3/18/2023

ハイブリッドの6番 SIM2 Max Hybrid #6 (GDの記事『5番アイアンちゃんと打ててる?』)

Hemet GCの 7番ホール、202yのパー3です。


風がアゲンストになることが多いですかね。
このホールは割合に相性が良い感じです。3Wで打つことになって、方向性がよいショットが出ていないと厳しいですが、でも割とセットアップして構えやすいといいますか。

このコース、全体的にすごく好きです。
ベントグリーンなのが特に良い!と思います。


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こちらの大変に「辛辣な」というか、むしろ「親切な」というか、かなり驚きのデータに基づくGolf Digest 誌からの提言記事を見まして、私としては個人的に納得せざる得ないな、という感想を持ちました。

ご紹介します。


New study reveals the harsh truth about 5-irons
(新しい研究調査によって 5番アイアンに関する残酷な真実が明らかになった)
https://www.golfdigest.com/story/7-iron-longer-than-5-iron


という、こちらの記事です。

Golf Digest 誌のウエブには、Hot-List っていう出たばかりの新商品をテストしてみました...的なコーナーがありまして、様々な実力レベルのパネラー(試打する人たち)を揃えていて、その都度打ってみたリビューや採ったデータなどをもとに各メーカーの新商品を紹介しています。

その Hot-Listで採ったデータをもとに、今回の記事では、「君たち 5番アイアンまともに打ててる?」っていう内容です。


データ入りの部分を抜き出して訳してみます。

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Using data from the Rapsodo MLM2Pro at this year’s Hot List testing summit, we looked at five of our Hot List panelists with driver swing speeds just slightly under 90 miles per hour. The average distance between the 7-iron and 5-iron for that group was just five yards, and none of them showed an adequate distance gap between the 5- and 7-iron. Two actually carried the 7-iron farther than the 5-iron. Only one in the group recorded a yardage gap between the 7- and 5-iron in double-digits, but even then the 16-yard gap would not be nearly enough to accommodate three clubs (5-, 6- and 7-iron).

今年の Hot-Listのテスト集会で Rapsodo MLM2Pro (弾道測定器)のデータを使って、ドライバーのスイングスピードが 90mph (40.2m/s)を少し下回るパネリスト5人のデータを見てみました。7番アイアンと5番アイアンの平均の飛距離の差は僅かに5yで、誰一人として十分な番手間のギャップを持っていませんでした。このうち 2人は実のところ7番アイアンのキャリーの方が5番アイアンよりも飛んでいたのです。5人の内でたった 1人だけ、7番アイアンと5番アイアンの平均の飛距離の差が二桁を記録しました。しかしながら16yの差は、3本のクラブ(5番、6番、そして7番アイアン)の間の距離の差としては全くもって十分とは言えません。

(中略)
*注: ここで昨今のアイアンはストロングロフトが進んでいて、上がりにくくなっている(キャリーが出にくくなっている)という解説が挟まります。


In fact, research from Mizuno showed that at 7-iron swing speeds between 70-80 miles per hour (LPGA level and better), a slightly higher lofted 7-iron (like 31 degrees) is going to carry farther than a lower-lofted 7-iron (28 degrees)

事実、ミズノが行ったリサーチによっても、7番アイアンのスイングスピードが 70-80mph (31.3-35.8m/s。これはLPGAレベルかそれ以上)であっても、ロフト角の立った 28°の7番アイアンよりも、すこしロフト角の大きい 31°とかの7番アイアン の方が距離が出るという結果を示しています。

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私は7番アイアンのヘッドスピードは把握していませんが、ドライバーでのヘッドスピードがだいたい 88-92mph(39.3-41.1m/s)ぐらいで、ほぼほぼこの記事のスピードに当てはまります。
ものすごく上手く行った時でやっとこ94mph(42m/s)が出る程度です。(かつては振れば99mph(44.3m/s)ぐらい出せたのですが...)


そうかー、ヘッドスピードが楽々90mph越えていないと 5番アイアンは厳しいかー。っていうのはすでに自ら感じていまして、私の 5番アイアンはクロスオーバーのアイアン型UTです。

このCallaway X-Forged UT Iron 24° (2018)は旧型の方ですが、トップブレードも薄く作ってあってほとんど(今どきの中空構造の)アイアンにしか見えません。


今のところまぁまぁ打ててはいるとは思いますが、最近の動画だとこちらの記事のショットがこのクラブで打ったショットです。↓


16番は景色がすごいので、セカンドショットも動画を撮りました。


見えにくいかもしれませんが、よく見ますとグリーン前にクリークが横切っています。
友達の一人は気付かずに入れていました。(結果的には水はありませんでしたので、友達はクリーク内からチップアップしました。)

このショットはとても上手く打てました。
キャリーを150yぐらい見て、クリークを越えてグリーンちょい手前にバウンス、カップまで6歩のバーディーチャンスに付きました。外してパーでした。


お友だちの Dr. Golf のさすらいさんにアイアン型UTのクロスオーバーの良さを教えていただきまして購入、昨年の 3月から愛用しています。
残りのアイアンはPXGでこれだけがキャラウエイのクラブです。

打てていない訳ではないと思いたいのですが...

ボールの上がりやすさ、グリーンを狙って捉えようとするときのスイングのリラックス度、ファーストカットのラフなどの対応、FWバンカー、ミスの出る確率など、いろいろと状況を考えますに、個人的にはこの一つ上の距離を打つのに使っている Hybridの 4番 SIM2 Maxの方がむしろ打ちやすいと感じているかも知れないな、と思い当たります...。


Hybridの 4番もSIM2 Maxに揃えることにしました。シャフトは同じVentus Blue 6Rです。


...ということなどを色々踏まえまして、SIM2 Max Hybridの 6番を導入することにいたしました。(中古品を購入)
Callaway X-Forged UT Iron 24° (2018)を抜いて入れ替える格好です。


6番ハイブリッドもシャフトは4番ハイブリッドと同じVentus Blue 6Rです。
シャフトの重さのフローを合わせるために、シャフトに 3g程度の鉛を貼って調節しました。


これで、SIM2 Maxのドライバー3番ウッド5番ウッド4番ハイブリッド、そしてこの6番ハイブリッドと、ウッド類 5本は全部 SIM2 Maxで揃えた格好になります。

SIM2 Maxはどれもものすごい打ちやすくて、とても好きです。


しばらくは両方のクラブを確保しておいて、どちらが使い勝手が良いのか実際のラウンドでいろいろな場面で使いつつ、14本のラインナップを調整していってみたいと思っています。


* すでに 2ラウンドほどこのSIM2 Max Hybridの 6番を使ってみましたが、並行して使って確認するまでもなく、これはもう入れ替え確定です。すぐ上の3行、撤回します。(笑)
平たく言うと、5番アイアンちゃんと打ててないじゃん?ってことになるかも...

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3/13/2023

砲台の登り坂斜面からの各種アプローチ比較、状況によるプラス点とマイナス点


今回は、題記の「砲台の登り斜面からのアプローチ比較」です。
...といっても大層なことはしていませんで、一か所から動画を撮ってみただけですけれども。


ラウンド前にチッピングエリアで練習しつつ動画を撮ってみました。

1. 6番アイアンのころがし
2. D-Chop (8番アイアン使用)
3. クロ狙い2.2 (58°)

の順番に3ショットです。

ちょっとカメラのセットが低くてグリーン面が見えていません。
(このケースでは、砲台ですが打ってる本人にはグリーン面が見えています。)


砲台の上り坂の斜面から、ピンまで15yくらいの距離でした。
ほんの少し雨がパラついているのが映っています。お天気雨。

状況としては、傾斜がかなりキツめの砲台グリーンの花道の想定。
登っていますがグリーン上はほぼ平らです。
ボールは砲台の下まで降り切らず、途中なのでライも傾斜している。
芝は冬芝でペタペタの状態。
このコースのフェアウエーはバミューダ芝です。暑さには強いけど寒さにはあまり強く無い芝で、まだ黄色く枯れていてペタペタの状態でした。下の地面は見た目通りにやや硬めです。

(画面では短く見えますが) グリーンの外が登りでまだエッジまであと 7歩(約5m)ぐらいもあって、パターで行けないことはないけど距離感的に、芝目が順目ではないですし登り切った後の勢いを予測でコントロールするのはちょっと難しいかな、っていう状況です。(パターでも同じところから2回目を転がせば寄るでしょうけど。)
ちなみに砲台の傾斜は芝目が上から下っていうところが多いです。芝目が上へ向かうことはほとんどありません。

これはですねー、一長一短あって、4.テキサスウエッジ も含めてどれで行くか私の場合はちょっと悩む状況です。


動画を見ていただきますと、それぞれのショットで上がるボールの高さとか、ボールが出ていく勢いとか、 (グリーン面での転がりが見ていただけないのは残念ですが)、雰囲気を感じていただけるのではないかと思います。



動画から、それぞれの画像をキャプチャーしました。

まずは、1. 6番アイアンのころがし です。


ふり幅小さく、コツっとストロークをして転がしています。
この時に気を付けているのは、(実はどのショットでも同じですが)フェース面が開いたり閉じたりせず、そのまま上がってそのまま降りてくるイメージです。

こういった傾斜がキツいライでは重心がズレてダフったりしやすいですから、体の重心を動かさないように注意しています。おまけにペタペタのライですから。
ふり幅が小さいことがこの場面では有利に働きます。


フィニッシュの形のまま、ボールの転がりの行方を最後までしっかり見ます。
よく観察して、返しのパットの準備をすでにここでしている訳ですので、ここは特に大切です。

ボールの弾道は、6番アイアンでしかも地面がアップヒルですから地面すれすれで低いです。どこまでキャリーしたかもほとんど意識になく、でも距離に影響する抵抗が大きい部分は滑ってスキップして通り過ぎている感じで、テキサスウエッジよりも距離感が出しやすいのかな、と思います。
ただ振り幅がとても小さいですから、力感によってばらつきの範疇でちょっと強すぎたりっていうのが出やすい傾向はあるかな、と思いました。

この動画のショットも、カップに良い感じで転がって行って、カップを過ぎてから傾斜でスーッと左の方へ 2クラブぐらいオーバーしてしまいました。ワンピン以内には入っていますので、まずまずです。
一番安全な怪我の少ないショットではあると思います。



次のショットが、2. D-Chop (8番アイアン使用) です。


これは、私が15y以内ぐらいで多用しているショットで、今回は結構登っているので 8番アイアンですが、場合によってはPWも使います。
今回は登りの15yですから、このショットには長さ的にぎりぎりキツいかな、というところです。

キャプチャーしました写真を見比べていただきますと、明らかに肘の曲がり方がもっと曲がっていまして、D-Chopの方は完全にパターの握り方でパターの感覚でストロークします。
少し吊り気味に持ってヒールが若干浮く感じ、そしてフェース面を打ち出す方向に向けるために上から見ますとフェースは被り気味に見える格好で構えます。(真っ直ぐ向いています。)

スタンスもパターと同様な感じで、↑の6番アイアンの転がしより少し広い足幅です。


パター感覚の距離感で、約20歩のパットのイメージでストロークしています。
登り傾斜から打っているということもあって、思ったよりキャリー部分が上がって飛んでいます。
パター感覚なのでグリップはゆるゆるです。
間違えてしっかり握りますと、ボールはもっと上がって、距離感がない強めのストロークになってしまいます。

このショットもグリーン上をカップに向かって転がりますから、フィニッシュの位置でボールの転がりを最後まできっちりとよく観察します。

この動画のショットは、グリーンで真っ直ぐにバウンドしてカップに良い感じで転がって行ったのですが、ワンクラブくらいショートしました。思ったよりキャリー部分でボールが上がった分、少し短くなったのかと思います。(私の振り幅がそもそも足りなかったのかも知れません。)

このショットの場合は、少しふり幅が大きくなりますし、スタンス幅を拳一個分ぐらい開けてとっていますため、重心移動しないように特に気を付けなければなりません。
傾斜地ではパターでもダフってしまう時のような現象が出るリスクを把握しておくべきと思います。
このショットも気を付ける必要はありますが、比較的安全です。たとえトップしてもほとんど遠くに飛びません。
もう少しトータルの距離が短い方が距離感が出しやすいです。(これは私のデジタルのパッティングストロークが約15yまで構築されているためです。)



最後3つ目のショットは、3. クロ狙い2.2 (58°) です。


このショットは、ソールのバンスが上手く使えればピシッと距離が寄りやすい利点があります。
ただし、ペタペタのライから登り傾斜でのショットですから「刺さらない」ように草摺りの素振りをしてチェックをし、入念に注意を払って気を付ける必要があります。

このキャプチャー画像の段階ではフェース面の向きに気を付けておきます。


15yですが、登り傾斜にいますし振り幅はある程度大きいです。
このキャプチャー画像がトップの位置。
とはいえ私はクロ狙い2.2を行っていまして、テークバックの大きさが腰の高さとか、肘の高さとか、そういうのは全く意識にはありません。
こうして動画を撮ってみますと、あーこのくらい振ってるのかー。という感じ。


こちらのキャプチャー画像がフォロースルーで、ボールが一番高く上がったところにちょうど写っています。15yなのに思ったより高いです。登り傾斜から打っているからでしょう。

ひとつ良いことがありまして、ペタペタのライはボールの下にクラブを入れにくいと思うのですけれども、登り傾斜では少しはボールの下にウエッジを入れやすいと思います。
そして私のウエッジはハイバンスですので、地面とバンスが勝手にボールを上げてくれます。


こういったピッチショット系の場合も、フィニッシュの位置でボールの行方をよく観察します。
今回の場合は、10-12yぐらいキャリーで飛んで行って、良い感じのスピンが利いた3バウンドぐらいポンポンっといってからほんの少しの転がりで、カップの右1フィート(30㎝)ぐらいに付きました。

このショットで打っていった場合のリスクは、ライの状態によってダフリやトップが出る危険性が高くなること、そして前後に距離がズレて寄り切らなかった場合に、観察できるボールの転がりにはある程度スピンが効いてしまっていること、が挙げられると思います。
逆に利点としては、ライが良かったりすればキャリーが大きい分、グリーンのスピードや傾斜の影響少なく距離感が出しやすいところです。

今回のペタペタのライでは、ものすごく気を使います。
でも、ハイバンスのウエッジで登り傾斜に刺さないように草摺りをリハーサルすれば、下の地面が柔くないこともあって、割とコンスタントなキャリーが打てます。
寄りやすいショットのひとつであることは間違いないです。

* ちなみにグリーン上でうろうろしているのは友達台湾系のおっさん(医療関係者)です。


あくまでも私のショートゲームの範疇においてですが、今回のこのシチュエーションは、4.テキサスウエッジ も含めて4種類のショットのどれで行くか、実は非常に微妙な位置・距離・状況にあります。
草摺りのリハーサルをした後で、感触で気が変わりクラブを変える、っていうことまであると思います。

ひとつ言えるのは、迷いながら打ってしまって、他のオプションが頭によぎるのは絶対にダメですので、決めてクラブを握ったら100%そのショットにコミットしなくてはいけません。
ゾンビ立ちを挟んで気持ちを整えるのも良いかもしれません。自分の番がくる前の準備段階でできます。


ここはバミューダ芝ですが仮に逆目だったりしたら、しかもこの辺りの多くのコースの様にキクユ芝の逆目だったりしたら、3つとも選択肢から抜けて、4.テキサスウエッジ か、もしくは、5.  ユーティリティーで転がし の 2択に変更、ということになると思います。


3/07/2023

グリーンの傾斜の読み方、傾斜の斜度の分類を利用した把握と利用法


パッティングについて今まで色々と考察して綴ってきたブログですが、今までは グリーンの傾斜の読み方について、そしてジャッジした傾斜に合わせてストロークをアジャストする部分について、整理してブログ記事にしたことがありませんでした。

この件に関して、はっきりと把握しているゴルファーは、ゴルフ友達の中を見渡してもほぼいないような気がしています。おそらく友達はみんな”フィーリング”を駆使して調整してストロークしているのかな、と思います。

しかし私の場合はデジタルに出力をしてパットしていまして、そのための方法論を自分用に構築する必要がありました。
その私の個人的なシステムを、整理してメモしておきたいと思います。
傾斜したグリーンのパットが苦手な方にはご参考になるかも知れません。


ついこの間、真横の曲がるラインで往復ビンタ喰らわないための工夫の記事を上げましたが、その際にも傾斜の度合いをしっかりと読むことが曲がりの度合いを予想するのにとても重要になります。


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グリーンの傾斜については昨年のこちらの記事で、上り下りの傾斜を重要視する考え方に触れています。

私の場合ですが、横からの読みを強化することで 3パットの発生を相当数削減することができて、いわゆる素ダボの減少を図ることが出来て来ています。↓


フックラインか、スライスラインか、どのくらい大きく曲がるのか、というラインの読みを、ボールの後ろからカップ方向を見て、そして今度は反対側からカップの後方に回り込んでランをよく読むアマチュアゴルファーは多いのですが...、

それよりもむしろ、グリーンの外からそしてラインの横から傾斜を読んで、このパットがどの程度の下りなのか登りなのか?という読みを重視してみると縦の距離が合ってきて、セカンドパットの残り距離が相対的に短くなってきたのです。

そもそもロングパットやミドルパットで、左右に2フィート(約60㎝)以上離れてミスすることは稀ですが、前後方向には簡単に6フィート(約1.8m)以上もミスしてしまいますし、下手したら10フィート(約3m)も14フィート(約4m)もオーバーしたりすることも決して少なくはありません。(少なくとも私は長年そういうミスをしてきました。)


そしてこのことは、もう13年も前から記事にして認識していたにも関わらず、です。↓



ちょっとくどいくらいに繰り返していますが、これは実感して本当です。
ようやく改善しつつあります。


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...ということで、現時点でどういうシステムで傾斜をジャッジしてパッティングやチッピングの際の読みに反映させているのか、出力はどう調整しているのか、メモしていきたいと思います。


グリーンの傾斜、アンジュレーションをイメージして真っ先に思い出しましたのが、昨年の秋に遠征してプレーしてきました、アリスタ・マッケンジー設計のパサティエンポGCのグリーンです。
本当にすごかった。

北カリフォルア遠征ラウンド記 #3 - Pasatiempo」(←こちらがラウンド記です。)


写真を貼ります。

こちらは12番グリーンを11番のティーの近くからの方向に撮った写真です。


特徴的なバンカーに囲まれていて難しいです。速いし、曲がるのなんの。
12番ホールはこの写真でいうと、右奥の方角の木々の間からこのグリーンへ打ってくる感じになります。


こちらの写真は、5番ホールのパー3のグリーンです。


写真ではあまりそういう風に見えないかもしれませんが、このグリーンは場所によっては60度ぐらい曲がるパットになって、カップを抜けてスルスルスルーっと転がって行ってしまう傾斜でした。こちらのグリーンも速いし、曲がるのなんの。


そうなんです。
そこなんですよ。
パット見ではそんなに曲がるように見えないのに、ものすごく曲がるっていうのは、実は傾斜がしっかり見えていないことが多いんですよね。

芝目の方向で切れて行ってしまいやすいグリーンとかもありますけど、まずは傾斜の読みです。


つい先日の記事で、私の友達が実践している傾斜を計測する一つの方法をご紹介しました。


この記事の中で、私なりの傾斜の度合いの独自分類に軽く触れています。
あくまでも私の個人的な独断の分類です。

傾斜のチャート (あくまでも個人的な) 体感の傾斜

1%勾配 0.6° 1.4mの登りとかならカップ外さないで打つかな、くらい
2%勾配 1.2° これは曲がるね、下りだと半分も打てば届く、くらい
3%勾配 1.7° 下りだとタップするだけでカップまで行くね、くらい
4%勾配 2.3° 11フィートの速いグリーンだとボール置けないね、くらい
5%勾配 2.9° あんまり見ない

これよりきつい傾斜は、2段グリーンの間とかでしかほとんど存在してないと思います、グリーン上では。

ただしこの指標は、グリーンの実際の斜度とか測ったことない私が個人的に経験値にしているものですので、正しい%とか、角度(°)とかは、少々怪しいかも知れません。

むしろ、傾斜1、傾斜2、傾斜3、傾斜4、傾斜5、ってことにしておいていただくと良いかも?

この時に書いていますが、実際のところゴルフ場に水準器を持ち込んで測ったりはしていませんので、本当のところ何%の傾斜かははっきり判っていません。(スマホのアプリに水準器機能がありましてインストールしているのですが、使っていません。)

ですので、前記事に書きましたようにここからは傾斜1~傾斜5 ということで進めていきます。


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ところで世の中には便利なアプリが出回っていまして、こちらのスクリーンショットはUSGAのHDCPを管理しているGHINというシステムに有料で付属しているグリーンの傾斜マップです。


こちらはサンプル画像でして、私はこのシステムに課金をしていませんので詳細が分かりません。

高低差がヒートマップの様に色分けされていて、グリーン上には等高線が引いてあり、方向は矢印で示している、という感じになっているようです。
傾斜の度合いは等高線の幅と色合いの分布でジャッジしてね、という仕組みのようです。


もう一つご紹介します。
こちらは私が10コース分ほどお金を払って購入しましたコース別のグリーンマップです。

オンラインではなく、ブックレットになっています。


こちらは参考サンプルですが、このマップの場合は、等高線が3インチ(約7.6㎝)刻みで引かれています。(高低差が3インチです。)
緑色の濃い方がグリーン面の高い方、緑色が薄い方がグリーン面の低い方を表しています。

矢印は色分けがされていまして、傾斜がキツい方からそれぞれ、紫、赤、橙、黄、青の5段階になっていまして、矢印の大きさ・長さもそのことを表現しています。

こちらのマッピングの方がずっと分かりやすくて親切なシステムになっていると思います。
(だからこそお金を出して10コースも購入したのですが。でもほとんど使っていません。よくラウンドするコースのを買っていないので活用する場面があまりなくて。(笑))

で、ですね、このブックレットの場合、それぞれの矢印が何%の傾斜に相当しているのか書かれていないんですよ。勝手に、1~5%に相当するんじゃないか、って思っていたのですが、よく考えたら調べたことありませんでした。


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さて、異常に前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。(笑)
情報だけではなくて肝心の応用編。

私のごく個人的な傾斜の把握と分類です。

私の傾斜も傾斜1~傾斜5 の5段階ですが、実質傾斜1~傾斜3 の3段階で9割は用が足ります。


私が基本中の基本にしているのが、傾斜2です。

横のラインに付けちゃうとけっこうかなり曲がるな、っていう傾斜が、傾斜2です。(感覚的表現ですみません。)


傾斜2 の具体的な検証方法がありまして、練習グリーンなどで真っ直ぐ下りのラインを選び、テスト的にパッティングします。
カップまでの距離(歩数)の、半分の出力で打てばちょうどカップまで届く傾斜を傾斜2とします。
カップに入ってしまうと、どれだけ通り過ぎるか距離が分かりませんので、すでに埋まっているカップ跡とか、私の沈まないカップなどを利用してください。

傾斜2 では、下りの出力はちょうど半分 (つまり例えば 14歩の距離を、7歩のストロークで打ってピッタリ)になります。
同じラインを今度は登りで返して打っていきますと、私の出力で約125% (つまり8歩の距離を10歩のストロークでピッタリ) になります。

この度合いの傾斜が、傾斜2です。

下りで半分の出力50%ということは、物理計算的には登りは水平距離の150%となるべきなのですが、私のストロークと経験値ではそうはなりませんで、約 125%です。

この傾斜を、転がし、歩き、目で見て感じ、「これは傾斜2くらいだな」ってジャッジできるように、頭と体に覚え込ませます。

色々試しましたが、傾斜2 が一番分かりやすくてピンと来ます。
(↑のブックレットの黄色の矢印がちょうどこのくらいかと思います。)


次に傾斜1ですが、傾斜1 は傾斜2の約半分くらいの緩い斜度、としています。

傾斜1 は、3/4の強さで打って転がせばカップまで届く下り傾斜です。 12歩の距離を9歩で転がすとちょうど良いくらい。75%の強さですね。
逆向きの傾斜1の登りは、私のストロークで110%ぐらい打てば届きます。
登りの分、subconsciousがしっかり目に打ってしまっているからなのかどうか理由ははっきりしませんが、そういう経験則の数値になっています。(この上りの強さの加減はご自分のストロークで調整なさってください。)


傾斜3 は1/3転がせば届いちゃう傾斜、としています。(実際に3%ではないかも知れません。自分が使う尺度としては関係ないですから、これを傾斜3 としています。)

12歩の下りのパットを、4歩のストロークで打っただけでスルスルとカップまで行って止まる傾斜です。まぁまぁキツい傾斜です。
同じラインの登りは、140-150%くらいを目安にしています。(登りの方は、アバウトでも案外カップからそう遠くない位置に止まります。キツい傾斜ですから。) 同じ12歩が登りなら、16-17歩ぐらいのストロークで。

この傾斜3 は、傾斜4 (1/4のストロークで届いてしまう下り傾斜)との差を見た目でジャッジするのは難しいです。
実際に下りのパットを転がしてみれば一目瞭然になりますが。

この傾斜3でようやく登りのパットを140-150%打つ感じになります。
しかしながら、この斜度がグリーン上にあまり長い距離で存在することはそうそうありません。


傾斜4 は ↑のブックレット赤い矢印の感じ。1/4の強さのストロークで届いてしまう下り傾斜です。
(こうやってあらためて見ますと、私が購入したブックレットの傾斜度の分類、私の体感の分類とかなり近いかもしれません。)

この傾斜4は、ボールを置いても止まるかどうか、ぐらいです。グリーンのスピードがスティンプメーターで11フィート以上の速さだったら、転がってしまってこの傾斜にはボールが置けないと思います。


傾斜5 は当然全然ボールが置けません。


以上のような感じで、傾斜の斜度を分類して意識しておくと、グリーンを読むときにものすごく役にたちます。
傾斜1~傾斜3 までの把握をしておけば、大体賄うことができますね。

くれぐれも、まずは傾斜2をグリーン上で確認しておけば、あとは大体それより緩いか、急か、っていう見方で見ていきますと、把握できるようになってきました。


傾斜4や傾斜5につきましては、読むというよりは、むしろカップとボールの高低差を見て、「位置のエネルギー」の差として捉えた方が感触が掴みやすいと私の場合は思っています。
簡単に言いますと、ローラーコースターの様にうねっている場合、途中は無視してカップとボールを直線で結んだ斜度で置き換えてイメージをして、強さの加減換算をしてストロークします。


...今回の件は、ブログ記事にする以前からずっと実践してきていますので、いつものブログ記事のような「これから実験」という訳ではありません。
実践してきて、このシステムはある程度もう確立してあります。

一回もブログ記事にまとめてみたことなかったな、と思いましたのでまとめてみました。


Aim Point :
私は講習もレッスンも受けたことがありませんので詳しくは知りませんが、Aim Pointのレッスンを受けたゴルファーさんたちは、傾斜の度合いを1%、2%、3%、4%、etc.と何段階かに分けて、それに沿って指を1本だしたり2本出したりして曲がり幅を推量して狙う位置を決めている様ですね。

ストロークする強さ、ボールスピードの方はどうコントロールしているのでしょうかね?

まぁ私の場合はデジタル出力なのですが。