Marshall Canyon GCは、前半も後半もパー5でスタートします。
こちらは1番ホールの3打目地点に向かってフェアウエーを歩きながら、もうすぐ日の出を迎えるところです。
このフェアウエーはティーからグリーンまでずーっと全部右に傾いていまして、ティーショットもセカンドショットも左サイドいっぱいにエイミングして打っていきます。
そしてセカンドショットもサードショットもつま先下がりのライからのショットになります。
距離は決して長くはありませんパー5のホールですが、最初のホールですし、左右の木々にかかってしまうことも少なくなく、ピタッとつけて、っていう具合にはなかなか行かないホールです。
---
という訳で、今回はパー5のホールの攻略法のお話です。(実は私の場合はパー5に限りません。)
Golf Magazine誌のこちらの記事をご紹介します。(クリックしていただくとリンクしています。)
というタイトルになっています。
パトリック・カントレーはPGAツアーの2021-2022年シーズン、パー5のホールの平均スコアが 4.41ストロークで、第1位だったんです。
Golf.comのAlan Bastable記者がアリゾナ州フェニックスで行われたWMオープンのときにパトリック・カントレー本人にインタビューしてパー5 攻略の秘訣を聞いたところ、返ってきた返事が記事タイトルになったようです。
ところでこの記事は2月のあの大騒ぎするWMオープンの時でしたが…、今やマスターズの最終日の後、パトリック・カントレーは今やスロープレイの代名詞と化しています。
これはマスターズではなくてPGAチャンピオンシップの時。ちょっと見てられないぐらいスローです。
イップスがらみでしょうか?グリーンでも激遅でしたが。
Patrick Cantplayとか揶揄されています。
でもマスターズといい、先週のRBCといい、調子が良さそうで活躍していますね。
この辺りのPGAのトッププロになりますと、ほとんどのパー5のホールは飛距離的には 2つで届いてしまいますので、2オンしてイーグルパットからのタップイン・バーディーっていうケースも多いことでしょう。
かつてはフィル・ミケルソンがこの部門のデータでは第1人者でした。
今回この記事中で語られていますのは、2つで届かないパー5でのレイアップについてです。
従来は、2つで届かないパー5では、気持よく自信を持ってウエッジをフルショットで打てる距離に刻むのが良いとされていました。例えば、75y、あるいは90y、もしくは110yといった距離を残すレイアップです。
昨今は、ShotLinkのストローク・ゲインド(他のプレイヤー全員のフィールドに対してどれだけ少ないスコアを獲得することができたか)のデータの統計の数字が明らかになり、この伝統的な攻略法が疑問視されるようになってきました。
これを裏付けるように、パトリック・カントレーは、「今まで全然、特定の距離を残すようにレイアップしたことはないね。John Cookに教えてもらって以来ずっと。」と証言しています。
「例え2打目が届かない場合でも、できるだけグリーンに近づくように打っていくんだ。ホールロケーションに対して適切なアングルが残るように注意して。近ければ近いほど次のショットが寄せやすいから。」
「練習ラウンドの時に、4日間のホールロケーションを想定して、どのアングルからが寄せやすくてアップ&ダウン(寄せワン)を決められるか見ておくんだ。」
「 Shot Trackerが取ったストローク・ゲインドのデータが出て来てから、みんな驚いたんじゃないかな? 近ければ近いほどスコアが良いんだよね。」
パー5 攻略がナンバー1だったパトリック・カントレーがそう言っているのですから間違いありません。
この件に関連しましては、以前当ブログでもこういう記事をメモして書いています。
60−80yから打ったときのアマチュアのハンディキャップ別にカップまでの残り距離のアベレージをとったものと、100−120yから打ったときの比較のデータです。
この記事の結論は、簡単に言いますと「できるだけ近づいたほうがいいんじゃないの?」ってなってます。
HDCPが 0から20以上まで、どのレベルのゴルファーの場合であっても、100-120yからより、60-80yからの方がアベレージの残り距離がカップに近い、っていうデータになってまして。
この件に関連しましては、以前当ブログでもこういう記事をメモして書いています。
この記事にはこういうデータが上がっています。↓
60−80yから打ったときのアマチュアのハンディキャップ別にカップまでの残り距離のアベレージをとったものと、100−120yから打ったときの比較のデータです。
クリックで元サイト(MyGolfSpy)の大きい画像にリンクしています。
この記事の結論は、簡単に言いますと「できるだけ近づいたほうがいいんじゃないの?」ってなってます。
HDCPが 0から20以上まで、どのレベルのゴルファーの場合であっても、100-120yからより、60-80yからの方がアベレージの残り距離がカップに近い、っていうデータになってまして。
今回、お題目は「パー5の攻め方」ということで取り上げましたが、私の場合ですとむしろ長くて2つで届かなかったパー4とか、ティーショットをミスってセカンドの距離を長く残してしまったホールでのレイアップとかで大いに応用できそうです。
以前の記事をあらためて踏襲しましてできるだけグリーンへの残り距離が短くなるようにレイアップしたいと思います。
「ただし...」という但し書きが付きます。
今回パトリック・カントレーがジョン・クックに習ったことをアドバイスしていますように、残り距離だけではなくて「このホールのグリーンのピンポジションには、どのアングルからアプローチするのが適当か?」ということをできる限り取り入れて考慮するようにする、というところが肝心のようです。
そしてこのことは、クロ狙い2.2 や 2x6システムの決め打ちを実践していまして、より実感するようになりました。
距離の長い短いで言えば短い方が寄りやすいです(近い方がより結果に対する期待値が高いので難しさで言えば短ければやさしく感じると言うわけではありません)が、 ...むしろカップに向かって打つアングルと、ボールが落ちてからカップに向かうグリーンやグリーン手前の状況が
、これから打つアプローチショットの難易度を大きく左右します。
(わかり易い例で言いますと、グリーン奥から登って下るジェットコースター・ライからではカップに寄せるのは絶望的に難しい。)
どのアングルからアプローチするかという観点でルートを考えつつ、なるべくグリーンに近い位置まで持っていく、というマネージメントを心掛けようと思います。
18 件のコメント:
ちょうどロングの大叩きに悩んでいるところにタイムリーな記事をありがとうございます!
やはりピンを楽な攻め方できればスコアが良くなりますよね。
さすらいさん、こんにちは。
我々の場合は、バーディを狙うところまで行かなくてもOKだと思いますので、3打目が少々長く残っても良いですし、なんなら4打目を良いアングルで打てるようにマネージメントすると良い、っていう風に受け取っていただければ、と思います。
北六甲東8番のように545yもあってしかも登りでいつもアゲンストみたいな長いパー5はなおさらです。
それで逆にいいますと、3打目が長くなっても良いとか、4打目で乗せようとなりますと、1打目、2打目、3打目ともに、FWバンカーや張り出した木などを避け、FWの広いところ広いところを狙った距離で打っていって、出来るだけ大叩きなく安全に運んで行く攻め方ができます。
一方で、短いパー5はグリーン周りが難しくしてあったり、グリーンがちっちゃい場合が多いことも頭に入れておいてくださいね!
北六甲の4つのロングは、どうも2打目で事故が多発しております。大体2パターンの2打目のライがありまして、1つ目はドライバーが右に吹けてつま先上がりからの2打目。もう一つはドライバーが上手くいって普通のライ。つま先上がりの場合はようやく無理せずNESで切り抜けれるようになってきました。問題は後者のパターンです。ここでウッドを持って、「よし!近づけれるだけ近づけるぞ!」と息巻いてしまいます。
そうではなくて○○yard進める、と決めておいた方がいい気がしてきました。とすると確率が高いクラブがいいですかね・・・
私を含むアベレージは、ダボらなければいいので、P5で長物の基本的ミスは致命的になりえますので避けたいわけです。
よくある490YのP5で例をとると、1Wが普通に当たりで200だと残り290y。ここからリスクある長物持つより、160~170y程度のUT当たりで進んでおけば、残りは130、センター手前に乗ればいいので残り115となり、セカンドで頑張る必要はゼロになるわけです。
もし、できるだけ近づけたほうがダボトリダブルパーを取りにくい保証があるなら、3Wなどの長物を頑張って振るべきですね。
こんにちは。かわせみ!です。
自分の経験から言うと、3打目は近いほうが良いですね。
ドライバーとアイアンのみでスコアを作っていた以前と違ってFWウッドが打てる現在のほうがまとめやすいですね。
所詮アベレージで縦距離もしっかり打てない中での3打目はやはり近いほうが良いと思ってます。
但し、自身がそれなりに打てる長物クラブがあるのが条件だと思います。
自分的には、200Y辺りを狙える7WがPAR5の2打目の定番で、ライが良ければ5Wと3Wの選択もある感じです。
ウッド巧者のかわせみ!さんですらスプーンとクリークはライを選ぶのですね。
私なら尚更考えないといけませんね。
さすらいさん、パー5でDRが上手く行ったとき、理想的には2打目でできるだけグリーンに近づける(または2オンする)ことなのですが、東8番ホールのような長くて登っててアゲンストで難しいホールではこの限りではありません。
何ヤード進めるとかの考え方ではなく、左サイドに並んでいるバンカーを避ける距離を選択してFWを広く使うのが得策だと思います。
試してみてください!
syoballさん、おっしゃるとおりですね。
北六甲の東8番はレギュラーティーでも535yあって登りのようですが。
490yで残り270-290y程度のときは、3Wで200-210y打っていってもGBまで届きませんから、逆に言うとGBのちょい手前っていうのは広くなってますので、3Wがしっかり打てるライなら3Wも大いにありだと私は考えています。
しかしながら、3打で行くのにどうすれば安全で確実か、という観点で、170y-120yで打っていくのも全然ありだと思います。特にDRがラフだった場合は、当然のようにこちらになりますね。FWバンカーの位置にもよりますが。
かわせみ!さん、ありがとうございます。
かわせみ!さんは飛距離が出ますから、その方針が取れて良いですね。
で、今回の記事の中心内容ですが、そのなるべく短めの距離を残した3打目を、「今日のピンポジションに打つには、どのアングルから3打目を打つのが寄せやすいか」というのを優先して2打目を持っていく場所を考えて行く、っていうのが主旨になります。
念頭に入れてやってみてください。私もこれからやってみるつもりにしています。
さすらいさん、
残り距離ではなく、打数で決める。
打数で決める際には広い場所を選んで狙う。
広い場所に行く距離のクラブと使うスイングを選ぶ。
クラブを選ぶ際には、距離だけではなくてライの状態をみて、クラブを選ぶ。
そうすると打ち方もそれに合わせて選ぶことになる。
...的な順番で使うショットを決めていきます。
その折に、その日の自分の調子も鑑みて確率の良いクラブとショットを選ぶことになります。
パー3と比べますとパー5は選択の自由度が高いので、ひと工夫のし甲斐がありますね!
私が、飛び道具を抑えるのは、ゲーマネ上の理屈だけでなくて、180y以上先が見えないからです(それ以上遠くは見えない!)。見えないところに打っていくのは怖いですから。ボールに近づいていく途中もずっとボールが見えていてほしいです(歩きながら考えたい
)。黄色ボールにしたり、81H限定でRするのもそういうことが関係しています。
syoballさん、それは大いにありますね!
私は遠くまでボールが見える方なのですが、例えばドッグレッグとか、あるいは途中から尾根になって下っていくフェアウエーとか、わざわざインテンショナルフェードかけたりしてDR打ってく人がいますけど(まぁコースを良く知っててしかも上手い人はそれで良いのですが)、基本的には見えてるところへ真っ直ぐ打っていけばいいのに、って思っています。
コースマネージメントの大きい要素だと思います。
あと、私は小心者なせいか、パーやバデを取りに行くよりも、いかにダボ以上叩かないか?に腐心しております。ダボは本当にすぐきますからね。ボギーオンでも3Pで簡単にダボです。ナイス→ナイスでも、3打目で大ミスOBでトリプル以上とか・・ぜんぜん普通にあると思います。ナイスショットはそりゃ~好きですけど、ナイスショットってダボ防ぎにあまりならないと思います。ミス→ミス→ミス→ミスでもLPが寄ってボギーとかね、現実はそんなもんだと思います。アベレージですから。
ボギーオンで3パットの素ダボはねー、確かに何気に起きてしまいますね。
私が思うに、+方向のバーディはおまけと割り切って鯖鯖すると同様に、ー方向の素ダボの方にも鯖鯖しとけば良いようには思います。
ただ、LPの勘違いなり、あるいはMPを決めにいってのオーバーなりがでない様にする努力は大事だと思います。
具体的には、横からよく読んで、登り下りをしっかりジャッジしておくことかと。
やきそばパンWさん
「残り距離ではなく、打数で決める。
打数で決める際には広い場所を選んで狙う。
広い場所に行く距離のクラブと使うスイングを選ぶ。
クラブを選ぶ際には、距離だけではなくてライの状態をみて、クラブを選ぶ。」
これ素晴らしい考え方ですね!はっとさせられました。多分こういうところが上級者と私との差なんだなあと思います。
しょぼさん
「180y以上先が見えないからです(それ以上遠くは見えない!)。見えないところに打っていくのは怖いですから。」こちらもすごいですね。思いつきませんでした・・・この考えも身に着けたいと思います!
また、ダボはすぐくる、ナイスショットってダボ防ぎにあまりならない、も・・・・
さすらいさん、広くなってる場所選んでそこへの距離を選んで打つのには、腕とか要りませんから。
ぜひ安全に運んでスコア減らしてください。
私は200-230y先のボールは見えます。
以前この話題出ましたが、大体これぐらいの距離を打てるクラブはバッグに入れたいですね、っていう。
ぜひ3Wもコースでライの良いところの時に使ってみてください。
練習場で打てていますから、ライが良ければ大丈夫です。(芝の状態と傾斜)
やきそばパンWさんのアドバイスで、やっぱりスプーンをこのまま練習してラウンドでライを選んで使用してみたいと思います。
練習ではスプーンを連続してバンバン打つのはやめて、1球入魂のラウンドと同じようにやっていきます!
さすらいさん、こんにちは、
あー、それは良いですね!
一球一球、ボールの後方からターゲットを見て、スタンスをエイミングした方向にきちんと取れる様に練習して、草擦りの本気の素振りも入れて、もう一度構え直して、スパーンと打つ。打ったボールはきちんと落下点(もしくはネットにあたるところ)まで見届けて。 ラインとか出さなくて良いので、狙ったところへ落ちてるかどうかです。
1回で上手く行ったら1球で確認終わりでも良いくらいだと思います。もしミスったらもう一球。
構えが真っ直ぐ向いてボールとの距離がズレていなければあたるはずですので。良い感触で終えて次の練習へ。
いつもやっていらっしゃるハーフスイングできっちり捕まったボールを打てているか確認をして。
いざラウンドでは、3Wを使う時は、芝の状態と、傾斜の状態をよく確認してから使ってみてください。
少しでも沈んでいるとか、ちょっと傾斜がなー、っていう時は21°か24°のUTで打てば良いと思います。(^^)
コメントを投稿