ポピーの咲いていたDos Lagos GCをラウンドした同じ日の9番ホールの短いパー4 (本当は長いホールだったんですがもう何年も川向うのバックティーが閉鎖されています。)、私はFWの右いっぱいにあるバンカーの左傾斜からググーっと左へ傾斜で転がってきてこのグリーン手前にあるFW真ん中のバンカーへ。
友達はFW左サイドからフェードでこの左の花道へ打って行ってほんの少し右にズレて、このバンカーへ。
ぜんぜん違うルートで来て2つぴったり並んでいました。(笑)
私のボールが左側で、友達のボールはマークしてもらって先に。
グリーンの左サイドのガードバンカーの少し右上に白い旗のピンが見えます。約65y。
9番アイアンのQFで55-60yキャリーするつもりで打っていって、自分としては上手く打てましてグリーンにオンしてカップに寄っていったと思ったのですが、手前の2段グリーンっぽい傾斜を登り切れずに戻ってきて15フィート(約4.5m)に付けました。(パットは惜しくも外れました。)
砂の下が硬そうでしたので普通に打ちました。砂に少し喰われても距離が減るだけですので。
こういうときは、僕が打った後にできる限り元の状態に近いライを再現して、友達のボールを元の場所にリプレースして戻します。
友達はSWで上げて打って行っていました。
ゴルフのラウンドって、なにかしら珍しいことが起きますね、毎回。
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今回のブログ記事は、横のラインのパットで気をつけることを思い出しまして、13年前の記事を掘り起こして振り返ります。
よくありがちですが、横のラインで、ほんの 4mとか下手したら 2mしか無いのに行ったり来たりの往復ビンタ状態にハマり込んでしまい、3パットどころか 4パット 5パットまであり得るよ、っていうことありますよね。
何回打ってもたとえ 1mでも難しい曲がる横のラインが続いてしまうのが問題です。
ですので、横のラインの対処法を考えます。
あらためて、肝に銘じて気をつけたいと思います。
本題に入ります前に、こちらの動画を。
オーストラリアのPGA所属のGlen Haynesプロが、速いグリーンの曲がって下る難しいラインに上手く対処してパットをストロークする方法を教えてくれている動画です。
Monash Country Club in Australia の2番ホールグリーンだそうです。スティンプメーターで10.5フィートだそうです。
最初のパットは、いわゆる「ダウンヒル・スライダー 」のシチュエーションで、我々アマチュアが読みが足りずに谷側に外し、しかもそのラインでは結果的に下り成分が増えてしまうため、スルスルスルスル転がっていって、カップから8フィートも離れていってしまいます。
2球目はだいたい同じスピード感で打っていますが、今度は大きく山側にラインを取っています。
そうしますと、今度は上り成分が相対的に増えまして(そもそも「大きく曲がる」っていうことは「登って下る」っていう格好になってるってことなんですよね)、カップの左で傾斜の上方に止まりそうになりながらトロトロとカップに近づいていってカップのすぐ近くに止まっています。
この現象を、動画でみておいていただきますと、今回の考察にイメージが湧きやすいと思うのです。
Glenの説明では、カップ付近の斜度が最大になっている傾斜の部分に注目をして、全ての転がってくるボールはその最大傾斜方向に転がろうとするんだよ、ってうことを常にイメージして、カップから見てその最大傾斜方向の上の方にボールを乗せていくラインで打つようにすると、みなさんがイメージしているよりももっと大きく角度を取って上の方から転がり落ちるように狙うと良いですよ。ということです。
打ってしばらくはボールが真っ直ぐ行くようなイメージでパットをしているプレイヤーが多いけれど、ボールは打ち出されたらすぐに傾斜に持って行かれているんですよ、ということを意識してください。と説明されています。
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そしてこちらが13年前のブログ記事です。
「距離のコントロールは、ライン出しの4倍大切」
このフレーズは、何度となく、私のブログでは何回も何回もリンクしています。
あらためまして、図解されている部分を当時の丸々そのまま再掲します。
以前、「ダウンヒル・スライダー その1」と「ダウンヒル・スライダー その2」という記事をアップいたしましたが、この時にも実は非常に貴重なコメントを頂いております。
それは、yamacchiさんからの目から鱗のコメントでして、「ダウンヒル・スライダー計算」という記事でトラックバックまでしていただけました。m(__)m
そこで上がっていた図が、上のボール軌道図です。
真横のラインで、グリーン面がまったくの平面だったと仮定した時の、ボールが描くべき軌道の計算近似をした図です。私はこの図を、携帯電話のメモリーに入れて持ち歩いています。
傾斜は2.5度、直線距離にしておおよそ5mの距離のパットについて、打ち出し角を約5度ずつ左右に振った(ミスした)場合と、スピード(打つ強さ)を、約20%ほど強い・弱い場合と、全部で9通りのボール軌道を計算して描いていただけました。
平地で打つ5mよりも強めに打つ必要があるということですね。
摩擦係数の取り方によって(つまりはグリーンの速い遅いによって)、打つ強さの大小には調整が必要ですが、描かれる軌道自体は、ほぼこれに近くなるのが現実になります。
曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。
yamacchiさんはこのとき「y方向ゼロ近傍に止めたいとき、つまりカップを大きく通り過ぎない位置に止めたいとき、重要なのは打出し角であることがわかります。」と考察してくださいました。
それは事実なのですが、私は別な認識をいたしました。
こちらに貼り直した図には1-9の番号を打ってあります。
私にとって、4および6という位置は、約1mながら、依然として真横の難しいラインが残ります。ついでに言いますと、1の位置は「人類には無理。」(笑)な悪夢のラインで、もっと駄目。
9は残るのが比較的好ましい登りのフックラインながら、物理的に一番遠いですね。
ということで強いて選ぶなら、好ましい順番に、5、8、7、3、2の順になりましょうかね。 2と3の順番は微妙ですが。
で、ここで考えます。5が理想のストロークであるのに対して、1、9、3、7、は、打ち出し方向と、スピード(打つ強さ)と、ダブルパンチのミスをしているストロークですね。
せめてストロークのスピードがキチンとコントロールされていれば、多少ライン出しがズレていても、2~5~8の間に収まるということになります。4倍大切な、距離のコントロールができていれば、比較的曲りの少ない上り下りのラインが残るというわけです。
もっと突っ込んだ見方をすれば、ラインを浅く読むならば、スピードをミスるにしてもショート目に、ラインを深く読むならば、特にスピードには気をつけてキチッと合わせる。という風に認識しておけば、7から3と5の間くらいの位置に持ってくることができて、2パットで収まりやすい、ということになるんじゃないか?
そんな風に深読みするわけなんですね。ダウンヒル・スライダーに関しては、カップインを決めに行かないスライス・ラインの方がマシだ(3パットしにくい)と以前ひゃっぽさんとのやり取りで書かせていただいたのですが、これは7、8の位置に残りやすい、ということに他なりません。
忘れてしまってはいけないのは、ダウンヒル・スライダーの真のエネミーは、7の仲間の、「浅く狙って強すぎる」パットで、subconsciousが修正してカップインを狙いに行ってしまった結果、もっと酷い結末を迎えるストロークなのだ、という大前提です。
つまりAiming LineからしてそもそもB側に間違っている。(yamacchiさんが書いてくださった軌道図は、あくまでも正しいラインの読みは出来ていることが前提なんです。)
通常は、9みたいにカップの向こうを通るのではなく、7のようにカップの手前を通りつつ、9よりももっとカップから遠いところに行ってしまうのが、恐怖のダウンヒル・スライダーの3パット、4パット・コースにつながる落とし穴なのです。
オプティマム・スピードの場合のAiming Lineが判っていることが前提のyamacchiさんが書いてくださった図には、実はこの恐怖のシナリオは現れてこないのです。
ちょっと内容が細かくて分かりにくいかもしれませんが、この図は当時 yamacchiさん さんという方が物理計算をしてExcelで描いてくださったものです。
前提としては、正しいラインの曲がり幅の読みとスピードの読みができていて打ったのが 5番のラインで、それを 5°左右にずれた場合、スピードが20%過不足した場合の 8通りの組み合わせに数値を振って、ボールがどこへ行くか検証しています。
ですから、前提の「正しいラインが読めている」部分がない場合、例えば谷側に読み違えてしまってしかも打つ強さも強くなってしまってスルスルスルスル行ってしまう ↑ の動画の状況がいわゆるダウンヒル・スライダー で、この図の 7番よりももっと下にボールがどんどん離れていってしまうことになります。「実はこの恐怖のシナリオは現れて」いないと言っているのは、ラインが読めていなかったケースのことです。
当時この図を見て、
>「曲りの頂点を越えた後、カップに向かってほぼ垂直に落ちつつ転がるという事実は、目から鱗でありました。」
って書いていますが、動画内でGlen Haynesが説明している最大傾斜のラインに乗っかって落ちて転がっていくのがこの直線部分にあたります。
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これを全部踏まえまして、「横のラインからのパットにはどう対処するのか」という攻略法の考察を。
横のラインにつけてしまったとき、特にショートパットおよびミドルパットの例えば大体 4m以内の状況からは、2パットを死守する方向性で考えたいです。
上記のグラフで言う、4とか6のポジションは避けたい。
4と6のポジションにはどうすると行くかというと、ライン読みはほぼあっているけど、ストロークの強さが強いか弱いかしますと、また真横のラインが残ります。
5mの横のラインからパットして、1.5mの横のラインを残している感じです。
1.5mの横のラインから、強く打ってしまって通り過ぎ、また1.2mの横の今度は反対に曲がるラインを残してしまう、というループが往復ビンタです。
これ、2m以下になって来て、横の曲がるラインなのに強引に入れに行くから起きる現象なんですよね。強引にではなく慎重に入れに行っても同じような現象は起きてしまいます。
2mのパットって、真っ直ぐに打つことは普段から家練もしていてよく練習しているゴルファーが多いのですが、2mをピッタリの距離で打つスピードの管理がものすごくきちんと出来たストロークを練習しているアマチュアゴルファーはあんまりいませんから、慎重に行っても同じなんです。よく曲がるラインはほんのちょっとでもスピードがズレていれば外れます。エイミングやストロークの打ち出しのズレ以上に。スピードでライン変わりますしね。
2パットを死守するために鍵になるのは、結局、ファーストパットの 5mでの対処が有効になります。
(その前の寄せで横のラインに付けないようにする、っていう攻略もありだと思います。)
ファーストパットを入れるにしても外すにしても、上の図で言う、2, 5, 8 の位置に持っていけば(もちろん 5, 8 の方が望ましいです)、次がタップインかまたは登りのパットが残って楽になりますね。
ですから、ここで重要になってきますのは、傾斜の斜度がどの程度なのかよく読むこと、ストロークするときには、4倍どころか10倍ぐらい気を使って、ストロークして打つボールのスピード(距離感)の管理をシビアにすること。この2点をある程度きちんとできれば、2パットで収められる確率がグンと上がります。
そして、意識してカップの上方から最大傾斜のラインに乗っていくようにイメージしてスピードをしっかり管理してストロークしていけば、運が良ければカップインもありますし、外れてもボールは最大傾斜のラインをトロトロと降りていきますから、セカンドパットにはほぼ真っすぐの登りのラインを残すことができます。
横のラインの後には横のラインを残さない、っていうこと。
ではどうするか、...をよく考えますと、結論的には「スピードをバッチリ合わせる」ことが最善の対処になる、という物理法則です。