2/18/2025

ゴルフで一番難しいショット? by リー・トレビノ (The hardest shot in golf?)

こちらのGolf.comの記事、少し意外に思いました。

『ゴルフで一番難しいショットは? リー・トレビノが取り上げたショットは意外なものかもしれません。』という記事です。↓



中身を読んでみますと、林の中から脱出するショットだそうです。

横か少し斜めに低く打って出すだけのショットですが、案外に難しい、という解説でした。

まずライが悪い中でしっかりと打たなければならない。
打ち損じて、手前側のラフに捕まって次打を打つのに十分な良い位置まで届かない、とか、あるいは逆に打ち過ぎてしまってフェアウエーの反対側のラフまで行ってしまう、もしくは反対側の林に入ってしまう、なんていうことも起きてしまいかねません。
そしてグリーンを狙うショットでもありませんし、気合も入りにくい。
あまり練習する機会も少ないので、距離感のコントロールが難しい。
などなどの理由で、一番難しいショットの一つなんだよ、とのことです。

賭けゴルフがベースで育った、徹底したフェード打ちのトレビノのことですから、「横のフックラインの2フィートのパットが一番難しい」とか言うんじゃないかなー、って思いながら開きましたので、私には意外でした。


確かに、悪いライから木と木の間を低く打って脱出し、フェアウエーの思った位置にちゃんと止めるっていう練習をやっているゴルファーは多くはないかも知れません。


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ということで早速練習を。

私は8番アイアンを持っていくことが多いです。


このショットでは、だいたい60yぐらいのキャリーを想定して打っています。
3階席から打ち下ろしていますので、70yのちょい手前まで飛んでいます。
弾道も少し高く見えてしまいますが、打ち下ろしているから弾道線が下がっていくので高さが出ているように錯覚しますが、胸の高さを超えないくらいの低いショットです。

ボール位置は、右足のずっと右の方です。
草擦りをしてボールへのコンタクト位置を確認しています。
そのボール位置からで方向性を出しませんと、木と木の間は抜けませんから、狙っている方向にボールが出てくれることが大切なポイントになる練習です。

このショットはでも本当、やっておかないとコースでいきなりやるにはハードル高いショットかも知れません。
ライが悪い想定もしておかないとですね。
横に出すだけなのに、スイートスポット近くで打てないこと、ままありそうです。


前の打席が空いていましたので、普段あまり撮れないアングルからも撮ってみました。


同じショットです。
こうやってみると、すごい着こんでいますね。この日も気温は 1°C程度でしたので。

手前に自動ティーアップの別のボールがあって画面で右寄りに映っていますのですが、打つボールは画面で左寄りのマットの上に置いているボールです。

ボールをかなり右に置いている位置が確認できました。
左肩からシャフトまで1本になっているイメージで、ボール位置からすれば当然ですがハンドファーストになります。

体重は基本的に左足体重ですが、膝とか足でリズムをとっています。
リストのコックも内観としては全く考えておりません。

このショットを練習して、方向性と距離のコントロールをある程度身につけておけば、林に打ち込んでもあわてずに対処できるかもしれません。


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さて、ラウンドの方は若干暖かくなってきた中、またまた秦野の東京カントリークラブへ行ってきました。


小高くなっている場所(新東名のトンネル造っている上)にゴルフ場がありますので、富士山が良く見渡せます。
御殿場のコースに比べれば小さいですが、神奈川県内のコースの中では絶景ではないでしょうか。

前回は南コースから東のOUTでしたが、今回は東のINコースから南コースでした。

そういう訳で前回ラウンドできなかった東のINコースを中心にラウンドの簡素化記録です。

東京カントリークラブは、アップダウンは激しいのですが、ティーショットを打つところはなかなかに広いです。


東10番はこんな感じです。スタートが10時でしたのでさほど寒くなく半袖でイケました。


このホールはグリーンの右手前14歩にパーオンしたのですが、カップの手前に尾根があってカクンと左へ曲がって流れてしまい、3歩も残ってしまいました。縦距離は悪くなかったのですがラインをちゃんと読めていなくて左へ大きく3歩も。セカンドパットが惜しくもカップに蹴られて外れて3パットのスタート。練習グリーンで1時間以上遊んで練習していたのですけどねー。

こういうのを減らす取り組みの記事を書いたばかりだというのに...

11番はグリーンを手前に外して寄せきれずボギー、12番は長いパー3を乗せて2パットでパー。
私は180-210y前後あるパー3は好きです。必ず乗る訳ではありませんが、慣れてる感はあります。基本的には乗せるというより安全な側、寄せやすい場所に打っていくのですけれど。


東13番のティー横からの富士山を撮りました。


眼下に見えているグリーンは18番でしょうか?
ものすごい上りで辿り着くグリーンです。
この13番はグリーンを溢したのですが、寄せてワンパット。


良い流れかと思いきや、14番をダボってしまいました。
距離の長いパー4で、セカンドショットが届かないことは織り込み済みでしたが、38yの寄せが冬芝で若干ダフリ気味に入ってしまいショートして12歩手前。これをちょっと入れに行く気持ちがでてしまいまして(今回は読み違えというより、強く打ってしまいました)、6フィート(約1.8m)もオーバー。返しは下りの6フィートで弱いと曲がるラインで合わせに行って曲がって外すというパットで入らず3パット。


15番は苦手なフェード系の景色のホールのティーショットで、左端にティーアップしたのですが、背後にロープがありましてテークバックでクラブヘッドが当たりそうだったんですよね。ティーアップし直せば良かったのですが、ぎりぎり当たらないのでそのままいったところテークバック時に後ろが気になってとんでもないシャンク気味を放って右の1ペナゾーンに一直線。(月例時にはこのワンペナゾーンはOBゾーンになるそうです。)
ドロップしましたが、サードショットで到底届く距離ではありません。
4打目は42y残していましたがこれを乗せて行って、5歩残っていた上りのパットを決めてボギーで済みました。こういうのは大きいです。

16番は長くないパー5で、順調に行って3打目の約60yがペタピンに付いてくれて、5フィート(約1.5m)がしっかり入ってバーディ。

17番は短いパー3でしたが、ABF(←バーディ取った後やらかすこと)にならないように気をつけて打ったつもりが安全サイドに振れ過ぎてグリーンを外し、しかし寄せやすい位置からタップインに寄せてパー。


東18はパー5で、3打目が強烈に登っているのがティーから見える難ホールです。


写真で上の方にちらっとグリーンが見えています。
ちょっとどうしようかな、という感じ。
ティーショットもこのホールはややトリッキーではありますが狭くはありません。左斜面の向こうに見えている2本の木に向かってその左へドローを打っていきました。右側は落ちて行っていて、木々より右はトラブルになります。
3打目はグリーン面どころかピンの旗の先が見えないくらいの傾斜で、3クラブくらい大き目の選択をして打っていきます。
これは運よく乗ってくれまして、2パットのパーが取れました。

前半は、40(16)となりました。


後半は前回経験している南コースです。
(前回は42(15)でしたから、これより良いスコアで回りたいところ。)


ちょっと慎重に行く気持ちが出たのと、やはり冬芝でグリーン周りの寄せがもう一つ寄り切らない感じで、南の1番、2番はボギーオン2パットのボギーでした。
1番ホールは、カップの周りをボールがぐるっと180°回って戻って来て外れる惜しいパットでした。

南3番のパー5は3打で乗せて行って、2パットでパー。
パットが入って欲しかったんですけどね。


南4番がこちらです。
今回この広いコースでOBを打ちました。


前回も右の200yぐらいのところの中断の右端寄りに打ってましたので、このホールは構えるときのアライメントが私は狂ってしまうようです。
変に飛ばそうとかしていないのですけれどね、すごい打ち下ろし自体難しいですし、アゲンストが吹いているときは余計に気持ちよく構えるのが難しいです。

傾斜もきつくさらに左にはペナルティエリアもある左サイドには行きたくないため、右の隠れている広くなっている辺りへ200y程度打っていくのですが、思ったよりもさらに右に出てしまうんです。
次回行ったときは、作戦を変えて、しかもしっかりとセットアップに気をつけて打とうと思います。
このホールもパットに助けられました。6打目でトリプル・オンだったのですが、寄せてワンパットで沈めてダブルボギーに。


5番のパー3は今は干上がっている池越えでしかも前後左右が4つのバンカーで囲まれているグリーンですが、右手前のバンカーがないところに打って、AWのトゥ打ちで寄せて、パー。

6番はパーオンして、11歩の軽い上りの若干最後にスライスするパットが入ってくれてバーディ。

7番は真っ直ぐなパー5でしたが、3打目に「絶対にやってはいけないバンカー越えをバンカーに入れるミス」をやってしまい大ピンチ。
しかもバンカーの砂は薄くて弾かれ、HR気味にグリーン奥の外の凹みを超えてカート道手前のダウンヒルのめちゃ難しいライに。
ダウンヒルから凹みを超えてグリーン面は下っているいわゆるJC(ジェットコースター)ライの絶体絶命だったのですが、これ以上ない寄せが打てまして、カップを過ぎて3歩。
このパットは「今日の中で一番入れたい」パットですと言いつつ、寄せで過ぎて行った転がりを見ていましたので慎重にスパットを見つけてしっかり打って沈めることができ、ボギーセーブしました。

南8番を寄せてアップダウンのパーでしのぎまして、最終ホールの南9番も割と距離の長いパー3も運よく難しいグリーンのカップと同じ段に乗せることが出来まして、「入らなくても良いから届かせる」と声に出して自分に言い聞かせながら打った上りのフックラインのパットは若干弱くて左に曲がりカップ横に外しました。もうちょっと強く打ちたかったなぁ。

後半はパットに助けられて、40(13)となりました。

トータルで、40(16) 40(13)= 80(29)となりました。

スコアカードです。


コースレート/スロープレートが、69.1/122で、今回のディファレンシャルは、10.1です。

なかなか80が切れませんが、暖かくなってくると思いますので頑張ろうと思います。


2/02/2025

ミドルレンジのパット、具体的な取り組みのアイディア ‐ ショートMP

ペブルビーチPro-Amトーナメント初日、シェーン・ロウリーがペブルビーチの7番のパー3でホールインワンを達成したそうです。



記事には、すこぶる有名なパー3のホール3つ、ペブルビーチの7番ホールと、アイランドグリーンでお馴染みのTPCソーグラスの17番ホール、それとマスターズのオーガスタ・ナショナルの16番ホールのパー3と、3つ全部を公式戦でホールインワンした初めてのプレイヤーとなった、って書いてありました。


ペブルビーチの7番



ソーグラスの17番アイランドグリーン



オーガスタの16番



すげえなぁ。
ワクワクしますね。


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ちょっと前段がパットの要らない話になってしまいましたが、今年の課題の記事の続きです。

ミドルレンジ(私が勝手に決めた4~32フィート(約1.2~9.6m))のパットの1パットが減って3パットが増えているという問題点はデータから見えてきた訳なのですが、問題点が分かっただけでは対策になりません。

ファーストパットの大半は、このミドルレンジ(4~32フィート)のパットになります。

前回はミドルレンジ(4~32フィート)のパットのうちのロングMP(10~32フィート)において、ロングパットはともかくこの一番デジタルパットを有効に適用できるレンジで3パットを量産してしまっている現象はもう少し食い止めて減らすことができるはず、という取り組み内容でした。


今回は、4~10フィートの、ショートMP(1.2〜3m)において、いかにワンパット率を高めることができるか?という取り組みになります。


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今年の課題の記事で取り上げてまとめました、問題点を再掲。


A. 4~10フィートの、ショートMP(1.2〜3m)
ワンパットでカップインする確率が20~80%の範囲でいわゆるスコアを左右する要素が強い領域のパットをショートMP(1.2〜3m)としました。

こちらは、ワンパットをどのくらい増やすことができるのか?という課題です。


B. 10~32フィートの、ロングMP(3~9.6m)
カップインする確率はほとんど5%以下で、徹底して2パットを目指し、外しても返しを比較的容易に決められるようにすべき領域のパットをロングMP(3~9.6m)としました。

こちらは、3パットを防ぎつつカップを脅かすようにストロークするという課題です。


3.クロ狙い2.3の改良
グリーン周りの10~30yのハッスル・ゾーンで、ワンピンかワンクラブか?という瀬戸際をどう攻めていくか、という領域になります。

状況別に合わせて狙い方やストロークの際の意識付けなど、特に砲台グリーン特有のボール位置の傾斜や、グリーンとの高低差、を考慮した狙い方、そして構え方、クラブ選択を含めました打ち方を探ってみたいと目論んでいます。


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さて、本題です。
今回は、A. のショートMP (4~10フィート、1.2m〜3m)を考察。

前回のロングMPをちょっとミスると、このショートMPが残ってきますし、グリーン周りのハッスル・ゾーンでワンクラブに寄らずでもワンピン内には寄った時などにもこのショートMPが残ってきます。
ラウンドのスコアを左右する極めて重要な要因です。


問題点の詳細を探るため、昨年のラウンド中に特に2歩(約5フィート、1.5m)圏内のパットが入らなかった場面を回想してみます。

・富士山周辺コースではグリーン上で読む見た目の傾斜からは見えない、富士の裾野に乗っかっているコース全体の傾斜が影響しますが、これを見逃していて傾斜が読めていない。

・グリーンが亀の甲状で、カップ周辺の傾斜の読みが今一つ読み取れていない上に、同伴プレイヤーのカップ間際のボールの切れ方が参考にならないケースがある。

・短いながらも曲がるラインで、スピードの管理がアバウトなため、若干強すぎたりして曲がりが小さくなり外れる。

・ストロークのブレで狙ったエイミングポイントに打ち出せていない。


この範囲のパッティングストロークは、私の場合でだいたい 2歩~5歩程度のストロークになります。デジタル管理から言いますと、1-3歩というのはストロークが小さくて振り幅での管理を正確に行いにくい範囲になります、というのが正直なところです。

打ち出し方向はパターフェースさえきちんとセットできればOKですが、パッティング・スピードに関しては曲がるラインの場合には思いのほかしっかり距離(ボールのスピード)を管理しないとカップを外れてしまいます。


ショートMPは、ほとんど真っ直ぐなラインや、軽い上りのラインなどは多少ストロークの強さ、スピードの管理が雑でもカップに入ってしまいます。
それはそれで割り切って、パターフェースの向きだけに集中してスムーズにストロークすればそれで良いと思います。

個人的な経験則では、なぜかスタンスは若干クローズドのスタンスにした方が集中できます。
よほど曲がる下りのスライス・ラインに関してだけは、オープンスタンスで構えてストロークの強さ(スピード)の方に集中した方が良いように思います。それ以外はフックラインでもスライスラインでもクローズドのスタンスで。


やはりショートMPといえども、曲がるラインはなかなか決めることが難しいです。
ですので、ショートMPであっても、相当の曲がりがある場合は決めることよりもタッチをジャストタッチで合わせて、外れても次が確実に入るように保険をかけて狙うようにしたほうが良いと考えます。


今後の方針としましては、この2歩~4歩のショートMPの距離の場合には、

・あまり曲がらないラインや上りのパットに関してはパターのフェース面だけを注視してクローズドスタンスでわりとしっかり目に打つ。

・曲がるラインや、下りのスライスラインなどでは、ショートMPの距離とはいえども、今まで以上に上り下りの傾斜とスピードをコース全体の傾斜を含めてよく読み、ジャストタッチで入ったらラッキーと思って次を入れやすいように考えて狙う。


こういった2本立てに整理をして、攻めと守りを考えてストロークしていきたいと思います。


またなにか気づいたり思いついたりしたことがあったら記事にします。