2つ前のエントリーで「ブライソン・ディシャンボウ」をご紹介いたしましたが、お友達のPro230さんからアイアンのヘッドはどこのものだろう?ってコメントを頂きました。
これが実は Edel Golf という元ミニ・ツアーでプレーしていたデイビッド・エデルさんという方が作ったメーカーのものでして、すごいんです。
独特のソール設計で細部にこだわり、精密に切削加工した後に手作業で仕上げ、しかも個人個人にカスタムフィットされます。
でも一番の特徴は、全部のクラブのヘッドの重心がアイアンフェースの真ん中に作られている点です。
全部のアイアンを同じ長さにして組んであるブライソン・ディシャンボウは全部のアイアンを同じに打とうとしているのですから、重心位置がフローしていない方が良い訳ですね。
ウエッジも、斬新なハイバウンスのソールの削りが独特なクラブが出ています。
---
そのエデル・ゴルフが出しているパターがこれまたものすごく興味深いのです。
こちらがそのエデル・パターです。
画像をクリックでエデル・パターのサイトにリンクしてます。
ラインナップの中の E-1 Torque Balanced Platinum Armor Finish Mallet というモデルですが、ヘッド形状は3種類あります。
ものすごい軽量化したような見た目の印象を受けますが、ヘッドの重量配分をしているのですよね。(ヘッド単体の重量は345gだそうですので、気持ち軽い程度で普通の重さです。)
このパターをヘッドを出す形でテーブルの上に置きますと、トゥが上を向く状態でバランスするそうです。
ご存知の通り、通常のパターはテーブルに置いてバランスさせますと、トゥがL字では真下を向き、ピン型ですと45度ぐらい下向き、そしてセンターシャフトなどのフェース・バランス設計のパターはトゥは真横向いてパター・フェースが真上を向くようになってますよね。
このエデル・パターは、わずかにトゥアップした状態でバランスしますので、グリップを持たないぐらい緩く持ってゆらゆらさせるとパター自体がトゥアップした状態になろうとするってことで、ストローク中のヘッドの動きが安定する、って言うことなんだそうなのです。 ・・・けど、打ったことがないので実感として分かりません。
私としては、45度位のやつがアイアン感覚で一番自然に振れると言いますか、ストローク出来るような気もしているのですが・・・。
---ものすごい軽量化したような見た目の印象を受けますが、ヘッドの重量配分をしているのですよね。(ヘッド単体の重量は345gだそうですので、気持ち軽い程度で普通の重さです。)
このパターをヘッドを出す形でテーブルの上に置きますと、トゥが上を向く状態でバランスするそうです。
ご存知の通り、通常のパターはテーブルに置いてバランスさせますと、トゥがL字では真下を向き、ピン型ですと45度ぐらい下向き、そしてセンターシャフトなどのフェース・バランス設計のパターはトゥは真横向いてパター・フェースが真上を向くようになってますよね。
このエデル・パターは、わずかにトゥアップした状態でバランスしますので、グリップを持たないぐらい緩く持ってゆらゆらさせるとパター自体がトゥアップした状態になろうとするってことで、ストローク中のヘッドの動きが安定する、って言うことなんだそうなのです。 ・・・けど、打ったことがないので実感として分かりません。
私としては、45度位のやつがアイアン感覚で一番自然に振れると言いますか、ストローク出来るような気もしているのですが・・・。
以前から私はトゥ・アップ・バランス (とでも言うのでしょうか?) のパターに興味を持っておりまして、2008年12月のデビューらしいAxis 1 パターに関するエントリーをこのブログにも書いています。
(2010年の8月にポストした記事です。)
(画像をクリックしますとAxis 1 のサイトに飛びます。)
このパターはこのものすごい奇妙な形状が受け入れられにくいかとは思うのですが、真上から見ますとそんなに違和感はないかもしれません。
あれからまた、少しヘッド形状のバリエーションが増えているようです。
(画像をクリックしますとAxis 1 のサイトに飛びます。)
このAxis 1 の場合は、シャフトもセンターのフェース表面に位置する重心点を向いていて、そして基本的には重量配分も重心周りが一定になるようになっていまして、バランスした時にわずかにトゥが上を向いてバランスするように作られています。
ストロークの最中にヘッドの動きにトルクがかからないので安定する、0 (ゼロ)トルクが謳われています。
本当に試してみたいんですよねー。
私のストロークは、開いて閉じてが比較的大きい Strong ArcタイプなのでL字使えってPINGのアプリから指導されたってことが以前「続・iPING 試してみました」って記事で判明してまして、その割には(ゆるゆるグリップストロークのお陰かどうか)自分では、いわゆる“引掛け”とか“押し出し”のミスがそれほど気になったことはないのですが、何もしなくても安定するってことであれば良いですよねー。 特にヘッドが大きく動く長いパットの時に安定して動いてくれるとアドバンテージがありそうに思えます。
---
さてそのエデル・パターですが、エデルさんのことですからヘッドの軸周りバランスだけが特徴ではありません。
幾つかの特徴を見ていってみますね。
画像をクリックでリンク元のEdelのサイトが開きます。
まずは左側に写っているグリップですが、少し太いんですけどテーパーがなくて真っ直ぐ、そしてなにより断面がまん丸で通常のパターグリップのような親指を乗せる上側の平らな面がありません。
ミシシッピ・ステート大で研究実験してもらったそうなのですが、平均で4インチも真っ直ぐ行く結果になったのだそうです。
エデルさんご自身も、長らく上面がフラットないわゆるピストル型グリップでプレーしていたので半信半疑な気持ちもあったが、この丸いグリップで3ラウンドしたらそんな気持ちは消えてなくなったとおっしゃってます。
それから、シャフトが写真では切られていて中に見えているカウンター・ウエイトです。
エデルさんが言うには、カウンターウエイトは今年大きなトレンドになっているけれど両刃の剣な面があるんだ。すごく有効なんだけど、一方できちんとフィッティングしないとかえって良くないこともある。...のだそうです。
30g~120gで調整されて中にセットされるみたいです。
この写真には写っていませんが、パターヘッド上部に描かれるサイトラインもカスタムされます。
その人その人の構え方によって、1本だったり2本だったり、1・2本のコンビだったり2・1本のコンビだったり。
パターのシャフトもカスタムフィットされます。
個人個人に合わせて、オフセットの度合いを変えるんですね。
ライ角も含めてネックは9種類あるそうです。
グース側にオフセットになる人もいれば、ストレートネックが合うストロークの人もいれば、逆にウッドのように若干出っ歯側にオフセットになる人もいるようです。(ちょっとびっくり。)
画像をクリックでリンク元のEdelのサイトが開きます。
それと、ツールも写っていますがソールのヒール寄りにありますウエイトは治具で交換して変えることが出来るようになっています。
この部分は、カスタムフィッティング用というよりも、グリーンの速さによって変えられるようになっているもののようです。
そして、フェース面にありますPIXLインサート。
92個の球体が填め込まれていてオフセンター・ヒットに対してとても許容度が高いそうなんですが、これに関してはロジックがよく分かりません。
試してみたいのはやまやまなのですが、カスタムフィットするフィッターが全米に62人居るそうで、そこに行かないと触ってみるわけに行きませんねー。個人名のところが多くて・・・。
サンディエゴのGolf Galaxyっていうお店なら敷居は少し低いかもですが、フィッティングされたら買っちゃうよね・・・? $330〜$800ぐらいになるそうです。
Axis 1 パターも、エデル・パターも、試してみたいけど試す機会がなかなかないんですよねー。
なんか良い方法ないでしょうか?
例えば軽いトゥ側に重心を外してヒットしてしまった時には、ヘッドがボールに押されて右に回ってしまい易かったりしないのでしょうか?
いまいち物理的に納得し難い感触があるんですけど、打ってみるとスイーッと真っすぐ行っちゃうんでしょうか?
デイビッド・エデルさん
---
例えばなんですけど、ソールに錘がついてて取り替えられるキャメロンのパターの中でフェースバランスになってるモデルを使い、トゥ側の錘だけを外しちゃうとかすると、バランスがずれてトゥが上向いたりしませんかね?
それで感触か雰囲気だけでもつかめないかなー。
それと元々 私はフェースバランスのパターに疑問を持っていたんです。
スイートスポットから外れてオフセンターでボールをヒットした時に、フェースバランスのパターだとかえってトゥ寄りに当たって開いたり逆にヒール寄りに当たって被ったりしやすいのではないか?
逆に重心が深いから起き上がりこぼしのように戻してくれるのか?
で、今回のような重心周りのトルクもしくはバランスが0に近くて僅かにトゥが上を向くようなパターの場合は、ヘッドとグリップを浮かせておいてシャフトを台の上で支えて転がすと、ぐるぐるパターヘッドが回るってことですから、オフセンター・ヒットした場合、もっとボールがパターフェースに当たるインパクトの影響を受け易いのではないか?
物理的に考えてどうなのか、いまいち釈然としません・・・。
上のエデルさんの写真をクリックするとリンクされているページに、フィッティングしてもらって使っている人を追跡調査して、加速レートで63%、フェースローテーションで25%、ストローク軌道で20%、それぞれ改善していた。数字は嘘をつけない。とか書かれていますから、きっと良いんでしょうね。
なんだかんだ、すごく気になってます。
---
追記 (3/01/2016) :パターのトルク・バランスの意味を考察 (←クリック) してみました。
---
さらに追記
この方のブログの記事が
とても参考になりました。
「トルクバランスパターを実際のコースで使ってみた感想」
あいにく国外からはコメントが入らない仕様の様子で私からはご連絡できず残念ですが、悪いことするわけではないのでリンクさせていただこうと思います。
ちょっと思いましたのは、シャフトとトルクの芯とが合わせて設計されているため、私のような開いて閉じるタイプのストロークのパッティングでは中・長距離のパットの距離が足りなくなるのでは?と考えました。シャフトからスイートスポットまでの距離がアイアンショットの時のようにトルクを掛けてボールを押してくれる分の力がなくなるからです。
フェース面をストレートに開かず閉じずにストロークなさっている方には影響が少ないのでは?
という風に考えました。
トルク・バランスの意味を考察という記事に書いたこととリンクして辻褄が合うと思います。
8 件のコメント:
こんにちは。パターのカウンターウェイトのエントリーにコメント入れたつもりが入っていませんでしたが、Edelのパター、興味あります。
近所に扱ってる店があるのでそのうち見に行くつもりです。いわゆる芯はどうなってるんでしょうね?
yamacchiさん、コメントありがとうございます。
無くなった方のコメント、スパム検査で保留になってるか調べてみたけど見当たりませんでした。すみません。
芯どうなんでしょうねー。 トルク0を謳うからにはシャフト軸周りの重心がAxis1みたいに分散していないと...と思いますけど、そういう形状に見えませんよね。 ネックも9種類違うの用意されてますし。
是非、お店で試して頂いて、教えて下さい。
僕の近くだとサンディエゴにありそうなんですけど、あんまり行く機会なくて。
打ってきましたよ。
結果、僕にはあいませんでした。
http://www.odysseygolf.jp/putter/protype_ix/protype_ix_5.html
で、トウ側の重りを外してみたんですが、円弧部分の重さのほうが大きくて、せいぜい5度くらいトウが上がっただけでした。打った感じもあんまり変わらず。。やっぱ本物さわりに行こう。3月に行けるといいんですが。
道具屋さん、情報有り難うございます。
ブログ記事、拝見しました。
僕のストロークも、iPINGによりますとストロング・アーク型なので合わなさそうですね。
でも打ってみたいなー。
個人的には、カップにちゃんと向かって構えやすいパターかどうかの方が、トルクより重要だと思っています。
お店で色んなパターを試した時に、ストロークがスムーズかどうかより、構えた(と思った)ところにボールが出ているかどうか、がけっこう違います。
yamacchiさん、試して頂いてありがとうございます。
そもそもフェースバランスって、ボールをオフセンターで打った時に安定感を感じますですか?
トゥとヒールが重くなっててオフセンターヒットの時に慣性の力的にブレにくい方の機能の方が助けになりそうに思ったりしてます。
本物打ってみることができたら、また教えて下さいね! (^^)
ニュートン・プロラインパターというのが、国産で、トウが上を向くバランスの設計ですね。これはよさそう!と思って昨年入手しましたが。アイアンのようなフィーリングが出ず、距離感がめちゃくちゃになり放棄しました。端っこに乗せてLPで勝負するタイプの私?には不向きでしたね。
#マニア受けするのか、買った時よりずっと高く売れました(爆)
ニュートン・プロラインパターですか。
これは驚きました! 日本にはなんでもありますねー。
僕もいろいろ考察してきまして、これはアイアンの延長で開いて閉じて打つ僕にはEdelパターは合いそうもないなー。と思って来てまして、
おっしゃるとおり、ロングパットの距離感が出なさそうですね。
(高く売れて良かったっスね!(笑))
コメントを投稿