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1/21/2023

Auto Scoop Shotが意外に使える!

昨年のクリスマスに息子が友達と過ごす休暇を兼ねてネバダ州のボールダーシティ方面に出かけまして、その時に Boulder Creek Golf Clubをプレーしてきました。

27ホールのゴルフ場で、9ホールのコースが Desert Hawk、Coyote Run、Elldorado Valleyと3つあります。プレーしたのはこの内のDesert HawkとElldorado Valleyです。


これはDesert Hawkの1番ホールの2打目地点です。


ティーからは正面から左サイドに大きなウォーターハザードがあって、大きく左にドッグレッグしているレイアウトです。プレイヤーの飛距離に合わせて斜めに打っていく場所を決めて池を越えてティーショットを打っていく感じになります。
出だしのホールとしてはいきなりコントロールを要求されるホールですが、狭くはないです。
私は写真にある2本の椰子を飛距離の目安に、安全目に右サイドに打ってこの位置でした。
すごく整備の良い綺麗なコースで、後方の赤い岩山とか、砂漠らしい雰囲気のとても良いコースでした。今回Coyote Runをプレーしていませんし、またラウンドしたいです。


こちらは Desert Hawkの3番ホールの2打目地点


グリーン手前にクリークが横たわっていましてさらにグリーン手前から右サイドには大きなバンカー。ホール全体が登り傾斜になっていまして、ここからまだ180yほどありました。
難しいホールだと思います。
かなり良いボールを打てたと思ったのですが、アゲンストもあってかグリーンちょい手前の斜面に当たり、転がり戻ってバンカーに。惜しいショットでした。


こちらがスコアカードです。


地元ゴルファーさん3人とご一緒しまして、いろいろコース攻略のアドバイスもらいながら楽しいラウンドでした。ショットの調子がかなり良くて「ここは右へ打っておいた方が攻めやすい」とかの、もらったアドバイスがけっこう活かせました。
後ろから3つ目の青ティーからのプレーでもコース/スロープレートが 71.8/135 というかなり難しい評価のコースでしたので、37 39 = 78 のスコアが デファレンシャルで 3.5となりました。


ここは、一昨年のクリスマスにプレーした Boulder City Golf Courseとほぼ隣接していまして、同じ経営の姉妹コースになっています。(コースの雰囲気はがらりと違いました。)


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Golf Digest のストーリーで流れてきたショットです。


It looks weird, but this ‘auto scoop’ shot could be your new secret weapon 
(一見奇妙に見えるけど、このオート・スクープはあなたの新しい秘密兵器になるかも)
by Luke Kerr-Dineen
https://www.golfdigest.com/story/auto-scoop-shot


オート・スクープと名付けられています。

~~~

“When you’re short sided on a fast green running away from you,” he writes. “You need to be close to the green to use it, as it’ll want to land just a few feet from where you’re standing.”
(「速いグリーンの外のショートサイド、しかも下りのラインに付けた時」とルーク、「グリーンの近くで、立っている場所からほんの数フィートのところに落としたいときに使います。」)




For many golfers it’s the kind of shot they would putt, but when there’s rough in the way, that’s not an option. It’s why you usually see players hit epic full-swing flop shots in these spots: Because they’re trying to carry the ball over a short distance, than have it land dead.  
(多くのゴルファーにとって、パターで行くくらい近いのだけどでもラフが途中にあって阻まれている状況でパターではいけない。こういうスポットでよく見るのはフルスイングのフロップショットです。短い距離をキャリーして飛び越え、落ちてすぐ止まるボールを打ちたいからです。)

But that might literally be the most difficult shot in golf, which brings us back to Shauheen’s “auto-scoop shot,” which involves some key setup adjustments, as he explains:  
(しかしながらそれは文字通りゴルフの中でも最も難しいショットです。という訳でShauheen(←インスタで打って見せてるプロ)のオート・スクープ・ショットをご紹介します。動画内で説明しているようにいくつかキーになるセットアップのアジャストメントが必要です。)

“Put the ball back in your stance. Keep your hands and handle even further back. Pre-set your trail wrist into max flexion, and don’t change it throughout the swing to expose the bounce & loft of the club. Just rotate back and through from there without changing your arm structure.”  
(ボールはスタンスの後ろの方(右足寄り)にセットして。クラブを持つ手はさらに後方にセットします。引き手の方は目一杯曲げて、スイング中ずっと角度を変えないように保ってクラブのバンスとロフトを活かします。手の形は変えないようにしたまま(肩を)後ろへ回転して戻してくる。)

Setting up this way, with your hands way behind the ball, effectively pre-sets impact so the club hits the ball with lots of loft. 
(このように手をボールのずっと後方に持っていってセットアップをすれば、クラブが大きなロフトでボールを打てるようにインパクトの形を効果的にプリ・セットできます。)

It’ll feel “awkward” at first, Shauheen goes onto say, but as you get used to it, you’ll notice the ball come out high but lands dead. 
(最初はものすごく違和感あると思いますが、(Shauheenが説明を続けます)、慣れてくるにつれてボールが高く出て死に球で落ちてくることが分かるでしょう。)

An interesting method to make one of the trickiest shots in golf, a little simpler.
(ゴルフの中でも一番トリッキーなショットのひとつを、面白い方法でちょっとシンプルなものにしてくれますね。)

~~~


いやー、これコースで実際に試してみたのですが、

ホントに、大ピンチのショートサイドのラフにいる時にグリーンの下り面にポトッと落とす、すごい難しいショットがかなり簡単にしかも振り幅も小さくて(あんなグリップのセットアップで大きく振れません) 安全に打つことができてしまいます。

練習だけではなくてラウンド中にも 2度ほど使ってみました。
結果は上々でした。

フェースが空を向くほどウエッジを開いてスタンスを広く構えて、大きくレベルに振り抜いてフォローで右手のひらが空を向くように左へ抜くロブショット、とかと全然違い、

びっくりするぐらい簡単で、大きいミスをする予感が全くありません。


初打ちに一緒に行った(HDCP Index 0.5の)友達にこのショットの話をしまして一緒に試したら、あまりにも簡単で驚いていました。
ちょっと練習して今度からショートサイドで使う、って言ってました。


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そしてこのショットに酷似した、というかほぼ同じコンセプトのショットをひぐけんプロがYouTubeで紹介しています。

こちら ↓


こちらは冬芝でラフも短めですが、フェアウエーでも芝が綺麗なら使えないことない、って言ってました。
よく似た状況で、難しいグリーンのショートサイドに外してしまった時の「臨時のお助けショット」として考えてください、という紹介でした。

グリーンに近くて、エッジからピンまでが近いのは同じです。

こちらの動画では、グリーンもさほど下ってはいませんし、打っている場所も若干の登り斜面ですかね。(正直この動画の状況でしたら、パターで十分かな、とは思いました。)

状況と、そしてショットとしては「短い距離をフワッと上げて、ポトンと死んだボールを落とす」っていう内容ですので、ほぼ同じショットと言っても良いかと思います。


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両者のショットに一点、異なっている点があります。

 Shauheenは右足寄りにボールをセットすると言っていますが、ひぐけんは左足寄りにボールをセットする、って言っている点です。

普段と違うことを強く意識してクラブが救い上げるプリ・セットを作るっていう意味では Shauheen方式で右足寄りが良いのかも知れませんが、クラブのロフトを大きくつけて使ってしかもバンスをフルに使って滑らせるという目的からすれば、ひぐけん方式の左足寄りにボールをセットした方がより効率的にセットアップできるように思えます。

ということで、私と友達の場合は、ボール位置を色々と動かしてみて、自分がやりやすい位置を探ってみましたところ、大体スタンスの真ん中にボールをセットするのが打ちやすそうだ、と思いました。

傾斜や状況に寄って、少し位置を変えた方が良いのか、いつも真ん中にセットした方が良いのか、草摺りを入念にして確認しつつ使って行ってみたいと思います。



12/23/2022

『ハンディキャップ5のゴルファーに関する 7つの意外なスタッツ 』という記事

GolfMoose.com のイベントに友達と申し込んで、歴史あるプライベートコースの San Diego Country Clubをラウンドしてきました。


一斉に各ホールからスタートするショットガン・スタート形式です。

我々の組は幸いにも10番ホールからのスタートでした。
1番ホールとか10番ホールからスタートできるとコースデザイン的に変なリズムのラウンドにならなくて良いですね。
220y超のパー3とかから始まるのきついですからね。


これが後半の 1番ホールのティーだったと思います。


コース全体は、だだっ広くてひたすら距離があって、どんなに曲げてもほぼ大丈夫なので飛距離をぶっ飛ばせるゴルファー大喜びのコースでした。

歴史のページに書かれていますが、1930年当時サンディエゴでは砂とオイルのグリーンだけだった頃に、芝のグリーンを最初に造ったコースだそうです。

スコアは最近のスコアのページにしばらくありますが、81でした。
長いコースはそれだけで私にはキツいですが、このコースのグリーンは大きくてアンジュレーションがついていて読みにくくて大変でした。
11.5フィートぐらいの速いグリーンでした。ポアナ芝であんな速いグリーンをメンテナンスして維持するのすごい大変そうです。


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さて本題。


https://www.golfmonthly.com/features/7-surprising-stats-about-5-handicap-golfers


Golf Monthlyのウエブサイトの、『ハンディキャップ5のゴルファーに関する 7つの意外なスタッツ』という記事が面白かったので、全和訳とともに、赤字で私自身のスタッツも書き加えてここにメモをしてみます。

日本のゴルファーの場合は、2グリーンのゴルフ場が多くグリーン自体が小さい場合も多いですから、パーオン率などの点で多少数値が合わないかもしれません。

この記事、「7つの」となっていますが、5.が 2つありまして、「8つの」意外なスタッツが列挙されています。(笑)

ちなみに私の今年のHDCP Indexは、最高が1.8で 現在は 2.5〜4.0くらいの間です。


(以下、記事の和訳(yspw意訳)と、私のスタッツ)

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ハンディキャップ5のゴルファーに関する 7つの意外なスタッツ 
ハンディキャップが5のゴルファーについて、ちょっと面白いスタッツに注目してみました。


ハンディキャップ5のゴルファーのスタッツ

ハンディキャップ5のゴルファーは、とてもスキルの高いレベルに到達したプレイヤーと考えられている、といっても良いでしょう。
ほとんどのゴルファーはいつかそのくらいまでハンディキャップを下げたいなーと夢見ますがなかなかそのレベルまでは下がりません。
彼らは疑いもなくある域まで達成したゴルファーですが、彼らのスタッツを紐解いてみてみますと、ドライバーからセカンドショット、ショートゲームとパッティングにいたるまで、すべてのゲーム領域において、まだまだハンディキャップを下げることができそうな、意外なデータが見えてきます。
 
Arccosゴルフからのこういったスタッツは、世界中の1,150万ラウンドからの5億4,000万以上のショットから得られたデータです。
 
もしあなたのハンディキャップが 5でもっとハンディキャップを下げたい、あるいは 5というハンディキャップを目標にしているのでしたら、この興味深いスタッツをぜひ見てみてください...

 
1.  フェアウェイ150ヤードから
 
残り150ヤードのフェアウェイから、ハンディキャップ5のプレイヤーは 6番、7番または 8番アイアンを振り回して、平均するとカップから20フィート(約6m)以内に付ける確率が19%、そして10フィート(約3m)以内に付ける確率が 6%となっています。
(訳注: わざわざ「振り回すwielding」っていう表現を使っていまして、たったそんだけしか寄らねーのかよ、って意味を含ませてるように思います。)

ハンディキャップ5のプレイヤーはフェアウエーの残り148ヤードからでちょうと50%前後グリーンに乗せてきます。この辺りの距離がローハンディキャッパーにとっていかに重要になってくるかうかがい知れます。ラウンドあたりのパーオン率は 46%、18ホールで平均 8.28ホールでグリーンを捉えます。

私はこの150yからのデータは収集していませんが、使うのはおそらく6番か5番アイアンです。乗ってくれれば御の字で、感覚的には記事に上がっている数字くらいかな、と思います。
ラウンドあたりのパーオン率は今年は今日(12/23/2022)時点で 8.45/18ホールで、率にすると46.9%です。

 
2.  ドライバーのフェアウェー・キープ率
 
典型的なハンディキャップ5のプレーヤーは、僅かな差ですがフェアウエーをヒットするよりもミスする方が多いのです。ドライバーを持った時、フェアウェーヒットする確率は平均で 49.7%です。3番ウッドを持った場合には、2.9%だけ多くなって、フェアウエーキープ率52.6%になります。

参考のためにいいますと、ハンディキャップ5のゴルファーは、ティーから平均245ヤード飛ばします。

FWキープ率のデータも私は収集していません。
飛距離的には 210~240y程度です。平均はどうだろう、220yくらいでしょうか?
飛ばない分、ドライバーでのOBをこの頃は何ヶ月も全く打っていないかも。
アメリカのハンディキャップ・インデックス5.0のゴルファーたちは、ほとんどの人が私より飛ばすと思います。 

 
3.  3パット
 
30フィート(約9m)から、ほとんどのハンディキャップ5のゴルファーは、このパットをホールインしてバーディをとるか 2パットでパーにすることを考えているでしょう。しかしデータでは実はこの距離から約20%3パットしています! 5分の1の確率で3パットしている。

5回に1回の確率で30フィートから3パットをしているというデータは、ラグパットの練習と5フィート以内のパットを向上させて3パットを防ぐことでハンディキャップをさらに下げる余地があることを示しています。
トータルでラウンドあたり3パット約2回あるという傾向で、ラウンド平均 32.1パットというデータです。

私の3パット率はラウンドあたり平均で 2回よりは少ない 0.9回です。
30フィート(9mぐらい)から平均して20%も3パットってことはないかな。おそらく5%以下ぐらいに収まっていると思います。50フィートぐらいからでしたらぐっと3パットが増えるかも知れません。それよりむしろ、松山英樹プロが練習しているAngeles National GCとかの難しいグリーンだとパットの距離にかかわらず増える、っていう方が要因としては大きいかと思います。
ですから、3パットが出るラウンドでは2個3個と出るけど、3パットがないラウンドは0個、という傾向が見られます。

ラウンド平均のパット数は、今年は今の時点で 30.77パットです。グリーンのカラーからのパットも入っていますのでそれを引きますと、28.7パットぐらいになるんじゃないでしょうか。

 
4.  300ヤードのパー4

データによると、ハンディキャップ5のプレイヤーは、典型的な 300ヤードのパー4での平均が約4.27ストロークですが、- このスキルレベルではほぼすべてのプレイヤーが短いホールでバーディーを獲ろうと期待している中、驚くべき統計です。
この内の何人かは、平均245ヤードにもかかわらずドライバーでグリーンワンオンを試みるでしょうし、すぐ近くまで打っていこうとするでしょう。

あなたがハンディキャップ5の場合、短いパー4での愚かなボギーをよく考えて、グリーンへの簡単なウェッジでのショットを残すために、ティーからアイアンやハイブリッドを打つことを考えてみてください。

300y前後のホールの平均スコアはさすがに統計取っていません。
短いホールはトラップも多くて難しくしてあるケースも少なくありませんから、4.27ストロークっていう数字はむしろ思ったより良いんじゃないかと感じました。

 
5.  ボギー

典型的なハンディキャップ5のプレーヤーは、平均して44%のホールでボギーまたはそれ以上のスコアを叩きます。これは18ホール中の7.92ホールでボギーまたはそれ以上の悪いスコア打っていることになります。そしてデータから言いますと、ダブルボギーかそれ以上を叩くホールが平均して1.6ホールで、一方バーディーは平均で1.2ホールという数字になっています。

ハンディキャップ5のプレーヤーがHDCPインデックスをもっと下げるためには、これらのダブルボギー以上やボギーをパーにしていく必要があるということは明らかです。

現時点の私のスタッツは、ボギー&それ以上のスコア率は、ボギーが39.6%、ダボオン以上のホールが8.7%ですので私の場合は48.3%になります。18ホール中の8.69ホール
ダブルボギーかそれ以上を叩くホールがおおよそですが0.9ホール、一方でバーディーは1.19ホールです。
私の場合は、ボギー以上の数は少し多いけれども、ダボ以上の大叩きがやや少ない、という感じの差になっています。

 
5.  75ヤードから

フェアウェイの残りちょうど75ヤードから、ハンディキャップ5のプレイヤーはバーディーよりボギーを打つ方が多いのです!
アップダウンを決めてバーディーを取る確率はわずか11%で、ホールインするためにここから 4打以上かかる可能性は22%で、その倍です。

この75yからのデータも収集していません。PWの3/4で打つ距離かなー。場合によっては50°。
このスタッツは想像つかないです。残り75yから67%(2/3)の大多数のケースで3打(ボギー)であがるっていう数字はイメージに合うかも。

 
6.  アップ&ダウン

ハンディキャップ5のプレーヤーがショートゲームの魔術師であるかの様に思っている人も多いかもしれませんが、実際のところ彼らはグリーン周りでは、ただ単に堅実なのです。

Arccosデータによると、25ヤード以内から彼らがアップ&ダウン(寄せワン)を決める確率は平均してたったの46%ですが、そのかわり 94%の確率でグリーンには乗せています。- つまりチップショットをダフったりトップしたりすることは殆どないのです。
全体として、25ヤード以内のチップショットにおいては、ホールから平均14フィートの距離に寄せているというデータになっています。

このスタッツも取っていませんが、感覚的にはほぼデータのとおりかも。
私のデータでは、ボギーオン限定の(25y以内じゃなく)全残り距離込み込みで、アップ&ダウンを決める確率が現時点で50.3%ですから、25ヤード以内限定ならもうちょっと良いですね。60%近くあるかと思います。
とにかくダフりやトップをほとんどしないようにだけは気をつけています。25y以内からのグリーンオン率 94%出せてるかなー?
25ヤード以内は、ワンクラブ、悪くてもワンピンには入れたい状況ですが、まぁツーピン(16フィート)には入っているかと思います、トップとかダフり以外なら。
ここはArccosスタッツより上回っていそう。


7.   5フィート以内
 
ハンディキャップ5のゴルファーについてはもう一つ、5フィート以内のパットはすべて決めているのではないかと思われていますが、スタッツからいうと 3〜5フィートのパットを入れている確率は63%で、これは30フィートから20%も3パットするというデータを裏付けています。
また、2フィート以内のパットでさえも93%で全てをホールインしているわけではありません。

3〜5フィートのパットの成功率も取っていませんが、ザ・ゴールデン8のデータから見ても、平均4フィートとしてみれば 65-70%くらいと思います。
2フィート以内に関しては、競技ゴルフに出ていませんので打ってすらいないときも多いです。
2フィートあれば打ってるのが多いですが、”以内”となるとGimmeってのがありまして。(^^;


5 HANDICAP STATS: 

DRIVING DISTANCE: 247 yards 

DRIVING ACCURACY: 49% 

GREENS IN REGULATION: 46% 

UP-AND-DOWNS 25-50YDS: 26% 

UP-AND-DOWNS 0-25YDS: 46% 

SAND SAVES 25-50YDS: 20% 

SAND SAVES 0-25YDS: 28% 

PUTTS PER ROUND: 32.1 

PUTTS PER GIR: 2.0 

PUTTS PER HOLE: 1.8 

BIRDIES PER ROUND: 1.2 

PARS PER ROUND: 8.9 

BOGEYS PER ROUND: 6.4 

DOUBLES+ PER ROUND: 1.6 

PAR 3 SCORE: 3.4 

PAR 4 SCORE: 4.5

PAR 5 SCORE: 5.1 



総合的に見ますと、Arccosのビッグデータのハンディキャップ5のゴルファーと比較しますと、私は飛距離が飛ばなくてペナルティーが少なく、ボギーは多いのだけれども大叩きが若干少なく、ショートゲームのスクランブル(寄せワン)とパッティングは成績が少し良い、っていうプレー振りですけれども、...強いていえばであって、まぁだいたい同じような近い数字になっているのかなー、という印象です。

記事の最後にリンクされています、「スクラッチゴルファーのスタッツ」っていうのを見ますと、ドライバーを平均259y飛ばし、18ホール中 10.1ホールでパーオンし、ラウンド平均で 2.2個のバーディーを決め、5.2ホールをワンパットで入れる、っていうのができるのがスクラッチの平均だそうです。

仮にスクラッチを目指すならバーディーほぼ倍増が必要です。(ちょっと無理ゲーだなー。)
それにはやっぱりドライバーが 260y飛ばないと、っていうことでしょうね。パー5で2オン狙っていかないと、っていう意味なんでしょう。伝わってきますね。
こりゃ無理だ。
でも、せめてパーオン数を10/18ホールに届くように長い目で努力していってみたいと思います。

もう一つのリンク、「スクラッチプレイヤーとハンディキャップ18の比較」っていう記事もなかなか興味深いです。


8/19/2022

プル角についてと、その他日本ゴルフ界に独特の表現

写真が斜めっていますが、ゴルフ場のカート道の脇で撮った写真です。


これは確かFullerton GCの12番ホール、パー5のグリーンに近い方のロケーションです。
実際こういう穴はいろんなコースのありとあらゆるところ、場合によってはフェアウエーにもあいていまして。

ゴルフルール上は、「穴掘り動物の穴」っていう分類がされるのですが、動物もいろいろです。

Gopher (堀ねずみ)が代表的ですが、他にもウサギやヘビ、モグラ、オポッサム、ラクーン、イタチ、キツネなど、大きさも様々です。
ゴルフボールくらいなら転がり込んじゃう大きさのものが多いので、ボールをロストしないように気を付けないと、です。気を付けようがないとも言いますが。

ちなみにこの穴はリスの巣です。
誰の穴か分からないときも多いのですが、今回は目撃しました。(笑)


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このブログにいくつかあるんですが、やけにウエブ検索にかかるらしい古い記事があります。

そのうちの一つがこちら。


プル角の概念自体は、一部のクラフトの方々を除いてクラブメーカー側ではすでに廃れてしまいまして、クラブ設計には使われていません。ほぼ死語になっていますので、耳にした方が「なんだろう?」って思って検索をしますと、上記の記事が候補に挙がってくるのかな、と想像します。

アイアンを構えた時に、シャフトが左から入って見えるのですが、この時の角度を「プル角」と呼んでいました。

プル角の付いたアイアン


シャフトの直線から、白く塗られている一番下のスコアラインの直線にネックのところで逆「く」の字に曲がって見えまして、ネック付近に懐があって包み込むイメージがあります。
ただ、このプル角が付いていると、左へ引っ掛けやすいんですね。
ショートアイアンほどプル角が強いので、左に引っかかりやすい傾向があります。
それで、プロの中にはショートアイアンやウエッジを打つ時にオープンスタンスを取るプレイヤーも少なくありません。

...的なことが 30-40年前の当時には語られていたりしました。


でもこれは多分に写真の取り方も影響していまして、

真っ直ぐにセット

こういう風にほぼ真っ直ぐに撮しても写真上はクラブフェースの見た目の形はほぼ変わって見えませんが、懐(ふところ)部分の見え方の雰囲気は少し変わって見えます。

実際にショットを打つ時には、やや左からシャフトが入って見える角度で構えることが多いです。

ちょっとハンドレイトの位置

こうやって撮りますと、シャンクが出ることはあっても左への引っ掛けは出なさそうなクラブに見えるかも?


1978年頃に、それまで100円ライターで知られていたマルマンが 『SPSS理論』っていうのを引っ提げてゴルフ界に進出しまして、さらに 1989年にアイアンのソールに4方向に丸みを帯びた『マルマンソール』っていうのを出して大ヒットさせたんですが、それ以前のアイアンのソールは、大体真っ直ぐフラットなソールが多かったんですよね。

ですから、アイアンのソールを地面に構えた時に、座りの良い位置っていうのが当時のクラブにはありました。
そのアイアンソールの「座り」を基準にプル角を測って、調整を入れたりしていたんです。

ネックを曲げて調整しますので、どうしてもロフト角やライ角に影響が出ます。
ただこの当時は、ロフト角やライ角のそもそもの販売時点での精度が、一般売りの製品ではあまり良いとは言えない出来で売られていました。

ほとんどのアイアンクラブが鍛造(フォージド)の軟鉄製でしたから、出来上がりの精度は +/-2~3°は当たり前のようにズレていましたが、一方で後からの調整は利きました。
ですからチェックして調整を入れれば、むしろ良いチューンナップになっていましたし、その辺りのきめの細かさが日本的で良かったと思います。


一方、ウエッジの場合は、当時からソール形状は様々なものがありました。
ソールの座りを基準にプル角を測り、懐の見え具合をゴルファーの感性に合わせ、打ちやすいウエッジに仕上げる、というクラフトマンの仕事は多くのゴルファーの助けになっていたと思います。


当時のアイアンやウエッジもマグレガーのやつをいまだに持ってはいますが、今回の写真にはちょっと前の2010年のグルーブ溝規制以前のウエッジを持ってきました。

Callawayの Jaws Wedge 54°

バンス角はハイバンスの16°が付いていまして、ソールは C形状に削られています。
フェースを開いて使いやすいように設計された、ものすごく良くスピンのかかるウエッジでした。

同じように構えてみますと、

通常のややハンドファーストの構え

バンカーショットなどややハンドレートの見た目


このウエッジの、わりと硬い地面でのソールの座りが良い位置を確認してみますと、こんな風になります。↓

ソールの座りが良い位置にクラブを置いた時

自然と 20°くらいフェースを開いて使うように設計されて作られているウエッジだな、っていう感じがします。

こうやって構えた時のボールの打点位置でのフェースの向き(ティーの指している方向)と、フェース上のスコアライン(溝)に垂直な向きの方向が、クラブを構えた角度からでは必ずしも一致して見えない、っていうことは意識に置いておいた方が良いかもなー、と思います。


また、アイアンやウエッジには グースネック(フェースプログレッションが大きくつけてある)にデザインされているものも多くあります。

グースネックになっていますと、クラブの重心角が大きくなるように作れるため、つかまりが良くなる性能を持たせることができます。またフェースがシャフトにやや遅れてボールに入るため、ダウンブローの強い打ち方の人にはグースネックが合うとされています。

グースネックのアイアンは、わずかではありますがウッド類のクラブでいうところのフックフェースになっているクラブとして使うことも可能です。
グリップの入れ方を少し変えると効果的です。



ところで、プル角について英語版の Goole検索を使いまして検索してみます。

"pull angle", golf  
 あるいは
"hook face", irons, golf  

などのキーワードで検索をかけてみますと、Golf CrushというゲームのPull Angleっていうショットのファクターがあるらしいのですが、それしか出てきません。
英語圏のゴルフ用語には、アイアンの「Pull Angle」は実のところ 存在していません。

元々、日本にしかなかった概念のようです。


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他にも日本に独特のゴルフ用語の表現があります。

例えばこちら ↓

「ボディターン」

この表現も米国では耳にしません。  

こちらも試しに英語版の Goole検索を使いまして、検索してみます。

"body turn", golf swing

この検索ワードで出てくるのは...、


Tabata Tornado Stick Swing Trainer」by Amazon.co.jp 

Marcus Edblad Powergolf - Facebook」by Marcus Edblad 

こんなところです。

最初のリンクは、Tom Fieldingsっていう日本でゴルフレッスンをしているオーストラリアのプロのウエブサイトです。日本で教えていてボディターンっていう表現を日本で学んだのでしょう。

2つ目と3つ目のリンクは、トレーニング器具です。両方ともAmazon.comではなくて、Amazon.co.jpのサイトです。リンク先は英語表記ですが、両方とも日本の商品です。

4つ目のリンクは、スウェーデンのプロのFaceBookページです。
私はスウェーデン語は読めませんが、英語でアップロードされている動画では、「真っ直ぐに打とうとするとスライスしていってしまうが、インサイドアウトに振っていくと不思議なことに真っ直ぐに打てる。」的な説明がされていました。ボディターンという言葉がどのポストで使われているのかよく分かりませんでした。

こちらのケースでも、英語圏のゴルフ用語には、スイングの「Body Turn」は存在していないと言って良いかと思います。
「体幹を回転」させる意識は「ない」のではないでしょうか?


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もうひとつ、これは英語で検索できませんが「切り返し」。
このニュアンスの英語は使われていません。

「switch back」とかゴルフスイングでは使いませんし、強いていうなら「turn」という表現になりましょうか。

テークバックが「take away」、トップは「top (of the swing)」で、「down swing」、「impact」、「follow through」っていう風に、ゴルフスイングを分解して表現する、解説する、っていうことは米国でも行われています。

しかしながら、「take away」と「down swing」の間には、「top」がありますが、「切り返し」っていうものが語られることは私の知る限りまず全然ないのです。これも日本に独特のゴルフ用語の一例かな、って思います。



6/29/2022

30-100yに関して (今回は60y)

こちらは先日の Santa Barbara GCをプレーした時の、5番ホールパー4、340yです。

写っているのは一緒にラウンドした地元のMichealです。

ティーからはズドーンと40フィートぐらい下がっていってグワーッと登ってくる斜面が見えています。向こう側の平らなところまで打てれば、そこから左ドッグレッグしていって100yぐらいのセカンドショットが残るのでしょうけれども、DRの"キャリー"が250yくらい必要です。
私にはそこまでの飛距離がありませんので、見えている壁のできるだけ上の方へ行くようにお願いしながら打って、着弾したボールが後ろへゴロゴロゴロゴロ戻ってこないように祈るしかありませんでした。
なるべくグリーンに近いFWの左寄りにドローを打っていきまして、残りは多分120-125yぐらいだったのですが、ピンが見えないどころか、その後ろの木さえも目の前の斜面で見えず、しかも強烈に左足上がりのライ。写真ですとそこまでには見えませんが、傾斜きつかったです。
斜面を上の方まで登って行ってピンの方向を確認、傾斜の地面に目印を見ながら後ろ向きにボールまで下がってきて、そして3クラブくらい足して150yくらい打つ換算で打っていきました。上手く打ったと思ったのですが、登り傾斜が急であまりボールが上がったように見えません。方向は良かったのですが、行ってみるとグリーンのちょい左手前にボールが止まっていました。足らないのかー。ワンバウンド目から登り斜面のKIKUYU芝にボールの勢いが止められてしまったに違いありません。
チップショットが1歩に寄ってくれまして、パーセーブできました。


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というわけで題記の件、こちらが「例えば」、ということで考えてみたい状況の一つです。


グリーンまでほぼ平らの軽い上りでグリーンは若干受けています。ピン(白旗)の立っているカップ位置はグリーンの左寄りで、グリーンの手前エッジからは 20yくらいのグリーン真ん中やや後方くらい、カップの手前に緩い段差があって、是非ともピンハイに打っていきたいという状況。

ボールの位置は短く刈られたフェアウエー上で残り60y程度、カップ位置より1.5フィートくらい低い感じです。

グリーンの左側にはバンカーが二つあって要注意です。右側にもバンカーがありますがピンが左寄りのため、そこまでは行かないかなー(場合によってはミスして行くかもしれませんので気を付けないと)、それからグリーンの後ろは傾斜で向こう側に落ちているので、そこまではいかないように注意したい、っていう感じでしょうか。

ライの芝は特に逆目になってはいないけど芝はピチっと短か目。

…このような状況で、どのクラブを持って、どんなショットを打ちますか?


この状況からは、「確実にここから 2打で上がれる」というほどにはやさしくはありませんが、逆に難しい状況でもありませんので、できれば 2打で上がりたいし、悪くてもここから 3打でホールアウトできれば、という場面と捉えることができるかと思います。

意外にも、この状況から4打も5打もかかってしまったり、なんとなく苦手意識を持ってしまっていたり、っていうアベレージ・ゴルファーが少なくない模様です。
これが問題提起です。


特に難しくはないのですけれど、一緒にラウンドしている私の友人界隈で言いますと、このくらいの距離が嫌だっていう人が実に多いです。
まず、本当に 60yなのかどうかが定かでない人が多いです。グリーンが近いとほぼほぼフィーリングで打つため、距離そのものを測らない人がけっこう多いのです。 
で、もしも測って60yピッタリだって分かっても、この 60yを「中途半端な距離」と感じる人が少なくない模様です。

多くのアベレージゴルファーは、例えば 40-70yぐらいを中途半端な距離と捉えているようなのです。

千葉市民ゴルフ場で普通にパープレーでラウンドするマーク金井さんですら、こんなことおっしゃっています。

ちなみにパー5で一番リスクが高いのが40y~60yです。この距離はハーフショットで距離感がつかみづらいですし、案外、ザックリやダフりが出やすい。そしてザックリやダフりが出ると精神的なダメージも大きいです。加えて、ボールがディボット跡やラフに入ると距離感が出しづらく、グリーンオンの確率も下がるのです。グリーンに近づけるとホッとできますが、実は中途半端な距離というのはミスが出やすく、落とし穴も多いのです。これはプロも同じだそうで、2オン狙って失敗して40y~60yを残すと、ボギーを叩くことが多々あるそうです
(アベレージゴルファーにはそういう傾向もあるかなと思いますけど、『プロも同じ』ではないでしょうさすがに。)


それは置いときまして、私の観察では、こういうときに多いのが 何気に56°を持って(人によってはなんと60°を持ちます。)、かなり振ってズバーンって打って、グリーンにはかろうじて乗るけど、ピンには15yぐらいショートします。もしくはグリーン手前の芝に喰われてグリーンの手前でストップしてしまいます。20yぐらいショート。
このパターンをすごく多く見かけます。

グリーンオーバーも絶対したくないし、下りのパットも残したくないし、って思うと、まぁグリーンには乗ったんだから。って自分に言い聞かせて納得してしまうんですよね。
トップしてグリーンをオーバーするようなケースもなかには見かけますが、それ以外はだいたいショート、それも大ショートしています。
しっかり狙い通りに打ってカップをかなりオーバーする、っていうショットはまず見かけません。

上記状況のライからは、56度や60°では実はものすごくショートしやすいんですよね。
あるいは左に引っ掛けやすいです。
ロフトの大きなウエッジは距離を出すときにはあまり扱いやすいクラブではありませんので。

フェースを開いて上手に使うアベレージプレイヤーもいますが、一般的にはスイングが大きくなるとロフトの大きなウエッジはブレやすくなります。
地面の硬さとか芝目の向きとか、その場の傾斜とかいろんな原因でバラつきやすくて。実はダフリやすくもあります。ライによってはトップも出やすい。

ピンの手前に 15yとか20yショートっていう結果って、グリーンには乗っていますが、よく考えたら、打とうとした距離の、下手したら「2/3」しか打っていないのに、満足しちゃっているのです。2パットでボギーは取れますし。少なくともトップして往復ビンタとか、ザックリで2yとかの事態は避けてグリーンに乗ってはいますしね。
(この、『「2/3」しか打っていないのに、満足しちゃう』、っていう表現は以前、『ゴルファーに愛を』というテニスコーチのブログの中のどれかの記事で読んで、「目から鱗、その通りだな。」と思ったことです。 どの記事も面白いブログですので、よろしかったら探してみてください。)


でも難しくはない60yの状況なのに...、このままで満足してると、スコア減りませんよね? 


本で読んだちょっと古い10年くらい前のデータですが、60y前後からのアプローチで、PGAツアー・プロはアベレージで大体カップから平均16フィート(約4.8m)内外に付ける、というデータがあります。 (このカテゴリーの数字が特に良いのはジム・フューリックで、平均でなんと8フィート(2.4m)を切っています。) 

上の写真のような「簡単な状況」に限れば、ツアープロなら16フィートじゃなくてワンクラブ以内に付けてくることでしょう。トーナメントの、ピン位置がギリギリのアンジュレーションのきついグリーンの状況の 60yではありませんから。


グリーンの前もバンカーとかでガードされていなくて、グリーン上もカップまで20yもあって球足が使えるという状況なのに(a lot of green to work withって英語では言います)、SWやLWで行くのはなぜなのでしょう? 
短い距離だからですね。フルショットに近いショットで打っていきたい、っていう一点かと思います。実は利点があまりありません。

例えばですが、LWのフルショットがたまたま65yで、受けグリーンならその場で止まるから、とかの理由だとすれば、アリではあるかな?とは思います。でもロブウェッジってボール側から見るとフェース面がすごく薄く見えて、いかにもトップしそうな気配がします。
使うのが得意な方もいらっしゃいますが、相当な練習量が必要だと思います。(得意って言っても、平均で 16フィート以内につけていますでしょうか?)

私自身は、LWのフルショットとかはミスが出やすいし左にも引っ掛けがちですし、下を抜けて右へショートなんてのもありがちですから、まず使わないことにしています。

さらにこの写真の状況とかですとカップの手前に傾斜があって、カップをショートしたボールは傾斜で戻ってきてしまいかねません。

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私が思うには、60yのショットを身につければ良いと思うわけなんです。

ミスの少ない、大きくないスイングで方向性を重視してラインを出すなら、PWかAWで。
事前に練習をしておいて、50yキャリーとか 55yキャリーの 60yを打てるショット、とか、トータル 60yぐらいのショットがあれば、それで打てばいいだけなので。
転がり分を増やすなら、9番アイアンを使っても良いと思います。

ちょっとだけ高低差があってカップの方が少し高い位置にいるのを計算に入れれば、63-65yぐらいの計算で距離が合いそうなストロークを使って、キャリーで50-55yくらいでしょうか?
そういうショットを、あまり高く上げずにポーンと、ゴミ箱にゴミを放るかのように、シンプルに打てば良いケースです。

この写真のピンまで 60yの状況は、難しくはない状況であるべきだと思います。


100yがちょうど良い距離で打ちやすいと思ってるゴルファーが多いと思うんですけど、...本当に? (←過去の記事)
16フィート(約4.9m)以内に付いてますか? 
あるいは、ちょいズレて 93yとか 107yからだったらどうなんでしょう? 

6/14/2022

ドライバー イズ ショー、パット イズ マネー??!

ひどい、この和製英語は酷すぎる...。


昨日のマーク金井さんのこのブログ記事に出てきたフレーズなのですが、


・ドライバー・イズ・ショー  
・パット・イズ・マネー


試しに「ドライバー イズ ショー、パット イズ マネー」で Google検索してみますと、どうやらマーク金井さんのせいではなく、日本中で間違われている様子...


出てくる、出てくる、検索トップから順番に、↓ 







全部のウエブサイトで間違っています。

文法もおかしいですし、肝心の「韻」も踏めていません。
ドライバーの対比はパターでしょう。品詞すら合っていません。
英文として成り立っていません。


このフレーズ、元々は往年の南アフリカの名プレイヤーで全英オープンに4回も勝っているボビー・ロック(Bobby Locke) が言った言葉でして、『You drive for show and putt for dough』っていうのが正しいと言うか、元の英語です。

drive は「ドライバーでボールを打つ」っていう動詞です。
putt は「パットをストロークする」っていう動詞です。
show はショータイムのショー、
dough はパン生地の練ったやつで、暗にお金を指します。
for は 〜のため、っていうニュアンスを出してる前置詞です。

魅せるためにドライバーを打つけど、お金を稼ぐのはパットだよ。』っていうフレーズです。
(ひどい和製英語をこしらえてはしまったけど、言ってることの意味は間違って解釈はしていない様です。)

show と dough の発音が /shō/ と /dō/ で、韻を踏んでいるわけです。
だからちょっと洒落たフレーズになってます。


正しく覚えて、正しい英語で伝えていって欲しいと思います。


3/26/2016

グリーンの傾斜にプラムボブ (Plumb-Bob) を利用する時のポイント


WGCマッチプレー、見るの楽しいですねー。

この空振り、ご覧になりましたでしょうか?


手首を傷めたとかで、このまま棄権しましてフィル・ミケルソンの勝利となりました。


これだけ見ますとね、気の毒だなー、痛かったかなー、って思ってしまいますが、TVで経過を見ていた私にとりましては、違った見え方をしました。

ダニエル・バーガーというプレイヤーです。




まずそもそもひとホール目にフィル・ミケルソンの 1-footer (30cmのパット) のコンシードを拒否します。 もちろんマッチプレーに大先輩とかそういうのは関係ないと思いますが、勝負どころでもなんでもない場面ですよ? それも30cm。

で、この空振りのショットも、

何度も何度も何度も何度も何度も素振りして岩に当たらないか確認して、(・・・までは良いんですが)、キャディーさんを呼んで何やら相談して何度も何度も何度も何度も何度も素振りして、それからクラブ変えて、何度も何度も何度も何度も何度も素振りして、それからまた前の方に歩いて行って、戻ってきて何度も何度も何度も何度も何度も素振りして...、

とにかくずーっと待ってるミケルソンが呆れた顔して我慢して待ってたくらい長かった訳ですけど (カメラでフィルの表情が抜かれます)、そしてその挙句に、またまたまた何度も何度も何度も何度も何度も素振りして、で、やっと振ったのがこの動画のスイングです。

空振りでクラブ飛ばした後、すぐに棄権して、マッチ終了。

あんだけ待たせて、素振りして、一体彼は何を確認していたのか?


手首振ってましたけど、見ていた感じでは全然大丈夫だと思います。

ちょっと性格悪そうだもんなー。 (ものすごく偏見です。すみません。)


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では本題に。


このエントリーは、Green Keeperさんのブログにあります、「プラム・ボッビング(←クリック) という記事を拝見しまして、おーこれはやってみなくては!ということでメモしておくために書いておくものです。

詳しくは、プラム・ボッビング1~5 の記事を、是非ともご覧になってみてください。


プラムボブっていうのは、私も大好きな青木功がグリーンを読む時にやっているあれのことです。



私も20数年前にやり方をある方から教わりまして、ずいぶんと真似してみたりしたのですが、どうも有効に使えていなくて、ずっと使わずに来ました。

カップとボールを結ぶ線の延長線上に利き目が来るように立ち、パターのシャフトをカップとボールに重ねておいてからヘッド側の手を離し云々ってやつですが、明らかに曲がる方向が分かる場合にやっても仕方ありませんしね。 微妙なときはいまいち役に立てることができていなかった感じで。

グリーンに自分が上る前に、ホール全体の傾きに対してグリーンそのものの傾きがどうなっているかとか、注意深く観察するようにしたり、あるいは自分の足の裏で体重のかかり方を感じるようにして傾斜をジャッジしようとかいろいろ試して来ていますが、なかなか感覚が鋭くない私...。


Green Keeperさんのブログで拝見しまして、まさにハサミは使い様、...使い手の工夫が必要だったんですね。


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そもそもプラムボブってなんでしょう?
ゴルフ用語ではないんですね。

先の尖ったおもりが糸にぶら下がってて、建築現場などで地球の万有引力(重力)を利用して鉛直を出す道具のことを、Plumb Bobといいます。

クリックでHandymanのサイトにリンクしてます。


英語で「すもも」の意味のPlumではなくて、Plumb、錘とか鉛直という意味の単語です。
同じ発音ですけどね。
Plumb Bobの Bobはどこから来たのさ? まさかWilliamのニックネームののBobじゃないよね?

...なんて思いましたが、こういった錘には昔、鉛がよく使われていたみたいですね。
柔らかくてとても比重が重いので、釣りの錘とかにも噛み潰しの鉛製の錘とかが使われています。
糸を挟んで潰したりできるし持って来いですもんね。

鉛は英語で lead ですが、ラテン語では「Plumbum」というのだそうです。

なるほどー、Plumbum が英語で訛って Plumb Bob か。(^^)

画像をクリックで拡大します。


そういえば、昔高校生の時に必死で覚えた原子周期律表の鉛の記号は「Pb」ってなってますね。
青い色のところにある原子番号82番。


* 細貝さんからメールを頂きまして、bobには揺れるという意味があってショートヘアのボブというのもそういう意味だと教えていただきました。

そういえば、bobblehead 人形とかの bobble も bob ですね。 
こちらはぴょんぴょんと上下に動くことを意味しています。

もうちょっと調べてみようかな。(^^)


…どうもですね、語源はラテン語の bombitare 「ブンブンうなる」から、bob になった、って言う説が有力っぽいです?


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Green Keeperさんのおっしゃるポイントは要するに、ぶら下げると少しパターシャフトが傾くけれども、パターの向きによっては見かけ上鉛直線にシャフトが真っ直ぐ向いてくれる角度があるんだからそこに印をつけておいていつもその印が自分に向くようにすれば鉛直線が出せるじゃん? ってことなんですよね。

以前の記事で見ていただきました写真をもう一回貼りますと、こちらも、

画像をクリックで拡大します。


そしてこちらも、

画像をクリックで拡大します。


微妙に鉛直からずれています。
アオキのパターはキャッシュイン型だからなー。 ...とか思ったりしてましたがアホでした。(笑)


シャフトの左側のラインが鉛直線に合う位置にマジックペンでラインを引いてみました。
こんな感じ。  ↓



ちょうどシャフトに貼られている Titleist のシールのシリアル番号?(AJ748814)っていうのが打ってある辺りでしたので印つけなくてもいいかなーとかも思いましたが、せっかくですので。


それで、この印を自分の正面に向くように指先でシャフトを摘んで重力に任せて鉛直を向くようにぶら下げます。
こんな感じ。  ↓


うーん、なかなか良いんじゃないでしょうか! (^^)


実はこの印の位置、パターをシャフトで支えてバランスを取り、ヘッドが傾いてバランスして止まった位置の真上の部分にあたります。

探すのすごい簡単ですね。



この位置は実際にはシャフトの中心線が重力の鉛直線上と見かけ上重なる位置になりますので、私の場合はほんの1mm程度この真上よりも右寄りに印を付けました。

「シャフトの左側の縁のライン」と「鉛直線」を完全に合わせ、その状態で利き目の左目を使うためです。


グリーンによって、上りか下りかがボール側から見たのとカップ側から見たのとで違って見えたり、ラインを横から見ても微妙だったり、悩む場面が時々あります。
こういう時に、信頼できる鉛直線を持っていれば、できることがいろいろ出てくるかもしれませんですね!

これ持ってゴルフ場に行くのが楽しみになってきました。

いやむしろ、練習場の段階ですでに微妙な傾きを確認しちゃおう。 (^^)




8/03/2011

デジタル(digital)パット? アナログ(analog)?


これは笑った。↓
http://fanphooey.com/slideshows/60/2011-08-03%2011:32:38.215351-04#focus


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いつもコメントをいただいていますスノーマンさんから 「iPING」の記事に、またまた良いコメントをいただきまして、お返事しようと思ったんですが、すごく長くなりますので記事でお返事することにしました。(^^;


「アナログ」という表現についてです。


スノーマンさんに頂いたコメントに対しまして、

analogって言葉はdigitalと対比して使われますが、元々の意味は「相似形の」と言う意味なんですよね。とてもイメージつかみにくいです。
と、コメントさせていただいたのですが、

英語としては analogueは「類比して」とか、「構造的に似せた」みたいな意味なんですよね。


例えば5歩と6歩の間がないデジタル式の私の方がよっぽど大雑把なんじゃないかと思ったりするわけです。 デジタル・パットを実践している私にとっては、なかなかに興味深い問題でした。(^^)





普段から、例えば「アナログ人間」といった「アナログ」の用法には、「どうもイメージが合わないなぁ?」 ・・・と思っていたんですが、調べてみますと、やはり誤用された和製英語だったようです。

(このシリーズでいつも書いておりますように、和製英語は和製英語ですでに日本語として認識し、日本語の会話中では他の方々と同じ意味・使用法で使えばいいのであって、私自身が英語と混同しないようにすれば良いだけなのですけれどね。)


スノーマンさんに言われてみて初めて、wikipediaのページを見てみました。↓
デジタルという語に対して漠然と付与された「コンピュータ」「ハイテク」「科学的理論」「理性」「理系」といった印象から、アナログがその対義語として「ローテク」「経験則」「勘」「情緒」「文系」等の概念を象徴するようになったものと考えられる。これらは、本来のアナログの定義とは無関係な用法であり、厳密には誤用である。
と、書かれています。


で、この勘違いがどこから来ているかというと、

「アナクロ(anachronismより)」との混同とも考えられる。
とも書かれていました。


アナクロは、「時代遅れの、時代錯誤なもの」という意味の単語ですね。 辞書にはラテン語で「時間を遡る」という意味から来た単語だと書かれています。

なるほどー、と思いました。


デジタルとアナログの対比に、アナクロのイメージを混ぜ込んじゃったものが、和製英語の「アナログ」になった訳ですね。

これなら、とてもイメージがすっきりします。(^^)


~~~


時に、私のスイングは実はものすごい「アナクロ」でして、フェースローテーションも大きく使うために例えばドライバーは重心距離が極端に短く作られているキャロウエイのFTシリーズしか使えません。(^^;

よく探せば他にもあるんでしょうけどね、重心距離が29mmとかのドライバー。

基本的にフッカーなのに、なぜかわざわざドロー・バイアスを選ぶのは、その方が重心距離が短い設定になっているからです。
ミスをして思ったよりも大きくフックした時の、フックの度合いが少なくて済むんです。

テイラーメイドのスーパークワッドなんてものすごく気に入って、ショップの鳥かごで試打してみてすごく捕まりもいいしいい弾道で飛ぶし、って思って買ったりしたんですが、いざコースでラウンドしてみますと、ミスしてフックを打ったときにその曲がり様ったらもう、バビューン!っとすごい量で曲がってしまうんですよ。
もちろん、一重に私のスイングが悪いせいなんですが。


アイアンも同じ理由で、本当はもっと易しいと言われているアイアンを使いたいのに、フェースの小さい(←重心距離の短い)、グースのほとんど無いアイアンでないと上手く打てません。

そうしたアイアンはほとんどみんな難しいプロモデルになって来ちゃうので困っちゃうんですが、フェースの小さいグースなしアイアンの中では比較的forgivingな、ポケットキャビティー形状になっている今のX-Tourアイアンというのが、とりあえずいまの選択肢になっていたりします。


~~~


ちなみに、アナログの時計というのは、針で動く時計を指しますよね。
数字で表示するデジタル時計に対比して。

これも実は微妙だと思います。

電池を動力にクォーツで時を刻む時計というのは、針で動く時計であっても秒針は1秒とか0.5秒飛びに動きます。
つまりデジタル的なステップ状の動きをします。 でも、アナログ時計です。

つまり時間というものを「類比した」回転する針というもので表現している、と言う意味なんですね。


一方、ゼンマイを動力に動く機械時計は、秒針が飛びながら動いたりしません。
こちらが本当のアナログ時計なんですが、むしろアナクロ時計と呼ぶべきかも知れませんね。 けなす意味ではなく、懐古主義(nostalgia)的な感じで。(←そういうことするから和製英語ができちゃうのか。(^^;)


そういう意味では実は私、定義がよく分かっておらないのですが(^^;、

厳密には高性能のゼンマイ式機械時計(←ロレックスみたいな時計のことね。)や振り子時計だけをアナログ時計と呼ぶべきなのでしょうか?

それとも、例えば最新式のクロノグラフみたいな時計も針があればアナログ時計と呼ばれているのでしょうか? ( ←たぶんそうかなぁ。)

もし後者であれば、「時計」の場合は「アナログ式」の意味が正しく使われている和製英語ということになりますね。



ちなみにですが、英語では時計の針は「needle(針)」ではなく、「hand(手)」とか「arm(腕)」と表現されます。

ゴルフスイングで、腕の位置を3時とか10時とかで表現するのは、この辺りから考えても非常に英語として自然なことだったという訳ですね。(^^)






3/11/2011

タイガーのスイング変遷


むむー。
昔の同僚の一人が、インドのチェンナイに赴任になりました。

うちの会社にもインドに支店はあるけど、会うチャンスあるかなー?


この4月赴任で、彼、6月に待ちに待った第1子誕生予定。(結婚して17年目ぐらい?)

単身赴任になるそうです・・・。 (私にこの状況は到底信じられません。)


しかも、タミル・ナードゥ州には禁酒法が施行されているんだそうです。



---


ゴルフ・ダイジェスト誌がまとめた、タイガーのスイング変遷のビデオです。

まずは百聞は一見にしかず、ということで。
敢えてコマ割りで動かして、Pauseボタンで止めながら見られるように作ったらしいです。



The Evolution Of Tiger's Swing 」と題された記事にこのビデオは載っています。


まぁあの、いつものようにスイング理論ワカランちゃんなZくんですので、記事にあります色々な方々(タイガーの歴代コーチと、ジャック・ニクラス)の解説を和訳してみますね。


***


• Rudy Duran (started working with Woods when Tiger was 4): "Tiger's swing was a tool, like a chisel for a sculptor. But first he had the vision, and the tool carried that out. He didn't think about where his elbow was pointing when he used the chisel. He thought about the image he was seeing."

ルディー・デュラン (タイガーが4歳の時にウッズと取り組み始めた人): 「タイガーのスイングは、ただのツール(道具)なんだよ、例えば彫刻家にとってのノミみたいに。 だけど最初にタイガーにはビジョンがあって、でツールがついてきた感じ。 タイガーはノミを使うときに肘がどこ向いているかなんて考えていないよ。 見えているイメージについて考えてたんだ。」


• John Anselmo (began working with Woods when Tiger was 10): "I think the teachers after me have done a good job, but I don't think he needed much changing, to be honest. Sure, there was a looseness to his swing, but that was just because he hadn't filled out. I liked that freedom, that full release of his body. That was beautiful. He should hold onto that."

ジョン・アンゼルモ (タイガーが10歳の時にウッズと取り組み始めた人): 「僕の後に教えた先生たちが良い仕事したんだと思うけどね、正直タイガーは全然(スイングを)変える必要なかったんじゃないかと思うよ。 そりゃあね、タイガーのスイングにも緩んでる部分はあったけどね、ただ単にぎちぎちに詰めなかったってだけで。 その辺の自由さっていうか、体を解き放つような部分が僕は好きだったけどね。それは素晴らしかったよ。 そのまま行ったら良かったのに。」


• Butch Harmon (began working with Woods when Tiger was 17): "I thought he hit the ball plenty far enough, and that his strength was that he was one of the longest and most accurate drivers. When he drove the ball in the fairway, he was nearly unbeatable. That's what I kept trying to drive into him. But it didn't take. It's something about the ego of these long hitters. So we parted ways."

ブッチ・ハーモン (タイガーが17歳の時にウッズと取り組み始めた人): 「タイガーはもの凄い距離で飛ばしていたと思うし、最も飛んで最も正確なドライバーを打つ一人だったって言うのが彼の強みだったと思うよ。 タイガーがフェアウエーに打ったときは無敵だったでしょ。それこそ僕が教え込もうとしていたことだった。でも受け取ってもらえなくて。 ロングヒッター達のエゴかなんかの部分なんだろうね。 それで我々は別れることになったんだよ。」


• Hank Haney (officially began to work with Woods in 2004): "I think it's fair to say that Butch had a better body to work with than I did. With me, he started looking more like a linebacker than a golfer. ... Tiger Woods does what he wants to do. The other thing, in the last three years, he hasn't worked as hard. Without a doubt there has been a slip in his work ethic."

ハンク・ヘイニー (正式には2004年にウッズと取り組み始めた人): 「ブッチのときはタイガーはもっといい(ゴルファーらしい)体を持ってた、って言っても差し支え無いと思う。 僕と始めたときはゴルファーって言うより(フットボールの)ラインバッカーみたいに見えるようになってったもんね。 ・・・タイガー・ウッズって人は自分のやりたいことをやるから。 もうひとつ言えるのは、最後の3年間、あんまり一所懸命練習してなかったね。 間違いなく練習熱心さが欠けていったってのはあったよ。」


• Sean Foley (began working with Woods in 2010): "What Tiger was doing wasn't efficient. He was losing tons of speed and power, some of the things that used to most separate him. And then he was getting more crooked. He couldn't hit the fairway because his alignments were not correct. Simple as that."

ショーン・フォーリー (2010年にウッズと取り組み始めた人): 「タイガーがやってたことは、効果的じゃなかったんだ。 タイガーを他のプレイヤーと隔てていたはずのもののひとつ、パワーとスビードがガタ落ちしてた。それで、余計におかしくなっていってた。 アラインメントが合ってなかったからフェアウエーをヒットできなくなってたんだよ。 簡単なことさ。」


• Jack Nicklaus: "When Tiger started out, there was nothing mechanical about him. Now he plays by mechanics, but I've noticed that when he starts making mistakes, he instinctively reverts back to feel. When he really has to win something, the touch and feel that he reverts to produces some unbelievable results. There are no mechanics at all when he's really under the gun. That's how he should play all the time."

ジャック・ニクラス : 「タイガーがデビューした頃はメカニカルなことは何もなかったんだ。 いまはメカニックスでプレーしてるけど、僕が気が付いたのはね、ミスをしたときにタイガーは本能的にフィーリングに戻ろうとしているね。 タイガーがなにかを勝ち取らなくちゃならないとき、彼が立ち返るタッチとフィーリングこそが信じられないほどすごい結果を生むんだよ。 本当に重要な場面ではメカニックスなんか全然無いんだ。 タイガーは常にそうやってプレーすべきなんだよ。」



・・・なんだろう?

なんか、フォーリー以外みんな同じようなこと言ってませんかね?
(あ、いや、ハンク・ヘイニーが言ってるのは文句ばっかりですが。(笑))



~~~


一方、

ショーン・フォーリーがGolf.comでおこなったインタビュー (←今書店に出ているGolf Magazine誌にも同じ内容が載ってます。)に対して、ハンク・ヘイニーがツイッターで喧嘩売ったりしていて、

・・・かなり子供じみたことになってますね。↓

Hank Haney, Sean Foley Smackdown Hits Twitter
(↑ これ、すごい可笑しいですよ。)



まぁ事実ハンク・ヘイニーはタイガーで名前売れた面は否めませんし、ヘイニー・プロジェクトでチャールズ・バークリー、ロニー・ロマノ、ラッシュ・リンボーと3人、自信たっぷりにコーチしたけど誰も上手くなってませんし、ヘイニーの一人負けって感じしますね、・・・私から見ますと。



12/21/2010

ゴルフ英語シリーズ第11回 (OB)


すごい雨が続いています。

いくつかのゴルフ場のいくつかのホールは、水の下に沈んでしまっているんじゃないでしょうか。
近隣の思い浮かぶコースだけでも、あそことあそこは沈んでるだろうなぁって思います・・・。

So-Calに生まれ育った人が、こんなのは生まれて初めてじゃないかなぁ。 って言ってますのでね、そのくらいの珍しさらしいです。


---


久々のゴルフ英語シリーズです。
(いまでも期待してくださってる人がいらっしゃるのかどうかちょと疑問ですが。(^^;)


前回、前置詞の「down」に注目してニュアンスを表現いたしましたので、今回は、前置詞の「out」に注目してみたいと思います。


まずは表題の「OB」。

和製英語だ、とまではいいませんが、米国ではあまり使われません。
英語版wikipediaの「OB」の曖昧表現のページにも「OB (golf)」というような項目は出てきません。
(日本語のwikipediaにはありますね。)


「Out of Bounds」ですから、略すなら「O.O.B.」かな、と思ったりしますが、「O.B.」という表現が使われないこともないかな?程度の使用頻度です。

杭(stakes)にOBと書かれたり、短く書く方法としては使われますが、話し言葉で「OB(オウ・ビー)」と使うことはほとんどありませんのでご注意下さい。





それから、典型的な和製英語でよく使われる「オーバードライブ」ですが (第9回の「スコアメイクの鍵」でも少しだけ触れましたけれども)、 英語では「out-drive (アウト・ドライヴ)」といいます。 動詞です。

You've out drove me pretty well.  (←米語なのでdrivenじゃなくてOK)
(ずいぶんオーバードライブされちゃったよー。)

なんて言う風に使います。


このニュアンスの「out」は、「outer space (大気圏外(の宇宙))」なんて言う表現にも通じるところがあるのですが、私の飛距離の範囲よりも向こうへ行った、と言うイメージから来ているのが一つと、

もうひとつは、スポーツ全般に使われる「out perform (上回った良いプレー/ 成績)」にも代表される、「上回っている」というニュアンスと、両方からイメージできる英語らしい表現です。


ちなみに、「なんてオーバーな。」・・・ですとか、「over」という前置詞はオーバーという日本語(和製英語)にもなっていますが、「over」には「やり過ぎ」というニュアンスが強いので、「over driven」などと英語でいいますと例えばドッグレッグのコーナーを突き抜けてOBを打ってしまった時などを連想してしまうんですね。

「over swing (オーバー・スイング)」のオーバー。
まさにやり過ぎです。



それから、ゴルフ独特の表現に「hole out (ホールアウト)」というのがあります。

この「out」には、「お終い」というニュアンスがありますね。

Johnson close out the deal by sinking the birdie putt on the 18th.
(ジョンソンは18番のバーディーパットを沈めて優勝を締めくくった。)

なんて言う具合に、「お終い」ってニュアンスで使われます。

(ゴルフで)優勝する」には、「pull out the victory」なんていう言い方もされます。



あとは・・・、 「golf outing」って表現もありますね。

トーナメントとかコンペのことを指します。
SCGAの「member outing (メンバー・アウティング)」とか。


プロがクラブハウス内でのインタビューとかで、

It's really hot out there today.
今日は(コース上は)暑いからねー。 

なんて言ったりしているのと同じで、「外に出ている」イメージですね。
「out door sports (アウトドア・スポーツ)」の「out」です。



あとはゴルフでよく出てくる表現としては、どこかから「out (出る)」という意味での使われ方です。

hit out of the sand trap (バンカーから出る)

ですとか、

chip out from the trees(林の中からチップ・アウトする)

とか、そういう使い方ですね。
この使用法は、日本人にもよくイメージが掴める用法だと思います。


前回の「down」で説明させていただきましたとおり、前置詞を理解するコツはこれらの用法全部を「いろいろな意味があるのね。」として捉えず、こう言った表現全部に共通する前置詞としての「out」のイメージを掴むと良いのです。

例えば、申込用紙とかスコアカードとかを「fill out (the form) ((用紙に)記入する)」とか、スイングの悪い癖を「smooth out (直す)」とか、の「out」は、「全部やる」というニュアンスがあります。 修正するには「iron out (直す)」もよく使います。 アイロンでシワを伸ばすイメージ。

「tired out」は、疲れきる。

「out and out」で、完全に、徹底的に、と言う意味になります。


クラブをインターネットでポチる(オークションなどで)ときの「out bid (金額で上回る)」される、の「out」は、「out drive (オーバードライブ)」の「out」と同じ、「上回る」のニュアンスですね。

Keep the head down through out the swing. (スイングの間中、頭を上げないようにしよう)

の場合の「out」は、「ずーっと全部」というニュアンスです。


「golf outfit (ゴルフウエア)」 は外側に着てる服。
「Fore! Look out! (フォアー! 気をつけろ!)」は「Heads up! (気をつけて!)」とも言いますけど、外をよく見るイメージです。

「outstanding! (飛び抜けて素晴らしい!)」なんていう言い方も、イメージが湧きやすいでしょうかね?


総合的な、前置詞「out」の、“外に拡がる/圧倒する”イメージ、掴んでいただけましたでしょうか? (^^)


「You are out!」



11/29/2010

イアン・ポールターのボーンヘッド (coin blunder)


ドバイのトーナメントでプレーオフ中に起きた事件、ご覧になりましたでしょうか?

イアン・ポールターが、プレーオフの2ホール目にうっかりボールを自分のボールマーカーの上に落としてしまい、コインが裏返って動いてしまったために 1打罰を受け、約 £352,000ポンド(約US$417,000)を不意にしてしまった、と言う面白い事例です。

画像はYahooから直フィードしてます。


記事:

Coin error costs Poulter $A570,000
http://www.heraldsun.com.au/sport/golf/coin-error-costs-poulter-570000/story-e6frfgax-1225963035765?utm_source=bleacherreport.com


ボールをマークする、またはマークした位置にボールを戻す行為の最中に誤って動かした場合は無罰でリプレースが許されますが、今回はうっかりボールを落としたということで起きており、1打罰になってしまいます。

まぁこれはみなさんご承知だと思いますけれど、落としたボールがひっくり返して動かしたコインが、プレーオフの相手のRobert Karlssonのボールマーカーだった場合がどうなるのか? ということが私にはちょっとだけ気になりました。


と、言いますのも、

裁定集の18/7.5には、こう書かれているからです。↓

18/7.5   相手(または同伴競技者)が偶然に落とした球が、プレーヤーの球を動かす 
質問:   プレーヤーAがパッティンググリーン上の球を拾い上げたあと、偶々その球を落としたところ、Aの球は止まっているプレーヤーBの球に当たってその球を動かしてしまった。この場合、どのように裁定すべきか。
回答:   拾い上げたあとまだインプレーに戻していない球は携帯品である……定義16「携帯品」の注1参照。
マッチプレーでは、プレーヤーAは1打の罰を受け、プレーヤーBは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-3b。
ストロークプレーでは、誰にも罰はなく、競技者Bは自分の球をリプレースしなければならない……規則18-4。
(1993年改訂、2008年マイナー改訂)


つまりストロークプレーでは誰にも罰はないが、マッチプレーではボールを落としたプレイヤーに 1打の罰が付く訳です。

プレーオフってのは、3人ですることもある訳ですからあくまでもストロークプレーの延長ですよね?

・・・って結論的には思うんですけど、マッチプレーさながらなプレーオフですから、ちょっと違和感出ませんでしょうかね? 私だけですか。(笑)


いずれにせよ、残っていたパットはカールッソンの方が短かったわけで、これだけで$417,000ドル損した、ってのは言い過ぎじゃなかろうか? と思いました。(^^)


***


元記事で、「coin blunder(ヘマ)」ってなっている部分を「ボーンヘッド」と和製英語に訳してみました。


ボーンヘッド(Bonehead)

これ、日本では野球用語なんですよね。「(考えられ無いような)へまをする」って意味の。
この言葉は英語(米語)の「bonehead」から来ていて、そのまま通用します。

(脳じゃなくて)骨で出来た頭って訳ですね。

米語では、実は「なんとかヘッド」って言い方は”たーくさん”ありまして、ポピュラーなものには、

kucklehead
pinhead
di○khead (ちょっと品が無いので一部伏字にしました。)
meathead

などがあります。

これらは米国ではどちらかと言うと、boneheadより使用される頻度は多いんじゃないでしょうか?


特にメジャーの野球の放送で「bonehead」が頻繁に使われている訳ではありませんので、例によって日本には昔の野球関係者がドジャーズかどっかから仕入れて来たのだろうと思いますが(ただしドジャーズ名アナウンサーのヴィン・スカリーさんのよく使う類のフレーズ(単語)ではありません。)、
・・・なんでボーンヘッドだけ日本で定着したんでしょうかね?

ちなみに関係ないんですが、88年のWSでのカーク・ギブソンの劇的な代打逆転さよならHRの時のかの有名な実況フレーズ、"I don't believe what I just saw!" (ちゃんとした日本語にならないんですが直訳しまして「たった今この目で見たことを私は信じません!」となります。「信じられない!(unbelievable)」では弱すぎます。)が、ヴィン・スカリーさんじゃなかったのを知ったときはショックでした。なんでショックなのかよく分かりませんが。(笑)

ジャック・バックって言う有名なアナウンサーの方だそうです。 http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Buck


で他にもナントカ・ヘッドは実はいっぱいありまして、辞書に載っているものだけでも列挙してみます。
(点線より上が、私のMS-Word 2003のスペルチェック辞書にも”1単語”として入っているものです。)

cokehead
woodenhead
chucklehead
bullhead
blockhead
bubblehead
softhead
muttonhead
loggerhead
--------
rattlehead
clunkhead
cabbagehead
bananahead
applehead
fu○khead
dumnhead
doodlehead
jughead
conehead
chowderhead
bullethead
baloonhead
lardhead
lunkhead
muddlehead

もうね、なんでもありですね。(笑)


日本式発想(中身が無いという意図)で、「ピーマン・ヘッド(bellpepper-head)」、「バンブー・ヘッド(bamboo-head)」とか勝手に作って言ってみたとしても、言い方次第で雰囲気的に通じること請け合いですね。(笑)

(ちなみにピーマンは、bell pepperとかsweet pepperとか言います。ピーマンは決して”甘く”は無いんですが、ほかのpepper類(唐辛子類)が青いのも赤いのもみんなすごい辛い上に沢山種類が並んで売っているから、意味合いとしてはよく分かります。ベルは形から来ていますですね。)


自分用のメモの意味も込めまして、無理やりゴルフ英語シリーズにしてみました。(^^;



追記:

もんのすごいポピュラーなのを忘れていました。(^^;

barnacle-head

これは、無理やり訳すとフジツボ・ヘッドですね。

子供番組の「スポンジボブ」で出てくる造語のフレーズですが、ナントカ・ヘッドの中では、今や一番ポピュラーかも知れません。(笑)

(意味は、どれも全部ほとんどおんなじです。)



9/10/2010

英語シリーズ第10回 (ダウンブロー)


zippo製グリーンツールの件、みなさん、ありがとうございました。m(__)m  (^^)

あとは、

Mihoさん
スノーマンさん

ですかね。(^^)

お気づきになりましたら、メールくださいね。 お願いします。m(__)m


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と、いうことで本題に。


以前、「スイングの軌道」と言う記事とそのコメント欄で書いていたことと一部重複した内容になりますが、あの時は、

なぜアイアンは ダウンブロー (←和製英語です。) で打つと良いことがあるの?

・・・という考察がメインでした。

ショートアイアンではディボットをどーん!と取りながら打っていくショットの優位性といいますか、むしろ「forgiveness (寛容性)」とも言うべき利点を考え、「スコア削減の工夫」カテゴリの分類にしてあります。


と言うことで、いいきっかけが無いと(思いつかなくて)いつも疎かになりがちな(^^; 「ゴルフ英語シリーズ」の記事を書いてみたいと思います。


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さて、すでに ↑ で和製英語と指摘しました「ダウン・ブロー」ですが、“down blow” という英語表現はありません。

英語では、“descending blow (ディセンディング・ブロー)” もしくは “downward blow (ダウンワード・ブロー)” と言います。
(それぞれ「段々下がる打撃」、「下向きの打撃」って感じですかね。)

“blow” はボクシングのボディー・ブローのブローと同じ、「打撃」と言う意味です。

インパクトにおけるボールに対する打撃の方向のことを言っていますので、“blow (ブロー)”であって、“swing (スイング)”や“stroke (ストローク)” では無いわけですね。


ちなみに、“down swing” は、日本語になっていますところの「ダウンスイング」と、英語でもほぼ同義で使われています。
(こうやって、たまに合っているのがあるから、和製英語は余計にややこしくなっちゃうんですけど。(^^;)



さて、ゴルフシーンでよく出てくるフレーズの中に“down” の入ったものをいくつか挙げてみましょう。


まずは、この英語シリーズの第1回 「Good Drive!!」にも出てきたフレーズをご記憶でしょうか?

“up and down”

これは寄せワンのことです。 “up” でグリーンに上がり、“down” でカップに落ちる。



それから、mayumiさんと言う方からのご質問で書きました 英語シリーズの第9回 「スコアメイクの鍵」では、スコア・アップというのは完全なる和製英語で、英語では「up」と全く逆の「down」が使われるべきで、例えば、

“bring down your score”

のような表現が使われます。と書きました。

ちなみに、ハンディキャップ・インデックスも上手くなってきますと、“down” します。 “up” では下手になってしまいます。


スコアを良くするという言い方には他にもいくつかポピュラーなものがありまして、

“shave strokes off your golf score”
(私の感じとしては、これが一番ポピュラーな言い方でしょうかね。 「スコアをそぎ落とす。」)

“improve your score”
(「スコアを改善する。」)

“lower your score”
(「スコアを低める。」)

まぁ、どれを取ってみても、なんで“up (アップ)” が日本で誤用されるようになったのか、よく分かりません。

ちなみに言いますと、スキル・アップ (←こちらはいかにも“up” で良さそうですねー。 でも!) これも実は和製英語です。

“(your) skill (技能)” というものは、“brush up (磨きをかける)” したり、“sharpen up (研ぎ澄ます)” したり、または“beef up (増強する)” したりするもので、 “skill up” するものではないのです。

“skill up”と英単語としてアルファベットでタイプしてインターネット検索をかけてみても、出てくるのはほとんど全部が日本語のページだったりします。







それから、・・・まだありますねー。

“straight down the middle”
“right down in the middle (of the fairway)”

こちらはとても英語らしい表現で、私は好きなフレーズです。
どちらも、意味としては「(ど真ん中)」って感じです。 フェアウエーど真ん中。

下の方の、“right” も「右」とは関係ありませんで「真っ直ぐな」「正当な」というニュアンスの意味で使われています。



あと例えば昔からよく言われているレッスンの金科玉条、

“Keep your head down and eyes on the ball”

まぁこれは訳すまでもないですね。
ただし、最近はこの「頭を上げるな、ボールから目を離すな」というレッスンは必ずしも正しくないとされる意見が多いようです。

ちなみにミスショットをして「頭が上がっちゃったよ。」っていうときには、
“I lifted my head.” って言います。
( ↑ ミスの原因はそこじゃないかもしれませんよー。:-p)



ちょっと、“down” っていう前置詞のもっている英語的なニュアンスを掴んでいただくための説明をしてみましょう。


日本でもよく知られています「下方に」っていう意味合いの他に、「南へ下がる」(←これは京都の方とかと同じ表現ですね。)とか、それからさっき出てきました「真ん中の強調」とか、それから 「ずずーっと向こうまで真っ直ぐ行く感じ」(←こんなことは日本の学校などでは説明されていないかも知れませんが。)とかのニュアンスもあります。


例えば“downtown (ダウンタウン)” って言葉は日本でもよく使われていると思いますが、意味は「下町」ではありません。
この場合の“down” は、「真ん中」って意味です。

“Downtown Tokyo” と言いますと、丸の内とか、銀座、新宿みたいなところを指します。
葛飾柴又とかではないんですね。(笑)


それと例えば、「結婚する (get married)」の洒落た表現に、

“walk down(またはup) the aisle (通路)”

なんて言うのがあります。
教会の真っ直ぐなバージン・ロードを厳かに歩いて行く感じでしょ?
“down” で言うと花嫁さんを後ろからみている感じ。 “up” で言うと、牧師さん側から見てるみたいな感じになります。


“all the way down” なんて言うのも日常的に非常に頻繁に聞くフレーズですが、「(例えばそこの廊下を)ずーっと向こうまで真ーぁっ直ぐ最後まで行って。」って意味なんです。



どうでしょう?
“down” のニュアンス、掴んでいただけたでしょうか?(^^)


思ってたのと全然違った!?って思った方、素直な心をお持ちです。

ところどころで、なるほどなるほどって思った方も。

でも、「へぇー、downにはいろんな意味があるんだねー。」とは、思わないでください。


前置詞をマスターするコツは (ってか前置詞は日本人にはとても難しいので私もまだマスターし切れていないんですが(^^;)、上記に出てきた全部の“down” がひとつの同じ“down” という言葉から出て来ている発想だと言うことを、包括的にうまくつなげてイメージできるかどうか、っていうところが大切なのです。




ちょっと卑怯な逃げみたいになっちゃうんですけど(^^;、私は英語の先生でもありませんし英文学科の卒業でもありませんので、気付かずに間違ってしまって居るところもある“かも” 知れません。

「体で感じ、ニュアンスで把握する」という私なりの英語への取り組み方をご紹介しつつ、ゴルフ英語を説明しているシリーズ、ということですので、ご了承下さい。m(__)m

(でも、良い参考ぐらいにはなるかと思いますよ。(^_-;)



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(英語シリーズの過去ログ・リンク)

第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
第7回: 大叩き 
(番外2): ホーガンとジンジャーエール
第8回: クロハンディド・グリップ
(番外3): タイガー、ナイキの新CMが物議
第9回: スコアメイクの鍵
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


8/15/2010

コーリー・ペイビンとジム・グレイのいさかい


今、ちょっと話題になってますね。


こちらが一番まとまった記事です。(他にもいろいろ出てますが。)

Pavin denies offering pick to Woods

(「Pavin denies offering pick with Woods」←上のと同じ内容の別のサイトの記事です。)


ライダーカップで米国チームのキャプテンを務めるコーリー・ペイビンと、なぜかちゃっかりGolf Channelのリポーターになっていたリポーターのジム・グレイが揉めました。


(クリックした先は写真のリンク元です。)


発端はタイガーの不調です。
ライダーカップ・メンバーは、ポイントで上位8名と、キャプテン・ピックの4名の合計12名でチーム編成されます。

タイガー不調のため、今のところライダーカップ・ポイントは10位。
先日のプロ入り最悪のパフォーマンスだったブリジストンのトーナメント前(水曜日)にも、タイガー本人にこの質問がありまして、


ライダーカップのトップ8が決まるまであと2週間ですが。
もし、キャプテン・ピックで出場するように要請されたら、全力で出場しますか?

-> 自力でチームに入れるようにプレーしようと思ってます。

もし、そうならなかったら・・・?

-> 自力でチームに入れるようにプレーしようと思ってます。

それは曖昧な表現のお答えですね・・・。

-> 自力でチームに入れるようにプレーしようと思ってます。


・・・なんていう、ある意味馬鹿げたやり取りがあったばかりなんですが、これが伏線といえば伏線です。

(私から見ましたら、トップ8に入っていなくてもトップ12には入ってますし、世界ランキングの方も1位、もし落ちても2位、ってことで、別になんのためらいもなくペイビンがピックするだろ? 批判する人居ないだろ? ・・・ってか、スポンサー的にはどんなに不調でもタイガーが出てくんないと困るだろ? って思ってますから、マスコミのしつこい質問が馬鹿げていると感じるのですが。)



で、記事に書かれている内容を分かりやすいように時系列的に箇条書きにしてみます。


Gray reported Tuesday evening that Pavin told him he would pick Woods for the Ryder Cup if he didn't make the team on his own at the PGA Championship. He quoted Pavin as saying - it was not on camera - "Of course I'm going to. He's the best player in the world."

(火曜日に、ジム・グレイがゴルフチャンネルで、もしタイガーがトップ8に入らなかったときタイガーを選ぶのかどうかペイビンに聞いたところ、「もちろん(チームメンバーに)選出するよ。世界一のプレイヤーだからね。」と((非公式に)カメラの回っていないところで)、言った。 と放送しました。)


Pavin was so angry when he heard about this Wednesday morning that he tweeted while on the golf course that "Jim Gray has misquoted me re: picking Tiger. I never said such a thing and will not say a thing until 09/07."

(ペイビンは水曜日の朝になってこのことを聞いて怒り、ゴルフコースからツィッターで、「ジム・グレイはタイガー選出の件について私(の発言)を間違って引用した。 私は全くそんなことは言っていないし、(期限の)9/07までは、なにも言うつもりはない。」とトゥイート(さえずり)しました。)


Gray had said on air earlier Wednesday after Pavin's tweet that there was "not one part" of what Pavin said that had been misquoted.

"And quite frankly, I happen to like Corey Pavin," Gray said. "I've known him an awfully long time, and in this instance, he is being disingenuous and is not telling the truth."

(グレイは水曜日の放送中、ペイビンのツィッターでの発言に対し、「1箇所も」ペイビンの言ったことの引用は間違っていない。

「正直、コーリー・ペイビンのことは好きだったんだ。」とグレイは言い、「長いこと彼を知っているが、今回の件では、彼は不正直で本当のことを言っていない。」と。)



Jim Gray approached Pavin after a news conference Wednesday, and they stood no more than a foot apart, facing off as if they were in the middle of a boxing ring. Pavin's wife, Lisa, pulled out her mobile phone and recorded the conversation.

Pavin said Gray called him "a liar" and said, "You're going down."

(グレイは、ペイビンが水曜日の記者会見を終えた後ペイビンに詰め寄り、ボクシングのリングの真ん中にでも居るかのように、30cmと離れていない距離で睨み合った。 ペイビンの妻、リサさんは携帯電話を取り出し二人の会話を録音した。

ペイビンによれば、グレイは彼を「嘘つき」呼ばわりし、「お前は破滅する。」と言ったそうだ。)



注: たぶんこれは奥さんの携帯に録音されていますでしょうから本当だと思いますね。


As Gray turned to walk away, Pavin barked at him, "You're just going to walk away?" They continued to argue, although not loud enough that their words could be heard by about a half-dozen reporters.

(グレイが立ち去ったとき、ペイビンはグレイに向かって「逃げるのか?」と吠えた。 二人は口論を続けたがその場に居た6人ほどのリポーターには内容は聞こえなかった。)


"He called me a liar, which is one thing I don't do," Pavin said. "I said he was full of something. I'm not going to have someone call me a liar."

(「奴は俺を嘘つき呼ばわりした。それは俺が決してしないことのひとつだ。」とペイビン。「俺は、『お前はfull of something (なにかまみれ)だ』と言った。誰かに俺を嘘つきと呼ばせたりはしない。」)

注: full of something (なにかまみれ)の部分は、本当はfull of shit (糞まみれ->ゲス野郎)って言ってる筈です。


Pavin noted that he has been asked about Woods and the Ryder Cup since the start of the year, and he had never revealed any of his plans.

"Of all the people I know in the media business, he would not be my first choice to tell that to," Pavin said. "He wouldn't be my second, third or fourth choice, either."

(ペイビンは、タイガー選出に関しての質問は今年の初めからずっと受けてきており、どうするかについては一度も表明したことはない、と念を押した。

「メディアに居る私の知人全員の中で、もし仮に私の考えを伝えるにしても、グレイは私が最初に選ぶ相手ではない。」と、ペイビン。「グレイは、2番目でもなく、3番目、4番目にも、いずれにもならない。」)



とまぁ、こんな感じで、世間の受け止め方としては、「なんで中学生の喧嘩みたいになってんの?」っていう感じです。


しかしまぁ補足しますと、ジム・グレイって人は、実に嫌らしいハイエナみたいなリポーターで、人としてどうか?と思うようなインタビューをいままで数々行って来ていて、本当にゲスなリポーターですから、世間一般の人からはものすごく嫌われています。

レイカーズのプレイヤーにも以前度々コートサイドとかでインタビューしてましたが、私も大っ嫌いです。

っつーかね、タイガーがチームメンバーに入って当たり前なのに、ゴルフ・マスコミはそもそも何でそんなに揚げ足取りなのか?と。

タイガーが、ライダーカップ・ポイントで12位にも入っていないんなら、まぁ、疑問の声も上がるでしょう。
でもね、今時点で10位ですからね。選ばれて当たり前。



最後に、敵方のキャプテン、コリン・モンゴメリのコメントが出ていますが、傑作です。

When European captain Colin Montgomerie was asked what he would do if he were in Pavin’s position, the Scot said: “Oh, that’s a very difficult, dangerous and undiplomatic question. But of course I’d pick him, yes.”

(ヨーロッパ・キャプテンのモンゴメリは、(タイガーの選出に対して)もし貴方がペイビンの立場だったらどうするか?と質問され、「うーん、それは、・・とても難しくて、危険で、外交的にまずい質問だね。 でも、僕だったら・・もちろん(メンバーに)選ぶよ、うん。」)



真相としては、ゴルフ・チャンネルでリポーターに拾われたジム・グレイが、特ダネを焦って勇み足しておきながら、訂正したペイビンに切れて暴言吐いた、ってところじゃないでしょうか。

ていうか、タイガーがライダーカップに出るのなんて、そもそも特ダネじゃないだろ?(呆)


6/04/2010

スコアメイクの鍵


実は最近お越しいただきましたmayumiさんという方にご質問をいただきまして、久しぶりの英語シリーズ 第9弾です。(^^;



ご質問は、スコアメイク (score make)という英語は間違っているのではないか?
と言うことでした。

おっしゃるとおり、これは和製英語です。

・・・で終わるわけには行きませんので(笑)、ちょっと蛇足の解説をしてみます。(^^)



まず、文法的には、あり得るとしても動詞の後ろに目的語が来ますから、 make scoreの順になるべきです。

しかし、ゴルフのscoreに使われる動詞は通常、makeではなく、keep [(スコアを)付ける]とか、shoot (shot) [(スコアを)出す]とか、count [(スコアを)数える]という動詞が使われます。

また、score自体が、[得点する]という動詞としても使われます。



では、日本語でいうスコアメイクは英語ではどのような表現をされるのでしょうか?


いくつか挙げてみますね。

Improve (lower) your score
[スコアを良く(少なく)しよう]

How to Manage Your Game and Play Smart
[ゲームをマネージして賢くプレーする方法]

Better course management can lower your golf score
[もっと良いコース・マネージメントでゴルフ・スコアは良くなります]

Manage your game, score better
[ゲームをマネージして、良いスコアを出そう]

こんなところになってきますでしょうか。


和製英語の「スコアメイク」には、練習していいショットを打てる確率を上げて上手くなってスコアを良くすると言う意味合いではなく、「工夫してプレーすることでスコアを良くする」というニュアンスがある、という観点で選んだフレーズです。

マネージメントという単語が一番フィットする表現ということになりますでしょうか。
ここでさらに注意していただきたいのは、manage your score という言い方もしない、という点ですね。

manageできるのは、yourself と your gameです。



一方、golf において、makeするのは、「birdie」とか、「putt」です。
made birdie [バーディーを取った]、made the putt [パットを決めた]とか。
(外したは、missed the putt になります。)

おそらく、この辺りから誤解されてしまって日本で make を score に使われたものかと想像しますが、なぜにスコア・メイクの順にひっくり返っているのかは・・・?



もうひとつおまけに、スコアアップという和製英語もありますが、もしも英語でいうなら、down your scoreです。
アップではなくて、ダウン。
(先ほどもありましたように lower your score です。)

なぜにアップになってしまったのか、はたまたスコア・アップの順にひっくり返っているのか・・・?



このシリーズでは、過去にもなんどか書いておりますけれど、和製英語と言うのは英語ではなく英単語を元に作られた日本語です。 むしろ英製和語と呼ぶべきもののような気がします。

ですから、私の見解としては、和製英語は日本語と心得て使えば何の問題もない。と思っています。(^^)


ただし、よく出来ている(笑)ものというのは、ついつい英語圏でも使ってしまいがちですので、英語をしゃべるときには厄介ですから注意が必要です。

アゲンスト/フォロー・ウインドとか、ワン・オンとか、スライス/フック・ラインとか、そういうヤツですね。
つい、使いそうになっちゃうんですよ。(笑)






他に日本ですごい間違われている例としては、

グリーン上のディボット(divot)」なんていうのがありますね。
グリーンにボールが落ちて出来るのは、ピッチマークです。

ちなみに、divotと言うのは「クラブヘッドで削り取られた芝片」のこと(飛んでいく方)でして、フェアウエーの地面の土が出てしまった凹みの方は、
divot と呼ぶのが正しいです。

あとは、「オーバー・ドライブ」とか。
overdrive は自動車用語でして、1:1のギア比よりも動力側の歯車が小さい状態を指しますよね。

相手が自分のボールを超えて飛ばしてきたときには、outdrive (アウト・ドライブ)された、と言います。



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(英語シリーズの過去ログ・リンク)

第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
第7回: 大叩き 
(番外2): ホーガンとジンジャーエール
第8回: クロハンディド・グリップ
(番外3): タイガー、ナイキの新CMが物議

※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。