9/27/2025

ラウンドのスコアに関していまさらながら思うこと vol.2

すっかり秋めいて来ましたねー。
御殿場周辺ではさらに5°Cくらい気温が低いので、朝はちょっと寒く感じるくらい涼しくなってきました。


こちらの写真は、お彼岸に撮りました彼岸花とその後ろには御殿場コシヒカリの実った稲穂、そして後方に霊峰の富士山を入れまして撮りました写真です。


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ラウンドのスコアに関していまさらながら思うこと vol.1」の続編です。


前回、飛距離を伸ばす、距離感を磨く、精度を上げる、ストロークを安定させる、2mのパットを決める、という部分は目に見えて判りやすく、ゴルフが上手くなる部分だと思う、 ...しかしスコアを縮めるにはせいぜい年間平均でラウンドあたり-1.5打くらいしか貢献しないと思う、ということを書かせていただきました。

ツアープロとかトップアマのレベルになりますと、そういうところでのせめぎ合いというか、トーナメントでの技術力・実力勝負になってくるのかと思います。


...一方、アベレージのアマチュアである我々のスコアの方は、上記のようなゴルフの腕の部分ではなくて、スコアを減らすことを考えた場合には、「今まで気が付いていないところに気が付く」っていう部分でずいぶんガクッと減らすことができる、と個人的には考えています。

前回書きました、「その他」のスコアを落としている部分を改善できれば、100を90に、90を80に減らすことは比較的容易に可能なのでは?と思う訳です。


お友達のさすらいさんや、syoballさんのブログのコメント欄でやり取りさせていただいていた中で気が付いたものや、以前から考えていたものなど、順不同にメモをしていこうと思います。


1.例えばですが、さすらいさんがコーチに教わって「片足立ち練習」というのを実行されていました。

傾斜地などで体の軸をブレないようにしてショットを打つための練習だそうです。
片足立ちでは思い切った体重移動もできません。そのため打点もズレにくい。
また、フルショットもしづらいためバックスイングを含めたストロークもフルショットの大きさでは振れません。
こうして足元が不安定な状態でもボールをきちっと打って運んでいく練習なのだろうと思います。

で、この時に、どのクラブの片足打ちは、どの程度のキャリーが出てどういうボールが出るのでランは大体どのくらいか、というデータをクラブ毎に事前にある程度持っておくようにすれば、コースのラウンド中に傾斜のキツいところから打つ場面でおおよそのキャリーを把握して打つことができます。

そしてこれに合わせて、上り/下りの傾斜からのショットの場合には、ロフトが傾斜分どのくらい寝るから/立つから、という目安も持っていれば、このショットの場合のキャリーの飛距離をさらにより正確に予測した上で打つことができます。

傾斜地からすごく上手く打ったのに、わずかにショートしてガードバンカーに捕まる、とかいう事故がありますと、スコアが1つ2つ簡単に増えてしまいます。(上手く打ったのにも関わらず。)
少なくともグリーンに乗せておけばスコアは抑えられるはず。


やはりですね、いつでもどこでもどんな傾斜でもライでもフルスイングを目指してフルショットの距離を打とうとするゴルファーは少なくないようです。それでスコアをだいぶ落としてしまっているように思います。
例えばですが、「アベレージのアマチュアゴルファーのパー3でのミスの90%以上がグリーンをショートしている」というデータもあったりします。


2.30-100yぐらいの範囲からのアプローチ

私の場合は決め打ちを利用しまして、2種類の打ち方と6本のクラブでシステムとして打ち分ける方法を主に用いています。
それぞれキャリーで、27、36、45、54、& 44、52、64、75、85、95y といった具合で、これらを状況に合わせて適用して決め打ちします。(ストロークの大きさは2種類だけです。打ち方は1種類でフルショットのストロークと基本同じです。)

しかしながら。

打ち分けは実は30、50、80yくらいで充分なので、 ライの見極め、傾斜対応、高低差の見極め、風の影響、ODの観察、草擦りによる打点の確認、などを充実させ、状況をより的確に判断することの方がはるかに大切と思います。

特に上り傾斜ではロフトが増えている (垂直に立っているつもりでも重心は下がりがちでインパクト時にロフトが付きがち)、という事象ですとか、しかもヘッドが刺さるので抜けていかない、とかの事象に気が付いて距離をアジャストする、などの観察眼が重要だと考えています。

さらには、高低差 (弾道に高さは出るが、意外に計算が足りない)への対処ですとか、そういった計算、換算が的確に行えるかどうか。
私などは、そもそもの距離の打ち分けが細かく1y刻みで表記している割には、そこまでシビアにはできませんので、換算した距離が実際に足りてる/足りてないには、気が付きにくいという要因もあります。

つまり、スコアにとっては実のところ、30、50、80yくらいのアバウトな感じで充分で、「ダフったりトップしたりシャンクしたりのミスをできるだけ最小限に減らす」、「ライの見極めをしっかりする」、「草擦りの本気のリハーサルストロークを欠かさない」といったことの方が遥かに重要ですよ、と感じています。

レーザーで測定したのが例えば36yだったとして、適当にいつもの30yで打てばショートは確実ですが仮に完璧に打てたとして18フィートのカップインチャンスですし、50yで打ったとしても20y奥に付くだけでグリーンには乗るはずです。

多少の大きい小さいが出ますと、思ってなかったくらい寄ることさえあり得ます。笑
まずはウエッジのフェースでしっかりコンタクトすること。

無理に(できもしないのに) 36yをピッタリ打とうとしますと、ミスショットしがちですし、上手く打てたようでいて思ってもみないスピン量になったり、距離感に気を取られてざっくりしてみたり、ろくな結果を呼びません。しかも高低差の見積もりが間違っているかもしれない。
持てる30y、50yでしっかりと打って行った方が遥かに結果が良いです。


私自身、こういうところで案外気が付かずになんとなくスコアを無駄に重ねてしまっていたことに注目しまして、まずは簡単なところから対策を講じて行ってみよう、と考えて工夫をしてきてまだまだ途上にある、というところです。


当ブログを始めて間もない頃の2008「In between clubs (番手と番手の間の距離を打つ。)」っていうポストを書いています。

グリーンの直径が 40-50yありますから、3本~4本どのクラブを選んでもしっかり打てばグリーンには乗る算段になります。
番手間の距離なんて気にするよりも、しっかりとボールにコンタクトすることを心がけて自分のストロークをすれば良いんだ。と言い聞かせて打とう、という取り組み方です。

ゴルフというゲームは、なんだかんだとゴルファーの心理的な部分を突いたコースのトラップとの闘いになるんだと思っています。


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まだいくつかラウンド時にやるべきスコアを減らすための取り組みがありますので、続編を書き重ねていきたいと思います。


9/19/2025

富士カントリークラブ

MyGolfSpy.com にとても興味深い記事が載っていました。


What Makes A Golf Ball Good For You (5 Things To Look For)

あなたに合うゴルフボール選び(見るべき5つの項目)
と題して、ボールの弾道やスピン量など、そしてどの特性が自分のゴルフゲームには重要なのかを見極めていって選ぼう、という具合な記事でした。

その中の3つ目の項目に、カバーの素材の違いという項目がありました。

  • Urethane: Provides consistent short-game spin and far better performance in moisture. In wet/dry testing, urethane balls lost only about 6.5 percent of spin on average.
  • Ionomer: Durable and affordable, but dropped nearly 44.6 percent of spin in the same test. That’s the difference between checking up on a dewy morning and skidding into the rough.
ウレタンカバーのボールは、ウエット/ドライ テストという、ボールが濡れた状態と乾いた状態での比較をした数値で、平均約 6.5%スピン量が減ったのに対し、
アイオノマーカバーのボールは、同じウエット/ドライ テストにおいて、ほぼ44.6%もスピン量が激減してしまったそうです。

朝露の多い早朝や、スプリンクラーを撒いたあとのグリーン周りなどの中プレーすることの多い私にとってはウレタンカバーのボールを選ぶ必要がありますね。(TrustのPantherにしています。)

syoballさんも抜群の雨率の関係で、ウレタンカバーのボールを選ばざるを得ませんですね。
D1 SPINでプレーされているそうです。


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さて今回は富士カントリークラブをラウンドしてきました。

こちらは昭和33年会場と御殿場でも一番古い由緒あるゴルフ場です。
日本でも古い方から10番目以内ぐらいには入るんじゃないでしょうか?(調べてません、すみません。)
会場当時は秩父宮妃殿下をお招きして鋏入れ式(いわゆるテープカット)をしたそうですし、コースの設計も日本で初期の数々のゴルフ場を設計している赤星四郎氏です。


昭和33年8月16日開場式当日の3番ホール
(コースウエブサイトの歴史のページにリンクしてます)

主な赤星四郎の設計コース
程ヶ谷CC(大正12年)
霞ヶ関CC東コース(昭和4年)
函館GC(昭和11年)
熱海GC(昭和14年)
箱根CC(昭和29年)
富士CC(昭和33年)
葉山国際CC(昭和38年)
芥屋GC(昭和39年)
阿蘇GC(昭和41年)


クラブハウス前に、赤星四郎氏の設計であることと開場年を記載した石碑のプレートが飾ってありました。


会場当時は全部手造りでコースを造成したのだそうです。
フェアウエーはそれほど広くはありません。

この日は曇っていましたので、一日中富士山は見えませんでした。


コースウエブサイトのコースガイドのページにリンクしてます


この日はコンペで、写真と動画はほとんど撮りませんでした。

こちらスタートの1番ホールです。



さすがに古いコースです。
遠方に見える建物はホテルなのですがあちらが後に建っていますのでね、全然ティーショットの目標にはなりません、ズレています。

そのせいかもしくはティーインググラウンドがやや左を向いているせいか定かではありませんが、ティーショットが左に行ってしまう人が多かったように思いました。


どのホールもFWが狭くはありませんでしたが、広々しているという印象でもなかったです。
刻んだホールは私は1つだけでしたが、飛ぶ人はもう何ホールかドライバーを打たない選択をしていたと思います。


今回は先にスコアカードです。


42 (15)  39 (15) = 81 (30) となりました。
バーディが取れませんでしたねー。 カップ周りで微妙に切れるグリーンだったように思います。ベントグリーンでしたけれどね。
夏だからというのはあるかもしれませんが、やや遅め。

コースレート/スロープレートが、白のレギュラーティーからは 69.6/124ですので、今回のディファレンシャルは、10.4でした。


OUTコースからラウンドしまして、1番ホールは無難にグリーンエッジ近くから寄せてパー取ってスタートしたのですが、

2番ホールは右ドッグレッグなのにドライバーのティーショットがやや右に逸れまして、そしたらフェアウエー右の木々に阻まれまして、しかもグリーンの手前100yぐらいのところにクリークが横切っていて左手前130yぐらいにほぼ横出しでレイアップせざるを得ず、そこからの3打目が右手前にショート、アプローチは3歩弱(約2m)に寄せたのですがカップインできずダブルボギー。

7番のパー3はニアピンゲットしました。

8番のパー5でOBを打ってしまいました。
このホールはえらい待たされまして、オナーだったのですがゾンビ立ちを忘れてしまい所謂待ちチョロですぐ目の前の川にかかっている網のカバーのところに転がってOB。
前4の特設ティーはありませんでしたので、暫定球を打って行って1パットでなんとかダブルボギーでした。

前半のダボ2つはちょっと痛いです。


後半の13番は、「何打でもニアピン」というこのコンペ特有のニアピンを初めていただきました。
グリーンの外からなら何打目でもいいけどカップの近くにつける距離で賞をもらえます。
大体グリーンエッジのカラーから打ったとかいろいろで30cm以内の決着が多いです。
実は2打目をFWのブラインドの位置から打ちまして、どうみてもこの辺りのショートカットのラフじゃないかな、という場所でボールをロストしまして、ないと思わなくて暫定球を打っていなかったのでそのへんから5打目で打ちました。
実はこのショットがまだ140yある位置から打ったのですが、カップから20cmぐらいのところにくっ付いてくれました。ボギー・セーブです。

今回バーディ取れなかったのが心残りです。(ロストからボギーはありますが。)
惜しいパットがいくつかあったんですけどねー、最短が約2mぐらいでした。
入って欲しかったなー。


次回また頑張ります!


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御殿場方面ゴルフシリーズ、まだまだ続きます。
沢山あるなぁ。



9/11/2025

ラウンドのスコアに関していまさらながら思うこと vol.1

こちらの記事は興味深かったです。



データを分析して分かること

  • Bag composition shifts with ability:
    • Higher handicaps often carry a 56 and a 60, leaning heavily on the 56 for short shots.
    • Better players gravitate to a 50/54/58 setup, spreading gapping more evenly.
  • Inside 50 yards: Scratch golfers hit a large share of their short shots with the 58, showing confidence in higher-lofted, spin-control plays.
  • 48-degree wedge is the least-used across all groups: Only about 10–13 percent of golfers in any handicap carry it, suggesting most players rely on their pitching wedge (often 44 to 46 degrees) instead of adding a dedicated 48.
・ハンディキャップの多い人ほど56°と60°の組み合わせが多く、56°を多用する傾向にある。
・ローハンディキャッパーになるにつれ、50/54/58のセットアップで、ウエッジ間のギャップを一定にする傾向がみられる。
・50ヤード以内において、スクラッチゴルファーはほとんどのショートショットに58°を使ってスピンコントロールした高弾道ショットに自信を見せる。
・48°のウエッジは、どのハンディキャップグループにおいても10-13%と、あまりバッグに入らない傾向にある。セットの 44-46°のPWを使い48°を敢えて追加はしない。


こちらの統計は、米国で取られたものですので、日本とは違う傾向にあるかもしれません。
私の感覚では、日本では上級者には52°と58°の組み合わせが多いように思います。
(統計はとっていませんので、定かではありません。)
50/54/58のセットアップはハンディキャップに関わらず日本ではあまり見かけないイメージです。


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さて、お友達の syoballさんがスコアを気にせずゴルフ探究者としての側面を強くしたゴルファーに変貌されつつあります。(とはいえシングルハンディでゴルフ歴45年以上の経験豊富なゴルファーさんです。)

私も基本的にはスコアは良くても悪くてもゴルフ場に行ってコースをプレーするだけで楽しいゴルファーで、精神的なメディテーションの意味合いが大きいです。
脳からアルファ波が出て、ストレスが解放されます。
これは私の人生においてものすごく大きいです。

安くないお金を払って、仕事のスケジュール調整とか、家族の予定とか、いろいろな犠牲を払って、そしてしかもゴルフ場を探して予約を入れたりとか、天候やら移動距離やら、コンペの場合ですと幹事さんの準備期間やらその後の反省会やら、ゴルフ場に行ってラウンドするっていうのは、数々のものすごく面倒くさいことを全部こなしてからようやくプレーできるわけで、それだけのことをやってのける価値があるとジャッジしているのですから、ゴルフ好き同士が友達になりやすいということにも合点がいきます、って思います。


お友達のPING芸人さんさすらいさんも、このところスコアがぐんぐん良くなっていて、ゴルフ内容が良くなって、スコアが減って、私から見ましても、いいなぁ、楽しいよなぁ、って思ったりしています。

いつものようにコメント欄で談義しておりまして、ラウンドのスコアに関して思うところがありましたので、メモしておきます。

(私が感じた一つの考え方でありまして、正しいかどうか分かりませんし、そして万人に当てはまる訳もないと思います。)


私がこの十数年、そして特に新型コロナ禍以降のこの6年ほど目指してきたゴルフスタイルは、「DRは大して飛ばないし、アイアンショットも切れないし、アプローチもビシビシ寄る訳でもないし、パットもボコボコ入る訳でもないけど、スコアはなぜかまぁまぁ少ない。」っていうプレースタイルです。

猛練習や、筋トレで体作りとかは (私の場合は)ストレスになっちゃうかも知れませんししません。 

ゴルフルールには競技委員ができる程度には相当詳しい方だと思いますが、競技には出ていません。
せっかくメンバーシップ持ったし、ホームコースのhdcpも多目にいただきましたし、出てみても楽しいかな?と思ったりはしますが、私にとってのゴルフは、リラックスして楽しく過ごすのが主目的ですので、場合によっては、暫定球なんて打つわけないじゃん的な(ボールが)あるはずのエリアなのにボールが見つかんなくて戻って行って打ち直したりしなくてはならないこと考えちゃうと足が遠のきます。

それはそれとして、ベストスコア更新出来たら嬉しいですし、ホールインワンしたら興奮しますし、常にある程度自分で満足のいくスコアでラウンド出来たら嬉しいです。
私の場合は「いろんなコースを体験したい欲」がありますので、初体験コースで80切れたら満足感が倍増します。

ラウンドは毎回、オールドマン・パーとの闘いと、コース設計家の意図を汲もうという意識とで楽しもうとしていますが、オールドマン・パーにはほとんどいつも負け続けています。


ここまでが前提で、今回あらためて考えたこと、というのをメモしておこうと思います。

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お友達の方々とのやり取りで私が考えていたことの本位というか、もっと詳細を表現してみたいと思いますが、自分でも漠然としていてはっきり分からない部分はあります。


1.ドライバーの飛距離

ドライバーは飛ぶに越したことはないのですが、仮に平均飛距離が10y伸びたとして、ラウンドあたりにして削減できるスコアの期待値は、おそらく年間平均で -0.2打も減ったら御の字ではないか?
(飛距離が仮に50yも伸びたら、それはもう2打目から何から色々変わってくるかもしれませんが、この年齢でこのゴルフ歴の私としては、現実的ではありません。)

10y程度伸びますと、現在は最初から3打目勝負になる420-430yのパー4を、2つで届く可能性が出てきます。しかしグリーンに乗せられる期待値は、5回に1回乗れば良い方なのでは?
そして420-430y級のパー4は、18ホールに1つあるかないか、長いコースでも2つあるかどうかでしょう。(フルバックからのプレーのお話は別にしておきます。)

そういった長いホールは、あまりグリーン手前に深いバンカーが設えてあったりはしません。下手に届く距離で打って左右や奥にこぼれるよりは、手前にショートした方が次が寄せやすい。
仮に手前にバンカーがあった場合でも、むしろバンカー手前に刻む結果になった方がスコアまとめやすいまでありますから、10y伸びたアドバンテージをスコアに落とし込んで減らすのはなかなか大変です。

期待値的には、 -0.2打としておきます。


2.グリーン周りの寄せ

4本のウエッジとか 9番アイアンとか、いろいろ含めて50y以内ぐらいのショートゲームで、仮に腕を上げて寄せワンを増やし、スコアを減らすことができたとしましょう。
私のZ版頑張り率が、50%前後です。

PGAツアーでいうところのSCRAMBLINGというスタッツに似ていますが、スクランブルにはGIRを外した全てのホールが含まれています。
09年はタイガーがトップで、68.18%です。 
昨年のデータでも、ツアーの70位前後のプレイヤーまでが60%、200位前後のプレイヤーで約50%です。

私のZ版頑張り率のデータの方は、ボギー・オンのホールだけの統計ですから、スクランブルよりももっとずっとゆるい分母です。

ですから、相当練習したとして、何らかの練習成果でかなりの上達をして寄せてワンパットでパーをセーブできる回数が増えたとして、仮に10%改善したとしましょう。そうしますと18ホール中の8ホールくらいのボギー・オン機会で10%改善ですから、-0.8打スコアの削減がのぞめます。
いままでの記録を辿りますと、寄せワン率を10%改善するというのは至難の業で、相当量の練習が必要かもしれません。(達成できていませんので分かりませんが。)

期待値的には、 -0.8打としておきます。


3.2mのパットを決める

私は5フィート(約1.5m)以下をショートパットと認識していますので、2mはミドルレンジのパットの短い方という位置づけです。
1.5m以下は80%以上カップインできますが、2mとなると50%入れば良い方です。
ここの差は非常に大きい。

そして大多数の方が家のパッティング練習でマットで転がす距離が2mくらいの場合が多いです。2mの練習を熱心に行っているゴルファーがとても多い印象です。

猛練習に猛練習を重ねて、仮に2mが70%入るようになったと仮定します。(もちろん家のマットではラインが決まってますからもっと入るかもしれませんが、コースのラウンド中のお話です。)
実際にはそんなに確率上がらないと思いますし、そこまで上げるのは本当に至難の業だと思います。でも上がったとします。

2mのパットがラウンド中に現れるのは2ホールくらいでしょうか。
百歩譲って、3mのパットも10%くらいカップイン率が上がるとしましょう。現実には無理ですけど。それを入れてもせいぜい4ホールくらいでしょう、年間平均で考えますと。
パットはスコア直結ですから大きいですが、ものすごく上達しても、ワンピン(約2.8m)以上のパットはなかなか入りませんし、3.6m(約12フィート)以上のパットが4%を上回って改善することはまずありません。

期待値的には、最大でも -0.3打としておきます。


4.アイアンの精度の練習

これは非常に評価しにくいのですが、グリーンオンしたホールのうちのいくつかのホールでカップからワンクラブ以内に付けることができて、バーディなり、遠くからセーブするパーなりを獲れるショットがラウンドにどれくらいあるか?という観点で考えてみます。
18ホール中の7-8ホールでパーオンできている中の、ひとホールでワンクラブ以内に付けることができたら万々歳です。

私の場合ですと、ワンピンに付けてもカップイン率は30%くらいしかないと思いますが、こういったホールもひとホールくらい増えるかもしれません。
精度が上がればパーオンのホールの数自体が増えるかもしれませんね。

ワンピンより外の距離に乗ったパーオンは、どう頑張っても基本2パットです。
たまにまぐれで長いのがカップに飛び込みますが、そこは練習で増やせる類の減少ではないです。
(私の場合 個人的には、アイアンの精度を上げる方法論が分かりませんので、この部分には正直期待をしていません。これからプロテストを目指す研修生とかならいざ知らず、40年もプレーしてきてアイアンの精度が目覚ましく上がるということは考えにくいです。)

期待値的には、 -0.2打としておきます。


この4つの項目を、自分によりマッチした道具、ハイテクの道具に買い替えたりしたとして、そしてある種の猛練習を積んだとして、4項目の期待値分の改善を達成したとしてみましょう。
これ全部達成したら、かなりの上達だと思います。ホントに4つとも実現したらスクラッチプレイヤーになれちゃうんじゃないの?って思いますが...

合計のスコア削減の期待値としては、-1.5打程度です。
(全て最大限改善できたとしての期待値です。)

ええ?ってなりますよね。たったのそれっぽっち?
私もそう思いました。
でも、ここまでの計算と見積もりはそんなにおかしくないと思います。

じゃぁ、だとすれば、 ...ゴルフのスコアって、実はこの4つの項目以外のところで大きく増えちゃうんじゃないの?っていう結論がおのずから導き出されます。

その、4つの項目以外のところでスコア減らせば効率的なんだよね、ってことになりますね。

それはそれで朗報ではないでしょうか?

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以上の事実を意識して、そういった目で自分のラウンド内容をあらためて振り返って見てみますと...、

ラウンド中の大きなショットミスや小さなミス、さらにスイングだけではなくてクラブ選択ミス、距離の見積もりのミス、ラインの読みの間違い、風の読み間違い、自分の飛距離の認識の間違い、思っている弾道と実際の弾道の違いによる結果の違い、ライの観察不足、傾斜度合いの見積もりや認識の間違い、セットアップのズレ、スイングは狂っていないのにスイングを直そうとしてのショットの悪化、こうやって挙げて行けば、どんどんどんどん出てくると思います。

さらに心理面での不安さの暴露や、心理面からのショットミスも出ます。

ちょっと噛んだとか、薄く入ったとか、あるいは完璧に打ったと思ったのに手前のバンカーに捕まったとか、ショットはとても上手く打ったけどオーバーしたとか、いくらでもありますよね。シャンクしたとかも。

スコアって、実はそういうところで落としていると思うのです。

じゃぁどうすれば良いのか?

...そこを考えて、ゲームとしてのゴルフを耳と耳の間ですることこそが、ゴルフの醍醐味だと思うんですよね。

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逆説的に言いますと、上の4つの項目を練習で改善できて年間平均で -1.5打縮めることができるゴルファーは、その他の部分で挙げた大きいミス、小さいミス、いろんなジャッジメントも同時に上達するので、特にそこだけ改善しようっていう取り組みをしなくても自然に改善出来て行ってしまうんだと思います。

PING芸人さんが近々6ラウンド中で5ラウンドを70台で回っていらして、大幅にスコア改善なさっているのは、そこが自然にできていた証拠なのだろうと思っています。


一旦終了。
(具体的にスコアを効果的に減らす取り組みのアイディアに付きましては、思いついたときにvol.2、vol3として記事にしていけたらと思います。)


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私個人的には、もはや練習や鍛錬をしてゴルフ上手くなろうとしてはおりません。
年齢的なところもありますし、練習熱心でもありませんし、いまさら大幅なスイング改造とかしたら、ガタガタに崩れるだろうという予想ができます。
(現にうちのクラブの50歳代の研修会に入っている方で、大幅なスイング改造に突っ込んでしまって、スコア70台だったのが110ぐらい叩いたりするようになってしまってガタガタで建て直せない方も中にはいらっしゃいます。)

道具に関しましては、いきなり上手く使える道具を導入して使うようにしています 。

SIM Maxのウッド類とハイブリッド、アイアン類は(PXGには珍しい中空にもなってない)小ぶりのマッスルバックのアイアン、PW以外のウエッジ3本はEdelのウエッジで50、54、58°、パターはキャメロンのニューポート(PING Anser型)、っていう具合で、いわば平々凡々オーソドックスなラインナップになっています。

歩幅も普段通りで一定させて数字は中途半端なまま計算で対処、スイングやストロークのテンポも歩くテンポで一定させて飛ぶ飛ばないは出たボール任せにしてます。
つまり練習量は少ないままで、出来ることだけやって安定化を図る。 

現状持てるショットでラウンドして、どうやってコース攻略してスコア減らそうか?ということろの工夫に終始しています。
ですのでゴルフの腕は上手くなりません。
40年もゴルフやっていて、リフティングもできませんし、ロブショットをラウンドで使うことも全然ありません。

ラウンド中は、出来るショットで工夫してプレーしますが、安全策に徹するという訳でもなく時にはギャンブルして攻めてみたり、必要な時にはグッと抑えて1DKJしたり、ゲーム感覚で工夫を凝らして攻略法を探す、という楽しみ方です。

トップアマやプロになれるわけではないですが、現状できるショットやパットで楽しくラウンドできて変な脳内物質が出るのかアルファ波が出るのか分かりませんが、このいわばメディテーション効果によってストレスが解放されますので、ゴルフが私の生活のメンタル面の健康にとっては欠かせない存在です。
ヨガに似た効果じゃないかな、と思います。


私はスイングに関しましては、レッスンを受けたこともなければ、スイング理論を持っているわけでもなく、ただ単純に(特に練習が少なくても安定させるためには)自然体が一番と考えています。

スイングテンポは歩くテンポで打つのが一番安定すると思っています。歩測はいつも歩く歩幅で、たとえばショットに向けて構える時にもちょっとジャンプして着地したくらいの自分にとって自然な歩幅でスタンスします。

グリップは両手をだらんと垂らした時の手のひらの角度で緩くグリップして自分にとって自然な位置を決めます。

アプローチはボールを真ん中に据えて、足を揃えてそもそも体重移動できないようにして構え、結果として大きなダフリやトップを減らそうとしています。

スコアにこだわる必要性はないと思っていますが、上手くいって70台で回れますと、オールドマン・パーと戦ってる気がする(いつも負けてますが)のと、コース設計家と対話してる気持ちがしますので、毎回目指すところは+9打以内、一桁オーバーまでの81以下を目標にプレーします。やらかして80台後半になっちゃったりもしてしまうこともありますが。