8/29/2021

飛距離の把握はキャリーで (バンカー越えなど) & 「ボーリング打法」

Mountain Meadows GC の13番ホール、213yのパー3 です。


このホール谷越えになっていて本当に難しいんですよね。
左から右へ斜めになっていますので、右打ちのゴルファーですと左は突き抜けて左のブッシュに突っ込んでしまいますし、右へフェードすると距離が足りなくて谷底に行きがちです。

微妙に向こうのグリーンの方が高い位置にあるように感じるのですが、ほぼレベルで同じ高さです。
この日もアゲンストの風が吹いていまして、ドライバーで打っていきました。

右のバンカーのちょい右に外して、ウエッジで上手いこと打って戻してきて 3歩のパーパットだったのですが、外れてボギーでした。


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最近特にコースをラウンドするときに気を付けていることでして、スコアの改善にかなり貢献してくれています。


例えばアイアンでの Approach Shots (何度か書いていますが英語でのアプローチ・ショットはグリーンに乗せようとして打つショットで、日本でいうミドルの2打目、ミスった後の3打目など全般を指します。) は特に「in between clubs」感ってのはミスを誘発しやすいんですけど (いわゆる番手間の距離って言われているやつです)、それについてはブログの初期に 2回くらいポストをしていまして「in between clubs」は基本的には「ない」って考えてプレーしています。

私のアイアンの飛距離は、各番手がだいたい 10y前後の刻みですので、その半分はたったの 5y、ほんのちょっと芯を外れたりスイングのブレで 5yどころか10y以上は簡単にブレますし、もっというとカップの奥とか手前 5yに付いてくれるなら間違いなくグリーン上ってことですから、全然問題ありません。

大きい側のクラブを選んで変な風にインパクトで緩めてミスショットしたり、小さい方側のクラブを選んで変に力を入れて左へひっかけるくらいなら、5y長いか 5y短い方か決めてその距離でしっかり打った方が全然結果が良いからです。
番手を選んで、打つショットのスイング幅を 3/4とか決めたら、「in between clubs」感はもう頭から消してスムーズなインパクトを心掛けるに限ります。
そうでなくても人間は煩悩で色んなこと考えてミスしますのでね。


それで、最近 Lakewoood GCのクラブチャンピオンの Markさんに教えてもらって練習しているセットアップがあるのですが、ボールからおおよそ 15yくらい先にスパットを見つけて、そこにセットアップしてスパットに向けて打っていく方法です。
 
ピンじゃなくてスパットだけを目標にして打ちますと、選んだクラブと打ち方に集中して余計なことをしないで打てる実感があります。
もちろんピン付近のグリーンの状況などは事前に見ておいて、狙ったエイミングのスポットに持っていくための方向をもとに、スパットを決めます。
で、スイングするときにはスパットに意識を集中して打ちます。
ちょうどボーリングのボールを投げるときのように。  =>『ボーリング打法』

今までは、2-3m先にスパットを見つけてそこに構え、目標方向を前傾姿勢のまま見てエイミングをしていましたが、構えるためにこそ 2-3m先のスパットは使えますが、構える、打つ、という段階では、ピンとかの目標物ではなく約 15y先のスパットを使う方法に変えたところです。
今後の成果を見ていきたいと思います。



もうひとつ、いま心掛けて取り組んでいるのは、できるだけ余裕目のクラブを選択して、コントロールショットを多用して打っていくマネージメントです。

フルショットも以前の目一杯のショットではなくて 10時半のテークバックくらいなイメージのフルショット。 一番安定して打てるスリークォーター(3/4)・ショットもできるだけ多用します。
大き目のクラブでコントロールショットを使いますけど、あくまでも3/4の距離をしっかり打つとかのコントロールで、その延長線上に、8割とか9割とかの距離をしっかり打ってみよう、とかの応用技術が来るんだと考えています。
(大き目のクラブをもって軽く打つとか、小さ目を持って捕まり目に強めに打っていくとか、私の経験からはあんまりいい結果につながらない自覚があります。)

これ、自分のためにメモして書いています。
コースに出ると、いろいろと変なことをやらかしています。

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そして題記の件ですが、クラブの飛距離は常に「キャリー」を考えるのが良いことに30年も経ってから気がつきました。(遅っ!)

近頃ようやくその部分をはっきりと意識して計測してプレーしていまして、例えば、「感じよく打てたのに手前のバンカーに捕まる」とかのケースはほぼ絶滅しました。(芯外して当たりが薄くなってショートしてバンカーとか、ダフってバンカーとかは別で、上手く打てたのにバンカーに捕まっちゃうやつの話をしています。)
もったいないんですよね。良いショットしたのにバンカーに捕まっちゃうの。

私もそうだったのですが、大体の人が自分のクラブのトータルの飛距離っていうのは意識にあって、ピンまでの残り距離でクラブ選択して打っていると思うんです。
今は、手前のバンカーの顎 (Lip) の頂点の距離を測定してそれをクリアできる「キャリーの距離」を打てるクラブを選択するようにしています。


完璧に感触よく打ったのにグリーン届かなくてバンカーに引っかかったりするのは、実は風で戻されたとか、感触は良かったけど芯外れてたとか、打つ場所の傾斜が把握しきれていなかったとか、っていう理由もありますが、実は意外と多いのが自分のクラブのキャリーの距離を把握していなくてトータル距離で旗だけみて打ってるっていう原因もかなりあると思われます。

しかもバンカーの顎はグリーン面よりちょっと高くなってる場合がすごく多いですし、グリーン自体もちょっと持ち上げてある場合が多いので、トータル距離だけで打つと本当によく捕まります。

考えてみますと、バンカー越えで際どいやつは大抵奥目のピンではなくて、手前から真ん中までにカップが切ってあるケースですので、おおよそですが、ピンの手前に8-10y、ピンの奥に20-25yぐらいのスペースがあります。もし奥にもバンカーがあったとしてもピンの後ろのグリーンにはスペースがあります。

ですので、ピンの奥5yぐらいを目安に、一番安全な距離を打とうとします。
そして、キャリーで確実にバンカーの顎をクリアする飛距離を優先します。
ちゃんと打てたとしたらカップを5yオーバーしますが、もし思ったより芝に食われたりしても結果的にカップに近づく方向ですし、場合によってはスピン量やグリーンの受け具合によっては大き目で狙ったはずが結果的にもっとカップに寄ってくれたりします。


で、こういうシチュエーションは、グリーン周りの100y以内でもっと重要でクリティカルになってきますので、まずはウエッジのキャリーをしっかりと把握することが肝要になってきます。


8/22/2021

Directed Force パター from L.A.B. Golf を触ってみました。

 Supertwilight timeのラウンド、最後は夕陽が沈んでサスペンデッドで終わります。


これは15番ホールですが、大体12番~16番くらいでまでプレーできるでしょうか。
とても良い練習ラウンドになります。


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以前、少し取り上げたことがありますが、Directed Force Putterを PGA Super Storeで見かけましたので、試し打ちしてみました。

こちらの記事です。 → 「PRESS GRIPS (プレス・グリップ)

これ、本当に触ってみたかったんですよねー。
 

私がグリップのみを購入した時点 (2016) では http://www.directedforce.com/ だったのですが、その後、買収になったのかどうか分かりませんが、L.A.B. Golf になった模様です。


L.A.B. Golf 


こちらのパター、フェース・バランスならぬ、ライ角バランスという機構を持ったパターです。

フェース・バランスのパターは、フェース面がバランスして重力に対して上を向くように出来ていますが、これをそのまま上下に動かした場合はフェースが安定して上を向いたままパターを動かせますが、
一方で、ボールを打つ角度で構えて動かした場合、パターのフェースは上空を向いているわけではなくカップ方向を向いているわけですから安定はしません。

このパターは、ボールを打つ角度で構えて動かした場合に、グリップをホールドしていなくてもパター自体がカップを向いた方向でバランスして動かせる(ストロークできる) ように設計されています。



この動画で使われている Revealer という治具でストロークした動画は非常に印象的です。


基本的には、Axis1 や Edel のパターと同様、ゼロトルクで設計されていまして、トゥアップの状態でバランスすることができるヘッドですが、このパターが違う点は、形状からも見て取れますようにパターヘッド後方の大きなバランスしている錘の部分です。


以前は、ゴルフ場で開かれるイベントでのフィッティングありきで、それ以外のお客さんには販売していない形式でした。

それで試してみるわけにいきませんでしたが、どうやら L.A.B. Golf になって事情が変わった模様で、店舗に標準の長さのパターが数本置かれていましたので、今回触ってみることができました。


今回あったのは、34インチと 33インチのものでした。


私が以前グリップのみを購入した、自然にハンドファーストになるように斜めに入るグリップには白線が入っていますね。↓


ちょっと見た目は、えっ?ってなるパターです。


このパターの神髄はその性能から言って、ロングパットやミドルレンジのパットではなく、ショートパットの確実性・直進性だと思います。

...ということで試してみました。

こういった人工芝でこそ、さらにその性能が発揮されるべきだと思います。


何球か実際にこの写真の距離をパッティングしてみましたが、なかなか悪くない、安定して打てる印象です。

私は PING Anserでのエイミング、見え方に慣れてしまっていて、他のパターですとカップに向けて構えるのがいま一つ合いにくい感じを受けることが多いのですが、このパターはショートパットの場合にはピシッと合わせて構えることもそう難しくなく感じました。


ストロークしてみても、あまり軸周りの回転ズレやそれ以外のストローク時のパターヘッドの波打ちとかを起こすことなくスムーズに打てる感覚が確かにありました。(あくまで個人の感想です。)


このパター、ショートパットの安定性ということでは、確かに優れているような感じを受けました。

さすが、Adam Scott がしばらくの間このパターを使用していただけのことはあります。




ただ、距離の長いラグパットの場合はどうか? とか、ミドルレンジのパットを決めるためには? とかを考えますと、このパターにそれほどのアドバンテージがあるとは思えませんでした。
ミドルレンジのパットであっても、エイミングが正確に出来てストロークがブレにくいというのはアドバンテージになると思いますが、距離のコントロールの面で相当時間の慣れが必要だと思います。

距離のコントロールは、ライン出しの4倍大切」ですので、たとえエイミングが正確に出来てストロークがブレにくくても、スピードの感覚が出しやすくないとカップインするラインには乗りません。


エースパターをこれに切り替える、ということにはあまりメリットがありませんが、ショートパットを苦手にしている方は、一度このパターを検討してみる価値はあるかも知れません。



8/15/2021

Edel WedgeとKIKUYU芝のリアクション検証動画

Marshall Canyon GCの 13番のティーインググラウンドです。
後半ですのでホールハンディキャップが「2」ですが、個人的にはこのコースで一番難しいホールだと思います。


中央やや左に小さく斜めって見えるフェアウエーに打っていきます。
この写真で見えている部分は左傾斜のマウンドになっていまして、"キャリーで" 210-220y出ると向こう側へ落とせますが手前側になってしまうと2オンが無理になってしまいます。

マウンドを越えてからは右へ緩くドッグレッグしましてグリーンまで緩い登りで右へ上がっていきます。青ティーからですと 430yありまして、なかなか 2オンするのが難しいパー4です。

ティーショットが今日一に上手く行った場合、マウンド左に転がって残りが 170y-200yぐらいの軽い登りのショットになりますが、すごく良いドライバーが打てて残りが180yとかでも、それでも 2オンはなかなか大変です。
写真でご覧の通り、ティーショットも写真の真ん中から右は木に阻まれてグリーンは狙えませんのでレイアップになりますし、難しいショットになります。

チャレンジしがいのある楽しく難しいパー4で、とても好きなホールです。(^^)


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前記事、前々記事の「Edel Golf のハイバウンス・ウエッジ、D-Grind Soleの 58°」を、「南カリフォルニアの古いコースに特有の激ムズのKIKUYA芝のライ」に持って行って使ってみた検証動画をいくつかと、元々愛用していました「TaylorMade Tour Preferred EF Wedges の58°」との比較も織り交ぜましてご紹介いたします。

私はグリーン周りのショートゲーム、特に 58°のウエッジはつい昨年まで 54°までしか使っていなかった事情もありまして、いろいろな技は使えません。
シンプルなチップショットのみですが、芝との関係性でウエッジのソールの削りの違いによるリアクションがうかがい知れると思いますので、ご参考にはなるかも知れません。


まずはチッピングエリアで 2本の 58°のウエッジを打ち比べた動画から。
これが普通のKIKUYU芝のファーストカットのラフでして、なかなかにバサバサして距離感も出しにくいし、出球も芝の抵抗で毎回高さが変わってしまうようなタフな芝です。
約 18yで、グリーン上が 8yぐらいのほぼ同じポジションで打ち比べています。




素振りの時点からしてもう、なかなか抵抗がありそうな芝でしょう? これでファーストカットですからかなり強い芝だと思います。(深いラフに行くと大変です。もしくは逆目。)
ボールをかき寄せてるときすでにモコモコして、スムーズに動いていませんですね。
打つ前に、ボールの頭をコンコンして軽く沈めたライにして打っています。

逆目ではありませんので、3球ともまぁまぁ 1クラブくらいに寄ってくれていますが、出球の高さは 1球目は低くてランが多め 3球目はやや高くてややスピン、みたいな感じになっています。


さて、この場所から Edelのウエッジ 58°を使ってみました。


先ほどの動画と見比べてもらいますと、こちらは意外にスポンっと抜けるような感じでボールが勢いよく高く出て、その分だけ距離も先ほどより少し出ている感じが見えるかと思います。
このライからの場合には、明らかにEdelのウエッジの方がお助けクラブになります。グリーンのエッジを確実にキャリーしてクリアする意味でも、こちらの方が良いと思います。


で、次の動画はコースでラウンド中に撮った動画ですが、懸案の逆目のライからですとこうなります。


ほんの 15yぐらいのチップショットですが、ザックリには本当に注意しなければなりません。それを嫌がっての歯で打ってのトップで大オーバーにも要注意です。

素振りはボールの深さまでクラブを入れていませんので芝を擦って抜けていますが、それでもズズズーっと抵抗受けているのが聞こえると思います。
で、実際に打ったストロークでは完全にクラブが逆目の芝に喰われて突っかかって止まってフォロースルーが出ていません。むしろクラブヘッドが戻ってきてます。
このショットはEdelのウエッジ 58°で打っていまして、それでもボールは前へ上がって飛んでくれています。
この場面でも、なかなかのお助けクラブになってくれるように思いました。



逆目のライからウエッジを無理やり打ちますと、あまりダウンブローに打ち込まないように、気を付けてボールにコンタクトしても、KIKUYU芝の逆目の場合はめちゃくちゃに抵抗を受けます。

写真を見ていただきましょう。
この写真は上の動画の位置よりも、短くカットされた花道ぐらいの感じの芝の写真ですが、芝目がはっきり見えています。


こちらがTaylormadeのウエッジ 58°で打った跡です。
完全に突っかかってしまっているのが見て取れますね。
フルスイングとかではない 10yキャリーぐらいのチップショットです。(たとえフルスイングでもKIKUYU芝は根が強いのでターフ(ディボット)が取れて飛んだりしません。)


一方、Edelのウエッジ 58°で打った跡は、こんな感じです。


それでもやっぱり突っかかってしまってはいますが、なんとかダメージを最小に、ある程度ボールは前に進めてくれたんだな、っていう様子が見て取れようかと思います。

これはかなりのお助けではないでしょうか。



ということで、次は別の日にチッピングエリアで撮りました動画で、また似たような感じのチッピングの比較ですが、抵抗の強いファーストカットのラフと、花道の短いカットの芝のライとの比較を、引き続き 2種類のウエッジで打ち比べました。
今回は、各5球ずつ続けて打っています。

1個目の動画はファーストカットのラフからで、トータルが 16y、グリーンの外の部分が 9yでグリーン上が 7yです。 ある程度 58°で上げないとファーストバウンスがグリーン面に届かない、っていう状況から。

ライはこんな感じです。


黄色いボールは、練習場のレンジボールです。 
2ピースらしいですが、スピンは若干少なめになります。(そもそもこのラフではどんなボールでもこのチッピングの打ち方ではそんなにスピン利きませんが。)

最初の 5球が TaylormadeのEFウエッジ 58°で、残りの 5球を Edelのウエッジ 58°で打っています。
先ほどと同様に、普段の EFウエッジではボールの高さが低かったり高かったりして出て行っています。方向も左右に散りがち。 一方 Edelのウエッジ 58°でも高さにバラツキは出ていますが、高さも出やすいですし、方向性もずいぶんマシになっている様子が見えます。

次のボールをかき寄せるにもポコポコしているライですから易しくありません。
1球を除いてなんとか 1クラブ以内ぐらいには寄ってくれている、といった感じです。


2個目の動画は花道の短いカットの芝のライからの動画です。トータルが 14y、グリーンの外の部分が 7yでグリーン上が 7yです。 上手く場所を選んで、さっきと全く同じ距離にすれば良かったのですが、まぁ根が適当なので。(^^;

ライはこんな感じです。


先ほど同様に、最初の 5球が TaylormadeのEFウエッジ 58°で、残りの 5球を Edelのウエッジ 58°で打っています。
こちらはライがフェアウエーのような花道の状態で、前の記事の芝の説明に書きましたようにもし逆目だったらかえって緊張してピッチリ打たないと厄介な目に遭うところですが、この動画では普通の打ちやすいライです。

このライからでは明らかにスムーズにソールが抜けてくれていまして、方向性も距離のコントロールも全然良い結果が出ています。
ただしこちらでは、 TaylormadeのEFウエッジ 58°の方が打ちやすい様子を見せています。
一方 Edelのウエッジ 58°では、ボールがソールに蹴りだされる感じでピュッと上がっていて、方向性も打った本人が「あれ?」っていう方向に少しブレて出て行っています。許容範囲内ではありますですが。上に打ちあがる分、距離のコントロールも出にくくなった感じ。

でも総合的には、どのボールも Up & Down (寄せワン) が決められる範囲ぐらいの一番遠いボールでも 4フィート以内ぐらいに付いてくれています。
どちらでも使える範囲ですが、このライではTaylormadeのEFウエッジ 58°の方が私には打ちやすいです。慣れの問題が大きいかとは思います。


8/09/2021

南カリフォルニアの古いコースに特有の激ムズのKIKUYA芝のライをご紹介します。

久しぶりにSan Dimas Canyon GCをプレーしてきました。



グリーン手前のフェアウエー中央にオークの木が立っています。
木の左下にあります赤いピンフラッグが見えますでしょうか?

日本には 2グリーンのコースが多くて、そのためもあってフェアウエー中央付近に木が生えているレイアウトはちょくちょくあるそうですが、米国のコースにはあんまりありません。
ここはちょっと珍しい例ということになります。


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さて、新しく Edel Golf のウエッジを導入した (←一つ前の記事) のは、『究極のゴルフ fromUSA』の Toshiさんから「このウエッジはバミューダのラフからも簡単に出せる。もうほぼチートでしょう、これ。」って聞いたから、...これは大の苦手のKIKUYU芝でも出てくれるかも?って思ったからなんです。

ちなみにラフの芝の違いとしては、Toshiさんが「日本のラフは簡単に打てちゃうから、今回のオリンピック (霞ヶ関カンツリー倶楽部)でも、PGAのプロが初日の最初の方でみんなチップショットの距離感をオーバーして打っていたでしょ?」「みんなすぐにアジャストして、そっからはもうボギー打たないからスコア伸びるよね。」っておっしゃっているくらいで、日本のラフとはちょっと違います。
ジョージアやフロリダのバミューダの粘っこいラフは格段に出にくいそうです。

で、、私の周辺コースに多くあるKIKUYU芝は、ジョージア州とか東海岸各地のバミューダ芝とも趣が違って、とにかくゴワゴワしたものすごく根っこの強い芝で、それこそ普段慣れていないPGAのツアープロがトーナメントでザックリやる場面がちょくちょく見られるくらいには厄介です。


KIKUYU芝
https://en.wikipedia.org/wiki/Pennisetum_clandestinum


東アフリカの原産だそうです。
伸びるのが早くてアグレッシブな性質があり、オーストラリアやニュージーランド、南アフリカや南カリフォルニアで多く見られる、って書いてありますね。

南カリフォルニアの有名なコースですと、今年 全米オープンが開催されたトーリーパインズとか、今年Genesis Openが行われた (過去にはメジャーも開催されてます) リビエラ・カントリークラブとかも、このKIKUYU芝のコースです。

南カリフォルニアのコースは、市民コース、パブリックコース、プライベート・コースに至るまで、KIKUYU芝のフェアウエーとラフ、ポアナ芝のグリーン、っていう組み合わせのコースがとても多いです。 古からあるコースは特にこの組み合わせがほとんどです。


いくつか写真を撮ってきました。
ゴワゴワっとした、厄介な感じが上手く伝わると良いのですが。


なんといっても、この海老腹のような硬い硬い根っこが特徴です。



横に伸びていて、とても強いです。
こういう、緑色じゃない部分が露出している場所を探して写真撮りました。
硬そうなイメージが湧きますでしょうか?

ということで、ライの方に。


まずは典型的なファーストカットのラフのボール。


強い芝の葉っぱに支えられて、ボールがむしろ浮いちゃう感じがします。見た目では。
この写真見ても、ボールもくっきり見えてますし、浮いてる感じに見えますですか?

しかしながらこの写真の状態は、実はボールが下半分埋まってます。
ものすごくしっかり打たないと、「バフッ」ってなって、クラブが食われて飛距離が大幅に落ちます。
半分トップ気味ぐらいにボールに直接コンタクトを心掛けて打ち、ボールがフェースを離れた後クラブが食われてもいい、ぐらいな感じで打っていけば大丈夫な、厄介度40%ぐらいなライです。(個人的な感覚の評価です。)
見た目で侮れません。


(KIKUYU芝でも、フェアウエー上のボールを打つ状態は一応打ちやすいです。厄介度10%ぐらいです。)


そしてこちらが、やや深めなラフのライ。


このライは、ボールの深さのジャッジさえしっかりできていれば、見た目ほどの恐怖感は必要ありません。バミューダでこの深さですとネックにまとわりついてクラブは回るしどこ飛ぶか分かんないかと思いますが、KIKUYUではこれはショートアイアン以下でしっかり打てば大丈夫です。(ただししっかり振るので10yとかの短い距離は無理ですし、スピンも全然かかりません。)
ボールの深さのジャッジっていうのは、つまり足が沈んで地面の高さに立てていれさえすればボールにはコンタクトしてくれると思います。厄介度50%


そして、多くのKIKUYUに不慣れなゴルファーが陥るザックリの罠、簡単そうに見えてものすごく厄介なライがこちらです。


ボールは完全に浮いているように見えます。
多いのが、グリーン周りの花道などの、ショートカットのタイトなライです。
花道だし、大体転がせばいいぐらいなグリーン周りのライでサンドウエッジを持った日には、必ずソールのバンスが自分の見えないところで思いっきり引っ掛かって、ザクーッ!!ってなって、1yも飛びません。
芝の葉っぱが本当に強いので、この写真のように芝目が逆目になっていますと、ピッチングとか8番アイアンで転がそうとしても引っ掛かります。しかも芝の密度が濃い。
ものすごく厄介です。 厄介度90%

グリーンに近ければ、逆にパターで転がす分には芝の上を滑るように転がってくれます。葉っぱが硬いので。
4y以内でスプリンクラーヘッドが途中にあったりしなければ、間違いなくパターを推奨いたします。
大概グリーンにほど近くて、10-15yぐらいのライなので、振り幅が小さいということも災いします。クラブが全く抜けてくれません。

これがしかし打つ方向が順目もしくは横目の芝目であれば、ほとんど問題を感じずに普通に厄介度10%ぐらいでチップショットできると思います。


そしてこちらの、やや長めのカットの逆目のライ。



これも厄介です。
ボールは浮いているように見えるのですが、運悪くカップに向かって逆目に置かれてしまった場合には、もうザックリ覚悟で打っていくしかありません。
ただ救いは、ひとつ前のライと違って、20-30yあるケースが多いことです。
振り幅が少し稼げますので、もう少ししっかりと打つことができます。 厄介度80%

グリーンのすぐ近くでPGAのツアープロが思いっきりフェースを開いて大きなスイングでちょろっとボールを上げて打っている場面も見ました。
強く振ることができれば、クラブヘッドが抜けてくれますからね。



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こちらに参考のために厄介度90%の花道とかの逆目のライで、ウエッジをなるべく打ち込まないように表面を払うように擦ってストロークして芝目がどうなるか試してみた写真を上げておきます。


後で考えたら、写真撮る時に余計なところにボールを置く必要はなかったのですが。
ボールの右真後ろ、ボールの左上の方、ボールの左下の矢印が差しているあたり、3か所に跡がついています。
クラブが逆目に当たって、芝がモコっと抵抗した跡です。

こんな打ち方でボールを打った日には、1yも行かないか、もしくは弾いてトップしてグリーンの向こうっ側までカッツーンと大オーバーです。

写真みたいに、別の人が打ってモコっと持ち上がった芝がボールの真後ろにあったりしたら、もう冷や汗ものです。

本当に悪夢の様に厄介なライです。
そんな風に見えないと思いますが、トーナメントでPGAのツアープロでさえやらかしている場面をいくつも見ましたので、間違いなく厄介です。


今年の全米オープンは久しぶりにトーリー・パインズで開催されましたのでそういう場面が見られるのが楽しみでした。
トーリー・パインズでは毎年ファーマーズ・インシュランス・オープンが開かれていますが、あれはいつも1月の開催で、芝がまだ時期的に強くないんですよね。
でも、全米オープンが行われた 7月ともなると、KIKUYUの本領が発揮されます。

フィル・ミケルソンや、金メダルを獲ったザンダー・シャフリーなんかは南カリフォルニアのゴルフ場に慣れていますからそういう場面は見られませんでしたが、パトリック・リードがグリーン横わずか 5yからザックーって1yしか行かないのやったり、ディシャンボウもラフからシャキーンってシャンク気味にボールが出ちゃったりしていました。


で、まぁそういうことで、こういうKIKUYU芝でEdel Golfのハイバウンスウエッジでソールに溝まで掘られているウエッジはいったいどういうパフォーマンスをするのか?っていうのが、私の興味です。(^^)


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検証した動画を貼った記事をアップロードしました。
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8/03/2021

Edel Golf のハイバウンス・ウエッジ、Digger Grind Sole 58°ロフト


こちらは Upland Hills CC、10番ホールの脇で撮った写真です。


いかにも南カリフォルニアのコース、って感じます。

ここは元々が距離の短いコースで、C. C. の名の通り大昔はプライベート・コースだったのですが、ずいぶん前からパブリック・コースになってます。10番と18番ホールを宅地用に売却してコースの延命を図ったため、さらに短いコースになってしまいました。

Cucamonga Peakの山頂を望む立地にあって、でもコースはほとんど平坦で、歩きのラウンドにはちょうど良いコースです。


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58°のウエッジ、バウンスが強烈なハイバウンスで 25° もある Edel Golf の Digger-Grind ソールのモデルを、「究極のレッスン」の Toshiさんと 3284Pから『もうチートってくらい簡単』『ものすごく良い!』ってことで絶賛のご推奨があったので、まずは旧モデルを購入してみました。

ちなみに 3284プロは気に入り過ぎて代理店契約を結ぶ運びになった模様です。
ご購入の際は是非とも 3284プロのYouTubeかインスタグラムからコンタクトしてプレースタイルに合うウエッジを見繕ってもらうことをお勧めいたします。




こちらの写真が、私の購入したD-Grindのハイバウンスが見えるように撮った写真です。


リーディングエッジよりもソール中央付近がはるかに高くなっているのが見えるかと思います。バンス角にして25度くらいあるらしいです。


私はカリフォルニア州におりますので、こちらの中古品を入手いたしました。


刻印は元のオーナーのお名前でしょうかね?

とても良い状態で売られていました。


ソールやヘッドの背面には多少の擦過跡などありますが、フェースのグルーヴ溝はまるで新品のような状態です。

まぁ使えばすぐに傷は付いてきますが。


シャフトは私も好きな KBSの Wedgeフレックスが挿さったものです。


ソールには、独特の溝が形成されています。


この形状が Digger-Grind と名付けられたものだそうです。

Toshiさんによると、粘いバミューダのラフからでも簡単に打ててオートマチックに出せちゃうそうです。
バンカーなんかも、なんにも工夫しなくても普通に打てば出る。っていうことでした。


そんなの聞いちゃったら、大の苦手の KIKUYA芝の逆目のライに持って行って試してみない手はないじゃないですか。

見た目があんまり好みじゃなくて今まで手を出しませんでしたが、そういう話なら!ってことで入手。

早速ショップに持って行って、ロフト角 58度とライ角 64度 (←標準値です。) をチェックしてもらって、結果微調整。ステンレスですが、少々ならアジャスト可能な素材と聞いていましたので。


Toshiさんがインスタライブで試しに使ってみていらしたのが、やはり旧モデルのこれと同じモデルのウエッジでしたので、新型のものでなくても大丈夫と思います。


C-Grind、T-Grind、V-Grind、そしてこの D-Grind の 4種類です。
3284プロは、V-Grind がお勧めだそうです。


コースに持って行っていろいろと試せましたら、またご報告いたしますので!