8/14/2022

Glen Ivy GC ラウンド記録:ベストスコア更新 (ついにアンダーパー達成)

久しぶりにザ・ゴルフ・クラブ at グレン・アイビーをプレーしまして、今回ベストスコアを更新しました。

このコースは以前にも何回かご紹介しています。
ラウンド記録 (グレンアイビーの3)   - 2013年2月

これ以外にも何回もプレーしていますが、ここ3年くらい足が遠ざかっていました。
(COVID-19需要でゴルフブームになり、グリーンフィーが高騰してしまったので。)

少々コースの状態が良くないため、仮設グリーンが一つあり、フェアウエーは修理地多数、グリーンもかなり遅い状態ですが割引のグリーンフィーでした。


コースには夜明け前に到着。


朝焼けが綺麗です。
ここは場所的に日中は 100°F (38°C) 前後まで気温が上がりますので、早朝からプレーして激暑になる前に退散する算段です。


バックの(フルバックではありません) 青ティーからのプレーで、コースレート/スロープが70.7/129です。
ティーショットを大きく曲げさえしなければ、良いスコアが出せるコースです。


1番ホール 513yのパー5
1番と10番は、真っ直ぐ打ち下ろしていって2打目3打目に左足下がりを打っていくホールです。
ティーショットはフェアウエー左サイド、まずまず良いところかと思いましたが転がり込んで左サイドのフェアウエーバンカーでした。前方は顎が高くありませんでしたので、そこから5Wをクリーンに打っていって、3打目は67yの左足下がりでグリーンは少し受けています。PWでポーンと手前から転がしあげるつもりでしたが、グリーン手前の坂を登りきらずに手前カラーに。11歩の距離を2パットでパー。

2番ホール 393yのパー4
このホールもティーショットは左サイドで、ファーストカットのラフに入ったところ。

朝日の写真を撮りつつ、2打目地点へ向かいます。

ラフから180yで左足上がりの前下がり、5Wがやや下目に入りグリーン手前44yにショート。54°の3/4ショットがピンに当たりカップの右1歩についてくれてパー・セーブ。結構高い砲台グリーンで見えませんでしたが音が聞こえました。

3番ホール 353yのパー4
短いパー4ですが、フェアウエーのDRが行く220-250y辺りの右から中央にかけて丘があってそこから右ドッグレッグしていくホールです。ティーショットはフェアウエー左サイドの好位置。9番で打ってグリーン右サイドに乗せて10歩を2パットでパー。

4番ホール 358yのパー4
このホールのティーショットはDRで真ん中に行きました。2打目はグリーン前の大きなバンカーを避けて1クラブ大きめを選択し、しっかり打てましたが、グリーン奥に12歩の位置。
下りのパットを慎重に打って、2パットのパー。

5番ホール 157yのパー3
この日はピン位置が手前で、150yを打っていきました。 若干距離が足らずにグリーン左手前にバウンドして転がり戻ってしまいました。約8yの寄せは砲台に58°で打っていって1歩について、パー。

6番ホール 358yのパー4
この6番はこのコースで唯一好きになれないホールです。フェアウエー右サイドに大きな木があってホールはゆるく右ドッグ。グリーンの手前にも左右に大きな木があって、どこにセカンドを打ったら良いのか未だに攻略ルートが見つからない厄介なホールです。
DRでのティーショットは、まんまと右の木の左端の枝に当たってしまい、距離も残してこの写真の位置に。ライはウッドチップです。


真っ直ぐ行った方の、写真で中央付近の位置に、グリーン手前の左右の木の間のギャップが見えます。ここからのショットを 4番ハイブリッドで打ちましたところ、あの狭いギャップを抜けてグリーンへ行ってくれました。奇跡的、ラッキーなショット。

こちらがレイアウトです。

ティーショットが木の枝にかからずに抜けてくれていたら、セカンドはショートアイアンでグリーン手前の二本の木の間を高いボールで行ける位置がベストルートですが、しかしそれでも少しでも右か左だと、それぞれの木でスタイミーになります。全然意味わからないレイアウト。右サイドは右に落ちていてクリーク(今はドライ)になっていますので、左から行きたいところではあります。
ラッキーなカップの左奥8歩のパットは入らずに2パットでパー。
このホールでのパーは大満足です。

7番ホール 506yのパー5
このホールはティーショットを打ち下ろしてから右ドッグレッグ。そこから2打目3打目はかなりの傾斜で登っていくホールです。DRは良いショットでしたがドローで戻らず右サイドに行ってしまいフェアウエー右サイドの木が邪魔でした。2打目は木の枝を左にかわしてフェアウエーの左サイドにはみ出さずに打てる距離で4Uを選択して170y打ってレイアップ。3打目はフェアウエー左サイドいっぱいの位置から登りの150yを5番アイアンで打っていって、カップまで14歩の左奥にオン。下りを警戒しながらパットして、2パットのパー。

8番ホール 331yのパー4
ティーショットはフェアウエー・センターで絶好でした。2打目の105yをぴっちり打って寄せたいと思っていましたが、ショートしてグリーン左手前のバンカーに。15yくらいのバンカーショットが上手く打てまして、カップの左 2歩に付き、このパットを入れてサンドセーブでパー。

9番ホール 177yのパー3
このホールはえらい打ち下ろしですが、グリーンの手前から右サイドはぐるーっと池です。
ショートしないよう、ハイブリッドの4番で打っていきまして、グリーンの左奥にオン。さすがにあれだけ打ち下ろしていると大きいです。21歩のラグパットが上手くいきまして、2パットのパー。


前半ショットが安定していまして、またリカバリーも上手く行って全ホールをパー、+/-0で 36 (15)でした。


10番ホール 519yのパー5 (480y)
1番ホール同様、グリーンまでひたすら下っていくパー5です。ただしこちらはグリーンが修復・養生中で、手前のフェアウエーに仮設グリーンが設えてありました。ですから最後のグリーン手前の砲台部分がありません。

写真に写っているグリーンは養生中です。

2打目は左足下がりから236y、3Wを打っていきましたところ、カップの右奥11歩に乗りました。これを2パットでバーディー。(ちょっとイレギュラーですが)

11番ホール 304yのパー4
このパー4は短いホールですが、フェアウエー中央右から左に斜めにクリークが走っていて、グリーン手前から左側は池ですので、ドライバーは打たないレイアウトです。5Wでレイアップしまして、2打目は125yを左に引っ掛けないように注意して打って、グリーンの手前側カップまで10歩にオン。2パットでパー。

12番ホール 356yのパー4
ティーショットは池越えになりますが、距離を出せば問題ないホールです。2打目はグリーンが砲台になっています。110yをやや大きめの9番アイアンで打ちましたらこれがどトップ。低空飛行打球で行ってグリーン手前を転がり上がり、グリーン上もスルスルと行ってカップの左手前1歩にオン。(笑) こんなラッキーで良いのだろうか?このホールはグリーン左右にバンカーがありますが、手前にはバンカーがなかったのが幸いでした。バーディー。

13番ホール 484yのパー5
このホールはかなりの斜面で登りっぱなし、緩く左ドッグレッグになっていまして、数字よりずっと長く感じます。ドライバーはやや狙いより左に出て左サイドのフェアウエーバンカーに入りそうでしたが、当たりが良くはなかったので運良くショートして入らず。そこから無理はせず5Wで打ち上げていきました。3打目にまだ70y残っていまして、登りを入れて85yぐらい打っていくショットだったのですが、大きくなってしまいグリーン左奥24歩にオン。ファーストパットは読んで計算したよりも傾斜が強かったらしく、5歩もオーバーしました。しかし返しが登りの軽いフックラインで、しかも一度通りすぎていましたこともあり、上手く打ててラッキーにも入ってくれました。なんとかパー。

14番ホール 198yのパー3
このホールはティーからグリーンまで大きな池を越えていく美しいパー3です。長いので難しい。3Wを打っていきました。ピン位置がグリーン右端の方で、グリーン中央を狙ったはずだったのですがややヒール気味かピンの左から向かっていって最後はグリーン右に溢れてしまいました。ほんの6yぐらいですがラフからグリーンに打ち上げねばならず、58°で打っていって(syoballさんのSWCというやつ?) 1歩に寄せ、パー・セーブ。

15番ホール 307yのパー4
このホールは短いのですが、フェアウエー右サイドに深めのバンカーが 7つ仕込んであってやや右ドッグレッグになっています。どうしてもフェアウエー左サイドに打っていきたいところ。
ティーショットは絶好の左サイド、ここから85yのセカンドショットをなんとショートしてしまい、右手前のバンカーに。ややピンが遠いバンカーから、思っているよりもクリーン目に入ってミスってしまったバンカーショットはグリーンの奥に18歩にオン。2パットでボギーでした。

16番ホール 416yのパー4
雄大な打ち降ろしのパー4です。セカンドはやや右ドッグレッグして、グリーンの左には池がありますので慎重に右サイド目に打たなければなりません。(ですからティーショットは逆に左目が良いです。)

まずはティーショットで、こちらです。


打ち下ろしているのですが、下を向かないように目線を高く取って打つようにしています。
2打目は6番アイアンで打っていきまして、グリーンちょい手前にショート。12yのチップショットが1歩に寄りまして、これを入れてパー。

17番ホール 187yのパー3
以前に記事にも書いていますが、このホールはグリーンが宙に浮いているように見えて幻想的なホールです。難しい。

こちらがティーショットです。ピンが奥で 195yありましたので 3Wで打っていきました。


これはそろそろスコアが少し気になりだしてプレッシャーのかかる中、比較的上手く打てていると思います。グリーン左サイドのカップの左奥 5歩のバーディーチャンスにつきました。
このパットはカップの左縁を舐めて入らず、パー。

18番ホール 414yのパー4
ここは過去記事でも毎回ご紹介しています、シグニチャーホールで、200フィートの打ち下ろしです。私でも 300yドライブが打てる可能性のある雄大なフィニッシング・ホールです。

ドライバーを打った動画がこちら。


もう全部眼下で、このアングルですと空しか見えませんですね。

レイアウトがこちらです。

ものすごい落差で落ちていって、2打目は池超えになります。私のボールはフェアウエー左サイドのバンカーに転がり込みました。このバンカーはシャローに造られていますので、125yをやや大きめの7番アイアンで大振りせずクリーン目に打ちましてグリーンにオンしました。カップの左奥、8歩の位置です。あわよくば、ということでよく読んでストロークしましたが、山側をすり抜けてカップインならず 2フィートオーバーで、返しを入れてパー。


後半もドライバーが安定していました。 ラッキーなバーディ 2つが効きまして、-1の 35 (15) でした。
36 35 = 71 (パー 72) のスコアで、コースレート/スロープが70.7/129ですから、このラウンドのHDCPディファレンシャルは 0.3でした。ラッキー込みの上出来だったと思います。


めでたくも、ゴルフを始めて38年、初のアンダー・パーでのラウンドとなりました。

次なる目標は、いつか必ずもう一度パーを切ること、そしてできればディファレンシャルの数値で 0を切ること、にします。

(もしそれができたら、その次は一度は60台を出してみたいですが、それははるかに遠いような...パー70とかのコース選べばイケるか?笑)



8/10/2022

エイミング考 (セットアップの仕方) ...4度目?

こちらは Simi Hills Golf Course の2番ホールで雲の向こうの朝日の光が射して綺麗だったので撮った写真です。


ここをラウンドするのも初めてでした。
公営の Rancho Simi Recreation and Park Districtが管理しているコースで、あの Ted Robinson Jr.が設計しているコースとしては、そんなに難しくは造られていません。フルバックの黒ティーでも、6,651y、コースレートとスロープが 71.5/128です。

この日はレギュラーのシルバーからラウンドしました。68.0/119です。


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先日、「ショートアイアンが引っ掛かる理由」っていう記事におきまして 3284プロの「ショートアイアンが引っ掛かる理由」という動画を添付してメモしました。
(お友達のsyoballさんが引用して記事にしていたのですけれども。)

ショートアイアンが引っ掛かる理由、思っているより左に出てしまう理由を3284プロが説明してくれています。


構えた角度から見た時の立体的な飛球線の方向は、視覚イメージとしては全然もっと右方向へ向いて出ていくように見えるものなので、立体的な右へ出ていく飛球線のイメージを3Dで意識すると左へ引っ掛からなくなるよっていうことのようです。

それで、
(しかし空中の目標スパットってどう設定すればいいんだろう??)

っていうところで止まっていまして、いまのところはアバウトに右方向、まで。


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さて、この「目標スパット」に関連しまして、セカンドショットで特にクリティカルですが、DRで打つティーショットでも実は目標スパットの使い方は最重要項目かも知れません。
セットアップの良し悪しがショットの成否を決めるといっても過言ではないですから。


いままでの記事で考えていたことも振り返ってみます。



これは2008年7月。
両踵を結んだスタンスの線と、ボールから目標方向に引いた線は2本の平行線で、そこをちゃんと意識すると気が付かずに右を向いてしまうミスが軽減しますよ、っていう主旨の内容で、デイビッド・トムズの素晴らしい教えです。
ボールの後ろから目標を見てスパットを決めた後に、一歩左へ移動してもう一本の線をイメージします。
これすごく良いんですけど、毎ショットでやるルーチンにするのはちょっと面倒くさいです。



これは2011年2月。
エイミングのラインは目標線よりもほんの少し左を向く方にセットすることが真っ直ぐのショットを打つ条件になってくるというのです。  ショートアイアンほどスタンスをオープンにした方がストレートにボールをヒットしやすいのには理由があったんですよ、という内容で、この時はゴルフレッスン業界がてんやわんやしていた記憶があります。



これは2012年10月。
この時も、長年にわたる左ズレ問題を考察していますが、無理に修正しようとせずに放置する方がベターというこの時点での結論で保留になっています。



これは2015年5月。 
この時に試したのは、ボールの前にスパットを見つけるだけではなくて、ボールの後ろにもスパットを見つけて、ボールと合わせて3点を結ぶことで目標方向に向かう線をより正確に把握しようという試みで、マッシー倉本プロの教えです。
打つ時点では後ろのスパットは忘れないとカットに入るのでドロー系のプレイヤーには合わないような印象でした。



これは2021年の8月。
これはクラブを構えてスタンスを作るためのスパットとは別に、打つ時点での打ち出し方向の目標としてピンとかの最終的な目標物ではなく約 15y先のスパットを作ってそこに打ち出していく方法です。

これは今でも続けていまして、少し修正して15ヤードは私には遠すぎましたので、20フィートぐらい先にスパットを見つけてそこをターゲットに打っていくようにしています。 
構えるときのスパットと兼用も可能ですが、構えるためのスパットはもう少し近くが良いかもしれません。この辺りは今後も試行錯誤していこうと思っています。


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そんな折、冒頭のSimi Hills Golf Courseでのラウンドでこんなゴルファーに出会いました。


独特のセットアップです。
たまたま一緒にラウンドしたMikeっていう人です。

ボールの後ろから目標方向を向いて、手にしていたドライバーを地面にボトッと置きます。
足のスタンスに合わせて置いているようで、この時点ですでに 鉄道線路効果 (Train track effect)を活用した形になっています。
クラブシャフトに合わせてスタンスを決めた後、クラブを拾い上げ、そこから構えていってスイングに入っていました。

理にかなっていると思います。
でもグリップが汚れちゃうし場合によっては濡れちゃうなぁ。
これ、ちゃんと目標を向いて構えるのが苦手な人は試してみる価値あるかも知れません。

ただし練習ラウンドに限ります。
以前のルールではOKだったのですが、2019年のルール改正以降、トーナメントでは2打罰ということになりました。
2019年のルール改正では、ありとあらゆる改正がゆるくなる方向でのルール改変が多い印象なのですけど、この件だけは厳しくなりましたね。


そして、グリーン上。


S7K self Standing Putter っていうやつです。
自立しますので、こうやって目標にフェースを合わせて置いておいて、この状態でグリップしてパットを打ちます。

このパターでトーナメントのラウンド中に自立機能を使うことは、違反になってしまいますが、練習ラウンドで使う分には構いません。(こちらは2019年のルール改正以前からずっと違反です。)
これラウンドでやってる人は初めて見たのですが、間違いなく良い練習になりますねー。

このMikeさんというベテラン・ゴルファーは、正確なアラインメントとエイミング、そしてセットアップの大切さを十二分に理解して実践しているんですね。 



私も、改訂版のボーリング打法 (20フィート先のスパット) を少しずつ改良していって、よりターゲットに向かってしっかり構えられるように工夫していきたいと思います。


8/03/2022

グリーンの硬さ(コンパクション)について

木の中からハイブリッドの4番で低く打って脱出するショット、方向性と距離の確認を練習しておきたいと思いまして。


この打席から、練習用の的になってるサインがちょうどよく手前から25、40、2、4と4枚が並んで見えましたので、このラインを木と木の間のラインと想定して、ビジュアルにイメージして打ってみてます。
だいたい90yぐらい飛んでから転がって120-130yぐらい到達する感じのショットをイメージして何発か打ってみました。ナチュラルに少しフック回転がかかっている打球です。

練習っていっても、スタンスをどうセットアップして、ボールをどのくらい右の方にセットして、腕が9時ぐらいから打ったら方向や球筋としてはどうか、っていう確認をしておけば良いだけで、いざコースではライを含めて色々と条件が変わってきます。
ただ、基本的にはこういう球筋でこういう感じでこのくらいの距離感、っていうのは持っておきたいですから。
まずベースになるやつを練習しておかないとコースで応用できませんので。


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PRO230-ekisaさんのブログでも最近拝見しましたのですが、

「6月ラウンド」by ポンコツ屋のブログ

近頃は、グリーンの硬さをコンパクションの数値で表示しているコースも日本には多い様子ですねー。
ポンコツ屋のブログさんから。画像クリックでリンクしてます。

グリーン面が硬いと、寄せで打ったチップショットがイメージしていたよりも跳ねてしまい、またバウンドした後にもスピンが利きにくいですのでスルスルーっと転がって行ってしまう傾向にあります。

特殊な場合ですと、グリーン面が硬くてボールが弾いてチップショットではすごい速いグリーンに感じるのに、グリーン面の芝はそんなに短く刈っていなくてパットのスピード自体は遅い、なんていうグリーンもたまにあります。こうなるとイメージが全然合わなくてショートゲームがバラバラになってしまいます。

通常は、硬いグリーンは、表面も速い場合が多いです。

そういう訳で、グリーンの硬さはセカンドショットでグリーン面に打ったボールがどのくらいで止まるかも含めて、特にショートゲームに大きく影響しますね。


こちらのブログにとても分かりやすい説明があります。↓ 

表記の仕方は、地面からの抵抗値で示します。〜kg/㎠で表され、プロのトーナメントで12〜14kg/㎠(24〜25mm)、一般営業のゴルフ場で10〜11kg/㎠(23〜23.5mm)で10kg/㎠以下だと、大きなピッチマークがついてしまう柔らかいグリーンとされています。

こういう、コンパクションメーターっていう測定器の、先が尖った円錐形の部分をグリーン面に刺して抵抗を測った数値なんですね。


こちらにも数値の説明があります。↓


プロのトーナメントのTV解説でも、このコンパクションの数値が語られているようです。
単位が kg/cm2になっている方が 10~14 kg/cm2、そして単位が mmになっている方は指数硬度といって 22~25mmぐらいの数字になる、ということのようです。
(指数硬度の方は、地面にめり込んで差し込まれた mm数をそのまま使って表現されているようです。)
24とかだと硬い、23だと普通、22だと柔らかい? ...正直ちょっとピンと来にくいですねー。


この数値、実は米国ではゴルファーの間ではほとんど(というか全くと言っていいほど) 使われていません。

もちろんコンパクションメーターっていうものは存在していまして、インチ単位でとか圧力の psiとかの単位が使われたもので、原則の仕組みは同じです。
これはしかし、グリーンのエアレーションをするときとかに、芝の目の詰まり具合とグリーン面の硬さを確認するために使われていまして、スーパーインテンダント(グリーンキーパー)さんが使う指標です。
ゴルファーのプレーの指標には使われていないんです。
エアレーションするときに、グリーン面に穴をあけて芝に呼吸をさせるっていうイメージでしょうか。ですから尖ったものを指し込んで測定しているわけです。


我々ゴルファーの方は、グリーン面が硬い柔らかいは足で踏んでジャッジはしています。
だいたい、濡れていて柔らかすぎるグリーン(wet and soft)、柔らかいグリーン(soft)、普通のグリーン(normal)、ちょっと硬いグリーン(firm)、乾いてかなり硬いグリーン(extremely firm)、の 5段階くらいで把握しておいて、打ち方を若干アジャストしてプレーしている感じが普通だと思います。

丸いゴルフボールが地面に落下するときの跳ね方の問題ですし、落下のランディングの角度、グリーンの受け具合とかも効いてきますので、このくらいのアバウトな把握で良いんじゃないかとは思います。


で、具体的には、例えばエアレーションした後の砂が入ったグリーンとかはボールが跳ねませんですね。早朝の水をたっぷり撒いた後のグリーンもあまり跳ねません。
こういう時は、ピンの根元までキャリーで打っていく気持ちで臨むと良い結果に繋がるように思います。

風が強い日に、午後になってくるとグリーン面が乾燥してきてだんだん硬くなってきますね。
一方で芝は伸びてきてグリーン面の速さ自体は少し遅くなってきます。
そうすると、風の影響も加わって、ショートゲームが微妙にズレてきて、パットも厳しいのが増えてきてスコアを崩す原因にもなってきます。


そもそものセッティング自体が硬いグリーンは、総じて難しいです。
こちらにスピンを利かせて止める技術がありませんのでそういうことになってしまうのですが、カップ手前のグリーン面の距離が足りなくなってくるので、対処が難しいです。
基本的にはキャリーの距離を落として、その先の転がりをイメージしてチップショットを打つ、っていうアジャストメントをしていますが、グリーン手前のバウンスが一定ではありませんので、そうするとカップ手前のグリーン面の距離が足りない場合には、寄らない場面が多発してしまいます。

スキルの高いプレイヤーは、スピンをかけて止めにいったり(実はグリーンが硬いとこれも効果があまりありません)、フロップショットで高く上がった勢いの死んだボールを打って上から落とすテクニックを使って攻略できるのかも知れませんが、今のところ私にはその攻略は満足にできません。

私の認識では、硬いグリーンは跳ねますのでスピンも効きにくいです。
できるのであれば、高く上がるいわゆる死に球を打っていった方が効果的かなと想像します。
私はどちらもできませんので、LWよりもむしろAW、PWなどでワンクッション、ツークッションを入れる方向で、と思っていますが、これにはグリーン周りの芝や地面の状態をよく観察してジャッジしないといけませんですね。まだ上手く行っていないと思います。


気が付きにくい注意点としてましては、グリーン表面の転がりの速い・遅いと、グリーンへチップショットして打っていった時の速い・遅いは、似通っていて実は別物な場合がありますので、この辺を意識して区別しておく必要があるかと思います。

チッピングしてグリーンが速いな、って思っても、パッティングではさほど速い訳ではないない、っていうこともちょいちょいあるような印象です。