先月、ラスベガスからの帰り途に憧れだったPrimm Valleyでゴルフをしたのですが、これが40mphはあろうかという強風でまるでゴルフになりませんでした。
それでも、スコアはつけませんでしたがせっかくですのでとりあえずプレーはしました。
まぐれバーディーが2個ほどあったり、8が2個もあったり、ダボ連発のゴルフでしたけど、それなりに楽しくはありました。
打ち降ろしの140yをハイブリッドの2番で打ったりとか、普段にない非日常的な感覚での楽しさではありますが、そんな中でカップにたまたま寄ってくれてもまぐれでしかありませんしね。 せっかくのトム・ファジオの素晴らしいコース設計は楽しむ実力がありませんでした。(^^;
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そこまででは無理にしろ、「風がかなり強い」とか「中程度の風」とかっていう条件下で、上手に楽しくラウンド出来るようになりたいなぁ、という欲求は常にあります。
バック9ですが、あらためてそこそこ風が吹いている中で練習ラウンドしまして、遠い昔にホームコースの先輩に教えてもらったことを思い出しましたのでメモしておこうかと思います。
私の日本に居た頃のホームは、山岳コースでアップダウンも大きく、海に近いために風も強く吹くことが多いコースでした。
その頃の影響でしょうか、私はいまでも常に基本的に低いボールでゴルフをしています。
テクニックで低く打つというほどの腕もなく、単にクラブのセッティングと普段からのスイングによってやや低めのボールが出ているだけなのですけれども。
山のコースでは、ちょっとした尾根の影響とか、ちょっとした谷の影響とか、自分が今立っている場所の周りの木の影響とか、コースで風の通り道になっている場所とかで、風向きは一概には分かりにくいケースも多いのですよね。
パー3のティーには、風が巻いてしまうような地形も少なくないように思います。
風の見極めにはまず、風向きをできるだけ正確に把握すること、風の強さを把握すること、の2点が基本だ、と教わりました。
当たり前に聞こえますが、案外テキトーに流しちゃっているんですよね、難しすぎて。
その上で、自分のショットが受ける影響を出来るだけ正確に予測すること。ってことなのですが、これも難しいんです。
「このホールでこのぐらいの風だとあの辺をこのくらいのクラブで普通に打って狙うといいよ。」って実地で教わったりしたことも何度かありまして、その都度「すげーなぁ。」と思っていました。
教わったことで一番印象に残っていて、その後のゴルフに一番役に立ったのは、スコアカードのコース図の利用です。
無いコースと有るコースがありますが、スコアカードの裏にコースの全体図が入れてあるコースの場合は便利です。
こんな感じ。 (これはサンクレメンテのコースのスコアカードです。)
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図に入れてあります赤線のような感じで矢印と数字で、風の向きと強さを記入しておきます。
ラウンドがスタートする前から書いとくと一番いいんですよね。 クラブハウスの周りのなるべく高い旗とか吹流しとかを見て。
クラブハウスがコースで一番高い位置に建っているコースがすごく多いです。
しかも旗のポールはすごく背が高いので。
コース上で風を見るときにも、芝を拾って上空に投げてみたり、指を湿らせて上に突き出して涼しくなる側を確認するとか、みなさんやると思います。 でもちょっと低いんですね。
なるべく高い木の先の揺れ方を見るとか、グリーン上のピンの旗の揺れ方をみるとかもしますが、イマイチどっちに流れているか左右は分かるけど前後が掴めない時も多かったりします。
もっと上空の雲の流れる方向を見るっていうのは全体像を掴む上ですごく良いのですけど、例えばカリフォルニアですと雲も無い時が多いんですよね。
「上空の基本的な風向き・強さを図に描き込んで意識しておくとすごく良い。」って教わったのですけれど、これは本当でした。
基本的な大きな風を把握しておいて、ラウンド中に (上に書いたような方法で) 感じた風をこれに照合して、随時確認していくのです。
(時間帯で向きや強さが変わって来ているようなら、修正を入れます。 水色の線のような感じで。)
そういう風に、全体の風と照合しながら各ホールの風を確認していきますと、ものすごく確信して風を認識して行けるような気になってくるんです。
加えまして、地形を認識するともっと良いです。
例えばサンクレメンテ・ムニの場合ですと、Googleマップで確認しますとこんな感じになっています。
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スコアカードの図は、東北東を上にして描いてありますね。 東側には山の丘陵地があって、海(太平洋)は西側 (西南西) に広がっています。
日中~午後は、西から海風が上がって来ている時が多いみたいな感じですね。
15番ホールの辺りはコースで一番高くなっていて、木よりも高い位置で風の影響受けやすいのですが、風向きは見えやすいんですね。
しかし13番14番の辺りでは東から北の山の丘陵地の影響もあって風は巻きやすくてホール自体も斜面になってますし方向がジャッジしにくいみたいな感じです。
凪の前後で風向きが変わると思いますけど、ゴルフできる時間帯は大体安定して西から海風でしょうか。
この辺りでサンタ・アナ・ウインドって言われる強風(フェーン現象みたいなのの一環っぽいやつ)が吹くときはゴルフになんないぐらいの風でもうお手上げなのですけれど、でも、普段の海風が多少強めに吹いている程度であれば対処していけるようにしたいものです。(^^)
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以前ご紹介しました、私が使っているゴルフGPSのiPhoneのアプリですが、普段はこんな感じで、木やバンカー、池などのハザードまでの距離や、一番広い落とし所はどこかとか、グリーンまでの距離などを見て使うのですが、
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実はこの画面から人差し指と親指で抓むようにして縮尺を上げていってズームアウトしますと、コースの全体像が見られます。
こんな感じ。
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まだ 6番ホールに緑の虫ピンが立ってますね。
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事前にGoogleマップをコピーして持っていかなくても、その場で確認できちゃうんですよね。
これはけっこう便利だと思ったりしてます。
各ホールが独立して見えるだけのGPSよりも、風や傾斜をコース全体で感じるためのとても良いツールになると思うのです。(^^)
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もうひとつ、風に関しての ものすごく 有用な情報のリンクを載せておきます。
私がいつもお世話になっています、「パット・エイミング教本」の細貝さんから教わった風に関するシミュレーション結果の考察が、目からうろこの内容なのです。
細貝さんのウエブサイト、『パットの「お悩み」解決広場』に詳しく記載されています。
このサイトの、ゴルフよもやま話というコーナーのコラムの一つに、「ゴルフボール弾道シミュレーター」という題名のものがありまして、ここにお宝が書かれています。
(ちょっと見つけにくいかも知れませんので、直リンクを入れちゃいました。 細貝さんすみません。 そういうことでみなさん、見に行かれる場合には、サイトのいろいろなところに書かれております別なお宝にも目を通してみることをオススメします。 )
風は一般的には息継ぎしたりしますので一筋縄で行かないのが難点ですが、もし風が常に一定に吹いてくれたら、という前提で計算された細貝さんのシミュレーターの実験結果を頭に入れておきますと、比較的 風に強いプレイヤーになれること請け合いです。
もちろん計算はプロのショットを基準でのシミュレーションでありますため、スライス回転のボールやフック回転のボールを打てば もっと酷い結果が出てしまうのは、また別のお話です。(^^;
アゲンストでの飛距離の減少は思っていたよりも大きい。それに比べるとフォローで増加する飛距離は意外にもかなり少ない。横風により左右に流される幅はフォローで増加する距離と同程度か、むしろ少ない場合が多い。とか、
無風では106ヤード飛ぶ女子プロのPWが、風速10mの風の中だと、向い風で27ヤード短くなり、真横には13ヤード流されるのが、追い風の場合には、なんとわずか6ヤードしか長くならない!とか、
意外にも、200ヤード飛ばすFウッドのショットでも100ヤードそこそこのPWのショットでも、ほとんど同じ「流れ幅」となる!とか、
風によりボールが影響される距離は、飛距離には無関係で、そのプレーヤーの打球の到達高度に比例する
驚愕の (・・・でもどれも納得!の) 計算結果が山ほど記述されています。
是非、リンク先の細貝さんのサイトをご覧になって、ご参考にしていただきたいと思います。
マジですごいです。(^^)