2/18/2016

Edel Putter (イーデル・パター) と Axis1 Putter (パターヘッドのトルクってなんだろう?)


2つ前のエントリーで「ブライソン・ディシャンボウ」をご紹介いたしましたが、お友達のPro230さんからアイアンのヘッドはどこのものだろう?ってコメントを頂きました。

これが実は Edel Golf という元ミニ・ツアーでプレーしていたデイビッド・エデルさんという方が作ったメーカーのものでして、すごいんです。
独特のソール設計で細部にこだわり、精密に切削加工した後に手作業で仕上げ、しかも個人個人にカスタムフィットされます。
でも一番の特徴は、全部のクラブのヘッドの重心がアイアンフェースの真ん中に作られている点です。

全部のアイアンを同じ長さにして組んであるブライソン・ディシャンボウは全部のアイアンを同じに打とうとしているのですから、重心位置がフローしていない方が良い訳ですね。


ウエッジも、斬新なハイバウンスのソールの削りが独特なクラブが出ています。

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そのエデル・ゴルフが出しているパターがこれまたものすごく興味深いのです。

こちらがそのエデル・パターです。

画像をクリックでエデル・パターのサイトにリンクしてます。


ラインナップの中の E-1 Torque Balanced Platinum Armor Finish Mallet というモデルですが、ヘッド形状は3種類あります。

ものすごい軽量化したような見た目の印象を受けますが、ヘッドの重量配分をしているのですよね。(ヘッド単体の重量は345gだそうですので、気持ち軽い程度で普通の重さです。)
このパターをヘッドを出す形でテーブルの上に置きますと、トゥが上を向く状態でバランスするそうです。

ご存知の通り、通常のパターはテーブルに置いてバランスさせますと、トゥがL字では真下を向き、ピン型ですと45度ぐらい下向き、そしてセンターシャフトなどのフェース・バランス設計のパターはトゥは真横向いてパター・フェースが真上を向くようになってますよね。

このエデル・パターは、わずかにトゥアップした状態でバランスしますので、グリップを持たないぐらい緩く持ってゆらゆらさせるとパター自体がトゥアップした状態になろうとするってことで、ストローク中のヘッドの動きが安定する、って言うことなんだそうなのです。 ・・・けど、打ったことがないので実感として分かりません。


私としては、45度位のやつがアイアン感覚で一番自然に振れると言いますか、ストローク出来るような気もしているのですが・・・。

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以前から私はトゥ・アップ・バランス (とでも言うのでしょうか?) のパターに興味を持っておりまして、2008年12月のデビューらしいAxis 1 パターに関するエントリーをこのブログにも書いています。
(2010年の8月にポストした記事です。)


(画像をクリックしますとAxis 1 のサイトに飛びます。)


このパターはこのものすごい奇妙な形状が受け入れられにくいかとは思うのですが、真上から見ますとそんなに違和感はないかもしれません。

あれからまた、少しヘッド形状のバリエーションが増えているようです。

(画像をクリックしますとAxis 1 のサイトに飛びます。)


このAxis 1 の場合は、シャフトもセンターのフェース表面に位置する重心点を向いていて、そして基本的には重量配分も重心周りが一定になるようになっていまして、バランスした時にわずかにトゥが上を向いてバランスするように作られています。

ストロークの最中にヘッドの動きにトルクがかからないので安定する、0 (ゼロ)トルクが謳われています。

本当に試してみたいんですよねー。

私のストロークは、開いて閉じてが比較的大きい Strong ArcタイプなのでL字使えってPINGのアプリから指導されたってことが以前「続・iPING 試してみました」って記事で判明してまして、その割には(ゆるゆるグリップストロークのお陰かどうか)自分では、いわゆる“引掛け”とか“押し出し”のミスがそれほど気になったことはないのですが、何もしなくても安定するってことであれば良いですよねー。 特にヘッドが大きく動く長いパットの時に安定して動いてくれるとアドバンテージがありそうに思えます。

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さてそのエデル・パターですが、エデルさんのことですからヘッドの軸周りバランスだけが特徴ではありません。

幾つかの特徴を見ていってみますね。

画像をクリックでリンク元のEdelのサイトが開きます。


まずは左側に写っているグリップですが、少し太いんですけどテーパーがなくて真っ直ぐ、そしてなにより断面がまん丸で通常のパターグリップのような親指を乗せる上側の平らな面がありません。
ミシシッピ・ステート大で研究実験してもらったそうなのですが、平均で4インチも真っ直ぐ行く結果になったのだそうです。

エデルさんご自身も、長らく上面がフラットないわゆるピストル型グリップでプレーしていたので半信半疑な気持ちもあったが、この丸いグリップで3ラウンドしたらそんな気持ちは消えてなくなったとおっしゃってます。



それから、シャフトが写真では切られていて中に見えているカウンター・ウエイトです。
エデルさんが言うには、カウンターウエイトは今年大きなトレンドになっているけれど両刃の剣な面があるんだ。すごく有効なんだけど、一方できちんとフィッティングしないとかえって良くないこともある。...のだそうです。
30g~120gで調整されて中にセットされるみたいです。


この写真には写っていませんが、パターヘッド上部に描かれるサイトラインもカスタムされます。
その人その人の構え方によって、1本だったり2本だったり、1・2本のコンビだったり2・1本のコンビだったり。


パターのシャフトもカスタムフィットされます。
個人個人に合わせて、オフセットの度合いを変えるんですね。
ライ角も含めてネックは9種類あるそうです。
グース側にオフセットになる人もいれば、ストレートネックが合うストロークの人もいれば、逆にウッドのように若干出っ歯側にオフセットになる人もいるようです。(ちょっとびっくり。)
画像をクリックでリンク元のEdelのサイトが開きます。


それと、ツールも写っていますがソールのヒール寄りにありますウエイトは治具で交換して変えることが出来るようになっています。
この部分は、カスタムフィッティング用というよりも、グリーンの速さによって変えられるようになっているもののようです。


そして、フェース面にありますPIXLインサート。
92個の球体が填め込まれていてオフセンター・ヒットに対してとても許容度が高いそうなんですが、これに関してはロジックがよく分かりません。


試してみたいのはやまやまなのですが、カスタムフィットするフィッターが全米に62人居るそうで、そこに行かないと触ってみるわけに行きませんねー。個人名のところが多くて・・・。
サンディエゴのGolf Galaxyっていうお店なら敷居は少し低いかもですが、フィッティングされたら買っちゃうよね・・・? $330〜$800ぐらいになるそうです。


Axis 1 パターも、エデル・パターも、試してみたいけど試す機会がなかなかないんですよねー。 
なんか良い方法ないでしょうか?


例えば軽いトゥ側に重心を外してヒットしてしまった時には、ヘッドがボールに押されて右に回ってしまい易かったりしないのでしょうか?

いまいち物理的に納得し難い感触があるんですけど、打ってみるとスイーッと真っすぐ行っちゃうんでしょうか?


デイビッド・エデルさん



2/14/2016

スーパー・ストローク with カウンター・コア (Super Stroke with Counter Core)


イワタ、すごかったですねー。ペブルビーチ・プロ・アマ・トーナメント。
フィル・ミケルソンと最終組でラウンドし、一歩も引かないゴルフで11番のバーディーvsボギーで一旦は逆転。16番のボギーがホントに痛かったですねー。

トーリーパインズでは中止になるほどの暴風雨 (と言ってもよろしいかと思います) の中で応援しましたので、(勝手に) とても嬉しく感じます。

結果的に終盤の4連続バーディーで躍り出た伏兵のヴォーン・テイラーがフィルを破るとは・・・。


ジョーダン・スピースはスタートダッシュにつまづき、最終日までエンジンがかからなかった感じでしょうか。最終日のプレーぶりは流石でしたね。

そのジョーダンで有名なスーパー・ストロークの話題です。


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いよいよ来ましたねー、カウンター・ウエイトの時代が!!(^^)
(...そうなの?!)


先月ポストしました「スコッティ・キャメロン "ニューポート" Black Mist Finish」の中にも書いておりますが、私のパターには2009年の1月から以降ずっと必殺の宇宙兵器(笑)、カウンター・ウエイトを装着されております。

具体的には、こちらの→ ツアー・ロック・プロ・ウエイト (カウンターウエイト 100g) を入れてあります。



そしてつい先ごろ、あのジョーダン・スピースも愛用しているパターグリップのスーパー・ストロークから、今季はほぼすべてのパターグリップの販売に際して、カウンター・コア・ウエイトをオプションとして購入できるようにしました。という発表がありました。

画像をクリックで写真の元記事にリンクしてます。


ゴルフショーで展示されているこの写真のように、即装着できる形での販促を行うっていうことなんですね。


カウンター・コアという商品自体の販売はすでに昨年辺りから行われていまして、目新しいものではありませんでした。
巷のゴルフショップならどこでも置いているくらいにポピュラーにみかけるようになって来ていました。

像をクリックでPGAのサイトにリンクしてます。


形も色もスッキリしていまして、基本的には50gに限定されていて、その代わりに非常に安価な$9.99でどこでも手に入る、っていうのは良い方法だな、って思っていたのですが、

人気を博してきているスーパー・ストローク・グリップとセット売りにして、より広めて販促していこうという意気込みが感じられます。


スーパー・ストロークのウエブサイトを見ますと、やはりカウンター・コアがトップ画面でフューチャーされ、どのグリップともセットになって並べてありますね。

スーパー・ストロークのサイトにありますジョーダン・スピースのページも見てみましょう。

像をクリックでSuper Strokeのサイトにリンクしてます。



ジョーダンが手にしているのは、Flatso 1.0 というモデルの様です。

像をクリックでSuper Strokeのサイトにリンクしてます。


ウエブサイトには契約プロがリストされていまして、

ジョーダン・スピースが Flatso 1.0
セルジオ・ガルシアが Ultra Slim 1.0
ジェイソン・ダフナーが Slim 3.0
ビクター・ドュビッソンも Slim 3.0

を使用していると書かれています。 スピース以外は、パター以外のクラブのグリップもスーパー・ストロークと契約しているようです。
(ジョーダン・スピースは今年からパター以外もスーパー・ストロークのS-Techにグリップを変更した模様です。 -> Jordan Spieth using SuperStroke S-Tech club grips (2/10/2016) )


PGAツアーの放送を見ていますと、フィル・ミケルソンをはじめ、マット・クーチャー、フレディ・カプルスなど、スーパー・ストロークのパター・グリップを使っているプレイヤーがもっともっとたくさんいるように思うのですけれど、特に用具契約せずに好んで使っているということなのでしょうかね?



時に日本では女子プロを中心にJOPグリップってのがトレンドになっているようですね。グリップの上端の平面部分に仰角が付けてあって、平面部分の延長線がパターの中心点(ヒッティング・ポイント) に向くようになっているのでストロークの際にねじれが生じない、というグリップです。(センターシャフトのパターは関係無いようです。)
開発元は、ギター・ピックの会社なんでしょうか?



スーパー・ストロークがカウンター・コアを装備して展開するという事自体は、約1年前のゴルフショーの時点でPGA.comでも記事になっていました。


像をクリックでPGAのサイトにリンクしてます。


これは主に、2016年シーズン以降パッティングの際のアンカーリングがルールで禁止になることに合わせて、一つのオプションとしてこのカウンター・コアを提案していたものでした。

元々の極太グリップに加えてカウンター・ウエイトを入れることにより、よりスムーズな、そしてリストを使わないストロークを実現するというコンセプトです。

特にショートパットの際に、スムーズなストロークの手助けとなり威力を発揮します。

誰が、という情報は出ていませんが、プロの間でもカウンター・コアを入れているプレイヤーが増えている様です。


一応ウエイトを入れないオプションも用意はされるようですが、基本的にはカウンター・コアが付いてくる、というこの販促は、市場に火をつける...というよりはむしろゴルファーの間でスタンダード化する、という自信の表れのように思えますですね。


2/12/2016

ブライソン・ディシャンボウ


今週はペブルビーチ・ゴルフリンクスで行われる at&t Pro-Am トーナメント、楽しみですねー。

今季早くもハワイで行われたヒュンダイチャレンジで勝利しているジョーダン・スピースが本土に登場します。

今週もきっと大本命ですね。
私は、先週松山に敗れたリッキー (出場してませんでした(^^;) と、トーリー・パインズのあの悪天候で優勝したスネデカーを応援することにします。 もちろんPXG勢にも注目いたします。


私も2009年の3月に念願かなってペブルビーチをプレーしに行ってきましたが、今でも画面でコースを見るだけで記憶が蘇って興奮してしまいます。

その時の記事 ->   「ペブルビーチに行って来ました! (^^)
                         「ペブルビーチ・ゴルフリンクス (3/16/09)


またいつか、行きたいなー。



では、がらりと内容は変わりますが、本題です。


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今年1月のアブダビでの初日トップの活躍もありまして、非常に魅力的な大物ゴルファーが話題になっています。

ブライソン・ディシャンボウ (Bryson DeChambeau) はSMUの3年生で、同じ年にNCAAディビジョンのチャンピオンシップとUSアマチュアの両方を制した5人目のプレイヤーになりました。
ジャック・ニクラス、フィル・ミケルソン、タイガー・ウッズ、ライアン・ムーアに続く5人目です。

USアマチュアの決勝戦は大差の圧勝でしたね。

画像をクリックで写真の元記事にリンクしてます。


物理学の専攻で、自らをGolf Scientistと呼んでいるだけあって非常にユニークなスタイルでプレーします。
かの(難解で?)有名なザ・ゴルフィング・マシーンの愛読者でもあるそうです。

この人のアイアンはウエッジまですべて同じ7番アイアンに合わせた長さ(37.5インチ)で出来ていまして、自分でクラフトして重さも合わせてあるらしいです。

画像をクリックで写真の元記事にリンクしてます。


グリップはドライバーも全部極太のもの。
指で握らず、パームで包むような握り方をします。

そして、クラブと腕が肩からボールまで一直線に繋がるように構えてワンプレーンに乗せて打つ、モー・ノーマンのナチュラル・スイングを実行しています。


彼のワン・プレーン・スイングの紹介ビデオをリンクしておきますね。
昨年6月に初めてPGAのトーナメントでプレーしたセント・ジュード・クラシックの時のものだと思います。



2つのショットが映ってます。アイアンとドライバー。
ドライバーだけは長さが長いはずなのですが、そう見えないくらい同じスイングですねー。

トップからインパクトまで、腕とクラブが一直線に一つのプレーンに乗って動いていますね。


また、チャレンジと思って始めたのだそうですが、サインを左手で後ろから書く練習をして今はファンにサインするときには全部左でやっているのだそうです。
動画がありましたので、ご覧になってみてください。



道具からスイングからユニークな特徴だらけですが、それでいながら非常にレベルの高いゴルフゲームを見せてくれていますので、今後が本当に楽しみです。


SMUは来年のNCAAのポストシーズンの出場停止を喰らいましたため(リクルートの仕方などにいくつかNCAAの規則に対しての違反があったためです)、ディシャンボウは今年プロ転向をするであろうと見られています。

今年のマスターズ出場まではアマチュアのステータスを維持し、その後のツアー出場条件などのタイミングを見て、プロに転向する運びになるのではないか? ということだそうです。


1月末にデュバイで行われましたヨーロピアン・ツアーのアブ・ダビHSBCチャンピオンシップでは、初日に-8アンダーの64を出しトップに躍り出ましてまたまた話題になりました。3日めに失速してしまいましたが、最終日もパープレーで54位に入りました。


次はどの大会で観られるのでしょうか? (^^)



2/07/2016

PXGアイアン(およびクラブセット) の衝撃


いやー今週のフェニックス・オープン、面白かったですねー。

松山とリッキーのプレイオフで、見事に松山が優勝!
すげー! おめでとう!

(前の記事で候補に挙げていたダニー・リーが4位、J.B.ホームズは6位タイ、フィルは11位タイ、スネデカーは振るわず33位タイでした。で、もちろん松山が優勝。(^^) )

3日目にアテンダンスが20万人を超える新記録を達成。

そして今日のエントリーで取り上げます PXG 勢の活躍も目立ちました。

ライアン・ムーアの11位タイを筆頭に、ザック・ジョンソンが14位タイ、2日目トップで沸かせたジェームズ・ハーンが17位タイと上位争いに顔を出し、チャールズ・ハウエルIIIとビリー・ホーシェルが24位タイ、そしてクリス・カークが37位タイと、全員予選通過しました。


個人的に気になったハイライトはこれです! ↓




水曜日のデモでの、ロボットのLDRIC (エルドリック) のホールインワンです。

一応、Launch Directional Robot Intelligent Circuitry の頭文字ってことにはなってますが、どうみてもタイガーの本名のエルドリックにあやかっているのは間違いありませんね。(^^)

じゃぁ、前置きはこのぐらいで。


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先日のファーマーズの観戦中、9番ホールをプレー中だった2014 FedEx Cup チャンピオンのビリー・ホーシェルが我々のすぐ側に来ました時に、彼のキャディーバッグにPXGのロゴマークが入っていまして。
その時に、「PXGが今すごい勢いなんだ。」ってお友達のSamさんに教えていただきました。

画像をリンクでPXG.comのサイトにリンクしています。


PXG (Persons Xtreme Golf) というのはウエブドメイン・サービスのGoDaddy.comの創始者でビリオネアーのボブ・パーソンズ氏が2014年末に立ち上げたゴルフ道具のブランドで、2015年シーズンの4月以降に次々とPGAのツアープロが契約して旋風を巻き起こしているってことでした。

最初にツアーで使い始めたのがライアン・ムーアで、その後ザック・ジョンソンとか、ビリー・ホーシェル他3名が加わって6名ほどになったようです。
シニアでもロッコ・メディエイトが、そしてLPGAでもクリスティー・カー、アリソン・リー、アンナ・ローソンなど6名が契約しています。

これからもどんどん増えそうな感じがしますね!

そもそもは、ボブ・パーソンズ氏がゴルフにはまり毎年250万ドルほども用具の買い替え・改良に使いまくっていたので、それなら自分の好きなクラブのブランドを立ち上げてしまえ、ってことだったようですね。

PXGを立ち上げる直前は350万ドルは使ったんじゃないか?っておっしゃってます。

それで、元PINGの開発・設計に携わっていた大物二人を雇い(というかむしろ引き抜き)、まずはアイアンを作ってみようかと。
「ブレード型(いわゆる日本で言うマッスルバックのことです)で、かっこ良く見えて、でもすごくforgiving (ミスヒットに許容度が高く)で打ちやすい、そして打った感触が抜群にいいアイアンを作ってもらいたい。」ってところから始まったのだそうです。

引き受けた二人もさすがですねー。  「(要望は)それだけですか?」との返事だったそう。


画像をリンクでPXG.comのサイトにリンクしています。


すでに7つの特許を取得、他に40の特許を申請中とのことです。

引きぬかれた一人、ブラッド・シュワイガート氏はゴルフクラブ関連の特許をその以前に150も取得しているそうでして、その人が『コストはいくら掛かってもいいからとにかく最高のものを作ってくれ。』と頼まれたわけですから、頷けるお話です。

画像をリンクでPXG.comのサイトにリンクしています。


一番目を引くのは、すでにそれがこのブランドの象徴にもなっているバックフェースに並んでいるウエイトですね。

かつてベルンハルト・ランガーなどがマグレガーのアイアンやウエッジでやっていた真鍮のプラグを埋め込んだ改造とか、私も愛用しておりましたアダムズのイデアMB2 アイアンにも通じる、丸くドリルしてそこにウエイトを埋め込んだようなデザインです。

このPXGの場合は、比重が非常に重いタングステン製のネジと比重が軽いチタン製のネジの両方を用意しまして、自在に重量配分が出来るようになっている点が革新的です。
(加工の難しいタングステンとチタンのボルトねじを精密に無数に加工するコストだけでも確かに気が遠くなりそうですね。)

開発段階で、重量配分の自由度を出すために使われたウエイトのデザインをそのまま見せる方向で敢えて残し、それがフラッグシップデザインになった模様です。

さらに本体は実は中空構造になっていまして、フェースは業界最薄の強化鋼が使われており、空洞部分にはエラストマー樹脂が詰められていて打った時の心地良いフィーリングを与えてくれる設計になっているそうです。



ウエッジとアイアンはウエイトが11個配分されていますが、ドライバーは16個です。


画像をリンクでPXG.comのサイトにリンクしています。


アジャスタブル・ホーゼルによるロフト角他の調節とウエイトの配分の調節によって、各ゴルファーに合わせたフィッティングをするように設計されています。

写真で見えます黒い方のボルトがタングステン製、白い方のボルトがチタン製ですね。


ウエッジ、ハイブリッド、フェアウエーウッド、そしてパターも同様のコンセプトのウエイトが入ったデザインでラインナップされています。


コスト度外視で作ったため、「『価格は高いよ?』と忠告してる。」とボブさんはおっしゃっていますが、全部セットで$5,000ぐらいだそうで、アイアンセットだけだと大体$2,400ぐらいみたいですね。

日本人的には、バブル期のアイアンセットは40万円ぐらいするのが普通でしたし、最高級の技術で良い材料が駆使された道具に$5,000ぐらいの価格は払う人が少なくないように思われます。


最初に使い始めたライアン・ムーアの場合も、「とりあえず使ってみて。良かったら言ってきて。」ということで道具提供したのみで、ムーア自身が気に入って1月にツアーで使い始めたそうです。
それから3ヶ月も経ってから、用具契約を結んだのだそうで。
「ザック・ジョンソンとかも、気に入ったから使ってくれているんであって高い契約料で使ってもらっているわけではないので契約料はかえってうちの方が安いぐらいだよ。」みたいなことをインタビューで仰っていますですね。だからタイガーやマキロイにPXGからお願いすることはないのだそうです。


これは私思いますに、米国の一般ゴルファー市場よりも日本の一般ゴルファーの市場の方が火が付きやすいのではないでしょうか?
とはいえ、今のところまだ日本語ではあまり情報が流れていないように見受けます。


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現時点では、サンディエゴのフェアウエー・ゴルフさんがPXGの取り扱い (←クリック) をすでになさっているようです。
キャメロンのサークルTとかの高価格商品を扱っていらっしゃいますから、なるほど流石だなと思いました。

決してお店の宣伝とかではありませんのですが、以前当ブログでも こちらの160万円のキャメロンのパターを扱っているご紹介をさせていただいたことがあります。


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こっそりと。

私個人的には、ちょっとトライボフォビア 的な意味で、正直デザイン的にはぐっと惹かれるところまでいかないのですが、テクノロジー的にはすごく良さそうだし打ってみたいなー、という気持ちが湧きましたです。(^^)


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追記 : PXG Goldも4/01/2016に発表になりました。



2/04/2016

ゴルフトーナメントの向かうべき姿?!フェニックス・オープン in Arizona


今週はフェニックス・オープンですね。
 私 このトーナメントがとても好きです。

昔から思ってるんですけど、ゴルファーはプロアスリートとしてはすごい甘やかされてるといいますか...、ほかのスポーツのアスリートはみんな観客の大歓声の中でプレーして力を発揮してると思うんですよ。

そういう意味では、このトーナメントの16番ホールだけはそういう他のスポーツのような大歓声に包まれてプレーされていてゴルフの中ではとても異質な大会になっているからです。

TPC Scottsdale Stadium Course (PGA.comからのリンクです。)


“The Greatest Show on Grass” と呼ばれているだけのことはあります。
メジャーを含めても、一番盛り上がる大会じゃないでしょうか。

スコアも -28なんてのが出てますし、観客動員数も一番多い大会です。
(2001年のマーク・カルカベッキアと、2013年のフィル・ミケルソンがマークした -28アンダーが最高スコアです。)

アリゾナ大学の学生たちがこのホールに陣取って、悪いショットを打つと激しくブーイングします。
すごいショットの時には、それはそれで大歓声。


盛り上がりすぎてエスカレートしていったのは、1997年にタイガーが大観衆の目前でホールインワンをやってのけた時でしょうか?



飲み物をぶん投げたりすごい騒ぎになってますが、今振り返りますと当時は今より静かだったなーって印象です。
スタンド席も毎年増築増築で今の方が観客数も断然多いですからね。

ジャスティン・レナードがミスって大ブーイングを受けて中指立てたなんて事件もありましたが、余計に盛り上がっちゃったりして。
だいたいこのホールの観客は酔っ払ってる若者が多いです。

ここ数年は、NFLのスーパーボウルと同じ週に開催されていますよね。
それで最終日を見逃しちゃうことも多いんですが、今年はちゃんと録画しようかと思います。(^^;

また、この大会ではダブル・イーグル(a.k.a.アルバトロス) も2回記録されています。


さすがに打つときには観客も鎮まりますが、打った瞬間から大歓声に包まれますので、すぐ隣にある15番ホールのパー5のグリーン付近などは、大騒音の中でプレーすることになってしまいます。

画像をクリックでリンク元のサイトに。


とはいえ、このホールも2オンが可能な上にこのアイランドグリーンですから、こちらはこちらですごい盛り上がりますね。

地元のアリゾナ大出身のミケルソンがプレーすると一段と盛り上がります。
後輩たちが大騒ぎしていますからねー。

2013年のベストスコア(タイ記録)の勝利を含めて3勝していますから、やっぱり観客の大声援は後押しになるんじゃないでしょうか?

もちろん全部のトーナメントがこうなるべきではないかもしれませんが、観客の大声援の中でプレーして大いに盛り上がるのは、プロスポーツの醍醐味じゃないかと思ったりするのです。



日本人ゴルファーとしましても、昨年は松山英樹が1打差の2位タイに、そして2002年にも横尾要がやはり1打差の2位タイに入っています。

今年もヒデキ・マツヤマにはチャンスあるんじゃないでしょうか?

インフレ気味の大量アンダーを出したプレイヤーが優勝しますので、2015ナンバー1のジョーダン・スピースとかよりもむしろ...、大人気の3勝上げているフィルの他、爆発力のあるプレイヤー、例えばブラント・スネデカーとか、ダニー・リーとかにも大いにチャンスありそうですし、2度勝っているJ.B.ホームズなんかも爆発力が期待できますよね。


今年も大いに盛り上がりそうです。(^^)



1/31/2016

ジョナタン・ベガス (Jhonattan Vegas) の技ありパワー・ショット

昨年に引き続き、PGAのファーマーズ・インシュランス・オープンを観に行ってきました。

日本の誇る松山、石川、両プロが予選落ちしてしまう厳しい大会にあって、今年からPGAのメンバーとなったヒロシ・イワタが堂々の上位争いを繰り広げていましたのでしばらくついて回って応援することに。

ウエブ・ドットコム・ツアーでPGAの出場権を得ているだけあって米国での戦い方のコツを得ていたりするのかも?
(私のようなアベレージの遊びゴルファーには知る由もありませんですが。)

画像をクリックで拡大します。


激しい雨と風による中断の後、再開間近の1番ホール・グリーン。
短いけど予断を許さないパットを残しているジョナタン・ベガスとベン・クレーンとは別にこのホールは既にホールアウトしていたため少しだけリラックス・ムード?の素振り。 この後ぐっと気合が入ります。


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さて、この写真の奥の方に写っている黒い出で立ちが同組でプレーしていたジョナタン・ベガスです。
PGAでも屈指の飛距離を誇るいかにも怪力を思わせるゴルファーですねー。


で、今回取り上げますのは、観戦中に間近で見た口あんぐりのすごいショットです。
とはいえ、PGAのプロとしては当たり前のショットかもしれません。

とにかく私としては「すげーっ!」と思いましたので記念に。

画像をクリックで拡大します。


こちらは一緒に行きましたお友達のSamさんが撮った足元のラフの芝の写真です。
とても極め細かくてふかふか、ボールがスポッと入って沈んでしまったら私なんぞにはウエッジで出すだけでもひと苦労です。


かなり強いアゲンストの風が吹き雨が吹き付ける中、462yのパー4、7番ホールの2打目地点です。

画像をクリックで拡大します。
(白い矢印のところに打った後のディボット跡)


ティーショットをホールの左サイド、カート道よりさらに左の木の下のラフに打ち、この写真の位置に来ました。
写真に白い矢印を入れていますが、ディボット跡が確認できます。

目の前にある木を左から回避し低いボールでスライスをかけて遠方に左端の部分が写っているグリーンに見事にオンさせました。ちょうど木の真後ろ方向です。

何より驚きなのが、この深くて粘くて出ないラフから5番ウッドを打ち抜いて行ったこと、しかも強風の中で完璧に計算されたスライスを209y先のグリーンに。

・・・凄すぎます。

技と怪力の組み合わせでこそなし得る信じ難いスーパー・ショットでした。



コースのレイアウトを、ファーマーズ・インシュランス・オープンのサイトから引用してきました。

画像をクリックでリンク元に。


7番ホールは真ん中右寄りの、ZTEのブースが描かれているところにあります。
というか、ジョナタンのボールはまさにその青丸の付近に来ていました。

7番にズームイン
画像をクリックでリンク元に。


Gって書いてある青丸のところ付近です。

ジョナタン・ベガスというプレイヤーはバッグの中にハイブリッドのクラブを入れておりませんで、ここ数年は DR、3W 、5W、3I 、...というラインナップになっています。

ですからこのショットは、5Wですね。


因みにですが、我々が応援していたヒロシ・イワタは風の中を行く軽いドローの完璧なティーショットでフェアウエーにいまして、残り約235yの2打目を3W で綺麗なピン筋のボールを打ち、しかし強風に戻されて惜しくも右手前のバンカーでした。 そして見事なサンドセーブでこのホール、パー。(^^)

4日目のこの日はティーが少し前で約450yでしたが、PGAのプロが打って2打目に210-240yも残るのですから、この日の強風と悪コンディションぶりが伺えようかと思います。


いやー、ものすごいショットでした。
(でも、3パットしてボギーにしてしまったのがとてももったいなかったです。逆にいいますと、それが故にTVなどのメディアにこのショットが取り上げられることはないでしょう。)


雨と強風と寒さとでとても大変な観戦でしたが、この他にも色々となぜかとても楽しい体験でした。(^^)


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この悪天候でサスペンドされた4日目、ただ一人 -3アンダーという驚異的なスコアでラウンドしたブラント・スネデカーって人は一体どうなってるのか?

確かに早い時間のスタートで4日目のサスペンドの前にホールアウトしましたが、早朝夜明け前から既に悪天候だったのですけれどね...。

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さらにトーナメント終了後に追記:

結局、5日めも雨は上がったものの冷たい風が吹き付けていた様子で、サスペンド再開後のプレーが月曜日になって行われましたがどのプレイヤーもスコアを落とし、最終的に昨日酷い悪条件の下で馬鹿げているほど驚異的な良いスコアを出したスネデカーが逆転逃げ切り優勝を果たした模様です。 すげー。


1/24/2016

トーリー・パインズ (Torrey Pines) の攻略法?!


ごめんなさい、つい勢いで偽りの題名書きました。m(__)m
まだトーリー・パインズは憧れでしてプレーしたことすらありません。

今週はファーマーズ・インシュランス・オープンがトーリー・パインズで開催されます。
昨年もお友達のSamさんとトーナメントを観に行きましたが、今年も観に行く予定です。(^^)



本当は、私が好きなサンクレメンテ・ムニ・ゴルフコースの厄介なグリーンの攻略法のヒントを、先日とある常連プレイヤーとのラウンドから学びまして、そのことをメモしておきたいなと思ったのです。


言い訳がてらに説明致しますと、この2つのコースは南カリフォルニアの太平洋岸の似たような気候・立地にありましてどちらも市が所有するパブリックコースです。1950年代に同じコース設計家ウイリアム・ベルの手によってデザインされ同じキクユ芝で養生されたコースです。

ただしトーリーパインズの方は、ご存じの方も多いかと思いますがUSオープンが開催されたこともありファーマーズ・インシュランス・オープンもホストしているトーナメントコースです。

36ホールあります。ゴルフ場になる前は米軍キャンプ内に造られたグランプリレースのサーキット・コースでした。

画像をクリックで拡大します。


サンクレメンテ・ムニの方は1930年に9ホールのゴルフ場としてスタートし、20数年後 トーリーパインズ開場とほとんど同時期に今の18ホールのゴルフ場になりました。

画像をクリックで拡大します。


ロサンゼルスとサンディエゴの間の海岸線にあるこの2つのコースは46マイルしか離れていません。
真夏の暑い時期に行っても、寒流からくる海風が吹き込んできますので、涼しくラウンドできます。


サンクレメンテ・ムニはコースの距離は比較的に短いし、OBも少なくて一見難しくなさそうなコースなのですが、グリーンがキレっキレによく切れまして1mのパットも全然油断ならないため、非常に攻略が難しくて私は何回もラウンドしていますがまだ80を一度も切れていません。

グリーン自体はそれほど速いわけではないのですが、ラインに拠って下り傾斜並びに芝目が入ると一気に速くなります。どのグリーンも当然に海の方へ向かって速いのですが、見た目にはそれほど切れる傾斜に見えないのです。

このグリーンとか、それほど切れそうに見えませんでしょう?

画像をクリックで拡大します。


しかしこのグリーンも、画面右手に向かってシャシャーっとボールが流れます。
左じゃないです、右です。

もう本当に、ラインによってはボールが坂を高い方へ転がって登って行ってるんじゃないかと錯覚します。
すごく厄介で、グリーン自体はそう速くなくて普通のスピードかむしろやや遅いぐらいの日でも、とにかく海に向かってだけはツッーっと。傾斜も向かっていると見たこと無いくらい速くてグリーンを出ちゃいます。

以前このブログにもラウンド記を書いています。 ⇢「サンクレメンテのラウンド記

この、初めてラウンドした時のスコア81が今までで一番良かったりしますが、今にして記録を読んで振り返ってみますとショートパットが馬鹿によく入っていたみたいです。
2歩と3歩を6回も外さずに入れていた様です。古いL字を持ち出して。
しかも記録の限りでは(どうみてもたまたまの偶然の様子ですが)上りのパットばかりだったみたいですね。Uってのがいっぱい並んでてDが1個しか無い。
残念ながらあの時はクラッシックな道具でプレーしたことがメインでしたので自分ではよく覚えていません。

(逆に言いますと、パットがそれだけ入れられさえすればドライバーなんぞ飛ばなくても良いスコアが出せるコースだったりもします。)

それとおそらく知らず知らず鍵になっていたのが、グリーン周りはすごい古いマグレガー・ミュアフィールドの9番アイアンで転がしののチップショットをしていたこと。
昔のアイアンセットはPWのロフトが50度もあって、9番が46度でした。今のPWのロフトと同じです。
私はキクユ芝の短いチップショットが苦手なので、今では極力パターを使って転がしています。


今年1月2日にSamさんとご一緒しまして、久しぶりにサンクレメンテ・ムニへ行きまして、その時にご一緒した上の写真の右の方に写っていらっしゃるMikeさんという方が、それはもう徹底したこの厄介なグリーンの攻略法を見せてくださったのです。
まさにコースを熟知していらっしゃる感じでした。


私の場合は、その前にSamさんとご一緒した時には大スランプ中だったことを除けて考えても、それ以上にグリーン周りに翻弄され、ワーストスコアを叩いたのでした。

画像をクリックで拡大します。

この写真の時がそうですね。
キクユ芝の逆目からのチップと、ショートパットに翻弄されました。 + ドライバーがあっちこっち。


とても綺麗なホールでしょう? あの丘の上のグリーンからは、太平洋が広々と見渡せます。写真で左側にあたる方角に海が広がっています。

今回は、39・43=82とスランプ脱出中の私としてはまずまずのスコアで凌げましたが、まだグリーン周りを攻略しているとはいえません。後半のOBひとつも痛かったなー。
次回行く時にはMikeさんの攻め方を踏襲してプレーできるよう心に刻むつもりでこのポストを書いています。



さて、Mikeさんのプレーぶりを見ていて私的には首を傾げる場面がいくつかありました。

この厄介なグリーンを熟知し、どっちに速いかあるいは遅いのか、どのくらい切れるか、非常によい距離感でパットをストロークして絶妙にスピードをコントロールなさっていたのですが、時折15-20フィートぐらいの上りのパットで4-5フィートもショートなさるのです。
で、その厳しい残りのパットを入れる。

ラウンド後になってから思い当たったのですが、どう間違えても下りのパットを残したくないというマネージメントだった様子なのです。
ここのグリーンは、たとえ3フィートしか残っていなくても、下りや横のラインを残しますと全くもって油断できません。下手すると2フィートでもヤバいかも。


グリーン外からのチップショットも、ことごとくカップの下に付けていました。
もう本当に徹底して。

そう思いだして見てみますと、2つ上のMikeさんが写っている写真でもちゃーんと右サイドに写っていらっしゃるのです。これからパットしようとなさってる方。

これは確か10番ホールの何でもない平らに見えるグリーンで、この日のカップは右の方に切ってありますよね。
普通ならグリーンの真ん中を狙って打つのがセオリーです。


どこまで徹底できるか分かりませんが、次回プレーするときは頭に叩き込んでおきたいと思っています。


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6年半前のこのエントリー、「下りのスライスラインはゴルファーの悪夢」をリンクいたします。


http://www.golf.com/golf/instruction/article/0,28136,1887166-0,00.html


・登りのパットは下りよりも易しい。(いつもカップの下に残るように打とう。) 

・右から左へのパット(いわゆる日本語で言うフックラインですね)は、ストレートのラインよりも易しい。(と、いうことは、受けグリーンではカップの右へ、奥へ下るグリーンではカップの左へ狙っておくのはいい考えだ。)



・ストレートのパットは完璧に真っ直ぐ打たないといけない。例えば右から左のライン(フックライン)では、膨らましすぎても、弱く打ったりして入ることもある。強く真っ直ぐ目に打って入れることも可能だ。



・ The worst combination is downhill and left-to-right; human beings don't make those.

さて、これが表題に持ってきた文章ですが、直訳しますと、

「最悪のコンビネーションはダウンヒルの左から右へ曲がるラインだ。

・・人類には、これをカップインすることは出来ない。」となります。

海に面している緩やかな丘陵に造成されているこれらのゴルフ場では、本当にこのマネージメントを頭に入れておかないと、と思った次第です。

わずか2フィート(60cmぐらい)のパットがススーっと流れて7-8フィート(2m-2.5m)もカップから離れていってしまう悲惨なパット、サンクレメンテ・ムニGCをラウンドされたことある方なら必ず経験されているはずかと思います。ご自分か、もしくは同じ組のどなたかか。 ...まさに悪夢。


きっといつか近いうちにトーリー・パインズもラウンドしてみたいと思っているのですが、その時もこれを徹底して頭に入れておきたいと思います。

そして、今週末ファーマーズ・インシュランス・オープンを観に行ったらグリーンの切れ方にも大注目して観てみたいなと思っています。(^^)



1/12/2016

スコッティ・キャメロン "ニューポート" Black Mist Finish


キャメロンのパター、パッティングが上手くないと恥ずかしいような気がして意識的に避けてきましたが、今回ちょっと訳あって購入することにいたしました。

Scotty Cameron Studio Select "Newport" black Mist finishというパターです。


なんということはないのですが、現行のエースパター (っていうかずっとオールドピンパターの1種類でエースもなにもありません) が1967年製のビンテージ・パターでして、昨今はかなりお金を出すつもりでもなかなか程度の良い物は入手できなくなってきました。
(実際のところキャメロンのセレクトよりずっと高くなっちゃいました。) 

そんな中、昨年の8月のラウンドでいつの間にかカートから飛び出してしまい無くなる事態が発生しまして。幸いにもドリンクカートの女の子が見つけて届けてくれまして、お礼をして飲み物を買い$10のチップを渡して事なきを得たのですが、これは今後無くしたり壊したら困るなーと思ったのです。
シャフトが折れたり曲がったりとかしても、オールドピンパターは中から鉄球で圧着してありますのでリシャフトもしたくありませんし。

20年以上前からオールドピンパターひと筋で来まして2008年から現行の1967年製になったのですが、これに一番近いコピーであって精巧にできているのがキャメロンのニューポートなのと、ヘッドの重さが調節できるウエイトが付いている機能に惹かれまして決めました。

ロフト角:4度、ライ角:71°です。

これまで何度もショップで試打をして構えやすさ、私のへぼストロークと出球の転がりの方向を確認してきましたので安心です。

こちら ↘

(画像をクリックでリンク元に。直フィードです。)
Scotty Cameron Studio Select "Newport" black Mist finish

さて、これを今度は現行のエースパターと同じフィーリングで使えるようにセットアップします。

とりあえず並べた状態で写真を。

まずは上から。

写真をクリックで拡大します。


それからフェース側。

写真をクリックで拡大します。


2つ同時にカメラに収めますとアングルが微妙に違ってしまいますが、じつによく似て出来ています。ほぼ違和感なし。


そして現行のエースパター同様に、このパターにも必殺の宇宙兵器(笑)、カウンター・ウエイトを装着いたします。本来の付け方ではなくグリップの中に固定してグリップを被せますので、外からは見えません。

キャメロンのグリップ、ちょっとだけ長いのね。


カウンターウエイト、中には眉唾に思う方もいらっしゃるかとは思いますが、実に良いですよー。
昨今流行っているSuper Strokeなどのデカグリップや、アンカーリングはしないけど38-45インチも長さのあるパターなどはカウンターウエイトの効果もあってそれが良いフィーリングに大きく影響しているのであろうと考えます。


さてカウンターウエイトを装着いたしましたら、今度はヘッド側のウエイトです。

オリジナルでは35インチのパターには10gのウエイトが2つ装備されています。
(以前はキャメロンのウエブサイトにScotty's Custom Shopというのがあって色々カスタム・オーダーできたのですが今はなくなり、タイトリストが販売したパターをアレンジしてくれるサービスだけになっているようです。)

写真をクリックで拡大します。


一応正確に重さを量ってメモしました。
ひとつひとつ全部ゴム製のOリングがセットされています。


表側はこうなっています。

写真をクリックで拡大します。


一番左がオリジナルのウエイト10gです。
25gのものと30gのものは買い足したもので、せっかくなのでスーパーマンのロゴのものにしました。(なにがせっかくなのかよく分かりませんが。(笑))
それぞれニューヨークと香港から購入したものです。

おそらく非公式の品物と思われます。が、お値段はただの錘にしてはかなり高いです。 
しかし米国では公式のキャメロンサイトで左端のオリジナルのウエイトのバリエーションが売られているでもなく、同様の購入方法でむしろ安く入手できます。(よく分かりません、すみません。)


こちらが装着したところ。

写真をクリックで拡大します。


左側のオールドピンパターのソールには実は鉛のテープがびっしりと8枚重ねぐらいで付いています。

速いグリーンでよりオートマチック感を出したいため、もうちょっと重くしたいなー、と思っていましたので、このウエイトを交換できるシステムが試したくてキャメロンのセレクトにしたというのが本当のところです。

写真には30gを入れていますが、当面は25gで自分を慣らして行こうかなと思っています。


写真をクリックで拡大します。




1/02/2016

2015年の成績と、2016年の数値目標


今年も初日の出はゴルフコースで。 (^^)


3ホール目のフェアウエー右サイドから。


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毎年恒例の、2015年の成績の振り返りと、2016年の目標を更新します。

昨年の記事はこちらです。 → 「2014年の成績と、2015年の数値目標

昨年、「今年は2年間のスランプから脱出するぞ・・・」と書いていたのですが、2015年終盤になってようやくスランプから脱出しつつありまして、2015年は久々に成績が上向きました。



昨年の記事に沿って、数字を並べてみます。
青字が加わった昨年のデータです。

2008年 (5月-12月)
Score Average:   +9.2
Putts per Round:  33.53
Putts per GIR:     2.029
(パーオン率は9.1/18ホールくらいで、平均18.4パットぐらいでした。)

2009年
Score Average:   +9.4
Putts per Round:  32.23
Putts per GIR:     1.967
(パーオン率はぴったり8.00/18ホールで、平均15.738パットでした。)

2010年
Score Average:    +9.1
Putts per Round:  32.18
Putts per GIR:     1.947
(パーオン率は8.11/18ホールで、平均15.786パットでした。)

2011年
Score Average:    +8.7
Putts per Round:  31.83
Putts per GIR:     1.947
(パーオン率は7.81/18ホールで、平均15.195パットでした。)

2012年
Score Average:    +8.5
Putts per Round:  31.08
Putts per GIR:     1.990
(パーオン率は7.83/18ホールで、平均15.575パットでした。)

2013年
Score Average:    +12.9
Putts per Round:  31.65
Putts per GIR:     2.016
(パーオン率は6.00/18ホールで、平均12.097パットでした。)

2014年
Score Average:    +11.7
Putts per Round:  30.44
Putts per GIR:     2.027
(パーオン率は4.80/18ホールで、平均9.730パットでした。)



2015年
Score Average:    +9.9
Putts per Round:  31.57
Putts per GIR:     2.051
(パーオン率は7.03/18ホールで、平均14.42パットでした。)



2015年は特に後半、ようやく2年半に及ぶ酷いスランプから脱出しつつありましてショットの程度が改善してくれました。
顕著に現れたのがGIR(パーオン率)の低下改善で、ラウンドで3ホール分戻した勘定です。
特に後半はおそらくさらに1ホール分もどしています。(8/18に届いているんじゃないでしょうか。)


2013年にスイングを壊してしまったため、2015年はもう何年振りか久しぶりにスイング改造に臨みまして、スイングのタイミング自体を変えました。

結果として、クラブを約1年かけて全とっかえすることになりました。
球筋もこれまでのドロー・フック系のボールはほとんど出せなくなりまして、真っ直ぐ目のフェードかドロー、どちらかというと芯で打つと真っ直ぐかフェード気味が持ち球に変わりました。

そういう意味では、昨年年初の目標であったスイングの修正が達成出来つつある実感があります。

平均スコアもギリギリでしたがひと桁台に復帰いたしました。 (^^)


スコアの方は、こんな風になってます。

2007:    +5.1 +4.7 = +9.7
2008:    +4.6 +4.6 = +9.2
2009:    +5.3 +4.1 = +9.4
2010:    +4.6 +4.5 = +9.1
2011:    +4.1 +4.7 = +8.7
2012:    +4.5 +4.0 = +8.5
2013:    +7.3 +5.6 = +12.9
2014:    +6.5 +5.2 = +11.7
2015:    +5.3 +4.7 = +9.9

2007年のデータは、11コースだけ。 プレーは近所の市民コースばかりです。
2008年の5月にブログをスタート、08年は延約39ラウンドしました。
2009年は、約40ラウンドでした。
2010年は約30ラウンドです。 (諸事情でラウンド数やや減少)
2011年は約41ラウンドです。
2012年は約40ラウンドです。
2013年は約30ラウンドです。 (肘痛発生)
2014年は約39ラウンドです。 (スランプ継続)
2015年は約72ラウンドです。 (以前バック9だった多くを18ホールでプレー)


随分とラウンド数が増えましたが、子どもたちが土曜日の補習校に通っている時間を利用しまして、早朝のバック9の練習ラウンドを午前中に終える18ホールのラウンドに切り替えたため+夏休みに家族が日本に帰っていて居なかった期間が長かったためです。
ラウンドのペースとしては実はあまり変わっていません。

スコア的には、(学校待ちの時間でプレーしていますので) 近所の比較的簡単なコースのデータが数多く入る形になっているので良さげに出ている傾向は否めません。

2016年は2012年レベルまで復帰することが目標ですね。


2013年の謎の肘痛が原因でスイング改造をするはめになりましたが、これが良い方向に向かうと信じています。
と、いいますのも、スイングに多少自分なりに無理がなくなって来たと感じるからです。
2012年以前は安定して左曲がり系のボールでしたが、インパクトからフォロースルーでグリップを雑巾を絞るようにスクイーズしていた感覚がなくなり、今は手のひらにも指にもまったく負担のかからない感覚になっています。


昨年のベスト・ラウンド、ワースト・ラウンドも久しぶりにチェックしてみました。

昨年のベストスコアは7月のモレノ・バレーの77でした。
スコアならMeadowlarkで75というのがありましたが、ディファレンシャル的にはこちらの方が良かったです。
いつも家族が日本に居る数週間の単身生活中のラウンドですね。(^^;

友人のNishiと行った10月のEmpire Lakesの79も良かったです。ディファレンシャルが5.9。
このコースは2016年にクローズすることが決まっているようです。アーノルド・パーマー設計の景観が素晴らしいコースだったのですが...。 (ちなみにここのslope rate 130は今となっては高過ぎると思います。以前はラフがボール無くなっちゃうほど厳しかったからです。)

ワースト・スコアの方は、3月のCanyon Crestでの97でした。ディファレンシャルが21.9。
そしていつものように5月のエル・カバイェロでも91と、やられました。 DF 17.0。

ホール・レイアウトは難しく見えないコースですが、グリーンとグリーン周りがとてつもなく難しいんです。 今年はリベンジで80台前半を出せたら、と希望しています。(笑)


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バーディー数も集計してみました。

2007:  23個 (22ラウンド)
2008:  42個 (39ラウンド)
2009:  42個 (40ラウンド)
2010:  34個 (30ラウンド)
2011:  44個 (41ラウンド)
2012:  37個 (40ラウンド)
2013:  22個 (30ラウンド)
2014:  21個 (39ラウンド)
2015:  60個 (72ラウンド)

バーディー数は昨年よりは多少改善しましたが、まだ肘痛前の2012年のレベルまでは改善していません。
視力の老化も影響していると思われますが、GIRの改善が見られている2015年後半以降2016年はこれも戻ってきてくれることを期待したいところです。

やはり出来ればラウンドあたり1個以上のペースに持って行きたいです。

2015年もイーグルが一つありました。 どんな格好であれ嬉しいですよね。


昨年の後半からデーブ・ペルツの3x4システムを精査しなおして練習していました。
その成果は確実に現れ始めています。

30y-90yの間の距離をある程度打てるようになって来ますと、コースの攻め方も少し変わってきますね。
スコアに直結するところまで持っていくのは簡単ではありませんが、ゴルフに幅が出てより楽しくなって来ました。(^^)
  

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さて昨年も一番に力を入れようと目論んでいた、Z版「がんばり率」の結果です。

(データのピックアップをシンプルにするためにダブルボギー以上にしてしまったホールは除きまして、ボギー・オンしたホールで 2パット以上なら失敗、1パットでパーなら成功としてデータを抽出したデータです。)


2015年も特に目標は掲げませんでしたが、基本的には「Z版がんばり率 50%達成」を掲げて目指しております。

2008:  2/6 = 33% (1ラウンド)
2009:  95/291 = 32.6% (40ラウンド)
2010:  68/205 = 33.2% (30ラウンド)
2011:  129/328 = 39.3% (41ラウンド)
2012:  142/303 = 46.9% (40ラウンド)
2013:  94/237 = 39.7% (30ラウンド)
2014:  160/360 = 44.4% (39ラウンド)
2015:  237/560 = 42.3% (73ラウンド)


2014年より頑張り率が低下しているようにも見えますが、パーオン率が大幅に改善した影響が出ていて、ほぼ同等のレベルのチップショットが出来ており、特に後半に良化していると分析します。
2015年年末にTaylormadeのATVカット・ソールのウエッジを導入いたしましたので、2016年はこの優秀なウエッジによっても向上が図れるかなと期待しています。(^^)


ボギー・オン数もショットの改善に伴い少し戻せました。
アベレージで10年7.36回から、11年は8.00回、12年は7.58回、13年は7.64回、14年9.27回、15年7.78回になっています。 (14年が多いのはひとえにパーオンが極端に少ないためです。)

2016年は、Z版「がんばり率」とボギーオン率の組み合わせで、拾うゴルフをひとつ上のレベルに乗せたいところです。



11/11/2015

ATV GRIND の Taylormade TOUR PREFERRED WEDGE (54°)


ドライバーからアイアンセットまでSLDRで揃えちゃった手前、ウエッジもTaylormadeを試してみることにしました。


これまでは、non-conforming(ルール適合前)のgroove(溝)で激スピンの CallawayのJaws Wedge を愛用していました。
2024年まで使おうかと思ってストックまで買って用意して置いたのですけれどね。

このジョーズ・ウエッジはバウンス角が16度もありまして、普段は良いのですが私はKIKUYU芝のコースでのグリーン周りのチップショットを苦手にしていました。芝に引っかかりやすいんですよね。
お友達のSamさんからローバウンス角のウエッジを使うとマシになることを教えていただけたこともありまして、TaylormadeのRAC Wedgeを試したりもしていたんです。
KIKUYU芝のコースにはロフトが同じ54度のウエッジを2本持ち込む始末・・・。


そして、表題のTOUR PREFERRED ATV GRINDのウエッジがこちらです。




すみません、鉛を貼っちゃってまして。
写真を撮るのも上手くありませんし。

と、いうことで、ショップのウエブサイトの画像をリンクいたします。




ATV GRINDって刻印されています。
All Terrain Versatile (あらゆる地形に対応できる)の頭文字をとって、ATV。
この削り(Grind)が本当によく出来ているんです。

まだ使い始めて10ラウンドくらいですが、開いて使うもよし、色んな傾斜、色んな芝の種類、色んな芝の下の土の状態、名前のとおりに上手く出来ている削りだと思います。


なんとも言えない台形の削り形状をしています。

ちょっと削りが目立つように撮ってみた写真がこちらです。



と言ってもこちらも写真が下手なので、ショップのウエブサイトの画像をリンクしてみましょう。




こちらは56度ですけれども。

ヒール側の落とし方が絶妙です。
(あんまりショートゲーム上手くないくせに生意気言いますが。)


バンカーからは、バウンス角を使うためにもあまりフェースを大きく開かずに打って行く方が吉かもしれません。(実はLuis Woostheizen式のあまりフェースを大きく開かないバンカーショットに凝ってまして、調度良いのです。)
逆に砂を薄くとってクリーン目に打つときにはフェースを開いて。

グリーン前の花道の薄いタイトな芝の部分からのチップショットでも、少しフェースを開くようにしてバンスを薄く使うと良いかもしれません。
フェースを開かずにまっすぐ構えてチップショットしてもそれほど引っかかる感じはしません。

フェース側の非常にきめ細かいミリングのマイクロラインは正直あまり機能に寄与している感じはありません。


このウエッジは、どうやら私にはとても合っています。


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ツアー・プリファードのウエッジには、ATVグラインドの他に普通のソールのものも用意されています。
軟鉄鍛造製だそうです。


一方、ATVグラインドのウエッジとしましては、廉価版にあたるステンレス製のATV WEDGEと、上級機種にあたるコバルトニッケルの表面処理が施されたTOUR PREFERRED EF WEDGEと、私が購入して使っているツアー・プリファードのウエッジと、3機種が用意されています。





9/06/2015

Taylormade SLDR Irons (アイアンも変えました。)

誕生日になにかゴルフモノとか欲しい物無いか?って聞かれまして。

特に無いなぁと思っていたのですが、ドライバー、3W、ユーティリティー2本が全部TaylormadeのSLDRになっていましたこともあり、思い切ってアイアンセットもSLDRにしてしまいました。
家族のみんな、ありがとう。(^^)


あまり道具を変える方でもないと自分では思うのですが(距離感覚えるの大変ですしね)、今年は過去2年の肘痛に起因してズタボロになったスイングを修正しスランプを脱するべくスイングのタイミングを大きく変えることにしましたので、結果的に道具を一新することになりました。

画像をクリックで拡大します。


経緯としましては、一番深刻だったDRのとっちらかりを何とかしようと模索しまして、まず最初に3W相当のmini-Driverというクラブに行き当たりました。
昔あったドライバーならぬブラッシー(2番ウッド)のようなイメージで、多少の飛距離を落とす代わりに安定性を求める使い方が出来ないか?と思って試しに打ってみたのがきっかけです。
(なぜか(私基準で、ですが)よい感じに打てるのでとても気に入りまして、今では3W代わりでバッグに入っています。)

ついで、SLDRのドライバーを入手。
430ccのヘッドのものを選びましたが、このヘッドの大きさがとてもしっくり来ました。
2004年ごろからシャフトをいろいろ試しつつもヘッドはいつも同じキャロウエイのFT-3ドライバー (2003年製モデル)を使い続けて他のドライバーが打てなかったのですが(重心距離がここまで短いヘッドが他にはほとんど存在しなかったためです)、ついに2014年発売のクラブにリニューアル出来そうです。

そのままの流れで、これまでスチールシャフトの古い古いモデルだったユーティリティー2本(2番4番)も、SLDRのユーティリティー3番5番に置き換えました。(飛距離で合わせました。)


て、ことでこの際アイアンも全部2014 SLDRで揃えちゃおうかと。(^^)

写真が下手なので、ショップのウエブサイトから画像をリンクします。



かっこ良いですなー。

細部の造形も作りこまれていて美しいです。

是非クリックして向こうのサイトで拡大してみてください。


スペックは以下の様な感じです。

Taylormadeのwebsite (Taylormadeのサイトにリンクしています。)



シャフトがこれまで使っていましたAdams IDEA MB2 アイアンセットと同じKBS Tourのsteel stiffのものなので最初からとても打ちやすいです。

6I~PWのロフト角も1度違うのがある程度でほとんど同じですね。
バランスとか長さとかもほとんど同じです。


実際にラウンドで使ってみた感想としましては、「ものすごくミスヒットに強い(forgiving)!」と思いました。

なんとも心強い味方です。




5/23/2015

エイミングのスパットの使い方、再考

ブログの更新頻度が非常に下がっておりますけれども、これからも気が付いたことは自分の為に書き留めておくつもりです。


~~~


今回はエイミングについてです。

ことのきっかけは、

なぜか構えにくいホールや、なぜかいつも決まってボールが変な方へ曲がってしまうティーインググラウンドがある、

あるいは、コースの練習場でラウンドの直前まで調子よく打っているのにいざラウンドに入るととんでもないボールが出てしまう。(でも次のホールでは普通にティーショット出来ていて、とてもさっきのホールだけスイングが狂ったとは思いがたい。)

というようなケースについて、ちょっと考えてみようと思ったのです。

もちろんいつもの通り、これから実験・実践していきますのでまだ結論は出ていませんし解決していません。


自分で明らかにスイングがおかしかった時にはわかりますよね。
その原因もエイミングもしくはセットアップが狂っていたことだったりもいたしますが。



以前にもいくつか練習や実践の工夫を記事にしています。


鉄道線路効果 (Train track effect)」= こちらは、ボールの後ろから目標を見るときに一歩左へステップを踏んでみる方法です。
2本のレールをビジュアライズします。

どちらかというと、グリーンへのアプローチショット(日本で言う2打目パーオンを狙うショットのことです。)のときに有効です。


D-Plane流に真っ直ぐなボールを打つ」= こちらは、スイングメカニズムのイメージの問題です。
かたくなに左曲がり系のボールを持ち球にしていましたので、この記事を書きました。
その分を見込んで少ーし右目を狙うといいのに、って思いきや、それをやると返ってフックが大きくなって左に外したり、意図せず真っ直ぐ出て右に外れたり、余計なことはしない方がいい、って言う状態だった時に、修正の糸口になりそうな気がしたものです。


セカンド・ショットの考察 その2」= こちらは、上に書きました問題の修正は、数学的な角度の観点から言いますとそれはもう非常に微妙で、構える向きで調整するには無理があるのだという結論に至って書いたものです。


現在は、約8ヶ月の肘痛その後のスイングの狂いを原因にした2年間にわたるスランプの後に、若干のスイング改造をした関係で、以前ほどかたくなな左曲がりではなくなりまして事情は変わってしまっています。

一方で、左右にミスが出ることもありまして、エイミングに迷うケースが多く出てきたことで、今回のアイディアにいたりました。 上手く行くといいんですけど。(^^;



鉄道線路効果 (Train track effect)のときに書いたのですが、私は普段ボールの後ろから目標方向を見まして、ボールの先50-80cmくらいのところに目印を見つけてそこに合わせて構えています。
しかし、目標決めにもう少し気を使う感じのホールでは、ボールの後方40-50cmのところにも目印をつけてボールとの3点で直線をイメージするようにしています。(マッシー倉本がレッスン番組で言っていた方法です。)

画像をクリックで拡大します。


画像では、便宜的にボールの前後にティーを刺して写真を撮っています。


目印はもちろんこのアングルからではなく、ボールの後方から目標方向を見て、地面の上のなにかを見付けるようにしています。

画像をクリックで拡大します。


ボールの直径は4cmほどもありますから、角度にして6度(時計の1秒)にも満たない微妙な調整は到底無理ですが、マッシーの3点法にすると大幅に改善しますですね。



で、ここからなのですが、
せっかく3点あるのに活かしきれていないことに気が付きました。

3点をつないだ線をイメージしまして、そこに平行にスタンスを取ります。
ところが、実際にスタンスを取る際には私の場合はちょっと散漫になりがちです。実際の目印はもっと判りにくい場合が多いですから見失いますしね。


そこで、スタンスを取る際には後ろの目印を使って立つことにしました。

画像をクリックで拡大します。


ボールは左足の前ですし、後ろの目印は平行地点の右足に近い位置にあります。
ボールと目印に合わせやすいんですよね。

ただ、このまま直線をイメージして打ちますと、私の場合若干カットに入る傾向が出ることが判りました。
後ろの目印を意識したままにしていますと、無意識にクラブヘッドがその上を通ろうとしてしまうような気がするんですね。必ずしもそうなるとは限りませんけれども、練習場で何球も打ってみますとそんな傾向が出るような気がしました。


この点を解消するため、スタンスを決めた後はボールの先方に見つけておいた目印に向けての直線を意識してスイングすることにしました。
このとき、後ろの目印は忘れることにします。 もうスタンスは取りましたのでね。

画像をクリックで拡大します。


ちょっと面倒くさそうな感じはしますが、手順としてはそれほど変わりません。
目印は見失わないようにしないといけないのですけどね。

しかしながら、ティーインググラウンドの方向がどうも打つ方向とずれていて構えにくいホールや、左右の張り出した木やウォーターハザードの位置などの影響でエイミングに非常に気を使うホールなどにおきまして、この方法を試してみるつもりです。

何に差し置いてもファストプレーが信条ですので。(^^)


検証結果はまた改めまして、追記なりに書いてみたいと思います。



1/02/2015

2014年の成績と、2015年の数値目標


今年の打ち初めは簡単なコースで肩慣らしの9ホールから。


今年は2年間のスランプから脱出するぞ・・・


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一応毎年恒例の、2014年の成績の振り返りと、2015年の目標を更新します。

昨年の記事はこちらです。 → 「2013年の成績と、2014年の数値目標



昨年の記事に沿って、数字を並べてみます。
青字が加わった昨年のデータです。

2008年 (5月-12月)
Score Average:   +9.2
Putts per Round:  33.53
Putts per GIR:     2.029
(パーオン率は9.1/18ホールくらいで、平均18.4パットぐらいでした。)

2009年
Score Average:   +9.4
Putts per Round:  32.23
Putts per GIR:     1.967
(パーオン率はぴったり8.00/18ホールで、平均15.738パットでした。)

2010年
Score Average:    +9.1
Putts per Round:  32.18
Putts per GIR:     1.947
(パーオン率は8.11/18ホールで、平均15.786パットでした。)

2011年
Score Average:    +8.7
Putts per Round:  31.83
Putts per GIR:     1.947
(パーオン率は7.81/18ホールで、平均15.195パットでした。)

2012年
Score Average:    +8.5
Putts per Round:  31.08
Putts per GIR:     1.990
(パーオン率は7.83/18ホールで、平均15.575パットでした。)

2013年
Score Average:    +12.9
Putts per Round:  31.65
Putts per GIR:     2.016
(パーオン率は6.00/18ホールで、平均12.097パットでした。)


2014年
Score Average:    +11.7
Putts per Round:  30.44
Putts per GIR:     2.027
(パーオン率は4.80/18ホールで、平均9.730パットでした。)


 
一見、2013年よりも若干改善しているように見えますが昨年はショットが酷いスランプに陥りました。
GIR(パーオン率)の低下が顕著でして、一気に3ホール分も悪化。
これは主に、ドライバーをはじめとする長物のクラブのショットが酷くバラついたためです。

2013年にスイングを壊してしまった影響が色濃く残って出てしまいました。

パーオンで乗りませんため、ボギーオンとそれ以上が増えてしまい、その結果、グリーン上に乗った時には短めのパットが残るという算段で、上記のような数字になっています。

こうなって来ますと、ちょっとデータ整理の仕方を変えるとかしませんと、パットの実情が見えにくくなってしまいますですね。

2015年は、ドライバーのストロークをはじめ、3W、ユーティリティー、ロング-ミドル・アイアンのショットを基本に立ち返って修正していく年にしなければならぬ、と感じています。


スコアの方は、こんな風になってます。

2007:    +5.1 +4.7 = +9.7
2008:    +4.6 +4.6 = +9.2
2009:    +5.3 +4.1 = +9.4
2010:    +4.6 +4.5 = +9.1
2011:    +4.1 +4.7 = +8.7
2012:    +4.5 +4.0 = +8.5
2013:    +7.3 +5.6 = +12.9
2014:    +6.5 +5.2 = +11.7

2007年のデータは、11コースだけ。 近所のムニシパル・コースばかりです。
2008年の5月にブログをスタート、08年は延約39ラウンドしました。
2009年は、約40ラウンドでした。
2010年は約30ラウンドです。 (諸事情でラウンド数やや減少)
2011年は約41ラウンドです。
2012年は約40ラウンドです。
2013年は約30ラウンドです。 (肘痛発生)
2014年は約39ラウンドです。 (スランプ継続)


平均スコアはかろうじて2013年よりも少しだけ向上していますが、グリーン周りのアプローチショットが少しだけ改善したことに拠るもので、GIRは肘痛のあった2013よりも悪化しています。
我ながらずいぶんスイングを崩してしまったものだと思いました。(x_x)

昨年は80を切るラウンドが3ラウンドしかありませんでしたのも、この辺りが原因です。


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バーディー数も昨年は減っています。(パーオン数も減っていますので。)

2007:  23個 (22ラウンド)
2008:  42個 (39ラウンド)
2009:  42個 (40ラウンド)
2010:  34個 (30ラウンド)
2011:  44個 (41ラウンド)
2012:  37個 (40ラウンド)
2013:  22個 (30ラウンド)
2014:  21個 (39ラウンド)

パーオン率が下がっただけあって、バーディー数も半減近く減ってしまいました。
まぁこれは、GIRの低下(つまりバーディーパットのトライ数が減ったということ)が原因ですので、致し方のないところです。

ちょっとよかったことは、昨年2014年はこのうち2つがイーグルだったことです。
短めのパー4とパー5で1回ずつ、80-100y前後のショットがカップインしました。

今年の後半はデーブ・ペルツの3x4システムを精査しなおして練習していましたので、その成果もあるかもしれないと思う次第です。
  

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さて昨年も一番に力を入れようと目論んでいた、Z版「がんばり率」の結果です。

(データのピックアップをシンプルにするためにダブルボギー以上にしてしまったホールは除きまして、ボギー・オンしたホールで 2パット以上なら失敗、1パットでパーなら成功としてデータを抽出したデータです。)


特に2014年の目標には掲げませんでしたが、基本的には「Z版がんばり率 50%達成」を掲げて頑張っているつもりです。


2008:  2/6 = 33% (1ラウンド)
2009:  95/291 = 32.6% (40ラウンド)
2010:  68/205 = 33.2% (30ラウンド)
2011:  129/328 = 39.3% (41ラウンド)
2012:  142/303 = 46.9% (40ラウンド)
2013:  94/237 = 39.7% (30ラウンド)
2014:  160/360 = 44.4% (39ラウンド)


ここでも顕著に判りますのは、頑張り率の数字の以前に360回もパーセーブ・トライの機会があったことです。
率としてはもうちょっと頑張りたいですね。

10月にお友達のSamさんに、ロー・バウンスのウエッジの効能を教えていただきまして、ずっと苦手だったKIKUYU芝の対策用にウエッジを用意しましたので、2015年はこちらも駆使してデータの向上に努めたいと考えております。(^^)


昨年はラウンドあたりのパー・オン数が減った分もありまして、ボギー・オン数がグッと増えました。パーオン数を回復しつつ、ボギーオン数も維持できたら理想的ですが、この辺は兼ね合いになりそうです。
アベレージで10年7.36回から、11年は8.00回、12年は7.58回、13年は7.64回、14年9.27回になっています。

2015年も、Z版「がんばり率」とボギーオン率の組み合わせで、拾うゴルフを向上させたいところです。


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昨年に引き続きまして、わたしのスイングが具体的な数値を設定するレベルにありません。

基本に立ち返り、ドライビングレンジでボールを打つ機会をできるだけ設けるようにして、もう少し力強いショットを打てるように練習していけば、結果はおのずか回復してくると信じて取り組む気持ちでいます。