつの反旗を翻すデータになっています。



My Golf  Spy.comで掲載されていたデータも載せておきます。
こちらは基本的には1990年にデーブ・ペルツがすでに行っていた実験の焼き直しですね。
ツールも同じもの (True Roller) を使っています。

TESTED: FLAGSTICK IN (VS) FLAGSTICK OUT?

クリックで元記事サイトの画像にリンクしてます。


ほぼすべての条件において、ピンを立てたままパットした方がカップインの確率は高い、という結果になっています。

ストロークの強さとしては、(カップがなかったら) 3フィートオーバーするスピード、6フィートオーバーするスピード、9フィートオーバーするスピード、の3種類です。
ピンに当たる角度としては、ど真ん中と少しずれてあたる位置の2種類。

二つの表がありまして、真っすぐなピンと、ハイコアになっていて下の方を細くしてあるピンの2種類で行われています。



どちらの実験も、詳しくは書かれていませんが、平らなグリーンで行われた実験のようです。

これに加えまして、デーブ・ペルツの本に書かれている実験は、1990年に、グリーンの外からチップインを狙うケースを想定してグリーン上で True Roller を使って転がして実験されていまして、もっと条件は多く球数も多く実験されています。

スピードは3種類でMy Golf  Spy.comのと同じ、3フィートオーバー、6フィートオーバー、9フィートオーバーの3種類で、エイミングとしては、ピンの中心、ピンの左右の端の位置に照準したもの、それからその間の位置に照準したものの5種類、さらに上りのラインと下りのライン、サイドライン、という実験を、2種類の違った芝のグリーンで行った、と書かれていました。
そればかりか、ピンが手前方向に傾いている場合、向こう側に傾いている場合、横向きに傾いている場合、なども想定してテストしたと書かれていました。

さすが元NASAの Researcherです。いつもながら半端ないです。

そして、そのほぼすべての条件において、ピンは立てたままの方がカップインしやすい、と結論付けています。

以前私のブログにも、ペルツ・コーチの実験をご紹介しています。
ご参考まで。 ↓

     「ピンフラッグは「抜かずにお願いします。」の巻


ゴルフのマッド・サイエンティストとの異名を持って呼ばれているブライソン・ディシャンボーはデーブ・ペルツの本は熟読していますから、このデータは当然知っていての発言だったと思われます。


ですから、ピンは立てたままパットしましょう。・・・と結論すべきところですが、私はモリナリの実験も踏まえてちょっと考えました。



1/19/2019

レイアップはグリーンまで100y残しますか? 本当に?!


MyGolfSpy.com にこんな記事がありました。


COURSE MANAGEMENT 101: WHAT LAYUP YARDAGE IS YOUR SWEET SPOT?」  by MyGolfSpy.com

(和訳) 「コースマネジメント101:レイアップするときのあなたのスイートスポットは何ヤードですか?」

という内容で、データは記事中にあります下の画像にまとめられています。

60−80yから打ったときのアマチュアのハンディキャップ別にカップまでの残り距離のアベレージをとったものと、100−120yから打ったときの比較のデータです。

クリックで元サイト(MyGolfSpy)の大きい画像にリンクしています。


この記事の結論は、簡単に言いますと「できるだけ近づいたほうがいいんじゃないの?」ってなってます。
HDCPが 0から20以上まで、どのレベルのゴルファーの場合であっても、100-120yからより、60-80yからの方がアベレージの残り距離がカップに近い、っていうデータになってまして。


で、この結果って 今まで信じられていたセオリーとは違うんですよね。

私もこう思っていましたが、

グリーンまで 10−30y辺りまで近づければチップショットで寄せができるのでそれは良いとして、『中途半端な 60−80yを残すくらいなら、PWとかのフルショットで打てる 100y前後を残すようにマネージメントした方がスコアが良い。』っていうセオリーです。


ざっと簡単に検索してみましても、以下のような記事が出てきます。


パー5(ロングホール)で手堅くパーでホールアウトするコツとは!? 」
 by ▼▼
マーク金井の場合、100yと115y、130yが得意な距離です。これらはAW、PW、9Iのフルショットの距離。この距離ならば、池越え、谷越えでもプレッシャーがかかりません。ちなみにパー5で一番リスクが高いのが40y~60yです。この距離はハーフショットで距離感がつかみづらいですし、案外、ザックリやダフりが出やすい。

グリーンから20ヤード以内に寄せられなければ迷わず“レイアップ”!?
 by Gridge
アベレージゴルファーにの場合は、30~60ヤードくらいのアプローチってミスショットしやすく大叩きにつながりやすいんですよね。レイアップするときに気をつけたいのは自分の得意距離を残すことです。
ちなみに私の場合は100~120ヤード、できれば100ヤードか120ヤードのどちらかの距離が残るのがベストです。理由は簡単でして、ピッチングウェッジとアプローチウェッジのフルショットの飛距離がそれぞれ120ヤードと100ヤードだからです。

100ヤード大作戦が大成功 岡山絵里が首位発進 」  by JLPGA News
「ピンを狙わない。グリーンに乗ればオッケー。私は残り100ヤードの距離が、得意で好き。それを残してPWで打つ。きょう1日、それを徹底しました」。

主旨は皆さん同じですね。
私もそう思っていました。

...思ってはいましたが、でも私は実際には障害物がない限りできるだけグリーンに近づけたいクラブ選択をしますね。
レイアップで残す距離は、バンカーまで届かないように、とか、木が邪魔であの辺りまで行くのが一番確実だから、とかの理由でない限り、120y、100yをわざと残すっていうのはやっていません。

これはですね、冒頭のデータが頭にあったからとかではなくて、以前ご紹介しました、「3x4システム by デーブ・ペルツ」っていうのを実践しているからなんですよね。

こちらをクリックすると出てきますが、→ 現在の私の3x4システム
..は、表にあるようなヤーデージです。
実のところぴったり 100y打つクラブは無かったりします。(笑)


でもですよ、冒頭のデータからすれば、HDCPが0−5、6−10、11−15、16−20、20+、のアマチュアゴルファー全員が、100−120yからよりも、60−80yからの方がカップの近くに付けています。

ちょっと意外じゃありませんか?
でも実際はそういうデータになってるようです。


*ちなみにPGAのツアープロの場合、100−125yから打ったときの平均は、19.7フィートだそうです。 さすが。 HDCP 0-5のアマチュアの平均 41.4フィートとはかなりの差がありますね。

ですから、上記3つのリンクの中でも、岡山プロの記事の場合はちょっと事情が違ってきます。 本当に100yをよく練習していて得意なのだろうと思います。



で、私が思いますに、そもそも100yからっていうのは、ぴったり残せるんだろうか?っていう疑問ですね。

レイアップを慎重に打って100y残そうとして、117y残っちゃったり、84y残っちゃったりしますよね? 私は、します。

で例えば、まぁまぁ上手く行って106y残るとしますよね?
ピッタリ100yで打っていきますか?
上手く行ったら6yショートするの分かっていて?

セカンドショットをもうちょっと頑張って、60y−80yまで行ったほうが良いんじゃないでしょうか??


こんな本もあったりします。

レイアップでも距離を稼ぐ」  by ゴルフデータ革命
たとえラフであっても30yまで近づいたほうが、80yのフェアウエーから打つよりも、0.3打、打数が少ないというデータになっている。ほとんどのゴルファーにとってはよりグリーンに近づいた方が得策である。
っていうことが書いてあります。


もうひとつ、私は 3x4システム を実践していまして、実はショートアイアンなどの場合や特にウエッジ類の場合は、ロフトが大きければ大きいほど、フルショットよりも 9時のテークバックで打つスリークォーター・ショットの方が、全然安定した飛距離が打てるんですよね。

ロブウェッジ や サンドウエッジ などのロフトが大きくて短いクラブのフルショットは実はそんなに易しくないと思います。

4 x 3 System by Dave Pelz (yspz用)

Loft
7:30
9:00
10:30
PW
46°
54
81
108
AW
50°
46
69
92
SW
54°
38
57
76
LW
58°
32
48
64
よく使うのは青い数字


20-30年も前のゴルフラウンドでは、距離表示杭が100yのところに目印されてて、そこから歩測して残り距離を予測していましたから、100y近辺にボールがあるとより正確に残り距離が把握できて便利だったのはあるんですよね。
それもあって、是非 100y前後を残したい。(^^)


でも近頃は、レーザー式のレンジファインダーで旗まで距離測ったり、カートやスマホのGPSで残り距離が1y単位で表示されてたりしますよね。かなり正確に。

...近代ゴルフにアジャストしましょう。
グリーンまでの残りは短い方がより良いと思うことにします。
実際にデータ的には結果が良いはずです。

2打目をぴったり100yに残すように打てる技術・技量・腕前があるなら、そもそもこんなこと考えなくってもよいんじゃないでしょうか??