4/03/2025

パットに向かう際のマインドセット(パッティングのメンタル面) / 富士小山ゴルフクラブ

先日、お友達の「シングルへのゴルフ備忘録」のさすらいさんとコメント欄でパッティングに関してやり取りをしていて、自分でもメモしておこうと思ったことがありました。

当ブログはもともとパッティング技術向上のために始めまして、パッティング・カテゴリーの記事が100以上ありますが、そのほとんどは技術的的な面でのやり方や工夫、物理的な原理などの記事になっています。

今回はパッティングに向かう際の気持ちの持ち方を整理しておこう、と思いました。


私の場合は、 

1.SP: ワンクラブ以内 
2.ショートMP: ワンクラブ~ワンピン 
3.ロングMP:ワンピン~32'(約10m) 
4.LP:32フィート以上 

ぐらいを目安に、これから向かうパットを分類しています。

求める結果に対する期待値の違いを整理して認識しておくと、不必要にがっかりしたり全能感持ったりしたりの浮き沈みを避けることができますし、冷静にゴルフのゲームプランをホール毎に締めくくることができると思っています。

上記の分類は単純に距離で分けておりますが、もちろん傾斜やアンジュレーション、グリーンの速さ、読みにくさ、コースの立地、芝の種類などでも条件は変わってきます。たとえ50㎝程度でもものすごく難しいラインもあります。
上記の分類は大体の目安です。


具体的には、これから行うパット別に「気持ちの持ち方」を分類しています。

1.SPは90%入れるマインドセット 
2.ショートMPは最大限入れに行くトライをするマインドセット 
3.ロングMPは確実に2パットに納めるマインドセット 
4.LPは3パットをしないように「寄せ」るマインドセット 

ということで、パッティングに臨む際の心がけを分けています。 


これが何の役に立つかといいますと、パッティングのルーティンに入る前の、準備段階にそれぞれ違いが出てきます。
以前 ルーティンとリチュアルの記事を書きましたが、それより前のラインを読んだりする準備段階の部分に違いが出てきます。

1.SPでは、「90%入れる」ことを考えていまして、そのための最重要項目は、「インパクト時のパターヘッドの向き」です。
ストロークはグラグラしていても構いませんし、横のすごく切れるラインでない限りストロークの強さもあまり気にする必要がありません。
(そういう意味でいうと、良く曲がるラインではたとえば2フィートしかなかったとしても、ショートMPの括りの方に分類を変更します。)

そして可能な限りゆるゆるのグリップ感。揺るがないスタンス。


2.ショートMPでは、「最大限入れに行くトライをする」ことを考えていまして、そのための最重要項目は、「グリーン読みとしての、左右のブレイクの度合い、カップの入り口、カップインする軌道のイメージ、そして自分のパットのスピード、落ち着いたスムーズなストローク」に注意を払います。
若干クローズドのなることが多いですが、動きの出ないスタンス。

グリーンのスピードの距離感と曲がりの読みの両方が合致してこそカップインする、といういわゆるダイレクトにその日のスコアを左右するパッティングが、このショートMPの領域で最も重要です。
その日のラウンドの出来の良し悪しは、すべてここに詰まっているといっても過言ではありません。(次がグリーン周りのチッピングの出来で、その次がドライバーの安定性です。)


3.ロングMPでは、「確実に2パットに納める」ことを考えていまして、そのための最重要項目は、「1に距離感、2に距離感、3,4,がなくて5も距離感」です。
グリーンを読む際に、カップの後ろからやボールの後ろから読む以上に、ラインの横から上り下りを読むことが重要なパットです。
左右には50㎝以上も外れることはそうそうありませんが、前後の縦距離では2m、3m、時には4、5mもオーバーしたりショートしてしまうことも珍しくはありません。

この領域のパットに臨む際に有用なのは、「カップに対して一番低い方向に行き、姿勢を低くしてグリーンの一番低い方向からグリーン全体をカップを中心にして見渡してみる」ことです。ラインが一番よくみえてイメージを作ることができます。

運が良ければ入ることもありますが、5%程度ですから気にすることはありません。
セカンドパットに残る距離をできるだけ短くタップインに距離につけること、残すならできれば上りを残すことを念頭に、ジャストタッチの距離感で打っていくのがこのパットです。


4.LPでは、3パットをしないように「寄せ」に徹します。
そのための最重要項目は、「ラグパット」です。直径2-3mぐらいのパラソルをイメージし、だいたいその下に収まればいいな、くらいの気持ちであまり自分にプレッシャーをかけずにチッピングか転がしのアプローチを寄せる意識でロングパットを打てばよいと個人的には思っています。
我々アベレージプレイヤーのほとんどは、ロングパットを猛練習できる環境にはいませんので。

この距離になりますと、真っ平らで何フィート打つのにどのくらいのストロークが必要かということよりも、むしろ、グリーン上の起伏をボールがどういう軌道で転がっていくか、そして位置のエネルギーとして、ボールの位置とカップの位置のどちらがどのくらい標高が高いのか、ということを把握してイメージして打つことの方が全然大切です。
グリーンのスピードだってラウンドで毎回違います。

この辺りは本当に、グリーン周りからの転がしに近いイマジネーションが必要になります。
ただしパターですから、スピン量とか打ち方とか諸々は考える必要がありません。
昨今PGAツアーでも採用率が上がっていて、以前からSPには強みを発揮するだろうことが想像に難くない、いわゆるトルクバランスのパターを採用しないのは、ひとえにロングパットを打つ時に感触が湧かないからなんです。
フェースバランスのパターも感覚が湧きません。

PING Anser型のパターですと、PWウエッジの転がしと同じような感覚で打っていくことができます。
(個人的な感想です。)


以上のような大まかな区分をベースに、ダウンヒルスライダーとか、横のラインとかの特殊な対処・狙い方の必要な場面も出てきます。


また、私は16フィートを基準の距離にしていまして、例えば15フィート打てば丁度よい場面とかになりますと、距離は精度良く気にせずに決め打てるのでラインに集中することができてカップインする確率が上がるように思います。
得意距離としては28フィートとか32フィートもあります。
そういうとき、結構長いのが入っちゃうかもなー、って思いながら打ちます。笑


ーーー


富士小山ゴルフクラブをラウンドいたしました。

コンペで忙しくて写真と動画をほんの少ししか撮りませんでしたので、コースのウエブサイトの写真を貼っておきます。







非常にきれいなコースです。
紹介がないとなかなか予約が取れないのだそうです。





全体的にフェアウエーは広めでした。OB杭はほとんどのホールで気になりません。
アップダウンもあって、距離もありますし、良いコースでした。
特にグリーンが読みにくくて、下りが恐ろしく速くて、なかなか大変なコースでした。



しかも今回は、静岡シニアアマチュアの優勝経験者、静岡でもトップアマの方と同じ組でのラウンドでした。

この方↓


飛距離も出ますし、とても気さくな方で、ご一緒させていただいてありがたかったです。


スコアカードです。
この日のラウンドは、インコースからアウトコースへ。


コンペの第1組でのスタート。
出だしが池越えのパー3で160y、右に逸れて出て行ったボールは大きくドローで戻ってくる前に木の枝に叩き落されて、みなさんが見守る中での池ポチャからのスタートでした。笑

前半はパットが全く入らなくてスコアに苦戦しました。
パッティングは調子悪くないし、読みもそんなには外れていないのですが、惜しいところで全然入らず。カップの縁に止まること4回。

14番ではFW真ん中右寄りにあった木を避けてスライスで回り込むショットを打ったら、まともに幹に当たって真後ろに戻ってきました。
やっぱりああいう時は得意な方の右から回すショットを選ぶべきですねー。


後半の2番ホールは、バンカーからHRしまして反対側のバンカーに。ダボ。

といった感じのスコアでした。


ーーー


3/27/2025

高嶺の森ゴルフクラブでパター打ち転がしのチッピングを練習

この頃はどんどん暖かくなってきましたねー。

シーズン到来という感じがしてきました。(まだグリーン周りの芝の状態は難しいですけど)


富士山はかなり雪をかぶっていますが、下界は暖かいです。
もう半袖でゴルフができます。 ← 私の場合は、真冬でもちょっと太陽が出てたら半袖でやってますけどね。


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...というわけで今回は、ライの状態がぺたぺたでボールを上げられないほど悪いライから打つ練習を、チッピングエリアに行って工夫してみました。

こちらがホームコースのチッピングエリアです。


フロントに行って、練習場使わせてくださーい!って伝えて名前を書いたら、あとは自由に使わせていただけます。
ほんとこの日なんかは、ラウンドする予定も全く入っていませんでした。

この写真の日は前日というか当日の朝にも雨が降りましたので、悪ライを練習するにはもってこいの状態です。
写真からも十分に伝わるかと思います。

ここでいろいろな打ち方・構え方など試行錯誤してある程度ミスが出にくそうな打ち方を見つけるべくあれやこれやと試しまして、

...最終的に、ロングパット感覚で打つ転がし感覚でありながらある程度キャリーの出る、コースで有用っぽいアプローチをひとつ作りました。
LP-R (Long Putt Roller)と仮名を付けておきます。

3本ともキャリーの距離はほとんど変わらず13-14歩前後でした。
(その後の転がりには等間隔くらいで差がありますが、グリーンのようには短く刈っていませんので、あくまでも雰囲気で想像する感じになってしまいます。)


それを今度は、翌日に練習場の1階に行きまして、その打ち方で練習をしました。


動画は、54°、58°、そして50°の順に打っています。
こうしてみますと、キャリーにはどれも差がありません。
練習場ですのでキャリー後の転がりが分かりませんが、弾道から見てそれぞれの転がる量には差がある模様でした。


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ここまで来たら、今度は実際にグリーンへ向かってアプローチして転がしてみたいですね。


...ということで、偶然にもとても良い機会を得られまして、練習をしてきました。


というショートコースです。

コースのウエブサイトの写真

2,512y Par 56 ですから、まぁまぁの長さがあるホールが多くてショートコースとしては規模が大きいです。



こちらが145yの打ち上げになっている1番ホールです。


必要数のクラブを入れて担ぎで回ります。
目土袋も借りました。

私はパターを含めて9本入れまして、回ってみた後に思いましたが、もう1本入れたいです。もしくは間のクラブを間引くか。普通のショートコースはクラブ3-4本で回れてしまうところもありますが、ここはもうちょっといろいろな距離を打てます。


こちらは169yの4番ホール、アゲンストで175y見当で打ちました。


このホールは左右の幅が狭いうえに、グリーン前が川越になっていまして、なかなかに厳しいホールでした。


こちらが175yの7番ホールです。
このホールは広かったのですが、アゲンストでちょっと4Uでは届かないかなー、という距離でしたのでティーアップを高めにして強振しました。笑


富士山を背にグリーン方向は、こんなに良い景色になっています。↓


で、さらに良いのが、この日は近くで教習を受けていた娘の仮免試験を待っている間の練習で一人だったのと、前後に全く人がいなかった上に、このホールで前を回っていた3人4人のグループの人たちに追いついてしまったので時間つぶしが必要でした。 

私がスタートしたのは午前11時前くらいで、皆さんは朝から来ていてひと波が終わり、私が30分ほど離れた最後尾だった模様です。
後ろから来る組は、私のさらに(おそらく)60分程度後ろでした。(私がこの7番に来た時にようやく1番ホールに来たくらい。)


この好条件を利用しまして、このホールで転がしの練習をしました。
(コースの方には、前が詰まって後ろがいない状況で練習していただいて構いませんとの許可を得ています。)


この動画も、冒頭の動画と同じで 54°、58°、そして50°の順に打っています。
打ち方は全く同じですが、練習場のマットの上からの方がキャリーが出ました。ボールの反応が全然違います。

キャリーに関しては、3本ともそれほど変わらずに13-14歩程度のところにファーストバウンスして行きます。
そこからグリーン上を転がっていきますが、転がりの距離は各クラブで差が出ました。

動画に映っていますがボールはそれぞれ、20歩、24歩、28歩のところにありました。
何回打っても、ミスらない限り似たような距離感で転がってくれます。

そして動画で見えますようにグリーン手前がほんの軽い上りで、グリーン上はほとんど平らか受けているくらいの状況ですので、データ取りには持って来いでした。
この打ち方(LP-R)は結構コースで使えるアプローチになりそうです。


楽しく反復練習しながら、データを取りながら、動画など取りながらのラウンドをしまして、14番までで先も詰まっているし時間も来たので、ということで帰りました。


帰りには娘と二人で御殿場プレミアムアウトレットに立ち寄りました。
そこからの夕日の写真です。


富士山の上の方は雲に隠れています。
夕日がちょうど沈むタイミングです。


行った時間がちょうど良くて、なかなか良い練習ができた日でした。


3/17/2025

Diamana ZF40S ドライバー用のシャフト

ドライバー用のシャフトを購入しました。

DiamanaのZFというシリーズで、弾道が低く粘り系の中~元調子のシャフトです。


クリックでDiamana ZFのウエブサイトにリンクしてます

このウエブサイトの作りなかなかかっこイイですね。



帰国してから約2年弱、道具に関してはボール以外ではプレーに影響のないキャディバッグやヘッドカバーくらいしか購入していませんでしたが...

今回初、日本マーケット向けのクラブを購入です。


クラブには全く不満が無くて買うものがないと感じていましたが、実は1点だけ気になっていたことが。

私は今となってはヘッドスピード39m/s前後、ドライバーは200-240yぐらいで普通だと220yですから標準的な60代ゴルファーで、全くパワーヒッターではないのに、ドライバーはSIM2 Maxの 9°を 2ポイントLower側にセットして、ロフト7.5°で使用しています。

これはおかしい。困ってはないですけど、何かがおかしい。
(おそらくはスイングがダメなんだと思いますが、直す気はさらさらありません。)

ボールはドロー系なのでカットして高スピンで上げているスイングでもないですし、ティーアップも35mm程度と割と低めな方ですし、原因はよく分かりません。
アイアンショットは割と弾道低めのドロー系ですし。
多分ドライバーのシャフトが先調子でしなりのタイミングが合ってないのかもな、と推測しまして。


そこで考えたのが、シャフトを変えて今より少し回転数を減らせて弾道を抑えることはできないか?ということで、かれこれ1年くらいは探すでもなくゴルフパートナーさんへ行ったら中古のシャフトをいろいろ眺める、っていうことをしていました。

こちらに、店内に貼ってあるシャフトの特性を取りまとめたシャフトマトリックス表があります。
ゴルフパートナーさんのお店にはたいてい貼ってあります。


重さ以外では、硬さ(フレックス)とか、振動数とか、キックポイントが先/中/元調子とか、走り系とか粘り系とか、高弾道・中弾道・低弾道とか、けっこうファジーな特性データが多くて実際にはコースで打ってみないと分からない面があり過ぎてシャフト選びは本当に難しいですが、こういう表を作ってもらえるとある程度の参考になりますので、すごい便利です。


いつも3番ウッドを気に入ると、そのクラブに合わせてバッグの中身をラインナップしていく感じでクラブを揃えるのですが、現在の3Wは、SIM2 Maxでシャフトは米国版のVENTUS Blue 5Rです。

こちらの3W。↓

このシャフトが58.5gです。
ですから、ドライバーとしては、48-52g程度の重さのシャフトにしたいところです。
(現在使用中の Grafalloy ProLaunch Blue 45, Stiff-flexも、重さ48gです。)


上記のシャフトマトリックス表でいうと、右下の方のかたまりの中腹にVENTUS Blueがあります。(米国版ではなく、日本のリニューアルされた方のVENTUS Blueではありますが。)

そこから少し左下に行った方にDiamanaのZFシリーズがあります。
そしてこの ZFシリーズには4R、4S、4Xといった軽量シャフトの設定があるのです。

今回のDiamana™ ZF40 のStiffness - Sの重さが、50gです。
ちょうど良い感じ。


Golf Partnerさんの在庫を調べていただいたら、「ちょうど良いのが新潟店にありますよ!」ということで、即オーダーしていただきました。翌日には届きますね。


現エースより、1/4インチ(5-6mm)くらい短いのかな?

早速カチャカチャして打ってみましたら、時折出る高すぎる弾道が出ず、良い感じです。
あわよくば、ロフト9°のスタンダード設定にして打てるかなー、と思っていたのですが、依然として7.5°設定の方が良さそうではありました。
(この辺りはコースに持って行ってどういう反応か見ないとまだ分かりません。)

そうやって四の五の設定を変えつつ、元のシャフトと比べつつ、とっかえひっかえしていたら、ヘッドのボルトが経年劣化していたみたいで、ヘッドがぐらついたなー、と思ったら折れてしまいました。↓


これは取れません。
御殿場のGolf Partnerさんに駆け込み、店長さんに修理をお願いしました。

その時にお店のカウンター横に置いてあったSIM2 Max 9°のすごく程度の良いヘッドを見かけまして、即買いいたしました。
ついでにグリップもいつもの+4グリップに付け替えていただきました。


夕方に受け取りに行きまして持ち帰りました。
ん-、見た目的にもすごくいい!


シャフトは全体的にメタリックのダークグレーのカラーリングです。


ヘッドもすごく綺麗。


シャフトは(カチャカチャすると位置が変わりはしますが)、ロゴマークが視界に入らない下に行くいわゆる裏挿しをしてくださったようです。



結果的に、シャフトもヘッドもグリップも日本向け仕様のドライバーが出来上がりました。
初。

いやー、いいなぁこれ。
距離はともかく、出るボールが今までより低めの弾道で安定してくれると助かります。
(明日コースデビューしてみます!)

走り系ではなく粘り系のシャフトで、シャフトマトリックス表の中ではかなり低弾道の分類です。もしランが増えてくれたらボーナスです。
ProLaunch Blue のトルクが5.0でしたが、今回は5.6です。

いやー、良いシャフト紹介してもらえたなー。
シャフトマトリックス表の中で右下の方っていうのは本来はパワーヒッター用のシャフトが多いので、40g台のシャフトは設定自体がほとんど無いんですよね。

ZFシリーズには40ラインナップがあって良かったです。
後継のシャフトは、Diamana™ TB40シリーズになったそうで、40g台の設定があります。
(ただ、カラーリングは個人的には旧ZFシリーズの方が全然好みです。)

Diamana™ ZF40シリーズは旧型になりましたので、中古品は 44,000円の定価の1/3~1/4の値段で買えますから、その点もありがたいですね。