3/22/2016

オデッセイ Toe Up パターと、ニュートン・プロライン・パター


今週はいよいよWGCマッチプレーですねー。

マッチプレーの放送、普段のストロークプレーと違った攻め方とかも見られますし、格闘技めいている部分もあって、観るの好きです。


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ここのところ、トルクバランスのイーデル・パターっていうのが巷で話題になっていましたので、

Edel Putter (イーデル・パター) と Axis1 Putter (パターヘッドのトルクってなんだろう?)」というエントリーを書きまして、その後パターの芯とか重心とか、軸周りのトルクとかいろいろ考えていたのですが...、


お友達のしょぼさんから、コメントをいただけまして、
ニュートン・プロラインパターというのが、国産で、トウが上を向くバランスの設計ですね。これはよさそう!と思って昨年入手しましたが。アイアンのようなフィーリングが出ず、距離感がめちゃくちゃになり放棄しました。端っこに乗せてLPで勝負するタイプの私?には不向きでしたね。 
#マニア受けするのか、買った時よりずっと高く売れました(爆)

マジか? 日本にはなんでもあるなー。 と思ってとりあえず検索したんですよ。

クリックで、トップゴルフ工房さんのサイトにリンクしてます。


おおー、これかー。

確かに起き上がりこぼしみたいにトゥが上を向くわけで、しかもシャフトの中心線がパターの重心を向くというシンプルな設計です。

左右に振った時に、ルール上ライ角が付いている関係でシャフトは若干自分に向かって斜めになりますから、パターヘッドが勝手に真っ直ぐ向きたがるっていうわけですね。

ショートパットには本当に良さそう。
直進性が高そうです。

イーデルパターも、Axis 1 も、基本的にはこれと同じ設計思想ですよね。

・ シャフト周りのトルクをゼロに近くする。
・ トゥが上を向く位置でバランスさせる。


でも、しょぼさんが使った感想を書かれているように、アイアン感覚でロングパットをトルクを掛けて打つっていうことが出来ませんから、確かに距離感は出しにくそうです。
出ないことはないのでしょうけど、違った感覚と練習が必要になろうかと思います。


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で、そんなこと言っている矢先に、オデッセイから出ましたよ、おんなじの!

www.odysseygolf.com/families/toe-up/
( オデッセイのウエブサイトのリンク ↑ です。)


4月15日以降に、こちらの2モデルから店頭に並ぶ予定だそうです。

クリックで画像のリンク元へ。


こちらの写真に写っているのは、#9 と #1 っていうモデルです。 ソールに番号がありますね。

装飾こそ違いますが、基本的なコンセプトは全く同じですね。
ソールの方から見て、どこがトルクの中心になっているかひと目で分かるデザインになっていますですね。


オデッセイのサイトの説明図がこちらです。 ↓


画像をクリックでオデッセイの該当ページへ。


なんか安定しそうな起き上がりこぼし的な感じ。

実際にこんな感じでバランスするようです。 ↓

クリックで画像のリンク元へ。


なにやらトルクバランスはひとつの方向性として業界のムーブメントになりつつあるような感じがします。


が!

これは多分に私見であって、まだいずれの4種類のメーカーのパターも試してないのにこういうこと言うのはナンですが、

例えばキャッシュインとか、IMG5とか、PING アンサーとか、・・・みたいな感じの、ロングランで銘器として生き残る感じがどのパターにも感じられないのは私の気のせいでしょうか?


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追記 (4/24/016) : ショップに行って試し打ちをしてきました。

->  「オデッセイ Toe Up パターを試し打ち



3/19/2016

Ping TR 1966 Putters ~ ピン・アンサー 50周年


ベイヒルでのアーノルド・パーマー・インビテーショナル、ブライソン・ディシャンボウが出場していますね! 3日目終わって、3日間 72、72、72 と毎日パープレーのトータル、イーブン・パーで 57位タイと頑張っています。


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PINGから、PING Anser 50周年をお祝いする意味も込めた新しいピン・アンサー & アンサー2 のパターが今年の1月末頃発売になりまして、先月ぐらいから私が行く界隈の店頭でも見かけるようになりました。


画像をクリックでPINGのウエブサイトにリンクしてます。


オリジナルのアンサーは1966年にデビューしまして、PAT Pendingで発売されましたが、特許そのものは1967年に承認されたんですね。
それで、1982年に特許が切れてからは、それはもうあらゆるメーカーから同型のデザインのパターが発売されて今にいたっています。

私がこのパターが出るほんの少し前の昨年12月に買ったキャメロンのニューポートもその内のひとつですね。
地クラブ的なメーカーのものも含めたらいったいいくつ同型が出ているのでしょうか、とても数えきれません。


PING社自体も、アンサーと名のついたモデルはずーっと販売していますが、今年出たやつは50周年だけあって、当時のいわゆるスコッツデール・モデルと言われるオリジナルのアンサーの雰囲気を醸し出した風格あるモデルになっていて、良いですねー。

画像をクリックでPINGのウエブサイトにリンクしてます。


すごくイイ感じです。
とくにバックフェースのデザインとか、これまでのMilled AnserとかTR Anserとかよりもノスタルジックな良い雰囲気が出ていると思います。
今のエースパターもすごく気に入っているのですけど、これも欲しいなぁ。(笑)


ヘッドの色もブラス素材風に塗られていますが、ヘッドは 17-4 ステンレス製だそうです。
17-4っていうのはクロムとニッケルの含有量の%ですので、SUS201ステンレス鋼あたりに相当します。
いわゆるステンレスとしては汎用鋼の種類で、キャメロンの使うSUS303鋼の半額くらいのステンレス鋼ですね。 (SUS303鋼はすごく削りにくい鋼材ですけど鋳造には向いています。)
まてよ、キャメロンは自分で商標登録したGSS素材 (ドイツ規格の切削性改良型SUS303鋼) でしたっけね。

PINGは今までのステンレスヘッド製のAnserモデルにSUS304鋼を使ってミルド・アンサーなどのモデルを出していましたので、今回SUS201鋼にしたのは価格を抑えるためもあるのでしょうか。
それとも今回のTR1966パターは、パターヘッドを鋳造(Cast)してからフェース部分を切削加工(Milled)して作っているらしいですので、きっと両方の加工をしやすくするための素材選択だったのでしょうかね。

SUS201鋼はクロムとニッケルの含有量が若干低めでステンレス鋼なのに錆が出ることもあるのですけど、ブラス素材風コーティングが塗られていますから大丈夫ですね。
ブロンズPVDフィニッシュと名付けられています。


画像をクリックでPINGのウエブサイトにリンクしてます。


今回のTR1966は、当時のオリジナルのパターを3D スキャンして復刻するとともに、当時の図面も合わせてアレンジし、雰囲気、ニュアンスを保ってデザインしたとカーステン(息子) さんがコメントしていました。

トップブレードの厚さを含めた構えた時の見た目、バックフェース側のデザインやシンボリックなサウンド・スリットやネックのクランク形状など、注意深く作られているそうですが、パターヘッドの重量は昨今のパターに主流な重さ340gにしてあるそうです。 1966年当時のパターヘッドは個体差がいろいろあったのですが、総じて250-320gぐらいでしたから、どこかに上手に配分して重くしてあるのですね。



それからやはりTR Anserと同様、今回のパターにもTRグルーブが採用されています。


パターヘッド全体に横に走る溝が、ボールに順回転を与えて転がりを良くしてくれるのだそうですが、さらに注目なのが、影で微妙にひし形に見えている部分です。

TR溝につきましては、Green Keeperさんのブログで拝見して

Club PINGのこのページを読みまして、


ほほーっ! すごいなー。と思いましたのですが(是非リンク先を読んでみて下さい。)、スイートスポット“付近”で多少ズレてボールをヒットした際のボール初速の変化が少なくなるのだそうでして。



画像をクリックでClub PING JPのウエブサイトにリンクしてます。

レーザー加工だと思いますけど、ひし型の真ん中ら辺が溝が深く、周辺部分は浅く加工されているそうです。


このひし形の真ん中がこのパターのスイートスポットになっている訳ですが、冒頭の写真を見ていてふと、「ん? パターフェースの真ん中には見えないぞ?」と思いましたのです。

パターの芯については、こちらの2つの記事で考察していたわけですけれども、

パターの芯についての再考察とサイトラインの調整
アンサー (PING Anser) 型 パターの芯について考察

いろいろパターぶら下げてティーペグで突いてみたりして探っていたスイートスポットの位置は、アンサー型パターの場合、やはり若干ヒール寄りに位置しているのがオりジナル設計のようです。


フェース正面を向いた写真がないかなー、と思って探しましたら、さすがGOLF WRX、写真がありました。

画像をクリックでGOLF WRX.comにリンクしてます。


約3-4mm程度でしょうか、ヒール寄りにズレている様子がハッキリと分かります。


キャメロンのニューポートの場合は、パターフェースのほぼ中央にスイートスポットが来るように設計されていた様子でしたが、ソールに錘が入る仕様であるのを良いことに私のエースパターもほんの少しヒール寄りにスイートスポットが来るように調整しなおしました。

よく分かっていませんが、その方が良いと直感したのです。(^^;


ピシっとサイトラインの入っているアンサー2のモデルの方が愛用しているゴルファーは多いのだろうと想像していますが、私は線も点もないアンサー・モデルの方が好きです。

構えた時の見た目のためだと思いますが20年以上も使っているせいでしょうか、目標にきちんとパターフェースを向ける、という部分でアンサー型にまさるモデルは私には今のところありません。
ゴルフショップや友人のパターなど、機会ある度に興味を持ってストロークしてみるのですが何がどうしてかどう言ううわけなのか、一番きちんと目標を向いてくれるのです。


実は、キャメロン・セレクトのニューポートは、2016年型からサイトラインが入ってしまいました。
アンサー2 (ニューポート2) に入っているようなサイトラインです。

ラインがない方のが良いと思う人は私だけではないようですので、このTR1966はすごく気になる (というか買いたくなる) パターです。(^^)


3/16/2016

ゴルフルール上の「公正の理念 (equity)」


KIDさんの「究極のレッスン」が再開しましたね! 楽しみです。

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先日、ゴルフ友達の方々とラウンド後に談笑していたときに、「前にさ、バンカーでボールが完全にもぐっちゃって見えなくなっちゃったことあったんだけど、ああいう時ってルール上はどうするの?」みたいなお話が出ました。

そこからの連想でちょっと思い出しましたことをメモ。

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私のブログでは「ルールを楽しんで理解したい」という主旨のもとに「ルール関係」カテゴリーの記事をいくつか書いております。

日本ではどうしても武士道ならぬ「ゴルフ道」的な、迷った時は自分に不利なように処置をしておけば間違いない。・・・といった、実は間違った考え方がされる傾向にあり、ルールを詳しく知ることはゴルファーの責務だという肝心な点がなおざりにされがちだなぁ、と常々感じています。

そのことを、「ゴルフ道とルール解釈 (タイガーの件のboulder(大岩))」と言う記事の中でも、こう言う風に書いております。

ゴルフマスター(塾長)さんのブログに、99年フェニックス・オープンの最終日にタイガーが動かした1トンはあろうかという巨大なルースインペディメントのお話が出てきていました。

ルールについて 3.

そのすぐ次の記事では、「自分に不利になるように処置しておけば間違いないだろう」とか、「ゴルフ武士道」のようなものに則ってひたすら自分に厳しく処置をすれば良いと考えるのは早計である場合がある、というお話を書いていらっしゃいます。


私は実は常々、ルールは出来る限り正しく学び、ルールで許される範囲で最善の処置を為すことこそ、ゴルフと言うゲームを楽しむ & なるべく良いスコアをしようとする者のresponsibility(責務)であると考えています。

例えば、ラフにあったボールに対して何らかの救済を受けてドロップする場合、1クラブレングスとか2クラブレングスとかそれぞれルールで規定されている範囲の中で、フェアウエー部分とラフの部分と選択肢があったとしますね。ルール上はラフもフェアウエーもスルー・ザ・グリーンとされていて区別がありませんから、ルールの規定する範囲内であればフェアウエーになっている部分を選んでドロップすることはゴルフルールには反しません。

例えば泥がついたボールを、自分のボールのマークが付いているかどうか確認するため等ルール上の何らかの理由でマークしピックアップして元の位置にリプレースする時に、泥をクラブフェースが打たない側に向けて置くこともゴルフルールには反しません。(泥を拭ってはだめです。)

プレイヤーの責務は、ルールを良く理解し、ルールの中でベストのスコアが出せるように努力すること、であるべきです。


こんな記事も書いています。

ボールはあるがままにプレーすればいいってもんじゃないんだよ?!(裁定集から-3)


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ゴルフルールには、プレーに関する規則 第3章に規則1から規則34まで、あらゆるプレーに関するルールが規定されています。

しかし、それだけでは判断がつきにくいような過去に実際に起こった事例を逐一まとめたゴルフルール裁定集というものがありまして、分厚い冊子が発行・発売されていますし、ウエブ上では無料で公開されています。

読み物として、すごく面白いです。

裁定集の中には、実際に起きたとは信じられないような例がいくつも載せてありまして、例えば「ボールを打ったら真上に上がり落ちてきてクラブフェースにたっぷりと付いた泥の上に落ちてくっついて止まった」とか、「誰かが旗竿をいたずらでグリーンの外に突き刺していた」とか、「旗竿の旗にボールが引っかかる」とか、

・・・マジか?って思いますよね。


上記のリンクにあります、タイガーがフェニックスオープンで500kg以上もあろうかという岩をルースインペディメントとして退けて救済を受けバーディーを取った件なんかは、裁定集には載っていません。 なぜなら、その50年も前に巨大な倒木をルースインペディメントとして大勢で取り除いて救済を受けた件がすでに載っていたからです。
タイガーは、当時若かったにも関わらずルールを良く勉強していたのだなぁ、と伺われます。

(逆にミシェル・ウィーは、色々とルール上のトラブルに見舞われた事件が多いことで広く知られていますが、彼女の場合はルールを良く知らず、自分なりの拡大解釈をしてしまうために起きたトラブルが殆どです。)


Page4_1.jpg (600×337)
Golf Canada, Rules of Golf


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さて、いつものように前置きが長くなりましたが、

ゴルフとは面白いもので、裁定集にそれだけ事例が書かれていても、なおゴルフルールに規定された文章からでは判断がつきにくい場面が出てきます。
そういう事例も含めて裁定集に書かれているわけでして、裁定集を読んでいますと「公正の理念に基づき・・・」と書かれている項目をいくつも目にします。

以前私は、「バンカーにレーキ突き立てたヤツ誰よ?! (裁定集から-6)」というエントリーの中で、

どうも、英語でいう「equity」と、日本語でいう「公正の理念」の間には、
・・・微妙で深いニュアンスの溝があるような気がいたします。(笑)

って書いていますが、これは日本語としての「公正の理念」という言葉の響きが、どうも英語のequityとはニュアンスが違うなー、と感じたんですよね。

equityを辞書(小学館)で引いてみますと、こう書かれています。

理念って付くとちょっとニュアンスが違いませんでしょうか?
JGAの和訳は非常に的確なので、ケチを付けるつもりはないのですが、「公正の理念」っていう訳語が誤解を生みやすくしているような気がしてなりません。

しかしこれは言葉としてのイメージのお話でして、ゴルフルール上のJGAの和訳「公正の理念」と、R&A、USGAがルール上で言う「equity」は全く同じ意味です。


そして実はJGAのホームページにも、「公正の理念」に関するコラム (←クリック) が載せられていまして、
ゴルフ規則には公正の理念という考え方があり、規則に関する紛議について公正の理念を用いて裁定する場合があります。 
しかし、この「公正の理念」という言葉が必ずしも正しく使われていないようです。
と書かれています。


リンク先を読んでいただけると明確になりますが、「公正の理念 (equity)」は、実のところゴルフルール上で規定されている言葉です。


ゴルフ規則 (Rules of Golf)   におきまして、

第3章 プレーについての規則   の、

規則1 ゲーム   の中に、

1-4 適用できる規則がない場合
規則に関する争点について適用できる規則がないときは、公正の理念に従って裁定がなされるべきである。


と書かれています。

つまり、ゴルフルール上で言うところの「公正の理念 (equity)」とは、『ゴルフルールに規定がない時に裁定集も熟知した競技委員が新しい事例について判断をする際に考え方の拠り所とするもの』なんですね。
裁定集にすでに載っているような事例を自分勝手に武士道的に解釈するものではない訳です。


こちらの裁定集の第3章 規則1-4のところに、個々の事例がある程度まとまって載っています。 面白いですよー。
    ↓

適用できる規則がない場合(公正の理念)  (←クリック)

1-4/2 打球がクラブフェースに付く
1-4/3 ホールから離れた所に旗竿が突き刺してあった場合
1-4/9 ストロークの妨げとなる鳥の巣
1-4/11 危険な状況とは


このリンクのところに書かれているもの以外の (違うところに書かれている) 面白い事例としては、


6-3a/3   マッチプレーで、ふたりともスタート時間に遅刻した場合。方や1分の遅刻、もう一方は3分の遅刻。

→  公正の理念(規則1-4)に従って、1番ホールは (両者このホールの敗けとし) ハーフとみなされ、マッチは2番ホールから始めることになる。



33-2b/2  パッティンググリーン上のホールの近くに球が止まっていたのに、そのホールの位置を変える場合

→  プレイヤーAのボールが50cmについていた。そこにプレイヤーBのボールが飛んできてホールを直撃して破壊したため カップを切り直さざるを得なくなった。
公正の理念(規則1-4)に従って、Aのボールは新しいカップから50cmの似たようなライに置かれるべき。Bのボールはあるがまま。



19-5/5   初めの球が暫定球に当たる (暫定球を打ったら最初に打った方のボールに当たって初めのボールを動かした、って意味です。)

→  公正の理念に従うとともに(規則1-4)、規則19-5aより類推して、プレーヤーは、その球をあるがままの状態でプレーしなければならない。



なんかニュアンスが分かったような気がしてきますね!? (^^)



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とても貴重なコメントを頂きましたので、追記としてここにコピーしておきます。
(コメント欄までご覧にならない方もいらっしゃいますので。)


thinkputt said...

ぴったりと適用する規則がないものについては、規則1-4にある「適用できる規則がないときは、公正の理念に従って裁定がなされるべき」となります。
実は、この一節はゴルフ規則の中でも最も難解(←あくまでも私の意見)で、かつ最も誤解されている文言だと思います。

R&Aの原版の「in accordance with equity」をJGAは「公正の理念による」と翻訳したため、日本語の『公正』という字面に惑わされてしまい、一体この一文が何を言わんとしているのかの正確な内容がほとんど(or全く?)理解されていないのです。(日本のゴルファーはまず間違いなく「みんなにとって一番公平(fair)と思われる内容で裁定するってことじゃないの?」と答えるはずです)
英語圏の人達にとっても「equity」という単語は日常的な言葉ではなく、なかなか掴みどころがないのですから、ましてや非英語圏の人間にとっては何をかいわんやとなるのも仕方ないことでしょう。

equityがルールに最初に登場したのは1891年R&A規則ですから、その当時(及びそれ以前)にby equityとはどういう意味を持っていたのかが解釈の原点になります。
当時の人にとって、規則rules(=法律law)→紛議dispute→エクイティequityとくれば、連想するのは、一般社会での訴訟における、Common Law裁判では救済されない紛議を取り扱うエクイティ裁き(衡平法)のことです。

コモン・ローとは古くから英国圏で行われてきた法体系であり、別名「不文法」とも「判例法」とも呼ばれることから分かるように、現代の我々が慣れ親しんでいる法律(成文法)とは異なり、所謂「法典」といったものがなく、あるのは判例集だけであって、その判例を積み上げた合意を基盤として法を運用し判決を出す法制度のことです。社会を構成している共通の原理や慣行、慣習といったものは当り前の不文律だから、そんなものをわざわざ法典に入れる必要はないという概念です。従って、成文法では「法に書いてない行為は違反にはならない」のですが、コモン・ローでは「法(判例集)に書いてない行為でも共通の原理や慣習に反するものは違反である」となるのです。

ゴルフの最古の13ヶ条ルール(1744年)を見ても分かるように、現代以前のルールには原理・原則といったものは書いてなく、書いてあるのはトラブルになった時の対処方法ばかりで、あたかも「判例集」とも取れます。このことからゴルフ規則は正にコモン・ローであることが分かります。

コモン・ローを補間する役目としてのエクイティー裁きは、国王の側近である大法官が、コモン・ローのベースとなっている不文律の原理原則や慣習を踏まえ、公平と柔軟性とに重点を置いて、最後には(大法官が)めいめい自分勝手な良心に従って(独断と偏見をもって?)判決を下すというものでした。

以上のことから、ゴルフ規則1-4の「in accordance with equityでの裁定」とは、ゴルフの精神を踏まえ、規則や裁定集にある類似の事例との整合性等も考慮に入れながら、最後には権威者(=競技委員長)が独断と偏見をもって裁定する意味であるとの結論になります。
ゴルフに関するQ&Aサイトにあった回答にも次のように書いてありました。

Achieving the fairest outcome did not mean do the fair thing (although the word clearly derives from “fair”), it meant create a rule to cover this situation that will be as fair to all parties as possible. That concept worked its way into the rules of golf to provide a way to address situations that were not covered by the written rules. It does not look for the fair solution from the disadvantaged player’s perspective, it looks for a balanced solution. Often, the balanced solution will actually seem unfair to a particular golfer. (See for example decision 1-4/7)

The USGA says equity means to treat like situations alike, not do what is fair. If a situation is not covered by a specific rule, then ask how the rules treat like situations, and treat this situation the same. It does not say find the solution that is fair to the player because he got dealt a raw deal. Raw deals are part of golf. Rule 1-4 is intended to provide a way out of a situation that the rules do not address, not out of a bad situation.

Rule 1-4 is not a catch-all rule, it is a safety valve. Without it players would be forced to quit a round when encountering an uncovered situation.



3/11/2016

パターの芯についての再考察とサイトラインの調整


PXGにDLCコーティングのオプションが出来るようになったらしいです。


画像をクリックでPXG.comにリンクしてます。


これは黒光りしてかっこいいですねー。

  * DLC (Diamond Like Carbon) Coating


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先日、「アンサー (PING Anser) 型 パターの芯について考察」という記事で、パターの芯について考えてみました。

その続きです。


まずは前回チェックしなかったパターフェースに直角方向の鉛直線との関係を見てみます。

画像をクリックで拡大します。

前回、大体誤差範囲かなと書きましたが、物理的にはシャフトの先の部分は全部構えた方から見て右側 (上の写真で向かって左側) にくっ付いていますからシャフトはわずかに傾きますねー。

実際にやってみまして、グリップの中心の位置から鉛直の線を引いて見ますと、グリップ中央の位置がちょうどパターフェースの表面くらいの位置に来るように作られている様子でした。

さすがカーステン・ソルハイム設計。(^^)

ボールとコンタクトする点が鉛直線上にあることがパッティング・ストロークにとって実際に良いのかどうかは別にしまして、意図は十分に汲み取れます。


さらにズームした写真です。

画像をクリックで拡大します。


パターのヒールはドアの板には触っていません。フリーフローの状態です。
慎重にやりましたので、おそらくこのあたりでバランスしています。


確認いたしましたところで、前回のパターフェース方向から見た向きに戻ります。

画像をクリックで拡大します。


これは前回の記事の写真と同じものですが、白線とピンク線を加えました。

黄色の鉛直線上に芯が在ったとしまして、パターの真ん中くらいの高さの点からパターのトップエッジ方向に垂直に線を引きまして、そこに目印をつければ、ボールをストロークする際に芯で打つようにする目印になります。

しかしこの写真を撮った時点では、ヘッドを重くするためのウエイトを、トゥ側とヒール側に 25g ずつ入れていました。
このため、トゥ側の錘の影響がより大きく効いてしまい、芯 (もしくは鉛直線の位置) がやや「トゥ寄り」にズレていました。

前回の記事に書きましたように、現在はトゥ寄りを少し軽くしてヒール寄りのウエイトを重くしましてアンバランスの重さで入れておりますので、ピンク色の線の辺りに修正されています。そして、トップブレードのその位置に目印 (サイトライン) を設置し直しました。

せっかく新調しましたパター (ニューポート) ですからね、芯がズレてしまったのではもったいないですし、またズレているならその新たな芯の位置でストロークしたいです。
感覚的には、ズラすのであればトゥ寄りではなく若干ヒール寄りの方が安定するし使い勝手がよさそうです。
(ズラすといっても、ここではほんの1-2mm程度のお話をしています。ピンクは実はセンターから1mmほどヒール寄り。)

ピン・アンサー (もしくはニューポート) の場合は、元々のパターにはサイトラインまたは目印がありませんから、こうして設置する場合には好都合です。(^^)


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さて、重力でバランスしたときの鉛直線上の位置は確認いたしましたが、それがパターの芯なのかどうかはまだ釈然としていません。

そこで皆さんはどうしているのか、ざーっと検索してみました。 リンクを羅列します。

http://www.golf.com/instruction/hit-pure-putts
https://moderngolfthoughts.worldsecuresystems.com/golf_sage_blog/locate-your-putters-sweet-spot


http://golfhabits.com/2014/08/07/how-to-find-the-sweet-spot-on-your-golf-putter/
http://www.threefooter.com/sweet_spot_folder/putter_sweetspot.htm

http://tuhsphysics.ttsd.k12.or.us/Research/IB07/SandJohn/index.htm


http://www.physicaleducationupdate.com/public/Golf_Find_Your_Putters_Sweet_Spot.cfm
http://www.golfloopy.com/putter-sweet-spot/


米国では、シャフトの中ほどを指で摘んでパターフェースをティーペグでつついて、フェースが回らずに真っ直ぐ帰ってくる点を見つけるやり方が、スイートスポットを見つける方法として一般的な様子です。

上にリンクしました7つのサイトともほぼ同じ方法です。
ただ、摘む位置がグリップのすぐ下だったり、シャフトの中腹だったり、あるいは突付くものがティーペグだったり鉛筆だったりの違いでした。

ボールでコンコンってやって反発を感じるっていう方法はやらないみたいですね。


リンク先に共通して書かれているのは、「パターにあるサイトラインの位置が芯の位置とは限りませんよ、テストして芯の位置を確認しましょう。」っていうことでした。



...ということで、もちろん私もやってみます。

ますは調整後のピンクの目印の辺りにアタック。

真っ直ぐ前後に揺れる


真っ直ぐに振れてそのまま帰ってきます。
(静止画像にしてよくみますと、私がアタックしている点は目印より若干ヒール寄りだったかもしれません。)

キャプチャーした静止画像


何度か繰り返して実験してみた感じとしましては、芯の位置からミリングのラインで2本分 (約2mm) くらいまでのヒール寄りは許容範囲で真っ直ぐ帰ってくるようです。トゥ寄りの方がズレに対してシビアな感触です。
(すみません、動画は後で見てピタリの位置ではなかったことに気づきましたが、許容範囲も含めまして判りますので撮り直さずにこの動画をアップしました。)



次に、パターの見た目でいう真ん中、バックフェース側にある3つの丸いスタンプの真ん中の円の中央の位置辺りをアタックした動画です。

少しトゥ側が開いてよれる


もしオプションでこのパターにサイトラインをオーダーしますと、バックフェースのデザインから見ましても真ん中のここの位置のトップエッジのところにサイトラインまたは目印のドットが付けられると思われます。

しかしながらこの位置では上の動画のように、トゥ側が押されてパターフェースが開いてよれてしまいます。

キャプチャーした静止画像


静止画像で見ましても、ど真ん中の位置を突いています。

最初の動画の位置とはわずか3mm (ミリングのラインで3本くらい) ほどのズレですが、ヘッドの戻り方が異なっています。
芯を外したオフセンター・ヒットではボールの出てゆくラインが右にズレても全然おかしくありません。

私はパターのトップブレード上に自家製のサイトラインを付けていまして、その位置を今回ピンク線の位置にアジャストしました。

この位置でボールを打つように、今まで以上に意識して練習してみようと思う次第です。


また、パター・フェースの上下方向のズレに関してですが、もちろん真ん中でボールの赤道をヒットすることが理想と (直感的には) 思われますが、これですと実はボールの直径とパター・フェースの縦の幅から計算してみますと、パターのソールが10mmも地面から浮いた位置でヒットすることになります。

もっと地面すれすれでストロークするゴルファーの方が多いのではないでしょうか?
私もその一人です。

その場合にボールの赤道に当たるのは、パター・フェースのやや上方寄りの部分、ということになります。
だとしますと、鉛直線はパターフェースを斜めに走っていますからトルクの発生しない鉛直線の位置は若干3mm程度ヒール寄りになりますね。知らずにトゥ寄りのヒットになってしまっている可能性が考えられます。

もうひとつ、むしろパターにはロフトが4度ついている分、最初に接触するのが一番直径の大きい赤道部分とは限らないかも知れません。ボールの赤道よりわずかに下の方を打つことが可能かもしれませんね。

この辺りの検証は、先送りにしようと思います。


3/08/2016

iPINGをエースパターでデータ採り直し


AdidasがTaylormadeを買収する話が出ていますねー。(@_@)!

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再度 iPINGのデータ採りです。

お友達の道具屋さん最近周りでやけに流行っているとおっしゃっていまして。(^^)


この間のデータはこちらです。(スペアのパターでやってみたせいかどうか分かりませんが、テンポとかちょっとデータが変でしたので。)
         ↓
進化していた iPING を久しぶりにやってみました。


過去 (2011年) の記事はこちらです。

iPING (パッティング・アプリ)
iPING 試してみました。
続・ iPING 試してみました。



設定は、スティンプメーターで 9.5フィートくらいのグリーン上で10フィートの距離を5回1セットでパットします。


2回やりましたデータがこちらです。(^^)


1回目



2回目



2度目のセッションの方がほんの少し安定していますね。

Closing Angle (一番開いた時と一番閉じた時の角度の差) は、どちらも平均値 6.5° となりました。
Strong Arc 寄りの Slight Arc に分類されました。

Impact Angle も最終ストロークは -2.3°、−0.0° とバラけていますが、どちらも平均値は-0.4° でした。若干のクローズ。

前回、テンポのデータが 1.6 と出ていておかしかったのですが、今回は両方とも5年前と同じ 2.2 になりました。ちょっと安心。


Lie Angle (ライ角) はインパクト時で 71.8°、71.2° ということで、どちらも 71° ちょっとという感じですね。

Shaft Lean は前回は若干のハンドファースト方向でしたが、今回は両方ともにわずかにハンドレイト方向でした。私の場合はボールをかなり左にセットしていますしね。(左足かかとの内側線上にボールの右端、くらいです。)
とはいえ、1°程度ですから前回も今回もほぼ真っ直ぐ立っている状態と解釈してよさそう。


やはり、エースパターの方が格段に安定する様子です。


パターに関しまして、ちょっと気になるスペックがありましたので、エースパターの方は最近ほんのり微調整をしました。

この件に関しましてはまた別記事をポストいたしますが、ライ角調整とかの思い切ったやつではなく、ほんのちょっとです。
背景となった実験を動画で見ていただこうと思っています。
(自分の理解でいいのかどうか、いまいっちょ確信できない部分も多少ありまして。)


この調整がコースでもすごく良い方向に出ることを大いに期待しています。(^^)



3/06/2016

ウエッジの距離のコントロール: 3x3システム (プラス 2x7システム)


アダム・スコットの2週連続優勝。
今季は長尺のアンカーリング・パッティング・スタイルを手放す形になっていましたが、乗り越えたどころか逆に何かを掴んだ感さえありますですね。

Aim Pointも取り入れたり、積極的に取り組む姿勢が伺われますね!


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6年以上も前に書いておりました「3x4システム by デーブ・ペルツ」という記事、当時は私の中では正直まるで消化できていませんでして、

一昨年の4月に「「えんやーとっと」のハーフショット 7時半」というエントリーと、続けて「コントロールショットの練習動画」というエントリーまできまして、ようやくスリークォーターショット9時と、ハーフショット7時半、そしてフルショット10時半のスイングのシステムが少しづつ消化できるようになって来ました。

一番大きかったのは、ゴルフ友達のひとりがレーザー式レンジ・ファインダーを私にくれたこと、です。(笑)


そもそも正確なコンタクトでアイアンやウエッジを打つ実力でもないと自覚し、アイアンショットに関しては基本的にはクラブを持ち替えてフルショットするだけ、たまにスリークォーターで打つのは ノックダウン・ショットを打つ時か、ファエウエーバンカーや傾斜のきついライからなどのフルショットでは安定しない状況からのショットくらい、というものすごくアバウトなゴルフでした。

100y以内のショットに関しては、3x4システム by デーブ・ペルツこそ頭には入っては居るものの、そもそものピンまでの残り距離がものすごくアバウト、むしろ遠くても100yの杭の近くからの方が距離が合って寄っちゃう!?という状態で、40-80yともなれば多少歩測も加えてみたりはするものの大概は目分量でウエッジを振ってはみるもののあとは運任せでボールに聞いてね、というゴルフだったと反省しています。



こんなごく普通のレーザー式レンジファインダーで、友人がもっと小型で高性能のやつを買ったので古い方をくれたのです。 eBayで売った方がいいんじゃないの?といいつつそれなりのお礼をしまして使い始めることにしました。
近頃の高低差まで出るような高性能版ではありませんが、距離は非常に正確です。
旗がリフレクターを付けてあるタイプですとかなり遠くてもさらに正確です。

なんでもかんでも測るんじゃなくって、最初は隣のホールに行っちゃった時とか(笑)、カートのGPSでの距離表示とどのくらい整合性を見せるかとかパー3で試してみたり。


ところがですね、ある時点で「これは100y以内の距離に使うと一番使い手があるんじゃないか?」「3x4システム (私の場合にはウエッジ3本ですから3x3システムですが)のフィードバックに良いのでは?」と思うようになりまして。


そして、こちら ↓ の「コントロールショットの練習動画」というエントリーの追記に至ります。

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(4/26/2014 追記)

ウエッジのシャフトに、7:30、9:00、10:30、それぞれの飛距離を練習場とシミュレーターとで少し数打ってみまして、それっぽい数字を書き入れてみました。




左から、SW、GW、PWです。 (私のSWはロフト角が54度です。)

それぞれ、今までフルショットだと勘違いしていました実際には110-120%のMax飛距離は、左から80y、100y、110y くらいの感覚でしたので、大体良い数字になっていると思います。

端数が細かいのは、私が正確に打てるからでは決してなく、理想的なテークバックで安定して打てたときには この距離に近くいて欲しい、ぐらいの目安です。

とはいえ、我々人間のsubconsciousに理想を意識させておくことは間違いなくプラスに働くはずです。

(ちなみにルール的には適合しますので心配は要りません。)

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シャフトに書いてある数字はクラブが変わって若干変わっているのもありますが、今も書いています。  →  こちら

距離は、一般的なグリーンの状態でフラットをイメージ、ゴルフショップへ行ってフライトシミュレーターを使わせてもらいまして、安定した状態でいくつもボールを打って(私の場合は)多少のランも含めたトータルの距離で書いています。几帳面な方はキャリーの距離も抑えておくと良いと思います。
(本来のペルツのシステムはキャリーの距離だったと思います。)


そして一旦コースに出ますと、今度はレンジファインダーで得られる距離と、そこから高低差や芝のライの状態、風やグリーンの硬さ、速さ、受け具合、左足上がり下がりの傾斜など、足し引きをする見積もりによって打つクラブを選びます。

まー大抵の場合はチップする場所よりグリーンがせり上がって高い場合が多いですね。
それとグリーンがコンパクションの影響などでどのくらい止まりやすいか、のファクターが割と大きく関わってきます。
レンジファインダーで測った残りが52yだったとして、例えば「大体56-57y打てばちょうどいいかな?」となったら『54度のウエッジで9時』を選択する、って形になります。


このシステムを取り入れたことによる効果としては、まずいわゆる素ダボが大幅に減りました。
乗らず寄らず3パット、とか、乗らず乗らず寄らず入らず、とかのパターンでのダブルボギーがほとんど出なくなります。
(他のパターンのダボは出るんですよ?(笑) )

ラウンドに1回か2回あるかどうかではありますが、ティーショットをミスしたホールで2打目をレイアップしてからの3x3システムショットでパーセーブとか、パー5でのバーディーとかが決まることもあったりして、これはすごく嬉しいです。



それともう一つ。

7時半のテークバックで打つハーフショットはなかなか難しいのですが、9時のテークバックで打つスリークォーターショットは慣れてくると一番安定して打てます。
そこで私は、9時の飛距離を6番I〜9番Iのシャフトにも書いています。

2種類(9時、10時半)のスイングにアイアン4本とウエッジ3本で、2x7のシステムになりますね。
上手く使えば、方向性の良いとても有用な武器になります。(^^)



特に大切だなー、と感じますのは「フィードバック」です。

距離を測ってから、諸条件による見積もりをしグリーンのコンディションを考えてチップショットやピッチショットを打ち、次回の状況への精度向上に繋がるように経験値を上げていく、という手法は、ちょうどパッティングの際の歩測とストローク後のフィードバックと同じ感じです。


今後ともフィードバックをかけてブラッシュアップしていけたらなー、と思ったりしてます。

お奨めですよ!(まだ私は十分にはマスターしてませんけど!)



3/03/2016

進化していた iPING を久しぶりにやってみました。


お友達の道具屋さんイーデル・パターのフィッティングにいらしたところ、ストロークに合っておりませんので他のパターをお奨めします。と言われ、ライ角の合うパターを新しく購入なさってライ角調整もなさる予定で調子が良さそうだ。という記事を書かれていました。

フィッターさんのところで取ったデータと、iPINGのアプリで取ったデータがほぼ同じであったということも書かれていまして、懐かしいと同時に iPINGが進化していたことが判りました。
あれ、すごいアプリなんですよね。 状況の差によるストロークのほんの小さな変化が如実にデータに出ます。

私は過去に3つ記事を書いておりまして、いずれも2011年のものです。

iPING (パッティング・アプリ)
iPING 試してみました。
続・ iPING 試してみました。


随分と画面も変わっていました。

実のところ、iPINGというアプリではなくなっていまして、PINGのアプリの一部、Putting Practice with iPING Cradle という位置づけになっていました。



まずはアプリを立ち上げ、 iPhoneを壁などの垂直面に押し当てて、キャリブレーションをします。

そして、「Ping!」って音とともにボールをストロークします。


いまだに iPhone 4Sを使っていることもありまして、PINGから当時出ていたクレードルも健在ですので、カーペット練習場にて10フィート相当の距離を10ストロークしましてデータを取ってみました。



実際には、グリーン上で10フィートの距離をパットするのですが、このカーペット練習場は私が普段ラウンドしますスティンプメーターで 9.5フィートくらいのグリーンと比較しますと 30%ぐらい速いスピードですので、13フィート、カーペットのタイルで6枚半を設定しまして、10ストロークしてみた訳です。



出てきた私のデータがこちらです。(^^)
(えーっとまぁ、定時の夕方4時はだいぶ過ぎてますのでオフィスでちょっと遊んでもまぁ良しとしといて下さい。(^^;)



過去の記事の数値とさほど変わっておりませんですね。

Closing Angleというのが、一番開いた時と一番閉じた時の角度の差でして、私のストロークは 8.9° 平均6.6° ですので、「Strong Arc」「Slight Arc」と診断されます。Strong Arc 寄りの数字です。
PINGに因りますと、L字パターが一番合います。45度くらいのアンサーでも可です。という推奨です。

6.6° となっているのが、Consistency (安定度) のデータと思われます。(かな?)
私のHDCPのパッティングの腕前としては、まぁまぁと言ったところの数値でしょうか。
これはどうやら8.9が最終ストロークのデータで、6.6度が平均値ですね。
consistencyは、棒グラフの凸凹に現れていると考えて良さそうです。(以前はconsistencyって項目があったのですが。おそらくPatting HDCPというAppのメニューの方にあるのかも知れません。)

Impact Angle -0.4° というのは、ボールを打った瞬間のフェースの角度で、マイナスはクローズ側に0.4度閉じているという意味です。 この数値はプロでも 0° ではありませんで、+でもーでも良いから毎ストローク同じ数字になることが望ましいそうです。

5年間でテンポがちょっと速くなっていたところだけが、過去の数値と変わっていた部分です。 以前は2.2くらいでしたので、これはちょっと早過ぎのような気も。
デジタルパットに慣れて、あまり目で視認しなくてもよくなったので早くなったのか、もしくは (こっちの方が怪しいと睨んでますが) ドライバーのスイングのテンポを短くしたことでパターもテンポが短くなったの“かも”しれません。
(そうだとすると、自分的には軽く衝撃かも。)


さて、そして下2つが以前のiPINGには出なかった (と記憶してます) データです。

Lie Angle (ライ角) は18.3° となっています。 インパクト時の鉛直に対しての数値なので、パターのライ角でいうところでは 71.7° になります。
上の写真には出ていませんが、セットアップ時のライ角も記録されていまして、そちらは 17.1° となっていました。 72.9° 相当ですね。

最後に Shaft Lean というのはシャフトの傾きで、インパクト時で -0.3°、これはハンドファースト方向にわずか 0.3° 傾いてますよ、という意味です。
同様に、セットアップ時の傾きも記録されていまして、私は -2.4° でした。
まぁ、これはほぼ垂直と言ってもいい範囲ではないでしょうか。


私のパターのスペックは、ロフト4°、ライ角71°、シャフト長(パター長)が35インチとなっています。
大体ストロークに合っているんじゃないでしょうか。
データを取る度に、例えば実際のグリーンでストロークしたりですとか、出てくるデータは若干違ってきますので、おおよその部分で合っていれば大丈夫だろうと考えます。

ヘッドのウエイトも変更して少し重くしていますが、それ以上に利いているカウンター・ウエイトが入っていますので私には先代同様とても使いやすいパターです。(^^)



このアプリは本当にすぐれものです。

例えば測定にはまっすぐのラインを打つように推奨されていますけれど、敢えてグリーンのフックラインの部分でデータを取りますと、以前「ダウンヒル・スライダー」という記事に書きました、「subconcious (潜在意識) が足りない読みを補おうとして勝手にパターヘッドをオープンにしてインパクトする」なんていう様子が数字に出て来ます。
本人は真っ直ぐ打っているつもりなのに勝手にフェースが開くんです。 これはもちろん結果にとっては良い方に出る動きです。


iPhone 6 以降用のクレードルが販売されていないところが玉に瑕なのですが (PINGのHPを見ましたら売っていました! 以前のようにゴルフショップには出回っていないのですが)道具屋さんのブログでクレードルの代替品を自作でDIYする方法が紹介されています。

是非お試しになってみてください。(^^)


しかしPINGでクレードルを販売しなくなったのはもったいないですねー。


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追記 (3/08/2016) :  追加データを今度はエースパターで採りました。

                iPINGをエースパターでデータ採り直し



3/02/2016

アンサー (PING Anser) 型 パターの芯について考察


ホンダ・クラシックのアダム・スコット、長尺パター問題を完全に克服してましたですね。
3日目の15番パー3で自身このホール2度めとなるクワドループル・ボギーを打ったにも関わらず、4日間のアンダーを全部フロント9で稼ぐ逃げ切り優勝。
「クワドループル打っても優勝」はミケルソン以来7年振りだそうです。
2位のガルシアも使うクロウ・グリップが人気になりそうな予感しますね。

個人的には、アーノルド・パーマーの孫のサム・ソーンダースくんのプレーぶりがTVで少し見られて良かったです。(^^)
リンク先に出てくるニクラスの孫の方は、バッファロー・ビルズに居ます。 二人とも楽しみです。


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先日話題にしましたEdel Putter、日本でもかなり話題になっていて既に試打してみたり愛用されているゴルファーの方々もいらっしゃるようです。
(お友達の道具屋さんのお話によりますと、フィッティングした上で「おまいさんのストロークには合わないから買わないほうが良いですぜ。」なんて診断が下ることもあるそうです。)


トルク・バランスのパター、シャフトで支えるとトゥが上にアップした状態でバランスするヘッドのパターということで、今までに経験をしたことがなくて非常に興味を持っているわけなのですが、
(ただし私の場合はパターフェースを開いて閉じるストロング・アーク型のストロークであると iPINGで診断されてしまいましたので、やはり売ってもらえないかもしれません。)


お友達のyamacchiさんのところで「パターの芯ってなんだろう?」というお話になりまして。
パターヘッドの重心というわけではなくって、ボールを打つべき「芯」。


通常は、ボールでもってパターヘッドをコンコンってやると、一番ヘッドがブレたり振動があったりしなくてボールの弾きがいいのに振動しないところが見つかります、ってことで、パターヘッド上部にサイトラインが入っている場所だったり (中には違うのもあるそうですが) します。

こんな感じ。 ↓



明らかにシャフトやグリップを含めたパター全体の重心って訳ではありませんし、パターヘッド単体の重心って訳でもなさそうです。

そもそもこの見つけ方自体、左手で持ってパターを支えているのはシャフトのネックに近い方だったりします。 こんなんで意味があるのでしょうか?

本来は、ちゃんとグリップして、構えて、ストロークした時のインパクトの位置にパターを浮かせた状態で、パターヘッドを別の人にボールか小さなハンマーか何かでコンコンってやってもらうべきなのでしょうけど、この方法でも大体外れていない近い場所がわかるよ、ってことなんじゃないかと思ったりします。


分からないなりに考えまして、パターをクリップで挟んで文字通り吊ってみました。
ドア裏の洋服掛けのフックに。

画像をクリックで拡大します。


これも本当は、グリップで握る中のポイントとなる点、B2型の私の場合で言いますと左手の薬指の辺りになろうかと思いますが、そこを糸で巻いて吊るともっと良かったかもしれませんが、まぁ誤差範囲でしょう。

この場合は、ストロークする角度ではなくて、全くの重力に任せた状態になります。

そういう意味では、ライ角90度のセンターシャフトのパターがあれば一番トルクを抑えたパッティング・ストロークが出来るのでしょうけれども、ゴルフルールで禁止されております。


やってみまして、一番考えうる点 (というか線?) っていうのが、写真中に描き入れました鉛直の黄色い線の位置です。
グリップする位置辺りから重力に真っ直ぐ引きますと、ちょうどスイートスポットのところを通ります。

ズームインした写真を貼ってみますね。

画像をクリックで拡大します。


黄色い方の線が鉛直の線で、水色の方はシャフト中心上に真っ直ぐ引いた線です。

シャフト軸の延長線上の部分でボールを打つと一番シャフト周りのトルクが無さそうにも一見思えますがCAMERONのCの辺りは上記動画のテストでは手に振動が来ます。シャフトまでブルブルって振動しますね。

グリップのおしり部分を糸で吊った状態でグルグル~っと回してみますと、どうやらパター全体は黄色い線を中心にぐるぐる回ります。当たり前といえば当たり前。


先日のEdel Putterの記事にありましたAxis1というパターの場合は、シャフトがこの黄色い線と重なるように、つまり黄色線水色線が一致するように作られています。
シャフト周りのトルクをゼロにしてある訳です。

その上で、少しだけトゥ側を軽くして、トゥアップの状態でバランスするようにしてあって、ストロークする時に常に自分に対してトゥがまっ直ぐ向こうを向くようにっていう設計です。


Edel パターの方も、おそらくAxis1と同じ思想で、黄色線水色線、それとパターのシャフトが一致するように設計されているのだろうと思います。

でも、シャフトのネック形状が9種類用意されている時点で、8つのシャフトは厳密には少しズレてきますわね。
まぁ、だいたい合ってるからストロークしやすい、ってところに行くんでしょうけれども。


なんか釈然とはしていませんけれども、パターの芯の意味はこんなところだったりしませんでしょうか?


本当は、重心深度ってのもありまして、パターを吊った時のお尻またはトゥ側から見たシャフトの鉛直に対する傾きもありますよね。 ブレード型パターの場合は殆ど誤差範囲ですが、デカいヘッドの重心の深いパターはたくさん売られています。
鉛直の (黄色い) 線上に芯があると仮定しますと、ああいうやつは、本来の芯よりずーっと左の方 (カップ寄り方向) で打っちゃう、って格好になるのでしょうか?
ボールがフェースと接触する点より芯が後方にあって押すのでさらに転がりが良くなるとか?


さらにさらに、私のこのパターにはトゥ側とヒール側に25gずつの錘がセットされているわけですが、トゥ側だけ抜いてスイートスポットを探ってみました。

ほとんど変わりませんが、約1mm弱程度ヒール側にズレたような気がするけど定かではない程度。 25ḡ → 0ḡ の極端な変化ですが、実際のプレーにはほぼ影響無さそう。

そもそもトゥ側とヒール側に錘を入れてありますのは、スイートスポットを拡げオフセンターヒットの時の許容度を上げようという意図が主旨なわけで、必ずしも二つが同じ重量である必要は無さそうだな、との結論に思い至りました。

重心距離が短いドライバーを好み、腕も自然のロールをせざるを得ないB2タイプの私ですので、ヒール側を 25g → 30gと重くし、トゥ側を 25g → 18g の錘に変更し軽くして、30g-18gのアンバランスコンビにして、しばらくの間プレーしてみることにしました。

ショートパットでよく引っ掛けるとかの悩みは特にありませんのですが、それでも仮に左にズレてしまった時にもしトゥ側の錘が重いということは、...慣性の力でもってズレを増長してしまう傾向はありそうだ、と思ったためです。
例えるなら、ドライバーのトゥ側に鉛を貼った状態のような感じと想像しました。
私は開いて閉じる動きをするストロークですので、ちょっとしたことでズレる可能性は大きいです。それならトゥ側を少し軽くして操作性を良くした方が良さそうに思いました。

ドライバーと同様、シャフトからの重心距離がほんの少し短い方が、操作性が良さそうなクラブとしてのイメージが出るような気がます。
私の場合は、パターはアイアンの延長線上のストロークで打つイメージです。


アンバランスコンビでプレーした具合がもし感覚的にでも分かってきましたら、またご報告しようかと思います。



2/29/2016

今年の「The Bear Trap」での出来事いくつか


ホンダ・クラッシックが行われたPGA National Resort & SpaのThe Champion courseには、The Bear Trapという、オーガスタのアーメン・コーナーみたいなのがありますが、ここでPGAのトッププロたちが池ぽちゃをして苦労するのを観られるのはある意味すごく楽しいです。

優勝したアダム・スコットでさえ3日目に15番でクワドループル・ボギーを打っていますからねー。
ここの難しさたるや。
(アダム・スコットはベアートラップの15-17番のキャリアでのスコアが+23、その他のホールが-17で、40打違うのだそうです。)

PGA National の The Bear Trapの特設ページ



出来ることなら一度いつかプレーしてみたいコースですねー。
憧れます。


今年の犠牲者の一人、ルーキーのスマイリー・カウフマン。
記事になってしまいました。



TVでばっちり映ってしまっていますが、ギリギリのところで風に押されて池ぽちゃになってしまったところで、7番アイアンでしょうか?8番でしょうか?太もものところでクラブをポキンと。

Smylie Kaufman

名前(本名) がスマイリー (Smylie) なのが余計に可笑しいです。 (普段はホントにスマイリーそう。)



で、そのスマイリーと最終日同組でラウンドしていたシェーン・ロウリーがこちらのショットです。

Shane Lowry

TVではっきり、"You f***ing idiot!" って言うのが聞こえてしまっています。
少なくとも、自分に対しての罵りではあるのですが、TVに映っていてこれはまずいです。
このプレイヤーはアイルランド人ですね。



The Brar TrapをGoogle Mapで確認してみますと、こんな感じです。

画像をクリックで拡大します。


PGA National Resort のサイトにコース図があります。

画像をクリックでサイトにリンクしています。


いかにもフロリダの湿地帯に作りました、って言う感じのコースですね。
至る所ウォーターハザードだらけ。

でも、もしティータイムが取れるものなら行ってみたいなー。



2/26/2016

「4スタンス理論」を活かしたいのですが・・・。


フロリダのホンダ・クラシック、例のPXGの新兵器 (コードネーム DARKNESS) が持ち込まれている気配らしいですよ。

女子のホンダLPGA in タイには、ジェリーナ・ピラーがテスト用に持ち込んでいるというのは確かな情報のようです。

画像をクリックでリンク元に。


マツヤマとイワタも出場しているようですね!


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私が気が付かない間に、日本ではこの4スタンス理論はすでにゴルフ業界では常識になっているような感じですね。

マーク金井さんなど、ブログ界隈を拝見していてもよく見かけます。

横田真一プロがこの理論に傾倒して研鑽をして、2006年のシード落ちのどん底から2010年に久々の優勝を飾るまでになり、本やDVDも出ているとは。
全然存じませんでした。
(ひょっとして私 遅すぎて今はもう流行ってなかったりしますか?)

私はあまりスイング理論的なものには頓着ないゴルファーでして、レッスンを受けたこともありませんし、気の向くままにボールを打って30年も過ぎてしまいました。
( ↑ だからなかなか上手くならないのよね。)


こちらの、一般社団法人「レッシュ・プロジェクト」の代表でいらっしゃいます廣戸聡一さんという方が提唱なさっているREASH理論をなす体の動き・働きに関する特性を整理した理論の一部、ということのようです。



どれどれ、ということで、いくつか検索くして出てくるサイトや動画などを丹念に見てみまして、実践をしまして、自分のタイプというのを調べてみましたところ、日本のゴルファーには一番多いらしいB2タイプだということが判りました。

こちらは本の一部でしょうか?希望が丘でレッスンをなさ
っているゴルフセンターのサイトからリンクいたしました。


それで、「で、タイプが分かったらどうすればいいんだろ?」ってことでさらに色々検索してみるわけです。

そして、なにやら2012年頃のアメブロのブログらしいのですが、こちら ↓ の記事を見まして、正直たまげました。



ちょっと長いですが引用をいたします。
自分で思い当たった部分に黄色を付けました。

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 グリップの握り方
 
左手はパームで斜めに握る。ほぼロングサムで、左手親指は少し右にづらす
右手は右から握り、両親指が交差するイメージです。

 アドレスの手順

B2のクロスタイプは右手でクラブを持ち、ボールを中心にして、曲線を描くようにアドレスに入る特徴があります
又右軸のため右から左へと足を広げます。
真っ直ぐ立った状態から両膝を前に出して曲げ、骨盤を足首に近づける感じで縮めます。(骨盤と足首が常に1本の線上にあるように)
しっかり土踏まづに圧力のかかった状態となり、そこから前傾します。
クロスタイプは並行にこだわる必要が無く、反ってクローズやオープンに構えた方が気持ちが良いという特徴があります。
 
 左下がりのアドレス

両手でクラブを持ち両足を揃えた状態で、ボールにヘッドをあわせます。
このとき(右足)(右股関節)(首の付け根)が垂直に、並ぶように立つ
そして頭の位置がなるべく動かないように、左足、右足の順でスタンスを広げます。
これで(右軸)(鉛直)というB2のアドレスが完成します。
必ず右のお尻にはりを感じ,そのはりが抜けないようにスイングします。
そうしないとダブリやすくなります。


 左足上がりのアドレス

順序は下がりと同じです。右軸のB2は上がりのほうが得意です。

 トップの位置

4スタンス理論では1般的なトップ、バックスイングで上がりきった場所をトップといいません。
B2タイプは右手が右股関節の高さまで降りたポジションがトップの位置で
4スタンスのうち1番低い位置になります
A2B1A1,B2の順番です。
バックスイングから切り返すときはクラブヘッドが円を描くように切り替えします。
  
 インパクト

スイング軸が右足にあるタイプなので、インパクトまでの動きを重視
B2タイプは打っておしまいでなく、インサイドからクラブを下ろして
インパクトを迎えたらそのままクラブを押し込んでいきます

 フオローの大きさ

スイングの前準備(グリップ、アドレス)と同じくらい大事なのは目指すべきスイングの全体像、フィニツシュを知ることです。
スイングブレーンは真円でなく楕円形です
右足を軸にするB2はバックスイングはゆったり大きくなるけれどフィニッシュはコンパクトに収まり、頭が後ろに残って、逆C型になるが右ひざは折れ、曲がるのが自然です。
B2のフィルミケルソンのように、クラブが体に巻きついた後、振りもどすような動きも多く見られます。
  
 リストターン

B2
リストターンは手首の動きだけでは語れません。
手前にある肘や肩と連動した動きで考えなくてはなりません。
B2タイプは肩が基点になるので、肩の付け根を軸として、
腕と手がローリングしていくような動きになります。
このようにリストターンと呼ばれる動きは実はアームターンというべきもので、手首だけで動きを捉えるのではなく腕全体で捉える必要があります。
このアームターンの動きは意識して行うべきか基本的にはタイプにあったグリップ、、アドレス、体幹部の動きをしておれば自然に発生するものですから、意識して動かすものでありません。
力が効率よく伝わる本物のインパクトを作るためには(ボールを体の真ん中で捕らえること)こそが絶対条件です。
コアインパクトの法則です。

 重心の集まるポイント

体全体の重心位置はB2タイプは土踏まずのかかとよりにあります。
重心の集まるポイント(部位)は(首の付け根)と(骨盤)に重心が集まります。
スイングする場合この重心が集まる位置が前後、左右、高低にずれないよう安定させる必要があります。
これがずれてしまうと、脳が(体が安定しない)と判断してしまい
パーフオマンスよりも修正動作を優先させてしまうのです。
重心のポイントがずれると簡単には戻れません。
結局ずれたまま打つわけですが手が早く降りたり、腰が開いたりしてしまうわけです。
その為、手を使ったので手を使わないようにしようとか 腰を開かないようにしようとかしますが本当の原因は重心のポイントがずれてしまっているので、いつまでたっても悪い動きを直すことが出来ません。

 ブレスアイ(胸の目) 

首の付け根(前の胸側)がブレスアイで常にボールを見つめるようにしておく
B2タイプは首の付け根と左右の股関節の3角形を出来るだけ
崩れないようにしておくことです。

 肘を絞る 

B2タイプは肘や膝を止めてしまうと上手く動けません。
フリーにしておく。もしB2タイプのプロが固定感を求めるのは(わきの下)か(そけい部、足の付け根の内側)
B2のジャンボ尾崎は左腕を外旋させてから、上腕をわきのうえに乗せる動きをするのは左脇の締まる感じを求めているものだと思われます。
両脇をがっちり固めるのでなく、、どちらか片方の脇に軽くタオルを
挟んで締める感覚がいいでしょう

 体は回すものでない

B2タイプはクロスタイプで、正面から見たとき、頭がスタンスの真ん中に
あって体が反った状態になります。
更に膝が折れ曲がった状態でフィニッシュを迎えるのが自然です。
左肩と右腰の間を縮めるようにバックスイングし、右肩と左腰を縮めるようにダウンスイングします。
決して体を回転する意識を持ってはいけません。
実際には体幹部の交叉するラインを縮めたり、伸ばしたりするだけで胴体が回転しているように見えるだけです。
一昔前逆C型がよいとか1軸型が良いとかの論争がありましたが
逆C型  ジョニミラーA1 ジャックニクラウスB2 ワトソンB2
1軸型  タイガーウッドA2 カーチスストレンジA2
逆C型が1軸型にしょうとすれば体の負担が多くなり、故障の原因となります。

  上達を妨げる2大要因

1、ゴルフスイングを振り子スイングと考えること
2、いわゆるトップの型を気にすること
ゴルフスイングを振り子スイングと考え、いきなりいわゆるトップスイングらダウンスイングを開始した場合、体幹スイングが出来ずに手や腕だけのスイングとなり、パーフオマンスを発揮できません。基本的に体幹部が動かしやすい腕のポジションがタイプ別に決まっています。
B2タイプのトップ位置は右手が右股関節位置に下りてきたところにあります。
4タイプの中では1番低い位置になります。
トップ位置の1番高いタイプはA2でB1、A1,B2と順に低くなります。

  練習方法

プロが上手になりたかったら、アプローチの練習をしなさいというのはインパクトゾーンの動きやボールをコントロールする感覚を身に付ける意味もありますが更に(ここからなら打ちにいける)実際のトップポジションを確認するためにも、効果的な練習方法です。
そうやって、小さなスイングで、厚い打感というか、いい弾道の球が打てるようになれば、自然に(トップの位置)から打つという感覚が身についてくるはずです。
尚アプローチの距離感のだし方はバックスイングの大きさでなく同じバックスイングの位置から、スイングスピードの強弱やインパクトの強弱で、本能的に距離感を出している。
B1の横田プロはヘッドの開と強弱で距離感を出しています。

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これらの点を踏まえまして、先日自分でアップロードしましたスイングの動画を観察してみますと・・・

2/21/2016
こっちは最近のスイングでDRも少し短くなってます。


8/02/2008
こっちのスイングは8年前。バックスイングも大きめで右から回す打球です。


・ いつもコースで打つのと同じように打ちたいという理由で練習場でも1球1球打つ度にボールの後方から目標を見てそこから歩いて行ってアドレスするのですけど、確かに右手でクラブを持ち、円弧を描くようにしてボールに近づいてアドレスしていますね。

・ 足のスタンスは一応ストレートにセットしますが、実はオープンでもクローズでもさほど気にしていません。どうせ打つ時に右足は微妙にズレるんです私の場合。

・ トップは低いんですよね。
  右脇を締めるようにしてからはまるで高く上がらなくなってしまいました。

・ そしてインパクトですが、確かに動画で見てもインサイドから下ろしてきて右腕でクラブを押し込んでいっています。

・ 私は体が硬いのでクラブが巻き付きはしませんが、振り戻す動きは間違いなく起きていますね。
   フィニッシュはコンパクトで、そして振り戻しています。

・ リストはターンするのではなく腕ごとロールする動きになっている実感は自分でもあります。

・ タイガーや遼くんのように右膝が伸びてフィニッシュすることはまずありません。
   右膝は確かに曲げた状態でフィニッシュしますし、右肩が左腰に近づく動きでダウンスイングからインパクトそしてフォロースルーに向かいますので、ともすると右足は浮きながら、体の捻れの反動で体の後方に滑る動きをします。


7点ほど挙げてみましたが、なんか凄い合点がいきました。

私はスイング理論的なことを研究する姿勢なくやって来まして、「あまりスイング理論的なものには頓着ないゴルファーでして、気の向くままにボールを打って30年も過ぎてしまいました。」と先程も書いたのですが、

ということは逆に言いますと体の動きたい動きに任せるようにして来ましたので、むしろかえって B2タイプの傾向がモロに出る、という格好になっているのかと思います。


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今回、このエントリーをアップするに際して新しく「ゴルフスイング理論」カテゴリーを新設しました。 (今まで記事が一個もなかったのね。(^^;)



2/23/2016

バーディー、イーグル、そしてエース (パット0)


これはすごい話です。

こちら。↓ 

PGA PRO GOES BIRDIE-EAGLE-ACE IN CONSECUTIVE HOLES


リンクを読んで頂ければ話は終わってしまうのですが、かいつまんで何が起きたか説明を。

カリフォルニア州フレズノ市のサニーサイド・カントリークラブのディレクターをやっていらっしゃる75歳のPGAのプロの方なのですが、地元フレズノのムニシパル(市民コース)のエアーウエイGCという短いパー69のゴルフ場で、ものすごい快挙をやってのけました。

こちらがそのスコアカードなのですが、

画像をクリックで元サイトにリンクしてます。

記事の日付は今日ですが、スコアカードは先週ですね。


5番ホールのパー3、130yのグリーンを外しそこからまずはチップイン・バーディー。

続く6番ホールはこれまた短い319yのパー4の2打目、残り121yを9番アイアンで直接カップインしてイーグル。

そして続く7番ホールの短いパー3、120yをまたまた9番アイアンで打ってなんとホールイン・ワンを達成。

この間、当然ではありますがパット数0 (ゼロ)。


こちらの写真のお方が、当のスティーブ・メンチネーヤさんです。

画像をクリックで元サイトにリンクしてます。


友人のPGAのプロ3人と一緒にラウンドしていたそうです。

この方、北カリフォルニアでは「ゴルフのゴッドファーザー」として知られているそうでして (フレズノって北カリフォルニアか?ど真ん中のような・・・)、キャリアでホール・イン・ワンの達成はなんと11回目!!
昨年5月に75歳になってからだけでも2つ目だそうなんです。

うはー。

ツアープロにも難しいとされるエージシュートとかも楽勝でバンバン達成なさっていることでしょう。


いかな短い箱庭的コースとはいえ、そして長年プロをやっていらっしゃるとはいえ、ちょっと凄すぎますね。


グーグルマップでコースの方を確認してみましょう。

画像をクリックで拡大します。


私の方で、ホール番号を白抜きで、5、6、7と入れておきました。
なんか池もないですし、フラットですし、距離も短いですし、易しそうなコースではありますが、・・・でもねぇ!

6番のイーグルを放り込んだ時点で友達とビール飲みながらワイワイ言って次のホールへ行ったそうなんですが、そこからホールイン・ワンしちゃうとは!


なんか、楽しそうでいいなぁ、スティーブさん。(^^)



「俺この9番アイアンをさ、ブロンズで型とって・・・ぐらい思ったんだよ。
 で、2-3日後に打ちっぱなしに練習行ったら最初に打ったボールが ど右にシャンクさ。(笑)」




2/21/2016

ゴルフスイング-17 (Taylormade SLDR 430 TP Driver)


ノーザントラスト・オープン、このところ復活した様子のベテランのKJチョイの頑張りが印象的でした。


ジャスティン・レナードが3日目の1番ホールで見せたこの2パットも印象的でした。
パー5を2オンしてますから、バーディーです。

動画はPGA.comのものです。


ロサンゼルスで行われているということで、とてもタフなKIKUYU芝のプレーとかに注目して見ました。
PGAのトッププロやマツヤマでも逆目の小さいチップでクラブ取られてダフってショートしたりしているのが印象的でした。

最終日16番ではPXG勢ライアン・ムーアのホールインワンもありましたねー。


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約2年半スランプに見舞われ、特にドライバーが左右に散ってまるでコースにはまらなくなってしまったため、思い切ってスイング改造を試みました。約半年ちょっと前ぐらいからでしょうか。 
それで、道具も変えることになりまして。

2013年3月に肘を故障する前までは、全部右から左に曲がるボールでプレーしていました。
それなりに計算できてそれはそれで良かったのです。
そのため、コンポジット材料で出来ていて重心距離が28-29㎜と非常に短い設計になっているキャラウエイのFT-3という2003年に出たドライバーをつい昨年(2015年)途中までずーっと使っていました。

といいますか、他の最新ドライバーですとフックした時の曲がりが大きくなりすぎてコントロールできなかったのです。

しかし故障後のスランプで、この際FT-3を打っても左右に飛び散ってどうにもならないという状態に陥りまして、それならいっそ道具もスイングも変えてみよう、という取り組みをいたしまして、約6か月経過しました。

ようやくDRのスランプ脱出ができたかなという感触です。


現在の愛用ドライバーはこちらです。
少し小ぶりのヘッドが落ち着きます。 重心距離はやはり短めの方が大きく変えなくて済むからでしょうか。

画像をクリックで拡大します。


どれくらい小ぶりかといいますと、同じSLDRの 460ccと比べた写真がありましたのでリンクして貼っておきます。

画像をクリックでリンク元へ。


シャロー設計の460ccは、右側のSLDR 460 よりも大きく見えるものもありますよね。
この後2015年に出ましたTaylormaeのM1も、上から構えて見た感じは若干大きいです。


Taylormadeのサイトの写真もリンクしておきます。

2014年に出たモデルですので比較的安価に手に入りますし、ブライソン・ディシャンボウがこのSLDR 430を使っていました。(それを知ったのは入手しました後からなのですが。)
画像をクリックでTaylormadegolf.comにリンクしています。


私はネックのアジャスターを2ポイント「Lower」の方にセットしていまして、ロフトが9.5度相当にしています。(低い弾道がすきなんですよね。)


シャフトはフジクラのモトーレ TP 6.3 の S 67 というシャフトです。

画像をクリックで拡大します。


トルクが 2.7 で、非常にトルクが小さいシャフトです。
飛距離には有利ではないかも入れませんが、曲がりにくいので頼りになります。

その他のスペックはこちらです。 (Sは65gの様です。)
画像をクリックでTaylormadegolf.comにリンクしています。


スイング改造ですが具体的には、スイングのタイミングをホンの少し短くしましてトップで溜めないイメージにしました。

それと以前は、両手のグリップを雑巾を絞るようにクロスさせるイメージでストレスを掛けてドロー回転のボールを打っていましたが、スイングのタイミングを変えたことで両手が喧嘩をしなくなりまして、グリップが楽になりました。

球筋もまっすぐ系統に変わりまして、むしろフェード気味の時にも良いボールが出るようになり、左右への散らばり幅がぐっと狭まったように思います。


2/18/2016

Edel Putter (イーデル・パター) と Axis1 Putter (パターヘッドのトルクってなんだろう?)


2つ前のエントリーで「ブライソン・ディシャンボウ」をご紹介いたしましたが、お友達のPro230さんからアイアンのヘッドはどこのものだろう?ってコメントを頂きました。

これが実は Edel Golf という元ミニ・ツアーでプレーしていたデイビッド・エデルさんという方が作ったメーカーのものでして、すごいんです。
独特のソール設計で細部にこだわり、精密に切削加工した後に手作業で仕上げ、しかも個人個人にカスタムフィットされます。
でも一番の特徴は、全部のクラブのヘッドの重心がアイアンフェースの真ん中に作られている点です。

全部のアイアンを同じ長さにして組んであるブライソン・ディシャンボウは全部のアイアンを同じに打とうとしているのですから、重心位置がフローしていない方が良い訳ですね。


ウエッジも、斬新なハイバウンスのソールの削りが独特なクラブが出ています。

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そのエデル・ゴルフが出しているパターがこれまたものすごく興味深いのです。

こちらがそのエデル・パターです。

画像をクリックでエデル・パターのサイトにリンクしてます。


ラインナップの中の E-1 Torque Balanced Platinum Armor Finish Mallet というモデルですが、ヘッド形状は3種類あります。

ものすごい軽量化したような見た目の印象を受けますが、ヘッドの重量配分をしているのですよね。(ヘッド単体の重量は345gだそうですので、気持ち軽い程度で普通の重さです。)
このパターをヘッドを出す形でテーブルの上に置きますと、トゥが上を向く状態でバランスするそうです。

ご存知の通り、通常のパターはテーブルに置いてバランスさせますと、トゥがL字では真下を向き、ピン型ですと45度ぐらい下向き、そしてセンターシャフトなどのフェース・バランス設計のパターはトゥは真横向いてパター・フェースが真上を向くようになってますよね。

このエデル・パターは、わずかにトゥアップした状態でバランスしますので、グリップを持たないぐらい緩く持ってゆらゆらさせるとパター自体がトゥアップした状態になろうとするってことで、ストローク中のヘッドの動きが安定する、って言うことなんだそうなのです。 ・・・けど、打ったことがないので実感として分かりません。


私としては、45度位のやつがアイアン感覚で一番自然に振れると言いますか、ストローク出来るような気もしているのですが・・・。

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以前から私はトゥ・アップ・バランス (とでも言うのでしょうか?) のパターに興味を持っておりまして、2008年12月のデビューらしいAxis 1 パターに関するエントリーをこのブログにも書いています。
(2010年の8月にポストした記事です。)


(画像をクリックしますとAxis 1 のサイトに飛びます。)


このパターはこのものすごい奇妙な形状が受け入れられにくいかとは思うのですが、真上から見ますとそんなに違和感はないかもしれません。

あれからまた、少しヘッド形状のバリエーションが増えているようです。

(画像をクリックしますとAxis 1 のサイトに飛びます。)


このAxis 1 の場合は、シャフトもセンターのフェース表面に位置する重心点を向いていて、そして基本的には重量配分も重心周りが一定になるようになっていまして、バランスした時にわずかにトゥが上を向いてバランスするように作られています。

ストロークの最中にヘッドの動きにトルクがかからないので安定する、0 (ゼロ)トルクが謳われています。

本当に試してみたいんですよねー。

私のストロークは、開いて閉じてが比較的大きい Strong ArcタイプなのでL字使えってPINGのアプリから指導されたってことが以前「続・iPING 試してみました」って記事で判明してまして、その割には(ゆるゆるグリップストロークのお陰かどうか)自分では、いわゆる“引掛け”とか“押し出し”のミスがそれほど気になったことはないのですが、何もしなくても安定するってことであれば良いですよねー。 特にヘッドが大きく動く長いパットの時に安定して動いてくれるとアドバンテージがありそうに思えます。

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さてそのエデル・パターですが、エデルさんのことですからヘッドの軸周りバランスだけが特徴ではありません。

幾つかの特徴を見ていってみますね。

画像をクリックでリンク元のEdelのサイトが開きます。


まずは左側に写っているグリップですが、少し太いんですけどテーパーがなくて真っ直ぐ、そしてなにより断面がまん丸で通常のパターグリップのような親指を乗せる上側の平らな面がありません。
ミシシッピ・ステート大で研究実験してもらったそうなのですが、平均で4インチも真っ直ぐ行く結果になったのだそうです。

エデルさんご自身も、長らく上面がフラットないわゆるピストル型グリップでプレーしていたので半信半疑な気持ちもあったが、この丸いグリップで3ラウンドしたらそんな気持ちは消えてなくなったとおっしゃってます。



それから、シャフトが写真では切られていて中に見えているカウンター・ウエイトです。
エデルさんが言うには、カウンターウエイトは今年大きなトレンドになっているけれど両刃の剣な面があるんだ。すごく有効なんだけど、一方できちんとフィッティングしないとかえって良くないこともある。...のだそうです。
30g~120gで調整されて中にセットされるみたいです。


この写真には写っていませんが、パターヘッド上部に描かれるサイトラインもカスタムされます。
その人その人の構え方によって、1本だったり2本だったり、1・2本のコンビだったり2・1本のコンビだったり。


パターのシャフトもカスタムフィットされます。
個人個人に合わせて、オフセットの度合いを変えるんですね。
ライ角も含めてネックは9種類あるそうです。
グース側にオフセットになる人もいれば、ストレートネックが合うストロークの人もいれば、逆にウッドのように若干出っ歯側にオフセットになる人もいるようです。(ちょっとびっくり。)
画像をクリックでリンク元のEdelのサイトが開きます。


それと、ツールも写っていますがソールのヒール寄りにありますウエイトは治具で交換して変えることが出来るようになっています。
この部分は、カスタムフィッティング用というよりも、グリーンの速さによって変えられるようになっているもののようです。


そして、フェース面にありますPIXLインサート。
92個の球体が填め込まれていてオフセンター・ヒットに対してとても許容度が高いそうなんですが、これに関してはロジックがよく分かりません。


試してみたいのはやまやまなのですが、カスタムフィットするフィッターが全米に62人居るそうで、そこに行かないと触ってみるわけに行きませんねー。個人名のところが多くて・・・。
サンディエゴのGolf Galaxyっていうお店なら敷居は少し低いかもですが、フィッティングされたら買っちゃうよね・・・? $330〜$800ぐらいになるそうです。


Axis 1 パターも、エデル・パターも、試してみたいけど試す機会がなかなかないんですよねー。 
なんか良い方法ないでしょうか?


例えば軽いトゥ側に重心を外してヒットしてしまった時には、ヘッドがボールに押されて右に回ってしまい易かったりしないのでしょうか?

いまいち物理的に納得し難い感触があるんですけど、打ってみるとスイーッと真っすぐ行っちゃうんでしょうか?


デイビッド・エデルさん



2/14/2016

スーパー・ストローク with カウンター・コア (Super Stroke with Counter Core)


イワタ、すごかったですねー。ペブルビーチ・プロ・アマ・トーナメント。
フィル・ミケルソンと最終組でラウンドし、一歩も引かないゴルフで11番のバーディーvsボギーで一旦は逆転。16番のボギーがホントに痛かったですねー。

トーリーパインズでは中止になるほどの暴風雨 (と言ってもよろしいかと思います) の中で応援しましたので、(勝手に) とても嬉しく感じます。

結果的に終盤の4連続バーディーで躍り出た伏兵のヴォーン・テイラーがフィルを破るとは・・・。


ジョーダン・スピースはスタートダッシュにつまづき、最終日までエンジンがかからなかった感じでしょうか。最終日のプレーぶりは流石でしたね。

そのジョーダンで有名なスーパー・ストロークの話題です。


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いよいよ来ましたねー、カウンター・ウエイトの時代が!!(^^)
(...そうなの?!)


先月ポストしました「スコッティ・キャメロン "ニューポート" Black Mist Finish」の中にも書いておりますが、私のパターには2009年の1月から以降ずっと必殺の宇宙兵器(笑)、カウンター・ウエイトを装着されております。

具体的には、こちらの→ ツアー・ロック・プロ・ウエイト (カウンターウエイト 100g) を入れてあります。



そしてつい先ごろ、あのジョーダン・スピースも愛用しているパターグリップのスーパー・ストロークから、今季はほぼすべてのパターグリップの販売に際して、カウンター・コア・ウエイトをオプションとして購入できるようにしました。という発表がありました。

画像をクリックで写真の元記事にリンクしてます。


ゴルフショーで展示されているこの写真のように、即装着できる形での販促を行うっていうことなんですね。


カウンター・コアという商品自体の販売はすでに昨年辺りから行われていまして、目新しいものではありませんでした。
巷のゴルフショップならどこでも置いているくらいにポピュラーにみかけるようになって来ていました。

像をクリックでPGAのサイトにリンクしてます。


形も色もスッキリしていまして、基本的には50gに限定されていて、その代わりに非常に安価な$9.99でどこでも手に入る、っていうのは良い方法だな、って思っていたのですが、

人気を博してきているスーパー・ストローク・グリップとセット売りにして、より広めて販促していこうという意気込みが感じられます。


スーパー・ストロークのウエブサイトを見ますと、やはりカウンター・コアがトップ画面でフューチャーされ、どのグリップともセットになって並べてありますね。

スーパー・ストロークのサイトにありますジョーダン・スピースのページも見てみましょう。

像をクリックでSuper Strokeのサイトにリンクしてます。



ジョーダンが手にしているのは、Flatso 1.0 というモデルの様です。

像をクリックでSuper Strokeのサイトにリンクしてます。


ウエブサイトには契約プロがリストされていまして、

ジョーダン・スピースが Flatso 1.0
セルジオ・ガルシアが Ultra Slim 1.0
ジェイソン・ダフナーが Slim 3.0
ビクター・ドュビッソンも Slim 3.0

を使用していると書かれています。 スピース以外は、パター以外のクラブのグリップもスーパー・ストロークと契約しているようです。
(ジョーダン・スピースは今年からパター以外もスーパー・ストロークのS-Techにグリップを変更した模様です。 -> Jordan Spieth using SuperStroke S-Tech club grips (2/10/2016) )


PGAツアーの放送を見ていますと、フィル・ミケルソンをはじめ、マット・クーチャー、フレディ・カプルスなど、スーパー・ストロークのパター・グリップを使っているプレイヤーがもっともっとたくさんいるように思うのですけれど、特に用具契約せずに好んで使っているということなのでしょうかね?



時に日本では女子プロを中心にJOPグリップってのがトレンドになっているようですね。グリップの上端の平面部分に仰角が付けてあって、平面部分の延長線がパターの中心点(ヒッティング・ポイント) に向くようになっているのでストロークの際にねじれが生じない、というグリップです。(センターシャフトのパターは関係無いようです。)
開発元は、ギター・ピックの会社なんでしょうか?



スーパー・ストロークがカウンター・コアを装備して展開するという事自体は、約1年前のゴルフショーの時点でPGA.comでも記事になっていました。


像をクリックでPGAのサイトにリンクしてます。


これは主に、2016年シーズン以降パッティングの際のアンカーリングがルールで禁止になることに合わせて、一つのオプションとしてこのカウンター・コアを提案していたものでした。

元々の極太グリップに加えてカウンター・ウエイトを入れることにより、よりスムーズな、そしてリストを使わないストロークを実現するというコンセプトです。

特にショートパットの際に、スムーズなストロークの手助けとなり威力を発揮します。

誰が、という情報は出ていませんが、プロの間でもカウンター・コアを入れているプレイヤーが増えている様です。


一応ウエイトを入れないオプションも用意はされるようですが、基本的にはカウンター・コアが付いてくる、というこの販促は、市場に火をつける...というよりはむしろゴルファーの間でスタンダード化する、という自信の表れのように思えますですね。